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モデルカーを用いた自動走行のための機械学習の適用に関する一考察

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 78 回全国大会. 7B-04. モデルカーを用いた自動走行のための 機械学習の適用に関する一考察 笹岡 久行†. 平河 恒樹†. 旭川工業高等専門学校 電気情報工学科† 1.はじめに 近年,先進緊急ブレーキシステム(Advanced Emergency Braking System, AEBS) 機能を搭載 した“ぶつからないクルマ”に関する研究が盛ん になり,その研究成果の一部は市販車にも搭載 され,実用的な技術となっている.このシステ ムは走行している際に障害物や人間をセンサで 検知して自動的にブレーキを使い減速すること によって衝突を回避する.更には定速走行・車 間 距 離 制 御 装 置 ( Adaptive Cruise Control =ACC)という技術に関しても研究が進められて いる.これは,車同士の車間距離を一定に保ち つつ,定速走行を実現するための装置である. これはメーカーにより仕様が異なる.その理由 は,障害物を検知するセンサが異なるためであ る。自動ブレーキに用いられるセンサは大きく 分類すると「ミリ波レーダ」,「ステレオカメ ラ」,「赤外線レーダ」,「光学式カメラセン サ」の 4 種類がある.悪天候に強いがコストが 高いものがあれば,低コストではあるが悪天候 に弱いものなど,センサも一長一短がある. このような社会的背景を踏まえ,本研究では 環境に影響されない慣性センサによって上り下 り道,カーブなどで速度を上げる・下げるとい った自律走行できるシステムの実現を目指して いる.この研究の中で,今回はミニ四駆への組 み込みを想定してマイコン及び慣性センサを活 用するために,距離センサの特性を測定した. 2.ミニ四駆 AI について 本 研 究で は モデ ル カー と し てタ ミ ヤ社 製の 「ミニ四駆」(タミヤ社の登録商標)(図 1)[1] を用いる.これは,世界中に愛好者がおり,現 在も競技会が開催されている.「ミニ四駆」は 人手で操作するのは困難なほど高速移動が可能 である一方で、安価であり,駆動の仕組みは乾 電池とモータ 1 個で制御可能なほど単純である. 現 在 , モ デ ル カ ー AI コ ン ソ ー シ ア ム [2] と TBWA/博報堂社[3]のご協力により,モデルカー. に搭載可能なマイコンおよびその基板「春鹿ボ ード」[4]を利用させて頂いていた.のボードに 必要となる電子部品をハンダ付けし,ボードか らケーブルを伸ばし,ミニ四駆の電池とモータ の間にはさみボードを搭載した. このボードをミニ四駆に搭載することにより 慣性センサにより得られた情報からミニ四駆の 最適な走行を行うための速度制御を行うことが 可能となる.. 図 1 春鹿ボードを実装したミニ四駆 3.距離センサに関する予備実験 予備実験として上述の「春鹿ボード」に搭載さ れているセンサとは別に距離センサを搭載し, その特性を測定する目的で 3 種類の予備実験を 実施した. 本予備実験ではシャープ社製赤外線距離セン サ GP2Y0A21YK を使用した.本センサは安価 ではあるが,電源入力は 4.5V~5.5V,測定範囲 は 10cm~80cm であり,モデルカーの走行条件 に見合う仕様を有するセンサとなっている.こ のセンサの仕様における特性グラフより出力電 圧 か ら 下式 か ら距 離 を導 出 す るこ と がで きる [7],[8].. a vb d : 距離, v : 出力電圧, a, b : 定数 d. なお,実際に実施したのは次の 3 種類である.. Considerations of Machine Learning for Autonomous Driving of Mini 4wd Model-car †Hisayuki SASAOKA, Koki HIRAKAWA, National Institute of Technology, Asahikawa College. 2-35. Copyright 2016 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 78 回全国大会. 実験 1:測定対象をセンサから垂直方向に距離を 変化させて測定 実験 2:測定対象をセンサに対して,角度(30 度と 60 度)をつけ,距離を変化させて 測定 実験 3:距離センサに速度をつけ,測定対象物に 垂直方向に近づいていく場合の距離を 0.5 秒毎に測定 実験 1 では特性を図るため,2 種類の対象物を用 意して測定を行った.実験 2 ではコース中にお けるカーブ走行時を想定している.また,実験 3 では実験装置の制約もあり,センサと測定対象 の間隔を 30cm から開始し,10cm になるまでを 測定した.さらに,速度に変化をつけるため, 測定時間を 5 秒間,10 秒間,20 秒間とした. 図 1~図 4 に実験結果をグラフにまとめたもの を示す. 本研究における測距センサの利用目的として は,測定対象(走行コースの壁)との大凡の距離 が把握することである.そのため,この予備実 験の結果では,十分に低速であれば,その役割 を果たすことが確認された. 4.おわりに 本稿では,モデルカー(ミニ四駆)への組み込 みを想定してマイコン及び慣性センサを活用す るために,距離センサの特性を測定した.予備 実験の結果から,センサが移動していても許容 される精度で測定が可能であることを示した. 今後,センサの情報を入力とし,モータ制御を 行うためのモデル化を実現し,機械学習の組込 みを行う予定である.さらに,その成果により 走行性能が向上する評価実験から確認する予定 である.. https://github.com/aks3g/AiModelCar [5]橋本 直,「AR プログラミング」,オーム社 [6]安東哲郎,“Arduino を用いた距離センサの 基礎特性について”,平成 26 年度旭川工業 高等専門学校電気情報工学科 卒業論文.. 図 1 実験 1 の測定結果. 図 2 実験 2(角度 30 度)の測定結果. 謝辞 本研究を進める際,モデルカーAI コンソシアの皆 様のご協力を受けたことに深謝いたします.また, TBWA/博報堂社の皆様から評価用「春鹿ボード」 をお貸し頂いたことに深謝いたします.. 図 3 実験 2(角度 60 度)の測定結果. 参考文献 [1]ミニ四駆公式ホームページ http://www.tamiya.com/japan/mini4wd/ [2]モデルカーAI コンソシアムホームページ http://ai4wd.org/ [3]TBWA/博報堂社 ホームページ http://www.tbwahakuhodo.co.jp/ [4]「春鹿ボード」開発用ホームページ 図 4 実験 3 の測定結果. 2-36. Copyright 2016 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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図 1  春鹿ボードを実装したミニ四駆

参照

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