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細断型ロールベーラの利用によりトウモロコシサイレージ調製作業の省力化と発酵品質の安定化が可能である

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Academic year: 2018

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(1)

細 断 型 ロ ー ル ベ ー ラ の 利 用 に よ り ト ウ モ ロ コ シ サ イ レ ー ジ 調 製 作 業 の 省 力 化 と 発 酵 品 質 項|

の 安 定 化 が 可 能 で あ る

細 断 型 ロ ー ル ベ ー ラ 体 系 に よ る ト ウ モ ロ コ シ サ イ レ ー ジ 調 製 に 係 る 作 業 時 間 を パ ン カ ー ね ら し\

I

サ イ ロ 調 製 作 業 と 比 較 し た と こ ろ 、 実 作 業 時 聞 が10∼2 0 %短 縮 さ れ る と と も に 、 調 製 後8

か 月 経 過 し て も 発 酵 品 質 が 良 好 で あ る こ と が 明 ら か と な っ た の で 参 考 に 供 す る 。

1 ト ラ ク タ ー に コ ー ン ハ ー ベ ス タ と 細 断 型 ロ ー ル ベ ー ラ を 取 り 付 け 、 刈 取 り と 梱 包 を 同 時 に 行 う ワ ン マ ン 作 業 体 系 で は 、 サ イ レ ー ジ 調 製 に 要 す る 延 作 業 時 間 は バ ン カ ー サ イ ロ 体 系 に お け る 調 製 作 業 時 間 と 同 等 で あ る が 、 実 作 業 時 間 は 約2 0 %短縮される 。

2 貯 蔵 場 所 で 細 断 型 ロ ー ル ベ ー ラ を 稼 働 さ せ る 定 置 作 業 体 系 は 、 作 業 人 数 が 多 い こ と か ら 延 作 業 時 間 は 最 も 長 い が 、 実 作 業 時 間 は バ ン カ ー サ イ ロ 体 系 よ り 約1 0 %短い。

3 細 断 型 ロ ー ル ベ ー ラ に よ る ト ウ モ ロ コ シ サ イ レ ー ジ の 生 産 費 は 現 物 当 た り7. 9∼8. 7円 / k g 、 T D N 当たり 38∼42 円/ k g と 試 算 さ れ 、 バ ン カ ー サ イ ロ 体 系 よ り 割 高 と な る 。

4 トウモロコシサイレージのpH は 2∼3 か 月 貯 蔵 後 で 平 均 3. 74, 8 か 月 後 で 平 均 3. 84 と良質であり、梱包間のバラツキも小さい。

1 ト ウ モ ロ コ シ サ イ レ ー ジ 調 製 作 業 の 省 力 化 及 び 給 与 作 業 の 軽 減 が 図 ら れ る こ と か ら 、 期待される効果| サ イ レ ー ジ 用 ト ウ モ ロ コ シ の 作 付 け 拡 大 が 期 待 さ れ る 。

2 サ イ レ ー ジ の 発 酵 品 質 が 安 定 し て 保 持 さ れ る た め 、 通 年 で 高 品 質 サ イ レ ー ジ の 給 与 が 可能となる。

1 本 調 査 は 平 均 面 積 が 約23a の 転 換 畑 に お い て 実 施 し た も の で あ り 、 面 積 が 大 き い 圃 場 利用上の注意事項 | ではロールベーラの作業能率の更なる向上が見込める。

2 サ イ レ ー ジ を 屋 外 に 貯 蔵 す る 場 合 、 冬 期 間 の 凍 結 に 注 意 す る 。

担 当 部 署 | 三 八 地 域 県 民 局 地 域 農 林 水 産 部 普 及 指 導 室 | 対象 地 域 | 県 下 全 域

(担当者名)| (村田憲昭、川島章) | |

発 表 文 献 等

(2)

-【根拠となった主要な試験結果】

表1 トウモロコシサイレージ調製に要する作業時間(hr / 10a)

(平成17∼18年三八農水部) 作 莱 体 系

作人数業

作業工程別作 業時間 延作業 実作業

刈取り 梱包 密封 積み降ろし 運搬 時 間 時 間

細断型ロールベーラ

2人 0. 85 0. 85 0. 39 0. 10 2. 19 1. 34

(ワンマン作業)

細断型ロールベーラ

3人 0. 50 1. 24 1. 23 0. 27 3. 24 1. 54

(定置作業)

バンカーサイロ

2人 0. 50 1. 39 0. 27 2. 16 1. 69

(注) 1 平均面積が約 23a の転換畑で調査した 。

2 刈取りは 1 条刈りハーベスタを使用した。

表2 トウモロコシサイレージの生産費(円/10a、円/kg)

(平成17∼18年 三 八農水部)

作 莱 体 系 栽培用 調製用 燃 料 費 家族 償 却 費 1口2

計 現物1kg TDNl kg

資 材 費 資材費 労働費 当たり 当たり

細断型ロールベーラ

12, 231 5, 187

(ワンマン作業)

1, 596 4, 469 9, 575 33, 058 7. 9 38

細断型ロールベーラ

(定置作業)

12, 231 5, 187 1, 633 5, 666 11, 703 36, 420 8. 7 42

バンカーサイロ

12, 231 1, 742 1, 359 4, 435 8, 534 28, 301 6. 7 33

(注) 1 家 族 労 働 費 は1時間当たり1, 140円とした。

2 作 業 用 機 械 の 償 却 費 は 新 品 の 実 勢 価 格 か ら 、 農 研 セ ン タ ー 経 営 指 標 作 成 の 方 法 に よ っ て 算出した 。

3 サ イ レ ー ジ の 乾 物 率 は 29. 5 %、 T D N 含 有 率 は 乾 物 中 7 0 %とした。

表3 サイレージの水分、 p H

(平成17∼18年 三八農水部)

開封時期 水 分 ( % ) p H

平均 (最 小 ∼最 大) 平均 (最 小 ∼最大)

平 成17年12月∼

70. 5 ( 67. 6

72. 9) 3. 74 (3. 71

3. 78)

平 成18年1月

平 成18年6月 68. 2 ( 64. 6

70. 0) 3. 84 (3. 80

3. 92)

(注)調製時期:平成17年10月3 日∼7 日。 いずれも9梱 包 の 平 均 値。

〔参考〕作業体系

1 細断型ロールベーラ(ワンマン作業体系)

ハーベスタ+ロールベーラ| 、| 自走式ベールラッパ

l

、|グリッパ+トラック

(刈取り、梱包)

1- - r 1

(密封)

1

--r1

(積載、運搬)

2 細断型ロールベーラ(定置作業体系)

ホイールローダ

(鎮圧)

- 106

-自走式ベールラッパ

参照

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