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−小学校教育への滑らかな接続を踏まえて−」 

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(1)

   ① 

研究主題「2 年保育 5 歳児の製作活動を中心とした協同的な活動の指導の工夫 

−小学校教育への滑らかな接続を踏まえて−」 

東京 都教職員研 修センター 研修部授業 力向上課 港 区 立 青 南 幼 稚 園   教 諭   小 久 保 篤 子

研究のねらい

中央 教育審議会 答申「子ど もを取り巻 く環境の変 化を踏まえ た今後の幼 児教育の在 り方に つ いて 」(平成 17 年 1月) では、共通 の目的・挑 戦的な課題 など、一つ の目標を作 り出し、協 力 工夫 して解決し ていく活動 を協同的な 学びとして 位置付け、 その取組み を推奨して いく必要 性 が挙 げられてい る。私の今 まで行って いた協同的 な活動にお ける課題は 、幼稚園教 育から小 学 校教 育への接続 において、 発達や学び の連続性を 踏まえた指 導が十分で はないこと である。

そこ で、協同的 な活動にお いて、5歳 児の幼児に 育てたい指 導の内容や 方法につい て見直し、

発達 や学びの連 続性に基づ いた指導の 継続を図る ことが必要 であると考 えた。

幼稚 園教育の中 で、協同的 な活動を意 図的に進め ることは、 小学校以降 の生活や学 習にお い て、 一人一人が 課題に向か い、自ら考 え、自分の 考えを表現 し、友達の 話を聞き、 相互理解 す る態 度や、さら に学ぼうと する意欲を 育てること につながる 。そして、 幼稚園と小 学校の教 員 が、 それぞれの 教育の特質 を尊重して 共有し、指 導の内容や 方法を改善 することで 、滑らか に 小学 校教育に移 行できるの ではないか と考えた。 その一つの 方法として 、製作活動 を中心と し た協 同的な活動 (教師が提 示した課題 に向けての 取組み)を 通して、小 学校教育へ の接続を 踏 まえ た具体的な 指導の工夫 を明らかに することを ねらいとし 、本研究主 題を設定し た。

  研究の内容と方法  1  研究の仮説 

上記 のねらいを 達成するた めに、仮説 を立て検証 することに した。 

     

2  基礎研究 

協同 的な活動の 定義は、 「 一人一人の幼 児が思いや 願いをもっ て主体的に 活動しなが ら、集団 や友 達とかかわ る中で互い の学びが響 き合い、活動の 質が高 まっていく ことが可能 になる活動 」 とす る。  

3  調査研究 

(1) 調査のねらい、対象、方法及び内容 

幼稚 園・保育所 、小学校の 互いの指導 の内容や方 法に対する 意識を明ら かにするた めに、 都 内公 立幼稚園・ 保育所、小 学校の 5 歳児学 級担任 、1

年生 学級担任を 対象とし、質問紙によ る調査を 12 月に 実施 した。調査 の内容は、 幼稚園・保 育所、小学 校の 指導 の重点や指 導の内容、 5歳児にお ける協同的 な活 動の 実施状況等 についてで ある。調査 対象への配 布数 と回 収状況につ いては表1 に示した。  

  配 布 数   回 収 数   回 答 数   回 収 率   幼 稚 園   51( 園 )  47( 園 )  106( 人 )  92.15

( % )   保 育 所   15( 園 )  10( 園 )  20( 人 )   66.66

( % )   小 学 校   65( 校 )  54( 校 )  194( 人 )  83.07

( % )   計   131  111  320  80.62 

  教 師 が 小 学 校 教 育 へ の 接 続 を 見 通 し て 、 協 同 的 な 活 動 に お け る 取 組 み の 過 程 に 沿 っ て 幼 児 に 育 て た い 内 容 を 明 確 に し 、 継 続 的 な 指 導 を 行 う こ と に よ り 、 幼 児 の 協 同 的 な 活 動 に 取 り組 む関心や意 欲を高める ことができ るだろう。

表 1   調 査 対 象 へ の 配 布 数 と 回 収 状 況

(2)

「2 年保育 5 歳児の製作活動を中心とした協同的な活動の指導の工夫 

−小学校教育への滑らかな接続を踏まえて−」 

  ② 

(2) 調査結果の分析 

①  図1は、小 学校から見 た幼稚園・ 保育所が指 導の   重点 にしている と思うこと 、幼稚園・ 保育所から 見   た小 学校教員が 指導の重点 としている と思うこと を   比較 したもので ある。どち らも、上位 に「ア  自 分   のこ とは自分で する」 「イ  話を聞く 」が多く、一致   して いる。図2 では、小学 校が幼稚園 ・保育所に 期   待 す る 指 導 と し て 「 カ   落 ち 着 い て 話 を 聞 く 」「 キ  基 本 的な 生活 習 慣を 身に 付 ける 」が 多 い。 図1 と図 2の 結果から小 学校は、幼稚 園・保育 所に、 「話を 聞 く 」 「基本 的な生 活習慣を身 に付ける」指導を期待 し  てい ることが分 かる。 

② 図3 では、製作 活動を中心 とした協同 的な活動は 、    幼 稚園・保育 所で 100%実施されて いることか らも、 

指導 として大切 にしている ことが分か る。図1で 小学校教員 から       ら見た幼稚 園・保育所 が指導の重 点にしてい ると思うこ との中で 、 「 オ  

  協 同的な活動 に取り組む 」は 13%で ある 。図2 では 、小学 校が幼稚園・ 

  保 育所に期待 することと して「サ  協同的な活 動に取り組 む」は6%  

であ る。小学校 は、幼稚園 ・保育所が 協同的な活 動をしてい るととら   えて いるが、指 導への期待 は下位であ る。幼稚園 ・保育所、 小学校で   は、 協同的な活 動に対する 意識に違い があること が分かる。  

(3) 考察 

小学 校教育への 滑らかな接 続を行うた めには、幼 稚園におけ る協同的な 活動の指導 の内容  や方 法等を小学 校に伝えて 共通理解を 図り、互い の意識の違 いを改善す る必要があ る。  

小学 校が期待す る「 落ち着 いて話を聞 く」 「葛藤や 我慢の体験 」等 の指導 を具現化で きる活 動は 、協同的な 活動として 位置付けた 活動である と考える。 そして、協 同的な活動 の取組 み は、 どの幼稚園 においても 実施されて いることか らも、取組 みの内容や 方法の質が 問われ て いる と言える。  

4  実践研究  (1) 研究の方法 

①  基礎研究及 び調査研究 の結果から 、5歳児に 育てたい内 容の中で、 特に協同的 な活動 に おけ る学びに着 目し、育て たい内容の 観点として 以下にしぼ った。 

 

②  製作活動を 中心とした 協同的な活 動を進めて いくに当た り、その活 動の流れを 「製作活   動を 中心とした 協同的な活 動を進める 過程」とし てとらえ、 4つのステ ップ「共通 の目 的 をも つ」「話し 合う」「作 る」「遊ぶ 」に分けた 。  

(2) 検証保育 

①  検証保育の ねらい、対 象、時期  

図 1   幼 稚 園 ・ 保 育 所 、 小 学 校 の 指 導 の 重 点 の 比 較

図 2   小 学 校 が 幼 稚 園・保 育 所 に 期 待 す る こ と

理解する  話す  聞く  仲間意識をもつ  葛藤する  試す・工夫する  情報を取り入れる 

0% 20% 40% 60% 80% 100%

ア自分のことは自分でする イ話を聞く ウ思いや考えを言葉で伝える エ時間を守る オ協同的な活動に取り組む

幼稚園・保育所から見た 小学校教員が指導の重点にしていると思うこと 小学校教員から見た 幼稚園・保育所が指導の重点にしていると思うこと

グラフ1

39%

40%

23%

9%

14% 13%

41% 11%

7% 1%

23%

4%

6%

6%

11%

19%

31%

キ 基本的な生活習慣  を身に付ける 23%

ケ 思いや考えを  言葉で表現する     11%

グラフ2

カ 落ち着いて  話を聞く     31%

ク 葛藤や我慢の  体験 19%

シ 興味を示さないこと  にも取り組む 4%

サ 協同的な活動に  取り組む 6%

コ 椅子や机に向かっ  た活動に取り組む     6%

協同的な活動を 実施していない     0%

グラフ3

協同的な活 動を実施して いる  100%

図 3   幼 稚 園・保 育 所 で の 製 作 活 動 を 中 心 と し た 協 同 的 な 活 動 の 実 施 状 況

(3)

   ③ 

幼児 の活動に対 する関心や 意欲が高ま る教師の指 導の工夫、 幼児に育て たい内容を 明確   にす るために、 5歳児 30 名( 1 グルー プの人数 5 名)を対象 に、「製作活動を中心とした 協同 的な活動を 進める過程 」を踏まえ た指導案を 作成し、検証保育( 10 日間)を実 施した 。  

②  検証保育の分析  

人形 劇に使うも のを友達と 協力して作 り上げてい くグループ 活動(題材 :絵本「お まえ   うま そうだな 」(絵 作:宮 西達也  ポ プラ社)よ り引用)で の幼児の取 組みの様子 を基に、

関心 や意欲の高 まりを分析 し、下表に 示した。  

過 程   ね ら い   ○ 幼 児 の 姿 と 教 師 の 指 導   ● 分 析 ※ 下 線 部 は 関 心 ・ 意 欲  

ステップ1

 

︵共通の目的を

 

もつ︶

 

・ 目 的 が あ る こ と を 知 る 。  

・ 自 分 た ち が 子 ど も 会 で 表 現 活 動 を す る こ と が 分 か る 。  

・ 教 師 の 話 を 落 ち 着 い て 聞 く 。  

・ 自 分 の 思 い や 考 え を 話 す 。 

○ 教 師 は 、幼 児 に 対 し て【 子 ど も 会 で 自 分 た ち が 考 え た 劇 や 人 形 劇 等 の 表 現 を す る 】と い う 課 題 を 提 示 す る 。 幼 児 は 黙 っ て 聞 い て い る 。  

○ 幼 児 が す る こ と に イ メ ー ジ が わ く よ う に 例 示 す る が 、 思 い 付 か ず 黙 っ て い る 。  

○ 教 師 が 、表 現 の 題 材 に つ い て の 先 行 経 験 を 思 い 起 こ さ せ る よ う に 、 具 体 物 を 使 っ て 話 を す る と 、幼 児 は 、自 分 た ち が や り た い 表 現 の 題 材 を 言 い 始 め る 。  

● 教 師 の 提 案 に 対 し 、幼 児 は 、 自 分 た ち が 子 ど も 会 で 表 現 活 動 を す る こ と を 理 解 し て い な か っ た 。 教 師 が 表 現 活 動 の 題 材 を 例 示 し た こ と に よ り 、 自 分 た ち が す る こ と が 分 か っ た 。  

ステップ2︵話し合う︶

 

・ グ ル ー プ の 中 で 、 自 分 の 考 え や 気 持 ち を 言 葉 に 表 す 。  

・ 友 達 の 考 え を 聞 い た り 、 受 け 止 め た り す る 。  

・ グ ル ー プ の み ん な で 一 つ の 題 材 を 決 め よ う と す る 。  

・ 考 え が ま と ま ら な い 時 に は 、 気 持 ち を 調 整 し よ う と す る 。  

○ 5 人 の 幼 児 は 、 自 分 た ち で 集 ま り 話 し 合 い を 始 め た 。一 人 一 人 の 思 い が 違 い や り た い 題 材 が 二 つ に 分 か れ 、 一 つ に 決 め ら れ ず に 困 っ て い る 。 

○ 教 師 が 、一 人 一 人 に 題 材 を 選 ん だ 理 由 や 思 い を 聞 い て い る と 、他 の 4 人 も 自 分 か ら や り と り に 参 加 し 、 互 い の 友 達 の 思 い を 聞 い て い る 。  

○ D 児 が A 児 と B 児 の 得 意 な こ と を 生 か せ る 人 形 劇 に 決 め て よ い か を 本 人 に 自 分 か ら 尋 ね る 。 A 児 と B 児 は 少 し 戸 惑 い な が ら も 了 解 す る 。表 現 の 題 材 を 自 分 た ち で 決 め る こ と が で き た が 、 教 師 は 、A 児 と B 児 が 本 当 に 納 得 し て 決 め て い る の か を 確 認 す る 。  

● 自 分 た ち で 集 ま り 話 し 合 う 姿 か ら 、 意 識 を も っ て 参 加 し よ う と し て い た 。  

● 教 師 が 、 思 い を 出 し 合 い 、 聞 き 合 う 場 面 を つ く っ た こ と で 、 幼 児 が 互 い の 思 い を 知 り 、 分 か れ て い た 意 見 を も う 一 度 調 整 し よ う と 考 え 合 う こ と が で き た 。 話 し 合 い を 通 じ て 遊 び の イ メ ー ジ が 共 有 で き 、 友 達 と 一 緒 に 活 動 を 進 め よ う と し た 。 

ステップ3︵作る︶

 

・ 友 達 が し て い る こ と を 自 分 の し て い る こ と に 取 り 入 れ る 。  

・ あ き ら め な い で 最 後 ま で 作 る 。  

・ 共 有 し た イ メ ー ジ の 実 現 に 向 け て 、 試 し た り 工 夫 し た り し な が ら 作 る 。  

・ 作 り た い も の に 合 う 材 料 を 選 ぶ 。  

○ 5 人 の 幼 児 は 、 教 師 が 作 っ た 見 本 の 恐 竜 よ り も 、 大 き い 恐 竜 を 作 る こ と に 決 め る 。  

○ 5 人 が 2 つ に 分 か れ て 製 作 を 進 め る 。C 児 、D 児 、E 児 の 3 人 は 、材 料 籠 か ら 材 料 を 選 び 、ビ ニ ー ル 袋 に 新 聞 紙 を 詰 め て 恐 竜 を 作 り 始 め る 。 A 児 、 B 児 は そ の 方 法 を ま ね て 作 る 。  

○ 3 人 組 の 幼 児 は 、恐 竜 の 頭 、胴 、尾 が う ま く つ な げ ら れ ず に 困 る 。教 師 は 自 分 た ち で で き る よ う に 考 え る 時 間 を と る 。自 分 た ち で 試 行 錯 誤 し て 恐 竜 が で き あ が る 。 で き た 恐 竜 を 見 て 喜 ぶ 。 

○ 口 か ら 火 を 噴 く 装 飾 、人 形 劇 の 舞 台 の 装 飾 と な る 石 等 、新 た な 発 想 で 作 り た い も の を 言 い 、互 い に 考 え を 受 け 入 れ 合 っ て 再 び 作 り 始 め る 。  

● 作 る も の の イ メ ー ジ を 明 確 に し 、 材 料 を 提 示 し て お い た こ と で 、 自 分 た ち で 作 る も の の 大 き さ や 作 り 方 を 考 え た 。  

● 幼 児 が 試 行 錯 誤 し て い る 姿 を 認 め る 、 ヒ ン ト を 与 え る 等 を す る こ と に よ り 、 自 分 た ち で ど の よ う に し た ら よ い の か を 考 え た 。 そ こ で ま た 新 た な 発 想 が 生 ま れ 、 人 形 劇 に 必 要 な も の を 作 る こ と が 楽 し く な っ て き た 。  

ステップ4

 

︵遊ぶ︶

 

・ グ ル ー プ の 中 で 誰 が 何 の 役 を す る か 分 担 す る 。  

・ 最 後 ま で み ん な で 劇 を し よ う と す る 。  

○ 2 人 の 幼 児 が 欠 席 で 、 他 の 幼 児 は 困 っ て い る 。 教 師 も 一 緒 に 相 談 に の る 。幼 児 は 、自 分 の 役 を 3 人 で 交 代 す る こ と に 決 め る 。  

○ 幼 児 同 士 で 目 を 見 合 わ せ 、グ ル ー プ の 友 達 の 反 応 を 見 な が ら 、セ リ フ を 言 っ た り 声 を 合 わ せ た り し て 最 後 ま で 人 形 劇 を 演 じ る 。  

● 考 え た も の が 形 と な り 完 成 し た 嬉 し さ や 他 の 友 達 に 見 て も ら う こ と を 通 し て 、 み ん な で や ろ う と す る 気 持 ち が 継 続 し 、 最 後 ま で や ろ う と し た 。  

③ 検証保育の考察 

ア  最初は、教 師が提示し た課題であ ったが、教 師が各ステ ップにおけ る育てたい 内容の 連 続性 を踏まえ、 課題の目的 や幼児がす ることを明 確にしたこ とで、幼児 はしだいに 関心 を 深め 、目的意識 をもち行動 していた。 また、考え を出し合っ てイメージ したものが でき あ がっ ていくこと の楽しさを 味わい、主 体的に製作 に取り組む ことができ た。  

イ  製作活動は 、幼児の作 りたいもの のイメージ が具体的に 形となり完 成される。 幼児は 、

協同 的な活動と して友達と 取り組む過 程で、自分 たちの作り たいものの 実現に向け て、 葛

藤し たり、試行 錯誤したり しながらま た新たにイ メージを思 い付き、作 り始めた。 活動 の

(4)

「2 年保育 5 歳児の製作活動を中心とした協同的な活動の指導の工夫 

−小学校教育への滑らかな接続を踏まえて−」 

  ④ 

中で 一人だけで はなく、み んなで力を 合わせて作 り上げた満 足感や、や り遂げた充 実感 を 味わ う等、いろ いろな感情 体験を共有 することが できた。

  研究の結果とまとめ  1  研究の結果 

検証 保育から 、 「製作活動を 中心とした 協同的な活 動を進める 過程 」の各 ステップに おける幼 児に 育てたい内 容、指導の 工夫が明確 になった 。(図4)  

図 4 「 製 作 活 動 を 中 心 と し た 協 同 的 な 活 動 を 進 め る 過 程 」 に お け る 幼 児 に 育 て た い 内 容 と 指 導 の 工 夫  

 

また 、2年保育 5歳児1年 間の発達や 学びの連続 性を踏まえ 、協同的な 活動を通し て幼児 に 育て たい内容と 指導の工夫 を観点ごと に明確にし 、表にまと めた。(補 助資料1と 2)  

2  まとめ 

(1) 教師が「製 作活動を中 心とした協 同的な活動 を進める過 程」を踏ま えた継続的 な指導を 行 うこ とで、一人 一人の幼児 が関心や意 欲を高め、 主体的に活 動に取り組 み、満足感 や達成 感 を味 わうことが できる。ま た、幼児同 士が学びを 共有し、学 びの質を高 めていく。  

(2) 「製作活動 を中心とし た協同的な 活動を進め る過程」を 踏まえた指 導の方法は 、教師が 提 示し た課題への 取組みだけ ではなく、 他の製作活 動や、幼児 が自発的に 始める製作 を伴う 好 きな 遊びにおい ても活用で きる。

(3) 5歳児の製 作活動を中 心とした協 同的な活動 において幼 児が学んだ ことは、小 学校教育 の 全て の教科等の 指導につな がっていく ものであり 、個々の幼 児が学習へ 向かう態度 や、友 達 と考 えを出し合 いながら進 める学習の 基礎となる 。

  今後の課題 

  今 後は、「製 作活動を中 心とした協 同的な活動 を進める過 程」を踏ま えて、他の 製作活動 に おい ても育てた い内容を明 確にし、指 導の工夫を 図っていき たい。また 、幼稚園、 小学校の 指 導の 内容や方法 の特質を明 確にし、互いの よさを 共有してい くための資 料を作成し ていきたい 。 

育 て た い 内 容   □ は 観 点 指   導   の   工   夫

理 解 す る  

・ 目 的 が あ る こ と が 分 か る 。  

・ 自 分 の 一 緒 に 遊 ぶ 仲 間 が 分 か る 。  

・ 見 通 し を も っ て 行 動 し よ う と す る 。  

○ 幼 児 に 分 か り や す い 言 葉 で 遊 び の 目 的 を 明 確 に 話 し 、期 待 感 が も て る よ う に す る 。  

○ 活 動 の イ メ ー ジ や 見 通 し が も て る よ う に 視 覚 的 に 表 示 す る 。( 絵 、 具 体 物 、 本 等 )  

話 す   聞 く  

・ 自 分 の 思 い や 考 え 、 イ メ ー ジ を 話 す 。  

・ 友 達 の 思 い や 考 え 、 イ メ ー ジ を 聞 く 。   葛 藤 す る  

・ 自 分 と 友 達 の 思 い や 考 え の 違 い に 気 付 く 。  

情 報 を 取 り 入 れ る  

・ 友 達 と 遊 び の イ メ ー ジ を 共 有 す る 。  

○ 幼 児 の 気 持 ち や 考 え を 確 認 し た り 受 け 止 め た り し て 、一 人 一 人 が 納 得 し て 活 動 を 決 め ら れ る よ う に す る 。  

○ 幼 児 同 士 が 遊 び の イ メ ー ジ を 共 有 で き る よ う に 、互 い の 幼 児 の イ メ ー ジ し て い る も の を 言 葉 や 絵 等 で 自 由 に 表 せ る よ う に 言 葉 を 掛 け 、幼 児 同 士 が 交 わ す 言 葉 を つ な い で い く 。  

○ 幼 児 が 友 達 の 考 え が よ い と 受 け 入 れ る 姿 や 、自 分 の 考 え を 伝 え よ う と す る 態 度 を 、 教 師 が 十 分 に 認 め る 。   理 解 す る  

・ 作 る も の が 分 か る 。   試 す ・ 工 夫 す る  

・ 試 し た り 工 夫 し た り し な が ら 作 る 。   葛 藤 す る  

・ 自 分 の 思 い を 調 整 し よ う と す る 。   情 報 を 取 り 入 れ る  

・ 友 達 が 工 夫 し て い る こ と を 取 り 入 れ る 。 

○ 自 分 た ち が 作 り た い も の に は 何 が 必 要 か 、何 を 分 担 し て 作 る の か 、 ど の よ う に 作 る の か 等 を 明 確 に す る 。  

○ 材 料 が 選 べ る よ う に 種 類 、色 、大 き さ 等 に 配 慮 し て 用 意 し 、 も の を 作 る 楽 し さ が 味 わ え る よ う に す る 。  

○ 幼 児 同 士 が 互 い に よ さ や 工 夫 を 取 り 入 れ 合 う こ と が で き る よ う に 具 体 的 な 言 葉 で 表 し た り 、 認 め た り す る 。  

○ 幼 児 自 身 が 試 行 錯 誤 し 、自 分 た ち で 納 得 で き る 考 え を 発 見 で き る よ う に 時 間 を と る 。  

話 す   聞 く  

・友 達 と 言 葉 で 思 い を 伝 え 合 い な が ら 、作 っ た も の を 使 っ て 遊 ぶ こ と を 楽 し む 。   仲 間 意 識 を も つ  

・ グ ル ー プ の 友 達 と 最 後 ま で や り 遂 げ る 。 

○ 作 っ た も の を 使 っ て 遊 ぶ こ と が 楽 し め る よ う に 、友 達 と か か わ り な が ら 遊 ぶ や 場 や 機 会 等 を 設 け 、や っ て よ か っ た と い う 満 足 感 が 十 分 に 味 わ え る よ う に す る 。  

○ よ か っ た と こ ろ を 幼 児 か ら 引 き 出 し 、一 人 一 人 の 幼 児 の 自 信 と な る よ う 十 分 に 認 め る 。  

ス テ ッ プ 1 

共 通 の 目 的 を も つ  

ス テ ッ プ 2 

話 し 合 う  

ス テ ッ プ 3 

作 る  

ス テ ッ プ 4 

遊 ぶ  

(5)

【補 助資料  1】         表1【協同的 な活動を通し て育てたい内 容】   5歳児1学期( 4月〜8月)  5歳児2学期( 9月〜12月)   5歳児3学期( 1月〜3月)    ね ら い    ○ 共通の目的に向 けて友達と考え を出し合い、協 力して一つのこ とをやり遂げて いく満足感を味 わう。 

  理解する  

○見通す ○確かめる   ・活動の目的を知る。     ・活動の目的や内容が分かる。⇒⇒⇒  ・自分の所属するグループが分かる。⇒⇒⇒  ・一緒に活動を進める仲間が分かる。⇒⇒⇒   ・予定を見聞きして自分なりに見通しをもって行動しようとする。 ・一日や週の生活の流れに見通しをもって行動しようとする。⇒⇒⇒  ・その時間にすることが分かり、行動しようとする。        ・活動を進める順序や必要なことなどが分かって行動しようとする。⇒⇒⇒       ○守る  ・友達と遊びの中で決めた遊び方やルールを守って遊ぶ       ・自分たちが遊びの中で考えた遊び方やルールを守り、    ・遊びに必要な新たな遊び方やルールを考え、  楽しさが分かる。      十分に遊ぶ。       十分に遊びを楽しむ。⇒⇒⇒  ・友達の嫌がることや言ってはいけないことを知り、        ・友達と楽しく活動を進めるために必要な  それらをしないようにしようという約束を守る。      決まりや約束を進んで守ろうとする。⇒⇒⇒ 

話す  

○伝える  ・友達に伝えたいことを言葉で言おうとする。   ・思いや考えを友達に分かるように話そうとする。・友達に分かるように順序立てて話そうとする。⇒⇒⇒        ・みんなの前で、自信をもって話す。⇒⇒⇒  ・話す対象や状況に応じて自分の思いや考えを話そうとする。⇒⇒⇒  ○伝え合う ○相談する   ・友達の考えを受け止めながら、自分の考えを出す。・友達との会話を楽しみ、気持ちが伝わり合うことを心地よく感じる。⇒⇒⇒        ・話す対象や状況に応じて工夫して話そうとする。⇒⇒⇒        ・友達と遊びのイメージや遊び方などを考え合ったり、伝え合ったりする。⇒⇒⇒

 

聞く  

○聞く ○聞き入れる  ・教師や友達の話を落ち着いて聞く。⇒⇒⇒    ・分からないことを尋ねたり、聞き直したりする。  ・友達が伝えようとしていることをよく聞く。   ・状況に合わせて、自分から気付いて友達の思いや考えを聞こうという気持ちになって聞く。⇒⇒⇒      ・友達が話しているときは最後まで聞こうとする。⇒⇒⇒      ・話す対象や状況に応じて、聞き入れようとする。⇒⇒⇒ 

協同的な活動を通して幼児に育てたい内容

 

仲間意識をもつ  

○仲間をつくる  ・一緒に活動を進めるグループの友達を知り、進んで参加する。   ・友達と一緒に活動する中で、友達の得意なことやよいところに気付く。⇒⇒⇒  ・グループの友達全員で一つのことを決めようとする。  ・友達と力を合わせると一人ではできないことができる喜びを味わう。      ・友達のよさや特性が分かり、互いに認め合う。  ・自分の話を友達に受け入れてもらう嬉しさを味わう。       ・同じグループの友達と力を合わせたり応援し合ったりして、つながりを感じる。  ・友達とする学級全体の活動を楽しみ、つながりを感じる。       ・学級としてのまとまりやつながりを感じる。  ○思いやる ○手伝う  ・友達が困っているときは、手助けをしたり教えたりしようとする。・友達と一緒に活動する中で、助けられたり親切にしてもらったりして友達を思いやる気持ちの大切さに気付く。  ○役割をもつ ○やり遂げる

 

  ・友達との遊びの中で自分の役割が分かり、自分から行おうとする。・友達との遊びの中で自分の役割を進んで行おうとする。⇒⇒⇒       ・グループの友達と一緒に課題について相談したり、役割を分担したりして最後まで活動をやり遂げる。⇒⇒⇒  ・決められたこと(課題)、自分たちで決めたことを最後まで、行おうとする。⇒⇒⇒ 

※「⇒⇒⇒」は、その時期だけではなく、継続して幼児に育てたい内容を示す。  ※幼児に育てたい内容の枠内の○太字(例:○見通す ○確かめる等)は、幼児の姿として表記した。 

表1は、2年 保育5歳児1 年間の発達や 学びの連続性 を踏まえ、協 同的な活動を 通して幼児に 育てたい内容 を観点ごとに 明確にし、表 にまとめた。 なお、協同的 な活動として 、教師が提示 した課題へ向 けての取組み のみをまとめ た。  

        補助資料① 

(6)

  5歳児1学期( 4月〜8月)  5歳児2学期( 9月〜12月)   5歳児3学期( 1月〜3月)    ねらい    ○ 共 通の目的に向け て友達と考えを 出し合い、協力 して一つのこと をやり遂げてい く満足感を味わ う。  

葛藤する

 

○やりたいことを追求する (※○やりたいことを追求する については、繰り返し経験していく)  ・自分のやりたいことを追求する・友達の思いや考えの違いに気付く。・友達の新たな面に気付く。・友達と違う思いや考えがある自分に気付く。⇒⇒⇒    ○戸惑う ○もやもやする ○我慢する ○調整する  ・遊びの中でうまくいかない、できないことで悔しい気持ちを感じる。 ・嫌なことや苦手なことがあってもあきらめないで最後まで取り組もうとする。⇒⇒⇒  ・友達と思いを出し合いながら話し合いを進める中で、自分の思いや考えと友達の思いや考えの違いに気付く。・自分の思いや行動の調整をしようとする。⇒⇒⇒  ・グループの中で時には我慢したり受け入れようとしたりする。⇒⇒⇒  ・グループの友達と時間内に話し合いを行う時などに、決められなかったことやうまくいかなかったことを受容してもらう。⇒⇒⇒  ・自分のしたいことと友達のしたいことに違いを感じながらも、目的に向かって最後まで一緒に活動を進めようとする。⇒⇒⇒    ○ぶつかり合う   ・互いの思いや気持ち、考えを出し合う。⇒⇒⇒  ・友達との思いのずれがあった時に、教師や他の友達に自分の思いを受容してもらう。⇒⇒⇒  ・困ったこと、相談したいことなど、先生と一緒に考え合う。 ⇒⇒⇒ 

試す・  

工夫する

 

○戸惑う ○確かめる ○発見する ○集中する  ・身近な素材、材料を活用しようとする。     ・遊びのイメージが実現する素材や材料を選び、自分なりに工夫して使おうとする。  ・ものの性質や特質に気付く。⇒⇒⇒  ・製作する時のいろいろな表現方法を知る。    ・作りたいものを実現しようと繰り返し試行錯誤する。⇒⇒⇒  (作り方、形や色、素材の組み合わせ方など)   ・作りたいものをより本物らしく作ろうとする。⇒⇒⇒        ・遊び方を考えて、自分なりに試して遊ぶ。⇒⇒⇒  ・用具の安全な使い方を知り、繰り返し使う中で扱い方に慣れる。⇒⇒⇒  ・教師や友達のアイデアを刺激にして自分たちの遊びを工夫しようとする。 ⇒⇒⇒    

協同的な活動を通して幼児に育てたい内容

 

情報を取り入れる  

○見通す  ・文字や絵などから課題の内容や見通し、手順などの情報を教師や友達に聞いたり教えてもらったりして自分から動く。  ・文字や絵などから課題の内容や見通し、手順などの情報を見て自分から動く。⇒⇒⇒    ○イメージをもつ   ・素材や材料、用具、作っているものなどからヒントを得て、自分なりにイメージしたものを作ろうとする。⇒⇒⇒  ・友達と遊びのイメージを共有する。⇒⇒⇒  ・友達が工夫していることを自分のことに生かす。⇒⇒⇒    ○発見する  ・テレビや本、歌、話等の情報を自分たちの遊びに生かす。⇒⇒⇒  ・文字、数量に興味・関心をもち、自分たちの遊びに生かす。⇒⇒⇒  ・分からないことや遊びに必要なことが出てきた時に、  教師や友達と一緒に本、身近な物等で調べる。        ・分からないことや遊びに必要なことが出てきた時に自分たちで本や身近な物等で調べる。⇒⇒⇒  ○選ぶ  ・遊びの内容、目的、作るものに合った材料や素材を選ぶ。・新たな発想が出てきたときに、自分から必要な材料を考え、選ぶ。⇒⇒⇒

 

 

 

「2 年保育 5 歳児の製作活動を中心とした協同的な活動の指導の工夫        −小学校教育への滑らかな接続を踏まえて−」 

       

 

補助資料② 

(7)

【補 助資料  2】   表2【主な指 導の工夫】     5歳児1学期( 4月〜8月)   5歳児2学期( 9月〜12月)   5歳児3学期( 1月〜3月)  

理解する  

・活動の目的を幼児に分かりやすい言葉で話す。  ・相談する内容やポイントが理解できるように分かりやすい言葉で、これ から幼児が行うことを、順序を示して話す。  ・幼児が活動を理解しやすいように、共通体験したことや興味がもちやす いような題材を取り上げる。  ・活動のイメージや見通しがもてるように視覚的に表示する。  (絵、本、具体的な見本となるもの、材料、グループの構成メンバー等) 

・活動の時間や見通しがもてるように、視覚的に表示する。  (カレンダー、時計、その日の活動の内容、役割等)また、カレンダーの表 示は、徐々に長期的(1、2週間)にしていく。  ・目的を実現するために、自分が何をすればよいのかを理解できるように、話 し合いの状況に応じて、自分たちのすることや手順を明確に示し、分からな いことを確認しながら、話し合いの内容をグループ内で共通にする。 

・今までの視覚的な表示の他に、活動の見通 しをもって自分たちで行動できるように 「あとどのくらい」「ここまで」等の掲示 の仕方を工夫する。 

 

話す  

・自分の思いや考えが出せるように、話し合う内容やポイントを分かりや すい言葉で順序よく伝える。  ・一人一人が安心して自分の思いや考えを出せるように温かい雰囲気を作 り、幼児の話にじっくりと耳を傾ける。  ・相手に伝わるような話し方ができるように、必要に応じて言葉を添えた り、言い方を知らせたりする。

 

・一人一人の幼児が自分の考えを言ったり、友達の話を聞いたり受け止めたり しているかを把握し、実態に合わせてかかわる。  ・話し合いで決めることについて、幼児の気持ちを確認したり受け止めたりし て、一人一人が納得して決められるようにする。  ・幼児が自分より友達の考えがよいと認める姿や、自分の考えをしっかりと伝 えようとしたりしている態度を、教師が十分に認める。

 

・話し合いの意欲や意識が高まるように、話 し合いを通して幼児が成長した姿を言葉 に出して認める。  ・互いの思いや考えが伝わり合う喜びに教師 も共感し、喜びを言葉に表し伝える。

 

聞く  

・幼児に分かりやすい言葉で、具体物を使いながら話し、興味がもてるよ うに話し方を工夫する。  ・友達が話しているときは最後まで聞こうとする姿勢を知らせ、教師も話 をじっくりと聞く。 

・全体の場で、誰が話していても落ち着いて話を聞いたり、全体にかかわる内 容の話を自分のこととして受け止めて聞いたりできるように、一人一人の幼 児と目を合わせ、反応を確かめながら話を進める。  ・互いのしていることを見合う、聞き合うなどができるような機会を作る。 

・順序立てて一人で話をする、一人の話をみ んなで聞くことができるように、あらたま った場や集合時に話したり聞いたりする 活動を取り入れる。 

仲間意識を   もつ  

・グループの友達を意識して行動したり、グループの友達を手助けしたり できるように、グループで集合する、人数分の材料や用具を用意するな どの機会をつくる。  ・グループ作りでは、互いの考えを出しやすくする、友達関係に広がりを もたせるなど、実態に合わせてグループの人数を考えて編成する。  ・活動の中での必要な役割について、幼児の考えを引き出したり一緒に考 えたりし、グループの中で共有させる。そしてみんなで分担してできた ことを十分に認め、自信につなげる。

 

・互いに友達のよいところに気付くことができるように、幼児が工夫している 姿や頑張っている姿などを認める。また、周りの幼児や他のグループにも伝 わるように、言葉に表し伝える。  ・友達が行っていることでよかったところを幼児の言葉で表現させる。  ・グループの中での役割を自分たちで考えて行動できるように、先行経験を思 い起こさせたり、必要なことを問いかけたりして自分たちで決められるよう にする。また、一人一人の幼児に役割が分担されていることを考慮し、どの 役割も大切な役割であることを価値付けていく。

 

・学級やグループとしてのつながりやまとま りをより感じられるように、友達と互いに 認め合ったり励まし合ったり教え合った りする姿を認める。  ・幼児の得意なことやよさを学級全体にも知 らせ、幼児一人一人がより自信をもてるよ うにする。

 

葛藤する  

・互いに言いたいことがあっても我慢して聞けるように教師がかかわった り、友達の言いたいことが伝わるまで待ったり、言葉を補ったりする。  ・幼児が葛藤している気持ちを切り替えたり調節したりできるように、教 師が幼児の気持ちを察して代弁したり、言葉にならない気持ちを十分に 受け止めたりする。

 

・自分の思いや考えを通そうとするだけでなく、遊び(課題)の目的に気付か せ、友達の思いや考えを受け入れたり、最後までやり遂げようとする姿を認 めたり励ましたりする。  ・友達との思いや考えにずれがある時は、互いの幼児の思いを十分に受け止め たり、代弁して相手に伝えたりする。  ・我慢したり、あきらめないで取り組んだりしたことを十分に認める。

 

・友達のことを考えて、自分から思いや考え を調整しようとしている姿を、見守ったり 励ましたり認めたりする。 

試す・  

工夫する  

・製作する時に試したり工夫したりできるように、今まで使用したことが ある材料や用具を整理し、新たに用具、材料などを用意する。  ・幼児が楽しんで製作できるように、目的や季節に応じて材料を提示する。  ・教師も幼児と一緒に遊び方、作り方などを考えたり試したり工夫したり する姿をモデルとして示す。 

・目的に合った材料や用具を自分で選択できるように整える。  ・作りたいものの実現に向けて、幼児自身が試行錯誤し、自分たちで納得でき る考えを発見できるように時間をとる。  ・遊びがより楽しくなるように、本物らしく作る、しかけを作る等、幼児が少 し頑張ることで満足感が味わえるヒントや課題を提示する。

 

・幼児の意欲がより高まるように、幼児が今 まで経験したことを生かした製作の方法 を提示し、自分たちで考え、試したり工夫 したりできるようにする。 

情報を   取り入れ

る 

・掲示物、表示等、教師が伝えたい情報を幼児が分かりやすく、遊びに取 り入れられるように整える。  ・状況や目的に合った本を選べるように用意したり、教師も幼児と一緒に 調べたり探したりして、調べ方、探し方の姿をモデルとして示す。 

・一人一人の幼児の思いや考え、遊びのイメージをつなげたり確認したりし、 一緒に遊びを進めている友達同士で共有できるようにする。  ・一つのイメージからさらにイメージが広がるように、遊びの中で再現したく なるような内容の絵本や童話を用意したり、情報を提示したりする。

 

・目的に合った材料や用具を選択できるよう に、用具の仕組みや特性があることを再確 認したり、適した大きさ、長さがあること に気付かせたりする。

 

表2は、 2年保育5歳児1 年間の発達や 学びの連続性 を踏まえ、 協同的な活動を 行う際の、 特に必要な指導 の工夫を観点 ごとに明 確 に し、 表にまとめた。 学級の実態に合わせ 、「製作活動を中心とした協 同的な活動を 進める過程」 に沿って指導 していくこと が有効である 。 

    補助資料③ 

(8)

 

参照

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