• 検索結果がありません。

小腸上皮細胞を標的とした新しいdrug delivery systemを用いた大腸全摘後の小腸のadaptationの誘導

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "小腸上皮細胞を標的とした新しいdrug delivery systemを用いた大腸全摘後の小腸のadaptationの誘導"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

小腸上皮細胞を標的とした新しいdrug delivery

systemを用いた大腸全摘後の小腸のadaptationの誘

著者

羽根田 祥

2343

発行年

2006

URL

http://hdl.handle.net/10097/22959

(2)

一一■ 響{……多…!……一き多§多……3…蕃}}…重…{葦}5}……き§}華圭ξ重多きセきき{} ■

氏名(本籍)

学位の種類

学位記番号

学位授与年月日

学位授与の条件

研究科専攻

学位論文題目

論文審査委員

はねたしょう

羽根田祥(宮城県)

博士(医学)

医博第2343号

平成18年3月24日

学位規則第4条第1項該当

東北大学大学院医学系研究科

(博士課程)医科学専攻

Promotionofintestinaladaptationaftertotal

proctoco!ectomy'byanewdrugde!iverysystem

targetingilealepitheliaicells

(小腸上皮細胞を標的とした新しいdrug

deliverysystemを用いた大腸全摘後の小腸の

adaptationの誘導)

(主査)

教授佐々木巖

教授丸山芳夫

教授林

官田

(3)

論文内容要旨

⇒b」眠 目泉 潰瘍性大腸炎,家族性大腸腺腫症患者に対して大腸全摘,回腸肛門吻合術が施行されているが, 術後に大腸欠落症状である水溶性下痢に悩まされることが多い。われわれはこれまで小腸の `adap七ation'の解明を目指して研究を進めており,水分,Na吸収を促進する分子,すなわち epithelialsodiumchanne1(ENaC),prostasin,11b-hy〔iroxysteroid〔iehydrogenasetype2 (Hb-HSD2)がラットで大腸全摘後の高aldosterolle血症下で残存小腸において誘導されるこ とを発見し,それらの分子によりNa及び水分吸収が促進されることをつきとめた。また, aldosteroneを持続皮下注したラットでも同様に回腸末端部において上記の分子が誘導されること から,aldosteroneが`adaptation'に重要な役割を果たしているということが示唆されてきた。 近年小腸のgutassociatedlymphoidtissueであるPyer板のもつ粒子に対する非特異的な 取り込み能力を利用し,これに取り込まれるmicrOSphereを用いて薬物を目的の部位に効率よ く到達させるdrugdeliverysystemが研究されてきた。われわれはこのsystemに着目して aldosteroneを含有したmicrosphereを作成し,これを使って全身の他の臓器に影響を与えるこ となく回腸末端部のaldosterone濃度のみを増加させ,alsosterolle関連の上記分子の誘導を促 進できるかを検討した。

目的

Drugdeliverysystemを用いて残存小腸の`adaptation'を誘導することにより大腸全摘後 の水様下痢便に対する新しい治療方法を確立することを目的とした。

材料・方法

D-aldosterone(Ald)含有D,L-1actide/glycolide(PLGA)microsphere(Ald-PLGA)を W/0/Wダブルエマルジョンからの液中乾燥法により作成した。粒子の徐放性を調べるため, aldosteroneが生食中でAld-PLGAより徐放されてくる割合を求め,releasingcurveを作成し た。200-250g雄性ラットを無処置群(GroupA),PLGA群(GroupB),Ald単独群(Group C),Ald-PLGA群(GroupD)に分け,それぞれに2週間経口投与した。回腸末端部の組織と 動脈血を採取し,組織中および血漿中のaldosterone濃度を測定した。次に回腸末端部より上皮 細胞を分離し,セシウムーグアニジン法にてRNAを採取,RT-PCR法にて水分,Na吸収に関 与しているいくつかの分子のmRNAを測定した。また,免疫染色法にてENaCの蛋白レベル での発現を見た。

(4)

結果

24時間で約48%,48時間で約97%のaldosteroneが生食中でAld-PLGAより徐放されてい た。GroupDでは血中aldosterone濃度を上げることなく組織中aldosterone濃度が上昇して いることを確認したが,他のgroupでは組織中,血中いずれにおいてもalclosterolle濃度の上 昇は認められなかった。RT-PCR法の結果では,ENaC,prostasin,11b-HSD2mRNAの発 現が誘導されることをGroupDでのみ認めた。一方,Na吸収機構の一種であるNa■/K一一ATP ase,Socliumglucosecotransporter4に関してはmRNAの上昇は認められなかった。蛋白レ ベルでは,小腸上皮の刷子縁でのENaC蛋白の発現がGroupDにおいてのみ認められた。 まとめ われわれは,このdrugdehverysystemを用いて小腸の`adaptation'に重要であるN「a吸 収を促進する上記分子のterminalileumにおける誘導に成功した。術前,あるいは術後にこの 粒子を用いることにより,大腸欠落症状である脱水の改善に応用できる可能性も示唆された。

(5)

審査結果の要旨

潰瘍性大腸炎や家族性大腸腺腫症では大腸全摘(TPC),回腸肛門吻合術が広く施行されてい るが,術後に大腸欠落症状である水様性'下痢便に悩む人が多い。残存小腸のadaptationを誘導 し,水様性下痢便を改善することはTPC後の良好なQOLを得るのに重要である。一方,ラッ トではTPC後の血中アルドステロン濃度の上昇と,残存小腸にepithelialsodiumchamlel (ENaC),11b-iwdroxysteroiddehydrogenasetype2(11b-HSD2),progesteroneなどのアル ドステロン関連分子が誘導されることが知られている。この研究はTpc後の小腸の`a⊂1aptation' の仕組みの解明の一環として回腸末端部局所のアルドステロン濃度を上昇させることによりアル ドステロン関連分子の誘導ができるかどうかと,アルドステロンを用いたdrugdelivery systemの将来の臨床応用の可能性について調べることを目的としたものである。実験ではアル ドステロン含有D,L.1actide/giycolidecopolymer(PLGA)を作成し,これをラットに経口投 与し,回腸末端部でアルドステロンを徐放させることにより回腸末端部でのアルドステロン関連 分子の誘導,すなわち小腸の`aclaptatio1/'が起こるかどうかを見た。まずラットにアルドス テロン含有PLGA粒子を2週間連日経1コ投与し,血中及び回腸末端部組織中のアルドステロン 濃度をELISA法にて測定して.血中濃度を上げることなく組織中アルドステロン濃度を上昇させ ることができたかを調べた。ついてアルドステロン関連分子のmRNA発現をRT-PCR法にて, ENaCの蛋白発現を免疫染色法で,ENaCを介した水分電解質吸収能をUssingchamberを用 いて電気生理学的に検討した。結果はラットの血中アルドステロン濃度を上げることなく回腸末 端部局所のアルドステロン濃度を上昇させることに成功した。一方,アルドステロン関連分子に ついては,回腸末端部でのENaC,11b-HSD2,prostasi11のmRNAレベル,ENaCの蛋白レ ベルでの発現誘導及びENaCを介した水分電解質吸収能の増加が認められた。このことはアル ドステロン含有PLGA粒子を用いることにより回腸末端部にアルドステロン関連分子の誘導, すなわち小腸の`adaptatiO111を起こし,将来のヒトヘの臨床応用の可能性についても示唆し ている。この研究は,将来的にTPCを行う患者に術前あるいは術後にアルドステロン含有 PLGA粒子を服用させることにより術後の水様性下痢便の改善に応用できる可能性が示された 重要な研究である。よって,本論文は博士(医学)の学位論文として合格と認める。 1

参照

関連したドキュメント

の多くの場合に腺腫を認め組織学的にはエオヂ ン嗜好性細胞よりなることが多い.叉性機能減

リポ多糖(LPS)投与により炎症を惹起させると、Slco2a1 -/- マウス肺、大腸、胃では、アラキ ドン酸(AA)およびエイコサペンタエン酸(EPA)で補正した PGE 2

 仙骨の右側,ほぼ岬角の高さの所で右内外腸骨静脈

     原 著  岡田凹第四謄窒﹁グサすーム﹂

右側縄腸骨動脈 仏9 5.3 4.3 4.7 4.8 左側線腸骨動脈 5.3 乱9 3.8 40

参考︓小腸型ALPについて ・小腸型ALP︓ NIAP(ノーマル、分⼦量13万ぐらい) HIAP(⾼分⼦、分⼦量70万ぐらい) ・HIAP

たらした。ただ、PPI に比較して P-CAB はより強 い腸内細菌叢の構成の変化を誘導した。両薬剤とも Bacteroidetes 門と Streptococcus 属の有意な増加(PPI

5) Goéré D, Glehen O, Quenet F, et al: Second-look surgery plus hyperthermic intraperitoneal chemotherapy versus surveillance in patients at high risk of developing