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音色データファイルフォーマット

ドキュメント内 表示 Download FITOM Project FITOM取扱説明書B005 (ページ 30-48)

4. 資 料

4.3 音色データファイルフォーマット

4.3.1 音色データレイアウト

FITOMでは、読み書き・内部処理(NRPNによる制御等)に使用する形式として、独自の抽象化フォーマットを使用してい

ます。音色データファイルは、以下の音色パラメータが1~128セット連続するバイナリファイルです。

1音色につき128バイトで、各パラメータは最大7bit幅LSB詰で表現されますbit7は必ず0となります。

※将来のバージョンで変更する可能性有り

4-4音色データファイルフォーマット

アドレス パラメータ 説明 範囲 備考

Header

0 ProgNo プログラム No. 0-127 読込み時に自動的に振り直す

1 BankLSB バンクセレクトLSB 0-127 読込み時に自動的に振り直す

2 BankMSB バンクセレクトMSB 0-127 読込み時に自動的に振り直す

3 FormType フォーマット種別

4-19 Name 音色名 ASCII 16文字

Common

20 FB フィードバックレベル 0-63

21 AL アルゴリズム 0-127

22 AMS AM sensitivity 0-3 23 PMS PM sensitivity 0-7

24 LFOdepthM LFO depth (MSB) 0-127 MSB/LSBあわせて14bit とし、符号拡 張して-8192~8191として解釈する 25 LFOdepthL LFO depth (LSB) 0-127

26 LFOfreq LFO frequency 0-15 27 LFOwave LFO waveform 0-14 28 LFOsync LFO sync 0-1 29 LFOdelay LFO delay 0-127 30 LFOrate LFO rate 0-127 31 NFREQ Noise frequency 0-127

OP1 (M1)

32 AR Attack rate 0-127 33 DR Decay rate 0-127 34 SL Sustain level 0-127 35 SR Sustain rate 0-127 36 RR Release rate 0-127 37 REV Reverberation 0-15 38 TL Total level 0-127 39 SSG-EG SSG-EG 0-127

40 EGS EG shift 0-127

41 KSL Level key scale 0-3 42 KSR Rate key scale 0-3 43 WS Wave select 0-127

44 AM AM enable 0-1

45 VIB Vibrato enable/FIX enable 0-1 OPZ では Oscillator Fix として機能する。

46 SLFOfreq ソフトウェア LFO 周期 0-14 47 SLFOwave ソフトウェア LFO 波形 0-7 48 SLFOdep ソフトウェア LFO depth 0-127 49 SLFOdel ソフトウェア LFO delay 0-127 50 SLFOrate ソフトウェア LFO rate 0-127 51 reserve

52 MUL Multiple level 0-15

53 DT1 Detune 1 0-127

54 DT2 Detune 2 0-3 / 0-15 55 reserve

OP2 (C1)

56-79 同上

OP3 (M2)

80-103 同上

OPL/OPL2/OPLL/SSG では 0 で埋め る。

OP4 (C2)

104-127 同上

4.3.2 音色データパラメータ詳細 Header

Prog No. /Bank No. LSB/MSB

読み込み時に自動的に割り当てられ、内部での管理に使用します。

データファイル上は0としてください。

フォーマット種別

音色データが対応する音源グループごとに以下の値を設定します。

設定値(16進) 音源グループ 対応音源

0x10 OPM OPM/OPP/OPZ

0x11 OPN OPN/OPN2/OPN3/OPNA/OPNB

0x20 OPL OPL/OPL2/OPL3(2op)/Y8950

0x21 OPLL OPLL/OPLL2/OPLLP/OPLLX

0x30 OPL3 OPL3/OPL4/MA1/MA2/MA3

0x40 SSG SSG/PSG/APSG/DCSG/DSG/SCC/SCC+

音色名

7bitアスキーコード16文字で音色名を設定します。

Common

音 色 全 体 にかかわるパラメー タです 。 FB(フィードバックレベル)

OP1(M1)にかかるフィードバックレベルを0-7で設定します。

OPL3音色のデュアル2opモードでは、以下の計算式で0-63を設定します。

(OP3(M2)FB)×8(OP1(M1)FB)

基本的にSSG系音源では使用しませんが、APSGではノイズ周波数の下位3bitを設定します。

AL(アルゴリズム)

OPM/OPN/OPL/OPL3の場 合 は、アルゴリズム(オペレー タの組 み合 わせ方 )を設 定 します 。 OPLL系 では、アルゴリ ズムが固 定 のため、内 蔵 音 色 番 号 を設 定 します 。

SSG系 ではトー ン/ノイ ズの切 り替 えに使 用 します 。

音 源 グループご とのAL値 とアルゴリズムの対 応 表 を以 下 に示 します 。

4-5 OPM/OPNのアルゴリズム一覧

AL値 アルゴリズム形状 備考

0 シリアル4連モード

1 ダブル変調シリアル3連モード

2 ダブル変調モード①

3 ダブル変調モード②

4 シリアル2連・2パラレルモード

5 共通変調3パラレルモード

6 シリアル2連+2サインモード

7 4パラレルサイン合成モード

8-15 0-7と同じ。ただしノイズ音(OPM/OPP/OPZのみ) 必ずch.8に割り当てられる

4-6 OPLのアルゴリズム一覧

AL値 アルゴリズム形状 備考

0 シリアル2連モード

1 2パラレルモード

4-7 OPL3のアルゴリズム一覧

AL値 アルゴリズム形状 備考

0 シングル2op

1 シングル2op

2 シングル2op

3 シングル2op

4 OPL3ネイティブ

5 OPL3ネイティブ

(8があればいらない子…)

6 OPL3ネイティブ

7 OPL3ネイティブ

(9・10があればいらない子…)

8 デュアル2op(直直)

9 デュアル2op(並直)

(オペレータの配置以外は10と同じ)

10 デュアル2op(直並)

(オペレータの配置以外は9と同じ)

11 デュアル2op(並並)

4-8 OPLL系内蔵音色一覧

ALOPLL/OPLL2 OPLLP OPLLX

0-64 ユーザー音色

65 バイオリン エレキストリングス ストリングス

66 ギター バウワウ ギター

67 ピアノ エレキギター(OPLL No.3) エレキギター(OPLL No.15)

68 フルート オルガン(OPLL No.8とは別) フルート

69 クラリネット クラリネット クラリネット

70 オーボエ サキソフォン マリンバ

71 トランペット トランペット トランペット

72 オルガン ストリートオルガン ハーモニカ

73 ホルン シンセブラス(OPLL No.10) チューバ

74 シンセサイザー エレキピアノ(ローズ風) シンセブラス(OPLL No.10とは別) 75 ハープシコード ベース シンセベース(OPLL No.13とは別)

76 ビブラフォン ビブラフォン ビブラフォン

77 シンセベース チャイム エレキギター(フィードバック付き)

78 ウッドベース タムタムII シンセベース2

79 エレキギター ノイズ シタール

80-127 設定禁止

4-9 SSG/PSG/APSG/SAAAL値設定一覧

AL値 出力 備考

0 トーン出力

1 ノイズ出力 SSG/PSGではチップごとに同時に1音のみ。後発優先。

2 トーン+ノイズ出力 SSG/PSGではチップごとに同時に1音のみ。後発優先。

3 出力なし

4-10 DCSGAL値設定一覧

AL値 出力 備考

0 トーン出力

1 ノイズ出力 チップごとに1音のみ。後発優先。

AMS/PMS(ハードウェア LFO センシティビティ)

ハードウェアLFOに対するセンシティビティを設定します。OPM系のみ有効です。

NFREQ(ノイズ周波数)

ノイズ周波数を設定します。OPM系/SSG系のみ有効です。

4-11 NFREQ値設定一覧

音源 NFREQ 備考

OPM系 0-127 左に1bitシフトして使用。最下位bitは常に1。

SSG/PSG 0-63

APSG 0-63 左に3bitシフトして使用。下位3bitはFBで指定。

DCSG 0-7

SAA 0-3

LFO depth/freq/rate/delay(ソフトウェアピッチ LFO)

ソフトウェアピッ チLFOに関 するパラメー タを設 定 します 。

各chのピッ チ(デバイ スによって、F-number、Tpまたはkc/kf)に対 して、ソフトウェアLFOによる周 期 的 変 化 を加 えることができます 。

ソフトウェアLFOは、LFO delay、LFO rate、LFO depthによって以 下 のようなエ ンベロープ を構 成 し、こ れにLFO waveおよびLFO freqで得 られる波 形 を乗 算 した結 果 を、各chのピッ チまたは各 オペレー タ のTLに加 算 することで実 現 しています 。

4-1ソフトウェアLFO

※ LFO depthがマイナスの場合、上記波形は符号反転します。

※ ピッチLFOでは、LFO depthは-8191~+8191が上限です。

ソフトウェアLFOの各パラメータの詳細は以下のとおりです。

4-12ソフトウェアLFOのパラメータ パラメータ 設定値 備考

LFO delay 0~127 LFO をかけ始めるまでの時間を 80ms 単位で指定します。

(0=delay なし、127=約5秒後に LFO 開始)

LFO rate 0~127 LFO をかけ始めてから最大深さに達するまでの速さを、20ms ごとの増分とし て指定します。

(0=LFO かからない、127=delay 終了後すぐに最大レベル)

LFO depth (MSB/LSB)

0~127 LFO の深さ。オペレータ LFO では、64~127 を指定すると、-128~-1 として解 釈されます。(127=-1)

ピッチ LFO では、(MSB×128+LSB)で 0~16383 の値にしたうえで、8192~

16383 を-8192~-1 として解釈します。(16383=-1) LFO freq 0 源周波数(約 2.08Hz)

1 源周波数×2(約 4.16Hz)

2 源周波数×3(約 6.25Hz)

3 源周波数×4(約 8.33Hz)

4 源周波数×5(約 10.42Hz)

5 源周波数×6(約 12.5Hz)

6 源周波数×8(約 16.66Hz)

7 源周波数×10(約 20.83Hz)

8 源周波数×12(約 25Hz)

9 源周波数×15(約 31.26Hz)

10 源周波数×16(約 33.33Hz)

11 源周波数×20(約 41.66Hz)

12 源周波数×24(約 50Hz)

13 源周波数×30(約 62.5Hz)

127

0

LFO rate

LFO delay

LFO depth

14 源周波数×40(約 83.33Hz)

15 源周波数×48(約 100Hz)

16 源周波数×60(約 125Hz)

17 源周波数×80(約 166Hz)

18 源周波数×120(約 250Hz)

LFO waveform 0 鋸歯状波 1 矩形波 2 三角波

3 サンプル&ホールド 4 鋸歯状波ワンショット 5 三角波ワンショット 6 正弦波

※ LFO freqは、源周波数の波形テーブルを間引いて見かけの周波数としていますので、周波数を上げるほど

波形の精度は悪くなります。ソフトウェアLFOの分解能が10msなので、計算上は100Hzで全ての周期波 形が矩形波になります。それ以上ではそもそも周期波形になりませんが、将来の拡張のために設定は残して います。

OP

OP部 はFM音 源 の各 オペレー タに対 す るパラメータを設 定 します 。基 本 的 に同 じフォー マットのブ ロッ クが4つ 連 続 しています 。FM音 源 以 外 のチップ では、OP2以 下 に相 当 のパラメー タブロックを別 の用 途 に使 う場 合 があ り ます 。

OP部 のパラメー タブロックは、OP1(M1)、OP2(C1)、OP3(M2)、OP4(C2)の順 に並 ん でいます 。OP番 号 の付 け方 は、ドライ バや音 源 モジュー ルによってまちまちなので、他 のドライ バ等 から音 色 を移 植 す る場 合 はオペレー タの順 番 に注 意 してください。

また、特 に注 釈 がない場 合 、SSG系(SSG/PSG/APSG/DSG/SAA/SCC)では、OP1(M1)部 のパラメー タのみを 使 用 します 。

AR/DR/SR/SL/RR/TL/KSL/KSR (EGパラメータ)

FM音 源 の場 合 、チップ のエ ンベロープ ジェネレー タに与 えるパラメー タをそのまま設 定 します 。

OPL/OPLL/OPL3系 では、ノー ト・オン時 には減 衰 音 としてRRレジスタにサスティン・レイ トを設 定 し、ノー ト・オフ時 に持 続 音 としてRRレジスタにリ リー ス・レイトを設 定 す ることでOPN/OPMと同 様 のエンベロー プ 波 形 を実 現 しています 。

REV(リバーブ/サスティン)

MIDIメッ セージでサスティンペダルONの場 合 のRRレジスタ値 を設 定 します。設 定 値 の範 囲 は各 音 源 のRRと同 じです 。

OPZではREVレジスタにこの値 を設 定 します 。

EGS(EGバイアス)

エ ンベロープ 波 形 のバイアスです 。OPZとSSG系(ソフトウェアエ ンベロープ)のみ有 効 です 。

音 源 グループご とのEGパラメー タ値 の設 定 範 囲 は次 の通 り です 。 表 4-13 EGパラメータの設定範囲

音 源 AR DR SR SL RR TL REV EGS KSL KSR OPL系 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 - 0-3 0-1 OPLL系 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 - 0-3 0-1 OPN系 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 - - 0-3 OPM系 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 0-3 - 0-3 SSG系 0-127 0-127 0-127 0-127 0-127 - 0-127 0-127 - -

SSG-EG

OPN系/SSG系 のハー ドウェアエンベロープ 波 形 を設 定 します 。 設 定 値 と波 形 の対 応 は、音 源 チッ プご とに違 います。

また、SSG系 ではOP1(M1)のSSG-EG値 のみが有 効 となり ます 。

4-14 OPN/SSG(SSG/PSG/APSG)のエンベロープ波形

SSG-EG値 波 形 備 考

0-7 ハー ドウェアエ ンベロープなし

8 周 期 波 形 9

10 周 期 波 形

11

12 周 期 波 形

13

14 周 期 波 形

15

4-15 DSGのエンベロープ波形(破線はサスティンペダルON時のリリース)

SSG-EG値 波 形 備 考

0 アタッ クの強 い減 衰 音 。

1 アタッ クの遅 い持 続 音 。

デ ィケイ なし。

2 アタッ クの強 い持 続 音 。

3 エ ンベロープ なし。

4-16 SAA1099のエンベロープ波形

SSG-EG値 波 形 備 考

0 無 音

1 最 大 音 量(エ ンベロープ なし)の7/8 2

3 4 5 6 7

8-15 0-7と同 じ 右chからは反 転 した波 形 を出 力 。

16-127 最 大 音 量(EG無 効)

OPN系でハードウェアエンベロープが指定された場合、ARは必ず127(最大値)を設定します。

SSG系(PSG/SSG/APSG)のエンベロープ周期はDR、SR、SLの値を以下のように組み合わせて使用しま す。

エンベロープ周期(0~65535)

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 DR の下位 6bit SR の下位 6bit SL

4-2 SSG系のエンベロープ周期

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