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EDPシステム監査ケース・スタディ : 滋賀大学公開演習講座について (進藤勝美教授還暦記念論文集)

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EDPシ

ス テ ム 監 査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ

ー 滋賀 大学公 開演習講座 につ いて一

大 矢 知 浩

1.公 開 演 習 の 概 要   会 計 組 織 に 電 子 計 算 機 を 利 用 して い る企 業 の財 務 諸表 監 査 に関 す る理 論 的 研 究 は,か な り行 なわ れ て きて お り,ま た,監 査 手 続 を どの よ うに進 め るべ きか に つ い ての 一 般 的 指 針 と して は,昭 和51年9月 に 日本公 認 会 計 士 協 会 編FED Pシ ス テ ム の 監 査 基 準 お よび 監 査 手 続 試 案」 が 公 表 され て い る。 しか しな が ら,個 々の 具 体 的 なEDPシ ス テ ムに つ い て,ど の よ うな監 査 手 続 を ど の よ う に 適 用 す べ きか とい う実 証 的 研 究 は,ほ とん どな い。 そ こ で,実 際 の会 計 資 料 を 加 工 した 模 擬 ケ ー スを 想 定 して実 際 に監 査 を実 施 し,監 査 人 教 育 に 資 す る と と もに,EDPシ ス テ ム監査 手 続 の 開 発 ・集 積 を はか る 目的 で 日本 公 認 会 計 士 協 会 近 畿 会,京 滋 会,兵 庫 会 と 協 同 で5日 間 の 大 学 公 開 講i座FEDPシ ス テ ム監 査 公 開 演 習」 を 実 施 した。 日程 お よび担 当者 はつ ぎ の通 りで あ る。 EDPシ ス テ ム監 査 公 開 演 習講 座 ス ケ ジ ュー ル 実施 時     間 第 一 日 目 9.30 9.40-10.00 10.(Xト11.00 11.00-12.00 1.00-2.00 、2.00-3.00 3.0(ト4.30 テ マ 受 付 公 開 演 習講 座 趣 旨 の説 明,監 査 チ ー ム編 成 EDP監 査基 準 お よび監 査 手続 の要 約 解 説 日立 汎 用 プ ログ ラムHELPの 説 明 模 擬 企 業 お よびEDP監 査 指針 の解 説 EDPシ ス テ ム に おけ る内 部統 制 の解 説 汎 用 監 査 プ ログ ラムKAPSの 説 明 講 師 等 小 倉 栄 一 郎 井 上 守 晴 法 雲 俊 邑 大 矢 知 浩 司 金 井    浄 浅 井    敦

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実施  時 間 第 二 日 目 第 三 日 目 第 四 日 目 第 五 日 目 9.3(}一10.30 10.30-1.00 1.00-4.30 9.30-4.30 9.30-4.30 9.30-12,00 1.00-3.00 テ マ 内 部統 制 質 問 書 の 作成 HELP,  KAPSの 実 習 EDPR一 一-f実習 コ ン ピ ュー タ空 時 間 を利 用 して 内 部統 制 質 問 書 回 答 の 検 討,補 充 質 問,監 査 計 画 の 立 案,監 査 手 続 書 の 作成 を 行 な う6 (各 チ ー ムの コ ン ピ ュー タ ・タイ ムの割 当 は30分 刻 み の 繰 り返 しで あ る) EDP監 査 実 習(各 チ ー ムの コ ン ピ ュー タ ・タイ ムの 割 当は40分 刻 み の繰 り返 しで あ る) EDP監 査 実 習(各 チ ー ム の コ ン ピ ュー タ ・タイ ムの 割 当 は1時 間 刻 み の繰 り返 しで あ る) EDP監 査 実 習,監 査 概要 書,監 査 報 告書 の作 成 ・お よび 提 出 討 論 会 講 師 等 チ ーム 別実 習 チ ーム 別 実 習 チ ー ム別 実 習 チ ー ム別 実 習 全 員   務 覧 一 庶 者 担 当 総 担 模 擬 企 業   経 理 部 長   コン ピ ュー タ課 長   運 営 係 長   運 営 主 任   オ ペ レー タ パ ン チ ャ ー 経 済 学 部 教 授 同         助教授 短期大学部 講 師 ㈱ 経 研 取 締 役 公 認 会 計 士 公 認 会 計 士 経 済 学 部 助教 授 ㈱ 経 研 開 発 部 長 経 済 学 部 助 手 ㈱ 経 研  S  E 文   部   技   官 郎 雄 二 彦 一   哲 叡 明 栄 倉 水 居 村 小 清 酒 中 井 上 守 晴 金 井     浄 大 矢 知 浩 司 浅 井      敦 法 雲 俊 邑 東  ロ 良 隆 西 川 満 喜 子

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      EDPシ ステム監査 ケース ・スタデ ィ   129       文 部 事 務 官  新 堂 利 博   このEDPシ ステ ム監 査 演 習 に おい ては,受 講 者 は,ま ず 日本公 認 会 計 士 協 会 編 「電 子 計 算 機 を 使用 した 会 計 組 織 に 対 す る 内部 統 制 質 問 書(改 訂 案)」 を 用 い て模 擬 企 業 に 対 して 基 本 項 目の 質 問 を行 な い,そ の 回答 を 入手 す る。 つ ぎ に,そ の結 果 を 検 討 して 補 充 質 問 を 行 な う。 受 講 者 は,こ の過 程 で模 擬 企 業 の 内部 統 制 の整 備 状 況 を 把 握 しな け れ ば な らな い。 また,会 社 の 回答 した 内部 統 制 項 目が 実 際 に 有 効 に 機 能 して い るか ど うか の順 守性 の試 査 を 行 なわ な け れ ば な らな い。 以 上 の よ うな 内 部 統 制 の 検 討 お よび 評 価 の結 果 と して,ど の よ うな 領 域 の取 引 処 理 の信 頼 性 に 問 題 が あ るの か に つ い て論 理 的 に考 察 した 上 で,監 査 計 画 を 立 案 す る こ とが 受 講者 に 求 め られ て い る。 した が っ て,内 部 統 制 の 検 討 お よび 評 価 とは 無 関 係 に,最 初 か ら一 定 の財 務 諸 表 項 目の監 査 手 続,た と え ば 確 認 手 続 を 実 施 して 偶 然 に誤 りを 発 見す る とい う よ うな 方 法 は,こ こで は 求 め られ て い な い。   監 査 用 具 に つ い て は,㈱ 経 研 の 開 発 した 汎 用 監 査 プ ログ ラ ムKAPSお よび 日立 汎 用 プ ロ グ ラムHELPを 準 備 した。 当初,現 在 わ が 国 で 用 い られ て い る 汎 用 監 査 プ ロ グ ラ ムを 可能 な か ぎ り多 く賃 借 す る予 定 で あ った が,予 算 等 の 関 係 上 断 念 せ ざ る を得 な か った 。KAPSお よびHELPの うち,ど ち らを利 用 す るか は,ま った く受 講者 の選 択 に まか され てい る。 結 果 的 に はKAPSが 多 く,3名 がHELPを 採 用 した にす ぎ なか った 。 HELPは 監 査 法 人太 田哲 三 事 務 所 の 汎用 監査 プ ログ ラム ・オ ー デ ィヘ ル プの 主 要 部 分 とな って い るが,業 務 処 理用 の 汎用 プ ロ グ ラムで あ るた め,監 査 に 必 要 な 抽 出 処理 に は不 向 きな と ころ が あ る。 た とえ ば,抽 出判 定 条 件 が す べ て 論 理 積(AND)か らな り,論 理 和(OR)が な い。 また,  ISAMフ ァイ ル を サ ポ ー トしな い こ と,サ ン プ リング機 能 が な い こ と,業 務 処 理 に必 要 な機 能 を あ ま りに も細 分 化 して い るた め,パ ラメ ー タ の組 合 わせ が 複 雑 に な る等 め 限 界 が み られ た。 次 回 で は上 記 諸 点 に 留意 してHELPの 説 明を 行 な う必 要 が あ る。   この公 開演 習 は チ ー ム別 実 習 を 主 眼 と して い る。 そ こで,チ ー ム編 成 の た め の資 料 を うるた め,受 講 者 にEDP基 礎 知 識,プ ロ グ ラ ミング の経 験,統 計 的

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サ ン プ リン グの知 識 につ い て,前 もっ て簡 単 な ア ン ケ ー ト調 査 を 行 な った 。受 講 者 の ほ とん どは コ ン ピ ュー タ関 係 の基 本 的 な 用 語 を 理 解 して お り,ま た,75 %の 者 が コボ ル ・プ ログ ラ ミン グ の経 験 を も って い た 。統 計 的 サ ン プ リン グの 理 解 者 は約 半数 で あ る。 また,参 加 者 の資 格 は,公 認 会 計士11名,会 計 士 補8 名,無 資格 者1名,こ れ を所 属 別 にみ る と,監 査 法 人所 属17名,個 人 開 業1名, 会 社 監 査 部 門所 属2名 の計20名 で あ る。 こ の ア ン ケ ー ト調査 結 果 に も とづ き, 十 分 な監 査 経 験 の あ る者1名 お よびEDP経 験 者1名 を 含 め た4名 の監 査 チ ー ム を5チ ー ム編 成 した 。   EDPシ ス テ ム監 査 手 続 の開 発 には,机 上 の 研 究 だ け'では な く,こ の よ うな 実 践 的 な研 究 の集 積 が必 要 で あ る。 今 回の 公 開 演 習 は 売 上 管理 ア プ リケ ー シ ョ ンに 限定 され て い る が,今 後,仕 入 お よび 在 庫 管 理,原 価 計 算,オ γ ライ ン ・ バ ンキ ン グ ・シ ス テ ム な どの ケ ー スを 順 次 作 成 してEDP監 査 演 習 を 行 な い, 監 査 人教 育 に資 す る と と もに,監 査 人 の知 識 お よび 経 験 を 集 積 して い く必 要 が あ る。 わ が 国 で は,こ の よ うな研 究 は 人 的 に も,予 算 的 に も不 可 能 に近 い が, 関 係各 位 の援 助 を え て一 歩 で も前 進 し なけ れ ば な らな い もの と考 え る。 以 下, 公 開演 習 の模 擬 ケ ー ス お よび 監 査 結 果 の一 例 を 示 して お こ う。   な お,こ の公 開 演 習 は小 倉 栄 一 郎 教 授 の 下 に 日本 公 認 会 計 士協 会 お よび滋 賀 大 学 経 済学 都 詰 先 生 の協 同作 業 に よ る もの で あ る。 と くに,公 認 会計 士 井 上 守 晴 氏 に は売 上管 理 ア プ リケ ー シ ョン,デ ー タお よびKAPSの 提 供,日 本 公 認 会 計 士 協 会 との協 力 関 係 等 々に つ い て 献 身 的 な ご協 力 を賜 った。 井上 守 晴 氏 の シス テ ム監 査 普 及 に対 す る献 身 が な け れ ば,こ の よ うな公 開 演 習 も実 施 に い た らな か った で あ ろ う。 また,公 認 会 計 士 金 井 浄 氏 に は,内 部 統 制 の検 討 お よび 評 価 に つ い て,受 講 者 を ご指 導 い た だ い た 。 コ ン ピ ュ ータ ・メー カー の 日立 製 作 所 に は,HELPの 指 導(高 野 康 男 氏),  HELP講 習会 用 テ キ ス トの無 料 提 供 を うけ た。 ここに 記 して 感 謝 申 しあ げ た い 。

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EDPシ ス テ ム 監i査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ   131 皿.EDPシ ス テ ム 監 査 ケ ー ス ・ス タ デ ィー モ ギ 企 業 株 式 会 社   目  次   (1)設    問         (皿)  EDP部 門 の 概 略         (皿)売 上 管 理 ア プ リケ ー シ ョン の 概 略 (1)設     ・問   モ ギ 企 業 株 式 会 社 第10期(自 昭 和51年8月1日 ∼ 至 昭 和52年7月31日)財 務 諸 表 監 査 を 実 施 す る に あ た り,下 記 の 諸 点 に 留 意 し て,監 査 計 画,監 査 概 要 書, 監 査 報 告 書 を 作 成 し な さ い 。 ま た,必 要 と考 え る 場 合 に は 内 部 統 制 に 関 す る 勧 告 書 を 作 成 し な さ い 。 た だ し,汎 用 監 査 プ ロ グ ラ ム を 最 大 限 に 活 用 す る こ と 。 時 間 に 余 裕 が あ れ ぽ,コ ボ ル ま た は フ ォ ー ト ラ ン に て 個 別 監 査 プ ロ グ ラ ム を 作 成 し て も よ い 。   (注)ま ず,監 査人 は汎 用 監 査 プ ログ ラ ムの 機能 とは無 関 係 に監 査 計 画 を 立案 す る こ と     が 望 ま しい 。 つ ぎ に,そ の監 査 計 画 を実 行 す る ため には,汎 用 監 査 プ ログ ラムを ど     の よ うに 利 用 すれ ば よい か を考 え る。 も し与 え られ た 汎 用監 査 プ ログ ラム を用 い る     こ とが で きな い場 合 に は なぜ か,汎 用 監 査 プ ログ ラ ムの機 能 不 足 か,あ る い は,デ     一 夕の不 足 か,フ ァイ ル設 計 に問 題 が あ る のか(監 査 可能 な シ ス テ ム とい う観 点 か     らみ て)を コメ ン トす る こ と。 (1)モ ギ企 業 株 式 会 社 は第10期 決 算 に 際 して若 干 の 利 益 を 粉 飾 す るた め,決 算 月 の売 上高 が 水 増 し され て い る ら しい とい う従 業 員 の うわ さ話 を 補 助 者 の1 人 が ふ と耳 に して い る。 監 査 人 は決 算 月 の売 上 項 目 の 監 査 を 実 施 しな さ い。 ただ し,昭 和52年7月31日 現 在 貸 借 対 照表 上 の 売 掛金 計 上 額 は158,618,757円 で あ り,期 末 棚 卸 高 は48,864,000円 で あ る。 また, 第10期 の 月 別売 上 高 は つ ぎの通 りで あ る。 な お,売 上 単 価 の 水 増 しは な い。 ヒ ン ト.①  取 引 デ ー タ を伝 票 発 行 → コ ン ピ ュ ー タ   処 理 → ア ウ トプ ッ ト配 布 まで の径 路 を実 際 に 把 握 月 別 51/8   9   10   11   12 52/1   2   3   4   5   6   7 合 計 売   上   高 80,375,116 83レ190,007 81,803,736 95,401,010 101,163,017 88,248,851 90,418,575 104,952,701 119,612,789 98,494,142 87,499,513 98,917,503 1,130,076,960

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  す る。   ② 確 認 を求 め る。 残 高 の 大 きい 得 意 先 を 選 択 す るば か りで は な く,サ ン プ   リン グに よ り確 認 先 を 抽 出す る。 (2)モ ギ企 業 株 式 会 社 は 仕 入 計 上 基 準 とし て 入荷 基 準 を採 用 して お り,仕 入 に は 問 題 は な い 。 また,棚 卸 表 は 実地 棚 卸 に も とつ く一 覧 表 であ って,実 際 在 庫 量(現 物)と 一 致 して い る。 監査 人 は期 末棚 卸 数 量 を 確 か めな さい 。 た だ し, 帳 簿 棚 卸 手 続 は採 用 さ れ て い な い。 ヒ ン ト ① 適 当 な 月 末実 地 棚 卸 テ ー プ と決 算 月 の取 引 高 とか ら期 末棚 卸 数 量   を確 か め る。   ②  決 算 日直 前 お よび直 後 の売 上 お よび 売 上 戻 り処 理 に 注意 す る。 (3)内 部 統 制 の信 頼 性 を 確 か め,内 部統 制 に不 備 な点 が あれ ば 助 言 勧 告 しな さ   いo ヒ ン ト  ①   日本 公認 会 計士 協 会編 「電 子 計 算 機 を使 用 した 会 計 組 織 に 対 す る   内部 統 制 質 問 書(改 訂 案)」 を 参 考 に して,必 要 な 質 問 書 を 作 成 す る。   ② 組 織 コ ン ピ ュ ータ室 の配 置,デ ー タ の保 管,安 全 対 策,イ ン プ ッ トお   よび ア ウ トプ ッ ト ・コ ン トロー ル,操 作 上 の コン トロール 等 に つ い て コ メ ソ   トす る。   ③ プ ロ グ ラム に組 み込 まれ た コン トロール に つ い て は,テ ス ト ・デ ー タ を   用 い て,そ の有 効 性 を 確 か め る。   ④ と くに,チ ェ ッ ク ・プ ログ ラ ムに つ い て は,フ ロー チ ャー トを作 成 す る   と よい 。 (4)必 要 な監 査 手 続 を 実 施 で きな い場 合 に は,監 査 可 能な シ ス テ ム(auditable   system)と い う観 点 か ら売 上 管 理 ア プ リケ ー シ ョン の改 善 を 要 請 しな さい 。 ヒ ン ト ① た とえ ば,売 掛 金 の年 令 調 べ(aging)が 可 能 か ど うか を試 み る。        (作成者:大 矢知浩司) (皿)  EDP部 門 の概 略   中堅 総 合食 品販 売 会 社 で あ る モ ギ企 業 株 式 会 社(年 間 売 上 高11億 円,従 業 員 約200名)の コ ン ピ ュ ー タ 部 門 は 大 阪 市 馬 場1-1の 本 社 ビル3階 に あ る。1

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      EDPシ ステム監査 ケース ・スタデ ィ    133 階 は 倉 庫 部 門 お よび 営 業 部 門 が 占 め,2階 に は 一 般 事 務部 門 お よび 応 接 室 が あ る。 東 京 営 業 所 は営 業 業 務 のみ 担 当 し,売 上 伝 票,出 荷依 頼 票,入 金 伝 票 を 本 社 営 業 部 へ 毎 日速 達 便 に て 郵 送 して い る。   コン ピュ ー タ部 門 の 組 織 は,つ ぎの通 りで あ る。 取 締 役 経 理 部 長 12名 1 経 理 課 長

ゴ 雄 ピ 長 正

1 運 営 係 長 乙 太郎     i 開 発 係 長 課長兼務 1 運 営 主 任 丙 次郎     1 タ 一 名   2 ペ 才

パ ン チ ャ ー   4名 管 理 主 任 係 長兼務    1 補 助 者   1名 ⊥ プログラマ   2名   コ ン ピ ュ ー タ 課 長 甲 正 雄 氏 は,15年 間 の 経 理 係 長 の 後 コ ン ピ ュ ー タ 導 入 と 同 時 に 現 職 に 昇 進 し て,す で に5年 に な る 。 コ ン ピ ュ ー タ 運 営 係 長 乙 太 郎 氏 は コ ン ピ ュ ー タ導 入 に 際 し て 電 算 機 販 売 会 社 か ら ス カ ウ トさ れ た も の で あ る 。 乙 係 長 の 下 に 運 営 主 任 丙 次 郎 氏,キ ー パ ン チ 主 任 丁 花 子 氏 が 配 属 さ れ て い る。   丙 主 任,オ ペ レ ー タ2名 の 計3名 が オ ペ レ ー シ ョ ン を 担 当 し,8.0(}一16.00お よ び14.0(}一21.00の ツ ー ・シ フ トで 運 営 し て い る 。 第1シ フ トで は 主 と し て シ ス テ ム 開 発 お よ び 日常 業 務 処 理 を 行 な い 第2シ フ トで は ラ イ ン プ リ ン タ に よ る 打 出 し,そ の 他 単 純 作 業 を 行 な っ て い る 。 第2シ フ ト中 は3階 コ ン ピ ュ ー タ 部 門 正 面 ドア ー を 施 錠 し て,通 用 口 の み を 利 用 し て い る 。2名 の オ ペ レ ー タ は 業 務 内 容 を 非 常 に 熟 知 し て い る の で,運 営 主 任 が 不 在 の 夜 間 作 業 に お い て も 交 替 で 円 滑 に オ ペ レ ー シ ョ ン を 行 な っ て い る 。 オ ペ レ ー タ は プ ロ グ ラ ム の 理 解,そ

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・の 他 自 己 啓 発 の た め に 昼 食 時(12.0(}一13.00)「 ま た は 夕 食 時'(17.00-18.00)に 30分 間 自 由 に コ ソ ピ ュ 藁 タ を 利 用 で き る。 ま た,コ ン ピ ュ ー タ 部 門 の 新 規 採 用 者 は,ま ず オ ペ レ ー タ と し て 配 属 さ れ,自 己 啓 発 が 進 め ば,1プ ロ グ ラ マ に 昇 進 さ れ る。 した が っ て,オ ペ レ ー タ の 士 気 は す こ ぶ る 高 く,弁 当 お よ び コ ー ヒ ・ ブ レ ー ク を コ ン ピ ュ ー タ 室 で と る ほ ど で あ る 。 ま た,エ ア コ ン の 不 調,コ ン ピ ュ ー タ の 誤 動 作 に よ る ス ケ ジ ュ ー ル の 遅 れ は,ナ ペ セ ー タ の 自発 的 残 業 に よ り カ バ ー さ れ て い る 。   管 理 主 任 は 運 営 係 長 が 兼 務 し,補 助 者1名(女 性)と と も に イ ン プ ッ ト資 料 の 受 領,コ ン ト ロ ー ル ・ トー タ ル と の 照 合,ア ウ トプ ッ ト の 関 係 部 門 へ の 配 布,進 捗 状 況 を 管 理 す る。 コ ン ト ロ ー ル ・ トー タ ル は,た と え ぽ売 上 管 理 ア プ リ ケ ー シ 葺 ン の 場 合 に は,売 上 日計 表(売 上 伝 票 枚 数 お よ び 売 上 合 計 金 額 … … 営 業 部 門 作 成)に て 示 され て い る。 管 理 主 任(兼 務)は 本 社 お よ び 東 京 営 業 所 の イ'ン プ ッ ト資 料 と売 上 日計 表 を キ ー パ ン チ 主 任 に 引 渡 し,キ ー ・ツ ー ・テ ー プ 作 成 を 依 頼 す る。 ス ケ ジ ュ ー ル に した が い,キ ー パ ン チ 主 任 か ら磁 気 テ ー プ お よ び イ ン プ ヅ ト資 料 の 返 却 を 受 け る 。 磁 気 テ ー プ は 直 ち に 運 営 主 任 に 引 渡 さ れ,イ ン プ ッ ト資 料 は エ ラ ー ・チ ェ ッ ク 完 了 後 発 行 部 門 へ 返 却 さ れ る。 エ ラ ー ・チ ェ ッ ク は 主 と し て チ ェ ッ ク ・ リス トに 表 示 さ れ た エ ラ ー ・デ ー タ と 原 始 伝 票 と の 突 合 わ せ で あ る 。 エ ラ ー 原 因 が パ ン チ ・ ミス に よ る も の か,あ る い は 記 票 ミス に よ る も の か を 調 べ 七 訂 正 処 理 を 行 な う。 記 票 ミス の 場 合 に は 伝 票 発 行 者 も し く は,そ の 直 属 上 司 に 連 絡 を と り確 認 の う え 訂 正 処 理 を 行 な う。 訂 正 処 理 後 再 度 全 件 チ ェ ッ ク ・ リス トを プ リ ン トし て 再 確 認 を 行 な う。 こ の よ う な エ ラ ー ・チ ェ ヅ ク も 管 理 主 任 お よ び 補 助 者 の 職 務 で あ る。 補 助 者 は 主 任 の 指 示 を 受 け て,磁 気 テ ー プ,デ ィ ス ク ・パ ッ ク,カ ー ド,用 紙,そ の 他 消 耗 品 の 出 入,保 管 を 管 理 す る 。 夜 間 シ フ トの た め の テ ー プ,用 紙 類 に つ い て は,補 助 者 が ス ケ ジ ュ ー ル に し た が い,第2シ フ ト担 当 オ ペ レ ー タ と 打 合 わ せ の 上,16.00 ま で に す べ て 準 備 し,保 管 室 は 翌 朝 ま で 施 錠 さ れ る 。 磁 気 テ ー プ に 洩 れ な く 外 部 ラ ベ ル を 貼 付 す る の も 補 助 者 の 職 務 で あ る 。 消 耗 品 は 原 則 と し て 電 算 機 メ ー カ ー を 通 し て 調 達 し て い る の で,そ の 手 続 は 単 純 で あ る 。

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      EDPシ ス テム 監査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ    135   ドキ ュ メ ン テ ー シ ョン は,コ ン ピ ュ ー タ 室 セと備 え つ ら ら れ て い る。 ジ ス ラ:ム に 変 更 が あ る場 合 に は,管 理 主 任 が ドギ ュ メ ン テ ー シ ョシ の 変 更 を 開 発 係 長 セと 依 頼 し て い る。 コ ン ソ ー ル 記 録 の ほ か た,課 金 情 報 ル ー チ ン(job  accounting routine)に て 課 金 情 報 が ジ ョ ブ 毎 に プ リ ン トア ウ トされ て い る寮,そ の 月 商 統 計 資 料 は 作 成 さ れ て い な い 。 こ の 課 金 情 報 は ア ウ トプ ッ トと と も に 関 係 部 門 比 配 布 さ れ て い る 。 ま た,オ ペ レ ー タ は 手 作 業 に て 簡 略 な コ ン ピ ュ ー タ 室 運 営 日 報 を 作 成 し て い る 。   開 発 係 は 各 種 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 開 発 に 従 事 し て お り,現 在 一・般 会 計 シ ス テ ム お よ び 在 庫 管 理 シ ス テ ム を 開 発 中 で あ る。 プ ロ グ ラ ム の コ ン パ イ ル お よ び テ ス ト ・ ラ ン,プ ロ グ ラ ム ・メ ン テ ナ ン ス に は,原 則 と し て12.0(}一15.00に コ ン ピ ュ ー タ ・タ イ ム が 割 当 て ら れ て い る。   モ ギ 企 業 株 式 会 社 の コ ン ピ ュ ー タ は 買 取 り で あ る 。 機 器 構 成 は つ ぎ の 通 りで あ る 。 形   名 H-8233-21 H-8223-1 H-8452 11-8589-1 H-8245-12 H-8239-31 11-8225-1   機   器   名 HiTAC  8250(192  KB)  ・ カ ー ド読 取 装 置 テ ー プ読 取 装 置 磁 気 テ ー プ装 置(2デ ッキ) 磁 気 デ ィス ク装 置(2ド ラ イ ブ) ライ ン プ リン タ カ ー ドせ ん 孔 機 テ ー プせ ん 孔 機 台 数    ・ロ ジ カル装 置 番 号 1       ・003 1        001 1      220ま た は221 1      100ま た は101 1        006 1        008 1        002 モ ギ 企 業 株 式 会 社 は 週6日,ツ ー ・シ フ トで 運 営 し て い る 。 現 在 処 理 中 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン は,つ ぎ の 通 りで あ る。     ア プ リケ ー シ ョンお よび プ ログ ラ ム番 号       ア プ リケ ー シ ョン名       OD  OO10一 一一〇120        売 上 管 理       OPO110一 一一〇250        仕 入 管 理       OSO210一 一一〇330        給 料 計 算       SM  OO10^一 〇290       経 営 計 画 シ ミュ レー シ ョン コ ン ピ ュ ー タ 室 は 月1回 用 務 員 に よ り清 掃 さ れ て お り,清 潔 で あ る 。 モ ギ 企

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業 株 式 会 社 はで き 為か ぎ り得 章 先,仕 入 先 そ の 他 来 訪 者 を コ ン ピ ュー タ室 に 案 内 骸でP耳 をi試タ て い る。コ ン ピ ュー タ室 は,そ の 経 営 規模 か らみ て 自慢 の もの で あ り・と くに 『 ン ピ ュ ー タ部 門 関 係 者 は そ の運 営 に非 常 な 自信 を も って い る 。   本社 ζイレ3階 の,レイ ア ウ トお よび コン ピ ュー タ室 運 営 日韓 は,つ ぎの 通 りで 昂 為ρ'.., ム 卦 ト ヤ ム 即 笛 ◎う ム へ 短 調 椅, ↓ 禦 湾                   肇 聖 δ m く 曇           顯 狸 ヘ ト     ト

    口 際 園 ム 、 一 管 側 細 腰 側 轍 煙 矧 細 瞳 闘 課 題 忘 駆 酬 欧 ト エ 溢 駆 卵転                           *                                                           ロ       碧       紫 聾      *  ロく霧窒 側 惚 薬 測 跡 り 一 、 牝 測 へ 一 矧 恥   畑   い

  卜 ↑

同]

回田   ま。

              ト 芝       莞 昌     餌﹀く       kI 壷 鰻 棚 麗 創 願                                      劃 ﹂ " 贈

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      EDPシ ステ ム監査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ    137       日  付 コ ン ピ ュー タ室 運 営 日報         シ フ ト  噂' ア プ リケ ー シ ョン 番       号 OD プ ログ ラ ム 番      号 0010   ∼0040 開始時間 ×X.× × 終 了時間 × × 。× × オ ペ名

備 考 得意先住所変更あ り (作成者:大 矢知浩司) (皿)売 上 管 理 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 概 略   下 記 の よ うに,(1)売 上 伝 票,売 上 日計 表,入 金 伝 票 を 適 時 パ ン チ し て イ ン プ ッ ト ・デ ー タ を 作 成 し,(2)毎 月20日 に 請 求 書 発 行 を 行 な い,㈲ 毎 月 末,売 掛 元 帳,残 高 月 報 お よ び 得 意 先 別,品 名 別 の 管 理 資 料 を 作 成 す る 簡 単 な 売 上 管 理 ア プ リ ケ ー シ ョ ン で あ る 。 以 下,概 略 図,フ ァ イ ル の 様 式,シ ス テ ム ・フ ロ ー チ ャ ー トを 示 そ う。

(12)

・(1)売 上 管 理 ア プ リケ ー シ ョ ン の 概 略 図 売上 日計 表 入 金伝 票 売 上 伝 票 得意 先 ・品名 変 更連 絡表 売 上 管 理 アプ リケー ション H 得意先 ・   品 名 マ ス タ ー 売 上 ・入 金 デ ー タ チ ェ ッ ク ・ リ ス ト 得意先 ・品 名変更 チ ェΨク ・リス ト 書 β

・一 一一 日 オ ー ダ ー シ ー ト 売掛 元 帳 残 高 月報   2部 得 意 先 品 名別   統 計表 品 名別統 計 表   一   ダ ト   [ 一   オ シ

}

(2)フ ァ イ ル の 様 式

(13)

139 EDPシ ス テ ム 監 査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ 横 揺 "     坦 聾 帳 謡 "               り 瞳 。q 蝋 麹 帳 綴 "               ゆ 駈 一 線 麺 横 揺 " 寸   無 血 釈 →   無 中 任 → ゆ 曲 檸 固 → (Φ ) ① 淵[恥1瞭 ( マ ) × 。う O の O 虫   凶 ﹂ 一 口 △         過 熱 へ 郭 H ホ → 1 ﹂                         刈 ㌦1 肪 司 司   L : 。 嬋 媛

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(14)

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(15)

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(16)

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( ① ) ① uっ 騨 駆 喫 寝 轟 惧 ( 。う N ) × 謎 卜 ( 零 ) × 謎 円 ( 爲 ) × 卿 訳 顔 駐 ( 寸 ) ① 碧羅駅 ロ ー 畿 uり 層 径 曝 ミ ャ ト ト 。・ " 無 へ ︾ ロ らト お ﹃ 蝋 屈 一 B き uり く Σ 寓 O ↑ " 黒 ミ マ い   ミ ヤ ト ト ・ 一 紙 K レ 素 顔 瞠 ( 。D ) × 笹 熊 ( ① ) ① uっ 醤     姻 ( ① ) ① ω 醐     熱 ( ゆ ) 0 還     暴 (葺, 一 (・ ) ・ 照     暗 礁 」    l Cun ・, 養 鷹 ム 、 ヤ ト ト 。り " 熱 へ 寡 ♪ 卜 8 " 略 止 一 口 ム ロリ < Σ Z < ↑ " 蝉 ミ マ い   ト ー ト 量 翌 翌 蝋 oり α

(17)

(鋤   シ ス テ ム ・ フ ロ ー チ ャ ー ト EDPシ ス テ ム 監 査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ 143 〈適 時処 理 〉 品 名変 更 カー ド 得 意先 変 更       カー ド 一8-DOO30 マ ス タ ー 変 更 得 意先 ・ 品 名マ ス タ ー 変 更 チ ェック ・ りス ト 売上伝票,日 計表     入金伝票 パ ン チ&ベ リ エ ラ ー ・ デ ﹁ タ を 修 正 売 上 入金 デー タ 伝 票 整 理 後 一 括 パ ッ チ で パ ン チ 毛トDOO10 デ ー タ ・チ ェ ッ ク デー タ ・チ ェ ック ・   リス ト 1 修 正 カ ー ド 一〇一DOO11 エ ラー 修 正

(18)

〈20日 締 処 理 〉 前 月21日 ∼ 当 月20日 売 上 入 金 デ ー タ ー{}つ0020 デ ー タ 合 成       一     タ   ・  ス 先 マ 出 居 客 待 口 開 売 上 入 金 フ ァ イ ル ソ ー ト30 ユ テ ィ リィテ ィ 一9-DOO49 請 求 書 作 成       ﹁     タ   。  ス 先 マ 立 恩 名 得 口 叩 キ イ: (1)得 意 先 コー ド (2)記 票 年 月 日 (3)売 入 金 区 分 (4)伝 票 番 号 請求書 3部 オ ー ダ ー シ ー ト

(19)

〈月末 締 処 理 〉

EDPシ ス テ ム 監 査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ   145 当 月1日 記 当 月 末 日 分 く)一DOO20 デ ー タ合 成 売 上 入 金 フ ァ イル 得 意先 ・ 品 名マ ス ター A ソ ー ト30 {>DOO50 売 掛 元 帳 作 成 売 掛 元 帳 オ ー ダ ー シ ー ト ユ テ ィリ ィア イ H 得意先 マ スター 一&DOO60 残高 月報 作成. 残高 月報   2部 オ ー ダ ー シ ー ト

(20)

A 売 上 入 金 フ7イ ル ソー ト100 コ.テ ィ リ ィ テ ィ ① $DO120 得 意 ・品 名別 統 計 得.意先 別 品 名別    統計 表 キ イ: U)得 意 先 コ ー ド (2}品 名 コ ー ド ② ③ {M)0110 残 高 クIlヤ ー 品名マスター

→ 琴

{》DOO31 残 高更 新 {>DO100  ・ ④ 品 名別統 計 品 名別統 計表 (作成者:井 上守晴)

(21)

EDPシ ス テ ム 監 査 ケ ー ス ・ス タ デ ィ    147 皿.監 査 結 果 の一 例 (1)監 査 計 画 実 施 予定日  8/23  1.  会 社 の組 織,業 務 内 容,会 計処 理 基 準 等 を十 分理 解す る。 8/242.設 例 よ り,会 社 の販 売 シ ステ ムに つ い て理 解 す る。         3.会 社 のEDP部 門 の概 要 を理 解 す る。         4.内 部 統 制 質 問 書 お よび フ ローチ ャー トの 作成 等 に よ り会 社 の内 部          統 制 の問 題 点 をEDP部 門,非EDP部 門 に区 分 し て把 握 す る。         5.上 記 内部 統 制 の 実 際 の 運用 状 況 を テ ス トす るた め,1日 分 の 実 際          の 取 引 を 抽 出 し,会 社 の 規 程 どお りに運 用 され て い るか ど うか を 検          訂 す る。 8/256,内 部 統 制 の運 用 状 況 の 検 証 の結 果不 十 分 な点 が あ る場 合 に は,さ       らに 試 査 の 範 囲 を 拡 張 す る。         7.順 守 性 試 査 の 結 果 内 部 統 制 の機 能 が 有効 で あ る こ とを確 認 した な       らば,つ ぎに 実 証性 試 査 を実 施 す る。 (2)監 査 手 続 書 1.内 部 統 制 の 検 証   イ)会 社 の 販 売 取 引 に 関 す る内部 統 制 につ い て フ ロー チ ャー トを 作 成 し,か     つ,会 社 責任 者 お よび担 当者 に質 問 す る。   ロ)会 社 のEDPに 関す る 内部 統 制 に つ い てFEDP内 部 統 制 質 問 書 」 を 用     い て検 証 す る。   ハ)上 記 に 関す る諸 資料 を入 手 し検 討 す る。 2.上 記 内部 統 制 の結 果 を 考 慮 して 以下 の手 続 を 実 施 す る。   イ)売 上伝 票 の 配 付 経路,EDP室 に おけ る受 渡 管 理 に つ い て の 内部 統 制 が    不 十 分 で あ る ので,5月 中 の 取 引 か ら2∼3日 分 を選 び,売 上 デ ー タ ・フ     ァイ ルか ら伝 票1件 毎 に ア ウ トプ ッ トし,つ ぎの手 続 を 実 施 す る。    ①   売 上 伝 票,売 上 日計表 との 突 合

(22)

    ② 倉 庫 保 管 の 出荷 依 頼 書 との 突 合     ③   新 規得 意 先 に つ い て は,  「得 意 先 変 更 依 頼 書 」 との 突 合     ④ 新 品種 につ い て は,「 品名 変 更 依 頼 書 」 との 突 合     ⑤   返 品 につ い て は入 庫 連 絡 票 と の突 合     ⑥   会 計 伝 票 と の突 合(1日 分 合 計 で)   ロ)上 記 ω の理 由 お よび 請 求 書 の発 送 経 路 の 欠 陥(請 求 書 が 営 業 か ら直 接 得     意 先 に発 送 され て い る)お よび 集 金 を営 業 で 行 な って い る こ と,,ま た,会     社 自体 が残 高 確 認 を実 施 して い な い こ と等 を勘 案 して,直 接 残 高確 認 を 実     施 す る。   ハ)現 在 会 社 は 商 品 に つ い て の 継 続 記 録 を 保 持 して い な い こ と,お よ び期 末     残 高 数 量 が 不 確 実 で あ る こ とを勘 案 して,つ ぎの手 続 を実 施 す る。 品名 毎     に4月 末 残 高 数:量+5月 仕 入 数 量:一5月 売 上 数 量 の計 算 を 行 な い,会 社 の     残 高 数 量 と突 合 す る。   二)売 上 お よび 返 品 の中 に 数 量 記 入 の な い もの が 含 まれ て い るの で,そ の金     額 を 把 握 し,実 態 を 確 か め る。     (以 上  第1次 分)   ホ)残 高 確 認 を実 施 した 結果,先 方 の 回答 額 との 間 に差 異 が あ った 得 意 先 お     よび 未 回 答 先 等 に つ い て代 替 手 続 に よ り期 末 残 高 の妥 当性 を 確 証 す る(得     意 先 コー ド:1014,1091,1999,2400)。     ①5月 お よび6月 分 の売 上,入 金 状 況 分 析     ②6月 分 の請 求 書 との突 合     ③   売 上 伝 票 また は5月 分 売 掛 元 帳 を 通 査 し,異 常 な 項 目が 含 まれ て い な       いか ど うか の確 認   へ)品 番7000番 等 上 記 困 の 手 続 の 結 果 異常 と思 わ れ る品 番 に つ い て,5月 中     の仕 入 高,売 上 高,返 品 高 を リス トア ッ プす る。     (以 上  第2次 分) ㈲  内 部 統 制 に 関 す る改善 要 望 事 項   EDPシ ス テ ムに 関 す る内部 統 制:

(23)

      EDPシ ステム監査 ケース 。スタデ ィ   149 1.  〈EDP部 門 の組 織〉 現 行組 織 で は,運 営 係 長 の下 に 管 理 主 任 が い る。 し   た が っ て,運 営 係 長 が オ ペ レ ー シ ョンか らデ ー タ.の管 理 まで 自由に で き る の   は 内 部 統 制 上 問題 が あ る の で,運 営 と管 理 は 並 列 に す る こ とが 望 ま しい。 2.  〈電 算機 の 時 間 外 お よび休 日の使 用 〉 現 在,時 間 外 や 休 日で も電 算 機 を 自   由 に使 用 させ て い る が,従 業 員 を 信 頼 して い る ので 不 正 は 発 生 しな い と考 え   て い る との こ とで あ る。 しか し,そ れ で あれ ば 内部 統 制 は ま らた く不 要 で あ   り,発 生 す るか も しれ な い 危 険 の 防 止 の た め に 何 らか の対 策 を た て て お く必   要 が あ る。 そ のた め に 少 な くと も時 間 外 や 休 日に使 用 す る場 合 に は事 前 に,   そ の使 用 目的 に つ きEDP責 任 者 の承 認 を うけ,か つ,そ の結 果 の報 告 と承   認 を うけ る よ うに す べ きで あ る。 3.  〈原 始 資 料 の 訂 正 手 続〉 売 上伝 票等 を イ ン プ ッ トして エ ラ ーが 発 生 した 揚   合 は 電 話 に て 確 認 の 上訂 正 して正 し く処 理 して い る との ことで あ るが,原 始   資 料 を この よ うに電 話だ け で訂 正 で き る こ とは,不 正,誤 謬 の 原 因 と もな る   の で 原 始資 料 の訂 正 に関 しては 文 書 に よ る承 認 手 続 を 確 立 す る必要 が あ る と   考 え る。 4.  〈コ ン ピ ュー タ室 へ の 出 入 管 理 〉 コ ン ピ ュー タ室へ は誰 で も 自由 に 出 入で   き る よ うに な っ てい るが,コ ン ピ ュー タ室 は 会社 の重 要 な情 報 が 集 め られ て   お り,会 社 の 中 で は最 も重 要 な場 所 であ り,そ の 出入 管 理 に つ い て は十 分 な   対 策 を講 じて お く必 要 が あ る。 5.  〈各 種 作 業 お よび 承 認 に 関 す る手続 の標 準化 ・規定 化〉 現在,会 社 は オ ペ レ   ー シ ョソ作 業 以 外 の も のに つ い て は,ほ とん どそ の標 準化 が な され て お らず   新 設 お よび 変 更 に 関 す る 承 認 手続 の 規 定 が 作 成 され て い な い 。 作 業 の効 率   化,不 正 ・誤 謬 の 防 止 等 の観 点 か ら,シ ス テ ム設 計,プ ログ ラ ム作 成 と変 更,   シス テ ム変 更,ラ イ ブ ラ リー管 理 等 につ いて の標 準 化,規 定 化 が 望 ま しい。   販売 シス テ ム: 1.会 社 は売 上 の計 上 基 準 と して 出荷 基 準 を 採 用 して い る以 上,個 々 の売 上 に  つ い て の 出荷 日を 明確 に す る必 要 が あ る。 現在 の シス テ ム で は,営 業 で 倉 庫  に 出荷 指 示 を 行 な った 日が 売 上 日 と して処 理 され て お り,必 らず し も出 荷 日

(24)

  と一 致 して い るか否 か の 確認 を行 な って い な い。 2.  日 々 の 売 上 伝 票 は売 上 日計 表 と とも に コ ン ピ ュー タ課 に 送 付 され て い る   が,コ ン ピ ュ ー タ課 で は 受領 時 に伝 票 枚 数 の チ ェ ックを 行 な って い な い。 し   か し,ア ウ トプ ッ ト ・デ ータ と合 計 金 額 で トー タル ・チ ェ ックを 行 な って い   る との こ とで あ るが,売 上伝 票 の よ うな重 要 な イ ン プ ッ ト ・デ ー タは 必ず 受   領 時 点 で 枚 数 チ ェ ックを 実施 す る必要 が あ る と考 え る。 3.現 在 の シ ステ ムで は 営 業 サ イ ドで架 空 の売 上 伝 票 を発 行 し てい て も発 見 す   る こ とは 困 難 で あ る。 そ れ を 防止 す るた め に は,つ ぎの事 項 を 実 施 す べ きで   あ る。   イ)商 品 に つ い.ての継 続 記録 を作 成 す る こ と。   ロ)会 社 自体 が売 掛 金 の残 高 確 認 を 実 施 す る こ と。   ハ)現 在 の 入金 伝 票 は一 括入 金 で個 々 に記 帳 され て い な い た め 年 令 調 べ が 不   可 能 で あ るが,こ れ を改 善 し年 令 調 べ を 毎 月 実 施 す る こ と。 4.返 品 の うち不 良 品 につ いて は 簿 外 と され 十 分 管 理 され て い な い が,不 良 品   に つ い て も後 日売 却 して い る ことか ら考 え 受 払 管 理 を す べ きで あ る。 5.現 在4部 門 が あ り,各 々異 な った 番 号 の 売 上 伝 票 を 発 行 して い るが,毎 期   末 時 点 で は 最終 番 号 を経 理 が把 握 し,倉 庫 の記 録 と突 合 す る必要 が あ る(期   末 カ ッ ト ・オ フを適 格 にす る た め)。 6.現 在 請 求 書 は コ ン ピ ュ ータ で ア ウ トプ ッ トされ,う ち2部 は 営 業 へ,1部   は 経 理 に 送 られ て い るが,得 意 先 へ は 営 業 か ら郵 送 して お り経 理 は 確 認 して   い な い 。 また,請 求額 と入 金 額 との差 額 に つ い て,経 理 は 営 業 に 確 認 して い   な い。 これ らの点 は 内部 統 制 上 の観 点 か ら改 善 を 検 討 す る必要 が あ る。 7.現 在 のEDP処 理 シ ス テ ムで は,売 上 ・返 品 に 関 し,数 量 の記 入 が な く と   も通 る よ うにな って い る。 した が って,棚 卸 資 産 の 継 続 記 録 に影 響 を与 え る   こ とな く,架 空 の売 上 ・返 品 を 計 上 す る こ とが 可 能 とな る。       (作成者:Cチ ーム)

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