二南斎智角編『はい諧水いらす』翻刻と解題 : 不角 の弟子の撰集
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(2) 不角 の弟子 の撰集 ー. 二南 斎 智 角 編 ﹃は い 譜 水 い ら す ﹄ 翻 刻 と 解 題 ー. (印). 平島 順子. 我 師 法 眼 不 角 翁 ︑ 江 都 に 三 千余 の 門 人 を か へり 見 ︑ 誹 林 の中 に 厳 師. 凡例 一︑ 底 本 に は ︑ 西 尾 市 立 図 書 館 岩 瀬 文 庫 蔵 本 を 用 い た ︒. 舎 弟 寿 角 子 ︑ 兄 弟 の信 手 厚 く 則 亡 父 の跡 に余 光 を か ︑や か し て 世 に. の名 を と り ︑ 去 年 九 十 二歳 の夏 の雲 と 立 かく れ 給 ひ ︑ 其 嫡 不局 子 ︑. 鳴 る︒ 予 ハ旧 弟 の よ し ミ ふ か し と て ︑ 今 年 愚 門 等 か 句集 を す ︑む る. 一︑ 本 文 は 底 本 に でき る 限 り 忠 実 であ る こ と を 旨 と し た が ︑ 読 み や す さを考え句 読点を付 した ︒. と 聞 て︑ 不 俵 を し て 弘 名 な ら し めん と 或 は 序 し ︑ 又 ハ践 を つ ︑り て. 一︑ ルビ は 全 て原 本 通 り と し た ︒ (一 ・オ ) の如 く 示 し た ︒. 山 川 を 隔 る を い と ハす お こ し 給 ふ ︒ 志 に 魚 の水 を 得 た る 心 地 に て 此. ﹂. 干時 宝暦 四・虞 林鐘. ( 印) ﹂. 二南斎鵬. ( 印 ). 楽 ミ ︑ 貞 徳 翁 四 世 の老 人 に し た か ひ学 ふ 事 十 八年 ︑ す こ し く 其 奥 を. さ れ は こ そ其 名 所 ゝに 聞 て︑ 今 に 其 跡 を 慕 ふ ︒ 予 か 父 ︑ 久 く 風 雅 を. 粟 津 か 原 に遊 て︑ 曽 て 名 聞 利 用 を は な れ 独 楽 を 好 ︑ 寸 陰 を お し む と ︒. 古 哲 の誹 譜 を 聞 に ︑ 繁 花 を よ け て嵯 峨 の 奥 に 引 込 . ︑ 岡 崎 に か く れ︑. (印 ). (二 ・ウ ). 終 に 一集 と な ん ぬ ︒ これ を や 世 の中 の 狂 人 ︑ 贋 か 飛 ぺ は な る へし ︒. 侍 ら ね ハ︑ 難 レ止 心 を 三笠 山 の陰 に よ せ ︑ 筆 を 旧 都 の水 に ひ た し て. の笑 ひ も 恥 し く ︑ 後 賢 の そ し り も 恐 れ あ れ と ︑ 一向 に 徒 友 等 ゆ る し. 集 を 撰 す と いえ と も ︑ 人 か ま し く 句 集 な と ︑ハ 心 有 ﹂ (二 ・オ ) 人. 一︑ 丁 移 り は. ﹂ (一 ・オ ︑ 挿 絵 ) の 如 く 示 し た ︒. 一︑ 本 書 は 絵 俳 書 であ るが 挿 絵 は 一括 し て 最 後 に掲 げ る こ と と し ︑ 挿 絵 のあ る丁 は. 夫 李 白 ︑ 杜 子 美 は 詩 に 鳴 り ︑ 勇 月 堂 人 は俳 譜 に 鳴 も の也 ︒ 身 を 浮 雲 流 水 と な し ︑ 一所 に 久 し く 止 る事 な し ︒先 に 参 州 に 在 て ︑ 八橋 の 杜 若 に 在 五 中 将 の跡 を し た ひ ︑ 今 ハ九 重 の都 に 伊 勢 太 輔 か 心 を う つし ︑ し く も あ か ぬ な か め草 と は な り ぬ ︒ 予 に 序 を. 風 雅 の友 を 因 ミ︑ 此 た ひ緒 家 よ り ﹂ (一 ・オ) 佳 吟 を集 め ︑ 桜 の板 に花を さかせ︑永 く. 印 (不 局 ) ﹂. 江 府 玉壷 亭 不局 書 之. 乞 ︑ ま た 一句 を 求 給 ふ ︒ 辞 す る に ゆ る し 給 は ね は ︑ ミ た り に 端 を あ ら は す 事 と ハな ん ぬ ︒. (一 ・ウ ). 一30一.
(3) 知 る と い え と も ︑ 名 利 の為 に せ す ︒ 能 人 に か く れ て︑ 我 ひ と り の風 雅 を なす ︒ 草 木 の 聲 な き も ︑ 風 これ を 動 す れ ハ 鳴 と や ら ん ︑ 人 其名 を 知 て︑ 父 か ﹂ (三 ・オ ) 柴 扉 に よ る者 す く な か ら す ︒ 今 年 都 南 の 旧 都 に 入 に ︑ 門 弟 子強 て 一集 を な さ し め ん と 乞 ︒ 予愚 父 に 云︑ 此集 に 他 人 の 句 を 求 ん ハ︑ 日 頃 の志 に も そ む き ︑ 正 風 の 正 き道 に も か け. 尾州 浮草﹂. 二南斎 智角自 画賛 ﹂. 法 眼不角息 松 千堂 壽角 ﹂. 二南 斎 散 人 息 柳芳堂 森角述﹂. の 心 に も 似 侍 ら ん と ︒ い ふ に ま か せ て此 集 の名 と 則. 侍 ら ん ︒ 唯 門 人 而 已 の句 を し て︑ 水 い らす に 集 と な し 給 ハ ︑︑ 先 哲. (三 ・ウ ). 句 列 以閻別. (四 ・オ ︑ 挿 絵 ). 石 に腰立事 かたし 花の陰. (四 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 苔む花雨 ふら ぬ日は棄 られ子. (五 ・オ ︑ 挿 絵 ). 三州 表遭堂 直走﹂. 蝶 しら ぬ花は常也 よし野山 (六 ・オ ︑ 挿 絵 ). 八 日め ハほとよき花 の散りと ころ (六 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 春 雨 の晴 間 は 花 の 汐 干 哉 (七 ・オ ︑ 挿 絵 ). 峯 の花 にす た れ 巻 夜 や 朧 月 (七 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 花 の山呉 羽あやも の百千鳥 (八 ・オ ︑ 挿 絵 ). 世 の中 の花 咲 は ち り さ け は 散 (八 ・ウ ︑ 挿 絵 ). (九 ・オ ︑ 挿 絵 ). 林 間 に焼 も の ハ な き 花 見哉. 三州富月堂 僑角依需画﹂. 如角﹂. 二南斎息 柳芳堂森 角﹂. 万水堂. 冷 川﹂. 尾州鐘聞堂 里夕 ﹂. 三州 一 芳鳴舎 右水﹂ 31. 三州箏林堂. 尾州. 旦. 春 雨 に咲 花 の 紐 と き に け り. 花 守 の身 も は な に な す 木 陰 哉 (五 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 尾 笙州 月 兎堂.
(4) ( 九 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 花盛 足も と見えぬ 人心. 咲 花 に遠 き よ し 野 も た な ご ︑ろ (十 ・オ ︑ 挿 絵 ). 玉 に 疵 あ つて め て た し 花 八 日 ( 十 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 朝夕 に見よ く 花 の淡路罵 (十 一 ・オ ︑ 挿 絵 ). 聲 な く て 人 を お た て つ花 の 山 ( 十 一 ・ウ ︑ 挿 絵 ). か ︑様 へ幾 つ寝 ら 花 盛 ( 十 二 ・オ ︑ 挿 絵 ). 華 の徳 木 セに 幕 あ り 隣 有 り ( 十 二 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 由 断 す な 吹 ぬ 嵐 に 花 も散 (十 三 ・オ ︑ 挿 絵 ). 三州. 三州. 寿泉 ﹂. 洗 石﹂. 三州欄角息 幽月堂 智 沢﹂. 野蝶﹂. 南都 古梅園寸 玉﹂. 尾州夢遊堂. 茄角﹂. 些角 ﹂. 山月斎. 哀芳堂. 二南斎 門人偶角 孫 因月堂 智商十歳 ﹂. 京. ( 十三 ・ウ︑挿 絵). か ハかうも若 や桜 を明 の雲. ま すら雄のりき ミも抜 る花 の山. 入相 の鐘 のと ︑かぬ花もか な. 酸 く苦くあ るひ ハ甘し 花 の味. 狼 の臥処 もゆか し山桜. 全﹂. 文虹. 三州 寄竹. 京. 伊勢 吐虹. 文虹. 京. 送り 火 の消 るを魂 の名 残哉. 初 雁やけふ 一聲 の文使. 全. 全. 全. 山月斎 些角. 世中 は浮寝 の鳥 や飛鳥 川. 全﹂. 入相 のかね に旅立 蛍かな. のかさ しと風に 弓引案山 子哉 ( 十 四 ・オ). 一32一.
(5) ( 十 四 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 山 人 も 薪 の世 話 や 花 盛. 天 の 天 て ん の馳 走 や 四 方 の花. 五明. 尾州 艸便 堂 風行﹂. 京. 前後 以閻分. 花 を見 て花 なき里もは なぞ散 ( 十 五 ・ウ︑挿 絵). 紀 州田邊連中. 三州 不生堂若 水﹂. ( 十六 ・オ ︑挿絵) .. 庚 }堂 鎖角﹂. 志州 竈角. き のふあ りけふ有 る花 の旦か な 中 セ に見 ぬ 蒼 な ら 花 の色. 山舞 堂 打鼓. 藍底堂 青渉. 吉 野山桜 な から の花盛. みよし 野や さくら ハ桜 花さ かり. 孤輪堂 山惜. ︑ ミノ 状角. 花 鳥 の行衛尋 ん水 の音. 鎖角. 花 散 て七 日 詠 し 夢 さ め ぬ. さ くり見ん心 の花 の有処. 全. 落 月堂 誰家. 後を知 る気には物 うし花盛. 全. 花散 ると つい思 ひ見 人心. 枝 毎に ことしも咲き ぬ桜花. 志州 嵐角. 落笠. 京. 夢吟. 南都 樟雪 京. 三州 輕角 ﹂. 全. う し や 花 ち る を 盛 と い ひな か ら. 悟 て も お し む や 花 の夕 あ ら し. き のふよりけ ふは こく成る花曇. 見 よや ミよ皆花 ならぬ 山もなし. ( 十 五 ・オ). 世 の中 や 花 も う き 名 の風 の音. 散 は こそめ てたけれ と ハみる物 の. 一33一.
(6) ( 十 六 ・ウ ). ち り てま て 雪 と 見 ら る ︑桜 哉. 見 る 人 の己 に 働 く か ︑子 哉. 手 の 哀 を 帰 ス真 葛 の 嵐 哉 丸 け れ は丸 ふ う つり つ水 の 月 目 を や れ ハ あ な た へ移 水 の 月. 全﹂. 咲 と いふ初 めか あ つて散 に見 伏 て見 よ心 の花 のあり ところ 散 と いふ分 別 ハな し花盛 一昨 日 の行衛 もしら て花 の空. 四季混雑 句紀州連 中. ( 十七 .ウ). 己か身 の光 り仇 なる蛍哉. 来 る春 ハあ れと も去年 の己なし 糸遊 も とら へかね たり人心 風 の音荻 に渡れ ハ荻 の声 掩 ハ散 るち れ ハ掃世 の落葉哉. 茂 らましか ハか ︑ら まし散木 の葉 木枯 の憂に もな ひく柳 哉 畦越 の隣 ハ闇 の蛙か な. △⊥﹂. 一34一. 全. 全. 全. 全. 全. た を る ︑と 知 ら て た を る ︑山 案 子 哉. 高 い 枝 も ひく う 遊 し柳 哉 野 も 山 も 茂 り 尽 し て秋 の色. 身 も 焦 す 火 と ハ知 ら す や 夏 の 虫 涼し さも暑さ も同 し出虚 ( 十 七 ・オ ) あ す の 日 も し ら ぬ 桜 の盛 哉. 咲 けは こそあ るしと も成る桜 哉. 散 てから苦 か増 の桜か な. 全. 全. 全. 全. 全. 全. 全. 全 全 全 全 全 全 全 全 一. 全 全 全.
(7) 神迎 心に帰 る風 のをと. (十 八 ・オ ). 枯野哉 風騒け と もく. 春 の夜や 月も居 眠る腕空. 井 戸 に のミ春有白ハの蛙哉. あ りの実も落 ては梨 の梢哉. △⊥. 全. 全. 全. 全. 筆 の時玉 子な る へしき り く す. 埋 れ見 昼 のあ つさも 月 の雪 我物 にす るて煩ふ あや め草 全. 全. 全. 萩も根 に帰 る錦 の野わ ら哉 やかれ て ハ加 羅に根 を借菊 の花 全. 全. 全. 玉子から 宿借 の身やほ と ︑きす. 全. う ハ風にそ ︑なかされ て萩 の聲. 青渉. 念 仏 のかたまり寒 し石佛. う しと見 し寒 さも今 ハ忘草. 全. 水に燃 空に流 る ︑蛍哉. 全. △⊥﹂. 掃寄 る箒 もかもな 月 の雪. 全. 頃 秋や まねく尾花 ハ有 なから. 全. 虫 の音 も枕 に積 る旅 寝哉. 行末 ハ鯵押 へん春 ふく へ. 全. 友 によ りけ らし紅 葉 の露 の色. 全 同 しく ハ月夜 に遊 へ夜 渡鳥. 子 をもたぬ人 ハ唯見 る踊哉. △⊥. 全. ( 十 九 ・オ). 冬 木 こそ世 を捨た身 の命な れ. △⊥﹂. 闇 の夜 の烏に似 たり雪 の鷺. 全. ( 十 八 ・ウ). 味 噌屋 へも流 れよ る への蓮葉 哉. 糸た けに 伸し て見 ゆる 日足 哉. 一35一. 全 全 一.
(8) 春 来ぬ と芽に もさや かに風見艸. 山か らも身 の仇 し ら て輪抜哉 全. △⊥. 魂 は見 る人 に有 るか ︑し哉. 人 丸に赤人 ならん後 の月. 中 空に聲 と雲雀 の別れ哉. 全. 全. 全. 全 春 雨や 椿 の落る音は かり. 孤輪堂 山惜. 全. 全﹂. ゆく水 に足洗 わせ て凍 哉 全. 雲零堂 萬丈. 掃葉堂 尋枝. 全. 山 里 の世諺 面白き 鳴子哉. 全﹂. 野 ゝ宮 の昼や忘 てむし の聲. 蛍 セ堂 秀風. 全. 全. 古 塚 のは た へ見 らる ︑枯 野哉. ( 廿 ・ウ). 風 よりもう さを忘 て涼 哉. 澄月も水 にう つれ ハ水 の底. 山彦 の消処 な き茂り哉. ゆく水 に月 ハや とり て見え なか ら. 釣 られけ り山路く らし て時 鳥. 寂 しさ の的 と成け り種 ふく へ 全. ( 十 九 ・ウ). 揚 るとも 野辺な忘 そ舞雲雀. △⊥. 全. 人に こそ師走 ハあ なれ水車. 全. 千金 は春 に限 らし夕凍. 乗 物をお り る計そ男 へし. 全. △⊥﹂. 落月 堂 誰家. 春風 の吹 わたり見 氷面鏡. 石臼 もま ひ納 けり大 三十 日. ( 廿 ・オ ). かんた ん の枕 は つれ てほと ︑きす. 色 かえぬ松 哀也 塚 の上. 一36一.
(9) 目 て見 や る 物 ハ す く な し秋 の 暮 △⊥. 打鼓. △⊥. 桜 哉 い つれ の 花 も は な な か ら. 誰家. ゆ た か に と お も ふ てせ ハし 年 の昏. かくれ たる物 こそ見ゆ れ山桜. 青渉 ﹂. ( 廿 一 ・オ ︑ 挿 絵 ). 同. 同 一水. 二乙. 荷山. 同. 尾州 伯露. 落 月堂 誰家﹂. 稀 れ 人 に さ く ら の 科 ハな か り 見. あ す の日 も 知 ら ぬ 桜 の盛 哉. (廿 一 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 白 雲 に枝 を 借 し た るさ く ら 哉. 八 日 め ハ嵐 な く て も 散 り に見. 花 に 花 心 の花 も 咲 り け り. 誘 は る ︑日は あ ら し な き 花 見 哉. 山 一ッ昏 かね て 居 る 花 見 哉. 紅 に 染 る 心 の華 見 か な. 或 ハうらまれ︑ 又 ハかなしまれ て 花散 て隙 の明たるさく ら哉. 伊勢 有角﹂. 尾州 水濁. 三州 貞紅. 兎 臼﹂. 寿泉. 同. 直走. 同. 三州 洗石. 三州偶角娘 如竹堂貞 子﹂. 尾州. 三州 潤月堂 調角﹂. 年 セに か ハ つた 花 ハ さ か ね と も ( 廿 二 ・オ ). (廿 二 ・ウ ︑ 挿 絵 ﹀. 唯 心 雲 に 成 行 花 の山. 寒 山も懐 手せむ散桜 (廿 三 ・オ ︑ 挿 絵 ). 仇 の名 の数 の ひ と つに 山 桜 ( 廿 三 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 柚人も 鉄棄 てかさし草. 散 頃 も 誠 は ち ら ぬ桜 哉. 桜 にも交 る菜種や いやし くも. 一37一.
(10) 京 森角 三州 有水. 色 はな ら ハてとよ みし も 松は ま つにし て置 て見る桜哉. 山 出し の 一重 か結句さく ら哉 尾州 山扉. 同. 荷山. 破笈. 尋角. 同. 尾州 茄角. 同. 三州 若水. 同. 伯露﹂. 浮草. 同. 雨風 に名 を流 した るさく ら哉. 名 に ハ似 す咲 て色 あり姥 桜. ( 廿 四 ・オ). お かむ手を瀧 にうたせ つ散 桜. あ ︑桜散 も浮 世 の嵐 かな. 見 る時 の己 に目な し仇名 草. 詠 や る目 を縫 れ見糸さ くら. 水 の上 に積 る雪 あり散桜 萬 物帰 一者 天地定数 一重より 八重 の名 もあり山桜. 瞥遊. 同. 尾州 水濁. 地 際 迄 蝶 も 交 て散 桜. 明 日 し ら ぬ 人 の こ ︑ろ のさ く ら 哉. 二南 斎﹂ (廿 四 ・ウ ). 芒草堂 些角﹂. 京. 尾州 艸催堂風行﹂. あ るか中にあ るかなか にも桜哉. ( 廿 五 ・オ ︑ 挿 絵 ). 西 河 の外 に 瀧 あ り ち る さ く ら. 忠 度 に 宿 借 も須 磨 の桜 か な (廿 五 ・ウ ︑ 挿 絵﹀. 山 を越 す 波 に 音 な き 桜 哉. 孤宴. 寸玉. 菱和﹂. 散 ことも人 をなやます さくら哉. 左道. 三州. 帯 に似 た雲を欺 く桜か な. 個角. (廿 六 ・オ ︑ 挿 絵 ). 散 る雪 に肌をぬく 日や桜狩. 暁 は雲 もさくら も桜か な. 一38一.
(11) 全﹂. 全. 待 て寝 る耳 て夢 見ん時 鳥. 外秀. 竪角. 野蝶. 同し春 同し桜 は咲 にけ り. 雨露 にしらけ て打手 の洗 詣. 全. 調角. 己か名 をしれと 深山 の山桜. 芋 の煎 しらぬ人 なし 三五 の夜 ( 七 ・オ). 児桜 ア ︑父あら ハ母あ らは 里夕﹂. 全. 下緒国僧 一水 暁 のか ねさ へ氷 る峯 の寺. 京. 芦 生堂 叶角﹂. 全﹂. 江 戸相角門 人 光 山林 庵 夏石. 宇治 亀文. 全. 炭と成 るやき のふは零 にあらし 聞. ( 七 ・ウ). 二聲 ハ木神 の徳 かほと ︑き す. 石山 へ罷 人 へ 月見た ら先 紫 の硯 石. 立霧や勝 手 ハし れと捨井筒. 日に幾度 足や洗 て磯衛. 火種か ら吹 れに出 たり冬 の月. 臥 て思 ひ起 て詠 るさく ら哉. 武 士 のあ たまもた ︑く桜 かな. 尾州 露香. ( 廿六 ・ウ). 行 も花帰 るも花 の吉 野山. 呂音. 因石. 全. 同. 京. 目 に寒く身 に暖なさ くら哉. 見 る人 の心 ハ枯ぬか れ野か な. 月と見 る目は其ま ︑の闇路 哉. 古秋. 同. 些角. 枯 野哉萩 も薄 も 一む かし 花前 に 一日 の栄 宴 ハ百年 の楽 苦 を花に 呑せ てけふ の酒宴哉. 全. 同. 賎 の女も 下ヶ髪 の気 て三日 の節. 一39一.
(12) 待 わ ひ る 耳 ヘハ暗 で ほ と ︑き す. 木 枯 や 松 に つま つく 鐘 の聲. 世 の 世 話 に け ふ も ひ か る ︑鳴 子 哉. 宵 の 気 て 月 に 明 石 の朝 朗. 全. 全. 全. 全. 全. ( 廿 八 ・オ ︑ 挿 絵 ). 何 心 のふ 散 に 鬼 芥 子 の花. 水 月堂 芦腐 ﹂. 水 月堂 芦腰 ﹂. 二南斎﹂. △⊥. 全. 京. 京. 花 の散 を 見 て 人を うし と花や思 ひけん久 かた の 我 物 に し て見 る よ 所 の桜 哉. (廿 八 ・ウ ). 是 非 と い ふ 物 に く る し む 内 つい 五 十 年 そ れ も 流 れ 是 も な か れ て秋 の水. よ し あ し も 月 は い と ハし あ く た 川 (廿 九 ・オ ︑ 挿 絵 ). 誓文 とう そを契 るや神無 月 ( 廿 九 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 坐禅 すく人 に耳なし鹿 の聲. 綿 打 の 一間 や春 のよし野山. 雪解や身 か るに遊 ふ零 の松. 全. 全. 全. 菊羽堂 己女﹂. 送 り火 ハ消 てもあか し法 の道. △⊥. 京. 人 ハいかに露 と 一荷 の命 とも. 全. ( 三十 ・オ︑挿 絵). 春雨や 昼寝 の夢 の桜狩. 全. 全 又花 の散気 色あ り秋 の蝶. 全. 千鳥鳴 く聲 を友 寝やか ︑り舟. 鶯 に雫 も匂 ふ雪解 哉. 三瓶原住 外香 ﹂. 平旦舎 東 明﹂. 全. 京. 夢 の世 の埜 をお しミ つ散桜. ( 三十 ・ウ ). 花 なれや花 に鐵伸 す花 の幕. 櫛 の歯にあ ふら気 のなき枯 野かな ( 三十 一・オ︑挿絵 ). 一40一.
(13) 愛す るもに くむも其 もとくらけれ は也 よ ろ こ は し な け か し 萩 の花 の跡 (三十 一 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 鉄 の音 幽 也 山 桜 (三 十 二 ・オ ︑ 挿 絵 ). 荒な から志賀 の桜 ハさくら哉 (三十 二 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 茶 摘 哉 四 五 町 つ ︑く 寄 の聲. 京 老習堂. 尾州萬 水堂. 五明﹂. 冷 川﹂. 寄月. 不角 息新成 坊 辰角﹂. 京. △⊥. 宇治 恵友. 陰 陽 の へた て と 成 る や 涼 傘. △⊥. 梅 香 の東 風 吹 薫 る 難 波 哉. 耳 へ蚊 の 聲 や 残 り て初 嵐. △⊥. △⊥. 宇治 亀文. 髪 置 や 老 を寿 く 若 白 髪. 苗 代 や 生 れな か ら の学 者 な し. 短 夜 や 闇 は宵 や ら 夜 明 や ら. 我 も人もお くれ先達 落葉哉. 尻 へ笠 着 て聞く蝉 の時雨哉. 全. 水 のと き檜酌 ハおれぬ氷 哉. 全. 全. 芦 贋﹂. 名 月や常 の月夜 も月な から. 全. 京. 時 雨 の名き のふ に成 ッて初 見雪. 全. ( 三十 三 ・オ). 蛍 火や船 と橋 とは有 なから. 言水門 人 洛 潤水 ﹂ ( 三十 三 ・ウ︑挿絵). 剃髪 し侍 ると て 秋風 に身 ハちり塚 の捨 あふき. 全. 此集 に入らん事 を望 て我 も又酔書 ︑贋がと べぱ の笑ひを不 忍 出 るにまかせ て狂寄 とや らんを いろはに 色花 におほ へとちりぬ るおわ か代 にたれ かそうやら つねならぬひと 京 鴨水ノ住 江上亭為 龍. うゐ の奥 様と成 る のハやま越 てあさき桜 のゑ ひもせす し て. △⊥﹂. 夜 更 て庚 申待 の坐 に つらなる 見す聞 かす いハぬ事さ へか のゑ申 かふし んかうに でんがくふとは. 一41一.
(14) (三 十 四 ・オ ). ( 三 十 四 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 咲 よ 花 相 手 に せ ん と 盃 の間 の 手 も と を 捕 手 お さ へた. 談玄堂. 下 戸上 戸酒と たん この花 さかり 天も酔た り人も よふたり. 京師. 立よ り て見 るや大 木 の糸桜春 く ること の花 の咲 りに. (三 十 五 ・オ ︑ 挿 絵 ). 為竜﹂. 其 風﹂. 捨 閑斎 素誰. 京. 隻 六をすけ る人 の耳順を賀 し て そ く才 て双六十 の花 こ ︑う てつく く と重 目ふれ く. 同人 妻 文糸﹂. (三 十 五 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 十 三夜 曇 か ち な れ は 初 恋 の は つか し そ ふ な 十 三夜 ふ り そ て か さ す 月 の面 影. 法 眼息 玉壺亭 不局 ﹂. 儒 を こ の ミ か た く な り ︑ 佛 を 尊 て 愚 痴 に な り︑ 神 を 習 ふ て稼 に ま よ ふ ︒ 三 教 一理 な る物 も 我 す く 方 に か ら め ら れ て ︑ 更 に 其 道 に た を る ︑人 多 し ︒ 我 ハわ れ に た を る ︑と い ひ し は お か し︒ ぶ ら 下 る夢 を は な れ よ 枯 ふ く へ 二南 斎 自 画 賛 ﹂ (三十 六 ・オ ︑ 挿 絵 ). 横 雲 か よ こく も ゆ つる 桜 か な (三 十 六 ・ウ ︑ 挿 絵 ). (印 ). の道 関 西 に 廣 よ る 誉 名 芳 は し く ︑ 花 の友 し る も 知 ら ぬ も 諸 共 に 其 徳. 嘗 聞 丁 寛 學 成 て帰 れ は ︑ 易 已 に 東 す ︒ 智 角 子 俳 熟 し て行 ヶは︑ 正 風. (. を 慕 ふ ︒ 去 年 の冬 ︑ 門 葉 の 招 に 磨 し て洛 に 居 を 移 し ︑ 百 千鳥 嚇 る 春. は も の毎 に あ ら 玉 り ゆ く 日数 経 て︑ 時 し も弥 生 霞 め る空 ︑ 雁 の﹂. ︒ 誰 と ひ ら い て 見 れ は ︑ 一集 を 物 し 給 ふ よ し ︒ 践. 三 十 七 ・オ ) つ て成 ら てふ ミ懐 に し ︑ あ ま さ か る ひ な も し ら む 頃 ︑ 僕 が扉を ほとく. ( 印) ( 印 )﹂. 松 千堂 寿 角. を 書 て 此 月 はか り に の ほ せ よ と 承 る ︒ いな 舟 の い な ひ か た く てか た ほにお ろか成心 を述侍り ぬ︒. (三 十 七 ・ウ ). 桜 さ く 遠 山 鳥 の 御 製 ハ 人 丸 の影 よ り お ほ し 出 て 釈 阿 の賀 に 賜 ハセ 給. ふ と か や ︒ 翁 あ り ︒ 伊 勢 か な に は 潟 ︑ 生 出 る 芦 の言 艸 よ り 自號 て整. 翁 と い ふ .墨 戯 に 耽 ては 描 写 瓢 逸 ︑ 其 心 に任 せ ︑ 簡 易精 妙 な る 事 ハ. さ み︑ 春 も 野 や 山 は 御 傘 の名 に う た へる に め て ︑旧 都 の市 中 に か く. 其 性 に し た か ふ ︒ 風 雅 ハ吟 花堂 の な か れ を 汲 て 影 も お ほ ろ の月 に い. れ ︑ 門 生 を 教 ゆ ︒ 教 る 事 謹 密 に し て ︑ 且 廉 直 な り ︒ 今 や 世 に誹 譜 を. か た く︑ こと し 之 春 ﹂ (三 十 八 ・オ) く は ︑れ る とし の さ く. も て鳴 も の彊 の熱 豆 ︑ 盆 池 の卵 虫 よ り繁 し と い へと も ︑ 正風 の操 ま すく. 宵理画賛﹂. ら 木 に 花 を 鎮 め ︑ な を 此 道 の光 り を う け 給 ふ を 賀 し て︑ 戯 題 を む す ふ事 しかり ︒. 師 之説 は任他わ か国 のよし野 ゝし の字おし へす く なる (三 十 八 ・ウ ︑ 挿 絵 ). 一42一.
(15) 解題. ・0 糎 ︒ ○ 匡郭. 十 七 ・三 x十 三 ・ 一糎. 他 は底 本 に 同 じ ︒ 解説. 一 書誌 明 治四. (外 の り ) ︒. れ た 撰 集 であ る ︒ 刊 記 はな い が ︑ 智 角 の自 序 (二 ・ウ ) に ﹁干 時 宝. ﹃は い譜 水 い ら す ﹄ は立 羽 不 角 の 弟 子 ︑ 二 南 斎 智 角 に よ っ て編 ま. 暦 四 甲虞林 鐘 ﹂ ( 宝 暦 四年 六 月 ) と あ る ︒ ﹁是 非 と い ふ 物 にく る し む. 二. 西尾市 立図書 館岩瀬 文庫蔵 本 ( 九 五‑ 二五 一) ︒ 版 本 ︒ 半 紙 本 一巻 一冊 ︒ (定 本 ) ﹃岩 瀬 文 庫 図 書 目 録 ﹄ (西 尾市 教 育 委 員 会 十 一年 五 月 ) に は 書 名 を ﹃不 角 追 慕 集 ﹄ と し て 所 載 す る が ︑ 二 南 斎. を し て︑ 水 い ら す に 集 と な し 給 ハ ︑︑ 先 哲 の心 に も 似 侍 ら ん と い ふ. 内 つい五十 年/. 散人 ( 智 角 ) 息 柳 芳 堂 森 角 の 序 文 (三 ・ウ ) 中 に ﹁ 唯 門 人 而已 の 句. に ま か せ て 此 集 の 名 と 則 ﹂ と あ る こと よ り ︑ 書 名 は 天 理 図 書 館 綿 屋 エン ジ 色 模 様 入 り 表 紙 ︒ 二十 二 ・0 ×十 五 ・八糎 ︒. 句 が 前 年 の 秋 の作 で あ ると す れば ︑ 宝 暦 四 年 の時 点 で智 角 は 五 十 一. それも流 れ是もな かれ て秋 の水﹂ ( 廿 八 ・ウ) の. 文 庫 蔵 本 の 題 策 と 同 じ く ﹃は い講 水 い ら す ﹄ と す べき で あ る︒ ○表 紙. 歳 であ った こと と な る (鈴 木 勝 忠 氏 ﹁二南 斎 智 角 と 不角 派 の蕉 風 接. 平 成 六年 三 月 に お い. 近 ﹂ ﹃連 歌 俳 譜 研 究 ﹄ 第 八 十 六 号. 俳文学会. 三十 八 丁 ︒. な し︒. ﹁ 先 に 参 州 に在 て︑ 八 橋 の杜 若 に 在 五中 将 の跡 を し た ひ ﹂ と あ る こ. 住 し た も の で は な か った こ とが 知 ら れ る が ︑ 同 じ く 不局 の序 文 中 に. な し ︒ ﹂ (一 ・オ ) と あ る こ と よ り ︑ 智 角 (勇 月 堂 ) は 一か 所 に 定. 堂 人 は 俳 譜 に 鳴 も の 也 ︒ 身 を 浮 雲 流 水 と な し ︑ 一所 に久 し く 止 る事. 不角 の長 男 ︑ 不 局 の序 文 中 に ﹁夫 李 白 ︑ 杜 子 美 は 詩 に 鳴 り ︑ 勇 月. て指 摘 ) ︒. ○題簑. な し︒. なし︒. ﹁三 十 八 ﹂ ︒ た だ し 二十 七 丁 目 の 丁 付 は. ﹁七 ﹂ ︒. O丁数 ○見返 し. ﹁ 一﹂ 〜. な し︒. ○ 内 題 ・尾 題. ○柱記 ○丁付 十 七 ・三 x 十 三 ・0 糎. ( 外 の り) ︒. ○匡郭. と よ り ︑ 以 前 は 参 州 に い た こ と ︑ ま た 不角 の次 男 ︑ 寿角 の践 文 に ﹁. 四 ・オ 〜 十 三 ・ウ ︑ 十 四 ・ウ ︑ 十 五 ・ウ ︑ 十 六 ・オ ︑ 廿 一. ・オ ︑ 廿 一 ・ウ ︑ 廿 二 ・ウ 〜 廿 三 ・ウ ︑ 廿 五 ・オ 〜 廿 六 ・オ ︑ 廿. ○挿画. こ と よ り ︑ 本 書 ﹃は い 譜 水 い ら す ﹄ 刊 行 の前 年 であ る宝 暦 三 年 に は. 去 年 の 冬 ︑ 門 葉 の招 に 磨 し て洛 に 居 を 移 し ﹂ (三十 七 ・オ ) と あ る. 都 の水 に ひ た し て︑ 終 に 一集 と な ん ぬ ︒ ﹂ (二 ・ウ ) と い う 智 角 自. 京 に居 を 移 し た こと ︑ 及び ﹁難 レ止 心 を 三 笠 山 の陰 に よ せ ︑ 筆 を 旧. 八 ・オ ︑ 廿 九 ・オ 〜 三 十 ・オ ︑ 三 十 一 ・オ 〜 三 十 二 ・ウ ︑ 三 十 三. なし ︒. ・ウ ︑ 三 十 四 ・ウ ︑ 三 十 五 ・オ 〜 三 十 六 ・ウ ︑ 三 十 八 ・ウ ︒ ○刊記. 全 ﹂ ︒ 十 二 ・三 X 三. 智 角 の息 ︑ 柳 芳 堂 森 角 の 序 文 中 に は ﹁予 か 父 ︑ 久 く 風 雅 を 楽 ミ︑. が 推 測 さ れ る︒. 身 の言 ︑ ﹁今 年 都 南 の 旧 都 に 入 に ﹂ (三 .ウ ) と い う智 角 の 息 ︑ 柳. 灰 色 表 紙 ︒ 二十 一一・五 × 十 五 ・七 糎 ︒. 天理図書 館綿 屋文庫蔵 本 ( わ ー 一四〇 ー = ) ︒ 版 本 ︒ 半 紙 本 一巻. 左 肩 ︒ 四 周 単 辺 ︒ ﹁は い 譜 水 い ら す. 芳 堂 森 角 の言 に よ り ︑ 宝 暦 四年 の時 点 で は奈 良 に い た で あ ろ う こ と. ○表 紙. 一冊 ︒. ○題 簑. 一43一.
(16) こ の ﹁貞 徳 翁 四 世 の老 人 ﹂ は ︑ 森 角 の父 智 角 の師 で あ る 不 角 を さ す. 貞 徳 翁 四 世 の老 人 に し た か ひ学 ふ 事 十 八 年 ﹂ (三 ・オ ) と あ る が ︑. お礼申 しあげ ます ︒. 館岩瀬文庫 ︑並び に資料 の閲覧 でお世話 になりまし た天理図書 館に. 付記. ( 注 1) 拙 稿 ﹁ 立 羽 不 角 論 序 説 ‑ 貞 門 の 俳 譜 師 と し ての 不角. 本稿 をな すにあ たり翻刻 を御許可 下さいまし た西尾市立図書. も の で あ る︒ 現 在 で は ﹁ 雑 俳 点 者 ﹂ と い う 認 識 を さ れ る こと が 多 い. ! ﹂ ( ﹃語 文 研 究 ﹄ 第 八 十 号. 不角 であるが︑ 不角は貞徳 ‑ 未 得 ー 不ト ー 不角 ( 沽 涼編享 保 十 七 年 ﹃綾錦 ﹄ ︑ 生 川 春 明 編 天 保 九 年 ﹃誹 家 大 系 図 ﹄ に よ る ) と 続. 七 年 十 二月 ) ︒. 純心女子高校教諭 ー. 平成. く 江 戸 に お け る 貞 門 の直 系 を う け つぐ 俳 譜 師 で あ り ︑ 当 時 に お い て. 1. 九州大学 国語国文学会. 不 角 が ど の よ う に 認 識 さ れ て い た の か を う か が う こ と が でき る 記 述. ま た︑ 同 じ く 森 角 の 序 文 中 に は ﹁予愚 父 に 云 ︑ 此 集 に 他 人 の 句 を. で あ る と いえ る で あ ろ う ︒ 求 ん ハ︑ 日 頃 の志 に も そ む き ︑ 正 風 の 正 き 道 に も か け 侍 ら ん ︒ 唯 門 人 而 巳 の 句 を し て ︑ 水 い ら す に 集 と な し 給 ハ ︑︑ 先 哲 の 心 に も 似 侍 ら ん ﹂ (三 ・ウ ) と い う 記 述 が あ る ︒ ﹁ 孤 立と いわれ る不角流﹂ ( 鈴 木 勝 忠 氏 ﹁二南 斎 智 角 と 不 角 派 の蕉 風 接 近 ﹂ 前 出 ) と い わ れ る よ. ( 寛保 三年︒鈴. う に ︑ 不 角 に 関 し ては 従 来 他 門 を 交 え な い そ の閉 鎖 性 が 低 く 評 価 さ れ て き た が ︑ 森 角 の こ の記 述 ︑ 及 び 智 角 編 ﹃或 問 ﹄ 木 勝 忠 氏 編 ﹃翻 刻 俳 譜 伝 書 集 私 家 版 ﹄ ) 中 の. 予が 云︑惣 て句を直す と云は我 門 の外 は揮 る べき事也 と師 伝す ︒ 是誹か い の礼 とす る故也 ︒詩寄文 人とも に他門 は直す事 なし︒ と い う 記 述 よ り 考 え る と ︑ そ れ は 不角 の個 人 的 な 問 題 と いう よ り は ﹁正 風 ﹂ (不 角 に お い ては 貞 門 を さ す と 考 え ら れ る ) 全 体 の問 題 と し て 考 え 直 さ れ る べ き 問 題 であ る よ う に 思 わ れ る ︒ な お︑ 智 角 に 関 し て は 鈴 木 勝 忠 氏 に よ り ﹁二南 斎 智 角 と 不 角 派 の 蕉 風接近 ﹂ ( 前 出) の論文が提出 され ている ので︑参 照された い︒. 一44一.
(17) 剛 ( (四. (五 ・ウ). ・オ). (五 ・オ). 一45一.
(18) (六 ・ウ). ・ウ). (七 一46一. ・オ). ●. (七. (六. オ).
(19) (八 ・ウ). (八 ・オ). (九 ・ウ). (九. 一47一. ・ オ).
(20) (十 ・ウ). (十 ・オ). (十 一 ・ウ). (十 一. 一48一. ・オ).
(21) }. 49. オ). ●. 籠. ウ). ●. (十 二. ウ). ●. 曜. ●. (十 二. オ).
(22) 、榊. (十 五 ・ウ). (廿 一. (十 四 ・ウ). ・ オ). (十 六 ・オ) 一50一.
(23) (廿 一. (廿 二 ・ウ). ・ ウ). (廿 三 ・オ). (廿 三 ・ウ). 一51一.
(24) ⁝. (廿 五 ・ウ). (廿 五 ・オ). ・ オ). (廿 六 ・オ). 一52一.
(25) (廿 九 ・ウ). (廿 九 ・オ). ●. ノ オ. 一. 十 三 (. (三 十. 53. ・オ)一.
(26) オ. ニ 十 三 (. 三 十 一 ・ウ. ウ. 三 十 三 (. (三 十 二 ・ウ) 一54一.
(27) 湘. オ). (三十 五 一. 55. ウ). ●. (三 十 六 ・オ). ●. ●. (三十 五. ウ).
(28) (三 十 八 ・ウ). (三 十 六 ・ウ).
(29)
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