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目次 Ⅰ. 我が国の現状と政策の方向性 Ⅱ. 次世代ヘルスケア産業協議会 Ⅲ. 健康経営の促進 1

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(1)

次世代ヘルスケア産業の創出に向けて

∼健康経営と地方創生を見据えて∼

平成27年7月

経済産業省 商務情報政策局

ヘルスケア産業課

(2)

目次

Ⅰ.我が国の現状と政策の方向性

Ⅱ.次世代ヘルスケア産業協議会

Ⅱ.次世代ヘルスケア産業協議会

Ⅲ.健康経営の促進

1

(3)

Ⅰ.我が国の現状と政策の方向性

Ⅰ.我が国の現状と政策の方向性

(4)

【国民医療費の見通し】

○少子高齢化が進行する中、国民医療費は毎年増大しており、2012年度

には39兆円を突破。

2025年度には約60兆円に達する

見込み。

○介護保険給付も現在の10.1兆円から

2025年度には21兆円程度に上昇

することが見込まれる。

8.1 2.4 2.6 2.8 60 70 (兆円) 60兆円

1.拡大する国民医療費と介護保険給付

2.56 2.4 2.6 2.8 20 25 21兆円程度

【介護保険給付の見通し】

19.2 21.6 27.9 14.1 16.7 24.5 5.8 6.4 1 1.06 1.26 1 1.15 1.57 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2 2.4 0 10 20 30 40 50 2011年度 2015年度 2025年度 自己負担 公費 保険料 医療費の伸び (右軸) GDPの伸び (右軸) ※1 平成23年6月2日社会保障改革に関する集中検討会議資料で公表している将来推計のバックデータから作成。 ※2 医療費の伸び、GDPの伸びは、対2011年度比。 (出所)厚生労働省作成資料 39兆円 (資料公表時の推計値) (実績値は38.5兆円) 1 1.23 1 1.06 1.26 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2 2.4 0 5 10 15 20 2011年度 2015年度 2025年度 8.2兆円 GDPの伸び (右軸) 介護費の伸び (右軸) ※2012年度までは実績であり、2013∼2014年は当初予算であり、2015年は当初予算(案)である。 ※2025年度は社会保障に係る費用の将来推計について(平成24年3月) (出所)厚生労働省資料より経済産業省作成

3

(5)

○国民医療費のうち、

医科診療医療費の約

3分の1(9.8兆円)は生活習慣

病関連

。この部分は、公的保険外の予防・健康管理サービス産業を積極

的に創出することにより、医療費の適正化につながる分野。

2.国民医療費の3分の1を占める生活習慣病

【医科診療医療費に占める生活習慣病の割合】 (

平成23年度)

4

出典: 厚生労働省「平成23年度国民医療費」

(6)

3.政策の方向性① ∼予防・健康管理サービスの活用∼

○慢性期医療(生活習慣病関連)にかかる医療費を、公的保険外のサー

ビスを活用した予防・健康管理にシフトさせること(

セルフメディケーション

の推進

)により、

「国民の健康増進」、「医療費の適正化」、「新産業の創

出」を同時に実現

公的保険による医療サービスの供給ライン 公的保険外サービスを併用した供給ライン

【予防・健康管理サービスの活用】

慢性期医療(生活習慣病関連)の医療費

個人の年齢

慢性期医療から

予防・健康管理へのシフト

慢性期

医療

健康投資など 地域包括ケアとの連携など

慢性期医療(生活習慣病関連)の医療費

9.8兆円

。予防・健康管理サービスに

より削減可能

5

(7)

健常者・予備軍

対象者数:9千万人

通院フェーズ

対象者数:200万人 年間医療費:30万円/人

透析フェーズ

対象者数:10万人 年間医療費:500万円/人

(参考) 予防・健康管理サービスへの期待(糖尿病の例)

健常者・糖尿病予備群・通院患者等を対象とする、公的保険外 の運動・食事指導サービスの活用 健常者や生活習慣病予備 軍の人に対する、生活習慣 の改善や、日常の健康管 理のための支援を拡大

重症化予防サービスの充実

予防・健康管理に

対する投資拡大

糖尿病以外に、高血圧性疾患、運動機能障害、摂食障害を合わせると、

年間4兆円の市場創出

1兆円

の医療費削減効果

が見込まれる。

フィットネス事 業者による重 症化予防サー ビス 配食事業者による 重症化予防のため の食事指導サービス

公的保

険外の

サービス

6

(8)

3.政策の方向性② ∼地域コミュニティの活性化∼

○地域において

人口減少と医療費増大

が進む中、①高齢化に伴う地域の多

様な健康ニーズの充足、②農業・観光等の地域産業との連携による新産業

創出により、

地域の「経済活性化と医療費適正化」につなげる

ことが重要。

農業・観光等の地域産業との連携

(医・農商工連携等)

【地域経済における予防・健康管理サービスの役割】

医療・介護

(地域包括ケア)

地域の経済活性化と医療費適正化

公的保険外の

運動、栄養、保健サービス等

新産業創出

地域医療・介護

体制の構築

7

(9)

3.政策の方向性③ ∼社会経済システムの再構築∼

○高齢化社会に対応して、医療・介護等の

社会経済システムを再構築

し、

「生涯現役社会」に向けた取組が必要

経済活動

再就職(短時間労働)

ボランティア(社会貢献)

<フルタイムでの活動>

<第二の社会活動>

<余生の充実>

<介護サービス

・施設等の利用>

農業・園芸活動 等

身体機能の維持(リハビリ等)

居宅サービスの利用

介護施設の利用

企業にとってこの期間を如何に健康で働 いてもらうかが重要:健康投資 → その後の健康寿命にも大きく影響 経済活動へのゆるやかな参加 ボランティア等社会貢献: 新たなビジネス創出の必要 地域社会の特性に応じた働き 方、社会貢献の在り方を検討。 ニーズに応じた ケア体制の整備 この期間(健康寿命)を如何に長く維持することができるか 居宅継続 の場合も

8

(10)

○新たな経済主体の存在を前提とした医療・介護等の制度の見直しを行

うことが重要。

医療費

早期発見、早期対応により、 医療費の適正化が可能。 診断薬等の開発により、適切 な治療方法の選択 予防、食生活管理等の併用 食生活や運動管理のための サービス需要が増大。 早期診断のための機器の開発や、 個別化医療に対応する医薬品の 開発、低侵襲の医療機器の開発等 が求められる。 <生活管理> 糖尿病等生活習慣病 <老化由来> がん、 アルツハイマー等精神疾患

3.政策の方向性④ ∼社会保障制度の見直しのイメージ∼

な治療方法の選択 効率的な治療体制の整備 (ジェネリック薬の活用等)

介護費

社会参加、リハビリ 社会的存在としての位置づけ 経済活動へのゆるやかな参加 ボランティア等社会貢献 ニーズに応じたケア体制の整備 (地域包括ケア) 地域社会の特性に応じた働き方、 社会貢献の在り方を検討。 健康維持を兼ねた社会参加と経済 活動の融合を実現することが必要。 (地域発の新ビジネスモデル) 早期診断や健康管理に対する 企業や自治体の取り組みが重要。 真に必要な介護 <通常疾患> 感染症、外傷 等 コスト削減 産業の創出

9

(11)

Ⅱ.次世代ヘルスケア産業協議会

Ⅱ.次世代ヘルスケア産業協議会

(12)

1.次世代ヘルスケア産業協議会について

○ 「日本再興戦略」に基づいて、平成25年12月に「健康・医療戦略推進

本部」の下に設置し、

ヘルスケア産業の育成等に関する課題と解決策

検討。

○第1回会合

日時・場所:平成25年12月24日 官邸会議室 議題:次世代ヘルスケア産業の創出・育成について 主な政務出席者:菅官房長官、茂木経済産業大臣

○第1回会合

日時・場所:平成25年12月24日 官邸会議室 議題:次世代ヘルスケア産業の創出・育成について 主な政務出席者:菅官房長官、茂木経済産業大臣

【現在の

WG構成と検討内容】

【これまでの開催実績】

次世代ヘルスケア産業協議会

座長:永井良三

自治医科大学学長

11

主な政務出席者:菅官房長官、茂木経済産業大臣

○第2回会合

日時・場所:平成26年6月5日 官邸会議室 議題:次世代ヘルスケア産業協議会中間とりまとめについて 主な政務出席者:菅官房長官、茂木経済産業大臣

○第3回会合

日時・場所:平成26年11月26日 中央合同庁舎会議室 議題:中間とりまとめ以降の進捗と今後の取組方針について 主な政務出席者:甘利健康・医療担当大臣、宮沢経済産業大臣

○第4回会合

日時・場所:平成27年5月18日 中央合同庁舎会議室 議題:アクションプラン2015のとりまとめ 主な政務出席者:甘利健康・医療担当大臣、関大臣政務官 主な政務出席者:菅官房長官、茂木経済産業大臣

○第2回会合

日時・場所:平成26年6月5日 官邸会議室 議題:次世代ヘルスケア産業協議会中間とりまとめについて 主な政務出席者:菅官房長官、茂木経済産業大臣

○第3回会合

日時・場所:平成26年11月26日 中央合同庁舎会議室 議題:中間とりまとめ以降の進捗と今後の取組方針について 主な政務出席者:甘利健康・医療担当大臣、宮沢経済産業大臣

○第4回会合

日時・場所:平成27年5月18日 中央合同庁舎会議室 議題:アクションプラン2015のとりまとめ 主な政務出席者:甘利健康・医療担当大臣、関大臣政務官

事業環境

WG

主査:武久洋三

日本慢性期医療協会会長 事業環境の整備に係 る検討

健康投資

WG

主査:森晃爾

産業医科大学 産業生態科学研究所教授 企業、個人等の健康 投資を促進するため の方策の検討

品質評価

WG

主査:末松誠

慶應義塾大学医学部長 品質評価の在り方に ついて検討

新事業創出WG

主査:武久洋三

日本慢性期医療協会会長 新事業創出に向けたシームレスな支援策の検討

(13)

(参考) 次世代ヘルスケア産業協議会の委員等

安道 光二

日清医療食品株式会社 代表取締役会長兼社長

大原 昌樹

四国の医療介護周辺産業を考える会 会長

荻野 勲

オムロンヘルスケア株式会社 代表取締役社長

北川 薫

新ヘルスケア産業フォーラム 代表

斎藤 勝利

日本経済団体連合会 副会長

斎藤 敏一

株式会社ルネサンス 代表取締役会長

堺 常雄

日本病院会 会長

下田 智久

日本健康・栄養食品協会 理事長

白川 修二

健康保険組合連合会 副会長兼専務理事

末松 誠

国立研究開発法人日本医療研究開発機構 理事長

【委員】

【関係省庁、オブザーバー等】

<官公庁> 甘利 明 健康・医療戦略担当大臣 宮沢 洋一 経済産業大臣 関 芳弘 経済産業大臣政務官 ○内閣官房 田中 繁広 内閣審議官 和泉 洋人 健康・医療戦略室長 中垣 英明 健康・医療戦略室次長 山本 修三 健康・医療戦略参与 ○内閣府 小野 尚 REVIC担当室長 ○厚生労働省

末松 誠

国立研究開発法人日本医療研究開発機構 理事長

関口 洋一

健康食品産業協議会 会長

妙中 義之

国立循環器病研究センター 研究開発基盤センター長

武久 洋三

日本慢性期医療協会 会長

田中 富美明 株式会社コナミスポーツ&ライフ 取締役会長

谷田 千里

株式会社タニタ 代表取締役社長

辻 一郎

東北大学大学院医学系研究科 教授

津下 一代

あいち健康の森健康科学総合センター センター長

德田 禎久

北海道ヘルスケア産業振興協議会 会長

永井 良三

自治医科大学 学長 (座長)

中尾 浩治

テルモ株式会社 代表取締役会長

松永 守央

九州ヘルスケア産業推進協議会 会長

森 晃爾

産業医科大学 産業生態科学研究所 教授

横倉 義武

日本医師会 会長

○厚生労働省 二川 一男 医政局長 新村 和哉 健康局長 三浦 公嗣 老健局長 唐澤 剛 保険局長 ○農林水産省 櫻庭 英悦 食料産業局長 ○観光庁 山口 由美 観光庁次長 ○経済産業省 富田 健介 商務情報政策局長 <オブザーバー> 全国知事会 全国市長会 全国地方銀行協会

12

(14)

2.検討の視点 ∼需給両面での対策∼

○次世代ヘルスケア産業協議会では、需要と供給の好循環を生み出す視点から、(1)企

業・健保等による健康投資の促進【需要面】と、 (2)受け皿となる公的保険外のヘルスケ

アサービスの創出【供給面】に関して、昨年11月以降、健康投資WG(需要面)及び新事

業創出WG(供給面) において、具体策の議論を行ってきた。

(事業環境の整備) (健康投資の促進) 事業の不確実性の解消 (グレーゾーンの解消等) 資金・人材の充実 (ファンド創設や経営人材の供給) 健康投資対効果の見える化 (統一的な評価指標の策定) 健康経営に対するインセンティブの措

需要面(健康投資WG)

供給面(新事業創出WG)

︵ 需 給 両 面 ア ク シ ョ ン プ ラ ン 介護システムを補完・充実する 保険外サービスの創出 保険外サービス併用(混合介護) によるケアの充実 地域資源等の活用による 地域ヘルスケア産業の創出 「観光×健康」、「食・農×健康」の 新ビジネス創出 地域資源の活用 (地域版協議会の設立促進) (ファンド創設や経営人材の供給) 品質の見える化 (第三者認証の創設等) 企業・健保等による健康サービスの活用 促進 健康経営に対するインセンティブの措 置(銘柄選定・金利優遇等)

「健康」に対する支出の拡大

安全 安心 保険者機能を補完・充実する 「健康経営」の推進 企業と保険者の連携により 公的医療を補完 需 給 両 面 か ら の 対 策 ア ク シ ョ ン プ ラ ン の 検 討 の 視 点 ア ク シ ョ ン プ ラ ン ①医療分野 ②介護分野 ③地方創生

「健康」サービスの供給拡大

13

(15)

3.「アクションプラン2015」 ∼全体像∼

③地方創生

③地方創生

○高齢化社会では、生活者ニーズの多様化・成熟化等により、これまでの医療・介護(公的保険内)サービスに

加えて、

新たな時代に創出される潜在的な健康需要

を満たす、

次世代ヘルスケア産業を創出

することが必要。

○ 地域におけるヘルスケア産業の育成により、 ①

医療分野

(企業・保険者による健康経営の推進)、 ②

介護分

(介護システムの充実・効率化)、③

地方創生

(食・農や観光等の地域資源の活用)、にも貢献。

①医療分野

①医療分野

②介護分野

②介護分野

(現状) ・ 地域における人口減少と地域経済社会の維 持に危機感 ・ 製造業等の生産拠点移転後新たな産業創出 に苦慮 (今後の方向性) (現状) ・ 在宅介護など地域でケアサービスを提供する 体制が不十分 ・ 介護費の増加と保険料の上昇 (今後の方向性) ・ 自治体主導の「地域包括ケアシステム」作り (現状) ・ 地域における医療の需供のミスマッチ ・ 保険者の負担増加 (健保の高齢者負担金増加等) (今後の方向性) ・ 都道府県主導の地域医療体制の構築 (地域医療構想) 介護システムを補完・充実する 保険外サービスの創出 保険外サービス活用によるケアの充実 保険者機能を補完・充実する 「健康経営」の推進 企業と保険者の連携により公的医療を補完 (これまでの取組) ・地域版協議会の設立促進、ヘルスケアファン ドの創設等

(「アクションプラン

(「アクションプラン2015

2015」)

」)

(今後の方向性) ・ 地域毎の「地方創生戦略」の策定 ・ 地域密着型サービス産業の創出促進 ・ 自治体主導の「地域包括ケアシステム」作り ・ 企業やNPO等を活用した介護予防や生活支 援サービスの充実 (これまでの取組) ・ 医療分野でのグレーゾーン解消と、これを類 型化したガイドラインの策定

(「アクションプラン

(「アクションプラン2015

2015」)

」)

(地域医療構想) ・ 保険者による医療費適正化に資する保険 事業(データヘルス計画) (これまでの取組) ・「健康経営銘柄」等の資本市場でのインセ ンティブ付与

(「アクションプラン

(「アクションプラン

2015

2015」)

」)

地域資源等の活用による 地域ヘルスケア産業の創出 「観光×健康」、「食・農×健康」の新ビジネス創出 ○企業による「健康経営」の取組促進 ・ 企業規模に応じたインセンティブ付与 ○健康投資基盤の整備 ・健康データの利活用促進 等 ○保険外サービス活用に向けた環境整備 ・ 保険外サービスの創出に向けた事業者等 向けガイドブックの策定 ・ 地域版協議会の設置促進・支援 等 ○地域資源を活用したビジネス創出支援 ・地域の農産品のデータベース構築 ・ヘルスツーリズムの創出と品質評価 ○資金・人材等のビジネス創出ツールの提供

14

(16)

Ⅲ.健康経営の促進

Ⅲ.健康経営の促進

(17)

1.「健康経営・健康投資」とは

○健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等

を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦

略的に実践すること。

○健康投資とは、健康経営の考え方に基づいた具体的な取組。

○企業が経営理念に基づき、従業員の健康保持・増進に取り組むことは、

従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果

的に業績向上や組織としての価値向上へ繋がることが期待される。

16

(18)

2.「健康投資」の具体的な効果

健康投資の効果

○ 企業において「健康投資」が積極的に行われるためには、その主体とな

る企業(経営者)及び従業員双方が、明確な価値を認識することが重要。

○ 特に、「健康投資」への取り組みが自律的に動き始めるためには、投資

の効果をより明確に実感させるための仕組みを整備することが必要。

経営者にとっての価値

従業員にとっての価値

→ 企業活動へのプラス効果

<具体的な意義(例)>

・生産性の向上

(職員及び組織全体が活性化する)

・コスト削減

医療費の適正化

→保険料の低下)

・会社のブランドイメージの向上

(資金調達、人材確保に有利)

→ 職場環境改善の実感

<具体的な意義(例)>

・健康診断が受診し易い

・食事や運動に配慮したプログラムが提供される

・適切な労働時間が実現される

・柔軟な働き方ができる

(心身不調の際の対応が早い)

17

(19)

保険制度における

健保組合と企業

○健保組合が負担する医療費総額は

約7兆円。

企業との協力は手薄で、医療費の抑制につながる

効果的な保健事業が実施できていない。企業トップの「経営課題」として認識されていないことが原

因であり、健康経営と健保との連携(コラボヘルス)が不可欠。

○経済産業省として、「健康経営」が、「従業員の満足度増加」「労働生産性の改善」「企業価値の向

上」に直結する取組であることを、企業トップに認知してもらうため、「健康経営銘柄」を選定。

○これらの取組は、厚生労働省の「医療費適正化」(「データヘルス計画」)の取組とも連携し、効率

的な医療制度の構築にも貢献する。

3.「健康経営」の政策的意義

医療費適正化に向けての

経産省と厚労省の連携

18

企業経営者

健保組合

【経済産業省】

【厚生労働省】

「データヘルス計画」 健康経営銘柄

「健康経営」と

「データヘルス」の連携

保険料 約7.2兆円

※企業・従業員の折半

健保組合

健康投資ガイドブック 約0.5兆円 約3.3兆円 約3.7兆円 保 健 事 業 等 高 齢 者 医 療 ︵ 前 期 高 齢 者 納 付 金 ・ 後 期 高 齢 者 支 援 金 等 ︶ 加 入 者 の 医 療 ※健保連「平成25年度健保組合決算見込みの概要」より作成

医療費適正化

従業員の健康増進

企業価値向上

(20)

○健康経営に積極的に取り組む企業を株式市場で評価する仕組みを構築するため、本

年3月25日、東京証券取引所と共同で、「健康経営銘柄」として22業種22社を選定。

※ 業種区分(33業種)毎に最も優れた1社を抽出し、①上位20%で足切り、②コンプライアンスでのスクリーニング、③東証のROEスクリーニ ング を行い22社を選定。回答企業全社(493社)に対して結果サマリーを送付。

○健康経営に優れる企業(経産省調査の評価上位

20%)の平均株価を見ると、TOPIXを

上回る水準で推移している。特に、今回銘柄に選定された

22社の平均株価は、それをさ

らに上回る結果となっている。

健康経営銘柄について

4.健康経営銘柄

<健康経営と株価連動の図>

<「健康経営銘柄」選定企業一覧> ・アサヒグループホール ディングス ・東レ ・花王 ・ロート製薬 ・東燃ゼネラル石油 ・ブリヂストン ・TOTO ・神戸製鋼所 ・コニカミノルタ ・川崎重工業 ・テルモ ・アシックス ・広島ガス ・東京急行電鉄 ・日本航空 ・SCSK ・丸紅 ・ローソン ・三菱UFJフィナンシャル・ グループ ・大和証券グループ本社 ・第一生命保険 ・リンクアンドモチベー ション 2014年11月「従業員の健康に関する取り組みについての調査」結果を基にして経済産業省が作成 ※2005年1月末を基点100とし、2015年2月末までの各月末時点の各社の時価総額から指数を作成。 新規上場など、基点のデータがない企業は除いた 2008年9月リーマン・ショック

19

(21)

○平成27年3月25日に、東京証券取引所と経済産業省が共同で、「健康経営銘柄」22

社を初めて選定し、公表。

プレゼンテーター:杉山愛、司会:木場弘子

ニュースリリース:

ttp://www.meti.go.jp/press/2014/03/20150325002/20150325002.html

(参考) 健康経営銘柄発表会

20

(22)

<評価のための5つの柱と具体的な評価指標例>

○「経営理念」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメン

ト」の5つの柱で評価。このうち、特に「企業理念」「評価・改善」を重視。

○具体的な評価では、「従業員の健康に関する取組」が経営基盤から現場施策まで

様々なレベルにおいて、連動・連携しているかを重視。

1.経営理念 • 「従業員の健康保持・増進」の位置づけ • 経営方針などで社全体の「従業員の健康保持・増進」についての明文化

(参考) 「健康経営銘柄」の評価のフレームワーク

①経営理念・⽅針 • 経営方針などで社全体の「従業員の健康保持・増進」についての明文化 • 「従業員の健康保持・増進」について経営トップ自らによる従業員や社会への発信 2.組織体制 • 従業員の健康保持・増進の推進を統括する組織の形態 • 専門人材(産業医、保健師、看護師など)の活用 • 「従業員の健康保持・増進」の推進を統括する組織の一般社員に対する教育・研修 • 「従業員の健康保持・増進」の推進に対する企業経営層の関与 3.制度・施策実行 • 「従業員の健康保持・増進」を行う上での、従業員の状態や取り組みに係る課題把握 • 従業員に対してメンタルヘルスに関する各種チェックの実施状況 • 従業員の健康保持・増進に関する教育・研修の実施状況 • 労働時間の管理としてどのような制度や施策の実施状況 4.評価・改善 • 従業員の健康保持・増進を目的として導入した施策の効果検証の方法 • 従業員の健康の保持・増進の取組に係る健康状態や医療費、生産性等の改善効果 • 効果検証を踏まえた次年度の取組改善の実施状況 5.法令遵守・リスクマネジメント • 労働関連法令における重大な違反に係る行政指導の有無 • 健康診断結果やメンタルヘルスなどの健康情報に対するプライバシー保護策 ①経営理念・⽅針 ②組織体制 ⑤法令遵守・リスクマネジメント ③制度・施策実⾏ ④評価・改善

21

(23)

東証による「財務指標スクリーニング」の実施

ROE

(⾃⼰資本利益率)の直近3年間平均

*

が、業種平均以上の

銘柄を「健康経営銘柄」とする。

*平成26年3⽉末を起点

33業種毎に1社ずつ選定(最大で33社となるが、該当企業がない

場合、その業種からは非選定)。

「健康経営銘柄」

「健康経営銘柄」

「健康経営」に優れた企業

外部有識者委員会によって策定した「評価基準」に基づき、「健康

経営」に優れた企業を選定

(参考) 「健康経営銘柄」の設定の流れ

<平成27年1⽉>

<平成27年2⽉>

※外国会社及びTOKYO PRO Market上場会社を除く

「従業員の健康に関する取り組みについての調査」の実施

(約3500社に送付、493社から回答)

経済産業省が全上場企業に対して、従業員の健康管理に関する取組

やその成果を把握するためのアンケート調査を実施※。

東京証券取引所上場会社

「従業員の健康に関する取り組みに

ついての調査」に回答した企業

* 調査は東証上場企業以外も含むが、銘柄の選定対象となるのは東証上場 企業であることをあらかじめ明記 * また、調査回答全企業に対して、自社の相対的な位置づけが分かるフィー ドバックシートを送付し、健康経営の改善を促す。

22

経営」に優れた企業を選定

調査結果を「評価基準」に基づいて分析し、「健康経営」に優れた企業を

業種区分(33業種毎に数社選定。)

<平成26年10〜12⽉>

* 「健康経営」を実践する上場企業に対しては、自社の取組 や、その効果に関して、定性及び定量情報を、アニュアルレ ポートやCSRレポート等において、積極的な開示を期待。

(24)

読売新聞(

3月25日)

日本経済新聞(

3月25日)

NHKおはよう日本(

5月11日)

メディア① 一般メディアにおける関心の高まり

主要な新聞社やテレビ放送において、

129件以上の報道(7月

14日現在)。

世の中の関心が大きく高まっている。

産経

Biz(7月8日)

23

(25)

メディア② 経営者向け雑誌での特集

日経ビジネス(

2015年6月15日)

日経トップリーダー(

2015年7月1日)

それぞれ10ページを超える特集。

同雑誌での特集を契機に、問合せが殺到。

(※記事中で、先進事例として紹介されている企業一覧) 銘柄選定企業7社: SCSK、東急電鉄、ローソン、ロート製薬、テルモ、リ ンクアンドモチベーションズ、コニカミノルタ その他企業10社: 日立製作所、アクサ生命保険、出光興産、味の素、吉 野家ホールディングス、日本交通、FiNC、伊藤忠商事、 カルビー、ロイヤルホールディングス (※記事中で、先進事例として紹介されている企業一覧) その他企業7社: グラフィコ、フレスタ、ヤスマ、鈴廣かまぼこ、ユー・エ ス・イー、日本交通、吉野家ホールディングス、

24

(26)

メディア③ 投資家向けメディアでの解説

投資判断の一助として、有力な材料として活用されている。

 アナリスト(藤本誠之氏)オススメの銘柄

として、

「健康経営銘柄」

に選定された企

業3社(※)を紹介し、それぞれの株式

データを解説

 リンクアンドモチベー

ションについて、

「健康

経営銘柄」

選定が業績

向上に大きな影響を与

All About(総合情報サイト)

の投資ページに特集

ダイヤモンド社が発行する投資

家向け情報誌(

zai)において、銘

柄選定企業を紹介

※リンクアンドモチベーション、ロート製薬、広島ガス

えたと解説

ESG投資の観点から、従業員という企業

にとって重要なステークホルダーへの投

資状況(

健康経営

)は重要は判断要素と

解説

投資信託会社

morningstar

の投資家向け情報サイト

に掲載

 アメリカにおいても、投資における「

健康

経営

」を判断基準として導入

 今後「

健康経営

」は投資基準としての認

知度が高まり、一大ブームになる可能性

もあると解説

投資家向け情報サイトに

て紹介

25

(27)

政府の取組① 日本再興戦略

&骨太方針

二.戦略市場創造プラン 「国民の健

康寿命の延伸」

-

健康経営銘柄

や健康経営度調査

等の健康経営の普及のための取組

を引き続き実施。また、健康経営銘

柄選定企業等の先進的な取組を分

日本再興戦略(平成27年6月)

5. 主要分野ごとの改革の基本

方針と重要課題

[1]社会保障 (公的サービスの

産業化)

- 民間事業者も活用した保険者に

骨太方針(平成27年6月)

柄選定企業等の先進的な取組を分

析・整理するとともに、(中略)企業経

営者に向けて発信。

- 健康経営の取組が定性及び定量

的に把握出来るような環境を整備

するため、

「企業による健康投資の

情報開示に関する手引書(仮称)」

を策定し、投資家などのステイク・ホ

ルダーへの情報発信を促進。

- 民間事業者も活用した保険者に

よるデータヘルスの取組につい

て、

中小企業も含めた企業によ

る健康経営の取組との更なる連

を図り、健康増進、重症化予

防を含めた疾病 予防、重複・頻

回受診対策、後発医薬品の使用

促進等に係る好事例を強力に全

国に展開する。

26

(28)

政府の取組② 日本健康会議の発足

○経済界・医療関係団体・自治体のリーダーが手を携え、健康

寿命の延伸とともに医療費の適正化を図ることを目的として、

民間主導の活動体である「日本健康会議」を発足。

【概要】

○三村会頭(日本商工会議所)及び横倉会長(日本

医師会)が発足人

となり、日本健康会議が設立。

○官邸を中心に、厚労省及び経産省による支援の

下で、会議を運営。

○健康経営に取組む大企業

500社以上、中小企業1

【参加団体一覧】 日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、日本労働組合総連合会、健康保険組合連合会、全国健康保険協会、全 国国民健康保険組合協会、国民健康保険中央会、全国後期高齢者医療広域連合協議会、全国知事会、全国市長会、全国町村会、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師 会、日本看護協会、日本栄養士会、チーム医療推進協議会、住友商事、自治医科大学、東北大学大学院医学系研究科、あいち健康の森健康科学総合センター、広島大学大学 院医歯薬保健学研究院、千葉大学予防医学センター、京都大学産官学連携本部、日本糖尿病学会、東京都荒川区、読売新聞グループ本社、テレビ東京、共同通信社

○健康経営に取組む大企業

500社以上、中小企業1

万社以上などの目標を掲げる。

【発足式の出席者】

・安倍 内閣総理大臣(メッセージのみ)

・塩崎 厚生労働大臣

・加藤 内閣官房副長官

・唐澤 厚生労働省保健局長

・富田 経済産業省商務情報政策局長 他

・下記参加団体の各代表者

27

(29)

経済界の取組① 経団連による健康経営の普及

○経団連が中心となった、健康経営促進の活動も本格化。

○セミナーや大規模な会議の開催を通じた普及啓発。8月末に

は、経団連出版から「健康経営推進ガイドブック」も発行予定。

(30)

企業の取組① KENKO企業会の発足

○銘柄選定企業である「テルモ(株)」と「第一生命保険(株)」

が、選定外の企業を巻き込み、「KENKO企業会」を発足。

○発足に際して、経済産業大臣(代理で副大臣)を表敬。

(31)

企業の取組② その他

○健康経営銘柄を発端として、産業界での新たな取組や団体

などが立ち上がり、民間主体の取組が加速化。

<ウェルネス経営宣言>

<健康と経営を考える会>

【参加企業一覧】4社

※下線は銘柄選定企業

・日本交通株式会社 ・株式会社吉野家ホールディングス ・株式会社FiNC ・株式会社リンクアンドモチベーション

銘柄選定企業である

「リンクアンドモチベー

ション」等が、

3Kとして、労働環境が厳し

いとされるタクシーや外食業界を巻き込

み健康経営に係る取組を発表。

健診関連医療機関やローソン、ミナケ

アなどの企業が中心となり、健保組合

や企業が集まり会が発足。

30

(32)

1.投資家等への情報発信

有価証券報告書、CSR報告書に記載するなど、社外や投資家に向けて打ち出し。

 名刺やHP、会社紹介冊子等に取組を紹介し、

取引先等に選定結果をPR。

 健康経営の取組に関する取材が増え、

メディア露出の機会が増大。

参考① 銘柄選定企業等からの声

○銘柄選定によるその後の反響について、「健康経営銘柄」選

定企業

(22社)に対し調査を実施。

○社内外から前向きな反響があったとの声が多数。

3.社内外の反響

 マスコミや投資家のほか、

リクルート市場で学生からとてもよい反応

を得ている。

 経営層を含め、社員の意識・関心がさらに高まり、

従業員全体の愛社精神が増した。

 取引先やその他の企業から、取組に関する多数のヒアリング希望の問合せがある。

 健康経営の取組に関する取材が増え、

メディア露出の機会が増大。

2.社内における行動変容

経営トップによる取組強化の指示

などが発信され、健康増進計画の拡充を図っている。

 役員会で健康が議題になることが増えたほか、

健康経営推進最高責任者を設置

従業員向け健康増進イベントへの参加者が1.2倍に増加

した。

31

(33)

5.(1)健康投資WGにおける議論のフレームワーク

①株式市場で評価さ れる仕組みの構築 ⇒健康経営銘柄 大 企 業 ︵ 健 保 ︶ ②金融・労働市場で

①インセンティブ

の設計

①「企業」による取組の見 える化 ・自主的な情報開示の促 進 ②「保険者」による取組の 見える化 ・医療費適正化等の成果

②見える化

③民間サービスの育成

課題

○経営層の巻き込 み不足 ○健康投資を全体 俯瞰する推進役 の不在 ○健康投資に係る ①新たなサービス創出の ため環境整備 ・必要な資金等の充実(政 策金融や政府系ファンド の活用など) ・事業展開(サービス提

対象者:2,950万人 中 小 企 業 ︵ 協 会 け ん ぽ ︶ 自 治 体 ︵ 国 保 ︶ ②金融・労働市場で 評価される仕組み の構築 ③自治体・住民の予 防活動の経済的イ ンセンティブの付与 (ヘルスケアポイン ト など) ・医療費適正化等の成果 の見える化 ③「民間サービス」の品質 の見える化 ・企業・保険者に提供され るサービス品質の第三者 認証 ○成果の共有 ・異なる企業や保険者間 で、保健事業を相互比 較・共有できる仕組みづく り ○健康投資に係る メリットが見えない ○健康投資に係る 資金・人材の不足 ○健康課題がある はずの無関心層の 取り込みに苦労 ・事業展開(サービス提 供)を阻害するグレー ゾーンの解消 ②民間サービス事業者の 新たなビジネスモデルの 実証支援(成果報酬型モ デルなど) ③利用側(企業・保険者) と民間サービスのマッチ ング

対象者:3,488万人 対象者:3,520万人

32

(34)

<大企業向け>

1. 保険者機能を補完・充実する「健康経営」の推進

<中小企業向け>

5.(2)「アクションプラン2015」

【ノウハウの共有】

<経産省> ○ 優良な取り組みを収集した「健康経営ハンドブック」を策定・ 公表し、中小企業団体等を通じて展開

【人材の育成・活用】

<経産省> ○ 中小企業等の健康経営の導入の指導・助言等を行う「健康 経営アドバイザー制度」の創設

【インセンティブの付与】

<経産省・厚労省>

【投資対効果の測定】

<経産省> ○ 健康経営の好事例をモデル化し、これらを実践する企業に ついて、従業員の健康改善度等に加え、企業業績・生産性 の変化等を経年でフォローし、投資対効果を測定

【情報発信】

<経産省> ○ 健康経営実践企業の取組の情報開示媒体(IR報告書、CSR 報告書等)での発信を促進するため、「情報開示促進のため の手引き書」を策定

. 健康投資基盤の整備

<健康投資基盤の整備>

<財政的環境の整備>

○「中小企業健康経営優良企業認定制度」の創設と人材獲 得・政策金融上の優遇措置付与の検討

【健康経営の全国普及】

<経産省> ○ 健康経営銘柄の継続的実施と、選定企業の先進的な取組 等に関して全国的に普及

【情報基盤の整備】

<経産省> ○ 健康管理に必要なデータの種類や単位等を把握し、健康 データの利活用のためのフォーマット等を整備

【評価基準の整備】

<経産省・厚労省> ○ 予防保健サービスの見える化 (健康経営と保健事業の統一的な評価指標の策定と第三者認 証の検討)

【自治体の投資環境整備】

<経産省> ○ 自治体の健康予防事業に関して、医療費の適正化の努力 に応じた成果報酬型のインセンティブ等の検討

【インセンティブ設計】

<厚労省> ○ 健康投資を行い、医療費適正化に資する取組を行う医療 保険者・個人等に対する保険制度等におけるインセンティブ の検討

33

(35)

保険者機能を補完・充実する「健康経営」の推進

6.中小企業へのアプローチ

→ 「健康経営銘柄」等の大企業向けの取組を継続するとともに、今後は、約3500万人(従業員

+その家族)の健康管理を支える中小企業の健康経営の促進にも力を入れ、

①従業員の生産性向上、②中小企業の人材確保、③医療費適正化

①従業員の生産性向上、②中小企業の人材確保、③医療費適正化 を実現

(1)

(1) 実現したい姿

実現したい姿

○ 「健康経営」を行う意義やメリットへの理解が進まない

○ 実践に向けたノウハウ・予算・人材面での体制が不足

(2

(2)

) 課題

課題

(3

(3)

) 具体策:中小企業の健康経営推進ための「政策パッケージ」を策定

具体策:中小企業の健康経営推進ための「政策パッケージ」を策定

<推進イメージ>

① 経営者に対するノウハウの蓄積・共有

【経産省】

「健康経営ハンドブック」

の策定・公表

指導・助言を行う

「健康経営アドバイザー制度」

の創設

(商工会議所等において、認定制度を創設や普及活動の実施)

② 保険者機能の強化

【厚労省】

→ 協会けんぽによる中小企業向け保健事業の強化

③ インセンティブ付与

【経産省・厚労省】

健康経営優良企業認定制度

の創設と

制度的優遇措置

の検討

(政策金利の優遇や、保険制度上のインセンティブ など) 両省で連携 両省で連携 し、企業及 し、企業及 び保険者の び保険者の 双方から、 双方から、 「健康経営」 「健康経営」 を推進。 を推進。

34

(36)

(参考) ①健康経営アドバイザー制度

健康経営に関する教育環境

東商

(全国商工会議所)

教育プログラムの提供

中小企業における課題

健康経営を推進する知識、ノウ

ハウをもった人材の不足

人材育成環境の整備

資格認証

<健康経営アドバイザー制度の概要>

企業経営に関する

知識を持つ人材

(経営者、中小企業診

断士等

)

健康に関する

知識を持つ人材

(社労士、保健師等)

健康経営に関する教育環境

経営の知識

健康の知識

健康経営

アドバイザー

中小企業に対する

健康経営の啓発・

普及・実施支援

35

(37)

7.健康投資基盤の整備①(健康経営・保健事業の統一的な評価指標)

○企業による健康経営や保険者による保健事業を通じて、被保険者の健康増進や医療費

適正化等の効果がどの程度あったのかを見える化し、評価していくことが重要。

○その際、統一的な成果指標の策定など、異なる保険者間で保健事業内容とその効果を

相互比較・共有できる仕組みづくりを進めることが必要。

○経産省と厚労省が、産業医大や東大の協力を得て、今年度中に策定予定。

・抱える課題

・課題に対応した

A健保

・抱える課題

・課題に対応した

B健保

指標の検討体制 (P)

○課題、取組、費用、成果の相互比較

○一覧性の確保

○効果的な取組や成果の共有

統一的な指標による評価

・課題に対応した

取組

・取組に係る費用

・取組の成果

・課題に対応した

取組

・取組に係る費用

・取組の成果

・・・・

36

(38)

○予防的な施策で、社会的なコストを削減する優れた事業に対して、その数値化した成

果に応じて、民間投資を通じて報酬を支払う仕組み。

○例えば、ニューヨーク市は、

2012年に受刑者の再犯防止プログラムに対し、再犯率低

下を社会的リターンとして評価し、資金提供者に還元するスキームを開始。

7.健康投資基盤の整備②(ソーシャル・インパクト・ボンド)

<ソーシャル・インパクト・ボンドの資金のイメージ>

<ニューヨーク市の取組>

37

(39)

 健康診断結果に対する情報提供

の強化(省内の相対的位置等)

 省内で運動や栄養に関するセミ

ナーや講座の実施

 食堂での健康メニューの提供と、

健康増進・モデルプログラム

 一部課室では、椅子の代わりに

バランスボールを使用。

(参考) 経済産業省の健康経営

6月12日に、タニタがプロデュース

するKENKO食堂が、経済産業

省本省の地下食堂にオープン。

 食堂での健康メニューの提供と、

体組成計による健康チェックの推

Web上でデータ蓄積可能な歩数

計の販売による、生活習慣の改

善促進

 モデル課室における、バランスボ

ールの使用促進や歩数競争イベ

ントの実施

38

(40)

ご静聴ありがとうございました

(連絡先)

経済産業省

経済産業省

商務情報政策局

ヘルスケア産業課

課長補佐

藤岡

雅美

03−3501−1790

fujioka-masami@meti.go.jp

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