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野田, 直孝

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

タバコ煙は、ヒストン脱アセチル化酵素/Rac/CD9の 経路を抑制して肺胞マクロファージによるアポトー シス好中球の貪食を障害する

野田, 直孝

https://doi.org/10.15017/1441069

出版情報:Kyushu University, 2013, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

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名:野田直孝

論文題名:

Cigarette smoke impairs  phagocytosis of apoptotic neutrophils  by alveolar  macrophages via  inhibition of the histone deacetylase/Rac/CD9 pathways 

(タバコ煙は、ヒストン脱アセチル化酵素/Rac/CD9の経路を抑制して肺胞マクロファージによ るアポトーシス好中球の貧食を障害する)

区 分 : 甲

論 文 内 容 の 要 旨

エフエロサイトーシスは、恒常性を維持するアポトーシス細胞の貧食であり、細胞内の有毒物質 の放出とその後の組織損害を防いでいる。喫煙によって引き起こされるコモンディジーズである慢 性閉塞性肺疾患(COPD)を有する患者の肺胞マクロファージにおいて、エフエロサイトーシスの障 害が報告された。 COPDでは、肺胞マクロファージのヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)活性が低 下している。我々は、 HDAC活性の低下がエフエロサイトーシスの障害に関係しているかどうかを 調べた。マウス肺胞マクロファージを気管支肺胞洗浄によって採取し、アポトーシスを誘導したヒ ト多核白血球をエフエロサイトする能力を評価した。タバコ煙抽出液(CSE)あるいはトリコスタチ A(TSA) (HDAC阻害剤)を用いた肺胞マクロファージの前処置は、エフエロサイトーシスを抑制 した。また、 CSEHDAC活性を低下させた。 TSAはエフエロサイトーシスの重要な仲介役である Rae活性を抑制した。 TSAに引き起こされたこれらの障害は、アミノフィリン(強力なHDAC活性 剤)を用いた肺胞マクロファージの処置によって回復された。さらに根底にある機序を解明するた めに、 TSAに引き起こされたエフエロサイトーシスの障害における CD9の役割を探索した。 CD9 は、テトラスパン膜貫通型タンパク質で種々の病原体や物質の取り込みを促進する。 TSAは、肺胞 マクロファージの CD9発現を著明に抑制した。 Rae限害剤によって CD9発現は部分的に抑制され た。抗CD9モノクローナル抗体やCD9siRNAを用いた前処置は、エフエロサイトーシスを抑制し た。この抑制は、アポトーシス細胞に対する肺胞マクロファージの結合を減少させたことに起因し うる。これらの結果は、喫煙がHDAC/Rac/CD9の経路を抑制してエフエロサイトーシスを障害する ことを示唆する。アミノフィリン/テオフィリンはエフエロサイトーシスの障害を回復させるのに有 効で、 COPD患者の治療として有用かもしれない。

参照

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