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Title
アテロコラーゲンスポンジと自己組織化ペプチドを用い
た三次元培養方法
Author(s)
志賀, 勇昭; 齋藤, 暁子; 小野寺, 晶子; 篠, 宏美; 柴
原, 孝彦; 東, 俊文
Journal
歯科学報, 116(5): 384-384
URL
http://hdl.handle.net/10130/4101
Right
Description
384 学 会 講 演 抄 録
№3:アテロコラーゲンスポンジと自己組織化ペプチドを用いた三次元培養方法
志賀勇昭1)
,齋藤暁子2)
,小野寺晶子2)
,篠 宏美2)
,柴原孝彦1)
,東 俊文2)
1) 2)
(東歯大・口腔顎顔面外科)(東歯大・生化)
目的:アテロコラーゲンスポンジと自己組織化ペプ
チドは硬組織再生の足場材料として有用と報告され
るが,細胞の接着構造形成に一長一短がある。今回
両者を併用した3次元培養を行い,足場材料として
の有用性を検討した。
方法:細胞はマウス前骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1),足 場 材 料 は Atelocollagen Sponge(AS)㈱
KOKEN と Self-assembled Peptide Solution(SP)
㈱3D MATRIX,培地は骨細胞誘導培地(OBM)
をそれぞれ用いた。SP を培養ディッシュ上に25 μl
滴下し,SP 液滴上に AS を整地し SP を AS 内に浸
潤させた後,MC3T3-E1細胞を1×106個を AS
内に播種した。さらに AS を裏返し AS 上部から
SP を滴下させた後に OBM に浸漬培養した。培養
したスポンジをホルマリンで固定し,標本作成,
HE 染色を行い内部の状態を観察した。また培養後
スポンジごと細胞を回収し,遺伝子発現量および骨
芽細胞分化に関係する遺伝子解析,タンパク抽出し
ALP 活性測定を行った。
結果:HE 染色にて細胞のスポンジ内への浸潤を確
認した。さらに3次元培養後の継時的な DNA 量の
増加を認めた。また,Real-time PCR による遺伝子
発現定量解析を行ったところ播種の翌日,4日,7
日でそれぞれアルカリフォスファターゼ(ALP)
オステリクス(OSX),骨シアロタンパク質(BSP)
,
インシュリン様増殖因子1(IGF-1),Runx2の継
,
時的な増加を認めた。また SP にコーティングした
群はしなかった群と比較して ALP,OSX,BSP,
Runx2,IGF-1の発現が促進される傾向を示した。
考察:今回,AS および SP を用いた3次元培養に
おいて MC3T3-E1は SP 内への浸潤と良好な増
殖さらに骨分化マーカーの増高を示した。使用した
AS マイティーは最大30kPa の圧縮荷重でも崩壊し
ない強度のあるコラーゲンスポンジであり,顎骨な
ど咬合力などの外力がかかる場所への移植する際の
足場材料として有用と考える。一方細胞の接着は速
やかでない。SP を複合することにより骨分化マー
カーが促進した。SP は血管,神経,骨の再生に有
用と報告されており,複合することでより有用な足
場材料になりうる可能性が示唆された。
№4:老化促進モデルマウスを用いた咬筋サルコぺニアの検討
星野照秀1)
,山本将仁2)
,阿部伸一2)
,片倉
目的:近年,要支援,要介護の前段階である「虚
弱」の概念が提唱され,主要因のサルコぺニアが注
目されている。口腔領域では咀嚼機能の低下とサル
コぺニアの関連が報告されており,咀嚼の中心的役
割を果たす咀嚼筋にもサルコぺニアが併発し,咀嚼
機能の低下を招くことが推察される。これまで我々
は,老化促進モデルマウス(SAMP8)を用いるこ
とにより,咬筋のサルコペニアに関する基礎実験を
行ってきた。その結果,40週齢の SAMP8は対照
群(SAMR1)と比較し筋委縮が起きていることが
分かった。しかし,咬筋に筋委縮が起こる時期や筋
委縮の進行について検討した報告はない。本研究
は,咬筋の筋委縮が発症する時期や,その発症後の
進行について検討するために,SAMP8咬筋の加齢
変化を形態学的観点から経時的に観察した。また結
果から,咬筋サルコぺニアについて考察を試みた。
方法:実験動物は12週齢(若齢期),40週齢(老齢
期),55週齢(老齢後期)の SAMP8を用いた。対
照群は正常老化を示す SAMR1を用いた。評価方
法は体重,筋湿重量,筋線維平均横断面積,免疫組
朗1)
(東歯大・口腔病態外科)1)
(東歯大・解剖)2)
織化学的検索(MyHC-Ⅱa,MyHC-Ⅱb 構成比率)
で行った。
結果:SAMP8の体重は緩やかに増加,筋湿重量は
低下傾向を認めた。また,SAMR1と比較して体重
ならびに筋湿重量はいずれの週齢においても経時
的に減少していた。筋線維横断面積は12週齢と40
週齢,12週齢と55週齢の比較で有意に減少した。
免疫組織化学的染色では12週齢と55週齢の比較で
MyHC-Ⅱa の構成比率が上昇,12週齢と55週齢,40
週齢と55週齢の比較で MyHC-Ⅱb の構成比率が低
下を示した。
考察:SAMR1の結果と比較し,SAMP8咬筋は早
期に加齢変化が起こることが示唆された。筋横断面
積と筋力は比例するとの報告があり,SAMP8咬筋
の筋力低下は40週齢までに起き,咬筋サルコぺニア
の進行に繋がることが示唆された。MyHC 構成比
率の変化は下肢の筋肉の変化と一致しており,咬筋
にも同様の収縮特性の変化が起きていることが考え
られた。また,この変化が咀嚼機能に影響を及ぼし
ていることが示唆された。
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