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大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性

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(1)

新島学日短期大学紀要 第33号 1頁-17頁 2013

大学生の英語音声習得の現状 と

その発音記号習得 との関連性

前 田

College

Students'Acquisition

of

English

Word

Pronunciation

as

it

is and

its

Relationship to

their

Mastery

of

the

Phonetic

Alphabet

Hiroshi MAEDA

Ⅳ 'が 2α Caル″屁」 “2あ′Oοι=鱈e rαた。sαた,,Gし れ,ηα 370 0068′ 」cPαれ 要

旨 collese students'acquisition

"iTJ,::

pronunciation does not seem to

progress at lhe same rate as self taught aural materials

do. In

thrs article,

therefore, I will first examine by questionnaire, their acquisition of English word pronunciatiol as

it

is and then

I

will consider the relationship between their acquisition and their mastery of the phonetic alphabet.

(2)

0

は じめに 私が英語を習い始めた40年前 と比べ

.英

語の音声教材は質

,量

ともにはるかに向上 したにもかかわらず

,授

業で接 していると

,大

学生の音声習得状況は必ず しもそれに 比例 して向上 していないように思われる。そこで, まず

,大

学生に音声習得に関する アンケー ト調査 を行い

,そ

の結果に基づ き

,大

学生の音声習得の現状 を探 る。次に, 音声習得 と発音記号習得 との関連性 について考察する。1)

1

ア ンケ ー ト調査 大学生の代表 として

,私

が非常勤講師 として教えている都留文科大学の「英作文 Ⅱ B」 「英作文IC」,「英文法 ⅡB」 の2010年度履修者計184人の学生にアンケー ト調 査 を行なった。

'学

科 ごとの履修者の内訳は

(1)の

ようである。

(1)a

英文学科 :134人 (1年生107人

2年

生14人

3年

生12人, 4年生1人)

b

初等教育学科 :31名 (1年生4人

,2年

生18人

,3年

生3人

,4年

生6人)

c

比較文化学科 :17名 (1年生14人

,2年

生1人

3年

生2人

4年

生0人)

d

社会学科

:2名

(1年生0人 , 2年生1人 , 3年生0人 . 4年生 1人) ここで履修科 目に関 して補足説明をしておこう。まず 「英作文 I BJ,「 英作文 Ⅱ CJ は英文学科の1年次配当科 日で

,同

一科 日であるが,ク ラス指定 となつてお り

,前

者 はBクラス

,後

者はCクラス向けの科 目である。履修者数はともに30人程度で

,ほ

と んどが英文学科の学生である。「英文法 Ⅱ

BJは

同 じく英文学科の1年次配当科 日で あるが 英語の教職免許の必須科 目となつているため

,そ

の 目的のために他学科の学 生が履修 している。履修者数はlЮ人程度である。一部,「英作文Jと「英文法」の両 方の科 目を履修 している学生がいるが

,ア

ンケー トは重複 しないように配慮 して実施 した。専門性 とい う観点か ら

,英

文学科 と他学科 とを分けて集計結果を表示 し

,議

論 を行なうことにする。

2

学習者 の問題点 前田 (2011)では教授者側の問題点を取 り上げたので 本稿では学習者側の問題点 を取 り上げる。まず

,学

習態度に関する問題点 として発音記号 をどの程度習得 してい るかを探ることにする。学生に発音記号の読み書 きがで きるのか, 自己申告で回答 し て もらつた。英文学科の結果を

(2)に

,他学科の結果を

(3)に

それぞれ提示する。

(3)

(2) (3) 大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性 英文学科

a

読め ない し書 けない

:119%(16/134)

b

読め るが書 けない

1828%(H1/134)

c

読め る し書 ける

152%(7/134)

他学科

a

読 めない し書 けない

:280%(14/50)

b

読 めるが書 けない

:640%(32/50)

c

読め る し書 ける

:80%(4/50)

さすがに英文学科で「読めない し書けない」とした人は

119%(後

ろのカッコ内の数は, この場合134人中16人が該当するという実数を表 している。以下同様)と少なかったが 「読めるし 書ける」 とした者 も

52%と

少なかった。 ただ し

,(2c)の

英文学科の7人と (3c)の他学科の4人について実際にきちんと 発音記号が書けているか

,ア

ンケー トの質問の解答 を見て検証 したところ

,ほ

ぼ正確 に書けると判断 される学習者は英文学科の1人のみであ り だいたい書けていると判 断される学習者は英文学科の2人で 残 りの英文学科の4人と他学科の4人は

,発

音 記号が書 ける人は発音記号で も表記する設間には とん ど発音記号で表記 していない か あるいは アルファベ ッ トをそのまま使用 したような実在 しない独 自の発音記号 を使用 してお り,発音記号が書けるとは言いがたい レベルであることを付記 してお く。 なお,以下のアンケー ト調査の結果では,結果を尊重 し

,(2),(3)の

自己申告のデー タを用いるもの とする。 では

,学

校で発音記号がある程度体系的に教えられているのだろうかその現状 をア ンケー ト調査で探 ることにする。

(4)は

英文学科の結果で

,(5)は

他学科の結果で ある (重複回答

,未

回答あ り)。 (4) 英文学科

a

学校 で習 つた。

470%(63/134)

b

塾 予備校 で習 つた。

167%(9/134)

c

習わなか った。

:403%(54/134)

d

独学 で勉 強 した。

i75%(10/134)

他学科

a

学校 で習 った。

:560%(28/50)

b

塾 予備校 で習 った。

i60%(3/50)

c

習 わなかった。

1280%(14/50)

(5)

(4)

d

独 学 で勉 強 した。

:60%(3/50)

この結果 を見 る と

,大

体 全体 の半数強の学生が 学校や塾 予備校 で習 ったので

,あ

る程度は読め る とい うレベルにまで達 している と考えることがで きる。だが, まった く習 わなか った り

,習

わなか ったので独学で勉強 した学生が合わせて半数弱いること か らす る と 発音記号の指導が十分 な されてい る とは言えないように思われる。現行 の中学校 の授業 の中で発音や発音記号 を教 える時間を確保す ることがなかなか難 しい 現状がうかがわれる。これは時間の制約上の問題でやむをえないかもしれない。私の 中学校時代 も発音記号は教科書に出ていても体系的に教えられた記憶がない。ただ 私は教えてくれないなら自分で勉強しようと思い

,中

学の頃でも発音記号がある程度 かけた記憶がある。このような学習態度があれば発音記号の読み書きができるように なっているはずである。特に

,英

文学科の学生は英語を専門として勉強 しに来てい るのだか ら

,そ

うであってほしいと願 うのであるが,そのような学生がわずか

52%

(7/134)し かいないのは残念であるといわざるを得ない。わからないことを追求せず 放置 してお く学習態度の学生があまりにも多すぎる現状が明らかになった。

3

音声習得の現状 と発音記号習得 との関連性 本節では 大学生が語 レベルの英語の発音をどの程度習得 しているかその現状に関 してアンケー ト調査を行うと同時に発音記号習得との関連性があるかを考察したい。

3 1 Tomatoの

く英》発音 ここではアメリカ英語 とイギリス英語の発音 を取 り上げる。例として,tOmatoと い う語を取 り上げる。この語はアメリカ英語では [tomёitOu]と発音 されるが, イギリス 英語では [temd:tOu]と 発音 される。アンケー トでは, まず 学習者が普通に用いる 発音 をカタカナで (発音記号が書ける人は発音記号でも

)表

記 し

,次

に, もう一つの 発音を知っている人にはその発音 をカタカナで (発音記号が書ける人は発音記号でも) 表記 してもらった。その際,カタカナでは「 トメイ トウ」をアメリカ音 とし,「 トマー トウ

Jを

イギ リス音 とし(ただ し

,常

識的に認め られる程度の表記上のバ リエーショ ンは容認する。以下同様

)発

音記号では [tomeltOu]を アメリカ音 とし,[tonlatou] をイギリス音 と認定 した。どちらの音を普通に用いるのか,そのアンケー ト結果 を(6) に示すことにする。

(6)ア

メ リカ音 vsイ ギ リス音

a

英 文学科 :ア メ リカ音

:687%(り

/134)vsイ

ギ リス音

l15%(2/134)

b

他学科 :アメ リカ音

:560%(28/50)vsイ

ギ リス音

:20%(1/50)

(5)

大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性

(6)の

結 果か ら, 日本で英語教育 を受 ける と圧 倒的 にア メ リカ英語 の発音 を習得す ることが明 らか になった。" 次に, 日本の英語教育ではマ イナーとされるイギリス音が どの程度学習者に認識 さ れているか調査 してみ よう。

(6)の

イギ リス音使用者の他に,イギ リス音 を普通は 用いないが知っている人が英文学科に1人

,他

学科に2人いた。この人たちを合わせ ると,tomatOの イギ リス音 を認識 している学習者は

(7)の

結果になる。

(7)イ

ギリス音認識率

a

英文学科

:22%(3/134)

b

他学科

i60%(3/50)

(6)(7)の

結果か ら 日本で英語教育 を受けると圧倒的にアメリカ英語の発音 を 習得 し イギ リス音はほとんど認識 されていないことが明 らかになった。 最後に,発音記号習得に関する学習者グループ別でイギ リス音認識率を見ると,(8) のようになる。なお

,(8)で

,発

音記号が「読めない し書けない」学習者グルー プを×Xと 略記,「読めるが書けない

J学

習者 グループを○ ×と略記 「読めるし書け る」学習者 グループを〇〇 と略記 し

,グ

ループ別に認識率 をパーセンテージと実数で 示 したものである。以下

,本

稿におけるデータの提示は

(8)の

ような表記法を用い ることにする。

(8)学

習者 グループ別 イギ リス音認識率

a

英文学科:[× ×

:00%(0/16)○

×

18%(2/111)○

:00%(0/7)]

b

他学科 :[×

X:7100(1/14)○

×

:6300(2/32)○

:00%(0/4)]

(8)の

結果か らも,数字は極めて低いが,発音記号が読めるが書けない学習者グルー プが他の学習者グループと比べてイギリス音認識率が高 く

,発

音に関する興味が強い とことが判明 した。また 発音記号が読み書 きできるグループにイギ リス音認識者が 一人 もいない という意外 な結果が出た。

(8)か

らは

,発

音記号が読めるが書けない グループとの間に音声習得 との関連性がかすかに認め られる結果になった。

3 2 Pr"acyの

(英〉優勢発音

Prlvacyは, 日本語にも「プライバ シー」 として入っているように,[praivЭsi]と 発音する人が多いように思われるが,イギ リス英語では [p五vesi]が 優勢発音である。

アンケー トでは,まず この語について 学習者が普通に用いる発音 をカタカナで (発

(6)

はその発音 をカタカナで (発音記号が書ける人は発音記号でも

)表

記 してもらった。 普通に使う発音に関 しては

,(9)の

ような結果になった。 (9)[praivOsi]vs[p●vosi]

a

英文学科 :[pralvЭ

d]:985%(132/134)vs[plvЭ J]100%(0/134)

b

他学科

:[pralved]:860%(43/50)vs[p● vOsi]:Oo%(o/50)

(9)の結果 をみ る と,イ ギ リス英語 の優 勢発音 を用い る人が皆無であることがわかる。 この発音 は普通用い ないが知 ってい る人が他 に英文学科 に3人

,他

学科 に2人いた。 したが って ィギ リス英語 にお けるpr市acyの優勢発音 を認識 している学習者は (10) の数値 に しか な らない。 (10)優勢発音認識率

a

英文学科

:22%(3/134)

b

他学科

:40%(2/50)

Tomatoの 発音 と同様, 日本の英語教育ではイギリス英語の発音は「無視 されたJ 態になっていることがうかがえる。 次に 学習者グループ別のイギリス音認識率を見ると

,(11)の

ようになる。

(H)学

習者 グループ別イギ リス音認識率

a

英文学科:[× ×

63%(1/16)○

×

18%(2/111)〇

oo%(o/7)]

b

他学科 :[× ×

:71%(1/14)○

×

:31%(1/32)○

:oo%(o/4)]

(11)の結果 か ら,p五 vacyのイギ リス音認識率 は

,不

思議 な こ とに

,両

学科 と も予 想 とは正反対 に

,発

音記号が読め るが書 けない学習者 グルー プが高 く

,次

,読

め る が書 けない グルー プ

.最

後 に 読み書 きで きるグループ となったが 該 当者数が少 な いので結果の信憑性 には疑間が残 るように思われる。

3 3 0■

enの劣勢発音

Oftenの発音 では通例tの文字 は黙字 (silent letter)で あ るが 実際 の英語 では じ ば しば発音 され ることがある。生の英語 に接 していればこの ような事実 に気づ くはず であるとの前提で

,学

習者が生の英語に接 しているか調べようと考えた。アンケー ト では, まず, この語について

,学

習者が普通に用いる発音 をカタカナで (発音記号が 書ける人は発音記号でも

)表

記 し

,次

に, もう一つの発音を知っている人にはその発 6

(7)

大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性 音 をカタカナで(発音記号が書ける人は発音記号で も)表記 してもらった。 ここでは oienの劣勢発音 ([5(うltn]ま たは [aftn])を認識 している人のみを提示する。(12) の結果を見てみ よう。 (12)劣勢発音認識率

a

英文学科

:254%(34/134)

b

他学科

:240%(12/50)

英文学科 も他学科 もほぼ全体の1/4がo■enの劣勢発音 を認識 していることか ら か な り乱暴な論の進め方であるのは承知 しているが

,大

雑把に言 うと

,普

段から英語に 接 している学生は全体の1/4程度の学生であるという結論に達する。 次に

,学

習者 グループ別でolten劣勢発音認識率を見ると

,(13)の

ようになる。 (13)学習者 グループ別劣勢発音認識率

a

英文学科:[×

X l188%(3/16)○

×

252%(28/111)○

:429%(3/7)]

b

他学科:[× ×00°。

(0/14)OX 344%(H/32)○

:250%(1た

)] (13)の結果か らo■enの劣勢発音認識率は

,発

音記号が読めない学習者グループと 比較 して

.読

めるグループが圧倒的に高いことがわかった。読めて も書けないグルー プと読めて書けるグループの認識率は英文学科 と他学科で逆転 しているが

,母

数が多 いとい う点において英文学科の結果の方がより妥当性が高いように思われる。すると 発音記号の読み書 きともにできるグループの認識率が一番高いという極めて当然な帰 結が得 られる。

3 4 Sundayの

劣勢発音 私が中学校で英語を勉強 し

,発

音記号 を独学で覚えたあと

,発

音記号 を見て一つ一 つ発音 を覚 えて行 く際

,疑

間に思 うことがあった。それは当時の学習英和辞典では Sundayな どの曜 日の発音は [di]と なっていたことだった。に もかかわらず周 りで は皆 [dei]と発音 している。いろいろな辞書 を見たが

,[d]し

かなかった。[dei] とい う発音記号が辞書 に登場 したのは しば らくたってか らである。今では,[― dei] が優勢発音

[di]が

劣勢発音 として表記 されている。そ して

[di]と

い う英語母 語話者の発音 を初めて耳に したときにやっと探 しているものに出会えたような感動を 覚えている。 英語 に接 し

,英

語母語話者の音 をよく観察 している学習者 ならば, この

b価

di] のような劣勢発音 を認識 しているという前提で

,学

習者のマニアック度 を調査 しよう

(8)

と考 えた。 ア ンケー トで は,まず,Stlndayと い う語 につ いて

,学

習者 が普通 に用い る発音 をカタカナで (発音記号が書 ける人は発音記号で も

)表

記 し

,次

に, もう一つ の発音 を知 つてい る人にはその発音 をカタカナで (発音記号が書 ける人は発音記号 で も

)表

記 して もらったが

,こ

こでは

,Sundayの

劣 勢発音 を認識 してい る人の結果 の み を提示す る。(14)を見てみ よう。 (14)劣勢発音認識率

a

英文学科

:15%(2/134)

b

他学科

:20%(1/50)

(14)の結 果か ら, これ もか な り大雑把 な議論 だが

,英

語 に接 し

,英

語 の音声 につ い て詳 しく観察 している学生 は学習者全体の1∼

2%程

度 と極 めて少 ない とい う結果が 得 られた。 次 に,学 習者 グルー プ別でSundみ の劣勢発音認識率 を見 る と,(15)の結果 になる。 (15)学習者 グルー プ別劣勢発音認識率

a

英文学科 [X× :00%(0/16)

b

他学科 :[× ×

:00%(0/14)

○ ×

:09%(1/Hl)○

01430o(1/7)]

○ ×

:31%(1/32)〇

100%(0/4)]

該 当者が3人しかお らず 分母の値 の差で

,一

応音声習得 と発音記号習得 との関連性 を示す結果が 出てい るが

,有

意味 な数値 である とは思 われ ないので, ここで はこれ以 上の議論 は控 えることにす る。

3 5 Canadianの

発音 私が観 察す る限 りにおいて Canadianの発音 はか な り多 くの英語学習者 が 間違 え て発音 す る語 の1つで あ る。Canadaの形容 詞形 で あ るCanadlanは 強勢が 第2音節 に移動す るため

,強

勢がある母音字 はアル フアベ ツ トの読 み方 と同様 の音 になる規則 性 (子音 字+母音字が後続す る音声環境 の場合

)か

ら 第2音節 のaは [el]と 二重 母音 で発音 される。 しか しなが ら 多 くの 日本人英語学習者 はCanadaの第2音節 の 曖味母音 [Э](カ タカナ表記 では「ア」 とされる ことが多い

)を

引 き継 ぎ「 カナデ イ ア ン」 と短母音 で発音す る。語 を きちん と発音記号 を調べ た上で発音 を習得 している 学習者 な らば正解が得 られる とい う前提で, どの程度の英語学習者が発音記号 で きち ん と語の発音 をチ ェ ック してい るか調べ る ようと考 えた。 ア ンケ ー トで は

,Canadaと

Canadianの 発音 をカ タカナで (発音記号 が書 け る人 は発音記号 で も

)表

記 して もらったが ここで は Canadianの第2音節 のaの発音 8

(9)

大学生の英語音声習得の現状 とその発音記号習得 との関連性 だけに着 日し

,aを

「エイ」あるいは [el]と書けた解答 を正解 と判断 した。正解率 は(16)の ようになった。 (16)正解率

a

英文学科

:306%(41/134)

b

他学科

:60%(3/50)

英語母語話者の発音 を観察 して偶然 Canadianの 発音 を習得 した学習者等 もいるであ ろうことか ら,(16)に 表れる数字がそのまま「語 をきちんと発音記号 を調べた上で発 音 を習得 している学習者」 を表 しているという結論にはならず

,す

こし数字を差 し引 いて考えなければならないが 英文学科では

1,2割

の学習者が発音記号 をきちんと 調べているのに対 し

,他

学科でこのような学習態度 を取っている学習者は1割にも満 たないことがわかった。この点では英文学科の学生 と他学科の学生の間ではっきりし た違いがあることが明 らかになった。 次に

,学

習者グループ別の正解率 を見ると

,(17)の

ようになる。 (17)学習者 グループ別正解率

a

英文学科:[× ×i313%(5/16)

b

他学科 i[×

X:Oo%(o/14)

〇 ×

:279%(31/111)○

○:714%(5/7)] 〇 ×

:94%(3/32)〇

loo%(o/4)]

英文学科の場合, この事例に関 して言 うと 発音記号が読めない し書けない学習者 グ ループが健闘 し

,発

音記号が読めるが書けないグループより正解率がわずかに上回っ ているのが予想外だが

,発

音記号の読み書 きがで きるグループの正解率が圧倒的に高 かつた。他学科に関 して言 うと

,発

音記号が読めない し書けない学習者 グループの正 解率が

00%で

あることと 読めるが書けないグループがそれに続 くことまでは予想 通 りだが

,読

み書 きで きるグループの正解率が

00%な

のは予想外であった。母集団 が少ないことによる多少の番狂わせがあったが この事例の正解率を見る限 りにおい ては

,発

音記号が読み書 きで きることと発音ができることとの関連性 を否定するもの ではないように思われる。 3 6 Policeman/pOlicemenの 発 書 前節の Canadianと 同様 に

poEcemenも

かな り多 くの英語学習者が間違えて発音 する語の1つである。単数形の

manは

[m“

n]と

発音 し

,複

数形の

menは

[men] と発音する。両語 とも1音節の語でそこに強勢を持っているので

,両

者は明確 に区別 して発音する。 ところが,policeman/poHcemenに なると強勢は第2音節 に移動 し

(10)

man/‐

menの

部分に強勢が置かれな くなる。すると

,そ

の部分の発音がいわば「手 抜 き」にな り

,[o]と

いう曖味母音化 し差がな くなるという事実がある。私が中学校 で英語を勉強 した時に発音記号を独学で学び 発音記号か ら1つ 1つ 語の発音 を習得 していったので

,中

学の時何故単数形のpOlicemanと 複数形のpOncemenが同 じ発音 になるのか疑間を抱いていたのを記憶 している。以下の調査はこの事実 を知つている かである。 アンケー トでは

poLcemanと

poncemenの発音 をカタカナで (発音記号が書ける 人は発音記号で も

)表

記 して もらい

,man/menの

部分が両方 とも「マ ン」あるい は

[mon]と

書けた解答 を正解 と判断 した。正解率は(18)の ようになった。 (18)正解率

a

英文学科

:07%(1/134)

b

他学科

100%(0/50)

正解者は英文学科の1人のみであ り 私が中学校時代に行っていたレベルの学習態度 を実践 してきた大学生はほとんどいないことが明 らかになった。 次に

,学

習者 グループ別の正解率を見ると

,(19)の

ようになる。 (19)学習者 グルー プ別正解率

a

英文学科:[× ×

:00%(0/16)

b

他学科 :[× ×

100%(0/14)

OX:09%(1/111)○

:00%(0/7)]

○ ×

:00%(0/32)○ 0100%(0/4)]

この事例に関 して言 うと

,英

文学科の発音記号が読めるが書けない学習者グループの みが値 を得て (00%を超 える数値になつて

)い

る。 したが つて

,発

音記号が読み書 きで きることと発音がで きることとの関連性 を否定するほどの ものではないように思 われるが 該当者数が1では有意味な数値であるとは思われないので, ここではこれ 以上の議論は控えることにする。

3 7 Heard/heanの

母音の発音 ここでは受験 レベルの発音問題で出題 される [ЭI](または [a])と [Cl r](ま たは [α:])の 区別を取 り上げる。一般に

,英

文学科の学生ならで きて当然の区別だが カ タカナ表記ではともに「アー」 と表記 されて しまうため この調査に関 しては

,英

文 学科生7人

,他

学科生2人の発音記号が書ける学生計9人に限定 した。 アンケー トでは両方の語の発音 を発音記号で表記 してもらい 母音の部分が [ar] または [び](heardの 場合

)と

[cl r]または [α](heartの 場合

)に

区別で きた解 10

(11)

大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性 答 を正解 とした。正解率 は (20)の通 りであ る。 (20)正解率 (発音記号が読み書 きで きる学習者対象)

a

英文学科

:143%(1/7)

b

他学科

:00%(0/2)

残念 なが ら

,正

解者 は英文学科 の1人のみ とい う極 めて低 い結果 になった。発音記号 が書 ける学習者 グループの正解率で この程度であ るの ことか ら考えて

,学

習者全体 の 正解率 は もっ とず っ と低 い ものである と予測 される。

3 8 Road/broad/abroadの

母音の発音 英語 の発音 と綴 り字の関係 にはある程度の規則性があ るが

,例

外 も多 く, 日本 人英 語学習者 か ら見 れ ば厄 介 な側 面 が多 い。 ここで取 り上 げるroad,broad abrOadの

3語

だが rOadと ぃぅ綴 りは共通するのだが,その部分の発音が rOadでは [rOud],

broadと abrOadで は [r,d]と な り 母音の部分が

,前

者の場合 は二重母音 に

,後

者の場合は長母音になる。これは大学受験 レベルの知識で

,英

語がで きる学習者なら 知っていて当然であるように思われる。この レベルの発音上の常識を大学生が どの程 度知つているかを調べるのがここでの狙いである。 アンケー トではこの3語の発音をカタカナで(発音記号が書ける人は発音記号で も) 表記 して もらい,road.broad,abroadの母音の部分の発音が,lllに「オウ」,「オー」, 「オー

J(発

音記号の場合は

[Ou],[)],[,])と

表記できた解答 を正解 とした。正解 率は (21)の通 りである。 (21)正解率

a

英文学科

:97%(13/134)

b

他学科

:60%(3/50)

この大学受験 レベルの発音上の区別で も

,正

解率は英文学科で

97%,他

学科で

60%

といずれ も10%を下回る低い正解率が得 られた。 次に 学習者グループ別の正解率を見ると

(22)の

ようになる。 (22)学習者 グループ別正解率

a

英文学科i[X×

63%(1/16)

b

他学科 :[×

X oO%(o/14)

○ ×

i81%(9/Hl)Oo 429%(3/7)]

OX:63%(2/32)○

:250%(1た

)]

(12)

英文学科の場合

,学

習者グループ別の正解率は

,発

音記号が読み書 きで きないグルー プ

,発

音記号が読めるが書けないグループ

,発

音記号が読み書 きできるグループの順 に正解率が高 くなっている。他学科の場合 も

,全

体の正解率が英文学科 と比較 して低 い ものの この順に正解率が高 くなってお り 同様の傾向が うかがわれる。当然の帰 結であるが この事例からは 発音記号が読み書 きできることと発音ができることと の間には明 らかに関連性があると言えよう。

3 9 war/ward/awardの

母音の発音 ここでは 前節の road/broad/abroadの 母音の発音の区別 と同様 に 大学受験 レ ベルの知識 を取 り上げる。 ここで取 り上げる

war,ward awardの

3語

だが

,war

という綴 りは共通で, どれ も

[war]ま

たは [wょ

]発

音するのだが

,綴

りのaの文 字に影響 を受け,ロ ーマ字式に発音 し「ヮー

J(発

音記号では [wcl r]ま たは [wcl])

と発音する学習者が非常に多い。また テレビ番組等で「∼賞」が取 り上げられる時 に司会者がカタカナ語を用い「アヮー ド」 と言っているのをよく耳にする。その影響 もあってか,と にか くできない英語の発音の1つであることは間違いない。「世田谷区J

などの区を英語で表す ときによく出て くるwardを 除けば

,warや

awardは大学受 験の基本単語であ り,英語がで きる学習者なら知っていて当然であるように思われる。 このレベルの発音上の常識を大学生が どの程度知つているかを調べるのがここでの狙 いである。 アンケー トではこの3語の発音 をカタカナで(発音記号が書ける人は発音記号で も) 表記 して もらい, 3語全ての母音の部分の発音が,「オー」(発音記号の場合は [)r] または [)])と表記で きた解答を正解 とした。正解率は (23)の通 りである。 (23)正解率

a

英文学科

:179%(24/134)

b

他学科

:40%(2/m)

(21)の正解率 よりも全体的に若干正解率が高い (他学科の場合は若千下がっている) ものの この大学受験 レベルの発音上の区別で も 正解率は英文学科で

179%

他学 科で

40%と

いずれ も20%を下回る低い正解率が得 られた。 次に

,学

習者 グループ別の正解率を見ると

,(24)の

ようになる。 (24)学習者 グループ別正解率

a

英文学科

:[XX 00%(0/16)

b

他学科 :[×

X i71%(1/14)

○ ×

:198%(22/111)○

○:286%(2/7)] ○ ×

:31%(1/32)○

:00%(o/4)]

(13)

大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性 英文学科の場合

,学

習者 グループ別の正解率 は

,発

音記号が読み書 きで きない グルー プ

,発

音記号が読め るが書 けない グループ

,発

音記号が読み書 きで きるグループの順 に正解率が高 くなっている。他学科の場合は

,予

想 に反 し

,英

文学科 と正反対の結果 が で きたが

,正

解者 が わず か

2人

と母集団が少 ない こ とか ら来 る結 果 であ り

,発

音 記号 が読み書 きで きることと発音がで きることとの関連性 を否定する結果ではない よ うに思われ る。

3 10 Sad/setの

母音の微妙 な相違

Sidと setの 母音 は ともに発音記号で は [e]と表記 され る。記号上 は同 じ音 と考 え られ るが

,音

声学 的 にい うと 実際 の音 は

,後

に有 声音 の子音 が来 る場 合 と無 声 音の子音が来 る場合では前者の場合 の方が後者の場合 より少 し長 く発音 される。安井 (1992:75-る

)は

「母音 が有音 子音 の前 に現 れている場合のほ うが

,母

音が無声 子 音 の前 に現 れている場 合 よ りも

,母

音 の相対的 な長 さは長 くなるJと し

,(25)の

例 を挙 げてい る。

(25)[l]:seed>seat

]i bed >bet

]:cOd >cOt

[I]l kid >kit

lived>lift この微 妙 な音 の相違 がわかるか を調べ ることで, どの程 度 の学習者が鋭 い音感覚 を 持 ってい るか を調べ るのが調査の狙 いである。 ア ンケー トで は母音 の発音 の違いを説明 して もらい,setの母音 は saldの 母音 よ り 長 さが短い とい う趣 旨の答 えを正解 とした。結果 を (26)に示す ことにす る。 (26)正解率

a

英文学科

:209%(28/134)

b

他学科

:120%(6/50)

英文学科 で は200。を越 え

5人

に1人以Lがこの違 い を認識 し 他学科 で も120。が認 識 した。 これは難 しい問題 として出題 した ものだが

,私

が予想 していた よ りよい数値 力`出た ように思 われる。 次 に

,学

習者 グループ別の正解 率 を見 る と

,(27)の

ようになる。

(14)

(27)学習 者 グ ルー プ別 正 解 率

a

英文学科:[× X1250%(4/16)

b

他学科 [X×

:71%(1/14)

○×

1189%(21/111)○

○:429%(3/7)] ○×

:125%(4/32)○

:250%(1/4)]

英文学科の場合,学習者 グループ別の正解率は,発音記号の読み書 きができないグルー プが読めるが書けないグループより若干正解率が高 くなつていることを除けば

,他

学 科を含めた全体の傾向 としては

,発

音記号が読み書 きで きないグループ

.発

音記号が 読めるが書けないグループ

,発

音記号が読み書 きで きるグループの順に正解率が高 く なっている。(27)か らは

,読

み書 きで きることと発音がで きることとの関連性が認 められるように思われる。

3 1l Flnger/Snger/onger Oongの比較級

)の

‐ngerの 発音

ここでは

,英

語の音声 に関するかな リマニアツク的な知識であ り

,英

語教師で も 認識 していないか もしれない レベルの知識 を取 り上げる。Finger,singer,longer

(10ngの比較級

)に

共通す る ngerと い う綴 りの発音 をカタカナ表記すれば「 ンガ

(―)」 のようになり,どれ も同じ発音であるとい う印象を与えるが,実際には異なる。

Fulgerと longerで該当部分は [09or]ま たは [o9o]発音 されるが shgerでは [ηЭr] または [っЭ]と発音 される。 アンケー トでは

,3語

の ‐ngerの部分の発音 をカタカナと (書ける人は

)発

音記号 で書 き

,そ

の異同 (全部違 う発音か どれかとどれかが同じ発音 になるか等

)に

ついて 述べ させた。正解率 を (28)に提示する。 (28)正解率

a

英文学科

:07%(1/134)

b

他学科

:00%(0/50)

この問題はかな り難 しい問題であ り 予想通 り正解者が極めて少なかつたが

,英

文学 科に正解 した学習者が1人いた。 次に

,学

習者 グループ別の正解率を見ると

,(29)の

ようになる。 (29)学習者 グループ別正解率

a

英文学科

:[XX 00%(0/16)

b

他学科 :[× ×

:00%(0/14)

○ ×

:00%(0/111)○ 0143%(1/7)]

OX:00%(0/32)〇

:00%(0/4)]

当然

,英

文学科の発音記号が読み書 きで きる学習者 グループの値のみが

0%を

越 え, 14

(15)

大学生の英語音声習得の現状とその発音記号習得との関連性

一応

,発

音記号が読み書 きで きるこ とと発音がで きるこ ととの関連性 を支持す る結 果 になつてい る と考 え られ るが

,該

当者数が1人であるので弱 い主張である。

3 12 1thoughtyou mi帥1 0f thoughtl asked himの 英語 の説明

最後 の事例 と しては 発音 と文法の両方がで きない と正解が得 られない事例 につい て考察す る。私の本務校 の学生が

,知

人の英語母語話者 か ら来た メールだが

,意

味が わか らない とい って持 って きたのが

,(30)の

英 文であ る。

(30)I thought you might Of thOught l asked him

もし

,学

習者が「mightと いう助動詞の後に続 く可能性のある文法形式は①動詞の原 形か② have+動詞の過去分詞形であるJという初歩的な文法的知識 と「haveは弱形 発音ではhの音が脱落 し [ov]と 発音 される」音声学的知識を兼ね備えて持っている ならば

,(30)の

Ofはhaveの弱形発音 を発音通 りに表記 して しまった英語母語話者 であるがゆえに犯 した ミスであることに気づ くはずである。ここでは

,文

法 と発音 を バ ランスよく習得 し, このことに気づ く学習者が どの程度いるかを調べるのが 目的で ある。 アンケー トでは

(30)の

英語母語話者のメールの英語 について説明 させた。正解 率は (31)のようである。 (31)正解率

a

英文学科

:07%(1/134)

b

他学科

:00%(0/50)

この問題は

,私

が予想 したよりはるかに正解率が低 く

,結

果的にかな り難 しい問題で あると判明 した。正解者は

,英

文学科の1人のみであった。 次に

,学

習者 グループ別の正解率を見ると

,(32)の

ようになる。 (32)学習者 グループ別正解率

a

英文学科:[×

X00%(0/16)OX 09%(1/Hl)○

Oi00%(0/7)]

b

他学科 :[X×

:00%(o/14)OX:Oo%(o/32)○

0100%(0/4)]

英文学科の発音記号が読めるが書けない学習者グループだけが値 を得た (値が

0%を

越 えた)。 ただ し

,こ

の問題に関 しては

,正

解者が1人しかいない点 と

,正

解を得る には発音力 と文法力の両方の力が必要であるという点を考慮 し 発音記号が読めるこ 15

(16)

とと発音ができることとの関連性に関 しては特に触れないことにする。

4

ま とめ 本節では, まず

,英

文学科の学生なら当然知っているべ きレベルから英語教師でも 知 らない可能性があるマニアックなレベルまで 語 レベルの英語の発音 をどの程度習 得 しているかその実態 を英文学科 と他学科に分けて調査 した。

3 7で

取 り上げた事 例は調査対象を発音記号が書ける学習者に限定 したので

,そ

の事例の (20)の結果を 除 く11の事例の平均正解率 (一部は「認識率

J)は

(33)の

通 りである。

(33)a

英文学科

:102%

b

他学科

:58%

当然のことなが ら

,英

文学科が他学科の2倍近 くの正解率 を挙げてお り

,他

学科の学 生 より英語の発音に関 して優秀であることがわかる。ただ し

,英

文学科の学生なら当 然知っているべ きレベルの

3 7. 3 8 3 9で

取 り上げた事例の正解率が

, 3 8

の (21)の結果で

97% 3 9の

(23)の結果で

179%, 3 7の

(20)も 発音記号 が書ける学生 を対象 としたにもかかわ らず

,143%と

低い結果が得 られ

,予

想通 り, 英語の音声教材が質 量 ともにはるかに向上 したにもかかわらず 大学生の音声習得 状況は必ず しもそれに比例 して向上 していないという印象を与える。 次に,音声習得 と発音記号習得 との関連性について考察 したい。上記同様 事例

3 7

の(20)の結果を除いた11の事例に関 して 発音記号が読み書 きで きない学習者グルー プ 読めるが書けないグループ 読み書 きで きるグループの3つに分け,その正解 [認 識

]率

の平均 を求めると

,英

文学科.他学科,英文学科 と他学科 を合わせた全体別に, それぞれ

,(34).(35)(36)の

ようになる。 英文学科

a

読 な書 きで きない グルー プ

:80%

b

読め るが書 けない グループ

:97%

c

読み書 きで きるグループ

:234%

他学科

a

読み書 きで きないグループ

:32%

b

読 め るが書 けない グループ

:71%

c

読み書 きで きるグルー プ

:68%

(30 (3つ

(17)

大学生の英語音声習得の現状 とその発音記 号習得 との関連性 (36)全体

a

読み書 きで きないグループ

:56%

b

読めるが書けないグループ

:84%

c

読み書 きで きるグループ

:151%

今 まで見てきた個々の事例の中には

,音

声習得 と発音記号習得 との関連性 を必ず しも 支持 しない ような事例 も含 まれていたが

(36)の

全体の傾向を見てみると やは り 発音記号が読み書 きで きない学習者 グループ 読めるが書けないグループ

,読

み書 き できるグループの順に正解率が高 くな り

,音

声習得 と発音記号習得 と間に明確な関連 性があることが半J明 した。学科別に見てゆ くと

(34)に

見 られるように

,英

文学科 で も同様の傾向が見 られるが

,特

に読教書 きで きるグループの正解率が他 よりはるか に高いのが特徴的である。 また

,(35)に

見 られるように 他学科では

,読

めるが書 けないグループと読み書 きできるグループの正解率が逆転 していることが特徴的であ る。これは

,読

な書 きで きるグループの母数が少ないことか らくる妥当性の問題 と 自己申告により発音の程度 を決めているため, 2節で指摘 したように 読み書 きでき るグループの学習者が本当に発音記号が書けるか疑わしい側面があることに起因する ように思われる。 注)

1)いわゆる「発音記号Jは 国際音声学会 (the lntcrnational Phonetic Associaion)が 1888 年 に制定 し 1951年 に改訂 したもので 正式には the lnternational Phonctic Alphabet(IPA と略記)と呼ばれる。 日本語では「国際音標文字」「国際音声字母」 と訳 される。本稿では 単 に「発音記号Jと呼ぶ ことにする。

2)本

稿 は前田(21111)の続編 として書かれた もので 同 じアンケー ト結果を用いている関係で デー タが2年前の ものになっていることをお断 りしてお く。

3)(6a)(6b)の

合計が ともにllXl%に ならないのは 典型的には「 トマ トJと い う解答に見 られるように,誤答がかな り含まれていたためである。 引用 文献 前田 浩 (2011)「大学生の英語音声習得の現状と教授者の問題点J「新島学園短期大学紀要J 第31号 131-141 安井 泉 (1992)『 音声学』(現代の英語学 シリーズ

0)東

京 :研 究社 17

参照

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