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薩南海域産未利用サメ類筋肉の利用に関する研究 I : サメ筋肉のゲル形成について

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薩南海域産未利用サメ類筋肉の利用に関する研究 I

: サメ筋肉のゲル形成について

著者

西元 諄一, 御木 英昌

雑誌名

鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of

Fisheries Kagoshima University

29

ページ

1-9

別言語のタイトル

Studies on Utilization and Processing of the

Muscle of Unexploited Elasmobranches I :

Heat-induced Gelation of Comminuted Muscle of

Elasmobranches

(2)

Mem・Fac・Fish.,KagoshimaUniv・ VoL29pp.’∼9(1980)

薩南海域産未利用サメ類筋肉の利用に関する研究−1

サメ筋肉のゲル形成について 西 元 諒 一 ・ 御 木 英 昌

StudiesonUtilizationandProcessingoftheMuscleof

UnexploitedElasmobranches-I Heat-inducedGelationofComminutedMuscleofElasmobranches Jun-ichiNIsHIMoTo*andHidemasaMIKI* AbStract ThisstudywasconductedwithaviewtoobtaininfbrmationonthePossibleutilizationof thetrashfishsuchassmallelasmobranches(Shark)伽mAmamiOhshimafiShingground・ Theresultsaresummarizedasfbllows: 1.ThetextureoftheheatedgelOfcomminutedelasmobranchmuscles(trashfish)wasshown tohaveloWvalue,ThemuscleswerenotfbundtobegoodmaterialsfbrKamabokoof highquality、 2.Inallthespeciestested,thetotalamountofureawasl500to2000mgperlOOgmuscle whilethepercentageofurearemovedfromthemusclebywaterrinsingwasabout95% inmincedmuscleandabout75%inslicedmuscle、 3.Itwasfbundoutthattheactomyosin-ATPaseactivityincreasedwhentheureacontent ofgroundmusclewasadjustedto200to300mM(physiologicalureaconcentrationin elasmobranches)butnoparallelrelationshipcouldbeobtainedbetweenthejellystrength ofheated-inducedgelandtotalactomyosin-ATPaseactivity、 4.Sensoryevaluationrevealedthatfi・ozenelasmobranchmusclecouldbeusedasmaterial fbrfi・iedfbodssuchasSatsuma-ageandfishstick. 漁獲物中,洋上投棄される魚(trashfish)の量がかなり多いことが報告されている'’2)が, 資源・エネルギーの浪費を軽減するためにこれら魚類の食品化を図らねばならない. 薩南海域では,体長1m前後の小型サメ類(ツノザメ,ツマリツノザメ,ナヌカザメ, ホシザメ等3))が漁獲されるが,ほとんど利用されていない4)q一方,大型サメ類(アオザ メ,ヨシキリザメ,シュモクザメ等)は高級品になり難いといわれるが,すでにねり製品原 料として利用されている.小型サメ類が利用されないのは処理に手間がかかり歩留も悪いこ となどがあげられるが,これらの筋肉性状が明らかでないことも一因であろう.…本実験では サメ類についてサメ肉を食品素材として見直すべく,サメ肉中にとくに多い尿素がねり製品 *鹿児島大学水産学部食種保蔵学研究室(LaboratoryofFOodPreservationScienCe,Facultyof Fisheries,KagoshimaUniversity)

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2 鹿児島大学水産学部紀要第29巻(1980) の品質に及ぼす影響を調べ,さらに一部加工品を試作したのでその結果を報告する. 実 験 方 法 試料ツマリツノザメ(鞠"α加伽ひi7℃s姉),ホシザメ(M2‘s蛇加加α'zazo),ナヌカザメ (αカノbαノbscyZ胸加邸励伽娩)(28∼30.N,129∼130.E,1979年11月漁獲)およびアオザメ (伽7.z↓sg畑c"s),ヨシキリザメ(〃o"αcegノヒz"c"s),シュモクザメ(SphjノmazjIgzze"α)(か ごしま丸,敬天丸が1979年4月漁獲)の凍結物(-25.C保存)ならびに数種の硬骨魚(マ ンザイウオ(mzmc畑s城"血c肋eγj),アジ(乃αcノZr"sjZzpo"畑s),サバ(Sbo肋erjZzpo"北24s) 等)を用いた. 加熱ゲルの調製水晒処理,脱水,pHおよび水分の調整,加熱等は既報s)の方法によった. ゲル強度の測定ジェリー強度(以下JSと略す),折り曲げテスト(以下Ftと略す)の 測定法は既報5)にしたがったが,Ftの評価表示を2回折りに耐える場合AA,1回折りで亀 裂のない場合A,亀裂を生ずる場合B,折れて2片に分かれる場合をCとした. 尿素の定量ウレアーゼ法8)に準じ測定した.すなわち,市販ウレアーゼ(Jackbean meal,半井化学薬品(株))の0.5%溶液を筋肉の水抽出液に作用させ(リン酸緩衝液pH6.8, 37.C,30分間)遊離したアンモニアをコンウェイユニットを用い微量拡散法で求め尿素に換 算した. アクトミオシンの調製およびそのATPase活性の測定新井7),川島ら8)の方法に準じ て,魚肉より調製したアクトミオシン(以下AMと略す)を既報,)のように25.C’5分間 反応で生成する無機リンを比色定量'0),一次反応式による反応速度から比活性を算出した. なお,タンパク質量はビュレット法'1)により測定した. 結果および考察 種々のサメ筋肉から調製したねり製品のtexturenlblelに示されるサメ類筋肉から調 製したねり製品は種属によりtextureが異なった.また,硬骨魚で白身魚であるマンザイウ オを原料としたかまぼこはJSが約2009.cmで,それとほぼ同じJSのツマリツノザメか らのもののFt結果をみると,ツマリツノザメがBであるに対しマンザイウオのものはAで あった.また,JS約12009.cmであるアオザメおよびアジからのかまぼこのFt評価はそ れぞれAAおよびA(ないしB)であった.供試したtrashfishとしてのサメ類は一般にゲ ル形成能が弱く,ほとんどBまたはCレベルであり,サメ種属間,硬骨魚筋肉との対比で teXtUre("足,,)にかなりの差がみられた.このことは衣巻'2)がすでに指摘していることと同 じ傾向であった.晒処理前後肉でJSに差がみられたがFt評価がかわらずJSとFt評価の 間に必ずしも平行的関係がみられなかった.これは供試サメ肉の種特異‘性'3)と考えるべき かどうかわからない. サメ筋肉中の尿素含量とその除去率 i)尿素の含量サメ肉中の尿素含量が高いことは周知のことであるが,実際に供試したサ メ未晒肉でもnlble2のように従来の報告7,14,15)と同様1500∼2000mg/1009肉の範囲で硬

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MBB 3

MBBCCBAABC

Tablel・Propertiesofheat-inducedgelationofcomminutedmusclefromvariousspecies ofshark. 西元・御木:未利用サメ肉の利用−1 骨魚より非常に高かった. ii)尿素の除去率一般に魚肉かまぼこ製造においてtexture強化のため晒処理がなされて いる.とくにサメ肉では,筋形質タンパク質(以下Spと略す)除去とともに脱アンモニア の効果もかねているようである.水晒処理による尿素の除去例はFig.1のようであるが, この場合の晒条件は肉量の6倍量の清水を加え,15分間マグネチックスターラで撹伴後5分

間静置し上澄液をすて,さらに2回繰返したものである.除去率は魚肉の形態により異なり,

細砕肉で約95%,チップで約75%であった.このように水晒処理によって完全に除去するこ

とは困難で,本実験の場合,量的に約50mg/1009肉残存したが,この量は硬骨魚の2∼15

mg/1009肉より数倍高い. Jellystrength(9.cm) Foldingtest* Species *AA:Nocrackwhenfbldedintoquadrants. A:Nocrackwhenfbldedintosemicircles. B:Crackswhenfbldedintosemicircles. C:Breaksintotwopieceswhenfbldedintosemicircles. Remarks UnrinsedRinsedUminsedRinsed 伽γ“g伽α鰯(Aozame) 〃 助ノ!)’γ"α魂αe"α(Shumokuzame) Pγ""αc‘g伽“(Yoshikirizame) 〃 Mh‘sje如加α"αZo(Hoshizamc) 伽hαノ0妙"伽幽加伽雌(Nanukazame) 町“伽61W伽伽(Tsumaritsunozame) 〃 伽γ“g伽“(Aozame) 即妙γ"α認α‘"α(Shumokuzame) Pγ』。"α”g伽α“(Yoshikirizame) 伽s"伽、α"αZ。(Hoshizame) 伽ルα如砂肋"‘〃加伽雌(Nanukazame) S9ua加伽UjmJ#γ力(numaritsunozame) nzm"“‘蜘血伽′γj(Pomii・et) 、z伽γ'"〃。"伽$(HCI雪emackerel) 〃 &Cl"68γ〃・"“(Mackerel) 1164 586 333 1251 707 379 574 532 600 628 1205 1322 448 Storedfbr6monthsat-20oC 〃 lnlonthat−25oC 〃 6rnonthsat−20oC 〃 〃 〃 〃 lnlonthat−25oC 〃 〃 a t − 3 0 o C 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 61nonthsat-25oC Species 1301.0 1738.0 1653.7 1448.8 1778.0 1742.7 1978.8 1966.1 1722.0 Table2.Ureaconcentrationinthemuscleofvariousspeciesofshark. Urea (mg/l00gmuscle)

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4 Beforerinsin9 After rins1n9 chlps (lXlXO、5cm) choppedIneat 0 鹿児島大学水産学部紀要第29巻(1980) Urea 5 (mg/ユO0gmusc1e) 10 15xlo2 0 5 0 1 0 0 ( x ) Removalofurea 唖go1.Removalofureainthemuscleof伽γ"sgノα"‘z‘s(Aozame)bywaterrinsing. 晒サメ肉AMのATPase活性に及ぼす尿素の影響魚肉すり身のゲル形成能がその筋原 繊維タンパク質の酵素活性と密接に関係するといわれるが,サメ肉ではこれらタンパク質が タンパク質変性剤である尿素と共存するので変性に及ぼす尿素量の影響は興味のもたれると ころである.、有機変性剤の坐りに対する影響は報告16)があるが筋肉ミオシンまたはAMの ATPase活性に対する情報は少なく,最近ARAIら'5)がホシザメ肉でミオシンーATPase 活性に及ぼす尿素濃度(0.5,1.0M)の影響を調べ,その活性はコイより安定でマグロ類と 同じであったとのべている.また,YANcEYら'7)はサメ類のLactatedehydrogenaseの特 性として,サメ類以外の魚類筋肉の本酵素特性と同じ機能を発揮するには,サメ類筋肉の尿 素濃度が生理的濃度である約400,Mが必要であると報告している. 晒処理でゲル形成を阻害する物質(sp,塩類など)を除去したサメ晒肉は,当然尿素が除 去されているので,この晒肉の尿素濃度を生活時のそれに近くすればAM-ATPase活性が 安定しより強いtextureのねり製品が得られるものと考えられる.Fig.2はサメ類筋肉から 調製したAMを酵素液(0.3∼0.5mgprot./m,とし,尿素含量の異る反応系でその比活性 を測定し,それから相対活性を求めたものである.尿素が魚肉AM-ATPase活性に及ぼす 影響は,低濃度(0.3∼5,M)の場合,何れの魚種でも濃度が増加するに従って活性は不安 定となったが5,Mでやや安定した傾向のものが二・三のサメ筋肉でみられた.不安定化 の程度はサバで最も大きく70∼80%を示し,サメ類ではヨシキリザメを除いて10∼20%で あった.一方,高濃度(100∼600,M)の場合,程度の差はあるが何れの魚種でも250から 300,Mの尿素濃度で活性安定のピークがみられた.これらの尿素濃度はサメ筋肉中の濃度 とほとんど一致し,このような生理的濃度がATPase活性安定化に微妙な作用をしている と考えられた.: 尿素濃度調整サメ肉すり身からのねり製品のtextureスケソウダラ冷凍すり身では,そ の筋原繊維Ca2+-ATPase全活性とそれから調整したかまぼこのゲル強度との間に直線的関 係が認められている18).この関係がサメ肉すり身にも適用しうるならば,ATPase活性の 安定なものからケル強度の高いねり製品が得られると考えられる:そこでサメ肉すり身の AM-ATPas・活性を安定させるためすり身中の尿素濃度を生活時の濃度に調整し,これか ら作製したねり製品のtextureをTable3に示しだ.アオザメ肉では尿素濃度調整により酵 素活性は安定し,JSは向上したがFt評価はかわらなかった.ツマリヅノザメ肉でも酵素活

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0 西元・御木:未利用サメ肉の利用−1 0 1 . 0 3 . 0 5 . 0 ○:IsurusglauCua(Aozame) △:Squaユus、brevirOstrユs(Tsumaritsunozame) ロ:Prionaceglaucus(YOshikirizame) ●:Cyprinuscarpio(Carp) ▲:Scomberjaponicus(Mackerel) 120 Table3.Jellystrength,ATPaserelativeactivityandfbldingpropertyofthegelprepared fi・omcomminutedsharkmuscleaddedwithdiflRerentamountsofurea. △ 5 山 100 UY,ea(耐). Fig.2.InHuenceofureaonactomyosinらATPaseactivityinthemuscleofvariousspeciesoffish. 0 5 謡︶尭骨やニー学。迂①ン一号⑮一①区①い面旦﹄江0室江 △ 。}) ロ●

A▲

▲ ■‐■■■ロ且 1 0 0 3 0 0 5 0 0 1200 1540 1800 490 550 530 *:AAandBindicatethesameasinTable1. Jelly strength (9.cm) 性が安定化するとともにJSも向上したがFt評価はかわらず,Ft評価をみる限り尿素濃度 調整効果を強調できなかった.したがって,サメ肉ではAM-ATPase活性の程度のみでそ のすり身の加熱ケルのtextureの強弱を説明し得ない場合もある.いずれにしても,尿素濃 度を調整した晒サメ肉のゲル形成能が低下しないことが明らかであったので,ゲル形成能の 高いアオザメ肉およびそれ程高くないヨシキリザメ肉で技術的観点より尿素添加量を検討し た.結果はFig.3のようで,アオザメ肉では2%添加(約400,M相当)の時,JSはかな り増大したが,Ft評価は1,3%添加と同じで,坐らせた場合,i添加量の増加に従ってJSは 低下傾向であった.しかし,Ft評価は何れもAAであった.ヨシキリザメ肉では,1%尿素 Folding test* 血”"s gノα“zィs (Aozame) S9"α如 伽〃加sjγis (耐umaritsunozame)

000000

50502323

ATPaserelative activity (%) 100.0 102.2 104.7 100.0 119.5 97.4 Addedurea (mM) Species

“MMBBB

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│;l

Unrlnsed R1nsed Urea1% ’’2 103 Ureal $02 ‘’3 Unrinsed R1nsed Urea1% 002 ’13 Ureal m 2 l,3 0 鹿児島大学水産学部紀要第29巻(1980) JellyStren9th(9.cm) 2 u E − 5 [ ]UC△6[ (Fo1dln9test) 3x103 ) Fig.3.E碇ctofureaconcentrationonthequalityofheatinducedgelationofcomminuted sharkmuscle. SharkMuscle (Unrinsed/rinsedwithwater)

l鰯.dⅧ肋惟

GroUndMeat Addthefbllowing ingredientsperlOOg meatinthefbllowing order: 2.5%salt 0.5%sodiumglutamate 8.0%sugar 0.2%polyphosphate 20%starch - w a t e r

(8)

西元・御木:未利用サメ肉の利用−1 7 添加の時JSがやや向上したようであったがほとんど効果はなかったといえる.しかし,Ft 評価がCからBに向上した.尿素添加後坐らせた場合のケル形成に対しては影響がほとん どなかった, Table4.Sensoryqualitiesandthejellystrengthoffriedproduct(Satsuma-age). Property Taste Texture Colour Jenystrength (9.cm) Unrinsed Good Soft Yellowish Treatment Rinsed Good Slightlysoft White 696士99

placeinastonegrinder mixwiththefbllowing ingredientsperKgmeat 20gsalt l5gNa-glutamate O、3gpolyphosphate 2gascorbicacid 709sugar 30gstarch lOgpepper l20gonion 50gleek

|戦鮒…

Fishstick,Ca、209/piece

l

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e

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Fig.5 Procedureoffishstickmaking Control(Sukesosurimi) Good Hard White lO52士14

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Horse

、蓋を魅e,Squid Shark Tastc Texture Colour Odour

鹿児島大学水産学部紀要第29巻(1980) Table5.Sensoryevaluationoffiiedfishstickswithsharkmeat.. 要 約 漁獲物中trashfishとされている薩南海域のサメ類筋肉について,食品素材としての利用 の可能性を調べた.すなわち,サメ肉を原料とするねり製品のゲル強度に対する尿素の影響 を調べ,さらにこれを素材として,ざつま揚げおよびスチックを試作し,製品について官能 検査した. 1.trashfishとしての小型サメ類筋肉からのねり製品は,textureが良好とはいえなかった. 2.サメ肉中の尿素量は1500∼2000mg/1009肉で,、晒処理により,細砕肉の場合約95%, チップ肉で約75%除去されたヶ 3.尿素濃度が生理的濃度付近(250∼300,M)の場合,AM-ATPase活性のピークがあっ たが,texture改善とは平行的でなかった.−ご…し…. 4.凍結サメ肉は,フライ用中間素材(さつま揚げ,フィッシュスチック)として単独ない しは他魚種肉の混合で利用できるものと判断された6 1234 以上のように,1∼3%の尿素添加によるねり製品のtexture向上効果が認められるものと 不明確なものがあり,一概に尿素添加による効果があるといえないが,少なくともtextUre を低下させることはないようであった.なお,筋肉中に尿素量の極めて少ない魚種としてサ バを用い尿素添加の影響を調べたが,この場合も極端なtexture低下はみられなかった. 食品素材としての利用性多獲‘性魚の食品素材としていくつかの形態が提案されており, 最終形態は冷凍品または乾燥品であるとしている'9).冷凍フィッシュブロックは,現在わが 国では主にフライ用の中間素材として利用されているが,サメ肉をそのような利用に適応す るためさつま揚げおよびフィヅシュスチックとしての加工を試みた. i)さつま揚げの試作法はFig.4に示したが,製品の官能検査結果はTable4のようで, 凍結サメ肉はさつま揚げの原料となり得,しかも晒処理しなくてもサメ臭がなく摂取上問題 はなかったが,色がやや黄色をおびるので晒処理が必要と考えられた. ii)フィッシュチックはFig.5に示す製法で製造した.製品を油喋後試食し,その官能評 価をTable5に示した.サメ肉のみのものでもサメ臭はなく,検査結果が望外の高い評価で あった.これをみる限り,サメ肉はフィッシュスチック原料に使用可能であると判断された. 2 1 FiShmeatratio Sensoryquality Sample No. 1010 88673333 36 38 36 38 *:Numberofpanelistsoutof38whojudgedthesamplesasgood. 79702212 11OO 88873333

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2 ) 9 3 ) 終りに本研究に御便宜と御助言を賜わった本学部太田冬雄教授ならびに製品製造に御援助 下さった実習室丸野栄吉・園田健一郎技官,また試料を提供されたかごしま丸船長植田総一 教授・同乗組員の各位,敬天丸船長辺見富男教授・同乗組員の各位に感謝する.本研究の一 部は,昭和54年度鹿児島大学南科研総合助成費によったことを記し,謝意を表する. 文 献 川崎健:魚一その資源・利用・経済(川崎健・河端俊治・長谷川彰編),初版,恒星社厚生 閣,東京,1980,pp、25∼26 J.』・CoNNEL:The5thlntemationalOceanDevelopmentConferencePreprint,SessionC-2, 1-4(1978) 肥後伸夫・植田総一・今井健彦・不破茂・上水樽豊巳・西田雄祐:琉球島弧周辺海域における 陸棚斜面漁場の開発利用に関する研究,昭和53年度研究経過報告書,24-34(1979) 鹿児島水産試験場(是枝登):昭和54年度指定調査研究総合助成事業報告書,利用研究中間報告 書(1979) 西元諒一・是枝登:日水誌,45,989-993(1979) 清水亘・大石圭一:日水誌,17,99-102(1951) 新井健一:水産生物化学・食品学実験書(斉藤恒行・内山均・梅本滋・河端俊治編),恒星社 厚生閣,東京,1974,pp、189-194 川島孝省・新井健一・斉藤恒行:日水誌,39,207-214(1972) J・NIsHIMoToandH,MIKI:Mな加.Fczc、1Wb.KとIgosノi伽αUクzん.,28,65-72(1979) 吉川春寿・高橋泰常:燐酸代謝実験法(1),初版,広川書店,東京,1958,pp、3-4 大城善太郎:鹿大水紀要,6,119-125(1958) 衣巻豊輔:食の科学,No.41,5-13(1978) 志水寛:魚肉ねり製品一理論と応用(岡田稔・横関源延・衣巻豊輔編),初版,恒星社厚生閣, 東京,1974,pP42-47 須山三千三・鈴木洋:日水誌,41,787-790(1975) K、ARAI,AbsarU・HAsNAINandY・TAKANO:B肌J上ZP・Sbc.SCf・FjSノ2.,42,687-695(1976) 右田正男・岡田稔:日水誌,19,589-595(1953) PaulH,YANcEYandGeorgeN・OMERo:JkCb”.PノZys肌,125,135-141(1978) 加藤登・野崎恒・小松一宮・新井健一:日水誌,45,1027-1032(1979) 須山三千三:魚一その資源・利用・経済(川崎健・河端俊治・長‘谷川彰編),恒星社厚生閣, 東京,1980,pp、93-102 1 ) 西元・御木:未利用サメ肉の利用一I 4 ) 5 ) 6 ) 7 )

17J1J1890123

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11J171456789

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