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STAT1機能獲得型変異による慢性皮膚粘膜カンジダ症の病態解析:2つの新奇ミスセンス変異の同定、サイトカイン産生プロファイル、抗IL 17F自己抗体

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 山崎 康博

主査 准教授 松本 美佐子

審査担当者 副査 教授 村上 正晃

副査 教授 志田 壽利

副査 准教授 森松 組子

学 位 論 文 題 名

STAT1機能獲得型変異による慢性皮膚粘膜カンジダ症の病態解析:

2つの新奇ミスセンス変異の同定,サイトカイン産生プロファイル,抗IL-17F自己抗体

(Studies on STATl gain-of-function mutation responsible for chronic

mucocutaneous candidiasis: two novel mutations, cytokine production

profiles, and anti-IL-17F autoantibodies)

申請者は大学院博士課程において STAT1 機能獲得型ヘテロ変異による慢性皮膚粘膜カン

ジダ症(CMC)患者の病態解析を行い,研究結果を以下の3章にまとめ報告した.一つ目はこ

れまでに報告のない新奇 2 変異を,CMC 患者 2 家系 3 症例に見いだしその機能解析を行った.

その際過去に報告されていないヘテロで存在する野生型 STAT1 の脱リン酸化障害と、それ

によるリン酸化の増強を初めて示した.2つ目はSTAT1変異患者のPBMCとCD4陽性T細胞

からのIL-17A, IL-17F, IL-22産生能の評価を行い,CD3/28刺激において健常者と比べて

IL-17A と IL-22 は有意に低下しているが,IL-17F の低下は見られなかったと報告した.3

つ目はSTAT1変異患者血清において中和活性のない IL-17F 抗体を約 65%に認めたとの報告

であった.

これらの研究結果について,主査,副査より以下のような質問・意見があった.STAT1の

Coiled-coil領域にあるK278Eと,DNA 結合領域にあるG384D では,刺激によるリン酸化,

脱リン酸化の程度に差があるが,それは DNA 結合能や核移行能によるものか評価を行った

方がより面白いのではないか,変異 STAT1 と野生型 STAT1 ではリン酸化,脱リン酸化の程

度に差があるがどのように考えているのか,STAT1 変異は T 細胞以外の細胞ではどのような

影響が出ているのか,どうしてカンジダの感染が主であるのか,患者は帯状疱疹を繰り返

していたがどう考えるか,変異STAT1 と野生型 STAT1 がダイマーを形成するかどうか証明

した方がより良く,その際 Native PAGE などが有用だろう,などの質問・意見が出された.

申請者はこれらの質問に概ね妥当に返答し,また意見については今後の課題として前向き

に検討する姿勢を示した.

本論文は,STAT1機能獲得型 CMC 患者の病態理解に新たな知見を加えるものであり,審査

員一同はこれらの成果を高く評価し,大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ申請

参照

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