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論文内容要旨 論文題名

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Three-dimensional measurement of the lateral lip element sacrificed in primary repair of a unilateral cleft lip

(片側唇裂の初回手術時において犠牲となる外側白唇の3次元的計測)

掲載雑誌名

Annals of Plastic Surgery

専攻名 外科系形成外科学 氏名 藤本裕樹

内容要旨

片側唇裂の患児は,先天的に裂側の白唇部分が少ないことが多く,2次修正のことも考慮 し,初回手術時に切除される組織量は少ない方が望ましい.この研究の目的は,初回手術時に おける代表的な3法であるMillard法,鬼塚法(変法),Fisher法において,裂側の外側白唇 がどの程度切除されるかを計測し.比較することである.無作為に片側不完全唇裂の患児25 人,完全唇裂の患児25人を選択し,術前(麻酔科医による鎮静後)に3D写真を撮影した.そ の3D写真上で,同一患児で上記3法の手術のデザインを施し,裂側外側白唇部全体に対する,

それぞれのデザインで手術により切除される面積の割合を算出し,比較検討した.不完全唇裂 では,中央値でMillard法は3.2%,鬼塚法は11.6%,Fisher法は27.2%であり,それぞれに有 意差を認めた.完全唇裂においても,Millard法は理論上0,鬼塚法は10.6%,Fisher法は

22.5%であり,それぞれに有意差を認めた.片側唇裂に対しては世界的にMillard法およびその

変法による初回手術が最も多く行われている.今回のシミュレーションではMillard法が最も 白唇の犠牲が少なかったが,術中にadvanceされる裂側白唇皮膚は最終的にトリミングされ る,いわゆるcut-as-you-go policyを用いているため,術前デザインで他2者と単純比較する ことは困難である.Millard法による術中予測切除範囲も上記同様に計測すると,不完全唇裂 では中央値5.8%,完全唇裂で4.9%という結果となった.これを考慮してもMillard法では犠牲 となる白唇面積は他2者に対して少ない.それに対し,Fisher法は裂側白唇の25%近くが切除 されるという結果になった.鬼塚法,Fisher法いずれも切除面積が一見多いと捉えられるかも しれないが,3D計測により裂部に入り込む部分も測定できるため,二次元的に正面視で見るよ りも多くなる.2次修正の際は残存組織量が少ないと困難を要するため,初回手術では切除量 が少ない方が理想的である.しかし,それぞれの術式の2次修正率をみると,まだ報告も少な く,結果は様々であるため,どの術式がよいか一概に結論付けることはできない.Fisher法は 2005年発表以来,施行される施設が増えてきているが,特に初学者はFisher法を施行するに あたり,組織の犠牲量が多いことを考慮すべきと思えた.

参照

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