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■第37号 2008年12月号 法務省:ICD NEWS

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(1)

I S S N 1347- 3662

L

A W

F

O R

D E V E L OP ME NT

| 法 務 省 法 務 総 合 研 究 所 国 際 協 力 部 報

l

I NT E R NA T I ONA L C OOP E R A T I ON

DE P A R T M

E NT

R E S E A R C H

A N D

T R A I NI NG I NS T I T UT E

HNI S T R Y O F

J US T I CE

法 整 備 支 援 の 課 題 国際協力部長稲葉一生… … . . . ・H ・1

G

藍書

各 国 法 整 備 支 援 の 状 況

ベトナム

カンボジア

中国

国際協力部教官森永太郎… . . . ・H ・... 6

インドネシア

宮崎朋紀. . . ・H ・.... 2 4 亀卦川健一… … ・… ・ 41

渡部洋子. . . ・H ・−… 51

.困臨諸説画i Wl J i l !翼 団 ’

新J I CAの概要について

J I CA公 共 政 策 部 ガ パ ナ ン ス グ ル ー プ 法 ・ 司 法 課 / 行 政 機 能 課 課 長

鳥居香代…. . . ・H ・69 ・=−同臨調・・・. . . 6 8 7 2

セ@

平 成2 0年度法務省インターンシップの受入れについて

国際協力部活動報告

. . . 7 3

4

4

(2)
(3)

巻頭言

法整備支援の課題

国際協力部長

めに

法務省 法整備支援への協力を開始し 10 数年,国際協力部 設立され 約8年 経

過しました。この間, 国の法整備支援 ,多くの関係者の多大 協力により,様々

成果を挙 ました ,前号の黒川法務省大臣官 審議官による巻頭言にあるように,

今,法整備支援を りまく状況 大 く変わりつつあります。政府の法整備支援への対応

よ り 積 極 的 方 向 へ 向 か っ い る こ 既 に 黒 川 官 審 議 官 述 べ い る り す

,それ かり く,近年 法整備支援に関する学問的研究も活発に っ り,大

学 等 の 教 育 研 究 機 関 も 法 整 備 支 援 を 新 た 学 習 科 目 し 取 り 上 る よ う に っ

ります。また,法科大学院生や司法修習生の中にも,将来法曹 し 法整備支援の仕事に

携わりたい 希望する人 急速に増加し いるように感 られます。先般,国際協力部

初の試 し 法科大学院生を対象に 週間のインターンシップを実施しました ,参

加希望者 予想外に多かった け く,参加した学生の学習意欲の旺盛さにも感心させ

られたほ す。

このように変化する状況の中 , 々 今後の法整備支援の在り方を考え いく必要

あるわけ す ,そのために ,前提 し ,これま 行っ た支援 のよう もの

あったのかを再度検証し,これを踏まえ 次のステップに移る必要 あります。そこ ,

今回の ICD ニュース これま の支援活動を国別に取りま め 整理させ いた く

こ にしました。

そし ,この機会にこれま の活動を振り返り,また,日 ろの活動を通 感 い

る法整備支援活動を巡る今後の課題につい ,決し す に解決策 か結論 出るわけ

ありません ,幾つか指摘させ いた たい 思います。

2 戦略につい

近時, 法整備支援を 戦略的に 推進する。 法整備支援に 戦略的 に取り組む。

,法整備支援の遂行に関し 戦略的 いう言葉 よく使われます。もちろん,物事を

戦略的に行うこ 自体を否定したり反対したりするこ 有り得 い 思います。た ,

一口に 戦略 いっ も,法整備支援を巡る戦略に ,様々 局面や意味に い ,個

(4)

識され に,抽象的に 戦略 いう言葉 一人歩 し いたように思えます。

法整備支援に ける 戦略 言った場合,幾つかの局面 考えられます ,ま ,法

整備支援 何のために行うのか,何を目的にするのか いう目的論的戦略につい 考え

けれ りません。この目的 し 法の支配の確立 経済協力 人道支援 和

構築 人権擁護 様々 目的 あり得ます。支援対象 する法分野によっ その目

的も異 る 思われます。

また,法整備支援を行うにし も, の国や の地域に支援を行うのか,その選択を

のよう 基準ン考え方 行うのか いう支援対象選択に ける戦略の問題 あります。そ

こに ,外交戦略 密接に関わる しょう ,法務省の立場から ,相手国の社会体制や

基本法制,文化等の基盤の共通性等を検討し,支援を行うに際し の効率性,有効性の観

点から考え いく いうこ 基本 思います。

さらに,ある国に対し 支援を行う場合,何につい のよう 順番 支援を行うべ

か,支援計画を検討するこ も一種の戦略 しょうし,また, こま 支援を行うのか,

こま やれ ,手を引くのか いう,支援の 出口 に関する戦略も重要 論点 す。

このように,法整備支援に ける 戦略 につい ,大小様々 レベル の検討 必

要 あっ ,これら大小の戦略を体系的ン有機的に連関させ,政府全体 し 統一の れ

た,国内的にも対外的にも明確 説明のつく基本方針を定め いく作業 必要 ある 考

え います。

3 ODA技術協力 し の法整備支援の手法

現在, 国の法整備支援 ODA の枠組 を使用した技術協力プロジェクトの形 実

施され いるもの 多いの す ,その計画ン実施管理ン評価の手法 し ,プロジェク

トサイクルマネジメント手法,いわゆる PCM手法 採用され,プロジェクトの目標や

目指すべ 成果,行われるべ 活動,投入されるべ 人的ン物的資源 を通常 PDM

プロジェクトタギインマトリックス 呼 れるロジカルンフレームにま め 相手国

側 合意し,これに従っ プロジェクトを進め いくの 一般的に っ います。この手

法 ,長年の技術協力の中 生 出され た手法 あり,問題を分析し,プロジェクト

を形成ン実施し,その評価をするに 有効 手法 ある 思われます。た ,この手法

元々法整備支援を念頭に開発されたもの く,外形的に,一定の数値等 評価 る

技術協力の分野を中心に考案され たもの す。これに対し,法整備支援 , りわけ

制度改善,実務改善,人材育成 に い ,目標や成果の設定の仕方や達成度 の評

価に際し ,数値的指標による評価に にくい分野 あり,現在採用され いるロジ

カルンフレームを使用した PCM 手法 ,果たし 法整備支援につい も妥当するのかに

つい 検討する必要 ある ころ 思っ います。例え 司法機関の事件処理能力の

向上や,法曹の能力の涵養 のキャパシテ゛ンタレェロプメント案件 ,数値目標 設

置しにくく,量的評価よりも質的評価をし けれ ら いもの すし,法整備支援の中

(5)

も,当該法令 所期の構想 り制定されたのか,あるい 実際にその効果を発揮し い

るのか, いった点につい ,単純 量的評価 支援の実質的 成果 確認 い

の す。

困難 問題 あります ,法整備支援の分野 ,従来採用され たロジカルンフ

レームの利点 十分に残しつつも,これにしかるべ 修正を加え,的確 指標設定や評価

の手法の在り方につい ,法整備支援特有のものを開発研究する必要性 あるように感

います。

4 司法アクセス

これま ,法務省 関 する法整備支援 ,主 し 国家機関を対象に支援を行っ

ました。これ , 国の法整備支援の初期のころ ,案件 し 民事基本法制の整備,

特に法令起草支援の案件 多く,相手国の担当機関,いわゆるカゞンターパート ,法案

起草を担当する司法省 の機関 多かったため ,特に不自然 成り行 ありませ

ん。その後,法整備支援 起草支援 け 到底目的を達するこ ,法令の運用

体制の整備に対する支援や,法令を運用する裁判官や検察官,あるい 法律職の公務員へ

の支援 不可欠 あるこ 意識されるように り,対象機関も広 りを見せ たの

す。

しかし,幾ら法制度を整備し,公務員の人材育成をし も,その制度を,必要 あれ ,

国民 いつ も利用 るよう けれ ,制度 その機能を果たし いるこ に り

ません。これ いわゆる 司法アクセス の問題 す。従来,法務省 し ,法整備支

援を 法令起草支援, 法運用体制の整備支援,そし これを担う法曹等人材の育成支

援から成るもの らえ たの す ,近時,国民による法制度の利用 進 いう観点

から, 司法アクセス 第4の重要 支援分野 し 浮上し ました。

司法アクセス改善の問題 , 国 も司法制度改革の課題 し らえられ,その一

つの手段 し 法テラス の整備 行われ,国民から司法へのアクセスを容易にする取

組 行われ います。多くの法整備支援対象国 も同 く司法アクセスの改善 法整備の

課題の重要分野 っ り,他国や国連機関の実施し いる法整備支援活動の中に こ

れ を 正 面 か ら 取 り 上 法 律 扶 助 や 市 民 に 対 す る 啓 発 活 動 に 対 す る 支 援 を 行 っ い る も

のもあります。また, 国の法整備支援に い ,この分野 日本弁護士連合会

重要 役割を担っ られる 認識し ります。法務省 し ,新しい分野 いえる

思いますし,法務省の立場から何 るか 未知数の部分もあります ,司法アクセ

スの改善につい もアプローチの仕方 様々 あり,従来行っ た支援活動の中にも直

接間接に司法アクセスの改善につ る活動 ありますの ,今後この分野 何 可能か,

十分 検討を加え,可能性を っ い たい 考え います。

5 法整備支援のための人材育成

(6)

支援に携わる人材の育成 極め 重要 課題 あるこ 明確に っ います。

実務 し の法整備支援活動を展開し いくに ,当然のこ ら法律の知識 実務

の経験を備えた人材 これに当たるこ 要求されます。そのため,法務省 ,一時的に

検事に転官し いる裁判官を含め,検事を中心に法整備支援活動に携わる人的体制を組ん

いるわけ す ,法整備支援の実務をこ すに ,国内 活動する法曹あるい 法律職

に求められる素養ン知識ン経験に加え,法整備支援活動を実施し いくための専門的 知

識 経験 必要 ります。この点,例え 医療や建築 普 性のある自然科学的技術

の分野 ,異 る要素 法整備支援に ある 思います。す わち,民法や刑法,民事

訴訟法や刑事訴訟法 基本法 呼 れる法律や,それを運用する司法制度 い れも各

国の国家体制 密接に結びつ ,歴史や文化等の背景も合わさっ ,国によっ 内容も問

題状況も様々に異 るもの あり,それらを十分に踏まえ,また支援に関する手法や支援

の進め方に関するノゞデゞ の知識 けれ ,日本 の実務経験 け 適切 支援

活動 いから す。した っ , 国 幾ら優秀 法曹ン法律家 あっ も,法

整備支援に関わりの かった人 突然法整備支援実務の現場に立たされ も,戸惑う か

り ,解決すべ 課題や実施すべ 活動を前にし うするこ も い いう事態

起こりえるの す。現に,過去に ,国内の法律実務の現場から,突如,法整備支援実務

の最前線 もいえる長期専門家 し 現地に長期間派遣され,た えようの い苦労をし

た いう例もある 聞い います。

このよう 事態を避けるため,法務省 ,支援対象国への長期派遣 見込まれる人員

につい ,ま ,国際協力部の一員 し 一定期間勤務し,本邦研修の企画実施 に

携わり,その中 法整備支援の仕組 や手法,そし 派遣予定国の歴史,文化,社会,人々

の行動様式やその法制度,現に抱え いる問題点 に関する様々 知識やノゞデゞをあ

る程度身につけた上 支援対象国へ派遣する いうやり方を,望ましい派遣の在り方 し

,事情の許す限り行っ ました。しかし,法整備支援のニーゲ 量的に増加する か

り く,それ れの支援対象国に対する支援の内容 高度化し いく中 ,このよう

対応に 限界 あります。また,比較的長期にわたっ 行われる法整備支援活動のタイム

スパン ,必 しも公務員,特に検事ン裁判官の転勤ン配置換のタイムスパン 一致す

るもの いこ から,一つのプロジェクトを遂行する間に担当者 交代するこ 避

けられ いため,知識やノゞデゞの引 を れ けスムーゲに行うか ,法整備支援

のタイムスパン 人事政策の間の調整も大 課題 ります。

そもそも,法務省の人材 け 国の法整備支援活動に対応するこ 不可能 ある

こ 当然 す。対象国 増加し,それ れの支援内容も高度化ン複雑化し いく か ,

多様 支援対象国の多様 ニーゲに対応し いくために ,裁判所や他の省庁からも人材

を募ら けれ りませんし,学者ン研究者や弁護士を始め する民間の人材もいまま

以上に多く必要に ります。法整備支援 官民一体 っ 協力し,推進し いか けれ

ら い事業 あり,その担い手を育 るために , 国全体 官民共通の法整備支

(7)

6 通訳翻訳確保

人的資源の確保 いう観点 法整備支援に携わる人材の育成 共通し,極め 実務的

重要 問題 ,通訳人ン翻訳者の確保の問題 す。法整備 言葉をツール する支援活動

いえます。しかも当然のこ ら,相当に専門的 言葉を取り扱うこ を中心 する

活動 すから,異 る言語の国同士の間 行われる法整備支援 優秀 ,しかも法律用語

に精通し いる通訳人ン翻訳者 介在し い けれ 到底不可能 活動 す。 ころ ,

このよう 通訳人ン翻訳者を確保するこ 現在の ころ相当に困難 こ っ いま

す。支援対象国 ,現在の ころアジアの開発途上国 多いわけ す ,このよう 国々

の言語を専門 する通訳人ン翻訳者の絶対数 少 い上に,法律用語に精通した人 いう

こ に ります ,長年の自己努力 経験を積ん こられた少数の方に限られ ます。

しかも,その方 常にまたいつま も対応し いた ける保証 全くありません。国際協

力部 本邦研修を実施する際にも,適格のある通訳の確保に四苦 苦するこ よくあり

ます。現在,大学の中に 法務専門の通訳を養成する講 を設け いる ころ もあり,

それ りに各方面 の努力 され い ,国際協力部 もそのよう 講 に講師派遣を

する し 協力をし います ,需要に追いつい い いの 現状 いか 思われ

ます。これ ,一朝一夆に解決 る問題 ありません ,今後 国 積極的に法整

備支援を 続し いく際に 避け 通れ い問題 ,自然発生的に法律専門の通訳人ン翻

訳者 増加するこ を期待し いる け 問題 解決しそうにもありません。法整備支

援活動を展開する主体 大学等関係機関の協力を得 ら自前の通訳人ン翻訳者の育成を

真剣に考えるべ 時期に来 いるの いか 思います。

7 わりに

以上,私 ,法整備支援の現場に い 日常の業務に携わり ら感 ります課題

につい ,思いつくままに述べさせ いた ました。い れも, めに述べた り

す に解決策や答えを打ち出せるもの ありません ,機会ある にこのよう 課題

(8)

特集

各国法整備支援の状況

ベトナム

国際協力部教官

第 ICD NEWS第16号報告当時の状況

ICD NEWS 上 法務総合研究所国際協力部 関 し た各国法整備支援の状況につ

い の報告 行われたの 2 4年7月 あり, 国のベトナム社会主義共和国に対

する法整備支援につい 言え ,独立行政法人国際協力機構 JICA の ベトナム重要政

策中枢支援―法整備支援プロジェクトンフェーゲ3 開始し ちょう 年を経過した

ころ あった。ベトナムに対する 国の法整備支援につい , 2年に初め ベ

トナム政府から支援要請 あり, 4年に法務省 ベトナムを対象 した本邦研修を

開始した後, 6年に JICA ODA技術協力 し 法整備支援をプロジェクト化し,

以後,必要に応 規模を拡大し ら,フェーゲを重 た ころ あった。フェー

ゲ 6年 2月~ 年 月ま ,フェーゲ2 年 2月~2

3年3月ま それ れ 続し,その後3か月のノリッジング期間を置い ,2 3年

6月27日にベトナム側各カゞンターパート機関 の最終合意 され,同年7月 日に

フェーゲ3 開始された ,そのフェーゲ3 ,民事訴訟法及び改正破産法の成立

1 いう

最初の成果を挙 たのもこのころ ある。

フェーゲ3 ,ベトナム政府の要請に基 ,フェーゲ 及びフェーゲ2 得られた様々

教訓をいかし,ベトナム側 日本側 協議を重 ,法令起草支援 人材育成支援を2本

の柱 し 形成されたプロジェクト あった。既に,フェーゲ2の段階に い ,法整備

支援につい ,立法 いし 法案起草に対する支援の 足ら ,同時に法律を運用

する人材の育成を支援するこ 極め 重要 あるこ 意識され り,現にフェーゲ

2に い も法曹人材育成 対象 され いた ,フェーゲ3に い この点 より明

確に意識されるように った。その結果,フェーゲ3 法令起草支援 人材育成支援を

つの柱 した,次のよう 内容を持つプロジェクト し 組 上 られ,実施されるに至

った。

カゞンターパート

司法省 司法学院を含む

最高人民検察院

最高人民裁判所

ベトナム国家大学デノイ校

2 活動内容 括弧内 主たるカゞンターパート機関を示す

1

これらの法律 ,い れも2004年6月15日に閉会したベトナム社会主義共和国第11期国会第5会期に い

(9)

コンポーネントA ― 法令起草支援

A 民法 司法省

A2 知的財産法 司法省

A3 民事訴訟法ン破産法 最高人民裁判所

A4 不動産登記法ン担保取引登録法ン判決執行法ン国家賠償法 司法省

コンポーネント ― 人材育成支援

司法学院カリキュラムン教科書作成 司法学院

刑事検察官マニュアル作成 最高人民検察院

2 判決書標準化ン判例制度研究 最高人民裁判所

3 ベトナム国家大学日本法講 設置支援 ベトナム国家大学デノイ校法学部

第2 フェーゲ3のその後の展開

共産党中央委員会政治局2 5年第48号ン第4 号決議の発表

フェーゲ3 展開し いる期間中の出来事 し 注目すべ ,2 5年5月24

日 同年6月2日に,共産党中央委員会政治局 ,相次い ベトナムの法ン司法制度の

整備に っ 極め 重要 つの決議を採択したこ あろう。前者 法制度整備戦

略 題する2 5年第48号決議 あり,後者 司法改革戦略 題する2

5年第4 号決議 ある。これら つの決議 ,いわ ローチマップ し ,それま

混沌 し いたベトナムの法ン司法制度の整備活動に明確 方向性を え,以後,ベト

ナムの各国家機関の ら ,ベトナムに対する法整備支援を実施し いる外国や国際

機関の活動の方向性及び目標をも示すこ に ったの ある。

これら つの決議 ,い れも極め 意欲的かつベトナムに っ 新 もの あ

った 考えられる。実 ,これらの つの決議 ,そのあまりの急進的 内容ゆえに,

共産党自身 決議採択後公に発表するこ をためらった いわれるほ のもの あり,

実際,決議採択時に その内容 共産党によっ 当面非公開 され,国際機関 の強

い要望を受け 決議から数か月後にようやく機密文書指定を解除された いう経緯 あ

る。

これらの決議の採択につい , 国の法整備支援も無関係 い。 いうの ,

これらについ ,その前提 る調査活動にフェーゲ2 関 し いるから ある。

この第48号決議及び第4 号決議 ,ベトナム 司法省を中心 し ,主要チナーの

支 援 を 得 実 施 し た 2 年 に 向 け た 包 括 的 法 制 度 ニ ー ゲ ン ア セ ス メ ン ト

Comprehensive Needs Assessment for the Development of Vietnam’s Legal System to the

Year 2010 2 いう大規模 法制度に関する調査の結果 基礎 っ いる。このいわ

ゆる LNA ,2 年曒から2 2年曒ま にかけ ,国連開発計画 UNDP

JICA を含む他のチナー もにベトナム司法省を支援し 実施したベトナム法制度

に関する初め の総合的 調査 あり,司法省をカゞンターパート し いた当時のフ

2

(10)

ェーゲ2のプロジェクト事務所 ,同省の要請を受け,派遣され いた長期専門家をこ

の調査活動に参加させ 成果を挙 いるの ある。LNA ,ベトナムの法制度,立法

手法,司法制度 その機能から,法教育,市民の司法アクセスの問題 ,ベトナムの

法ン司法制度全般にわたっ 問題点の洗い出しを行っ り,ベトナムの法ン司法制度

に何 欠け いるのかを,チナーの手を借りた いえ,ベトナム自身 抽出分析した

調査 ある ころに大 意義 あった いえよう。2 3年3月に最終版 確定し

たこの LNA につい の巨大 最終報告書 ,その後共産党による検討にも供され,そ

の後2年以上の月日をかけ ,共産党 上記第48号ン第4 号決議を採択するに至っ

た 3

の ある。

2 プロジェクトの進ちょく 最終成果

一方,JICAの法整備支援プロジェクトも,活発 活動を 続し いた。上記48号ン

4 号決議の内容 英訳され,チナーに配布されたの 2 5年秋 あった ,プロ

ジェクト 活動を停止し これを待っ いたわけ く,上記 LNA の結果を踏まえ

つつ,起草支援につい も,人材育成につい も様々 活動 続けられ いた。しかし,

や り,両決議の採択を契機に,プロジェクト活動の方向性 裏打ちされ,あるい 明

確に ったこ によっ ,活動に弾 ついた いえる あろう。た ,計画された活

動のすべ 順調に進ちょくしたか いう ,必 しもそう かった。以 ,フェ

ーゲ3のその後の進ちょく状況 最終成果を概観する。

起草支援

ア 民法

民法の起草支援 ,既にフェーゲ2の段階から活動の内容に含まれ り,フェ

ーゲ2終了時評価の時点 第3次草案ま 出来上 っ いた。しかし,フェーゲ2

の最終段階に っ ,それま , 5年民法の部分改正に める し いた

司法省 ,日本側の ベトナム民法改正共同研究会

4

の助言もあっ ,起草期間を

延長し 全面改正に踏 切る決断をしたこ から,民法起草支援 フェーゲ3の起

草支援の最重要項目 し 引 れるこ に った。

民法起草作業 最終段階に入っ り,司法省の起草グループ 本邦研修のため

に来日する時間的余裕 く,支援 民法改正共同研究会からの書面によるコメン

トや同会委員の学者による現地セミナーによっ 行われた ,特に最終段階 効果

3

注目すべ ,LNAの結果を受け ,共産党中央委員会政治局 ,第48号決議 法制度整備戦略 を策定し

た け く,さらに別途 司法改革戦略 し 第4 号決議をいわ 追加的に採択したこ ある。実 ,

LNAの結果を受け の戦略策定 あれ 第48号決議の 足りた あり,各チナーもそれ けを期待し

いた。 ころ ,共産党 ,さらに裁判制度 その機能の強化に特に焦点を当 ,外国チナーも予想し い か

った,極め 意欲的 第4 号決議を採択した。しかも,第4 号決議 ,その冒頭に い ベトナム司法の改

善の遅れについ ,これを糾弾するかのよう 強い調子 指摘し り,自国の脆弱 司法に対するベトナム共

産党の強い危機感 うか え 興味深い。

4

プロジェクトの人的投入 し フェーゲ2以来設置され いた研究会の一つ ,森嶌昭夫名古屋大学名誉教授

を 長 し,国内の著名 民法学者等 構成され いる研究会 あり,現在実施中の 法ン司法制度改革支援プ

ロジェクト にも 民法共同研究会 し 引 れ いる。法案の検討を行い,ベトナム側に助言を行うこ

を主 任務 し いる。同様の研究会 し ,フェーゲ3 民事訴訟法共同研究会 民事訴訟法成立ま

(11)

を発揮したの ,JICA 本部 現地をつ い 行う TV 会議システム 5

による,民法

共 同 研究 会 司 法省 側 担 当 部局 あ る 司法 省 民 事 経済 法 局 6

の間 の ワ ー クシ ョ ッ

プ あった。このよう ワークショップ 意見交換や助言を 続した結果,2

5年に 最終草案 完成し,これ 同年5月ン6月期の国会本会議

7

に上程され,同

年6月 4日に可決成立し,同月27日に公布された。施行期日 2 6年 月

日 ある。

成立したいわゆる2 5年民法 ,形式的にも 5年民法の改正の形を採

ら ,新法制定 っ り,内容的にも,社会主義民法の色彩を強く残し いた

5年民法 大 く異 る,市場経済化に対応した民法 っ いる。民法

に民事の基本法 し の立場を明確に え,さらに, 契約自由の原則 を正面から

認めたこ 最も大 改正点 いえよう。

イ 知的財産法

フェーゲ3に い 知的財産法起草への支援 行われたのに ベトナム特有の事

情 ある。ベトナムに い 知的財産権も民事的権利の一つ し ,これを規律

する基幹的規定を民法典に い いた

8

ため,民法起草支援の一環 し 知的財産関

連規定の起草支援 行われたの ある。しかし,これ 並行し ,ベトナム ,

より詳細 実体的ン手続的規定を網羅した 知的財産法 の起草 別途行われ

り,プロジェクト ,この起草作業に他省庁 協力し 携わる司法省への支援 い

う形 知的財産法の起草に関 した。活動 し ,民法共同研究会内に知的財産

小委員会を設け,同小委員会の委員 ある学者ら ,民法草案中の知的財産関連規

定 ,知的財産法草案の 方にコメントを行う し 支援を展開した。その結果,

知的財産法 民法に遅れるこ 約5か月,2 5年秋の国会本会議 可決成立し

た 9

ゞ 民事訴訟法ン改正破産法

この両法につい ,フェーゲ3の初期段階 草案 完成し,2 4年の国会

本会議 可決成立したこ 冒頭に述べた り ある。い れも起草担当官庁

最高人民裁判所 あり,支援 同裁判所の起草担当グループを対象に,本邦研修,

現地セミナー,書面コメント により行われた。

民事訴訟法につい ,既にフェーゲ2の段階から支援 行われ いた ,フェ

ーゲ3に っ 民事訴訟法共同研究会 設置され,支援体制 強化される もに,

本邦研修や現地セミナーを繰り返す ,活動も極め 活発 もの った。その

5

JICA 設置し いる JICA-Net 呼 れるテレビ会議システム ある。東京のJICA本部 ,デノイのJICA

ベトナム事務所をつ ,会議を行うこ ,現在も民法共同研究会 の国内委員会の会合に長期派遣専

門家 現地から参加する際 に頻繁に利用され いる。

6

民法の主たる担当部局 本文の り司法省民事経済法局 ある ,国際私法を定める民法第7編につい ,

同省国際法局 主たる担当 った。

7

ベトナム社会主義共和国第11期国会第7会期。

8

2 5年民法もその第6編 第736条~第757条 に知的財産に関する根本的規定を残し いる。

9

(12)

結果,それま 職権主義的 色彩を強く帯び いた民事訴訟手続に当事者主義的要

素を大幅に取り込ん 初の民事訴訟法典 成立を た

10 。

一方,改正破産法につい ,フェーゲ3開始以前 ,アジア開発銀行 ADB

起草支援を行っ いた ,最終草案の完成を見 いままプロジェクト 終了し

いた。そこ ,最高人民裁判所の要望を受け,JICA法整備支援プロジェクト これ

を引 形 フェーゲ3に取り込 , 国の専門家による現地セミナーや書面

コメントの形 助言を続け法案成立に至った。成立した破産法 ,企業を対象 す

るもの 11

,比較的コンパクトにま まった法律 ら,企業再生に関する制度ま

網羅した先進的 もの っ いる。

エ 不動産登記法ン担保取引登録法

12

ン判決執行法ン国家賠償法

以上に比べ,起草 難航したの これらの民事関連法令 ある。い れも起草機

関 司法省 あり,不動産登記法 担保取引登録法を司法省担保取引登録局,判決

執行法 国家賠償法を司法省民事経済法局 それ れ担当した。

ま ,不動産登記法 担保取引登録法 特に不動産担保権の登記 につい そ

の内容 密接に関連するこ から,フェーゲ3の活動の中 もほ 並行し 取り扱

われ,い れについ も民法共同研究会委員らによる現地セミナーや,在デノイの

長期専門家らによるワークショップ によっ ,法案に対するコメントや助言

行われた。しかし,不動産登記法につい ,不動産登記の概念や公示制度の

在り方 につい 政府ン国会レベル 議論 出し,意見集約 進ま ,いったん

司法省から政府事務局に提出された法案を取り ,国会の立法計画からも外され

る いう事態に ったこ から,起草計画を大幅に変更するこ を余儀 くされ,

これ 連動する担保取引登録法につい もその起草 大幅に遅れる結果 り,結

局い れについ も最終草案の作成に至ら いまま,フェーゲ3 終了せ るを得

,これらの法案起草への支援 次期プロジェクトに引 れるこ った。

判決執行法につい も,フェーゲ3の期間中に法案の起草方針に大幅 変更 生

10

この民事訴訟法の成立ま ,ベトナムに 民事訴訟法 存在せ ,国会常任委員会令 し 民事事件解決手

続令 あるの あった。従来,ベトナム 訴訟を5つの分野,す わち,民事訴訟,経済訴訟,労働訴訟,

行政訴訟,刑事訴訟の分野に分け,それ れの手続法を持っ いた。このうち,刑事訴訟につい 早くから法

律の形式を採っ いた ,その他の4分野につい 国会常任委員会令 規律し いた。本文の民事訴訟法 ,

このうち,民事訴訟,経済訴訟及び労働訴訟の3分野の手続令をま め 法律にいわ 昇格させたもの ,これ

により,訴訟手続を法律 く国会常任委員会令 規律し いるの 行政訴訟の分野の った。 ,こ

の行政訴訟につい も,現在の 行政訴訟事件解決手続令 を 行政訴訟法 に改める立法計画 既に正式に国

会承認され いる。

11

ベトナム ,市場経済化の流れの中 国営企業の統廃合ン民営化 優先課題 あり,そのために企業の倒産

を規律する法制度の整備に重 置かれた。また,投資 進 WTO加盟のためにも企業向けの破産法の整備

急務 あった。その一方 ,個人の破産につい の法律 いま 制定され い い。

12

担保権の公示手段 し ,担保権付の取引を司法省担保取引登録局 National Registration Agency for Secured

Transactions に集中的に登録させ 管理するシステムを規律する法律 あり,フェーゲ3当時 ,法律 く

政府令 タクレ によっ 規律され いた。タクレ し 一応機能し いた ,新民法制定や不動産登記法の起

草作業 並行し 改正する必要 生 ,支援対象 ったもの ある。当初,法律 く国会常任委員会令

し 起草されるこ に っ いた ,フェーゲ3の最終段階 ,これを法律 し 制定する方針に変更されたた

め,フェーゲ3の基本合意 担保取引登録令 の起草支援 っ いた ,本稿 担保取引登録法

(13)

たため,立法計画 先延 し り,最終草案の作成に 至ら かった。判決執

行法につい 執行 につい のベトナム特有の理解から,刑事判決の執行 民

事判決の執行の 方を網羅する法律の制定 企図され

13

,フェーゲ3 その民事執

行部分に限定し 長期専門家 ワークショップを開く し 助言を続け いた ,

これについ も政府ン国会レベル 意見の対立 解消され ,起草 遅延し いた

こ から,フェーゲ3の終了時ま に最終草案を固めるこ かった。その

大 原因 ,民事執行分野よりも刑事判決執行の分野にあり,公安省 管轄し

いる刑事判決執行の任務を司法省の管轄 に移し,民事執行 併せ 統一的に司法

省 管理監督すべ ある する司法省側の意見 ,矯正の経験の い司法省に刑

事執行を移管するの 不適当 ある する公安省側の意見の対立にあった 見られ

る。結局,フェーゲ3終了時のころに っ ,ベトナム政府 刑事判決の執行 民

事判決の執行を分割し 別法 規律する選択をし,JICA 次のプロジェクトに

い 民事判決執行法 を支援対象 するこ した。

国家賠償法につい も,起草 大幅に遅れた。しかし,この遅延の原因 ,政府ン

国会レベル の熾烈 意見対立 起草の進ちょくに影響を えた他の法令 異

り,単純にフェーゲ3の前半ま ,司法省の他法令の起草作業の 担 大 く,国

家賠償法の起草作業を後回しにせ るを得 かった いう事情による。司法省民事

経済法局に国家賠償法の起草班 結成され,作業 開始されたの ,フェーゲ3

最終年に入っ からのこ ,民法改正共同研究会委員らによる現地セミナーや長

期専門家による月例ワークショップを予定 りこ す し 作業自体 順調に

進ん ものの,フェーゲ3 , か月の延長期間を費やし も,ようやく第 草

案を作成するの 精一杯 あったため,この支援活動も次の新た プロジェクトに

引 れるこ った。

2 人材育成支援

ア 司法学院カリキュラムン教科書作成

司法学院 Judicial Academy ,司法省管轄 の法律家養成機関 あり,従前か

らあった 法律専門家養成学校 Legal Professionals Training School - LPTS を2

3年に政府決定により再編したもの ある。LPTS 公証人ン執行官 の司法

省管轄 の機関 働く法律職の公務員のほか,弁護士の養成機関 あった ,司法

学院 し 再編されるに当たり,最高人民裁判所及び最高人民検察院の協力を得

裁判官及び検察官の任官前教育をも実施するこ に った。この際,司法省から

司法学院の教育内容改善のため, 国の最高裁判所司法研修所の教育システムを

参考にする し ,それま 別個に教育され た裁判官志望者,検察官志望者

及び弁護士志望者の教育科目を一部共通化したカリキュラムの策定 ,新教育体制

13

国 ,民事執行 私権の行使の延長線上のもの し 勝訴当事者の権利の執行 し 観念され,刑事執

行 国家の刑罰権の行使 観念されるのに対し,ベトナムに い 執行 を 判決 いう国家の行 い

し 命令の 徹 理解し,民事刑事共通のもの する考え方 ある。また,判決 全関係者 遵 すべ もの

(14)

使用する教科書の執筆に対する支援 欲しい旨の要望 出されたこ を受け,こ

の支援活動 開始された。この活動につい ,国内に最高裁判所司法研修所教官

いし その経験者を中心 する ベトナム法曹養成共同研究会 設置され,長

期専門家 連携し 現地セミナーや書面コメント等による助言 行われた。フェー

ゲ3の前半 ,カリキュラムの作成に費やされ,その結果法曹 者の任官前教育科

目のうち,基礎的 科目の約2割を共通化する新カリキュラム 策定され,2

7年より実施されるこ った。次い ,作業 教科書執筆に移り, 民法 , 民

事訴訟法 , 民事事件処理技能 及び 刑事事件処理技能 の四つの教科書 フェ

ーゲ3終了時ま に完成を た。

しかし,この一部共通化したカリキュラムについ ,その後そのまま実施され

るこ かった。このカリキュラム ,元来,裁判官志望者ン検察官志望者及び

弁護士志望者 ,同一の期間 年間 司法学院 研修を受けるこ を前提に組ま

れ いたの ある ,カリキュラム完成後に成立した弁護士法 ,弁護士志望者の

教育期間を6か月に絞り込ん しまったこ ,弁護士志望者 働 ら司法学

院に通う者 多く,夜間コース 主体に るのに対し,裁判官志望者,検察官志望

者 ,裁判所,検察院の事務官 いわ 派遣の形 研修生 り,昼間コース 主

体 るため,結局弁護志望者のコースを切り離さ るを得 かったの ある。さ

らに ,フェーゲ3終了後,2 8年ま に ,司法学院の教育内容に不満を持

った裁判所及び検察院 い れも任官前教育をそれ れ自前の養成機関

14

行う方

式を復活させるこ に ったため,この一部共通カリキュラム その土台から崩れ

去る結果 った。

イ 検察官マニュアル作成

検察官マニュアルの作成 ,検察官の能力強化に対する支援 し プロジェクト

活動に取り込まれたもの ある。従来,ベトナムに 検察官向けの執務資料 少

く,そのため検察院 検察実務に不統一を来す の問題を抱え いた。そこ ,

フェーゲ3 ,刑事検察官向けの捜査 第一審公判のマニュアルの作成支援を行

うこ し,主 し 長期専門家によるワークショップ 執筆原稿に対する書面コ

メントによる支援を続け, む 予定 りマニュアルを完成するに至った。マ

ニュアル 製本され,8,000 部 全国の検察官に配布された。このマニュアルにつ

い ,現在進行中の新た プロジェクトに い ,上訴審公判 刑の執行指揮監

督の分野につい の続編の作成支援 行われるこ に っ いる。

ゞ 判決書標準化ン判例制度研究

これらの活動 い れも最高人民裁判所をカゞンターパート するもの あった。

ベトナム ,成文法主義の国 あり, 判例 の概念をもっ い かった上,判決文

14

養成機関 し ,裁判所 裁判所職員養成校 Court Officials Training School を,検察院 検察大学校

Procuratorial College をそれ れ運営し り,従来 ,これらの教育機関 任官前後を問わ ,裁判官ン検

察官の養成を別個に行っ いた。任官前教育を司法学院に い 行っ いた期間中 現任裁判官ン検察官の 続

(15)

非公開 いものの,これを集積し い 一般に公開したり,裁判に際し

他の同種の裁判例を参考にしたりする いう意識も薄かった いえよう。しかし,

ベトナム も, 年代曒期ころから 判例 に関心 集まり め,また,

外国チナー から ,司法の透明性の観点から裁判所の判決を一般公開すべ

ある の声 高まったこ もあっ ,判決文の一般公開に向けた動 始まり

15 ,

さらに進ん 判例を制定法等のいわ 正式 法源を補完する作用をもつもの し

利用するこ 可能か否かを検討するこ も始まった

16

。このよう 流れの中 ,

最高人民裁判所から ,ベトナムの法制 有り得べ 判例 の姿を研究したい

いう要望 あり,また,これ 並行し ,従来必 しも一般公開を前提 し い

かったこ もあっ ,不統一 あったり,論理構成 明確 かったりする 判

決文の書 方 を改善したい いう要望もあった。JICA側も,将来,ベトナム 判

例を活用するように った場合に ,その前提 し ,判決書 判例 し の準則

を示しうる明快 もの りうるよう,判決書の書 方の改善 行われる必要 あ

る の認識 あったこ から,このよう 認識の に,最高人民裁判所側 協議の

上,判決書の書 方の標準化 判例制度研究を連関するもの し プロジェクト活

動に取り込ん の ある。

この活動につい ,国内委員会 し 判決書ン判例整備共同研究会 立ち

上 られ,長期専門家 の連携の ,多数の書面コメントや現地セミナーあるい

長期専門家ワークショップ 実施され,フェーゲ3終了時に ,判決書マニュ

アル ほ 完成し,また,ベトナムに ける判例の発展に関する越日共同研究

題する研究報告書 編集された。た ,判決書マニュアルの製本ン発刊につい ,

フェーゲ3の終了時ま に 最高人民裁判所指導部の決裁 得られ ,製本ン発刊

次期プロジェクトに持ち越されるこ に った。

この判決ン判例に関連する活動につい 一点注目に値する 思われるの ,チナ

ー活動の相乗効果 ある。この分野 ,フェーゲ3当時,JICAの法整備支援プロ

ジェクト 並行し ,米国 USAID の STAR,タンマーク DANIDA の法整備

支援プロジェクト,そし アーストラリア AUSAID のCEG Facility 17

いう つ

のプロジェクト 活動し いた。このうち,STAR 判決文公開に全力を傾注し

判決集の発刊を成し遂 ,DANIDA 主 し 裁判所の IT 化支援を通 情報共

15

判決文の公開 いう点 大 績を残したの 米国USAID 立ち上 いた STARプロジェクト あ

ろう。STARプロジェクト Support for Trade Acceleration Project ,判決文の一般公開の必要性につい ベトナ

ム側を説得し,その結果,最高位の裁判合議体 ある最高人民裁判所裁判官評議会の監督審 フランス破毀院の

制度に淵源をもつ いわれる,確定判決の法令適用の誤りを正す裁判。 国の非常上告審に類似する 判決を

判決集 し 発刊させるま にこ 着けた。 ,既述の共産党中央委員会政治局2 5年第48号決議の中

も,判決文の一般公開を推進し いくこ 明記され いる。

16

判例 につい ,第48号決議に い も, 判例,習慣 国際通商の習慣,通例を含む ,そし ,各職

業協会の規則の利用,開拓の可能性につい 研究するこ ,法律の補充 整備に 献する。 し,制定法を補

完するもの し の判例の研究をすべ こ を明言し いる。

17

(16)

有ン公開体制の強化に寄 し,CEG 裁判官ベンチノックの作成 アンライン化を

推進し いた。そし ,JICAプロジェクト ,判決の質的改善 判例の研究を支援

したわけ ある ,自然発生的 関係 あるものの,STAR 先鞭をつけ 判決

書公開にこ 着けたこ により判決書の公開に対する裁判官のいわ アレルウー的

反応を解消し公開に弾 をつけ,このよう 情報共有ン公開体制 DANIDAによ

りさらに 進され,CEGの成果により判決集 ベンチノック もにアンライン

公開される体制 ,このよう ,他のプロジェクトによる,いわ 心理的効果

デーチ面の改善に支えられ ら,JICAプロジェクト 判決の中身につい 改善

支援を行う いう,相乗効果 期待 る状況 生 たの ある。た ,その相乗

効果 実際に の程度あったかについ 今後の検証を待つ必要 あろう。

エ ベトナム国家大学日本法講

この活動 ,広い意味 の法律家養成の範疇に入るもの ある ,他の活動

若干経緯 趣旨を異にする。ベトナム国家大学法学部 の日本法の講義 ,フェー

ゲ2のころにデノイに派遣され いた長期専門家 国家大学法学部の依頼を受け ,

いわ ボランテ゛ア的に同大学の法学部生に課外授業 し 日本法の初歩の手ほ

をし いたもの 発展し,フェーゲ3 正式にプロジェクトに組 込まれた い

う経緯を持つ。フェーゲ3開始後,講 の設計等につ 若干協議 滞った ,2

4年 月に開講するに至った。日本法講 を含むこの法学コース

18

,ベトナム

国家大学法学部の正式課程 し 認められ り,受講生 い れもベトナムの大

学の日本語学科 日本語を修めた入学希望者から選別し,2年間 通常の法学部の

学生 修するの 同一の必修法律科目 を 修するのに加え, 年次に 同学

部のベトナム人教授 日本法専門家 長期専門家の定期講義を受け,2年次に

民法部会を中心 する 国の学者を講師に迎え,合計6回の民法ン知的財産法及

び商法ン会社法の集中講義を受講する。そし ,卒業試験 卒業論文に及第する ,

法学士号 授 される。

フェーゲ3の期間内に ,数名の落伍者を出したものの,第 期生10名,第2期

生10名 卒業するま に至り,卒業生に ,現地の日本企業に就職した者もいれ ,

引 続 弁護士資格を取得するために勉強を続け いる者もいる。また,第 期生

から2名,第2期生から 名 ,現在 国の大学に留学し法律等の学習を続け

いる。

第3期生2年次以降につい , 年間に限り JICA ファローアップ事業 し

支援を行い,その後 日本貿易振興機構 JETRO 支援を引 い 実施し

いる。

第3 新プロジェクトの形成

法整備支援プロジェクト フェーゲ ン2ン3 の終了 その教訓

18

(17)

フェーゲ からフェーゲ3ま , よそ10年間わたっ 続したベトナム法整備支援

プロジェクト ,多くの成果 教訓を残し 2 7年3月曒日をもっ 終了した。

4年に正に手 りの状態 始まった 国のベトナムに対する法整備支援 ,

6年に JICA の正式プロジェクト し 開始され,初め の長期専門家 デノイ

に常駐するこ に ったこ によっ ,ベトナムの法制度やその運用の実用に関する正

確 情報 入り始める もに,徐々に支援の手法 形成され め,フェーゲ2に入

っ ,カゞンターパート 増え,長期専門家も法曹 者そろうように っ から ,

長期専門家による日常的アチバイス, 長期専門家によるワークショップ, 短期専門

家による現地セミナー, 国内支援委員会によるコメントやアチバイス,そし カゞ

ンターパート機関の人員を 国に招へいし 行う本邦研修 いう, む 5つの技

術移転手法を組 合わせ 行う支援活動のやり方 ,越日 方の理解を得 実務 し

む 定着した いえよう。個々の技術移転の手法やその内容 ,その時々の必要性

に応 変化し いる ,このように5つの手法を組 合わせるやり方 フェーゲ3に

も受け れ,現在のプロジェクト もほ 変わっ い い。

支援活動の内容につい ,フェーゲ からフェーゲ3へ 支援 発展し いくに連

れ,大 く変化し た いえよう。フェーゲ からフェーゲ2への移行に関し ,

カゞンターパート 増えたこ もあっ ,内容的 変化 生 たの 当然 ある し ,

フェーゲ 及びフェーゲ2のころ ,立法支援にやや重点 置かれ,刻々 変化するベ

トナム側の情報提供の要請にこたえる形 ,か り広い法分野につい の日本法の情報

提供 行われ いた点に特徴 ある いえよう。誤解を恐れ ,比喩的に言え , 間口

広い代わりに,奥行 それほ い 言いうるの い ろうか。このよう

性質の支援につい ,ベトナム側に い いま 確たる法整備の基本方針 定まっ

い かった上,ベトナムに っ ,相当多数の法分野に ける立法を急 けれ

ら ,さらに ,いま チナー間協調やチナー間 も役割分担 整っ い かった い

ういわ 時代背景 あり,このよう 状況に対応した支援の在り方 し 肯定的に

らえるこ る 思われる。

これに対し ,フェーゲ3 , 間口 い代わりに,奥行 ある いう方向に内

容 変化した

19

。フェーゲ3 ,起草支援に関し 支援する対象法令を明確に限定し,

それ以外の法令に関する支援 原則 し 実施し いこ にする もに,人材育成支

援により重点を置 ,明確 目標を掲 開始したの ある。この背景に ,フェーゲ

3のころに る ,ベトナム側の法令起草作業につい 計画性 飛躍的に高まっ た

19

このこ ,フェーゲ 及び2のころにセミナーやワークショップのテーマ ,フェーゲ3のころのそれを対

照するこ によっ も明らか る。フェーゲ ,2のころに ,多種多様 テーマ セミナーやワークショッ

プ 実施され,広範 情報提供 行われ いるのに対し,フェーゲ3に い ,活動内容 し 当初に合意さ

れたテーマについ の セミナーあるい ワークショップ 実施され,いわ 種類 極め 少 い代わりに,同

一テーマのセミナーやワークショップを多数回繰り返し いるこ 見 取れる。フェーゲ ン2のころのこの

よう いわ 間口の広い対応につい ,フェーゲ2の終了時評価の際に日本国内側から 総花的 ある の

批判もあり,それ フェーゲ3に ける対象の絞り込 につ ったの ある ,本文 述べたよう 背景のも

(18)

こ や,ベトナム側の選択に基 いたチナー間の役割分担 行われるように っ た

こ ,そし ,重要法令 出そろい め,ニーゲの重点 立法から法運用に徐々にシ

フトし始めたこ ある。

このように,フェーゲ3 ,支援対象や目標を明確に絞り込 ,個々の活動項目につ

い ,フェーゲ2ま に醸成され た越日間の信頼関係に基 く 方向的 対話を

ベースにし 活発かつ奥行 のある活動を展開したの ある ,このよう フェーゲ3

の手法に ,限界も かったわけ い。この限界 ,プロジェクトの対象 活動を

明確に絞り込 ,それによっ 個々の活動の効果 効率性を向上させよう する場合に

不可避 いえるもの ,その限界ゆえにプロジェクトの企画設計自体を批判するの

当を得 いもの ある ,あえ 指摘すれ 次の2点 挙 られる。

一つ ,カゞンターパート機関 支援対象項目を厳格に絞り込むため,絞り込ん 支

援対象分野に密接に関連する分野に支援ニーゲ あるにもかかわら ,これに対する直

接の支援 い結果,当該密接関連分野に対し 支援する他チナー 全く存在し

い場合,これ いわ 置 去りにされ しまう いう現象 生 るこ ある。この現

象 ,フェーゲ3の期間中 住宅法 につい 生 た。住宅法 ,建設省の所管法

令 あり,同省 起草作業を続け いた ,同省に い 起草に際し い れかのチ

ナーからの支援 必要 あったにもかかわら ,JICAを含め,同省への支援 し ら

,その結果,住宅法案 ,密接関連する不動産登記法や民法 のすり合わせ 不十分

まま,民法や不動産登記法案 の整合性に問題のある規定を残存したまま成立し し

まい,その調整問題 不動産登記法案の起草作業に大 影を落 すこ に ったの

ある。

もう一つの点 ,主 し 人材育成に関するこ ある ,フェーゲ3 司法省,最

高人民裁判所,最高人民検察院 いった中央機関の をカゞンターパート し,活動内

容も中央機関向けのものの あったために,実務改善の効果 か か地方の機関,

特に第一審裁判に関 する裁判所等の機関や,法律実務を現に取り扱う機関に及 い

いう点 あった。これもプロジェクトの設計上やむを得 ,プロジェクト ,予算

の許す限り,ワークショップを地方 実施する し この弱点をカバーしよう した

,その努力にも限界 あったこ 言うま も い。この地方の人的ン組織的能力の

向上 いう点につい ,い れのカゞンターパートも強い危機感を有し り,フェ

ーゲ3実施中も,地方に対する支援を求める声 多く聞かれた。

2 法ン司法制度改革支援プロジェクト の立ち上 その構造

上述した2点の弱点のうち,第 の点 直ちに克服 るもの く,今後のベト

ナム チナーコミュニテ゛ の密接 連携によっ 解消すべ 問題 ある ,第2の地

方の人的組織的能力の改善 いう点につい ,一定程度の対応 可能 ある 考えら

れた。この第2の点に着目し ,地方の能力開発を重要 柱に据え 立ち上 られたの

,フェーゲ3に接続し 2 7年4月 日から開始された新た 法ン司法制度改

(19)

このプロジェクト ,次の四つの課題意識を基礎にし 組 上 られ いる いっ

よい あろう。

地方の人的ン組織的能力開発にも重点を置くこ 。

中央 地方 の連携を 進する効果をもつようにするこ

ベトナムの法律関係各機関の相互連携を 進する効果を持つようにするこ

ベトナム法律界全体の底上 に資するこ

新プロジェクト ,フェーゲ3に比べ ,人材育成にさらに重点を置い いるこ に

特徴 ある ,法令起草支援を撤廃し しまったわけ い。ベトナムの主要法令の

改正ン制定 いま に道半 あっ ,法令起草支援 ,ベトナムに対する法整備支援

し 依然 し 重要 項目 ある上,既述のようにフェーゲ3 最終草案完成に至

ら かった法令もあったため,法令起草支援 新プロジェクトの設計に い も重要項

目 あるこ に変わり かった。しかし,新プロジェクト全体に占める法令起草支援

の比重 ,フェーゲ から3ま の旧プロジェクトに比べる 相対的に減少し いるこ

確か ある。そし ,その中 新プロジェクトの 目玉 いっ よいの , パイ

ロット地区方式 による地方の能力開発支援 あり,これを他の支援項目 有機的に関

連させ,ベトナム法律界全体の底上 に資するこ を目指し いる ころに,新プロジ

ェクトの特徴 ある。

このパイロット地区に ,ベトナム側 の協議の結果,デノイの北西に位置するバク

ニン省 指定された。プロジェクトのカゞンターパート機関 司法省,最高人民裁判所

及び最高人民検察院 ある ,活動の相手方 し ,バクニン省人民裁判所,バクニ

ン省人民検察院 20

及びバクニン省にある司法省管轄の法務機関 公証人,省人民委員会

の登記官,執行官 ,さらに 弁護士

21

を対象 し いる。そし ,これらのバクニ

ン省の地方機関に ける裁判実務ン法務実務の問題点の洗い出しを行い,その解決策を

模索ン提言する もに,その結果を中央機関にフ゛ーチバックさせ,中央機関から全

国の地方機関への指導ン助言に役立 るこ により同時に中央機関の指導能力強化につ

,さらに 立法及び中央に ける法曹教育に役立 る いうの ,プロジェクト全

体の構想 ある。

そのため,新プロジェクトの活動

バクニン省パイロット地区に ける人的ン組織的能力開発

中央機関能力強化

法令起草

法曹養成

20

ベトナム 現在3級2審制を採用し り,地区級人民裁判所 検察院 ン省級人民裁判所 検察院 ン最高人

民裁判所の つの級 ある。本文の裁判所 検察院 全土 63省ある各省に一つ つ置かれ いる 省級 の裁

判所 検察院 あり,一定の要件を満たす重要事件の第 審 ,それ以外の事件の上訴審を取り扱うほか,それ

れの管轄内にある地区裁判所ン地区検察院を統括する。

21

た し,現時点 弁護士を対象 する活動 いま 開始され い い。ベトナム ,現在各省の弁護士会

を連携させた統一弁護士連合会の設立準備中 あり,これ 発足した に カゞンターパート機関 し 参加

(20)

の,相互に連関する四つの活動分野に大別される。

JICA , む 2 6年7月から2 7年3月ま の旧プロジェクトフェー

ゲ3の延長期間内にベトナム側 の協議を重 ,このよう 構想を具体化し 計画を策

定し,最終的に 2 7年3月3 日にベトナム側 の書面合意を取り交わし,同年

4月 日の新プロジェクトのスタートを迎えた

22 。

第4 新プロジェクトの進ちょく状況

新プロジェクトに い も,支援体制 旧プロジェクトのフェーゲ3の形態を踏襲し

り,現地デノイのプロジェクト事務所に長期専門家3名 裁判官ン検事ン弁護士各

名 及び業務調整員 名を配置し ワークショップ実施 の現地任務に当たっ い

るほか,国内に い 民法共同研究会 民事関連法令につい , 裁判実務改善研

究会 バクニン省 中央機関の能力強化につい 現地事務所への助言や現地セミナー

により国内から支援し り,さらに 法務総合研究所国際協力部 本邦研修の実

施や現地セミナーへの講師派遣 の手段により支援活動を 続し いる。

進ちょく状況につい ,統一弁護士会連合会の発足 大幅に遅れ いるこ から弁

護士を対象 する活動を開始するこ い いるこ を除け ,細かい問題点

存在するものの, む 企図し,予想した りに進ん いる いえよう。個々の活

動分野の進ちょく状況 次の り ある。

バクニン省パイロット地区関係

バクニン省に い ,省裁判所及び省検察院に い 長期専門家による問題点抽出

のワークショップ 現在ま 頻繁に実施され り,特に裁判所関連の活動 活発 あ

る。これま 長期専門家に い ,バクニン省裁判所のワーキンググループ 共同 問

題点を洗い出すサーレェイを実施し,民事訴訟ン刑事訴訟の両分野に い 裁判官 日

常的に困難 問題 らえ いる論点の抽出作業を む 終えた ころ ある。今後,

この結果を受け ,それ れの問題点 ,いか る解決手段を要するのか,す わち制

定法欠 あり,解決 立法による必要 あるのか,現行法の解釈の問題 あり,最高

人民裁判所による指導や判例の形成により解決すべ 問題 のか, いった点を分

析検討し,前者の場合 今後の法令起草支援に反映させ,後者の場合に 最高人民裁判

所による指導手法への助言,判例の形成につい の助言あるい 法曹養成のための教科

書 への助言に活用する方向 助言を進め いく予定 ある。

また,2 8年8月に ,最高人民裁判所 バクニン省裁判官の混成チームを招へ

いし の本邦研修も実施され民事訴訟法ン刑事訴訟法の運用につい の討議 も行わ

れた。

2 中央機関能力強化関係

中央の能力強化の分野 ,上記バクニン省のサーレェイ結果を受け の最高人民裁

22

プロジェクトの概要 事前評価につい

(21)

判所の指導のノゞデゞ形成 一定程度進ん り,また,検察院に関し ,中央機関

の能力改善の一環 し 特にプロジェクトに活動 し 取り込まれ いる,刑事裁判ン

検 察 実 務 の 後 方 支 援 機 関 し の 犯 罪 学 セ ン タ ー の 設 立 に 向 け た 研 究 に 対 す る 支 援

進ん り,その一環 し 2 8年6月に本邦研修 実施され,法務総合研究所研

究部 の意見交換や犯罪白書発刊の実際 につい の情報提供 行われた。

3 法令起草支援関係

法令起草関係につい ,旧プロジェクトフェーゲ3から引 れた,司法省を対

象 する民事判決執行法ン不動産登記法ン担保取引登録法ン国家賠償法の4法の支援

優先的に行われ いる。い れも,長期専門家のワークショップ これま の主たる活

動 っ り,このうち,民事判決執行法につい ,2 8年 月 4日,国

会に い 最終草案 可決成立した。不動産登記法及び担保取引登録法につい ,い

ま に国会ン政府レベル の議論 続い り,予断を許さ い状況にある ,草案の

改訂作業 徐々に進ん いる いえよう。国家賠償法につい ,長期専門家による多

数のワークショップ 民法共同研究会からの講師による現地セミナー,そし ,起草班

の総責任者 ある民事経済法局長以 同局局員らを招へいし ,2 7年 月に本

邦研修 実施された結果,2 8年 月の国会に対する意見聴取のための草案提出

行われ,次期国会 2 年5月ころ に い 最終草案 可決される見通し

っ いる。

また,このほかに法令起草支援 し 予定され いる改正刑事訴訟法,行政訴訟法及

び改正民事訴訟法につい ,ベトナム国内 の今後の推移を見 る必要 ある ,刑

事訴訟法につい ,既にベトナム側の起草委員会 結成され り,現実に草案を作

成する最高人民検察院の担当者らを対象に,2 年3月に本邦研修 実施されるこ

に っ いる。

4 法曹養成関係

法曹養成の関係につい ,現在,長期専門家の助言の ,司法学院の教員用教授法

マニュアルの執筆 進められ いる。しかし,この司法学院の関係につい ,前述し

た り,旧プロジェクト 支援した統一カリキュラム 事実上崩壊したため,ベトナ

ム側 の協議の上,支援の方向性を再検討する必要 出 いる。

第5 今後の展望 課題

既述の り,新た ベトナム側のニーゲをく 取り ら旧プロジェクトの弱点を克

服するこ を企図し 形成された新プロジェクト ,開始後間も く2年を迎える ,若

干の問題点をかかえつつもそれ りの進ちょくを せ いる。今後 ,予定され いる活

動を,新プロジェクト よっ 立つ問題意識に常に留意し ら積極的に進め いくこ

に る。

これま の 10 年以上の活動の中 ,越日間の信頼関係 十分に醸成され いるほか,

(22)

ジェクトの手法ン活動形態に十分習熟しつつあるこ から,プロジェクトの置かれた環境

良好 状態にある 判断し 差し支え いもの 思われる。

活動の具体的 課題 し ,今後,弁護士連合会 発足した場合に,弁護士に対する

能力開発支援 そのフ゛ーチバックをいかにし 実現するか,いま 具体的 姿の見え

い改正刑事訴訟法,行政訴訟法,改正民事訴訟法につい いかに早期にその概要把握 分

析を行い,具体的 起草支援につ るか,さらに ,既にプロジェクトの枠内 要望の

出 いる,執行官の能力強化 司法省管轄機関の法律職の能力強化を,バクニン省パイ

ロット地区 の活動 絡め いかに実現し いくか, 大 もの あろう。

また,今後長期専門家の交代 余儀 くされる中 ,新たに派遣される専門家 いかに

スムーゲに現地活動を引 るかも大 課題 ある。ベトナム 既に支援活動の内容

そのレベル 相当程度高度化し り,長期専門家自身に極め 高い能力 要求される

上,い れの活動内容につい も,長期専門家 け 対処可能 もの ほ ん く,国

内のバックアップ体制も一層強化し けれ ら い。

さらに,高度化ン複雑化するベトナムの法整備支援の中 ,チナー間協調 これま に

く重要 っ いる。新プロジェクト 関 し いる分野に い も,単一のチナ

ーによる支援の 根本的 改善 図りうる分野 ほ ん い 言っ よく,常に複数

チナーの協調 関 必要 のもベトナム法整備支援の大 特徴の一つ ある。 い,

ベトナム 最大規模 いっ よい国連開発計画 UNDP のプロジェクトを中心にチナ

ーンコータ゛ネーション 比較的進ん り,また,現在,JICAプロジェクト ,裁判所

に対する司法行政改善支援をその活動に取り込ん いるCIDAのJUDGEプロジェクト

23

密 接 連 携 の に 裁 判 所 関 係 の 活 動 を 続 し い る ほ か , 同 く 裁 判 実 務 改 善 の 面

DANIDA も情報共有等の協調を行っ いる ,このよう チナー間協調 ,無駄 支援

の重複を避けるこ からも重要 ある ,何よりもベトナム自身 同一分野への複数チナ

ーの関 を必要 し いるこ を理解した上 ,競合による相乗効果を目指し ,一層拡

充されるべ あり,ベトナム法整備支援に い 古参のチナー し , 国 ,こ

の点,代表的 チナー し リージーシップを発揮するこ 求められ いるこ を十分

認識する必要 ある。

以 上

23

Canadian International Development Agency カナジ国際開発庁 の Judicial Development and Grassroots

Empowerment プロジェクト 。主 し 司法関係機関の組織的能力開発 司法アクセスの改善を支援し いるプ

参照

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