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(1)

取扱説明書

Beta005

Jan, 2016

(2)

更 新 履 歴

Date Version Description

04 Aug, 2014 Beta001 98からWindowsに移植。 06 Sep, 2014 Beta002 RE:birth正式版に対応。

上記に伴い、設定ファイルの書式変更。 BankSelect LSBの挙動を変更。

(ドキュメント)誤記、記載漏れの訂正。

06 Apr, 2015 Beta003 コンパイラの最適化を変更

OPL3が鳴らない不具合を修正 01 Jan, 2016 Beta004 SCCI対応

上記に伴い、設定ファイルの書式変更 OPLL系のノート・オン制御の不具合を修正 対応チップ追加(OPLLX)

一部チップのキーワードを変更

フィジカル・チャンネル・アサイン機能を実装

ダイレクト・レジスタ・アクセスの方式を変更(ccNRPN)

28 Apr, 2016 Beta005 開発環境をVS2013に移行。

OPL3が初期状態で鳴らなくなっていた不具合を修正

一部のシステムリアルタイムメッセージの読み飛ばしに失敗していた不具合を 修正。

GUIアプリ化

OPK/OPK2(YM7116/YM7129)仮対応

対応チップ増加に伴い、音色データフォーマットを若干修正(EGADSRが MSB詰めに)

(DOC)音色データの説明を大幅改訂

(3)

1. 概 要

FITOM(FM Instruments Total Operating Middleware)は、PCMIDI入力からMIDIメッセージを受け取り、そ の内容によってRE:birthSPFM等のFM音源モジュールを制御するミドルウェアドライバです。

以下のようなユースケースを想定しています。

USB-MIDIキーボードと接続して、PCを音源キーボードにする。

MIDIシーケンサーと併用して、PCMIDI音源モジュールにする。

MIDIシーケンサーとFITOMを同一PC上で実行するにはMIDIループバックドライバが必要です。)

2. 使 い方

2.1 事前準備

以下のハードウェア・ソフトウェアが必要です。 パソコン本体・OS(WindowsXp/Vista/7/8

音源インターフェースハードウェア:以下のいずれか1つ以上が接続されていること RE:birth(正式版)

SPFM FMの塔 SPFM Light FMの台

その他、SCCIが対応するインターフェース

※ 各ハードウェアのマニュアルに従ってドライバをインストールして下さい。 音源インターフェースAPI

SCCI

http://www.pyonpyon.jp/~gasshi/fm/index.html

SCCIのマニュアルに従ってインストール、セットアップを完了して下さい。 上記インターフェースに適合するFM音源ボードおよび音源チップ

対応音源:(一部未検証)

YM2203(OPN)YM2608(OPNA)YM2610(OPNB)YMF286KYM2610BYMF264(OPNC)

YM2612(OPN2)YM3438(OPN2C)YMF276(OPN2L)YMF288(OPN3L)YM3526(OPL)YM3812(OPL2) YM3801(Y8950)YMF262(OPL3)YM2151(OPM)YM2164(OPP)YM2413(OPLL)YMF281(OPLLP) YM2420(OPLL2)YM2423/MS1823(OPLLX)YM2149(SSG)YMZ284(SSGL)YMZ294(SSGLP) YMZ705(SSGS)AY8930(APSG)AY-3-89xxPSG

VS2010ランタイムライブラリ

OSのバージョンによっては、以下のライブラリのインストールが必要です。 Visual Studio 2013 Redistributable

https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40784 推奨ループバックドライバ

LoopBe1

http://www.nerds.de/en/loopbe1.html

お使いのMIDIシーケンサー/プレイヤー等の出力ポートをLoopBeに指定し、FITOMの入力をLoopBeとすること で、MIDIシーケンサー/プレイヤーからFITOMを駆動できます。

(4)

2.2 セットアップ

(1) 配 布 ファイ ル(zip)を展 開 し、適 当 なデ ィレクトリ にツリ ー構 造 ご とコピー します 。

(2) FITOM.EXEのショー トカッ トを作 成 し、「作 業 フォルダ」にコンフィグデ ィレクトリを指 定 します 。

同梱のコンフィグディレクトリ(CFGWIN)にはサンプルコンフィグが収録されています。

使用する環境に合わせて、4.2コンフィグファイルの書き方を参照して各コンフィグファイルを適切に編集してください。

(3) コンフィグデ ィレクトリ にSCCIを展 開 し、使 用 す るハー ドウェアに合 わせてscciconfig.exeで適 切 に設 定 してくだ さい。

(5)

2.3 画 面 と キ ー 操 作

FITOMを 起 動 す る と 、FITOMメ イ ン 画 面 が 表 示 さ れ ま す 。

2-1 FITOMメイン画面

① MIDI Monitorボ タ ン

MIDI Monitor 画 面 の 表 示/非 表 示 を 切 り 替 え ま す 。

② Device Monitorボ タ ン

押 す た び に Device Monitor画 面 を 開 き ま す 。 開 き す ぎ に 注 意 。

Exitボ タ ン

FITOM を 終 了 し ま す 。

④ Voice Editorボ タ ン

Voice Editor 画 面 を 開 き ま す 。

⑤ Bank Editorボ タ ン 未 実 装 機 能 で す 。

⑥ Drum map Editorボ タ ン 未 実 装 機 能 で す 。

(6)

2.3.1 MIDI Monitor画面

MIDI INデバイスごとに、MIDI CHの状態を表示する画面です。

2-2 MIDI Monitor画面

MIDI INデバイス名表示/選択

MIDI Monitor画面に表示するMIDI INデバイスを選択します。

CHステータス表示

現在のMIDI CHのステータス(一部)を表示します。 Device 音源デバイス割当(CC#32

Pan 定位(CC#9 Vol 音量(CC#7

Bank バンクセレクトMSBCC#0 Prog.Chg プログラムチェンジ

Note 現在発音中のノート名

CHステータス行をダブルクリックすると、MIDI CH Monitor画面を開きます。

(7)

2.3.2 MIDI CH Monitor画面

MIDI CHステータスを表示/変更(一部)します。

2-3 MIDI CH Monitor画面

だいたい見ての通りのことができます。

MIDI CHと紐付いているので、MIDIデータ側で変更されるとリアルタイムで画面にも反映されます。

(8)

2.3.3 Device Monitor画面

音源デバイスごとに、デバイスCHのステータスを表示する画面です。

2-4Device Monitor画面

① 音源デバイス名表示/選択

Device Monitor画面に表示する音源デバイスを選択します。

CHステータス表示

現在発音中のノートの情報を表示します。画面からの変更はできません。 CH デバイスCH番号

F-num 現在発音中のBLK/Fnum Voice 現在発音中の音色名 Volume 現在発音中のボリューム

(Track VolumeExpressionVelocityから算出)

(9)

2.3.4 Voice Editor画面

MIDI CHごとに、CHステータス(の一部)と、現在選択されている音色パラメータの表示と編集ができます。 MIDIキーボードを接続して音を出しながらエディットするような用途を想定しています。

2-5音色エディット画面

① Voice Pickerボタン(

編集する音色を選択するVoice Picker画面を開きます。

② Parameter表 示/編 集 エリア

変 更 したいパラメー タをダブ ルクリッ クすると編 集 モー ドになり ます 。

編 集 モ ー ド で は 、 キ ー ボー ド か ら の 直 接 入 力 と 、 カ ー ソ ル キ ー 上 下 ま た は マ ウス ホ イ ー ルに よ る 増 減 が で き ま す 。 パラメー タ名 については4.3音 色 デー タファ イルフォー マットを参 照 してください。

Testボタン

現 在 の音 色 をVelocityで指 定 されたベロシティ、Noteで指 定 されたノート番 号 で発 音 します 。 ボタンを押 す とキー オン、離 す とキー オフになり ます。

Saveボタン

編 集 した音 色 を現 在 のプリセッ トバンクファイ ルにセーブ します 。

Closeボタン

Voice Editor画 面 を終 了 します 。

Copyボタン

現在表示中の音色をローカルクリップボードにコピーします。

Pasteボタン

ローカルクリップボードの音色を現在表示中の音色に上書きします。音源種別を超えてのコピーもできますが、パラ メータの自動変換はされません。ペースト後に手動で調整してください。

③ ⑥ ⑦ ④ ⑤

(10)

2.3.5 Voice Picker画面 音色を選択する画面です。

2-6 Voice Picker画面

だいたい見ての通りです。

音色を選択して右ダブルクリックすると1秒間選択した音を発音します。

(11)

3. MIDI メッセ ージ詳 細

3.1 チャンネルボイスメッセージ

FITOMが対応するチャンネルボイスメッセージの詳細です。

MIDI規格に制定されているチャンネルボイスメッセージのうち、キー・アフター・タッチおよびチャンネル・アフター・タッチ には対応していません。

3.1.1 ノート・オン

指定された音程・ベロシティで発音します。 フォーマット(hex): 8x nn vv

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 0127ノート番号

vv: 0127 ベロシティ

※ 現在のところ、vvが影響するのは音量(FMではキャリアのTL)のみです。 3.1.2 ノート・オフ

指定された音程に一致する発音中のノートを停止します。 フォーマット(hex): 9x nn vv

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 0127ノート番号

vv: 0127 ベロシティ

※ 同一チャンネル内にnnに一致する発音中のノートが複数ある場合、先行して発音しているノートに対応します。従 って、同一音程の入れ子発音はできません。

vvの数値は無視されます。 3.1.3 コントロール・チェンジ

指定されたコントロール番号のパラメータを変更します。 フォーマット(hex): Bx nn pp

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 00119コントロール番号 vv: 00127 パラメータ

※ コントロール番号とパラメータの詳細は3.2コントロール・チェンジおよび3.5チャンネルモードメッセージを参照してく ださい。

3.1.4 プログラム・チェンジ

指定されたプログラム番号のボイス・パラメータを設定します。 フォーマット(hex) Cx nn

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 077プログラム番号 vv: 0127 パラメータ

※ 実際のボイス・パラメータは、音源グループ・音色バンクにロードされたデータから取り出されます。 VOICEMAP.CFGでロードされていないポイントのボイスは無音となります。

(12)

3.1.5 ピッチ・ホイール・チェンジ

ピッチベンドホイールの回転量を指定し、回転量に応じて音程を変化させます。 フォーマット(hex): Ex mm ll

x: 015 MIDI受信チャンネル mm: 0127 ホイール回転量(MSB) ll: 0127 ホイール回転量(LSB)

※ 実際のピッチの変化量は、ピッチ・ベンド・レンジの設定によって変わります。ピッチ・ベンド・レンジについては3.3 RPNパラメータを参照してください。

llの値は無視されます。そのため、ピッチベンドの実質分解能は-64+63128段階です。

3.2 コントロール・チェンジ

FITOMで対応するコントロール・チェンジの詳細です。

一般的なMIDI音源モジュールとは動作の異なる部分は各章に※で特記しています。 また、FITOM固有のコントロール・チェンジは見出しに<FITOM独自>と記述しています。 3.2.1 cc#0:バンクセレクトMSB

MIDIチャンネルに対し、音色バンクを割り当てます。

LSBで音源チップの切り替え、MSBで音色バンクの切り替えになります。 フォーマット(hex): Bx 00 dd

x: 015 MIDI受信チャンネル dd: 0127 音色バンク番号

※ 16以上の音色バンク番号を指定すると、OPLLグループ以外では無音となります。

※ 通常のメロディ・チャンネルでバンク番号78H(120)を受信すると、オール・ノート・オフを実行してリズム・チャンネル になります。それまでに設定されたチャンネル・モード・パラメータは全て無効になります。また、バンク番号は0に初 期化されます。もともとリズム・チャンネルだった場合は何もしません。

※ リズム・チャンネルでバンク番号79H(121)を受信すると、通常のメロディ・チャンネルになります。それまでに設定さ れたチャンネル・モード・パラメータは全て無効になります。また、バンク番号は0に初期化されます。もともとメロデ ィ・チャンネルだった場合は何もしません。

3.2.2 cc#32:バンクセレクトLSB

MIDIチャンネルに対し、発音する音源チップを割り当てます。

バンクセレクトLSBを受信すると、受信したチャンネルでオール・ノート・オフが実行されます。 フォーマット(hex): Bx 20 dd

x: 015 MIDI受信チャンネル dd: 0127 デバイス番号

<デバイス番号>に対応する音源が実装されていない場合、実装されている代替音源グループのデバイスが自動 的に選択されます。代替音源グループのデバイスも実装されていない場合は、そのチャンネルは無音となります。

<デバイス番号>に0(ゼロ)を指定した場合は何もしません(バンクセレクト値も変更されません)。 バンクセレクトLSBMSBを別々に指定できないシーケンサー等でMSBだけ変えたいときに有用です。

(13)

3-1 デバイス番号一覧(未対応音源含む)

デバイス番号 音源チップ 音源グループ

0 - -

1 YM2149(SSG) SSG 2 YM2203(OPN) OPN 3 YM2612(OPN2) OPN 4 YM2608(OPNA) OPN 5 YM2151(OPM) OPM 6 YM2413(OPLL) OPLL 7 YM3526(OPL) OPL 8 YM3812(OPL2) OPL 9 YMF262(OPL3) OPL3 10 YMF288(OPN3L) OPN 11 YM2610(OPNB) OPN

12 SAA1099 SSG

13 YM2163(DSG) SSG

14 予約 -

15 AY-3-89xx(PSG) SSG 16 SN76489(DCSG) SSG

17 SCC SCC

18 SCC+ SCC

19 YMZ705(SSGS) SSG 20 AY8930(APSG) SSG 21 YMZ284(SSGL) SSG 22 YMZ294(SSGLP) SSG 23 MOS6581(SID) なし 24 YM3801(Y8950) OPL 25 YMF262(OPL3 2op) OPL 26 YM2164(OPP) OPM 27 YM2414(OPZ) OPZ 28 YM2424(OPZ2) OPZ 29 YMF281(OPLLP) OPLL 30 YM2420(OPLL2) OPLL 31 YMF264(OPNC) OPN 32 YM3438(OPN2C) OPN 33 YMF276(OPN2L) OPN

34 YM2610B OPN

35 YMF286 OPN

36 YMF297(OPN3 OPL2 mode) OPL 37 YMF297(OPN3 OPL3 mode) OPL3 38 YMF297(OPN3 OPN mode) OPN

(14)

39 YM2423/MS1823(OPLLX) OPLL 40 YM7116(OPK) OPK 41 YM7219(OPK2) OPK 42 YM3806(OPQ) なし 43 YM2154(RYP4) なし 44 YM3301(RYP6) なし 45 YMZ735(FMS) なし

※未対応の音源も載っています。

117s98v3で定義されている番号と互換性があります。

3.2.3 cc#1:モジュレーション・デプス

ハードウェアLFOPM)の深さを指定します。

ハードウェアLFOを持っている音源チップのみ作用します。動作はデバイスごとに違います。

OPM系の場合、0127のうち上位3bitPMDとして設定します。PMSはボイス・パラメータで指定された値が使 用されます。

OPNA系の場合、0127のうち上位3bitPMSとして設定します。 OPL系の場合、0127のうち、上位1bitDVBとして設定します。

ハードウェアLFOは音源チップに1つしかないため、同一デバイスを割り当てられた複数のMIDIチャンネルで同時 にモジュレーション・デプスを操作した場合、後発が優先され、先発チャンネルでは自動的にOFFになります。

フォーマット(hex): Bx 01 dd

x: 015 MIDI受信チャンネル dd: 0127 モジュレーション・デプス

※ モジュレーション・デプスLSB(33)には反応しません。

3.2.4 cc#4:フットコントローラー・デプス

ハードウェアLFOAM)の深さを指定します。

ハードウェアLFOを持っている音源チップのみ作用します。動作はデバイスごとに違います。

OPM系の場合、0127のうち上位3bitAMDとして設定します。AMSはボイス・パラメータで指定された値が使 用されます。

OPNA系の場合、0127のうち上位3bitAMSとして設定します。 OPL系の場合、0127のうち、上位1bitDAMとして設定します。

ハードウェアLFOは音源チップに1つしかないため、同一デバイスを割り当てられた複数のMIDIチャンネルで同時 にモジュレーション・デプスを操作した場合、後発が優先され、先発チャンネルでは自動的にOFFになります。

フォーマット(hex): Bx 04 dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 フットコントローラー・デプス

※ フットコントローラー・デプスLSB(36)には反応しません。 3.2.5 cc#5:ポルタメント・タイム

ポルタメントにかかる時間を設定します。

設定値と時間の関係はGM Level2で推奨されているカーブと大体似た感じにしてあります。

(15)

フォーマット(hex): Bx 05 dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 ポルタメント・タイム

3.2.6 cc#7:チャンネル・ボリューム

MIDIチャンネルの音量(ボリューム)を設定します。 フォーマット(hex): Bx 07 dd

x: 015 MIDI受信チャンネル dd: 0127 チャンネル・ボリューム

※ 本パラメータは、キャリアのTLに作用します。そのため、EGの各レイトがレベル・スケーリングの影響を受けます。 3.2.7 cc#10:パン

MIDIチャンネルの定位を設定します。 フォーマット(hex): Bx 0A dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 チャンネル・ボリューム

※ パンLSB(cc#42)には反応しません。

※ ハードウェアパンに対応する音源チップのみ作用します。

0127のうち、0~63を左、6495を中央、96以上を右として扱います。 3.2.8 cc#11:エクスプレッション

MIDIチャンネルの音量(エクスプレッション)を設定します。 フォーマット(hex): Bx 0B dd

x: 015 MIDI受信チャンネル dd: 0127 エクスプレッション・レベル

※ エクスプレッションLSB(cc#43)には反応しません。

※ 本パラメータは、キャリアのTLに作用します。そのため、EGの各レイトがレベル・スケーリングの影響を受けます。

3.2.9 cc#64:サスティンペダル(ダンパーペダル)

MIDIチャンネルのサスティンペダル・レベルを設定します。

OPLL系ではサスティンON/OFFをそのままSUSフラグにセットします。

上記以外の音源チップでは、サスティンONのとき、各OPのリリース・レイトをボイス・パラメータのSRRに切り替え ます。通常(サスティンOFF)のリリース・レイトはボイス・パラメータのRRです。

フォーマット(hex): Bx 40 dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 サスティンペダル・レベル

※ 上位1bit0OFF1ONになります。 3.2.10 cc#65:ポルタメント

ポルタメントを設定します。

直前に発音していたノートから、新たに発音しようとするノートまでピッチをなめらかに接続します。 開始するノートを指定するにはcc#84ソース・ノートでノート番号を設定します。

ポルタメントの速度を指定するには、cc#5ポルタメント・タイムでポルタメントにかかる時間を設定します。

(16)

MIDIチャンネルがモノ・モードの場合のみ作用します。 フォーマット(hex): Bx 41 dd

x: 015 MIDI受信チャンネル dd: 0127 ポルタメントON/OFF

※ 上位1bit0OFF1ONになります。

3.2.11 cc#66:ソステヌート・ペダル

MIDIチャンネルのレガート・フットスイッチを設定します。

ソステヌートONの場合、キャリアのディケイ・レイトを0としてノート・オンします。発音中のノートには影響しません。 (※未実装)

フォーマット(hex): Bx 42 dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 ソステヌート・レベル

※ 上位1bit0OFF1ONになります。 3.2.12 cc#68:レガート・フットスイッチ

MIDIチャンネルのレガート・フットスイッチを設定します。

MIDIチャンネルがモノ・モードの場合のみ作用します。モノ・モードでレガートONになると、ノート・オフを受信しても ノート・オフしません。レガートOFFでノート・オフします。

フォーマット(hex): Bx 44 dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 レガート・フットスイッチ

※ 上位1bit0OFF1ONになります。 3.2.13 cc#79:フォース・ダンプ・モード<FITOM独自>

ノート・オフ後に残響音が残っている状態でノート・オンする場合の挙動を設定します。

ONの場合、ノート・オン直前にキャリアのリリース・レイトを最大にすることで強制的に消音します。OFFの場合は、 本来のアタック波形のうち、残響音の出力レベルまでの波形が省略された状態でノート・オンされます。

フォーマット(hex): Bx 4F dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 フォース・リリース・モード

※ 上位1bit0OFF1ONになります。

OPN/OPM/DSGのみ作用します。OPL系では必ずダンプしてから発音されます。

3.2.14 cc#84:ソース・ノート

ポルタメントの開始ノートを指定します。 フォーマット(hex): Bx 54 dd x: 015 MIDI受信チャンネル

dd: 0127 ノートNo.

3.2.15 cc#8990:ボイス・パラメータ・コントロール<FITOM独自>

MIDIチャンネルで現在設定されているプログラム・チェンジのボイス・パラメータを変更します。

(17)

cc#89でパラメータアドレスを指定し、cc#90で値を設定します。

アドレスとパラメータの対応は4.3. FM音色データファイルを参照してください。 フォーマット(hex):

Bx 59 aa Bx 5A dd

x: 015 MIDI受信チャンネル aa: 0127 ボイス・パラメータ・アドレス dd: 0127 ボイス・パラメータ・データ

※ このコントロールで変更されたボイス・パラメータは保存されません。プログラム・チェンジ受信によってプリセットに 戻ります。

3.3 RPN パラメータ

cc#100/101によって設定できるパラメータの詳細です。

cc#6データエントリーでパラメータを設定します。cc#38には対応しません。 3.3.1 00/00:ピッチ・ベンド・レンジ

データエントリーMSBでピッチベンドの幅を100セント単位で指定します。 フォーマット(hex):

Bx 65 00 Bx 64 00 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル

nn: 0127 ピッチ・ベンド・レンジ(デフォルト:2

※ 音源チップが発音可能な音域を超えて指定した場合、どうなるかわかりません。常識的な値を設定してください。 3.3.2 00/01:チャンネル・ファイン・チューニング

データエントリーMSBでピッチベンドの幅を100/64セント単位で指定します。 フォーマット(hex):

Bx 65 00 Bx 64 01 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル

nn: 0127 ファイン・チューニング(デフォルト:64

※ 設定値マイナス64が実際に適用される値になります。(-64+63

(18)

3.4 NRPN パラメータ

cc#99/98によって設定できるパラメータの詳細です。

cc#6/38データエントリー、cc#96データインクリメント、cc#97データデクリメントでパラメータを設定します。 本章に記載されている機能は全てFITOM独自パラメータです。

3.4.1 00/01:PMレイト

データエントリーMSBcc#1モジュレーションで使用されるハードウェアLFOのレイトを指定します。 フォーマット(hex):

Bx 63 00 Bx 62 01 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 0127 PMレイト(デフォルト:64 3.4.2 00/02:PMウェーブフォーム

データエントリーMSBcc#1モジュレーションで使用されるハードウェアLFOの波形を指定します。 フォーマット(hex):

Bx 63 00 Bx 62 02 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 07 PM波形(デバイス依存)

3.4.3 00/04:AMレイト

データエントリーMSBcc#4フット・コントローラーで使用されるハードウェアLFOのレイトを指定します。 フォーマット(hex):

Bx 63 00 Bx 62 04 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 0127 AMレイト(デフォルト:64 3.4.4 00/05:AMウェーブフォーム

データエントリーMSBcc#4フット・コントローラーで使用されるハードウェアLFOの波形を指定します。 フォーマット(hex):

Bx 63 00 Bx 62 05 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル nn: 07 AM波形(デバイス依存)

(19)

3.4.5 32/01:フィジカル・チャンネル・アサイン

データエントリーMSBで、デバイスに割り当てる物理chを指定します。

通常(ダイナミック・チャンネル・アサイン)は、cc#32で設定されているデバイスから空いているチャンネルをノート・ オン毎に割り当てますが、このパラメータを設定することによって、MIDIチャンネルと音源チップの物理チャンネルを 1:1で括り付けることができます。

このパラメータを設定したMIDIチャンネルは自動的にモノ・モードになります。

cc#32/cc#126/cc#127を受信すると自動的に解除され、ダイナミック・チャンネル・アサインに戻ります。 フォーマット(hex):

Bx 63 20 Bx 62 01 Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル

nn: 0126 音源チップのch(デバイス依存)、127で解除

nnの値は、接続されている同一音源チップ数×その音源の物理チャンネル数が上限になります。

※ 複数のMIDIチャンネルで同じチップの同じチャンネルを割り当てた場合の動作は不定です。 3.4.6 48/01:ダイレクト・レジスタ・アドレス

データエントリーLSB/MSBで、直接レジスタアクセスをするレジスタアドレスを指定します。

データエントリーは必ずLSB/MSBの順で設定してください。データエントリーMSB(cc#6)を受信した時点で反映され ます。

フォーマット(hex): Bx 63 30 Bx 62 01 Bx 26 mm Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル

mm: 0127 レジスタアドレス(上位7bit) nn: 0127 レジスタアドレス(下位7bit3.4.7 48/02:ダイレクト・レジスタ・データ

データエントリーLSB/MSBで、直接レジスタに書き込むデータを指定します。

データエントリーは必ずLSB/MSBの順で設定してください。データエントリーMSB(cc#6)を受信した時点で反映され ます。

フォーマット(hex): Bx 63 30 Bx 62 02 Bx 26 mm Bx 06 nn

x: 015 MIDI受信チャンネル mm: 0127 レジスタデータ(上位7bit

nn: 0127 レジスタデータ(下位7bit

(20)

3.5 チャンネルモードメッセージ

3.5.1 cc#120:オール・サウンド・オフ

MIDIチャンネルで発音中の音声を停止します。 フォーマット(hex): Bx 78 00

x: 015 MIDI受信チャンネル

※ 内部動作はcc#123オール・ノート・オフと同じです。 3.5.2 cc#123:オール・ノート・オフ

MIDIチャンネルで発音中の音声を停止します。 フォーマット(hex): Bx 7B 00

x: 015 MIDI受信チャンネル

※ リズム・チャンネルには作用しません。 3.5.3 cc#124/cc#125:オムニ・オフ/オン

FITOMは、オムニ・オフのみサポートします。

オムニ・オンを受信してもモードは変わりませんが、オール・ノート・オフを実行します。 フォーマット(hex): Bx 7C 00

x: 015 MIDI受信チャンネル 3.5.4 cc#121:リセット・オール・コントローラー

MIDIチャンネルのコントロール・パラメータをすべて初期値にします。 ただし、バンクセレクトLSBだけは維持されます。

初期化されるパラメータおよび初期値の一覧は以下の通りです。 表 3-2コントローラー初期値

cc# 名称 値

0 バンクセレクトMSB 0

1 モジュレーション・デプス 0

4 フットコントローラー・デプス 0

7 トラックボリューム 100

10 パン 64

11 エクスプレッション・レベル 127

64 ダンパーペダル 0

66 ソステヌート・ペダル 0

68 レガート・フットスイッチ 0

79 フォース・リリース・モード 0

126 モノ・モード 0

127 ポリ・モード 1

- プログラム・チェンジ 0

- ピッチ・ホイール・チェンジ 8192

- ピッチ・ベンド・レンジ 2

- チャンネル・ファイン・チューン 8192

(21)

フォーマット(hex): Bx 79 00 x: 015 MIDI受信チャンネル 3.5.5 cc#126:モノ・モード

MIDIチャンネルの最大同時発音数を設定します。 フォーマット(hex): Bx 7E nn

x: 015 MIDI受信チャンネル nn:発音数

※ リズム・チャンネルには作用しません。

nn<=1のとき、モノ・モードになります。

nn>1のとき、同時発音数をnnとするポリ・モードになります。nnは音源チップの上限を超えて設定することはでき ません。

3.5.6 cc#127:ポリ・モード

MIDIチャンネルをポリ・モードにします。 フォーマット(hex): Bx 7E 00 x: 015 MIDI受信チャンネル

※ リズム・チャンネルには作用しません。

※ 同時発音数は、音源チップの上限となります。

(22)

4. 資 料

4.1 MIDI インプリメンテーションチャート

4-1MIDIインプリメンテンションチャート

ファンクション 送信 受信 備考

ベーシック チャンネル

電源 ON 時 設定可能

×

×

1-16 1-16

各入力ポート

モード

電源 ON 時 メッセージ

×

×

モード3 モード3、4

ノートナンバー 音域 × 0-127

ベロシティ

ノート・オン ノート・オフ

×

×

×

アフタータッチ

キー別 チャネル別

×

×

×

×

ピッチベンド × MSBのみ

コントロール チェンジ

0,32 10 11 64 65 66 67 68 79 84 86,87 98,99 100,101

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

*2

*2

バンクセレクト(MSB/LSB) モジュレーション

フット・コントローラー ポルタメントタイム データエントリー チャンネル・ボリューム パン

エクスプレッション ダンパーペダル ポルタメント(ON/OFF) ソステヌートペダル ソフトペダル

レガート・フットスイッチ フォース・ダンプ

ポルタメント・ソース・ノート 音色データコントロール RPN(MSB/LSB) NRPN(MSB/LSB) プログラム

チェンジ

:設定可能 × 0-127

エクスクルーシブ × ×

コモン

:ソング・ポジション

:ソング・セレクト

:チューン

×

×

×

×

×

×

(23)

リアルタイム

:クロック

:コマンド

×

×

×

×

その他

:オール・サウンド・オフ

:リセット・オール・ コントローラー

:ローカル ON/OFF

:オール・ノート・オフ

:アクティブ・センシング

:システム・リセット

×

×

×

×

×

×

×

×

×

備考

*1 今後実装予定

*2 独自拡張機能

モード1=オムニ・オン、ポリ モード2=オムニ・オン、モノ モード3=オムニ・オフ、ポリ モード4=オムニ・オフ、モノ

(24)

4.2 コンフィグファイルの書き方

起動時に読み込むコンフィグファイルは以下の4種類です。 DEVICE.CFG

使用するFM音源チップ(モジュール)の設定をします。 MIDIIF.CFG

バインドするMIDI入力インターフェースの設定をします。 MIDIMAP.CFG

MIDI chごとにどのFM音源チップを割り当てるかを設定します。

FM音源チップの割り当てはMIDIメッセージのバンクセレクトLSBによって変更されますので、ここで設定されるの はデフォルト値です。)

VOICEMAP.CFG

音源グループごとに、MIDIメッセージのバンクセレクトMSBおよびプログラム・チェンジに対応する音色データフ ァイルを設定します。

4.2.1 MIDIIF.CFGの書き方

テキストで以下のようにMIDIインターフェースの情報を書きます。

<インターフェース種別>:<パラメータ>

インターフェース種別:インターフェースの種類を表すキーワード パラメータ:インターフェース固有のパラメータ

MIDI I/Fは最大4つまで指定できます。

指定できるインターフェース種別とパラメータの設定内容は以下の通りです。

キーワード 説明 パラメータ

MCIMIDIIN Windows で識別されている MIDI IN デバイス

デバイスマネージャが識別するデバイス名(半角スペース等まで完全に 一致する必要がある)

MIDI入力デバイス名を調べるツール(midilist.exe)toolsディレクトリに同梱しています。

(25)

4.2.2 DEVICE.CFGの書き方

テキストで以下のようにFM音源チップの情報を書きます。

<デバイス設定文字列>, <インターフェース設定文字列>

<デ バイ ス設 定 文 字 列>の内 容 :

<デバイス名>:<動作モード>:<クロックモード>

デバイス名:音源チップを表すキーワード 動作モード:音源チップの動作モード。

クロックモード:音源チップのマスタークロックを表すコード 0: 3.58MHzの倍数(3.58/7.16/14.318等) 1: 3.99MHzの倍数(3.99/7.98/15.974等) 2: 4.00MHzの倍数(4.0/8.0/16.0等)

指定できるデバイス名と、動作モードの組み合わせは以下のとおりです。 表 4-2音源デバイス名

キーワード 対応音源 動作モード

OPNA YM2608 0=通常 1=FM 無効 2=SSG 無効 3=FM/SSG 無効 OPN3L YMF288 0=通常

1=FM 無効 2=SSG 無効 3=FM/SSG 無効 OPNB YM2610 0 固定

2610B YM2610B F286 YMF286K

OPN YM2203 0=通常 1=FM 無効 2=SSG 無効 OPNC YMF264

OPN2 YM2612 0 固定 OPN2C YM3438

OPN2L YMF276

OPL YM3526 0=メロディ 9ch

1=メロディ 6ch + リズム 5 音 4=メロディ 7ch + リズム 4 音 Y8950 Y8950(YM3801)

OPL2 YM3812

OPLL YM2413 0=メロディ 9ch

1=メロディ 6ch + リズム 5 音 OPLLP YMF281

OPLLX YM2423B-X OPLL2 YM2420

(26)

OPM OPP

YM2151 YM2164

0 固定

OPL3 YMF262 0=4op 6ch + 2op 6ch

1=4op 6ch + 2op 3ch + リズム 5 音 2=4op 6ch + 2op 4ch + リズム 4 音 3=2op 18ch

4=2op 15ch + リズム 5 音 5=2op 16ch + リズム 4 音 SSG YM2149 0 固定

SSGL YMZ284 SSGLP YMZ294 PSG AY-3-89xx APSG AY8930/P SSGS YMZ705 ADPCM_A YM2610 YM2610B YMF286

0~127

(ADPCM を割り当てるバンクセレクト番号を指定)

ADPCM_B YM2608 Y8950 PCMD8 YMZ280

※ 同一のキーワードが複数指定された場合、内部的に結合して1つのデバイスとして認識します。(ch数は増えま す)

OPL3・モード0を指定すると、内部的にOPL3(4op)6chOPL3(2op)6ch2つのデバイスとして認識します。

OPL3・モード1を指定すると、内部的にOPL3(4op)6chOPL(0ch/リズムのみ)OPL3(2op)3ch3つのデバ イスとして認識します。

OPL3・モード2を指定すると、内部的にOPL3(2op)18chのデバイスとして認識します。

※ OPN/OPNA/OPN3でモード0を指定すると、内部的にSSGが追加されます。

FM音源チップは全部で32個まで指定できます。(自動的に認識される分も含む)

<イ ンター フェー ス設 定 文 字 列>の内 容 :

<インターフェース名>:<インターフェースID>:<スロットID>

インターフェース名:現状、”SCCI”のみ有効

インターフェースIDSCCIが認識しているインターフェースのID(10) スロットIDSCCIが認識しているスロットのID(10)

※ イ ンター フェー スID、スロットID部 分 を”AUTO”と指 定 す ると、SCCIが認 識 している音 源 チップ の中 からデバ イ ス設 定 に合 うチップ を自 動 的 に選 択 します 。見 つからなかった場 合 はそのデバイ スは使 用 できません 。

※ イ ンター フェー スID、スロットIDを指 定 した場 合 、デバイ ス設 定 とSCCIconfigの設 定 が一 致 していない場 合 でもデバイ ス設 定 文 字 列 の音 源 チップ として認 識 します 。(SCCI未 対 応 音 源 を使 用 す る場 合 はこの書 式 を使 用 します )

設 定 例

(27)

OPNA:0:0,SCCI:AUTO OPLL:0:2,SCCI:0:1 OPLLX:2:2,SCCI:0:2

(28)

4.2.3 MIDIMAP.CFGの書き方

デフォルト状態での、MIDI chFM音源チップの対応を指定します。

<MIDI ch>:<デバイス種別>,<最大発音数> MIDI ch:164

デ バ イ ス 種 別:FM音源チップを表すキーワード 最 大 発 音 数:そのMIDI chに割り当てる最大発音数

MIDI chは、DEVICE.CFGで指定したMIDI I/Fに順番に割り当てられます。116DEVICE.CFGで最初に指定し たI/F17322番目、…49644番目となります。

デバイス種別は DEVICE.CFG に指定したキーワードを指定します。ただし、OPL3(2op)は“OPL3_2”として指定します。

OPL3を指定するとOPL3(4op)が適用されます)

デバイス種別に、“RHYTHM”を指定すると、そのMIDI chはリズムチャネルとして動作します。リズムチャネルでは最大 発音数の指定は意味を持ちません(省略可能です)。

※ 複数のMIDI chに同じ音源チップを指定した場合、その音源チップのハードウェア的な最大発音数を指定した MIDI chで共有します。個々のMIDI chに指定した発音数の合計がハードウェア上限を超えていても構いませ ん。

※ あくまで起動直後の状態を定義するだけなので、ぶっちゃけ中身カラでも問題ありません。

4.2.4 VOICEMAP.CFGの書き方

音源チップのグループごとに音色データファイルを指定します。

<音源グループ名>:<Bank No.>:<音色データファイル名>

音 源 グ ル ー プ 名:音源グループを表すキーワード Bank No.:音色バンク番号0~15

音 色 デ ー タ フ ァ イ ル 名:データファイルのパス名

音源グループ名と対応する音源チップは以下のように対応します。 表 4-3音源グループ名

キーワード 対応音源 OPM OPM/OPP

OPNA OPN/OPNA/OPNB/OPN2/OPN2C/OPN3L/OPNC/OPN2L OPL3 OPL3(4op)

OPL2 OPL/OPL2/OPL3(2op)/Y8950 OPLL OPLL/OPLLP/OPLLX/OPLL2

SSG SSG/PSG/SSGS/SSGL/SSGLP/APSG/DCSG RHYTHM ドラムマップ

※ 「 対 応 音 源 」 欄 の 音 源 チ ッ プ で 音 色 デ ー タ を 共 有 し ま す 。

OPMOPNAOPL2OPLLの デ ー タ フ ァ イ ル は 相 互 に 互 換 性 が あ り ま す 。

OPL3に は OPL2の デ ー タ フ ァ イ ル を 指 定 で き ま す 。 逆 は で き ま せ ん 。

(29)

Bank No.は 歯 抜 け で 指 定 し て も 構 い ま せ ん が 、Bank0は 必 ず 設 定 し て く だ さ い 。

DEVICE.CFGで 設 定 し た 音 源 チ ッ プ が 含 ま れ る 音 源 グ ル ー プ は 必 ず 設 定 し て く だ さ い 。

※ ド ラ ム マ ッ プ のBankNo.は 、ProgChg.と し て 扱 わ れ ま す 。 リ ズ ム チ ャ ネ ル はCC#0/32に 反 応 し ま せ ん 。

※ フ ァ イ ル 名 は 相 対 パ ス ・ 絶 対 パ ス い ず れ の 指 定 も 可 能 で す 。

(30)

4.3 音色データファイルフォーマット

4.3.1 音色データレイアウト

FITOMでは、読み書き・内部処理(NRPNによる制御等)に使用する形式として、独自の抽象化フォーマットを使用してい ます。音色データファイルは、以下の音色パラメータが1128セット連続するバイナリファイルです。

1音色につき128バイトで、各パラメータは最大7bitLSB詰で表現されますbit7は必ず0となります。

※将来のバージョンで変更する可能性有り

4-4音色データファイルフォーマット

アドレス パラメータ 説明 範囲 備考

Header

0 ProgNo プログラム No. 0-127 読込み時に自動的に振り直す

1 BankLSB バンクセレクトLSB 0-127 読込み時に自動的に振り直す

2 BankMSB バンクセレクトMSB 0-127 読込み時に自動的に振り直す

3 FormType フォーマット種別

4-19 Name 音色名 ASCII 16文字

Common

20 FB フィードバックレベル 0-63

21 AL アルゴリズム 0-127

22 AMS AM sensitivity 0-3 23 PMS PM sensitivity 0-7

24 LFOdepthM LFO depth (MSB) 0-127 MSB/LSBあわせて14bit とし、符号拡 張して-8192~8191として解釈する 25 LFOdepthL LFO depth (LSB) 0-127

26 LFOfreq LFO frequency 0-15 27 LFOwave LFO waveform 0-14 28 LFOsync LFO sync 0-1 29 LFOdelay LFO delay 0-127 30 LFOrate LFO rate 0-127 31 NFREQ Noise frequency 0-127

OP1 (M1)

32 AR Attack rate 0-127 33 DR Decay rate 0-127 34 SL Sustain level 0-127 35 SR Sustain rate 0-127 36 RR Release rate 0-127 37 REV Reverberation 0-15 38 TL Total level 0-127 39 SSG-EG SSG-EG 0-127

40 EGS EG shift 0-127

41 KSL Level key scale 0-3 42 KSR Rate key scale 0-3 43 WS Wave select 0-127

44 AM AM enable 0-1

45 VIB Vibrato enable/FIX enable 0-1 OPZ では Oscillator Fix として機能する。

(31)

46 SLFOfreq ソフトウェア LFO 周期 0-14 47 SLFOwave ソフトウェア LFO 波形 0-7 48 SLFOdep ソフトウェア LFO depth 0-127 49 SLFOdel ソフトウェア LFO delay 0-127 50 SLFOrate ソフトウェア LFO rate 0-127 51 reserve

52 MUL Multiple level 0-15

53 DT1 Detune 1 0-127

54 DT2 Detune 2 0-3 / 0-15 55 reserve

OP2 (C1)

56-79 同上

OP3 (M2)

80-103 同上

OPL/OPL2/OPLL/SSG では 0 で埋め る。

OP4 (C2)

104-127 同上

(32)

4.3.2 音色データパラメータ詳細 Header

Prog No. /Bank No. LSB/MSB

読み込み時に自動的に割り当てられ、内部での管理に使用します。 データファイル上は0としてください。

フォーマット種別

音色データが対応する音源グループごとに以下の値を設定します。 設定値(16進) 音源グループ 対応音源

0x10 OPM OPM/OPP/OPZ

0x11 OPN OPN/OPN2/OPN3/OPNA/OPNB

0x20 OPL OPL/OPL2/OPL3(2op)/Y8950

0x21 OPLL OPLL/OPLL2/OPLLP/OPLLX

0x30 OPL3 OPL3/OPL4/MA1/MA2/MA3

0x40 SSG SSG/PSG/APSG/DCSG/DSG/SCC/SCC+

音色名

7bitアスキーコード16文字で音色名を設定します。 Common

音 色 全 体 にかかわるパラメー タです 。 FB(フィードバックレベル)

OP1(M1)にかかるフィードバックレベルを0-7で設定します。

OPL3音色のデュアル2opモードでは、以下の計算式で0-63を設定します。

(OP3(M2)FB)×8(OP1(M1)FB)

基本的にSSG系音源では使用しませんが、APSGではノイズ周波数の下位3bitを設定します。

AL(アルゴリズム)

OPM/OPN/OPL/OPL3の場 合 は、アルゴリズム(オペレー タの組 み合 わせ方 )を設 定 します 。 OPLL系 では、アルゴリ ズムが固 定 のため、内 蔵 音 色 番 号 を設 定 します 。

SSG系 ではトー ン/ノイ ズの切 り替 えに使 用 します 。

音 源 グループご とのAL値 とアルゴリズムの対 応 表 を以 下 に示 します 。

4-5 OPM/OPNのアルゴリズム一覧

AL アルゴリズム形状 備考

0 シリアル4連モード

1 ダブル変調シリアル3連モード

(33)

2 ダブル変調モード①

3 ダブル変調モード②

4 シリアル2連・2パラレルモード

5 共通変調3パラレルモード

6 シリアル2連+2サインモード

7 4パラレルサイン合成モード

8-15 0-7と同じ。ただしノイズ音(OPM/OPP/OPZのみ) 必ずch.8に割り当てられる

4-6 OPLのアルゴリズム一覧

AL アルゴリズム形状 備考

(34)

0 シリアル2連モード

1 2パラレルモード

4-7 OPL3のアルゴリズム一覧

AL アルゴリズム形状 備考

0 シングル2op

1 シングル2op

2 シングル2op

3 シングル2op

4 OPL3ネイティブ

5 OPL3ネイティブ

8があればいらない子…)

6 OPL3ネイティブ

(35)

7 OPL3ネイティブ

910があればいらない子…)

8 デュアル2op(直直)

9 デュアル2op(並直)

(オペレータの配置以外は10と同じ)

10 デュアル2op(直並)

(オペレータの配置以外は9と同じ)

11 デュアル2op(並並)

4-8 OPLL系内蔵音色一覧

AL OPLL/OPLL2 OPLLP OPLLX

0-64 ユーザー音色

65 バイオリン エレキストリングス ストリングス

66 ギター バウワウ ギター

67 ピアノ エレキギター(OPLL No.3) エレキギター(OPLL No.15) 68 フルート オルガン(OPLL No.8とは別) フルート

69 クラリネット クラリネット クラリネット

70 オーボエ サキソフォン マリンバ

(36)

71 トランペット トランペット トランペット

72 オルガン ストリートオルガン ハーモニカ

73 ホルン シンセブラス(OPLL No.10) チューバ

74 シンセサイザー エレキピアノ(ローズ風) シンセブラス(OPLL No.10とは別)

75 ハープシコード ベース シンセベース(OPLL No.13とは別)

76 ビブラフォン ビブラフォン ビブラフォン

77 シンセベース チャイム エレキギター(フィードバック付き)

78 ウッドベース タムタムII シンセベース2

79 エレキギター ノイズ シタール

80-127 設定禁止

4-9 SSG/PSG/APSG/SAAAL値設定一覧

AL 出力 備考

0 トーン出力

1 ノイズ出力 SSG/PSGではチップごとに同時に1音のみ。後発優先。 2 トーン+ノイズ出力 SSG/PSGではチップごとに同時に1音のみ。後発優先。

3 出力なし

4-10 DCSGAL値設定一覧

AL 出力 備考

0 トーン出力

1 ノイズ出力 チップごとに1音のみ。後発優先。

AMS/PMS(ハードウェア LFO センシティビティ)

ハードウェアLFOに対するセンシティビティを設定します。OPM系のみ有効です。 NFREQ(ノイズ周波数)

ノイズ周波数を設定します。OPM/SSG系のみ有効です。 表 4-11 NFREQ値設定一覧

音源 NFREQ 備考

OPM 0-127 左に1bitシフトして使用。最下位bitは常に1SSG/PSG 0-63

APSG 0-63 左に3bitシフトして使用。下位3bitFBで指定。

DCSG 0-7

SAA 0-3

LFO depth/freq/rate/delay(ソフトウェアピッチ LFO)

ソフトウェアピッ チLFOに関 するパラメー タを設 定 します 。

chのピッ チ(デバイ スによって、F-numberTpまたはkc/kf)に対 して、ソフトウェアLFOによる周 期 的 変 化 を加 えることができます 。

(37)

ソフトウェアLFOは、LFO delayLFO rateLFO depthによって以 下 のようなエ ンベロープ を構 成 し、こ れにLFO waveおよびLFO freqで得 られる波 形 を乗 算 した結 果 を、各chのピッ チまたは各 オペレー タ のTLに加 算 することで実 現 しています 。

4-1ソフトウェアLFO

LFO depthがマイナスの場合、上記波形は符号反転します。

※ ピッチLFOでは、LFO depth-8191+8191が上限です。

ソフトウェアLFOの各パラメータの詳細は以下のとおりです。 表 4-12ソフトウェアLFOのパラメータ

パラメータ 設定値 備考

LFO delay 0~127 LFO をかけ始めるまでの時間を 80ms 単位で指定します。 (0=delay なし、127=約5秒後に LFO 開始)

LFO rate 0~127 LFO をかけ始めてから最大深さに達するまでの速さを、20ms ごとの増分とし て指定します。

(0=LFO かからない、127=delay 終了後すぐに最大レベル) LFO depth

(MSB/LSB)

0~127 LFO の深さ。オペレータ LFO では、64~127 を指定すると、-128~-1 として解 釈されます。(127=-1)

ピッチ LFO では、(MSB×128+LSB)で 0~16383 の値にしたうえで、8192~ 16383 を-8192~-1 として解釈します。(16383=-1)

LFO freq 0 源周波数(約 2.08Hz) 1 源周波数×2(約 4.16Hz) 2 源周波数×3(約 6.25Hz) 3 源周波数×4(約 8.33Hz) 4 源周波数×5(約 10.42Hz) 5 源周波数×6(約 12.5Hz) 6 源周波数×8(約 16.66Hz) 7 源周波数×10(約 20.83Hz) 8 源周波数×12(約 25Hz) 9 源周波数×15(約 31.26Hz) 10 源周波数×16(約 33.33Hz) 11 源周波数×20(約 41.66Hz) 12 源周波数×24(約 50Hz) 13 源周波数×30(約 62.5Hz) 127

0

LFO rate

LFO delay

LFO depth

(38)

14 源周波数×40(約 83.33Hz) 15 源周波数×48(約 100Hz) 16 源周波数×60(約 125Hz) 17 源周波数×80(約 166Hz) 18 源周波数×120(約 250Hz) LFO waveform 0 鋸歯状波

1 矩形波 2 三角波

3 サンプル&ホールド 4 鋸歯状波ワンショット 5 三角波ワンショット 6 正弦波

LFO freqは、源周波数の波形テーブルを間引いて見かけの周波数としていますので、周波数を上げるほど 波形の精度は悪くなります。ソフトウェアLFOの分解能が10msなので、計算上は100Hzで全ての周期波 形が矩形波になります。それ以上ではそもそも周期波形になりませんが、将来の拡張のために設定は残して います。

図   2-2 MIDI Monitor 画面
図   2-3 MIDI CH Monitor 画面
図   2-6 Voice Picker 画面
表   3-1  デバイス番号一覧(未対応音源含む) デバイス番号  音源チップ  音源グループ  0  -  -  1  YM2149(SSG)  SSG  2  YM2203(OPN)  OPN  3  YM2612(OPN2)  OPN  4  YM2608(OPNA)  OPN  5  YM2151(OPM)  OPM  6  YM2413(OPLL)  OPLL  7  YM3526(OPL)  OPL  8  YM3812(OPL2)  OPL  9  YMF262(OPL3)  OPL3  1
+5

参照

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