• 検索結果がありません。

産屋習俗の終焉過程に関する民俗学的研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "産屋習俗の終焉過程に関する民俗学的研究"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

81

産屋習俗 終焉過程 民俗学的研究

板橋春夫

はじめに産屋に関する先行研究と民俗思想東北地方(青森岩手宮城)の産屋山形県西置賜郡小国町大宮のコヤバ静岡県浜松市のコヤ愛知県北設楽郡東栄町のサンゴヤ

[論文要旨]

産屋が利用されなくなって久しい。産屋が遅くまで残った地域でも昭和三〇年代がおおむね終焉時期となっている。産屋習俗の終焉の要因は一様ではない。本研究のテーマは、なぜ産屋習俗は終焉を迎えたのかという根源的な問いである。私たちは、産屋とは主屋と別に小さな建物を建て、そこに産婦が血の穢れのために家族と隔離されて食事も別にする施設であると学び、産屋を穢れからの隔離・別火というステレオタイプ化された視点で認識してきた。しかし出産の穢れからの隔離・別火が所与のものでないとすれば、産屋の本質はいったいどこにあるのであろうか。 先行研究では、産屋の発生は神の加護を得る籠もりにあるとされる。牧田茂・高取正男・谷川健一の所説は、産屋の原初的形態に視点を置いた論理である。実際に原初的形態を彷彿とさせる民俗事例が各地に伝承されているが、それをもって現行習俗を古代へ飛躍させるのは論理的に危険が伴うであろう。事例で取り上げた山形県小国町大宮のコヤバは、明治二二年以前は出産の都度小屋を建てていたが、警察署長の意見で常設のコヤバになったとされる。仮設から常設へ変化する傾向は、福井県敦賀市池河内の事例からも明らかである。福井県敦賀市白木のサンゴヤは、昭和五〇年代まで使用されており全国で最も遅くまで利用されていた。常設化の産屋は伝統を守りながらも、滞在期間の短縮化、休養の場の拡大化など、地域に応じた多様なあり方をみせている。【キーワード】産屋(うぶや)、サンゴヤ、コヤバ、オビヤ、デーベヤ、出産、別火、共助、休養

A n E th no gr ap hic S tu dy o f t he P ro ce ss o f D yin g O ut o f U bu ya

ITABASHI Haruo

福井県敦賀半島のサンゴヤ京都府福知山市三和町大原のウブヤ三重県志摩市越賀のオビヤ香川県観音寺市伊吹島のデーベヤ産屋をめぐる民俗まとめと課題

参照

関連したドキュメント

Miyazaki Women's Junior College..

Abstract: as a great work in the history of Chinese literature, A dream in Red Mansions describes folk customs all over the book, providing valuable materials for the study

金関は、 師匠である清野謙次から、 偉人は 一 生のうちに三つくらい仕事をするもの だと聞いた。 清野は、

を意味する︒茶がこれほど日常の暮らしに欠かせない飲み物(じつは食べ物でもあるのだ

第二節 現実の心理学化 第三節 公衆の親密化 第四節 子どもの幼児化 第五節

視価れ社 重評ら水 動をげ漢 活夫あ﹄ 推工が導 類のど指 像者なの 想筆﹂章 ﹁﹁み文 のの読的 氏氏る明 孝義す説

奄美大島の遊び歌  (注1 8) 『大成』4 6

[r]