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草加市産業新成長戦略

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Academic year: 2018

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(1)
(2)

1.草加市産業新成長戦略について

 ⑴ 戦略策定の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  ⑵ 位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  ⑶ 計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2  ⑷ 計画の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3  ⑸ 策定にあたり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2.本市の産業を取り巻く現状と課題

 ⑴ 各種統計結果から見える現状と課題・・・・・・・・・・・・・・ 4  ⑵ 事業者アンケートから見える現状と課題・・・・・・・・・・・・11  ⑶ まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16  

3.課題解決のための基本戦略

 ⑴ 産業振興施策の基本的な方向性・・・・・・・・・・・・・・・・17  ⑵ 重視すべき視点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17  ⑶ 計画期間内(平成27年度∼31年度)の基本戦略・・・・・・・18  

4.アクションプラン

 ⑴ 創業支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22  ⑵ 商店街元気倍増事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22  ⑶ 草加駅周辺市街地活性化事業・・・・・・・・・・・・・・・・・23  ⑷ 企業支援・育成事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23  ⑸ 商工業融資事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24  ⑹ 中小企業振興事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24  ⑺ 地域経済活性化事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25  ⑻ 地場産業振興事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25  ⑼ 都市農業育成・共生支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・26

(3)

1.草加市産業新成長戦略について

⑴ 戦略策定の必要性

 本市は、平成15年2月に「産業振興ビジョン」を策定しました。

 この「産業振興ビジョン」は、平成27年度を目標年度とした草加市総合振興計画 基本構想に整合させ、推進する視点から今後の市内産業の目指すべき将来像を明らか にし、行政の役割を明確にすることにより市内産業の活性化を図るために策定したも のです。

 同ビジョンでは、「ものづくりを大切にする、居住と生産が共存する産業のまち」 を産業の将来像として掲げました。

 基本方針として、情報技術の発達により、中小零細企業でも地球的な広がりの競争 にも参入できる時代となったことに対応し、市内企業の情報化を推進するとともに、 商業においては大消費地に近接している地の利を生かす、工業や農業においては、生 産者の顔が消費者に見える施策やものづくりを追求し、生産活動の活性化を図ること としました。

 市内における事業者数及び就業者数を維持することを目標に、様々な施策を進めて きましたが、ここ数年の動きだけでも、平成20年の世界同時不況や急激な円高の進 行、さらには東日本大震災の発生など、策定時とは社会経済情勢が大きく異なってい ます。

 この結果、製造業において国内消費の伸び悩みや生産拠点の海外シフトなどの影響 を受け、市内事業者数や従業者数が年々減少するなど、産業を問わず、地域経済を取 り巻く環境は一層厳しさを増しています。

 このため、改めて現状を分析し、産業振興のあり方を問い直す必要があると考え、 同ビジョンの後継計画となる「草加市産業新成長戦略(以下本戦略)」を策定するこ ととしたものです。

⑵ 位置づけ

 本市では、「草加市版総合戦略」を策定し、本市における人口減少と地域経済の活 性化、まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立を目指すこととしています。

(4)

 なお、農業分野については、「農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想」 を策定し、都市農業としての振興等に関する目標等が示されていますが、都市農業の 振興の観点からは、商業・工業分野との連携による取組が不可欠であることから、こ れらと連携して取り組むべき施策に焦点を当て記載をします。

⑶ 計画期間

 本戦略の計画期間は、草加市版総合戦略に準じ、平成27年度から平成31年度の 5年間とします。

 なお、計画期間終了後は、草加市版総合戦略の策定有無にかかわらず、本戦略の後 継計画を策定し、時流を捉えた産業振興施策の方向性を示すこととします。

● 総合振興計画等と草加市版総合戦略及び本戦略の関連図

(5)

⑷ 計画の構成 ① 現状分析

 本市の地域経済を取り巻く情勢や産業構造等を分析し、その課題を明らかにします。

② 課題解決のための基本戦略

 草加市版総合戦略に掲げる目標を達成する観点から、① 現状分析によって明らか になった課題を解決するための基本的な方向性を記載します。

③ 事業別アクションプラン

 草加市版総合戦略に掲げる目標を達成する観点から、② 基本戦略を踏まえ、重点 的に取り組むべき内容と計画期間内のアクションプランについて事業別に記載します。

⑸ 策定にあたり

 本戦略の策定にあたり、各種統計データ等を参照したほか、草加市版総合戦略の策 定に合わせ、草加商工会議所、草加市商店連合事業協同組合等関係団体及び市内事業 所等にヒアリングを行いました。

 また、本戦略の素案については、「ふるさと産業懇談会」委員等によるワーキング グループにおいて検討を加えました。

 ○ワーキンググループ委員名簿(敬称略)

所  属 役  職 委 員 氏 名

埼玉りそな銀行草加地域統括草加支店 支店長 内 田 政 美

日本政策金融公庫越谷支店 融資第二課長 寺 田 博 史

獨協大学経済学部経営学科 専任講師 陰 山 孔 貴

株式会社丸井 草加マルイ 副店長 多田納 正 紀

株式会社珍來総本店 代表取締役社長 清 水 秀 逸

株式会社CS 代表取締役社長 逸 見 貞 治

田畑商店 代表 田 畑 圭 介

ハリマ化成工業株式会社 東京工場長 石 井 利 幸

小林鋲螺株式会社 代表取締役 小 林 和 好

株式会社潤製作所 代表取締役 小 野 良一郎

株式会社メシエジャパン 代表取締役 茂 垣 行 信

草加商工会議所 事務局長 山    修 

草加商工会議所中小企業相談所 所長 浅 井 博 行

草加市商店連合事業協同組合 専務理事 谷古宇 隆 一

(6)

2.本市の産業を取り巻く現状と課題

⑴ 各種統計結果から見える現状と課題 ① 産業構造について

 本市では昭和30年代後半∼40年代にかけて、転入者・出生児が急増し、大幅な 人口増加に併せて急激な住宅地化が進行しました。このため、第三次産業(卸売業・ 小売業、飲食店、サービス業などの都市型産業)が主要な産業として成長していき、 現在においても事業所数及び従業員数は、いずれも全体の約7割を占めており、本市 において主要な産業となっています。

 次に、産業別の状況をみると、事業所数は、「卸売業・小売業」が最も多く、以下「製

造業」、「宿泊業・飲食サービス業」の順に多くなっています。従業員数については、「製

造業」が最も多く、以下「卸売業・小売業」、「宿泊業・飲食サービス業」の順になっ ています。

資料:平成21年経済センサス−基礎調査,平成24年経済センサス−活動調査

第1次産業 34(0.0%)

第1次産業 35(0.1%) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000

平成21年 24年

産業分類別市内従業員数比率

合計 78,343

合計 68,932

第1次産業 4(0.0%)

第1次産業 5(0.1%) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000

平成21年 24年

産業分類別事業所数比率

事業所

卸売業・小売業, 23.2%

宿泊業、飲食 サービス業, 13.0%

生活関連 サービス業、 娯楽業,

8.8% 10.0%

不動産業、 物品賃貸業,

7.4% 製造業, 16.7% 医療、福祉,

6.1%

その他, 14.8%

産業分類(中分類)別事業所数比率

卸売業・小売業, 22.0%

宿泊業、飲食 サービス業, 10.6%

生活関連 サービス業 ・娯楽業,

4.6% 建設業,

6.7%

不動産業、 物品賃貸業,

2.8% 製造業,

23.1% 医療、福祉,

7.7% その他, 22.5%

産業分類(中分類)別従業員数比率

第2次産業 2,228 (26.8%)

第2次産業 2,010 (26.7%) 第3次産業

6,089 (73.2%)

第3次産業 5,504 (73.2%)

第2次産業 22,553 (28.8%)

第2次産業 20,543 (29.8%) 第3次産業

55,756

(71.2%) 第3次産業48,354 (70.1%) 合計 7,519

合計 8,321

(7)

② 域内経済※1について

 本市の人口は昭和30年代∼昭和40年代にかけて急増し、平成24年の住民基本 台帳では 244, 170人となり、平成27年10月現在人口の増加が続いています。

 そのような状況の中、平成19年までの統計資料ではあるものの、「卸売業・小売業」

における市内事業所数は減っている一方、売り場面積が増加傾向にあることから、こ れまで域内経済を支えてきた小規模事業者が減少し、消費活動の中心が大型店舗に移 動していることが推察されます。

 また、商品販売額と人口推移との相関関係が見られるものの、消費者動向をみると、 周辺自治体に比べ市内購買率が比較的低いことから、市内商業機能と消費者が求める 商業需要との間にズレが生じていることが分かります。

※1 内閣府が作成した地域経済分析システムにおいては、行政単位(市町村または都道府県)を域内と定義している。

資料:住民基本台帳資料

資料:商業統計

2,033 1,932 2,070 1,841 1,701 1,687 349,974 363,021 387,086 359,924 409,736 395,848 320,000 330,000 340,000 350,000 360,000 370,000 380,000 390,000 400,000 410,000 420,000 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

平成6年 9年 11年 14年 16年 19年

事業所数及び年間商品販売額の推移

事業所数(件) 年間商品販売額 (百万円)

件 百万円

179,114 186,111 184,927 202,544 199,662 213,202 160,000 170,000 180,000 190,000 200,000 210,000 220,000

平成6年 9年 11年 14年 16年 19年

売り場面積の推移

売り場面積(㎡) ㎡

244,170 (245,578)

34,146 (30,447) 162,106 (156,964)

47,918 (58,167)

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000

昭和40年 45年 50年 57年 62年 平成4年 9年 14年 19年 24年 29年 34年

草加市の人口の推移

(8)

<市内購買率の動向>

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 87.5 −3.4 11.0 1.5

川口市 94.3 −0.6 5.2 0.5

越谷市 96.7  1.2 3.2 0.1

八潮市 74.2  9.1 24.3 1.5

埼玉県 − − − 1.2

1.食料品、日用雑貨等

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 55.3 −13.7 33.8 10.9

川口市 81.9   2.3 12.2 5.9

越谷市 82.0   4.1 13.1 4.9

八潮市 41.5 10.7 49.1 9.4

埼玉県 − − − 8.1

2.洋服、衣料品等

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 38.2 −21.7 45.8 16.0

川口市 77.5   2.2 13.4 9.1

越谷市 79.3   6.7 14.1 6.6

八潮市 37.9 −3.1 50.2 11.9

埼玉県 − − − 12.3

3.靴、かばん等

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 65.0 −15.0 27.6 7.4

川口市 78.6 −4.9 15.9 5.5

越谷市 80.4 −3.2 16.4 3.2

八潮市 38.7 −17.5 54.3 7.0

埼玉県 − − − 6.6

4.家具、家電等

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 70.6 −10.5 24.2 5.2

川口市 88.3   1.0 9.0 2.7

越谷市 91.4   1.0 6.8 1.8

八潮市 51.9 −3.8 43.1 5.0

埼玉県 − − − 4.3

5.文具、化粧品、スポーツ用品等

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 18.1 −23.9 69.4 12.5

川口市 73.1   1.0 18.8 8.1

越谷市 74.5  18.4 20.1 5.4

八潮市 14.2 −2.3 77.1 8.7

埼玉県 − − − 13.7

6.家族で買物を楽しむ場合

市内 購買率

平成17年 との増減

県内他市 流出率

県外 流出率

草加市 61.3 −8.5 29.6 9.1

川口市 81.5  3.7 13.5 5.0

越谷市 87.5  5.7 8.9 3.6

八潮市 35.9  3.3 54.4 9.7

埼玉県 − − − 6.3

7.飲食、外食を楽しむ場合

(9)

③ 域外収支※2について

 市内産業において、域外収支(域外販売額−域外仕入額)がプラスとなる業種は、「製

造業」となっています。

 さらに、「製造業」の中でも域外収支だけでなく、売上高構成比や付加価値額特化

係数※3を含め分析した場合、「金属製品製造業」、「生産用機械器具製造業」が比較的

本市の産業を特徴づけているとともに、持続可能な都市となるために必要な「外需の 獲得」を既に支えている業種であるということが分かります。

※2 内閣府が作成した地域経済分析システムにおいては、行政単位(市町村または都道府県)を域内として捉え、それ以外の 地域を域外として定義している。

※3 付加価値額(営業利益、人件費、減価償却費の合計)について、地域のある産業について、その占める割合が全国平均と 比較してどれだけ高いかを表す係数。1を超えると地域で卓越した業種といえる。)

農業・林業 計算不可

漁業 計算不可

鉱業、採石業、砂利採取業 計算不可

建設業 −

製造業 +

電気・ガス・熱供給・水道業 計算不可

情報通信業 −

運輸業、郵便業 −

卸売業、小売業 −

金融業、保険業 計算不可

不動産業、物品賃貸業 −

学術研究、専門・技術サービス業 −

宿泊業、飲食サービス業 計算不可

生活関連サービス業、娯楽業 −

教育、学習支援業 計算不可

医療、福祉 計算不可

複合サービス事業 計算不可

サービス業 −

公務 計算不可

分類不能の産業 計算不可

<域外収支>

食料品製造業 −

繊維工業 +

パルプ・紙・紙加工品製造業 −

化学工業 +

プラスチック製品製造業 −

ゴム製品製造業 +

窯業・土石製品製造業 −

鉄鋼業 +

非鉄金属製造業 +

金属製品製造業 +

はん用機械器具製造業 +

生産用機械器具製造業 +

業務用機械器具製造業 +

電気機械器具製造業 +

その他の製造業 −

<「製造業(中分類)」域外収支>

(10)

12.2 7.6

4.4

7.8 5.5

5.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 草加市

埼玉県 全国

製造業(中分類)の売上高構成比

食品製造業 飲料・たばこ・飼料製造業 繊維工業

木材・木製品製造業 家具・装備品製造業 パルプ・紙・紙加工品製造業

印刷・同関連業 化学工業 石油製品・石炭製品製造業

プラスチック製品製造業 ゴム製品製造業 なめし革・同製品・毛皮製造業

窯業・土石製品製造業 鉄鋼業 非鉄金製造業

金属製品製造業 はん用機械器具製造業 生産用機械器具製造業

業務用気化器具製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 その他の製造業

金属製品製造業 生産用機械器具製造業

0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 食品製造業

飲料・たばこ・飼料製造業 繊維工業 木材・木製品製造業 家具・装備品製造業 パルプ・紙・紙加工品製造業 印刷・同関連業 化学工業 石油製品・石炭製品製造業 プラスチック製品製造業 ゴム製品製造業 なめし革・同製品・毛皮製造業 窯業・土石製品製造業 鉄鋼業 非鉄金製造業 金属製品製造業 はん用機械器具製造業 生産用機械器具製造業 業務用気化器具製造業 電子部品・デバイス・電子回路製造業 電気機械器具製造業 情報通信機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 その他の製造業

製造業(中分類)の付加価値額特化係数

(11)

④ 都市農業について

 草加市における都市農業を取り巻く環境は農家数や耕地面積の減少等、年々厳しさ を増しています。このような状況の中、平成27年4月に都市農業振興基本法が公布・ 施行されたことを受け、新鮮な農産物の供給という一義的な機能に加え、防災空間の 確保、良好な景観の形成、国土・環境の保全、農業体験の場の提供等、多様な機能か ら都市における農業・農地の重要性が見直されつつあります。

 草加市において平成26年度に市内農家に向け実施したアンケートによると、農産 物を生産する農家の出荷先として、庭先販売や直売所、小売店・スーパーなどが5割 以上に達しており、地産地消への意欲が高いことが分かりました。

 このような状況ではあるものの、農業者の高齢化等の課題も抱えている中で、農業 者の経営努力だけでは限界もあり、地域の商工業事業者が持つ経営資源等を活用し、 これらを連携させながら、地産地消や農産物のブランド化等を推進することで、地場 農産物への理解や付加価値を高め、農家の営農意欲を支える必要があるものと考えます。

643 629 620 612 609 598 578

559 548 548

0 100 200 300 400 500 600 700

18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年

農家の動向

平成17年

279 272

264 258 252

243 239 235 232 228

0 50 100 150 200 250 300

18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 ha 経営耕地面積の動向

平成17年

市場

20.00% 小売店・ スーパー 4.20%

直売所 8.05%

庭先販売 21.20% 自家消費

38.50% その他 8.05%

生産した農産物の出荷先

資料:平成26年版農地統計書

(12)

<都市農業振興基本法の概要>

平成 27 年 4 月 22 日法律第 14 号

(目的)

基本理念等を定めることによる都市農業の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進

① 都市農業の安定的な継続

② 都市農業を有する機能の適切・十分な発揮 ⇒ 良好な都市環境形成

(都市農業の定義)

市街地及びその周辺の地域において行われる農業

(施策推進のための三つのエンジン)

① 基本理念

・都市農業の有する機能の適切・十分な発揮とこれによる都市の農地の有効活用・適正

保全

・人口減少社会等を踏まえた良好な市街地形成における農との共存

・都市住民をはじめとする国民の都市農業の有する機能等の理解

② 国・地方公共団体の責務等

・国・地方公共団体の施策の策定及び実施の責務

・都市農業を営む者・農業団体の基本理念の実現に取り組む努力

・国、地方公共団体、都市農業を営む者等の相互連携・協力

・必要な法制上・財政上・税制上・金融上の措置

③ 都市農業振興基本計画等

・政府は都市農業振興基本計画を策定し、公表

(13)

⑵ 事業者アンケートから見える現状と課題

 草加商工会議所に協力を依頼し、同所会員事業所(建設業、金融・保険業を除く) 2,350事業所に調査票を郵送し、市内事業所実態調査アンケートを実施しました。

① 本市の製造業が抱える現状と課題 A 事業の将来性と経営課題

 既存事業の将来性については、24%の事業所が「成長の見込みがある」と答えた 一方、43%の事業所は、「現状維持が精一杯」、27%の事業所は、「縮小していく 可能性が高い」と回答しています。

 また、経営課題としては、多い順に、「売上・受注の減少」、「仕入原価上昇」「諸 経費上昇」と続いており、比較的安価な外国製品との競争、近年の円安やエネルギー コストの上昇による原料高などの影響を受け、厳しい経営環境におかれている中で、 引き続き経営努力を続けている現状が推察されます。

● 調査時期:平成27年10月28日から平成27年11月13日

● 回 収 数:796(回収率33. 9%)

● 事業所の構成

  製 造 業 251事業所   非製造業 545事業所

成長の見込 みがある

24%

現状維持が 精一杯である

43%

縮小してい く可能性が

高い 27% 既存事業の 将来性が厳 しいため、 新規事業参 入を検討し ている

6%

【製造業】将来性について

売上・受注 減少 28%

仕入原価上昇 20%

代金回収悪化 1% 資金不足、資金繰り難

8% その他

1% 製品・商品安

11% 諸経費上昇

15%

人材・人手不足 13%

立地条件悪化 3%

(14)

交通の便が よい 28%

不動産価格 が安い

3% 就業者確保 がしやすい

4% 物価が安い

1%

その他 3% 顧客を確保

しやすい 5% 周辺に仕入

業者が多い 12%

東京に近い 33% 販売先が近い

11%

【製造業】草加市で企業経営する      上でのメリット

工場拡張 が困難

18%

周辺に仕入 業者が少ない

6%

道路交通事 情が悪い

8% 販売先が遠い

4% その他

3% 周辺に住宅

が多い 23% 就業者確保

が困難 10% 物価が高い

4%

特に問題は ない 24%

【製造業】草加市で企業経営      する上でのデメリット

草加市 14%

東京都内 29%

関西圏 6% その他

2% 埼玉県内

25% 関東圏

20% 海外

4%

【製造業】主な仕入先の所在地

草加市 14%

東京都内 25%

関西圏 9% その他

5% 埼玉県内

20% 関東圏 25%

海外 2%

【製造業】主な販売先の所在地

B 本市で経営するメリット、デメリットについて

 メリットとしては、合わせて61%の事業所が「交通の便がよい」、「東京に近いこ と」を挙げています。

 一方、デメリットとしては、合わせて41%の事業所が「工場拡張が困難」、「周辺 に住宅が多いこと」を挙げたほか、10%の事業者が「就業者確保が困難」であるこ とを挙げています。

 製造業を営む事業所の多くが大消費地を控えた「地の利」を活かした事業活動を 行っている一方、周辺の宅地化や市外で就業している市民が多いことによる人材確保 の難しさなどの課題を抱えている実情が浮かび上がっています。

C 取引関係等について

 仕入れ先については、「東京都内」が29%、「埼玉県内」が25%となっており、「市

内」も14%に達するなど、市内及び近郊からの仕入れの割合が高いことが分かります。  一方主な販売先については、25%が「関東圏」、25%が「東京都内」と回答し ており、「市内」及び「埼玉県内」を合わせると、84%に達しています。

(15)

成長の 見込み がある 19%

現状維持が 精一杯である

47%

縮小して いく可能 性が高い 27% 既存事業の

将来性が厳 しいため、 新規事業参 入を検討し ている

7%

【非製造業】将来性について

売上の減少 33%

仕入原 価上昇 16%

代金回収悪化 2% 資金不足、

資金繰り難 9%

諸経費上昇 17% 人材・人手不足

16% 立地条件悪化

5% その他

2%

【非製造業】経営課題

D 本市、並びに商工会議所への要望等について

 経営する上での相談相手として多い順に、「会計事務所」、「金融機関」、「商工会議所」

を挙げています。

 このような中、本市、並びに商工会議所への要望として、多い順に「制度融資事業 の拡充」、「販路拡大支援の拡充」を挙げています。

 経営課題の解決に向け、各種支援制度についてその拡充の検討もさることながら、 国県も含め、多様な支援制度がある中で、これらの情報提供を強化する必要があると ともに、これらの情報提供や事業者間の情報交換の機会を創出する金融機関や商工会 議所等の支援機関の役割が一層高まっていることが分かります。

E 雇用について

 36%の事業所が「人手、人材不足」であり、また、34%の事業所が「新規・中 途採用」を検討していると回答しています。

 また、64%の事業所が賃金については「横ばい」である、22%の事業所が「賃 上げを検討している」と回答しています。企業の経営環境が厳しい中で、人材確保に 向け苦心をしている様子が推察されます。

② 本市の非製造業(商業、サービス業)が抱える現状と課題 A 事業の将来性と経営課題

 既存事業の将来性については、19%の事業所が「成長の見込みがある」と答えた 一方、47%は「現状維持が精一杯」、27%は「縮小していく可能性が高い」と回 答しています。

 また、経営課題としては、多い順に、「売上の減少」、「諸経費上昇」、「仕入原価上

昇」、「人材・人手不足」と続いており、比較的安価な外国製品との競争、近年の物価高、

(16)

交通の便が よい 33%

不動産価 格が安い 7% 就業者確保 がしやすい

2% 物価が安い

3% 顧客を確保

しやすい 13% 周辺に仕入 業者が多い

6%

東京に近い 30%

その他 6%

【非製造業】草加市で企業経営する       上でのメリット

顧客を確保 しにくい

17% 周辺に仕入 業者が少ない

4%

道路交通事 情が悪い

12% 特に問題は

ない 33% 不動産価格

が高い 9% 就業者確保

が困難 12%

物価が高い 4%

その他 9%

【非製造業】草加市で企業経営する       上でのデメリット

草加市 21%

東京都内 26%

関西圏 5% その他

2% 埼玉県内

30% 関東圏

14% 海外

2%

【非製造業】主な仕入先の所在地

草加市 40%

東京都内 18%

関西圏 2% その他

2% 埼玉県内

25% 関東圏

12% 海外

1%

【非製造業】主な顧客の所在地

B 本市で経営するメリット、デメリットについて

 メリットとしては、合わせて63%の事業所が「交通の便がよい」、「東京に近い」 ことを挙げています。

 また、デメリットとしては、17%が「顧客を確保しにくい」を挙げていますが、 メリットとしても13%が挙げており、事業ごとの特性に応じて判断が分かれている ことが分かります。

 デメリットとして挙げられている割合が高いものとしては「就業者確保が困難」が あり、市外で就業している市民が多いという本市の特徴が浮かび上がっています。  製造業とは異なる特徴として、「特に問題はない」を挙げる事業者が33%に達し ており、非製造業における事業環境としては一定程度の魅力を持った都市であること が分かります。

C 取引関係等について

(17)

D 本市、並びに商工会議所への要望等について

 経営する上での相談相手として、多い順に、「会計事務所」、「商工会議所」を挙げ ています。

 このような中、本市、並びに商工会議所への要望として、「制度融資事業の拡充」、「経

営相談等の充実」を挙げており、経営課題の解決に向け、各種支援制度についてその 拡充の検討もさることながら、国県も含め、多様な支援制度がある中で、これらの情 報提供を強化する必要があるとともに、これらの情報提供や事業者間の情報交換の機 会を創出する金融機関や商工会議所等の支援機関の役割が一層高まっていることが分 かります。

E 雇用について

 31%の事業所が「人手、人材不足」であり、「新規・中途採用を検討している」 と回答しています。

(18)

⑶ まとめ

 本市の事業所は、厳しい経済状況の中ではありますが、経営努力を重ね、本市及び その近郊を中心に、活発な企業活動を行っている姿が見えてきました。

 しかしながら、本市における特徴的な課題として、製造業においては、周辺の宅地 化による工場拡張の困難さや操業への影響、製造業・非製造業を問わず、人材確保の 難しさなどが浮かび上がっています。

 これらは、本市に「地の利」があるというメリットの裏返しとして生まれるデメリッ トであり、本市の土地利用に関する考え方の整理を含め、中長期的な視点で検討をし ていく必要があるものと考えます。

 一方、事業所を取り巻く当面の経営課題を鑑みると、売り上げ・取引先の減少等商 品・サービスにおける競争力や、販売促進力等の強化が必要となる課題が挙げられて います。これらの経営課題の解決に向け、金融機関や商工会議所等の支援機関による 適切な経営支援の実施や、支援制度の紹介等が求められている現状が浮かび上がって います。

 草加市人口ビジョンに基づき、総人口の減少を極力抑え、社会移動についても、現 状と同等に維持していくことを目指す本市においては、市内の「しごと」を支える産 業の活性化はもっとも重要な課題の一つです。

 商業・工業の分野においては、本市の市内購買率の低さから、成長の可能性を見出 すことのできる第3次産業(卸売業・小売業、飲食店、サービス業などの都市型産業) の活性化を図るとともに、製造業の分野においては、当面の経営課題の解決につなが る施策を優先的に講じながら、中長期的に「域内経済循環の活性化」と「域外収支の 改善」を目指していく必要があります。

(19)

3.課題解決のための基本戦略

⑴ 産業振興施策の基本的な方向性

  

「快適都市−草加−」の「持続可能性」を支える産業構造の構築

⑵ 重視すべき視点

  

「域内経済循環の活性化」と「域外収支の改善(外需獲得)」

  

につながる産業の育成

帰草 離草

越谷 春日部

東京

コミュニティ活性化

平時のにぎわい 消費

生産

域内循環

消費

創業

草 加 市

誇り 愛着

外需獲得

消費

消費 仕入

誇り・愛着

(20)

⑶ 計画期間内(平成27年度∼31年度)の基本戦略 ① 創業支援の推進による都市型産業の育成と雇用創出

 草加市人口ビジョンで示したように、総人口の減少を極力抑え、社会移動につい ても、現状と同等に維持していく必要がある本市において、域内のマーケットをター ゲットにして経済活動を展開する商業・サービス業などの都市型産業の育成と集積 は、市内消費の拡大を通じた域内経済循環の活性化を図る観点から、特に重視すべき ものと考えます。

 この視点から、本市においては創業支援を重要な施策として捉え、商工会議所、日 本政策金融公庫越谷支店等地域の支援機関等が連携した草加市創業支援事業計画に基 づく創業支援を積極的に推進します。また、草加市版総合戦略で支援強化を図る出産・ 子育て世代の女性の社会参加ニーズに呼応した創業支援事業を推進します。

 また、創業後、成長期に至る過程においては、様々な経営課題を解決していく必要 があります。支援機関等が連携し適切な支援を継続しながら、事業の成長を促すこと で、幅広い雇用の創出につなげていきます。

 これらの取組を通じ、開業費300万円程度以内の少額創業に対する支援体制を整 備することで、本市への創業希望者の誘致を促進します。

 さらに、創業希望者の呼び水・受け皿の一つとして遊休不動産をリノベーション して都市型産業の集積を図る民間主導・公民連携のまちづくり「リノベーションまち づくり」を草加駅東口周辺の中心市街地において推進します。併せて、これまで創業 希望者の受け皿の一つとなってきた市内商店街等については引き続き、地域商業やコ ミュニティを支える重要な役割を担っているものの、高齢化等の影響から、商店街単 体での取組が年々困難になりつつある現状があります。このため商店連合事業協同組 合及び各商店会と密接に連携を図りながら、商店会同士が連携をした活性化施策を推 進できるよう、その体制整備を支援していきます。

●市内消費の活性化には、商業・サービス業等の都市型産業の集積が必要。

●都市型産業の育成のために、地域の支援機関等が連携した創業支援を推進。

●支援機関等が連携し、創業後の事業成長を継続的に支援することを通じ、雇用の創 出につなげる。

(21)

② 競争力ある製品・モノづくり技術のPRと企業価値の向上

 市内には、優れた技術を持ったモノづくり事業者が数多く操業している一方、売り 上げや受注先の減少等の課題を抱える中で、新たな収益の柱となる製品の開発、新た な販売チャネルの開拓等の取組が急務となっているものと考えられます。

 市では、これまで、新製品開発、商標登録や特許申請、製品PRのための展示会出 展、草加モノづくりブランドの認定等、製品開発から販売促進に係る支援を行ってき ましたが、改めて、国・県等の支援メニューと合わせ、企業の経営課題の解決に向け て、どのような支援メニューがあるのか、商工会議所、金融機関等と連携を図り情報 提供を強化していく必要があるものと考えます。

 また、「草加モノづくりブランド」認定事業の更なる強化を図り、競争力のある製 品やモノづくり技術を市内外に強力にアピールし、「外需獲得」につながる企業活動 の活性化を図れるよう、検討を進めていきます。

 このような企業経営の革新に意欲を持ち、企業価値の向上に取り組む経営者層の支 援の観点から、商工会議所及び獨協大学が連携して開催する「地域ビジネススクール 草加」の開催を支援するほか、モノづくり観光推進事業を通じて、企業価値の向上と 住工共生の促進に繋がる企業活動の円滑化を図ります。

 また、市内事業所が減少する中で、事業拡大意欲のある事業所が引き続き市内にお ける操業を選択し、さらには、市外からの新たな事業所の誘致につながるよう、新た な施策の検討を含め、市内における事業所立地を促進します。

 地場産業振興の観点からは、国内の嗜好の変化等の影響から厳しい経営環境に置か れている草加せんべい業界について、2020年東京オリンピック・パラリンピック を絶好の商機として捉え、外国人観光客向けの販売促進や、海外展開等の国際化の支 援を行うとともに、地場産業振興協議会の会員事業所の次世代経営者層の連携促進を

●企業の経営課題の解決に活用できる支援メニューに関する情報提供を強化。

●「草加モノづくりブランド認定事業」の更なる強化を図り、競争力のある製品やモ ノづくり技術のPRを図れるよう検討を進め、「外需獲得」につながる企業活動の 活性化をめざす。

●経営者層向け地域ビジネススクールの開催支援やモノづくり観光の推進を通じて、 経営革新の意欲ある経営者が取り組む企業価値の向上や企業活動の円滑化を支援。

●市内事業所が引き続き市内における操業を選択し、また、市外からの新たな事業所 の誘致につながるよう、新たな施策についての検討を含め、市内における事業所立 地を促進する。

(22)

③ 域内経済循環活性化のための施策継続

 域内経済循環を活性化する観点からは、市内事業者の優れた技術・サービス・製品 を利用いただけるよう、様々な機会を通じて、継続的に施策を講じる必要があります。  この観点から、個別の事業者の取組を支援するだけでなく、域内全体の経済循環に 資する取組を継続的に講じ、活性化を図る施策が求められています。

 市と商工会議所、市内各工業会は、「草加地域経済活性化事業実行委員会」を組織し、

域内経済循環に貢献する、市内事業者への発注、市内製品の購入を促すとともに市内 事業所の積極的な事業活動を支援する事業として、「市内リフォーム補助事業」「モノ づくりダイレクトセール事業」「市内事業所等設備投資支援事業」を実施しています。  引き続き、同実行委員会の実施する事業を支援するとともに、実施する事業内容に ついては、経済社会動向や地域経済における課題等を見極めつつ、より高い事業効果 を発揮できるよう見直しを図っていきます。

 また、商店連合事業協同組合が実施する市内共通ポイントカード事業について、市 内購買率の向上に資する観点から、引き続き普及啓発について、連携を図っていきま す。

●草加地域経済活性化事業を引き続き推進。

●域内経済循環に貢献する、市内事業者への発注、市内製品の購入を促す。

●経済社会動向や事業効果を鑑み、必要に応じ、実施内容の見直しを図る。

(23)

④ 農商工連携による、農産物のブランド化と地産地消の推進

 農地の宅地化等への転用により年々農地が減少する本市において、市民の皆様に地 域の農業について理解を深めていただき、市内農産物を積極的に購入いただく「地産 地消」の推進は、その生命線ともいえるものです。

 この観点から、本市の農産物の普及啓発につながるイベント等を推進するとととも に、付加価値が高く、本市を代表する農産物の一つである「枝豆」について、農業協 同組合、農業振興協議会、商工会議所等関係団体が連携する(農商工連携)体制にて 品質向上とブランド化の推進を図ります。

●「地産地消」の推進は、都市農業を守る生命線。

●農産物の普及啓発につながるイベント等を推進する。

(24)

4.アクションプラン

主な事業内容

草加市創業支援計画等に基づき、商工会議所並びに日本政策金融公庫越谷支店と協力し、 意欲ある創業希望者に対する支援を実施することを通じ、市内産業の活性化を図ります。 また、女性の活力を地域経済の活性化に活かす視点から、女性創業スタートアップ事業 を実施することを通じ、特に子育て世代の創業希望者を支援し、市内産業の活性化を図 ります。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・創業塾等草加市創業支援事業の利用促進と、継続支援による市内創業実績の拡大 ・女性創業スタートアップ事業の利用促進と、継続支援による創業事例の創出 ・支援機関による創業後支援の継続による、事業成長の促進

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

草加市創業塾等の実施体制 改善(外部委託化)

月3万円ビジネス連続講座 の実施

月3万円ビジネス連続講座修 了者の継続支援体制の確立

支援機関による創業後支援 体制の確立と継続

KPI

① 草加市創業支援事業を利用した創業者数        56件 ② 空き店舗を活用した創業者数  15人 ③ 女性創業スタートアップ事業を利用した   創業者数       15人

⑴ 創業支援 事業

主な事業内容 市内商業の活性化のため、商店街が取り組むにぎわいづくり事業、施設整備事業等に補助金を交付し、その活動を支援する。

計画期間内に

重点的に取り組むべき課題 ・市内商店街の連携促進による活性化・商店街が管理する設備等の整備または撤去

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

商店街元気倍増事業(ソフト 事業)の推進体制の見直し

グルメ等を活用した市内商店街活性化 事業の推進による商店会間の連携強化

将来に渡り維持が困難となる商 店会が管理する設備等の撤去

KPI

① 連携して活性化事業を行う商店会の割合        80% ② 商店会の管理する街路灯のLED化率        65%

(25)

主な事業内容 民間主導・公民連携の視点で、草加駅周辺の中心市街地活性化のために基本的な構想を描くとともに、当該地区に点在する遊休不動産をリノベーションし、都市型産業をはじ めとした新たなコンテンツを創出する。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・公民連携によるまちづくり構想の策定 ・啓発活動の推進

・民間事業の支援策の検討

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

そうかリノベーションまち づくり構想の策定

リノベーションスクールの 開催

リノベーションまちづくり 協議会の設置

家守会社等のファイナンス 環境の整備

KPI ① そうかリノベーションまちづくり構想の策定         平成28年度までに策定 ② リノベーションスクールの開催 年1回 ⑶ 草加駅周辺市街地活性化 事業

主な事業内容

市内中小企業者が取り組む新製品等の開発、国際規格、産業財産権等の取得、展示会へ の出展を支援するとともに、草加モノづくりブランド認定、うるおい工房の認定、草加 モノづくり探検隊事業、ふるさと納税推進事業を行い、市内産業の活性化を図るほか、 市内産業の振興策について検討します。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・企業の経営課題(新製品開発、販路拡大等)に係る支援メニューの普及啓発

・販売促進支援に係る企業活動支援メニューの検討・実施(草加モノづくりブランド事業 の改善含む)

・事業所立地に関する新たな施策についての検討を含め、市内における事業所立地を促進

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

企 業 活 動 支 援 施 策 ガ イ ド ブックの作成・配布

販売促進支援に係る企業活 動支援メニューの検討

販売促進支援に係る企業活 動支援メニューの実施

モノづくり観光推進事業の 実施

事業所立地の促進

KPI

① 各種企業支援制度を利用後の追跡調査で、   企業業績の向上につながったと回答した   企業の割合 60%

② 新たな産業観光モデルコースの策定件数        3件

(26)

主な事業内容 中小企業の向上発展を目的として、資金調達を必要とする中小企業者に対する金融機関からの融資を円滑にするため、金融機関に資金預託を行うほか、中小企業の安定化を図 るため、利子補給、債務の代位弁済を行います。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・市制度融資の普及啓発 ・市制度融資の利用促進

・市制度融資メニュー拡充の検討(まちづくりプロジェクト、創業等)

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

PR冊子の作成・配布

既存融資制度の見直し

メニュー拡充の検討

KPI ・市制度融資の利用件数 平成26年度比増

⑸ 商工業融資 事業

主な事業内容

産業振興支援情報サイトを活用した市内産業情報の提供や、物産・観光情報センターに おける市内製品の展示・販売支援など、様々な媒体を活用して積極的に情報発信し、市 内中小企業の経営を支援します。また、市内中小企業者の総合的発展を目的とした商工 会議所の事業活動に対し、事業補助等の支援を行うほか、地域産業の活性化を目的とし て、獨協大学、商工会議所との産学行連携事業を推進します。

計画期間内に

重点的に取り組むべき課題 ・市内事業経営者および若手後継者を対象とした経営スキル向上の機会の創出

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

産学行連携による地域ビジ ネススクールの開催

KPI ・モデルカリキュラム受講者のうち、 学習内容が経営に活かせると答えた割合        60%

(27)

主な事業内容 草加地域経済活性化事業実行委員会に補助金を交付し、市内リフォーム補助事業等の域内経済循環や事業所の事業活動を活性化する事業を実施します。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・市内リフォーム補助事業、モノづくりダイレクトセール事業の経済効果拡大に向けた  見直し検討

・市内事業所等設備投資支援事業の事業効果把握とさらなる投資意欲喚起に向けた見直  し検討

・経済社会情勢の把握による実施事業メニューの検討

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

市内リフォーム補助事業の 実施内容見直し検討

モノづくりダイレクトセール 事業の実施内容見直し検討

市内事業所等設備投資支援 事業の事業効果把握

市内事業所等設備投資支援 事業の実施内容見直し検討

実施事業メニューの検討

KPI

① 市内リフォーム補助事業利用による工事件数        236件 ② モノづくりダイレクトセールの来場者数 5,995人 ③ 市内事業所等設備投資支援事業を利用し、業績の改   善につながったと回答した事業者の割合 60%

⑺ 地域経済活性化 事業

主な事業内容 地場産業(せんべい、ゆかた、皮革)の振興発展のため、事業者が行う需要の拡大、販路の開拓並びに啓発を行う活性化事業に対し、補助等の支援を行います。また、市内外 のイベント等において地場産業の紹介、PRを行い、地場産業の活性化を図ります。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた

 草加せんべいの国際PR(外国人観光客向け・海外展開)の促進 ・地場産業振興協議会の活動活性化

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

草加せんべい国際展示会等 出展支援

草加せんべい国際販促支援

地場産業次世代経営者間の 情報交換強化

地場産業次世代経営者間の 連携による活性化事業推進

KPI ・新たに国際PRに取り組む草加せんべい 事業者数         3社(団体)

(28)

主な事業内容

魅力ある都市農業構築に向け、農業振興協議会各部会と協働して体験農業、共進会、研修 等を実施します。また、農業への理解度を深め、地産地消を推進するため、学校給食への 地場農産物の安定的な供給、市民農園及び庭先販売のPRを実施します。また、草加の代 表的な農産物の一つである「枝豆」について、農商工連携をはかり、その普及啓発の推進 をします。

計画期間内に 重点的に取り組むべき課題

・地産地消の推進

・農商工連携による、草加の農産物の普及啓発と更なる品質向上によるブランド化促進 ・市民農園の拡大に向けた新たな運営体制等の検討

課題解決のための行程 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度

都市農業振興イベントの開催

草加の枝豆振興事業の推進

市民農園の拡大策の検討

KPI

(29)

草加市産業新成長戦略

発 行 平成28年3月 発行者 草加市役所

    〒340−8550

    埼玉県草加市高砂一丁目1番1号 電 話 048−922−0151(代表)     048−922−3477(直通) FAX 048−922−3406

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