判断におよぼす係留刺激の同化 : 対比効果(2)
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(2) . 木村士郎:係留刺激の同化 -- 対比効果( 2 ). 判 断におよ ぼす係留刺 激の 同化 -- 対比効果( 2 ). 木. 村. 士. 郎. ASSIMILATION AND CONTRAST EFFECTS OF ANCHORING STIMULIONJUDGMENTS( 2 ) i Sh r6 KIMURA i ikawa070 HOkka ido Un ive i tyof石ぬucat on r s ,Asah. Th i l icat imu lus ionofpartofthe Bravo and Mayzners tudy was arep tudy(1961 t ) ss , Thes iesi imentc i ight t ser nthi s exper ons s ed of we sof97 ,and169gm, Meanand per‐ ,153 ,137 ,118. ibut i i t t centage d s r onsofjudgmentsfor7Ssfornoanchor(NA) er5 minutes ,and97gm.anchoraf ≧f rom. i l ion NA( 9 t 7A)condi ons wer etabu ated requencyofjudgment speronesess . Thoughthef. iment theresul i to fth i rdofthatofthe Bravoand N1ayznerexper was made oneth sexperiment ,. l indanass l imi ionef f l dnotf wasalmostthesameasthatofthei rstudy. Name at ectin y ,wecou i th sexperiment.. 問. 題. 係留刺激の効果を単に係留効果という場合があるが, この係留効果については, すでに我国にお f i l d( 1945 )の訳本において紹介され, その後, 野口 (1 964) の展 959) による Gu いては, 秋重 (1 r o 望, 柿崎 (1 966) の展望, 盛永 (196 9) の著書などにおいて述べられている. また, 外国において l l i fand Hov 1961 l 1964 1971 )お よ び App は Sher ) )の 著 書 に お い て も,か な り 詳 細 に and( son( ey( ,He 述 べ ら れ て い る. i f 1961 i fand Hovl )お よ び Sher 本研究は木村(1 969)の継続研究 であり,主として上記の She and( r , Taub l 1 958 )の追試実験として進められているもの である. v and( ,and Ho i fand Hov l 1961 i f l 1958 )お よ び Sher )がいう と そ こ でま ず,こ れ ら Sher and( and( ,Taub,and Hov. ころの 係留 刺 激の同 化効 果およ び対比効果とはなんであるかを紹介しよう, 係留刺激の同化効果 とは 「ある次元で, 低次なものから高次なもの へと並んでいる段階的な刺激系列の判断において, この系列の端あるいはこの系列のほんの少しばかり上または下に係留刺 激を挿入した場合には, 係 留刺激の方向に判断分布の移動がみられる (同化効果) 」 , さらに, 係留刺激の対比効果とは 「この ような系列の上の端または下の端から非常に遠く離れたところに係留刺 激を挿入すると, 判断分布 」 は係留刺激の反対の方向に移動し, 判断尺度はより少ないカテ ゴリーに縮少される (対比効果) . imu l fs t そして彼らは, さらに次のような仮説をたてている. すなわち, 刺激系列の範囲(Rangeo us i i l i i R A S S t )も小さくな )が比較的小さい場合には, 同化効果が出現する範囲( s s e re s: sm a onr ange 35.
(3) . 木村士郎:係留刺激の同化 -- 対比効果( ) 2. り, 刺激系列の範囲が比較的大きい場合には, 同化効果が出現する範囲も比較的大きくなる. この とき重要なことは, 刺激系列の範囲が比較的小さい場 合であっ てもまた大きい場合であっ てもとも ・と である. そして, imi l ionrange が RSS を包含し, より広い範囲に広がっ ているというこ t に, Ass a imi l i こ の Ass at onrange より大きい方への範囲に も, またより小さい方への範囲にも, いずれの範 rastrange が あ る と す る の であ る. そ し て, 以 上 に 述 べ た こ れ ら の 同 化 効 果 お よ び対 比 囲 に も Cont. 効果に関する一般的叙述を検証するために, 大略次のような実験をしたのである, すなわち, まず 41(以下単位はすべて グラム) の6種類の系列刺激を, 1~6の6つの数カテ ゴリー 5~1 最初に ,5 ・ 4時間以上の時間間隔を 隔てて,10セ ッ で判 断 さ せ, 141~347 ま での9種類の係留 刺激を用いて,2 47 では, 68~3 41の係留刺激において同化効果を得,1 ショ ンからなる1連の実験をし, その結果,1 系列刺 激から上方へ遠く離れて係留刺激が挿 入されるにつれて, 対比効果が漸次顕著になっ てくる 47の4種類の係留刺 激を用いた場合には, 判断尺度が縮少 7~3 ことを示したの である, そして, 26 し て, も は や 6 の カ テ ゴリ ー は 使 用 さ れ な く な る こ と を 示 し た の であ る, 次 に 第 2 の 実 験 では, 75 ~141 の 5 種 類 の 系 列 刺 激 を, 1 ~ 5 の 5 つ の 数 カ テ ゴリ ー で判 断 さ せ, 75~35 ま での 5 種 類 の 係. 留刺激を用いて, 75と71と では同化効果の傾向を得, 61~35の3種類の係留刺激を用いた場合に は, 最初の実験におけるほ ど明瞭ではなかっ たが, 対比効果の傾向を得ることができたとしたの で あ る, そ し て 第 3 の 実 験 に お いて は, 97~169 の 5 種 類 の 系 列 刺 激 を, 1 ~ 5 の 5 つ の 数 カ テ ゴリ ー. で判断させ,97~41の5種類の係留刺 激を挿入して実験した結果,97において明瞭な同化効果を得, 89~41では系列刺激から下方向へと漸次離れて係留刺激を挿入するにつれて, 最初の実験 と同じよ 9と41との係留刺激を用い うに, 対比効果が漸次顕著に出現することを示したの である. そして4 ゴ た場合には, 判断尺度が縮小して, もはや1のカテ リーは使用されなくなることも示したのであ int )ま た i f らは 「同化効果は中性点( i i f f r nd e encepo る そ し て こ れ ら の 3 つ の 実 験 の 後 に, Sher ,. ,. l i ions )の 言 葉 に よ っ て は 容 易 に 説 明 でき な い」 と 述 べ た の で あ る. tyreg は中性領域(neutra i f らの実験を追試して 「同化効果は l l( 1962 iand Mar )は, こ の Sher sha こ れ に 対 し て, Parducc , 順 応水準理論によ っ て述べ られる対 比効果の 原理に 合致する」 と述べ たの である. なる ほ ど, Parducc iand Ma l lが考えたように,係留刺 激が刺激系列の上端あるいは下端と同じ刺激価 であ r sha. る場合には, PSE は係留刺 激よりも刺激系列の内部にある, したがっ て, 刺激系列の上端または下 端の系列刺激に対する判断は, 係留刺激の方向に移動 するという考え方も一 見首肯される. しかし l ながら, Ho onの順 応水準理論はこれら係留刺 激と系列刺激との幾可平均値に AL (一種の PSE) s がほぼ等しいとするの であるから, 同化効果や対 比効果を検討する時の規準となるセッション(NA ina ls ig i ) は係留刺激を用いず同化効果も対比効果も出現しないような状態にあるの である :or e r es が, このような状 態 での刺 激系列に, 刺激系列の上端と同じ刺激価を 有する係留刺激を挿入した場 合には, 係留刺激を用いない場合よ り AL を一層上方に移動させるは ず である. これとは 反対に, 刺 激系列 の下端と同 じ刺激価を有する係留刺 激を, この NA における刺 激系列に挿入した場合に は, 係留刺激を挿入しない場合より AL を一層下方向に移動させるはず である. これらの 結果前者 においては判断分布は下方向に移動 し, 後者においてはこれが上方向に移動すると考えられる. し たがっ て,刺激系列の上端または下端の系列刺激と同じ刺激価を有する係留刺 激を挿入した場合に, i fらはこれを同 化効 r 係留刺激の挿入された方向と同じ方向に判断分布のずれが生じる現象は, She 果といったの であるが,現時点における 鬼 理論によっ て予測することは 困難 であり,AL 理論を今 後発展させることによ っ て, 漸時予測可能なものとすること ができるようになると推測される, 事 1947 )は, 実, Hel son(. . 4 A‐ L = K(A8A) 36.
(4) . 木村士 郎: 係留 刺 激の 同 化 - - 対比 効 果( 2 ). として, AL の予測式には, 背景(Ao ) とこの背景のもとに呈示される系列刺激 (A ) だけが変数と ‐ l 1971 して 考 え ら れ て い た も の が, He )に お い て は, son( P r 1 P / + q + r ? AL = (鼠 .β . 尺 ). と変化して, この AL の予測式には, 背景 (B) , 系列刺激 (鼠) の他に, 残留刺激 (R) が変数と して 付 加 さ れ て い る の であ る. した が っ て, Parducc iand Ma l l( 1962)の 見 解 と, こ こ に 筆 者 が rsha. 主張する見解との間の樫語は,AL 理論がその理論に内在する発展性 特に残留刺激 R であるとかそ , の他の残留効果 等をも理論式の変数の中に付加することが可能 であるということについての理解の 不備の結果生じたものであると考えられる, fら の 部 分的 追 試 を 行 っ て い る 実 験 は す べ て 55~141 の 系 列 に つ い て な i 木村 (1 96 9) も, She r , . さ れ た, こ れは 前 述 の Sher i f らが行っ た3 つの実験のうち 最初に 記述したもので 1 41の係留刺. , , 激で同化を得, 1 68~34 7の係留刺激では, 刺激系列から上方へ遠く 離れて係留刺激が挿入されるに つれて, 対比効果が漸次顕著になっ てくることを示した実験 であるが, 木村はこれを追試して結果 i fらのいう 同化効果を確認することは できなかっ た 木村の実験1 では NAp 的には Sher r e ‐の5分 , . 後に 行 っ た 267A での係留刺激の効果が 2 A N 4時間 t 経過後の o s ‐にもおよぶ場合があるの で, 実 p , 験2 では, このようないわゆる係留刺激の長時隔的要因をチェッ クする意味で She i f r らの方法と , は異なる方法 で追試をした. すなわち, NA, 1 41A (141の係留刺激を用いるセッ ションのこと で,. 以 下 こ のよ う に 略 記 す る) - を 設 け,NApre ‐ e ,168A,193A,219A,244A,267A の 5 分 前 に 必 ず NApr と NA, NAPr e-と 141A, NAPre -と 168A, NAPre -と 193A, NAPre ‐と 219A, NAPr e-と 244A, お よ びNApr ‐と 267A をラン ダムな順序 で実験 し, それぞれ NAp e r e -とこれら係留刺 激を用いる. セッショ ンとの間 で, 同化効果を検討したと ころ, 同化効果を認めること が できなかっ た (木村 (1 9 69) は同化を認めたとして いるが, その後被験者を6名 に増加して実験してみたところ 同化 , を認めることが できなかっ た. したがっ て 同化を認めないとするの が正しい結果であると考える) . そこ で, 実験3およ び実験4 では, いわゆる未経験の被験者をただ1回だけ実験に参加させること によっ て, いわゆる係留刺激の長時隔的要因を排除して, 実験3 では NApre, 141A, NApost -を 5 分 間 の 休 憩 時 間 を お い て 3 セ ッ シ ョ ン か ら な る 実 験 を し 実 験 4 に お い て は NApre - , , 154A, NApos t -の 3 セ ッ シ ョ ン か ら か る 実 験 を し た, そ の 結 果, 141A お よ び 154A に お い て は 同 化 効 果 , を得 る こ と が でき な か っ た さ ら に, 実 験 5 に お い て は 実 験 2 に お い て 用 い た 被 験 者 4名 に つ い . , て, 8 ヶ 月 後, NApre, 141A の 2 セ ッ シ ョ ン か ら な る 実 験 を し た そ の 結 果 141Aに お い て 同 化 効 , . 果を 認め る こ と は でき な か っ た, 木 村 は こ れ ら の 一 連 の 研 究 の 後 に ,. 1 0g z> ★ 勘 跳. , . , , , . (7). となれば, 対比効果が出現し, 1 0g z 竺 ーl og尤,. , . , . , , (8). となれば, 同化効果が出現するとしたの である. そして, 実験1の267A, 実験3の1 41A, 実験4 の1 54A, 実験5の141Aなどにみられる対比効果の傾向は,( 7 )式によっ て記述されるものであると し, 実験1の NApo t ‐にみられるような対比効果の逆 の傾向は,( s 8 )式によっ て記述されるもの であ るとしたのである. そして, この( 7 )式と( 8 )式におけるZは, 秒単位で測定されるような短時隔的要因 と, 時間単位で測定されるよう な長時隔的要因と の2要因が含まれていると したのである He s on , l 1 971 ( )が, AL の理論式に残留刺激 (R) を変数として付加したが この R の要因としては いろい , , ろなものが考え られるが, その中で特に重要な要因と しては, 時間順位誤差 (Time order error : 37.
(5) . 2 ) 木村士郎:係留刺激の同化 -- 対比効果(. f 969) が発見したような, 分単位ないしは時 i TOE) の要因や, P‐ t onに関する要因や, 木村 (1 unc 間単位 で測定されるような, いわゆる係留刺 激の長時隔的要因に関する問題, および, 被験者に対 して系列刺激を係留刺 激と比較判断せ しめるかあるいは係留刺 激を挿入しても系列刺激に対しての み絶対判断せしめるかといっ た教示に関する問題等が考えられる. 41 舶勺追試を行っている, すなわち, 55~1 Bravo and May i fらの実 験の部分 1 961 )も, このShe r zner( の 系列 に つ い て は, N A, 141 A, 347 A を, さ らに 79~169 の 系列 に つ い て は, N A, 97 A, 41 A. をそれぞれ実験している. その結果,347Aおよ び41Aにおいて明らかな対 比効果を認めたが,141 A お よ び97 A では 同 化効 果 を 認め な か っ た. こ の 結 果 に も と づ い て, Bravo らは,「少なくとも挙錘 の判断においては, 対比効果に関する強力な証拠は見出すことができたが, 同化効果に対する強力 な証拠は見出すことができ なかった. この事は, 同化効果に対して, 対比効果と同一の地位を与え るべく, 一層の研究が必要であること を示唆するもの である」 と述べたのである. i ら や Bravo らは, 係留刺 激を呈示して後何秒経過後に 系列刺 激を呈 i f ら や Pa しか し,Sher rducc avoらは NA を最初の実験 で行っ たの 示 したかというい わゆる 短時隔に対する明記がなく,また,Br 41A や347A およ び97 i fらの追 試実 験 であ る こ と か ら 推 測はされるものの, 1 であることは She r A や 41A を どんな順序 で , しかも何時間経過後に 実施したかについては明記 していない, もしも 7A を, 41A を実施して24時間経過後に 141A を, 347A を実施して24時間経過後に実施したり, 9 実施したり したとすれば, 先に筆者が指摘したようないわゆる長時隔的要因によっ て, 同化効果は 1A を実 比較的出現し易い状態にあると考えられる.もしもこの順序が逆 であるならば,すなわち14 A A 1 を実施し 施して24時間経過後に34 7A を実施したり,または97 を実施して24時間経過後に4 9の系列に対する 97 の 41の係留刺激や,97~16 たりしたの であるならば,55~141の系列に対する1 係留刺激がおよぼす効果, すなわちこれら141や97のいわゆる長時隔的要因としての残留効果は, 41A や97A では対比効果が出現するとしても,同化効果が 効果をおよ ぼすとは考えられないから,1 969) の実験1においては, 267A を実施した後24時間 出現するとは考えられない. 事実, 木村 (1 効果を認めている. もちろん, この実験 t )を実施して 対比効果とは逆の 経過後に再 び NA(NApo s- , 69 1の系列に ついてだけなされたもの ではあるけれども, 当然同じような現象が97~1 1は,55~14 隔的要因としての残留効果を排除し いわゆる長時 で 本実験 では の系列についても考えられるの , , , 短時隔を明記するよ うにした. すなわち, 97~169の系列について, 41A を実施せず, NAの5分後 に97A だけを実施してみることとし, 係留刺激の呈示時間を2 秒とし, 係留刺激をおろしてから系 列刺 激を持ち揚げるまでの時間, すなわち短時隔を2秒とし, 系列刺激を呈示する 時間を2秒とし 969) の実験1の結果から推定して, 1セッ ショ ン当りに求める判 断回 た. また先に述べた木村 (1 00回を資料として得れ ば充分であると考えたの で, そのよ 数は, 各系列刺激について20回, 合計1 S i f B h う に し た. さ ら に, er ら や ravo らはいずれも被験者を3名 しか選ん でいないが, 本実験 では これを7名に増加 して検討してみることにした. 方. 法. 969) の実験1の方法に準拠して行っ たが, 次の8点を異にする. 木村 (1 48 ( )系列刺 激を 97 a , 153 , 118 , 137 , 169 の 5 種 類 と す る. 刺 激 の 大 き さ は 直 径 7.5cm, 高 さ , cm ・ も を 使用 し B 3 の 円 筒状 の の i f ら や ravo ら は 直 径 8.5cm, 高 さ 8. cm の円筒状のもの である.(She r て い る) . B i f ら は, 97 b ( )係留刺激を 97 の 1 種 類 と す る. (Sher , 41 の 5 種 類 を 使 用 し, ravo らは , 81 , 49 97 , 41 の 2 種 類 を 使 用 し て い る) . 38.
(6) . 木 村士 郎: 係留 刺 激の 同化 - - 対 比効 果( 2 ). ( c )判 断カ テ ゴ リ ー は, 1 か ら 5 ま での5個の数 カテ ゴリーとする この場合 「最も重い」 ものを , ,. 5とし,「最も軽い」ものを1とする.そして, 5段階で判断させる (この方法は Sher i f ら も Bravo . らも同様である) . d ( )97A の係留刺激の効果を検討するため,9 7A の5分前にNAを設ける. すなわち, NA, 9 7A の 順に 5 分間 の休 憩 時 間 を 設け て, 2 セ ッ シ ョ ン か ら な る 実 験 を す る, し た が っ て 97A の 後 に NA(NApost i f ら は NA, 97A 89A 81A 49A 41A の 6 セ ッ シ ョ ン か ら 成 -) を 設 け な い. (Sher , , ,. ,. る実験を1 2~4 8時間の時間間隔をおいてランダムな順序 で実験した Br . avo ら は NA, 97A, 41A の3セッ ションからなる実験をしたが, その実験順序と時間間隔は明記していない) . ( e )被験者は山口県の宇部短期大学の女子学生で, 未だこの種の挙錘実験は1度も経験したことの ない者であ って、 各系列刺激を少くとも50%の確率 で正確に弁別し得る者を35名の中から7名選 f ら や Bravo らも i 択した. この他の28名は, この規準に達しなか ったので資料から除外した(Sh r e 同じ規準で被験者を選択している, ただし彼らは3名選択している) . 判 断カ テ ゴ リ ー は 1 か ら 5 ま での5個の数カテゴリーとしたために 教示は当然異なっ てくる , . その主な点は次の通り である. ( f )最初に挙錘させる刺激はかならず1 37とする. ( )第2番目に挙錘させる刺激は, 11 g 8 ま た は 153 の い ず れ か に す る, ( h )第3番目に挙錘させる刺激は, 5種類の系列刺激のうちの, いずれか1つを選 び 第4番目以 , 後はランダムな順序とする. i ( )第2 0試行ま で系列刺激をラン ダムな順序に呈示した後に(各系列刺激を4回ぐらいずっ挙錘さ せた後に) 「今持ちあげた錘りの中に重い錘りや軽い錘り が, いろいろあっ たことに気がつきまし たか」 の教示をする. そして, 21試行から1 20試行までの1 00回の判断を資料と して得る. i f ら も Bravo らも採用 してはおらず 最初の挙錘から系列刺 f ) ( h g ) )およ び( i )の 方 法 は, Sher ,( ,( ,. 激をラン ダムな順序 で呈示L ている. 筆者の経験によると, 最初に挙錘させる錘りについて 最初 , の判断を得ることは被験者にとっ ては非常に困難なこと であっ たし, 最初の系列刺激に対する判断 は, その後ひきつづいて行なわれる系列刺激の判断に大きな影響をおよ ぼすと考えたの で あえて , このような方法を採用した, その結果, NA において30 0回もの判断を得なく ても,1 00回の判断を 得ただけ で充分であると認めた (資料の前半の5 0回の判断と後半の50回の判断との間に分布の差 が認められない) の で, NA のみならず, 9 7A においても,( f ) h g ) i )およ び( )の方法を採用して, ,( ,( 1 00回の判断を資料と して得た, ( i fらや Br i )判断は6段階 で求めず, 5段階で求めた (これは She r avoらの方法と同じである) . k ( )9 7A においては, 係留刺激を先に2秒呈示し, 2秒経過後に系列刺激を2秒呈示するよう教示 した. 係留刺激に対しては,「これが最も軽い錘り で1という判断カテゴリーに相当する錘りです」 と教示した. Sher i f らや Bravo らは 係留刺激の呈示時間や 系列刺激の呈示時間や これら両刺激の間隔時 , , , 間すなわち短時隔を明記していない. しかしこのような刺激呈示時間やいわゆる短時隔は いわゆ , f i る P‐ t unc onに関する重要な問題 であると思っ たので, 本実験 では できるだけ厳密に時間的統制を お こ な っ た,. ( 1 )疲れた時は, いつでも休憩するよう被験者と実験者との間 で教示による約束をしたが (これは 疲労による効果を排除するための方法である) , 筆者の用いた被験者は, 疲労のために休憩を要した 者は1人もいなかっ たし, 教示をよく理解して判断して くれた She i fら や Bravo ら は, 50 回 の 刺 r . 激の呈 示を1区切りとして, 各区切りの間に5~1 0分間の休憩時間をお いたが, この点は本実験と 39.
(7) . ) 2 木村士郎:係留刺激の同化 -- 対比効果( は 異 なる と こ ろ であ る.. 41Aにおいて, さらに24時間後継続的に 実験するよう教示してい 9)の実験1では, 1 回木村(196 7A では, これで実験が終了 した事を示す教示を与えた. るが, 本実験の9 i f ら や Bravo らが, 弁別学習の分散的方法を採用 しているのに対して, )では, Sher すなわ ち, (1 7A では, 未 969) の実験1の26 本実験は集中的方法を採用 した事になるし, また, 回では, 木村 (1 完了の教示を与えているのに対 して, 本実験 では完了の教示を与えたことになる, 結 果 と 考 察 0回, 各セッ Tab l e は本実験の結果 である.数値は NA,97A, の2 条件で, 各系列刺激について2 結果をもとにして作成したもの 2 0 0回の判断を得た 1 0 0回 被験者1人につき合計 ショ ンについて , である. すなわち, 各セッショ ンにおける各系列刺激の判断に用いた数カテ ゴリーの使用頻度の平 avoand Mayzner が, 各 系 列 刺 激 に つ い 均値 (M) およ び百分率 (%) である. 括弧内の数値は Br て6 0回,合計各セッショ ン当り300回の判断を資料とした場合に得た数カテ ゴリーの使用頻度の平 均値(M) であり, またこの 平均値をもとにして筆者が百 分率 (%) を算出した値 である. 本実験の M の数値 が Br rの結果のMと比較して著しく小さいのは, す でに方法の項で述べた avoand Mayzne 20試行まで ように, 被験者に NA では, 120試行ま で挙錘させたが, 資料としたのは21試行より1 の 100 回 であ っ た た め であ る. TABL銭. i i i but t Meanand Percetage d sfor7 S sforno onofjudgment r s f NA ( 97A) i f h 5 t t r r m n u e s om d9 7 o ra e m a n c r(NA) a n g ancho . , i i t cond ons . ibut i on ofjudgments Mean and percentage distr NA. 97A. (NA). 97A) (. M %. M %. M %. M %. t ) 1(Li es ght. 18 18 0 ; .. 14 0 14 ; .. 2. 19 0 19 ; .. 18 18 0 ; .. 3 20 61 ) ( ; . 18 6 56 ( ) ; .. 3 20 ) 61 ( ; . 19 6 59 ( ) ; .. 3. 19 0 19 ; .. 19 19 0 ; .. 4. 19 0 19 ; .. 19 19 0 ; .. 19 6 59 ( ) ; . 20 6 62 ( ) ; .. 19 6 59 ) ( ; . 20 60 0 ) ( ; .. i t ) 5(Heav es. 0 25 25 ; ,. 30 30 O ; .. 6 ) 62 20 ( ; ,. 20 3 61 ) ( ; .. iment 1961 ( l ) tofBr r l esu avoahd Mayznerexpe ether r enthesesar *The va uesi npa .. t ‐に お い て も, ま た 実 験 3 のNApre, e- 木 村 (1969) の 実 験 1 に お け る NApr ,267A,お よ びNApos NApos t NA ‐に お い て も, ま た t - ‐に お い て も, ま た 実 験 4 の 141A, お よ びNApos pre ,154A, お よ び 実 験 5 のNApre ‐ お よ び141A に お い て も, す べ て 各 系列 刺 激 に つ い て 20 回 の 判 断 を 得 た が, す な わ. 20回の判 断を得たが, この回数を資料として 得れば充分 であっ た. 本実験もこ ち各セ ッ ション で1 れらの結果に準拠し, 判断回数を1/3に減少させたが, この種の実験の目的を達成するためにはな んらの支障も認め得なかっ た. Tab l e. 7条件とにおける,判断の各カテ の Bravoand Mayzner の 実 験 結 果 に お け る NA 条件と9. 別の使用頻 度の百分率を比較すると, 1%以下の差異が認められる, しかし, 本実験の結果 0%NA 条件にくら について,NA 条件と97条件とを比較すると,1の判断カテ ゴリーの場合には4, べて97A 条件の方が減少している.また,5の判断カテ ゴリーについては5.0%NA 条件に比較して 97A 条 件 の 方 が増 加 して い る. こ れは 対 比効 果 の 傾 向 を 示 す も の で あ る. し か し, こ れ を ゴリ. 40.
(8) . . 木村士郎:係留刺激の同化 -- 対比効果{ 2 ) Kolmogorov‐Smi rnov test で検 定 し て み た が 有 意. の. %. 署. 差は なかっ た , , l Tab i f らの結果と比較検討す e の 結 果 を Sher. . 亨 刻 馨 豪毅 墨毎 影響扇 ぎ 押そ 露瞬 曇 の判 断 カ テ ゴ リ ー の 使 用 頻 度 が 他 の 判 断 力 カ テ ゴ ↑ANCHOR. リ ー の 使 用 頻 度 に 比較 し て 多 い こ と が 目 立 つ が, しか し こ の 傾 向 は NA に お い て も 見 ら れ る 現 象 で. あるか ら, こ れ は 本 実 験 で用 い た 被 験 者 に 特 有 の. BS JODGMENT CATBGORI. 蟹. Fi ibut ion o fj t he t g s r sf rt udgmen o . Di ies wi imu l t thout anchor and s us ser th wi. tance anchor at dis. be l ow. imu ind l i i t t s uss r e es( ca edbyar r ow) .. 判断傾向 であっ たと見るべき であっ て, これをすぐさま対比効果と断定する事は早計 である 実験 . に使用した 35名中, 規準に達した7名の被験者を除く 28 名 の 者 す べ て が, 5 の 判 断 カ テ ゴ リ ー を 非常に多く使用して いた,これは She i fらと刺激の大きさが多少異なるために生じた現象 であるか r , それとも宇部女子短期大学の学生が1 96の系列刺激を非常に重いと判 断する一般的傾 向があったた めに生じた現象であるか, それとも他の実験条件の差異によ っ て生じた現象であるか, その原因は 詳か でな い. i f 他, お よ び Sher i fand Hov と こ ろ で Sher l and は,97A 条 件 に 相 当 す る セ ッ シ ョ ン に お い て 同 化. 効果を得ている. 図から推定すると, 5のカテゴリーを 25~27%. ゴ 6~28%も使 , 4 のカ テ リー を2 用 して い る の に 対 し て,1 の カ テ ゴ リ ー は 4 ~ 6 % し か 使 用 し て い な い こ の 現 象 は noanchor セ ッ .. ショ ンにおいて, 各カテ ゴリーともに14~2 2%使用されていることからして, 被験者特 有の傾向と はみられず, 可成明瞭な同化効果 である. l しか し Bravo and Mayznerは Tab elの括弧内の数値が示す 通り,9 7A においては, いずれの判. 断カテゴリーの使用頻度もほぼ20% で均等化しており, 同化効果も対比効果も認められない . 以上の結果からわかる通り,Shedf他, お よ び Sher i fand Hov l and は,97A 条 件 に 相 当 す る セ ッ シ ョ ン で同 化 効 果 を 得, Bravoand May zne rは97A条件で同化効果も対比効果も得ていない. また本実 験においては97A 条件 で対比効果の傾向はみられるものの 明瞭な対比効果と断定するま でに は , 至っ て い な い.Sherif 他 お よ び Sherif らの場合は, 各セッ ショ ンを少なくとも12時間以上の時間間 隔をおいて, ランダムな順序 で実験している したがっ て 12時間以前に行っ た係留刺激を用 いる , .. セッショ ン での効果が, 97A に影響しているの ではないかと考えられる 事実 木村 (1 969) の実 , , 験 1 では,267 の 係 留 刺 激の 効 果 が,24 時 間 経 過 後 の NApos t ‐に 影 響 し て い る.と こ ろ が,Bravoand Mayznerの 場 合 は NA 97A 41Aの 実 験 順 序 が明 記 さ れ て い な い の であ る が Sher i f他 の 追 試実 , , , ,. 験であることから推察して, おそらく She i f他と同様に, 実験順序をランダムとしたの であろう r . もしもそう だとするならば, 当然41Aでの効果は その後ひき つづ いておこなわれたところの NA , , 97A に影響した であろうと 考えら れる これに対して 本実験 では 必ず NA を97A の5分前に実 , , . 施して,41A は実施しなかっ たの であるから 他の係留刺激の効 果がこれら NA 9 , , 7A に影響すると は考えられない. このような微妙な実験順序の相違によっ て She i f 他の研究では r 同化効果を生じ, , Bravoand Ma の研究では同化 z n r e 効果も対比 効果も生ぜず,本研究では対比効果の傾向が出現した y もの であると考える. f らは As i さ ら に Sher imi l ion r t s a ange が RSS を 包 含 し て い る こ と を 図 式 化 し て い る が, Bravo らや木村 (19 69 ) の実験3およ び本研究の結果か らは, Ass imi l ionrange が RSS を包含するとは t a 41.
(9) . 2 ) 木村士郎:係留刺激の同化 -- 対比効果( imi l ionr t 考 え ら れず, Ass a angeがRSS と相対的に どのような範囲にあるかについては, さらに綿. 密な実験的検討を 必要とすると考える. 約. 要. 1 961 )の研究の部分的追試実験であっ た.そこ で,この実験の系 こ の 研 究 は, Bravoand Ma ne r( yz 9 グラムの錘りからなっている. 係留 刺 激を用 い ない 条 件 37 8 列刺激は, 97 , 153およ び16 , 11 ,1 (NA)と,NA から5分後の97 グラム係留刺激を用いる 条件 (97A) について, 被験者7名 に つ い て ion 当 り,Bravoand Mayzner の 実 験 の 1/3 の 判 の判 断の平均 と百分率の分布 が求められた.lsess 断 し か 求 め な か っ た に も か か わ ら ず, こ の 実 験 の 結 果 は, Bravoand Mayzner の 結 果 と ほ ぼ同 じ で. あっ た. すなわち, 筆者はこの実験においては, 同化効果を見出す事は できなかっ た. 引. 用. 文. 献. ess ITheo c Pr ion‐Leve ta t l ry App . ey . New Yorkand London:Academi ,M. H. 1971 Adap l ioni i i f h t f f s: A t ugment d t s mu i i l i r 1 A t t n c o n M S 1 9 6 a r e e c so g & ~ l a s n n c o n L m a o a Br S S r a z n e o av, . y , . , , 333334 角)℃ ′ ‘ 52 dy l d d H t / i f T b i 2 0 lr l icat s u i n n o v a t a u a . ep onofsher r a . . , , pa ,. 959 精神測定法 培風館. ギルホードJ . 秋重義治 (監訳) 1 , P. I L) h i rk: McGr aw Hi t i l f d r c Methods (Gu or . New Yo . 2nded ,1954 Psyc ome ,P. ,J k N Y H IT h i L 4 A d r ton r: a rpe. He l eory ‐ eve apta son . ew o ,H, 196 I i tat l ) Adap f on ‐Leve ITheo t ey(Bd i e r He l ry ‐ and a n M.H. App ‐Leve at on . son . l . 1970 ,H. 1971 Adapt 5 1 7 A i P d d Y k dL - N Theovy r s e m c e s o n o n: c a o r a n e w . . . ica lda ta ion o fpsychophys i r fr ioひLave lasf f ed ct l t r pr He r ameo o erencef , J e , Ame , son ,日, 1947 Adapta l Psycho . . ,60 ,1-29. 6 966 精神物理学的判断における文脈効果, 心研, 37 柿崎祐一 1 , 235一24 . 37一1 45 96 9 判断におよぼす係留刺激の同化 -- 対比効果, 心研, 40 木村士郎 1 ,1 . 知覚心理学 明玄書房 96 9 盛永四郎 1 . 1と ion t こ関 す る 研 究 の 概 観, 心 研, 35 ‐Leve 野口 薫 1964 Adapta , 96一108 , f ljudgmento ingofperceptua i i t ti A l 1 2 i 9 6 t l l L M r a s ntheanchor A M h o nv s c o n i & Pa m s s a a r s a rducc . . . , , , . ight we . . ,J ,63 ,426-437 . exp. Psychol ing s imu l i on fa t f f l ion and cont te imi r chor t l ect so l ras a i f She and r , 1958 Ass , C, 1 , & Hov , Taub , D, , M, 5 5 1 0一1 F ん 5 5 5 ム d t ju gmens yじ リ . . s . エ e光力 , i i f t tsin Commun imi l ionandCont tEf onand ca ia IJudgmentAs t ec r as l s a i f Sher and . ,1961Soc ,C. 1 ,M. and Hov P Y l i H N U At i r e s s t tude Change n: a e a v e n v e w . , .. イ寸. 記. 本研究の被験者をお世話してくださった長崎大学教育学部助教授の重永幸男先生に対して, 衷心 より感謝の意を表します. (本 学助 教 授・ 旭川 分校). 42.
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