1 はじめに
本校は、平成23年度から平成27年度の5年 間にわたり、「さいたま市小・中一貫教育」推進 モデル校の委嘱を受け小・中一貫教育の研究に取 り組んできた。
さいたま市では平成26年度から全市的に、義 務教育9年間を見通した確かな学力の向上、生 徒指導の充実による「中1ギャップ」の緩和、さ らには小・中学校の教職員の連携強化に視点を当 てた「さいたま市小・中一貫教育」の推進に取り 組んでいるが、本中学校区においても、生徒指導 面や教職員の連携を基盤に様々な取組を継続して 行ってきた。
以下に、その内容について一部を紹介する。
2 さいたま市小・中一貫教育の主な実践
(1)中学校教員によるTT授業の実践 中学校教員によるTT授業は、主に加配教員が 担っていたが、平成27年度は「さいたま市小・中一貫教育」の主旨を踏まえ、できる限り多くの 教員のかかわりが必要であろうということから、
複数の教科において教員を派遣したり、小学校の スポーツ大会に向けての臨時コーチとして部活動 の顧問を派遣したりするなど、その枠を拡大した。
(2)中1ギャップの緩和のための合同活動 小・中連携は当初、中1ギャップ解消がその大 きな目的であった。そのことからも小・中一貫教 育の取組として、中1ギャップの緩和の視点を継 承していくことは大切であると考える。
そこで、小学校の 児童が中学校生活の 一部を体験したり、
中学生と直接交流で きる機会を設定した
りするなどの取組を行った。具体的には、小・中 合同あいさつ運動、吹奏楽部と金管バンドとの合 同練習会・合同演奏会、体育祭の合同参加種目の 実施などであるが、年度当初の3校(上大久保中、
栄和小、大久保東小)
の打合せで、学校の 実態等も踏まえ、毎 年のように新たな取 組に挑戦している。
(3)教職員の相互理解
「さいたま市小・中一貫教育」において子ども たちに直接的にかかわる教職員の相互理解は極め て重要であると考える。
そこで、平成27年度は合同研修会について見 直し、充実を図った。テーマを生徒指導、教育相 談に絞り、各校の代表の教員をいくつかのグルー プに分け、作成した事例について協議した。また、
教育委員会から指導主事を招聘し、各グループへ の指導助言をお願いした。
3 おわりに
5年間にわたる本中学校区における「さいたま 市小・中一貫教育」の実践研究を振り返り思うこ とは、「小・中一貫教育」を推進していく上で最 も重要なことは、小・中学校の教職員の相互理解 とねらいをもった取組の実施である。
それを踏まえ、3校では、「さいたま市小・中 一貫教育」の推進に当たり、「何を永続的な取組 として確立していくか、新たにできる取組は何か」
ということについて年度当初に話し合い、共通理 解を図っている。
今後も、実施する様々な取組が子どもたちの未 来にとって有意義なものとなるように、教職員の 和を大切にしていきたい。