• 検索結果がありません。

調査の概要 資料シリーズNo194「諸外国における教育訓練制度―アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス―」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "調査の概要 資料シリーズNo194「諸外国における教育訓練制度―アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス―」|労働政策研究・研修機構(JILPT)"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

- 1 - 調査の概要

〈調査方法〉

本 調 査 は 、 厚 生 労 働 省 の 要 請 に 基 づ き 、 ア メ リ カ 、 イ ギ リ ス 、 ド イ ツ 、 フ ラ ン ス の 4 カ 国 を 対 象 に 、 公 的 教 育 訓 練 制 度 と そ の 実 施 状 況 に つ い て 、 文 献 調 査 に よ り 情 報 収 集 を 行 っ た も の で あ る 。

〈調 査 項 目 〉

主 に 以 下 の 各 項 目 に つ い て 、 情 報 収 集 を 行 っ た 。

・ 労 働 市 場 の 状 況 と 特 徴 ( 人 口 動 向 、 社 会 動 向 、 教 育 技 能 水 準 、 技 能 需 要 な ど )

・ 教 育 訓 練 政 策 に お け る 位 置 付 け ( 教 育 制 度 と の 関 係 )

・ 所 管 省 庁 、 関 係 機 関 の 役 割 ( 実 施 ・ 監 督 機 関 、 教 育 訓 練 機 関 、 労 使 団 体 な ど )

・ 職 業 能 力 評 価 制 度

・ 対 象 者 別 の 職 業 訓 練 施 策 と 実 施 状 況 ( 若 年 者 、 失 業 者 、 在 職 者 向 け )

・ 各 種 の 促 進 策 ( 金 銭 的 支 援 、 そ の 他 )

〈 調 査 概 要 〉

各 国 に お け る 教 育 訓 練 政 策 の 状 況 か ら は 、職 業 訓 練 の 位 置 づ け の 多 様 性 が 改 め て 確 認 さ れ た 。 特 に ア メ リ カ と 欧 州 各 国 の 間 に は 、 主 な 対 象 者 や 訓 練 を 通 じ て 獲 得 さ れ る 技 能 に 関 す る 了 解 に 違 い が あ る と 考 え ら れ る 。

ア メ リ カ で は 、 制 度 の 形 成 過 程 に お い て 、 低 所 得 者 や 低 ス キ ル の 者 、 マ イ ノ リ テ ィ 、 求 職 者 と い っ た 層 へ の 支 援 策 と し て の 訓 練 の 提 供 が 主 眼 と さ れ て き た 。 近 年 は 、 対 象 層 の 拡 大 が 図 ら れ て い る も の の 、依 然 と し て こ う し た 層 の 支 援 が 優 先 課 題 に 位 置 づ け ら れ て い る 。 各 地 域 に は 、 職 業 訓 練 の み な ら ず 、 求 職 者 と 雇 用 主 の マ ッ チ ン グ や キ ャ リ ア ガ イ ダ ン ス な ど も 含 む サ ー ビ ス 提 供 の 中 心 を 担 う 公 的 な 委 員 会 組 織 が 設 置 さ れ( 過 半 数 を 企 業 か ら の 委 員 が 構 成 )、 関 係 組 織 と の パ ー ト ナ ー シ ッ プ に よ り 、 連 邦 政 府 の 予 算 で 訓 練 を 含 む 各 種 サ ー ビ ス が 実 施 さ れ る 。 訓 練 の 成 果 を 測 定 す る 指 標 は 、 雇 用 に 結 び つ い た 度 合 い に そ の 重 点 が 置 か れ る 。 ま た 、 若 年 者 に つ い て は 、 学 校 教 育 に お け る 職 業 教 育 の 役 割 が 大 き い が 、 学 校 外 で 提 供 さ れ る 職 業 訓 練 プ ロ グ ラ ム は 、 や は り 社 会 的 に 不 利 な 状 況 に あ る 者 に 対 象 が 限 定 さ れ る 。

一 方 、 欧 州 で は 、 資 格 制 度 を 基 盤 と し て 、 職 業 訓 練 を 通 じ て 獲 得 さ れ る 技 能 が 重 視 さ れ る 傾 向 に あ り 、 若 年 層 か ら 成 人 ま で 、 広 範 な 層 に よ る 参 加 が う か が え る 。 た だ し 、 こ こ で も そ の 状 況 は 各 国 で 異 な る 。

た と え ば ド イ ツ で は 、 中 世 の 徒 弟 制 度 を 起 源 と す る 職 業 訓 練 が 、 政 府 や 労 使 な ど の 関 係 者 に よ る 連 携 を 通 じ て 発 展 し て き た 。教 育 課 程 に お け る 早 期 の 段 階 で 分 岐 点 が 設 け ら

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

(2)

- 2 -

れ 、 職 業 的 な コ ー ス に 進 む 者 に は 、 い わ ゆ る 「 デ ュ ア ル シ ス テ ム 」( 実 地 訓 練 と 学 習 を 併 行 し て 行 う ) を 中 核 と し て 、 長 期 に わ た る 訓 練 が 提 供 さ れ る 。 訓 練 の 修 了 資 格 は 、 就 職 や よ り 高 度 な 職 業 訓 練 に 進 む た め の 要 件 と さ れ 、 社 会 的 な 認 知 度 は 高 い と い え る 。 全 国 あ る い は 州 レ ベ ル で 、 政 労 使 の 参 加 に よ る 委 員 会 組 織 が 、 技 能 需 要 に 即 し た 教 育 訓 練 の 内 容 や 職 種 別 の 資 格 の 更 新 を 担 っ て い る 。

フ ラ ン ス で も 、 職 業 資 格 が 技 能 に 関 す る 指 標 と し て 非 常 に 重 視 さ れ て お り 、 そ の 有 無 や 等 級 が 、 就 職 の 可 否 や 労 働 条 件 を 左 右 し う る 。 国 が 管 轄 す る 職 業 資 格 の 取 得 を 目 的 と し た 多 様 な レ ベ ル の 職 業 訓 練 課 程 が 、 義 務 教 育 修 了 後 の 各 段 階 に 対 応 す る 形 で 地 域 圏

( 自 治 体 ) に よ っ て 運 営 さ れ て お り 、 主 に 国 民 教 育 省 の 管 轄 す る 教 育 機 関 が そ の 提 供 を 担 う 。 ま た 、 主 に 学 校 を 離 れ た 在 職 者 や 失 業 者 ・ 求 職 者 に 対 し て 提 供 さ れ る 継 続 職 業 教 育 訓 練 は 、 労 使 の 設 置 す る 公 的 機 関 あ る い は 国 、 地 域 圏 が 担 い 、 企 業 や 訓 練 機 関 等 が 提 供 し て い る 。 な お 、 国 民 に は 勤 続 年 数 に 応 じ て 一 定 の 時 間 数 の 職 業 訓 練 の 受 講 が 権 利 と し て 保 証 さ れ て お り 、 そ の 蓄 積 や 利 用 の 状 況 は 、 職 業 訓 練 個 人 口 座 の 制 度 に よ っ て 管 理 さ れ て い る 。

他 方 、 イ ギ リ ス で も 従 来 は 、 資 格 制 度 を 基 盤 と し た 教 育 訓 練 政 策 が 実 施 さ れ て き た 。 低 資 格 層 を 中 心 に 、 公 的 補 助 に よ り 資 格 取 得 が 促 進 さ れ 、 ま た よ り 柔 軟 な 資 格 の 開 発 や 取 得 を 可 能 と す る 資 格 制 度 の 再 編 が 図 ら れ た 。 し か し 、 新 た な 制 度 は そ の 有 効 性 に 疑 問 符 が 付 さ れ 、 結 果 と し て 導 入 か ら わ ず か 数 年 で 廃 止 さ れ た 。 職 業 資 格 と 雇 用 主 の 技 能 需 要 の 乖 離 や 、 取 得 の た め の 制 度 の 複 雑 さ に 関 す る 批 判 は 根 強 く 、 近 年 の 制 度 改 革 に お い て は 、 む し ろ 資 格 の 位 置 付 け は 後 退 し て い る 。 雇 用 主 の 技 能 需 要 を よ り 直 接 的 に 反 映 で き る 訓 練 の 手 法 と し て 、 ア プ レ ン テ ィ ス シ ッ プ ( 企 業 に お け る 見 習 い 訓 練 ) の 拡 充 が 掲 げ ら れ 、 ま た そ の 財 源 と し て 、4 月 か ら は 負 担 金 制 度 が 導 入 さ れ る 。 頻 繁 な 制 度 改 革 に よ り 、 未 だ 試 行 錯 誤 が 続 い て い る 状 況 に あ る と い え る 。

次 表 に 、 各 国 の 公 的 職 業 訓 練 制 度 の 概 要 を 示 す 。 便 宜 上 、 対 象 者 別 の 整 理 と し て い る が 、 表 中 に も 記 載 の と お り 、 各 国 と も 対 象 者 を 必 ず し も 限 定 し て い な い 施 策 が 多 い 点 に 留 意 頂 き た い 。

ま た 、 若 者 を 対 象 に 含 む ( も し く は 主 な 提 供 対 象 と さ れ て い る ) 施 策 に つ い て は 、 外 形 上 の 類 似 性 か ら 、 以 下 の 区 分 を 設 け て い る 。 ひ と つ は 、 教 育 訓 練 機 関 で の 訓 練 が 中 心 と な る も の で 、 中 等 教 育 機 関 や 訓 練 プ ロ バ イ ダ な ど が 提 供 す る 、 座 学 を 中 心 と し た 訓 練 や 、施 設 内 の 訓 練 セ ン タ ー 等 に 留 ま る 教 育 訓 練 を 想 定 し て い る 。次 に 、養 成 訓 練 と し て 、 企 業 で の 就 業 を 通 じ た 訓 練 に 重 点 を 置 き つ つ 、座 学 に よ る 理 論 的 な 学 習 を 組 み 合 わ せ た 教 育 訓 練 を 区 分 し た 。 さ ら に 、 そ う し た フ ォ ー マ ル な 枠 組 み か ら 外 れ た 者 、 あ る い は 何 ら か の 困 難 な 状 況 か ら 就 職 が 難 し い 者 を 主 な 対 象 と す る 訓 練 ・ 支 援 策 を 、 別 途 分 類 し て い る 。 こ こ で も 、 想 定 さ れ る 対 象 層 や 目 的 ・ 内 容 、 あ る い は 教 育 訓 練 制 度 に お け る 位 置

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

(3)

- 3 -

づ け な ど 、 各 国 で 相 当 の 違 い が あ る と 思 わ れ る が 、 そ う し た 差 異 を 表 中 で 示 す こ と は で き な か っ た 。 詳 細 は 、 本 文 で ご 確 認 頂 き た い 。

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

(4)

- 4 - 図 表 各 国 に お け る 公 的 職 業 訓 練 の 概 要

* 各 制 度 ・ プ ロ グ ラ ム は 、 複 数 の 対 象 層 ( 例 え ば 若 者 と 在 職 者 、 な ど ) に ま た が っ て 適 用 さ れ る 場 合 が あ る 。 詳 細 は 本 文 を 参 照 の こ と 。

** 労 使 に よ る 自 主 的 な 訓 練 に 関 す る 基 準 を 定 め 、認 証 し た プ ロ グ ラ ム を 登 録 す る 制 度 。政 府 等 に よ る 訓 練 実 施 へ の 関 与 は な い た め 、 本 文 で は 取 り 上 げ な い 。

- 4 - 図 表 各 国 に お け る 公 的 職 業 訓 練 の 概 要

* 各 制 度 ・ プ ロ グ ラ ム は 、 複 数 の 対 象 層 ( 例 え ば 若 者 と 在 職 者 、 な ど ) に ま た が っ て 適 用 さ れ る 場 合 が あ る 。 詳 細 は 本 文 を 参 照 の こ と 。

** 労 使 に よ る 自 主 的 な 訓 練 に 関 す る 基 準 を 定 め 、認 証 し た プ ロ グ ラ ム を 登 録 す る 制 度 。政 府 等 に よ る 訓 練 実 施 へ の 関 与 は な い た め 、 本 文 で は 取 り 上 げ な い 。

- 4 - 図 表 各 国 に お け る 公 的 職 業 訓 練 の 概 要

* 各 制 度 ・ プ ロ グ ラ ム は 、 複 数 の 対 象 層 ( 例 え ば 若 者 と 在 職 者 、 な ど ) に ま た が っ て 適 用 さ れ る 場 合 が あ る 。 詳 細 は 本 文 を 参 照 の こ と 。

** 労 使 に よ る 自 主 的 な 訓 練 に 関 す る 基 準 を 定 め 、認 証 し た プ ロ グ ラ ム を 登 録 す る 制 度 。政 府 等 に よ る 訓 練 実 施 へ の 関 与 は な い た め 、 本 文 で は 取 り 上 げ な い 。

若者 失業者 在職者 若者 失業者 在職者

能助成庁

技能助成庁、 ジョブセンター・ プラス

技能助成庁

実施 普通教育機関

(ハイスクー ル)、訓練プロバ イダ、企業

継続教育カレッ ジ、企業(アプレ ンティスシップ 等)

継続教育カレッ ジ、訓練プロバイ

継続教育カレッ ジ、訓練プロバイ ダ、企業(アプレ ンティスシップ 等)

若者

-教育訓練機関中心

-養成訓練

( 職 場 で の 訓 練 と 、 教 育 訓 練 機 関 で の 座 学 の 組 み合わせによる)

-低技能・就職困難者

失業者

在職者

その他全般 金銭的

非金銭的

・ジョブコア

 社会的に不利な状況にある16~24歳層に、宿泊型 訓練施設(ジョブコアセンター)での座学・実習、職場 実践型の授業等を提供、期間は1~2年。

(参加者数:年間約5万人)

・若年プログラム

 社会的に不利な状況にある16~24歳(在学中の場 合は14~21歳)層に、学力・スキルのアセスメント、教 育訓練の計画作成、中等教育修了・中等後教育受験 資格の取得や進学のサポート、就職のための支援等 を実施。

(参加者数:約21万人(2013年))

(・登録養成訓練制度)**

・普通教育機関(ハイスクール)による職業教育  (職場学習等含む)

教育省

イギリス 教育省(若者)

労働省(成人・失業者) アメリカ

コミュニティカレッジ、訓練プロバイ ダ、企業

州・地域の労働力開発委員会 教育省(若者)

*

キャリアガイダンス、訓練休暇

訓練費用の補助(資格の種類・受講者の年齢・失業 者(給付受給)かどうかで条件が異なる)

・継続教育(上掲)

・アプレンティスシップ(〃)

・失業者・就労困難者向け訓練(継続教育)  失業者・就労困難者向け社会保障給付の受給者に 対して、就職支援等の短期の訓練を提供。

(参加者数:95万人(2014年度))

・トレイニーシップ

 16~24歳の低技能層で就職が困難な者(プロバイ ダ・雇用主が選定)、最長6カ月の就業体験等を実 施。

(参加者数:1.9万人(2014年度))

・アプレンティスシップ

 16歳以上の学卒者に対して、企業での就労・職場 内訓練と、継続教育カレッジ等での座学を提供、典型 的には資格取得を目的とした訓練を含む。訓練期間 は1~4年程度で、難易度に応じた標準・上級・高度・ 学位レベルの区分あり。

(参加者数:90万人(2015年度)、うち19歳未満20万 人、19~24歳31万人、25歳以上39万人)

・継続教育

 若者から失業者、在職者までを対象に、主として資 格取得のための教育訓練を提供。

(参加者数:359万人(2014年度)、うち19歳未満97万 人、19歳以上262万人)

ワンストップ・センターによるスキル・能力の測定、 キャリアガイダンス、求職のためのワークショップ等 無料での訓練の提供(公的予算による)

 

・成人向けプログラム、非自発的離職者のためのプ ログラム

 18歳以上の失業者を対象に、ワンストップ・センター 等の地域の機関が、スキルアセスメントや情報提供、 職業訓練を提供。訓練内容や補助額は、対象者の状 況や地域のニーズ等を勘案。

(参加者数:成人向け 全体で約600万人(うち訓練受 講者15万人)、非自発的 全体で56万人(うち訓練受 講者10万人))

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

(5)

- 5 - - 5 -

若者 失業者 在職者 若者 失業者 在職者

中央・州政府、労 使、会議所、職業 教育訓練研究機 構、連邦雇用エー ジェンシー

連邦雇用エージェ ンシー

多種多様(必要に 応じて規制、モニタ リング、認定制度 あり)。

地域圏 国(一部地域圏) 労使運営の公的機

学校/企業、職業 学校等

普通リセ(技術教 育課程)、職業リ セ、大学付属機 関、企業、見習訓 練センター(CFA)、

企業、全国成人教 育訓練協会、Greta

(地域毎の学校グ ループ)、国立工芸 院等

企業、Greta、国立 工芸院等

・初期職業教育(デュアルシステム)

 主に16歳以上の若者を対象とした、企業における実地訓 練(3分の2)と、職業学校での学習(3分の1)を並行して実 施する。約350職種の公認訓練職種等の資格取得を目指 す。訓練期間は通常2~3年半(2012年10月~2013年9月末 の新規訓練契約件数:53万件)。マイスター制度の手工業 を中心とした徒弟訓練は、デュアルシステムの中に溶け込 んでいる。

フランス 連邦教育研究省

連邦経済技術省(当該訓練職種を管轄する場合) 連邦労働社会省(失業者・求職者)

ドイツ

・普通リセ(技術教育課程)、職業リセ、大学附属機関等に よる職業訓練

・全日制職業学校、専門大学等

国民教育省(25歳までの若者全般) 高等教育省(若者、在職者、失業者・求職者) 労働省(在職者、失業者・求職者)

学校/企業、職業学校、職業学校、コ ミュニティ成人教育センター、(専門)大 学、会議所、専門団体などの訓練プロ バイダ

職業経験等認証制度(VAE)(約2万5000件(2015年)) 雇用エージェンシーによる訓練希望者への職業適性相談

や仲介などの支援など。

見習い税徴収機関(OCTA: Organismes Collecteurs de la Taxe d’Apprentissage)や資格取得目的訓練助成機関

(OPCA:Organisme paritaire collecteur agréé)等が企業か ら職業訓練に関する税や出資等を受け、その資金が職業 訓練実施のために配分される。

訓練関連の助成は、対象によって異なる。

・職業訓練個人口座

 16歳以上の全ての労働者に適用、勤続期間により時間単 位で付与される訓練受講の権利を管理。

・「就業口座(Erwerbstätigenkonto)」の創設を検討中(主に 若者を対象に訓練と就業に関する支援と記録管理を行う)。

・継続職業訓練(上掲)

・見習訓練制度(上掲)

・熟練化契約(〃)

・雇用主導契約、職業指導契約

 就職困難者が対象、雇用主の元で働きながら訓練を受講 する。

 雇用主導契約(9万1590人(2015年))、職業指導契約(28 万2040人(2015年))

・初期職業教育(デュアルシステム)(上掲)

・継続職業訓練(失業者から企業幹部まで広範な層に対し て訓練を提供。目的、内容、期間とも多様)。

・積極的職業統合措置(参加者数は月当たり14万4,399人

(2012年))

・熟練化契約

 学業を終え、資格取得を目指す16~25歳層、および26歳 以上の求職者が対象。雇用主との労働契約を前提に、別 途訓練機関と締結する訓練協定により、就業期間の15~ 25%(150時間以上)を訓練に割り当てるもの。

(参加者数:18万人、うち26歳以上4万人(2015年))

・就職前職業訓練(BVJ)、基礎職業訓練(BGJ)

・「初期職業訓練資格付与(EQ)」は、連邦雇用エージェン シー(BA)が管理運営するプログラムで、初期職業訓練へ の参加が困難な若者の企業による受け入れ(基礎的な訓 練の実施)に、訓練助成金を支給。(助成対象者数は、1万 1,024人(2014年の月当たり))

・見習訓練制度

 主に16~25歳層の低資格層を対象に、企業での就労・職 場内訓練と、CFA等の訓練施設での座学を提供、資格取得 を目的とする。

(参加者数:約40万人(2014年))

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

参照

関連したドキュメント

生活のしづらさを抱えている方に対し、 それ らを解決するために活用する各種の 制度・施 設・機関・設備・資金・物質・

③  訓練に関する措置、④  必要な資機材を備え付けること、⑤ 

対策等の実施に際し、物資供給事業者等の協力を得ること を必要とする事態に備え、

の主として労働制的な分配の手段となった。それは資本における財産権を弱め,ほとん

②障害児の障害の程度に応じて厚生労働大臣が定める区分 における区分1以上に該当するお子さんで、『行動援護調 査項目』 資料4)

⑤  日常生活・社会生活を習得するための社会参加適応訓練 4. 

2020 年度柏崎刈羽原子力発電所及び 2021

(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.