2009 年夏
●試験問題対策●
・15行程度で論じなさい。
A)前1000年以前の時代は「神々がささやく世界」であったという仮 説がある。この仮説について簡潔に要約した上で、それについて自分の見 解を述べなさい。
・「神々のささやく世界」とは?
→古代人と古代文明の背景には現代とは全く異なる精神構造があり、個々 の人間の神経系にはその人間とは別の人格、まさに神と呼べる部分が存在 していた。それらは彼ら古代人の意識に複数の「声」というかたちをとり ながら直接語りかけて命令し、いわゆる「意志」の働きをしていた、とい う仮説。
・言い出しっぺは誰か?
→J・ジェインズ『神々の沈黙』
これによると、もともとわれわれの脳は人間本来の言語を理解する左脳 と、神々の象徴言語(上で述べた働きかけ)を理解する右脳とに機能分化 していたとされている。これがいわゆる「二分心」のこと。
ようするに、
「日常で用いる意識」 と
「神々の語りかけに応じる意識」
の2つを古代人は持っていたと言いたいらしい。
この説明+自分の見解を考えて書けばかなり点数くると思います。
歴史Ⅰ(月3 本村凌二)
歴史Ⅰ(月3 本村凌二)試験問題対策 1
2009 年夏
B)「枢軸時代」という概念について簡潔に要約した上で、それについて 自分の見解を述べなさい。
・「枢軸時代」とは?
→意味としては、「今後の歴史の軸となる時代」。「人間が人間としての 自覚に達し、人間存在の意味を様々な哲学・思想によって問い直していっ た時代」といえばわかりやすい(?)。
・何があった?
→中国では諸子百家が登場、イランではゾロアスターが善悪二元論を説 く。インドではウパニシャッド哲学が生まれ、また仏陀が誕生。ギリシア ではホメロスなど哲学者が活躍した。「人間」、「世界」、「自然」その ものを探求しようとした。
・言い出しっぺは誰か?
ドイツの精神科医・哲学者のカール・ヤスパース。
世界史の軸をキリスト教のみに頼る西洋的視点では説得力に欠けるとし、 シナ、インド、西洋の三つの世界において人間探求が開始された「枢軸時 代」の概念を提唱した。
A)の「神々のささやく世界」とは逆といえる時代であるといえる。
(実際、年代的にも神々→枢軸。これは答案に書かない方がいいと思うけ ど、あえて説明するなら、「神々のささやく世界」はアルファベットの誕 生などによって神々の存在が遠のくことで終焉し、かわりに詩や歌、神託 さらには思想家が出現して根源的な問いかけを行う「枢軸時代」に突入し た、みたいな。)
あとはこれ+自分の見解でお願いします。
歴史Ⅰ(月3 本村凌二)
歴史Ⅰ(月3 本村凌二)試験問題対策 2