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基本目標3 だれもが多様な働き方のできる環境づくり基本目標4 一人ひとりの人権が尊重される明るい地域づくり

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(1)

基本目標Ⅱ

だれもが多様な働き方のできる環境づくり

重点目標1

仕事と家庭生活の両立支援

1 現状現状とと課課題題

男女が性別役割分担意識

にとらわれることなく、ともに社会に参画するためには、ワーク・ラ

イフ・バランス(仕事と生活の調和)

を実現させることがきわめて重要です。平成19(2007) 年には少子化対策の一つとして、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」、「仕事

と生活の調和推進のための行動指針」が策定され、男女が協力し合って、仕事と家庭生活、その

他の活動のバランスを図ることが求められています。

市民アンケートによると、生活の中での優先度について、男性では「仕事優先」が6 割近くを 占め最も多く、「家事優先」の男性は少ないのが現状です。反対に、女性では「仕事と家事優先」、

「家事優先」の人が多く、離職理由についても「結婚のため」、「出産・育児(出産休暇・育児休

暇を除く)のため」、「親や病気の家族の世話をするため」など、結婚や出産、介護などの家庭の

事情によるという回答が男性に比べて圧倒的に多くなっています(図9,10)。女性の社会進出が進 んでいるとはいえ、家庭の負担のほとんどを女性が担っているのが現状です。

また、女性の就労継続や再就職のために必要なことについては、「家族や配偶者の理解や合意」

に次いで、「育児・介護のための休暇・休業を取りやすい職場環境」の回答が多いものの、育児休

業制度・介護休業制度の利用の有無については、「知っているが、利用したことはない」の回答が

ともに半数を超え、認知度や利用意向は高いものの実際の利用率は低くなっています(図11,12)。

さらに、男女共同参画社会を実現していくために、今後、行政に力を入れて欲しいことについ

ては「保育の施設やサービス、高齢者や病人の施設、介護サービスを充実する」との回答が高く、

女性では4割を超えています(図13)。 価値観やライフスタイル

の多様化により、家族の形態や機能は大きく変化しており、仕事と家

庭の両立のために必要とされる支援も、さまざまなものとなってきています。ひとり親家庭や経

済的に不安定な家庭、高齢者の一人暮らし等、それぞれの家庭の状況に対応した生活の安全と自

立を支援する必要があります。

だれもが安心して生活できる社会を構築していくためには、行政や関係機関の各種サービスを

充実させるとともに、地域の人々がともに協力し地域で支え合う体制づくりが重要です。

基本目標Ⅲ

重点目標1

4.8 10.4

5.3

7.0

3.1 4.8

5.7

3.7 6.5

8.7

3.7 35.4

18.7

57.6 2.3

22.5

13.8

33.1

14.4

25.2

1.1 2.7

3.2 6.3

全 体

女性

男性

仕事優先 家事優先 仕事と家事優先

プライベートな時間優先 仕事とプライベートな時間優先 家事とプライベートな時間優先

仕事、家事、プライベートを両立 無回答

【図図9】9】生生活活のの中中ででのの優優先先度度

0% 20% 40% 60% 80% 100%

(2)

【図図110】0】離離職職のの理理由由

0% 20% 40%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

10% 30% 50%

39.7% 39.1% 19.7% 13.6% 13.3% 13.0% 13.0% 10.6% 8.2% 6.7% 6.1% 5.8% 5.4% 4.8% 20.2% 8.3% 17.3% 31.0% 25.0% 20.2% 16.1% 15.5% 2.4% 1.8%

結婚のため

出産・育児(出産休暇・育児休暇を除く)のため

自分の健康や体力的な問題のため

親や病気の家族の世話をするため

会社側の都合のため

労働条件に対して不満があったため

仕事の内容があわなかったため

よりよい条件の仕事があったから

高齢になったため

長期間勤続しにくい職場の雰囲気のため

家族の理解・協力が得にくいため

配偶者の転勤のため 女性 男性

【図図1111】】女女性性のの就就労労継継続続やや再再就就職職ののたためめにに必必要要ななこことと

0% 60%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

20% 40% 80%

74.5% 64.8% 64.4% 60.2% 49.3% 47.3% 41.6% 40.7% 26.6% 26.5% 25.1% 21.5% 20.9% 14.4% 10.9%

家族や配偶者の理解や協力      

育児・介護のための休暇・休業をとりやすい職場 環境      

保育施設やサービスの充実      

結婚・出産・子育てなどによる退職後の再雇用制 度の普及       パートタイム労働者や派遣社員などの労働条件の 改善       労働時間短縮、短時間勤務制度、在宅勤務やフレ ックスタイムの普及       

介護施設やサービスの充実      

昇進・昇給・仕事内容などの職場での男女平等扱 いの確保      

男性の意識を変えること       

女性自身の意欲・能力を高めること      

求人・職業情報の積極的な提供        

能力開発や技術習得のための講座・研修会の実施

仕事や職場環境についての相談窓口の充実   

女性の意識を変えること       

(3)

2 施策施策のの方方向向

1 仕事と家庭生活の両立に向けての環境づくり

仕事だけの生活にならないよう市民に働きかけるとともに、男女がともに自分らしい生き方

を選択でき、仕事と子育て、介護、地域活動などが両立できる社会の実現に向けての意識啓発

に努めます。

また、国や県の関係機関と連携し、多様な働き方が選択できる働きやすい環境づくりを推進

します。

6.7

8 .2 1.0

5 .2 8 0.5

60 .0

7.6

30 .8

育 児 休 業 制 度

介 護 休 業 制 度

知 っ て お り 、 利 用 し た こ と が あ る 知 っ て い る が 、 利 用 し た こ と は な い 知 ら な か っ た 無 回 答 【

【図図112】2】育育児児休休業業制制度度・・介介護護休休業業制制度度のの利利用用のの有有無無

0% 60%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

20% 40% 80% 100%

【図図113】3】男男女女共共同同参参画画社社会会実実現現ののたためめにに、、今今後後、、行行政政にに力力をを入入れれてて欲欲ししいいこことと

0% 20% 40%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

10% 30% 50%

45.4%

28.9%

26.3%

22.5%

23.4%

17.4%

15.9%

16.6%

11.5%

10.0%

3.2%

35.0%

29.9%

22.9%

20.1%

19.5%

13.8%

11.3%

15.8%

6.8%

2.3%

29.4%

保育の施設・サービスや、高齢者や病人の施設や介護 サービスを充実する       

男女平等を目指した法律・制度の制定や見直しを行う

女性を政策決定の場に積極的に登用する      

女性の就労の機会を増やしたり、女性の職業教育や職 業訓練を充実する      

職場における男女の均等な取扱いについて周知徹底を 行う      

学校や社会教育等の場で男女平等と相互理解や協力に ついての学習を充実する       

女性の生き方に関する情報提供や交流の場、相談など のセンターを充実する      

家庭や地域など日常生活に、男性の参画が進むよう男 性に対して啓発する       

各種団体の女性のリーダーを養成する       

広報紙やパンフレットなどで男女の平等と相互理解や 協力についてPRする      

各国の女性との交流や情報提供等、国際交流を推進す る       

(4)

2 総合的な子育て支援策の充実

子育てと仕事を両立させるための支援を望む家庭は多く、そのニーズも家族形態の違いや仕

事のあり方の違いによりさまざまなものとなっています。

多様化する保育需要に対応するため、家庭や地域、学校、事業所、関係諸機関などの協力の

もとに社会が連携して育児・保育環境を整備し、安心して子どもを産み育てることができ、ま

た、子どもが健全に育つような環境づくりを推進します。

3 ひとり親家庭への支援

ひとり親家庭等の児童が、心身ともに健やかに成長を遂げることができるよう、親の就労に

向けた技能取得、医療費や教育費等に関する利用可能な支援制度についての情報提供を行い、

自立促進に向けた取り組みを充実します。

4 社会で支える福祉の充実

各家庭のニーズに応じた、きめ細かな福祉支援策を提供していくとともに、その負担を家庭

だけに求めるのではなく、地域で支え合う体制づくりを進めます。

3 具体具体的的施施策策

事業内容/詳細事業 担当課

ワーク・ライフ・バランス

の普及活動の推進 企画課・関係各課

働きやすい職場づくりのための企業・事業所への広報・啓発の推進 企画課・商工観光課

子育てに関する情報提供や相談支援体制の充実

子育て支援課

健康増進課

保育サービスの充実

放課後児童クラブ(学童保育)の充実

子育て支援課

生涯学習課

父子家庭を含むひとり親家庭の自立に向けての情報提供

子育て、教育に関する相談体制の充実

子育て支援課

健康増進課・学校教育課

介護支援にかかる情報等の収集と提供

地域ネットワークづくりの推進

高齢介護課

4 数値数値目目標標

指標項目 現状(平成19年) 目標(平成25年)

子育てホームヘルプサービス ◆

利用状況 106件 200件

放課後児童クラブ(学童保育) ◆

利用者数 ※ 実人数 190人 230人

子育てホームヘルプサービス

育児や家事の援助が必要なとき、子育てホームヘルパーが家庭まで出向きます。

放課後児童クラブ(学童保育)

(5)

重点目標1

就労・雇用の場における男女共同参画の促進

1 現状現状とと課課題題

働く女性は年々増加し、就業構造の変化や女性の職業意識の変化等によって、就業分野の拡大

や勤続年数の伸長がみられ、女性の就業に関する意識や企業の取り組みも大きく変化しています。

昭和61(1986)年の男女雇用機会均等法

の施行以来、平成3(1991)年には育児・介護休業

が、平成19(2007)年には男女雇用機会均等法が改正され、性別による差別禁止の範囲が拡

大されるなど、法制度上は男女に対し均等な機会と待遇が確保されています。しかし、実際は能

力や意欲がありながらも女性は補助的な仕事や単純労働を担っている傾向があります。市民アン

ケートにおいても、職場での男女格差について「賃金に男女差がある」との回答が半数近くを占

め、「特に男女格差はない」との回答は約2割にとどまり、就労の機会や評価・待遇の面で男女が

均等な扱いを受けていない事例が依然として見受けられます(図14)。

また、一般的に女性が職業をもつことについては、「子どもができたら職業をやめ、大きくなっ

たら再び職業をもつ方がよい」が 4割を超え最も多くなっています(図 15)。これは、女性は子

どもや家族のために退職する方がよいと考えている人が多いと推測できる反面、家事や育児を優

先できる働き方を選ばざるを得ない状況にあるということがわかります。

ジェンダー

に基づく偏見を見直し、性別によって差別されることなく就業機会の平等と就業分

野の拡大を図ることによって、個人の能力を十分に発揮できる雇用環境を整備することが、働く

女性のためだけでなく、男女がともに充実した職業生活や家庭生活を営むためにも重要です。ま

た、こうした就労環境の整備・充実とともに、女性自身の職業能力の向上や意識改革も必要です。

男性も女性も、仕事と生活の調和のとれた豊かな暮らしを送るため、労働時間の短縮や多様な

ライフスタイル

に応じた働き方の選択ができるよう、事業主への働きかけを推進していく必要が

あります。

【図図1144】】職職場場ででのの男男女女格格差差

0% 20% 40%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

60%

48.0%

36.6%

34.7%

33.2%

24.6%

17.3%

13.1%

11.5%

3.4%

21.0%

賃金に男女差がある      

お茶くみなどの雑用は職種にかかわらず女 性がすることが多い      

昇給に男女差がある      

女性は昇進・昇格が遅い、または望めない

女性が結婚や出産を期に退職をする慣習が ある       

研修や教育訓練、出張や視察などの機会に 男女差がある       

女性は補助的な仕事しかさせてもらえない

女性が長く就労することを歓迎しない雰囲 気がある       

定年の年齢に男女差がある       

(6)

2 施策施策のの方方向向

1 男女の均等な機会と待遇の確保

労働基準法や男女雇用機会均等法

などの関係法制度の周知を図り、すべての就労者が働き

やすい職場環境づくりを推進します。

2 男女がともに働きやすい職場環境の整備

性別にとらわれず、一人ひとりの能力が最大限に発揮できる職場環境づくりを進めるよう意

識啓発を行います。

また、セクシュアル・ハラスメント

などの雇用の場における問題については、だれもがこ

の問題に正しく向き合うよう、働く人と事業所への意識啓発に努めるとともに、被害者救済の

ための相談体制を充実します。

3 女性管理職の登用などの推進

女性が能力を発揮できる環境の整備や能力開発への支援を行うとともに、今後も一層、女性

の職域の拡大と管理職への登用を図ります。

4 パートタイム労働者等の労働条件の向上

非正規雇用等に関して、就労時間や評価・待遇における正規雇用との格差を是正し、労働条

件の向上が図られるよう、ハローワークなどの関係機関と連携して事業所への働きかけを進め

ます。

【図図115】5】一一般般的的にに女女性性がが職職業業ををももつつここととににつついいてて

0% 20% 40%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

60% 80% 100%

34.2 45.5

5.3

5.6

1.4

0.8 4.2

3.7

6.8

8.8

37.6 43.1

2.1

0.8

女性

男性

女性は、職業をもたない方がよい 結婚するまでは、職業をもつ方がよい 子どもができるまでは、職業をもつ方がよい 子どもができても、ずっと職業をもち続ける方がよい

子どもができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業をもつ方がよい その他

(7)

3 具体具体的的施施策策

事業内容/詳細事業 担当課

雇用機会均等と待遇の平等に関する広報・啓発の推進

国の機関が実施する労働に関する相談等についての情報提供

企画課・商工観光課

職場の慣行の見直しに向けた広報・啓発の推進

セクシュアル・ハラスメント

防止の取り組みの促進

秘書課・企画課

商工観光課

市がモデル職場となるための取り組みの推進

女性管理職の登用促進に向けた事業所・団体等への働きかけ

秘書課・企画課

商工観光課

パートタイムや派遣労働者の労働環境の向上促進

秘書課・企画課

商工観光課

4 数値数値目目標標

指標項目 現状(平成20年) 目標(平成25年)

市職員の女性管理職の割合 ※ 課長級以上 8.2% 10.0%以上

【表表33】】管管理理職職((課課長長級級以以上上))のの在在職職状状況況((平平成成2200年年44月月11日日現現在在))

管理職総数 うち一般行政職 うち女性

管理職数

女性比率 (%)

管理職総数

うち女性 管理職数

女性比率 (%)

観音寺 市 49 4 8.2 43 4 9.3

高 松 市 217 12 5.5 135 4 3.0

丸 亀 市 64 3 3.1 54 2 3.7

坂 出 市 61 1 1.6 38 0 0.0

善通寺 市 60 5 8.3 49 3 6.1

さぬき 市 91 22 24.2 63 3 4.8

東かがわ市 30 1 3.3 27 1 3.7

三 豊 市 88 4 4.5 86 2 2.3

香 川 県 454 33 7.3 272 11 4.0

※ 観音寺市の職員総数 5 7 0 人(うち女性職員 2 8 4人) ※ 出向職員を含む

(8)

重点目標1

農 業 、 漁 業 及 び 自 営 の 商 工 業 に お け る 男 女 の パ ー ト ナ ー シ ッ プ の 確 立

1 現状現状とと課課題題

農業、漁業や自営の商工業の多くは、家族経営によって支えられており、経営に関しては、主

として男性が中心になって行われてきました。そのような中、従事する女性は、生産や経営の重

要な担い手として、また家事・育児も担ってきました。

近年、産業構造の変化に伴い、第一次産業や自営業でも兼業化が進行し、女性の担い手として

の役割が大きくなっているものの、依然として経営に関しては男性が担っている場合が多く、女

性は家庭や地域でも大きな役割を果していながら、その労働については適正に評価されていると

はいえない状況もあります。

家族単位で従事する農業、漁業や自営の商工業において、男女が対等なパートナーとして男性

とともに経営に参画し、女性がその貢献に対する正当な評価を受け、自信と充実感の得られる環

境づくりを進める必要があります。

2 施策施策のの方方向向

1 農業、漁業や自営の商工業での働きやすい環境づくり

農業、漁業や自営の商工業に従事する男女が対等なパートナーとして、ともに経営に参画し

充実感を持って働ける環境づくりを進めます。

また、農業生産の重要な担い手である女性農業者が意欲的に働けるように、家族間での役割

分担や就業条件などを明確にする家族経営協定

の締結を促進します(表4)。

2 女性の能力が発揮できる環境づくり

学習会や研修会等を通じて、生産・加工の技術力や経営能力向上のための支援や情報の提供

を行います。

3 起業活動などチャレンジ支援

子育てや介護などで仕事を中断した女性の再就職や準備講座、起業やステップアップのため

の講座等、関係機関と連携したセミナーの開催や情報提供を行います。

【表表4】4】認認定定農農業業者者及及びび家家族族経経営営協協定定締締結結農農家家数数

認定農業者 総数 うち女性

家族経営協定 締結農家数

香川県 1,620人

84人

(5.19%)

241戸

観音寺市 365人

15人

(4.11%)

49戸

(平平成成2200年年33月月3311現現在在))

(9)

3 具体具体的的施施策策

事業内容/詳細事業 担当課

各種団体等での役員の女性の参画促進

各種団体等での男女共同参画社会に向けての啓発と連携

農林水産課・商工観光課

女性の経営管理能力や生産技術の向上支援 農林水産課・商工観光課

家族経営協定

の促進 農林水産課・農業委員会

起業支援やステップアップのためのセミナー等の情報提供

再就職情報や準備のためのセミナー等の情報提供

企画課・商工観光課

4 数値数値目目標標

指標項目 現状(平成20年) 目標(平成25年)

女性認定農業者数 15人 20人

(10)

基本目標Ⅱ

一人ひとりの人権が尊重される明るい地域づくり

重点目標1

配偶者からの暴力防止と被害者支援

1 現状現状とと課課題題

近年、配偶者に対する暴力の問題が深刻化しています。この背景には、男女の対等なパートナ

ーとしての意識の欠如や女性の経済的自立の困難さなどがあるといわれており、身近に起こりう

る構造的な問題として対策を講じなければなりません。

暴力には、殴る、蹴るなどの身体的暴力だけでなく、大声でどなるなどの精神的暴力や生活費

を渡さないなどの経済的暴力、性行為を強要するなどの性的暴力があります。

市民アンケートによると、配偶者・恋人からされた、あるいは配偶者・恋人に対して行ったこ

とがある行為について「大声でどなる」、「差別的な言い方をする」などの比率が高く、また、全

体の2.3%の人が「命の危険を感じるほどの暴力」を相手からされたことがあると回答しています

(図16)。

平成13(2001)年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)

」が制定され、配偶者やパートナーからの暴力は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害であ

るという認識が広がりつつあります。

その反面、私的な問題として扱われたり、被害者自身が公的機関への相談や、届け出をするこ

とに抵抗感をもつことが多く、表面化しづらいという問題があります。

本市においても、暴力を受けた際の相談については「誰(どこ)にも相談しなかった」との回

答が最も多くなっています。相談した人においては友人や家族などと身近な人への相談が多く、

公的機関や専門家への相談はまだまだ少ないのが現状です(図17)。

さまざまな機関が連携して配偶者からの暴力を許さない地域社会づくりに取り組むとともに、

被害者の視点に立った相談や緊急一時保護、自立へ向けた総合的な支援体制など、DV(ドメス

ティック・バイオレンス)

防止対策をより一層推進する必要があります。

【表表5】5】子子どどもも女女性性相相談談セセンンタターーににおおけけるる配配偶偶者者暴暴力力相相談談のの状状況況((香香川川県県))

平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度

相談受付件数

2,566件

(100)

3,094件

(121)

3,309件

(129)

3,065件

(119)

2,726件

(106)

配偶者からの暴力相談件数

445件

(100)

447件

(100)

536件

(120)

539件

(121)

448件

(101)

配偶者からの暴力のために

一時保護をした相談者数

49人

(100)

38人

(78)

53人

(108)

52人

(106)

37人

(76) ※ ( )内は、平成 1 5年度を 1 0 0とした指数

資料料::かかががわわのの男男女女共共同同参参画画

基本目標Ⅳ

(11)

【図図117】7】配配偶偶者者ややパパーートトナナーーかからら暴暴力力をを受受けけたた際際のの相相談談先先

0% 20% 40%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

10% 30% 50%

19.6%

18.3%

3.4%

2.0%

2.0%

1.5%

1.0%

0.2%

2.0%

39.4%

友人・知人に相談した

家族や親戚に相談した

警察に連絡・相談した

その他の公的な機関に相談した

民間の機関(弁護士会など)に相談した

人権擁護委員に相談した

医師・カウンセラーに相談した

配偶者暴力相談支援センター、婦人相談員に相談した

その他

誰(どこ)にも相談しなかった

11.3%

6.3%

5.0%

2.8%

0.8%

0.6%

12.5%

12.2%

6.4%

6.2%

2.3%

2.3%

16.9%

17.1%

10.4%

2.3%

0.4%

0.4%

大声でどなる

差別的な言い方をする

何を言っても無視し続ける

医師の治療が必要とならない程度の暴力

医師の治療が必要となるほどの暴力

命の危険を感じるほどの暴力

自分がしたことがある

相手からされたことがある

したこともされたこともどちらもある

【図図116】6】配配偶偶者者・・恋恋人人かかららさされれたた、、ああるるいいはは配配偶偶者者・・恋恋人人にに対対ししてて行行っったたここととががああるる行行為為

0% 10% 20%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

(12)

2 施策施策のの方方向向

1 配偶者からの暴力を許さない社会づくり

暴力は許されない犯罪行為であるという認識を持ち、加害者にも被害者にもならないよう、

さまざまな機会を通じて意識啓発を行います。

2 相談体制の充実と被害者保護の推進

警察等の関係機関や地域と連携しながら、いつでも安心して相談ができるよう、相談窓口の

充実や被害者への支援を行います。また、適切な施設において、配偶者暴力相談支援センター

としての機能が果たせるよう体制を整えます。

3 被害者の自立支援

関係機関との連携強化を図りつつ、被害を受けた人への自立支援を行います。

4 被害を繰り返さない仕組みづくり

暴力の根絶と再発防止のためのネットワークづくりに努めるとともに、関係機関との連携強

化を図ります。

3 具体具体的的施施策策

事業内容/詳細事業 担当課

配偶者からの暴力の根絶に向けた広報・啓発の推進 企画課・子育て支援課

DV等の相談業務の充実 子育て支援課

被害者の保護や自立支援のための情報提供 子育て支援課

配偶者暴力相談支援センターの設置 企画課・子育て支援課

配偶者暴力被害者支援ネットワーク会議との連携強化 企画課・子育て支援課

(13)

重点目標1

一人ひとりの人権意識の高揚と暴力の根絶

1 現状現状とと課課題題

近年、育児不安やストレス等から親から虐待を受ける子どもや、介護される人が介護者や家族・

親族から虐待を受けるという事例が増加しています。また、職場や学校、地域においては、セク

シュアル・ハラスメント

やストーカー被害、パワー・ハラスメント

も問題になっています。

こうした行為が犯罪であるという認識を広く社会に浸透させるとともに、相談・支援体制を充

実させるなど被害者の救済に向けて積極的に取り組むことが重要です。

また、インターネットなどの高度情報化が急速に進む現代社会では、活字や映像をはじめとす

るメディアが人々の意識や価値観に大きな影響を与えています。メディアの発達は、生活の利便

性の向上に大きく貢献していますが、一部のメディアの内容には、固定的な性別役割分担にとら

われた表現や、差別・暴力を助長させるような表現も見られます。

市民アンケートにおいては、メディアにおける固定的な性別役割分担の表現や、性・暴力表現に

ついて「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」、「そのような表現を望まない

人や子どもの目に触れないような配慮が足りない」の回答が半数を超え、多くなっています(図

18)。

今後は、発信元に対して人権を尊重した表現を行うよう促す必要があります。また、子どもや

それに接することを望まない人を守るため、インターネットやゲームソフト、広告等、各種のメ

ディアの特性に応じた対策を検討する必要があります。

【表表6】6】児児童童相相談談所所ににおおけけるる児児童童虐虐待待相相談談のの状状況況((香香川川県県))

平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度

香川県

259件

(100)

317件

(122)

400件

(154)

420件

(162)

468件

(181)

全国

26,569件

(100)

33,408件

(126)

34,472件

(130)

37,323件

(141)

40,618件

(153) ※ ( )内は、平成 1 5年度を 1 0 0とした指数

資料料::厚厚生生労労働働省省調調査査

【図図1188】】メメデディィアアににおおけけるる固固定定的的なな役役割割分分担担のの表表現現やや性性・・暴暴力力表表現現ににつついいてて

0% 20% 40%

資料料::「「男男女女共共同同参参画画社社会会にに関関すするる市市民民アアンンケケーートト」」((平平成成2200年年))

60%

54.1%

52.8%

40.4%

29.5%

19.9%

5.0%

社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損 なわれている       

そのような表現を望まない人や子どもの目 に触れないような配慮が足りない    

性的側面を過度に強調するなど、行き過ぎ た表現が目立つ      

女性に対する犯罪を助長するおそれがある

男性のイメージや女性のイメージについて 偏った表現をしている         

(14)

2 施策施策のの方方向向

1 メディアにおける人権の尊重

メディア・リテラシー

向上のための学習会を開催するなど、市民一人ひとりの意識改革を

図るための啓発活動を推進します。また、市の広報紙やパンフレットなどにおける表現につい

ても、適切なものとなるよう留意します。

2 あらゆる差別と暴力を許さない社会づくり

暴力・差別の根絶に向けた広報・啓発活動、人権学習の取り組みを推進します。

3 相談体制の充実と被害者保護の推進

児童や高齢者等への暴力の防止と早期発見に努め、暴力が深刻化する前に身近なところで相

談できるよう、警察等の関係機関や地域住民、各関係機関との連携を強化します。また、相談

体制を充実させるとともに被害者を保護し、自立を支援するネットワークづくりを進めます。

3 具体具体的的施施策策

事業内容/詳細事業 担当課

メディア・リテラシーについての学習会 企画課

性の商品化・暴力表現の是正 企画課

行政刊行物に係る表現のガイドラインの研究 秘書課・総務課

有害なメディアからの青少年の保護 少年育成センター

暴力・差別の根絶に向けた人権学習の推進 人権推進課・人権教育課

被害者・加害者双方へのカウンセリング体制の充実

子育て支援課

高齢介護課

被害者の保護や自立支援

子育て支援課

(15)

重点目標1

生涯にわたる健康支援

1 現状現状とと課課題題

生活様式の多様化や高齢化社会の進展など、社会環境の変化は市民の生活に急激な変化をもた

らしています。

こうした社会に生きる私たちにとって、人生を豊かに充実して過ごすために健康であることは

大切なことです。そのためには、自分自身のからだに関心を持ち、知識や情報、からだを守る手

段を身に付ける必要があります。

定期的に検診を受けることは、健康を保持する手段の一つであり、早期発見・早期治療のため

にも重要ですが、本市における各種がん検診の受診率はまだまだ低いのが現状です。

また、男性と女性には、それぞれ特有の病気や健康上の問題等があり、お互いの健康への配慮

は重要なものといえます。

こうした状況をふまえ、性別に配慮した相談体制の整備や学習機会の提供が必要です。女性が

自らの心と身体の健康管理を行い、妊娠・出産に関して自ら主体的に判断できるように、また、

男性にとってもパートナーの妊娠・出産について考えるための機会となるように、「リプロダクテ

ィブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)

」に関する情報を提供していくことが重

要です。

さらに、健康に重大な影響をもたらすHIV/エイズや性感染症も広がり続けています。その

予防に関する知識の普及啓発など、健康をおびやかす問題への対策が必要です。

【表表7】7】各各種種ががんん検検診診受受診診率率のの推推移移

平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年

胃がん検診 10.3% 10.2% 15.9% 13.3% 13.7%

大腸がん検診 16.4% 16.3% 22.0% 19.0% 21.3%

乳がん検診 11.7% 11.1% 10.5% 20.7% 24.3%

子宮がん検診 12.9% 13.0% 7.8% 17.7% 20.7%

資料料::健健康康増増進進課課

2 施策施策のの方方向向

1 心と体の健康づくり支援

健康に生活するための正しい知識の普及啓発を推進するとともに、いざというときの相談・

カウンセリング体制の充実などの総合的な対策を推進します。

2 母性保護の浸透

妊娠・出産期や更年期など女性のライフステージに応じて的確に母性を保護することができ

(16)

3 性や命を大切にする教育の充実

家庭教育はもとより、学校教育や生涯学習の中でも、生命の尊さや相手を思いやることの大

切さなどを伝えていくとともに、性の問題に関しても児童生徒の発達段階に応じた教育、啓発

を推進します。

4 生涯を通じた健康づくり

健康の大切さを自覚するとともに、疾病についての正しい知識を持つよう意識啓発を継続し

て行います。また、医療機関等と連携し、各種健康診断や健康相談、健康維持を目的としたス

ポーツ教室や健康講座の開催など、市民が生涯を通して健康に暮らせる環境づくりを推進しま

す。

3 具体具体的的施施策策

事業内容/詳細事業 担当課

健康相談事業の充実 健康増進課

健康づくりを目指したスポーツの推進 市民スポーツ課

母性保護に関する啓発と意識づくり 健康増進課

特定不妊治療費の助成 健康増進課

性と健康についての教育の推進 学校教育課・生涯学習課

HIV/エイズ、性感染症予防の啓発活動の推進 健康増進課

介護予防事業の推進と高齢者の健康づくりの支援 高齢介護課・健康増進課

4 数値数値目目標標

指標項目 現状(平成19年) 目標(平成25年)

健康相談参加者数(64歳以下) ※ 実人数 211人 350人

健康教育参加者数 ※ 延人数 5,267人 5,800人

乳がん検診受診率 24.3% 35.0%

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