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やさしいマイナンバー(個人番号)ハンドブック~マイナンバー(個人番号)の基本的な理解のために~

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(1)

や しい

マイナンバー (個人番号)

ンド ック

や しい

マイナンバー (個人番号)

ンド ック

個 人 情 報 保 護 委 員 会

マイナンバー(個人番号)の

    基本的な理 のために

(2)

1 マイナンバー(個人番号)とは

(1) マイナンバーの通知 ... 4

(2) マイナンバーが必要な理由 ... 5

(3) マイナンバーの利用分野 ... 6

(4) マイナンバーカード ... 8

(5) マイナポータル ... 10

2 マイナンバーの利用事務

(1) マイナンバーを利用できる事務       (マイナンバー法第9条) ... 12

(2) 独自利用事務(条例) ... 13

(3) 個人番号利用事務及び個人番号関係事務 ... 14

3 マイナンバーの提供の求め

(1) 提供の求めの制限(マイナンバー法第15条) ... 19

(2) 何人も ... 19

4 マイナンバーの提供

目 次

(3)

5 マイナンバーの取得、収集・保管

(1) 取得 ... 26

(2) 収集・保管(マイナンバー法第20条) ... 31

6 マイナンバーの廃棄

... 32

7 安全管理措置

... 34

(1) 基本方針の策定 ... 35

(2) 取扱規程等の策定 ... 35

(3) 組織的安全管理措置 ... 36

(4) 人的安全管理措置 ... 37

(5) 物理的安全管理措置 ... 38

(6) 技術的安全管理措置 ... 40

8 委託・再委託

... 42

9 マイナンバーの漏えい

(1) 事業者における報告等 ... 44

(2) マイナンバーの変更 ... 45

(3) マイナンバーカードの利用停止 ... 45

10 個人情報保護委員会

(1) 監視・監督権限 ... 46

(4)

1 マイナンバー(個人番号)とは

マイナンバー(個人番号)とは、平成27年10月以 降、日本国内に住民票を持っている、あるいは持つこ ととなる住民のみなさんに通知される、一人ひとり違っ た

12桁の番号

のことを言います。

そして、一人ひとり違った12桁の番号を決めて通 知をするのは、みなさんの住民票を持っている

市区

町村

になります。

マイナンバーの通知

1

(5)

マイナンバーが必要な理由

2

マイナンバーは、行政サービスを受けるときに、必 要とする人がサービスを受けられ、負担をしなければ ならない人が負担をするようにすることで、本当に社 会保障を必要としている人に、

手を差し伸べる

こ とができるようにするためのものです。

また、マイナンバーを使うと、役所の仕事が

効率

になり、

住民サービスの向上

につながることが

期待されています。

* マイナンバーを使うと、みなさんのくらしが便利にな ると言われています。

 基本的には、行政手続が簡単になり、年金や福祉関係 の申請をするときに、これまで必要だった住民票や課税 証明書など、必要な添付書類を減らすことができます。  また、その他にも、マイナンバーカードやマイナポー タルを利用すると、日々のくらしが、いろいろと便利に なるとされています。

(6)

今のところ、マイナンバーは、

社会保障、税及

び災害対策

の分野にだけ、利用することができます。 これ以外で、マイナンバーを利用することは、一部 の例外を除いて、できません。

国の機関や市区町村などは、このマイナンバーを置 き換えて、

暗号化した符号

にした上で、これをキー として、国の他の機関や他の市区町村などと必要な情 報のやりとりをします。

住民のみなさんが書類に書いて出していた情報を、 国の機関や市区町村が、マイナンバーを使って、自

* マイナンバー法とは、「行政手続における特定の個人 を識別するための番号の利用等に関する法律」というの が正式名称であり、この法律により、社会保障、税及び 災害対策の分野でマイナンバーが利用できるようになっ たもの。

マイナンバーの利用分野

3

(7)
(8)

マイナンバーカード

は、マイナンバーを持って いる人からの申請により、市区町村が交付します。こ れはICチップが入ったプラスチック製のカードですが、 このICチップには、所得情報や健康情報などのプラ イバシー性の高い個人情報は入っていません。

また、マイナンバーカードは、銀行やレンタルCD ショップなどで求められる

身分証明書

として使うこ とができます。

さらに、マイナンバー法に基づいて、勤めている会 社などに、マイナンバーを提供するときに求められる

本人確認

という手続にも使うことができます。

* マイナンバーが決まると、通知カードが送られてきま す。これは、紙でできていて、写真が付いてないので、 身分証明書としては使うことができません。

マイナンバーカード

4

(9)

POINT !

* マイナンバーカードの活用方法については、いろいろ 検討がされていて、例えば、①図書館カードや印鑑登録 証、健康保険証のかわりに利用することができるように

レンタルCDショップなどで、マイナンバー カードを身分証明書として使うときには、マ イナンバーカードの裏面にマイナンバーが書 かれていることを忘れないようにしてくださ い。レンタルCDショップなどの店員さんが、 裏面にあるマイナンバーのコピーを取ったり、 マイナンバーを書き写したりすると、マイナ ンバー法に違反する場合もありますので、注 意してください。

また、マイナンバーカードの裏面にある QRコードも、マイナンバーとみなされます ので、注意してください。

(10)

マイナポータル

とは、みなさん一人ひとりのポー タルサイトのことで、市区町村などがマイナンバーと 一緒に管理している、みなさんの個人情報を見ること ができたり、

情報提供ネットワークシステム

通じて、国の機関や市区町村などが、みなさんの個人 情報をやりとりした記録を見ることができたりするも のです。その他、住民のみなさんに

必要となるサー

ビス

を提供することが予定されています。

* マイナポータルには、多くの期待が寄せられていて、 いろいろな場面で活用することが想定されています。  例えば、①予防接種のお知らせや受給できる手当の情

報など、みなさんに合った情報が手軽に受け取ることが できる、②国の機関や市区町村、民間事業者からの送達 サービスを利用して、書類を電子的に受け取ることがで きる、③児童手当の申請や、保育園などの入園申請をオ ンラインでできる、④税金や社会保険料など、公金の決 済をネットバンキングやクレジットカード決済を利用し

マイナポータル

5

(11)
(12)

2 マイナンバーの利用事務

マイナンバーを利用できる事務は、社会保障、税及 び災害対策に限られていますが、それらの中でも、さ らにマイナンバー法第9条に書かれている

事務に限っ

利用することとされています。

また、マイナンバーを利用するときには、そこに書 かれた事務の範囲内で、マイナンバーの利用目的を具 体的に決めて利用します。

一部の例外を除いて、

それ以外で利用するこ

とはできません。

例えば、会社で働いている社員の名前や住所などの 情報を管理するために、マイナンバーをそれらの情報 と一緒に管理して、社員番号として利用することはで きません。

マイナンバーを利用できる事務

(マイナンバー法第9条)

1

(13)

マイナンバー法第9条の第2項では、都道府県や市 区町村が、

条例

を定めれば、地方税や社会保障又は 防災に関する事務などでも、マイナンバーを利用する ことができることにしています。

都道府県と市区町村のことを地方公共団体といいま すが、この地方公共団体が、自分たちで条例を定めて、 マイナンバーを利用することとした事務のことを「

自利用事務

」と呼んでいます。

独自利用事務(条例)

2

(14)

国の機関や市区町村などが、社会保障、税及び災害 対策に関する事務を行うときに、国の機関や市区町村 などが管理している、みなさんの個人情報を、マイナ ンバーを使って、検索したり、管理したりします。

マイナンバー法では、このように、マイナンバーを 使って、みなさんの個人情報を、検索したり、管理し たりすることを「

個人番号利用事務

」といってい ます。

また、それらの「個人番号利用事務」を処理する者 を「

個人番号利用事務実施者

」といいます。

(マイナンバー法第2条第10号、第12号)

個人番号利用事務及び個人番号

3 関係事務

① 個人番号利用事務(実施者)

(15)

行政サービスを受ける人が、会社に勤めているとき には、会社を通じて、国の機関や市区町村などに、マ イナンバーを書いた書類を提出することがあります。 また、銀行や生命保険会社などの金融機関と契約を すると、これらの金融機関は、その契約をした人との 取引の内容によって、その人の取引に関する書類に、 マイナンバーを書いて、国の機関に提出しています。 そして、これらの事業者が、国の機関や市区町村な どの事務(個人番号利用事務)に関係があるというこ とで、その事務に使う書類に、マイナンバーを書いて 提出することを「

個人番号関係事務

」といいます。

また、それらの「個人番号関係事務」を処理する者 を「

個人番号関係事務実施者

」といいます。

(マイナンバー法第2条第11号、第13号)

② 個人番号関係事務(実施者)

(16)

* 個人番号利用事務等実施者は、個人番号利用事

務又は個人番号関係事務を処理するために必要がある ときにだけ、「特定個人情報ファイル」というも

のを作ることができます。

POINT !

マイナンバー法では、個人番号利用事務実 施者と個人番号関係事務実施者をあわせて、

個人番号利用事務等実施者

と呼んでい

ます。

(17)

* 会社などに勤めて、給与をもらっている従業員など が、その家族の中で、扶養親族となっている人のマイナ ンバーを「扶養控除等申告書」という税の手続に使う書 類に書いて、勤めている会社などの事業者に提出するこ とも「個人番号関係事務」になるとされており、従業員 などにあたる人は、「個人番号関係事務実施者」となり ます。

* 国民年金の加入者のうち、厚生年金、共済組合に加入 している第2号被保険者に扶養されている配偶者を「

3号被保険者」といいます。

 この「第3号被保険者」にあたる人については、その 人本人が、扶養者が勤めている会社などの事業者に、直 接、マイナンバーを提出することになっています。  これを配偶者である「第3号被保険者」にかわって、

扶養者が、「第 3 号被保険者」のマイナンバーを勤めて いる会社などの事業者に提出することもできます。  そのときには、配偶者である「第3号被保険者」にあ

たる人が、扶養者を代理人としなければなりません。 そして、扶養者を代理人とするためには、委任状とい う書類が必要となります。

 これは、税の手続に使う「扶養控除等申告書」という 書類を提出するときの「個人番号関係事務」を処理する

「個人番号関係事務実施者」とは違う位置づけのものに なります。

(18)

POINT !

会社などに勤めている従業員などが、世帯 主となっているときに、会社などから、

のマイナンバーを求められたときには、 そのマイナンバーが、どのような手続に使わ れるのかを確認してみてください。

(19)

3 マイナンバーの提供の求め

何人も

、マイナンバー法に書かれている

場合に

あたらないところ

で、

他人

(「自己と同一の世帯

に属する者を除く」)に、マイナンバーの

提供を求

めてはいけません。

この決まりは、「

何人も

」してはならないものとなっ ていますので、すべての人にあてはまります。

提供の求めの制限

(マイナンバー法第15条)

1

2 何人も

* ただし、例外として、同一世帯の人のマイナンバー は、この取扱いの適用は受けず、例えば、親は一緒に住 んでいる子のマイナンバーを預かっておくことができます。

(20)

4 マイナンバーの提供

何人も

、マイナンバー法に書かれている

場合に

あたらないところ

で、他人に、みなさんの特定個 人情報を

提供してはいけません。

「マイナンバー法に書かれている場合」とは、マイ ナンバー法第19条に書かれている場合になります。

つまり、いかなる人も、マイナンバー法に書かれて いるケースにあたるときでしか、マイナンバーを他人 に渡すことはできません。

提供制限

(マイナンバー法第19条)

1

* みなさんの個人情報に関するルールについて書かれて いる個人情報保護法という法律では、本人の同意があれ ば、個人情報を他の誰かに渡してもよいことになってい ます。

(21)

* 「特定個人情報」とは、マイナンバーにみなさんの 個人情報が結びついている状態のものをいいます。

* 勤めている会社などが、マイナンバーを集めるときに、 どのような方法で集めたとしても、届いたマイナンバー 大切に管理することが求められています。

(マイナンバー法第12条)(「7 安全管理措置」参照)

(22)

勤務先

である会社などは、従業員のみなさんに関 する税や社会保険の手続を行っています。このため、 税に関係している書類である源泉徴収票や社会保険に 関係している届出書類などに、みなさんのマイナンバー を書いて、税務署やハローワークなどに提出すること になっています。

そこで、ⅰ給与や退職金などを受け取る人、ⅱ厚生 年金、健康保険や雇用保険の資格をもらう人、ⅲ国民 年金の第三号被保険者(従業員の配偶者)などは、勤 務先からの求めに応じて、マイナンバーを

提供

して いただくことになります。

マイナンバーの提供先

2

① 事業所(勤務先)

(23)

みなさんが講演などをお願いされたときに、

依頼

から講演料などを払ってもらいますが、このときに、 依頼先は、税に関係している支払調書という書類に、 みなさんのマイナンバーと一緒に、支払った金額を書 いて、税務署に提出しなければなりません。

そこで、報酬、料金、契約金などを受け取る人は、 依頼先からの求めに応じて、マイナンバーを

提供

し ていただくことになります。

不動産を借りたりしたときに、

不動産仲介料や

不動産使用料(家賃)を支払う法人など

は、

税に関係している支払調書という書類に、不動産を貸 してくれている人のマイナンバーと一緒に、支払った 金額を書いて、税務署に提出しなければなりません。

② 依頼先(講演等の主催企業など)

③ 不動産業者など

(24)

銀行、証券会社、生命保険会社、損害保険会社、先 物取引業者、金地金販売会社などの

金融機関など

は、契約している顧客に対して、それぞれの取引に基 づく支払をしたときには、その支払内容に応じて、税 に関係している支払調書等という書類に、顧客である みなさんのマイナンバーと一緒に、支払った金額を書 いて、税務署に提出しなければなりません。

税の確定申告をする人や、生活保護や雇用保険の手 続をしたり、健康保険の給付を求める申請などを行っ たりして、社会保障に関する行政サービスを受けよう とする人は、

国の機関や市区町村など

(税務署、

日本年金機構、ハローワーク、労働基準監督署、都道

④ 金融機関など

⑤ 行政機関など

(25)

POINT !

会社などに勤めている従業員の人などが、 勤務先の会社や事業者などから、法律で決め られたルールにしたがって、

正しくマイ

ナンバーの提供

を求められたときには、 みなさんのマイナンバーを会社や事業者など に

提供していただきますよう

お願いし

ます。

マイナンバーは、あらぬところで、提供して しまいそうになることがあります。

例えば、通知カードを入れた財布をなくして、 届を出すときに、中身を確認されて、「通知カー ド」とだけ書けばよいところを、マイナンバー まで書くことがないよう、気を付けましょう。

ヒ ヤ リ ハ ッ ト

(26)

5 マイナンバーの取得、収集・保管

1 取 得

国の機関や市区町村、従業員として働いている会社 などの

事業者

は、マイナンバー法第16条などにし たがって、本人である住民や従業員から、マイナンバー の提供を受けるときには、

本人確認

という手続をし なければならないことになっています。

この本人確認の手続には、本人の

身元確認

と本人 の

番号確認

という2つの手続があります。

身元確認というのは、マイナンバーを提供している 人が、そのマイナンバーを持っている本人かどうかを 確認するためのものです。

番号確認というのは、提供したマイナンバーが正し

① 本人確認

(27)

* 身元確認と番号確認という本人確認の手続をするため には、それらを証明する書類を用意する必要があり ます。

 身元確認をするための書類には、運転免許証やパスポー トなどが使われます。

 番号確認をするための書類には、通知カードや住民票 などが使われます。

 マイナンバーカードは、このどちらにも使われます。  これらを本人確認書類といいますが、本人確認を

で行うときには、本人確認書類を見せればよい とになっています。

 本人確認を郵送で行うときには、本人確認書類のコ ピーを提出することになっています。

(28)

市区町村から住民票をもらうときに、本人が 希望すれば、マイナンバーが書かれた住民票を もらうことができます。

これで、みなさんのマイナンバーを確認する ことができて、番号確認を行うときの本人確認 書類にも使うことができます。

ただし、ほかの目的で、会社や金融機関など に提出しなければならないときには、注意しな ければなりません。

例えば、①住民票の個人番号欄に書かれてい る番号が、マイナンバーであることに気が付か ないで、誰かに渡す、②そもそも、会社や金融 機関などから、マイナンバーが書かれていない 住民票を求められていたのに、市区町村で、住 民票の交付を受けるときに、マイナンバーの書

ヒ ヤ リ ハ ッ ト

(29)
(30)

個人情報保護法で決められた

個人情報取扱事業

にあたる会社などが、個人情報を取得した場合には、 個人情報保護法第18条第1項に書かれたルールに基 づいて、利用目的を本人に

通知又は公表

しなけれ ばなりません。

マイナンバーを持っている本人と、契約の締結など をして、契約書やその他の書面に書かれた、本人の個 人情報であるマイナンバーを取得する場合には、個人 情報保護法第18条第2項に書かれたルールに基づいて、 契約などの相手方が、その本人に、具体的に決められ た

利用目的をあらかじめ明示

することとなって

います。

② 利用目的の明示

* マイナンバーは、マイナンバー法第 9 条に書か れた事務の範囲内で、マイナンバーの利用目的を具体 的に決めて利用します。

(マイナンバー法第9条)

(31)

何人も

、マイナンバー法に書かれている

場合に

あたらないところ

で、

他人

(「自己と同一の世帯

に属する者」を除く)のマイナンバーを含む特定個人 情報を、

集めたり、保管したりしてはいけま

せん。

収集・保管制限

(マイナンバー法第20条)

2

(32)

6 マイナンバーの廃棄

マイナンバーは、マイナンバー法に書かれている事 務を処理するために、集めたり、保管したりするもの なので、その必要があるときにだけ、マイナンバーを 含む特定個人情報を保管し続けることができます。

その事務を処理する必要がなくなったときには、で きるだけ速やかに、その書類を

廃棄

するか、その書 類からマイナンバーを

削除

しなければなりません。

ただし、マイナンバー法ではない

社会保障や税

に関する法律

などで、一定の期間が定められていて、 その期間は保存しておかなければならない書類などは、 マイナンバーが書かれていても、その保存期間は保管 することになります。

そして、その保存期間が過ぎた後は、できるだけ速 やかに、その書類を

廃棄

するか、その書類からマイ ナンバーを

削除

することとなります。

(33)
(34)

7 安全管理措置

マイナンバー法第12条などには、国の機関や市区 町村、会社などの

事業者

が、特定個人情報を使って 事務処理をしたり、それらの情報が書かれた書類など を管理するときに、それらの情報がどこかに流出した り(漏えい)、それらの情報が書かれた書類などがな くなったり(滅失)、それらの情報が壊れたり(毀損) しないように、

大切に取り扱わなければならな

いというルール

が定められています。

また、国の機関や市区町村、会社などの事業者が、 特定個人情報を大切に取り扱うために必要な取組をま とめたものとして、

マイナンバー・ガイドライ

というものがあります。

その中には、マイナンバーを取り扱う事業者が、実 施しなければならない取組として、「

安全管理措置

」 というものが具体的に示されています。

(35)

特定個人情報を取り扱う事業者は、マイナンバーを 大切に取り扱うための基本的な方針を定めることが

重要

であるとされています。

特定個人情報を取り扱う事業者は、事務を処理する ときの作業の流れを整理し、その作業ごとに、特定個 人情報等をどのように取り扱えばよいのかについて、 具体的に定めた「取扱規程等」を

定めなければな

りません。

「取扱規程等」では、マイナンバーが書かれた書類 などを、①取得するとき、②利用するとき、③保存す るとき、④提供するとき、⑤削除・廃棄を行うとき、 という作業ごとに、取り扱う方法、それらの作業を行 うときの責任者・それらの事務を実際に行う担当者を 決めて、それらの責任者や担当者に求められる役割に ついて定めておくこととされています。

基本方針の策定

1

取扱規程等の策定

2

(36)

特定個人情報を取り扱う事業者には、①組織体制を 整備すること、②「取扱規程等」に従った取扱いをす ること、③取扱状況を確認するための手段を整備する こと、④情報漏えい等が起きた場合の対応ができる体 制を整備すること、⑤取扱状況を把握すること、そし て、「安全管理措置」を常に改善していくために見直 しをしていくこと、などが求められています。

これらをまとめて、「

組織的安全管理措置

」と 呼んでいます。

組織的安全管理措置

3

郵便物の取扱いは、大切です。その中に、マ イナンバーが書かれた書類が入っていると、予 期せぬ事故につながるかもしれませんので、注 意しなければなりません。

ヒ ヤ リ ハ ッ ト

(37)

特定個人情報を取り扱う事業者は、①事務を実際に 行う担当者を監督すること、②事務を実際に行う担当 者を教育すること、などをしなければならないことに なっていて、これらをどのような形で行うかを具体的 に決めておくことが求められています。

これらを「

人的安全管理措置

」と呼んでいます。

人的安全管理措置

4

(38)

特定個人情報を取り扱う事業者は、①マイナンバー や特定個人情報を取り扱うための場所をきちんと管理 すること、②マイナンバーや特定個人情報を取り扱う ための機器やそれらを保存している電子媒体などが盗 まれないようにすること、③マイナンバーや特定個人 情報を保存した電子媒体などを持ち出すときに、それ らの情報が流出しないようにすること、④マイナンバー を削除したり、マイナンバーなどを取り扱うための機 器やマイナンバーなどを保存している電子媒体などを 廃棄したりするときにしなければならないこと、など を決めて、実行することが求められています。

これらをまとめて、「

物理的安全管理措置

」と 呼んでいます。

物理的安全管理措置

5

(39)

会社で事務処理をするときに、マイナンバー が書かれた書類があったら、大切に取り扱うよ う注意しなければなりません。

例えば、①パソコンに入っていた「従業員名 簿」という書類を、社内の電子掲示板に掲示す る際、間違って、同じフォルダーに保存してい る「マイナンバー(個人番号)管理簿」という 書類を掲示する、②マイナンバーが書かれた書 類を整理していなかったために、ほかの書類と 一緒に廃棄する、などということがないよう、 気を付けましょう。

ヒ ヤ リ ハ ッ ト

(40)

特定個人情報を取り扱う事業者は、①当該情報にア クセスできる人を限定すること、②情報にアクセスで きる人を識別して認証した上で、それらの情報を取り 扱うこと、③外部からの不正なアクセスなどを防止す ること、④情報漏えいなどを防止するためにしなけれ ばならないこと、などを決めて、実行することが求め られています。

これらをまとめて、「

技術的安全管理措置

」と 呼んでいます。

技術的安全管理措置

6

(41)
(42)

8 委託・再委託

マイナンバーを利用して情報を検索したり、管理し たりすることができる事業者(個人番号利用事務実施 者)やマイナンバーを使って、それに関係する事務を 処理することができる事業者(個人番号関係事務実施 者)は、個人番号利用事務や個人番号関係事務の

て又は一部

について、委託や再委託をすることがで きることになっています。 (マイナンバー法第10条)

ただし、その場合には、委託元にあたる事業者には、 マイナンバー法第11条に書かれたルールに基づいて、 委託先となった相手方に対して、「

必要かつ適切な

監督

」を行うことが求められています。

また、委託を受けた相手方が、その事務をさらに再 委託しようとするときには、最初に委託を行った委託 元の「

許諾

」が必要となります。

その場合、委託を受けた相手方は、再委託を受けた

(43)

必要かつ適切な監督

」を行うことが求められる ことになります。

マイナンバー・ガイドラインには、委託先に対する

必要かつ適切な監督

」の内容として、①委託先 にふさわしい相手を選ぶこと、②委託契約を結ぶとき に、「安全管理措置」に関する内容を決めておくこと、

③委託先でマイナンバーを含む特定個人情報をどのよ うに取り扱っているかを委託元が把握すること、など をしなければならないと書かれています。

(44)

9 マイナンバーの漏えい

マイナンバーを取り扱う事業者には、マイナンバー などの

情報を流出

してしまったときに、求められる 対応が決められています。(「事業者における特定個人 情報の漏えい事案等が発生した場合の対応について」

漏えいしたときには

、①事業者の内部において 報告すること、被害が拡大するのを防止すること、② 事実関係を調査することや原因を究明すること、③影 響が及んだ範囲を特定すること、④再発を防止するた めの方法を検討して実施すること、⑤影響を受けるか もしれない人に連絡をすること、⑥事実関係や再発を 防止するための方法などを公表すること、が望ましい とされています。

また、

個人情報保護委員会など

に、必要な内

事業者における報告等

1

(45)

一人ひとりの番号を決めて、通知をしているのは、 みなさんの住民票を持っている

市区町村

になります が、マイナンバーをなくしたり、誰かに知られたりし て、そのマイナンバーが、不正に用いられるおそれが あるときには、そのマイナンバーを持っていた本人か らの

申請

か、もしくは市区町村長の

職権

によって、 番号を変えることができます。

マイナンバーカード

を持っていて、なくしてし まったときには、悪用されないために、そのマイナン バーカードの利用を停止することができます。 地方公共団体情報システム機構が行っているマ イナンバーカードコールセンターでは、24時間体制で、 これを受け付けています。

マイナンバーの変更

2

マイナンバーカードの利用停止

3

POINT !

新しいマイナンバーをもらったときは、勤 めている会社などにも、お知らせしま

しょう。

(46)

10 個人情報保護委員会

個人情報保護委員会は、特定個人情報を

適正に取

り扱ってもらう

ための取組を行っています。 マイナンバーを取り扱う国の機関や市区町村、ある いは会社などが、マイナンバー法に書かれたルールに 従わなかったり、従っていないと思われる取扱いがさ れていたりする場合には、これらに対して、正しい取 扱いに向けた

指導

をしたり、

助言

をしたり、正しい 取扱いをすることを

勧告

したり、

命令

したり、

入検査

をしたりすることができます。

仮に、個人情報保護委員会が命令をしたことに、相 手が従わなかった場合には、マイナンバー法に書かれ ている

罰則

が科せられることもあります。

監視・監督権限

1

(47)

個人情報保護委員会には、

マイナンバー苦情

あっせん相談窓口

というものもあります。

みなさんのマイナンバーを渡した相手などが、みな さんのマイナンバーを適正に取り扱っていないことに 対して、みなさんが、不満に思い、マイナンバーを渡 した相手などに、苦情を言っても解決しないといった ときに、苦情のあっせんを行うためのものです。

マイナンバー苦情あっせん相談窓口       ☎ 03-6457-9585

苦情あっせん

2

(48)

や しい

マイナンバー (個人番号)

ンド ック

や しい

マイナンバー (個人番号)

ンド ック

マイナンバー(個人番号)の

    基本的な理 のために

参照

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