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喜多方市再生可能エネルギービジョン <本体>

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(1)

喜多方市

再生可能エネルギービジョン

発 行 喜多方市

(2)
(3)

第1編 ビジョン策定の趣旨

 第1章 背景と目的 ……… 2  第2章 ビジョンの位置付けと期間 ……… 3

1 ビジョンの位置付け ……… 3 2 ビジョンの期間 ……… 3 3 ビジョンの対象 ……… 4

第2編 基礎調査

 第1章 喜多方市の地域特性 ……… 6

1 自然的特性 ……… 6

2 社会的特性 ……… 10

 第2章 エネルギー使用量及び CO₂ 排出量 ……… 14

1 エネルギー使用量 ……… 14

2 CO₂ 排出量 ……… 16

3 市有施設のエネルギー使用量 ……… 17

 第3章 再生可能エネルギーの導入状況・導入量 ……… 18

1 再生可能エネルギーの導入状況 ……… 18

2 再生可能エネルギーの導入量 ……… 24

3 再生可能エネルギーの導入率 ……… 25

 第4章 アンケート調査結果 ……… 26

 第5章 再生可能エネルギーの賦存量と可採量 ……… 30

1 賦存量と可採量 ……… 30

2 算定方法 ……… 31

(4)

 第1章 ビジョンの基本方針・導入目標 ……… 36

1 ビジョンの基本方針 ……… 36

2 導入目標 ……… 37

 第2章 事業推進のための施策 ……… 38

1 重点プロジェクト ……… 40

2 推進プロジェクト ……… 45

 第3章 推進体制・役割 ……… 52

1 推進体制 ……… 52

2 役割 ……… 53

第4編 資 料

国・県のエネルギー計画 ……… 56

本市のエネルギーに関する計画 ……… 58

固定価格買取制度(FIT) ……… 60

再生可能エネルギー導入に関する関連許認可手続 ……… 64

喜多方市再生可能エネルギービジョン策定委員会設置要綱 ………… 66

(5)
(6)
(7)

第1章

 背景と目的

世界各国における化石燃料の大量使用や温室効果ガスの増加が原因で地球大 気が温室化し、地球の気温や水温が上昇する地球温暖化が問題となっているこ とから、二酸化炭素の排出量の削減が求められており、省エネルギーの取組み や温室効果ガスの排出量が少なく、持続的に利用可能な太陽光・太陽熱・風 力・水力・地熱・バイオマス・雪氷熱などの自然エネルギーの利用が注目され てきました。

本市では、平成 18 年 1 月に喜多方市、熱塩加納村、塩川町、山都町、高郷村 の5市町村が合併し、本市が有する豊かな自然条件を最大限に活用するととも に、地球環境に配慮したまちづくりの実現に向け、平成20年2月に「喜多方市 地域新エネルギービジョン」を策定し、太陽光発電やクリーンエネルギー自動 車の普及推進、小水力発電所の整備、環境教育の実施など新エネルギーの導入 推進に取り組んできました。

この間、平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原子 力発電所の事故は国のエネルギー政策の見直しをもたらすとともに、再生可能 エネルギーに対する国民の関心をより一層高め、原子力に依存しない社会づく りが求められるようになりました。

また、国内においては、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響から電 力不足に陥ったところであり、「電気を創る」、「電気を蓄える」、「電気を省く」 といったことや電気、熱、ガスなどのエネルギー消費の見える化、設備の最適 運用、エネルギーの需給バランス、災害時の電力供給などが重要になってきた ところであります。

このような中、本市においては、平成29年度から10年間の本市発展の指針と なる「喜多方市総合計画(2017~2026)きたかた活力推進プラン」を策定し、将 来の都市像である「力強い産業 人が輝く 活力満ちる安心・快適なまち」の 実現に向けた各種取組を進めており、その中の循環型社会の分野において、限 りある資源の有効活用と再生可能エネルギーの普及促進により、環境にやさし いまちを目指すものとしております。

(8)

第2章

 

ビジョンの位置付けと期間

1

ビジョンの位置付け

 本ビジョンは、本市の最上位計画である「喜多方市総合計画」の個別計画と して位置付け、市が目指す将来像及び目標との整合性を図るとともに、本市の 環境基本計画を踏まえながら推進します。

2

ビジョンの期間

 本ビジョンの期間は、喜多方市総合計画の目標年度に合わせて、2017年度(平 成29年度)から2026年度までの10年間とします。

喜多方市総合計画(2017~2026)

力強い産業 人が く 活力満ちる安心・ 適なまち

喜多方市再生可能

エネルギービジョン 喜多方市環境基本計画

2017年度

(9)

① 中小水力発電      ⑦ 雪氷熱利用

② 太陽光発電       ⑧ バイオマス熱利用 ③ 風力発電        ⑨ 温度差熱利用 ④ バイオマス発電     ⑩ 大規模水力発電 ⑤ 地熱発電        ⑪ 地中熱利用 ⑥ 太陽熱利用       ⑫ 蓄エネルギー

3

ビジョンの対象

 本ビジョンで対象とするエネルギーは、再生可能エネルギーのうち以下のも のとします。

【参考】再生可能エネルギーの定義

 太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的 に利用することができると認められるものとして政令で定めるものをいう。 (エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー

原料の有効な利用の促進に関する法律第2条第3項)

(10)
(11)

第1章

 

喜多方市の地域特性

1

自然的特性

(1) 地勢

 本市は、福島県の北西部、会津盆地の北に位置し、北西に飯豊連峰の 雄大な山並みが連なり、東には名峰磐梯山の頂を望む雄国山麓が裾野を 広げる豊かな自然に恵まれた風光明媚なまちです。

新潟県

山形県 宮城県

栃木県 群馬県

城県

熱塩加納

喜多方 山都

高郷

塩川

位置及び地区構成

山林 295 53

田 71 13 その他 131

24 種地 6

1 原野 10

2 宅地 14

3

畑 24 4

(12)

調

(2) 気候

 本市は、日本海側気候に属し、盆地特有の内陸性気候の特徴を有して おり、年平均気温は約11 ℃で、年間降水量は1,500 ㎜程度となっていま す。

 また、寒暖の差が大きく、夏は気温が高く厳しい暑さが続く日もあり、 冬は寒冷で平均1mから2m、多いところでは3mに及ぶ大量の積雪に 見舞われるところもある特別豪雪地帯を含む豪雪地帯となっています。

豪雪地帯及び特別豪雪地帯指定地区

区   分 地   区

豪雪地帯 喜多方、塩川

特別豪雪地帯 熱塩加納、山都、高郷 出典:「豪雪地帯及び特別豪雪地帯の指定地域」国土交通省 250.0 200.0 150.0 100.0 50.0 0 降水量( )

降水量 平均気温 最高気温 最低気温

40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 気温(℃)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 147.4 13.0 1.5 5.2 105.8 12.2 0.9 9.5 116.6 7.3 2.8 19.3 100.9 2.3 9.3 25.6 69.5 2.7 30.1 16.0 112.0 9.3 20.7 31.8 35.4 198.7 14.8 23.9 35.3 120.7 16.4 24.9 147.6 8.4 20.3 31.8 89.8 2.1 13.6 25.7 121.1 2.1 7.1 19.3 201.2 9.0 1.6 13.1

降水量及び気温

(13)

(3) 日照情況

 本市では、日照時間は夏季に増加、冬季に減少し、日射量にも同じ傾 向が見られます。また、1日あたりの平均日照時間は 4.8 時間、1日あ たりの平均日射量は3.64 kWh/㎡です。

日照時間、最適傾斜角、日射量

区分\月 1 10 11 12 平均

日照時間

(時間/日) 3.0 3.8 4.7 6.2 6.9 6.1 5.2 6.5 5.3 4.7 2.9 2.3 4.8

最適傾斜角(度) 62.2 57.2 39.1 20.9 8.3 2.6 5.4 15.2 27.6 42.9 52.5 57.0 27.7

日射量

(kWh/㎡・日) 2.36 3.25 3.86 4.57 4.75 4.48 4.37 4.78 3.79 3.32 2.33 1.81 3.64

出典:日照時間「アメダスデータ」(統計期間2009年~2016年)気象庁

   日射量「日射量データベース」(統計期間1981年~2009年)NEDO

※ 最適傾斜角とは、最大の日射量を得るための角度のことであり、日射量は 1日あたりの日照時間及び最適傾斜角の条件下で発生する電力量となります。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2.36 3.0 3.8 4.7 6.2 6.9 6.1 5.2 6.5 5.3 4.7 2.9 2.3

3.25 3.86 4.57 4.75 4.48 4.37 4.78 3.79 3.32 2.33 1.81 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0

日照時間(時間 日) 日射量(kWh/㎡・日)

年間最適傾斜角での日射量

(14)

調

(4) 風況

 本市における月別の平均風速及び最大風速は以下の「平均風速及び最 大風速」に示すとおりであり、年間の平均風速は 1.6 m/sと小さく、一 部山間地域において風速が大きいところがあります。

 

風況マップ

出典:「風況変動データベース」環境省

※ マップは観測に基づいたものではなく、シミュレーションによって算出さ れたものであり、シミュレーション誤差を含んでいます。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1.9 1.9 2.1 2.3 2.0 1.5

1.1 1.0 1.0 1.2 1.3 1.8 9.8 10.1

11.3 11.8 10.1

7.6 7.6 7.1 7.7 8.2 8.4

10.2 14.0

12.0

10.0 8.0

6.0

4.0

2.0 0.0 風速(m/s)

最大風速 平均風速

平均風速及び最大風速

(15)

2

社会的特性

(1) 人口及び世帯数

 本市においては、人口及び世帯数ともに減少傾向にあり、1世帯あた りの平均人数は平成29年4月1日現在で2.89人となっています。

 

(2)

交通(自動車保有状況)

 自動車保有台数は 48,600 台前後で推移していますが、クリーンエネル ギー自動車の保有台数は年々増加傾向にあります。

20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 55,000 54,000 53,000 52,000 51,000 50,000 49,000 48,000 47,000 46,000 45,000 17,600 17,400 17,200 17,000 16,800 16,600 16,400 16,200

人 (人) 椷帯数(椷帯)

54,401

17,436 17,429

53,020 52,016

16,969 16,951 16,914

16,945 16,956 49,455 48,923 16,690 16,731 48,278 50,024 51,374 50,666

53,668 17,433 人 椷帯数

人口及び世帯数(4月1日現在) 出典:福島県現住人口調査

24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 49,000 48,900 48,800 48,700 48,600 48,500 48,400 48,300 48,200 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 自動車保有台数(台) クリーンエネルギー自動車(台)

1,218 48,600 48,689 48,903 48,448 48,589 1,573 1,875 2,168 2,564 市全体

クリーンエネルギー自動車(台)

(16)

調

(3) 農畜産業

本市の農業は、米づくりに適した気象条件や良質な水、肥沃な土壌等 に恵まれ、ほ場整備や基幹水利施設等、生産基盤の整備に加え、機械化 体系が進んでいることから、全国でも有数の良質米の生産地となってお り、水稲を中心に、アスパラガス、キュウリ、トマト・ミニトマトなど の園芸作物、トルコギキョウなどの花卉類、東北一の栽培面積を誇る 「そば」を組み合わせた営農が展開されています。

また、畜産業においては、乳用牛、肉用牛、豚などが飼育されていま すが、飼育頭数は年々減少傾向にあります。

農地面積・農業経営体数

水田面積 畑面積 農地面積計 農業経営体数

6,463 ha 976 ha 7,439 ha 2,882 経営体 出典:「2015年農林業センサス」農林水産省

主要農産物の作付面積(販売目的)

農産物名 作付経営体数(経営体) 作付面積(ha)

水稲 2,630 5,419

麦 24 17

大豆 162 21

そば 742 552

出典:「2015年農林業センサス」農林水産省

家畜飼育経営体数・頭羽数

区 分 飼育経営体数(経営体) 飼育頭羽数(頭・羽)

乳用牛 16 284

肉用牛 67 619

豚 8 3,307

採卵鶏 13 382

(17)

(4) 林業

 本市の森林面積は 38,391 haと市の総面積の約 70 %を占めており、そ のうち 62.6 %が民有林で、材積量も約 550 万㎥と森林資源が豊富に存在 します。

保有形態別森林面積

区 分 国有林 民有林 合 計

面積(ha) 14,356 24,035 38,391 材積量(㎥) 1,986,506 5,494,125 7,480,631  うち針葉樹(㎥) 792,404 3,528,495 4,320,899  うち広葉樹(㎥) 1,194,102 1,965,630 3,159,732 成長量(㎥) 25,919 59,444 85,363  うち針葉樹(㎥) 12,730 42,846 55,576  うち広葉樹(㎥) 13,189 16,598 29,787 出典:「会津国有林の地域別森林計画書」、「平成28年福島県森林・林業統計書」

民有林における主伐及び間伐面積(平成27年度)

区 分 面 積 材積量

主  伐 52 ha 9,344 ㎥

間  伐 71 ha 3,827 ㎥

出典:喜多方市農山村振興課 国有林及び民有林の割合

民有林 24.035ha

62.6

国有林 14.356ha

(18)

調

(5) 製造業(木質バイオマス関連)

 本市には木質バイオマスに関連する工場が2箇所、その他製材所は複 数箇所ありますが、製材所から発生する端材やおが粉の量は少なく、有 価物として売却されており、特に処理に困窮している状況にはありません。  また、会津地域においては、市町村、商工団体、農林団体、企業等が 一体となって森林資源を活用した事業を推進することにより、林業及び 木材関連産業の川上から川下までの循環型地域経済を構築し、林業の活 性化、木質バイオマスエネルギーの有効活用による環境負荷の低減、新 たな産業の創出及び既存産業への波及による地域経済の発展、雇用の拡 大など会津地域の振興を図ることを目的として、「会津地域森林資源活 用事業推進協議会」が設立されたところであり、以下の取組みを行うこ ととしています。

・森林資源の調査、森林資源の循環並びに森林事業地の確保及び管理運用 に係る調査、検討、協議、調整等。

・素材生産能力の向上に係る調査、検討、協議、調整等。

・木質バイオマスエネルギーを利用した熱供給事業に係る調査、検討、協 議、調整等。

・木質バイオマス燃料の製造及び製材に係る調査、検討、協議、調整等。 ・木質バイオマスエネルギーの有効活用による環境負荷の低減に係る調

査、検討、協議、調整等。

・ICTの活用等による連携システムの構築に係る調査、検討、協議、調 整等。

・循環型地域経済の構築及び地域振興に資する事業に係る調査、検討、協 議、調整等。

・森林資源を活用した事業を推進するために必要な要望活動。

(6) 使用エネルギー

 本市において主に使用されているエネルギーは、電力、ガス、ガソリ ン、灯油、軽油、重油であり、電力は系統的に供給されていますが、他 のエネルギーは燃料販売店等により供給されています。

エネルギー供給形態

種 別 供給形態

電  力 東北電力・再生可能エネルギー等による供給 ガス、ガソリン、灯油、

(19)

第2章

 

エネルギー使用量及びCO₂排出量

1

エネルギー使用量

 本市におけるエネルギーの年間使用量は、電力が全体の 51.0%と最も多く、 次いで重油が14.9 %、ガソリンが14.2 %、軽油が11.1 %、灯油が5.3 %、ガス が3.5 %となっています。

エネルギー年間使用量(単位別)

種別\年度 H 24 H 25 H 26 H 27 電  力(GWh/ 年) 372.711 367.208 367.669 358.956 ガ  ス(t / 年) 4,580 4,739 4,725 4,701 ガソリン(kL/ 年) 28,972 28,298 28,130 28,010 灯  油(kL/ 年) 11,585 10,964 10,807 9,958 軽  油(kL/ 年) 20,102 20,105 20,117 20,012 重  油(kL/ 年) 51,967 37,692 36,619 25,894 ※ 電力、ガス、灯油、重油については、福島県県勢要覧における実績値を福

島県現住人口調査における喜多方市の人口割合により按分。

※ ガソリン、軽油については、福島県県勢要覧における実績値を喜多方市の 自動車等保有台数割合により按分。

エネルギー年間使用量(原油換算)

(20)

調

エネルギー料金換算額(推計)

種別\年度 H24 H25 H26 H27

電  力(万円) 737,967 727,071 729,964 710,732 ガ  ス(万円) 148,171 152,174 160,307 145,537 ガソリン(万円) 430,234 444,561 444,735 368,611 灯  油(万円) 108,667 110,626 108,502 76,278 軽  油(万円) 258,511 274,634 275,602 224,334 重  油(万円) 441,719 350,535 324,078 160,283 合  計 2,125,269 2,059,601 2,043,188 1,685,775 ※エネルギー種別ごとの年間平均小売価格に年間使用料を乗じた金額。

電力 ガス ガソリン 灯油 軽油 重油 100,000 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0

エネルギー使用量(kL/年)

24年度 25年度 26年度 27年度

エネルギー年間使用量(原油換算)

本市のエネルギーの使用割合 ( 27年度)

エネルギー消費の構成比(全国) (出典:資源エネルギー庁)

電力 51.0 重油

14.9 軽油 11.1

ガソリン 14.2 灯油

5.3

ガス 3.5

27年度

企業・事務所 他部門 62.7 運紑

部門 23.3

(21)

2

CO₂排出量

 本市におけるCO₂排出量は、年々減少傾向にあり、エネルギー別では、電

力使用に伴う排出が47.7 %と最も多く、次いで重油が16.3 %、ガソリンが15.1 %、軽油が12.0 %、灯油が5.7 %、ガスが3.2 %となっています。

CO₂排出量

種別\年度 H24 H25 H26 H27

電  力(t / 年) 203,500 205,636 217,146 205,681 ガ  ス(t / 年) 13,734 14,211 14,169 14,097 ガソリン(t / 年) 67,263 65,698 65,308 65,029 灯  油(t / 年) 28,840 27,294 26,903 24,790 軽  油(t / 年) 51,962 51,970 52,001 51,730 重  油(t / 年) 140,811 102,131 99,223 70,163 合 計 506,110 466,940 474,750 431,490

※環境省の「温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン」に基づきCO₂換算。

CO₂ 排出割合( 27年度)

電力 47.7

ガソリン 15.1

ガス 3.2 灯油

5.7

重油 16.3

(22)

調

3

市有施設のエネルギー使用量

市が所有する施設において使用されたエネルギー年間使用量は以下のとおり であり、電力の使用割合が 61.6 %と最も多く、次いで灯油が 13.6 %、ガスが 13.0 %、重油が7.0 %、軽油が3.3 %、ガソリンが1.5 %となっています。

また、施設別では「ふれあいパーク喜多の郷」のエネルギー使用量が873 kL

と最も多く、次いで「市役所(本庁舎)」が304 kL、「喜多方学校給食共同調理場」

が243 kLとなっています。

市有施設のエネルギー年間使用量(H28年度)(原油換算)

種 別 電 力 ガ ス ガソリン 灯 油 軽 油 重 油 合 計 使用量

(kL/ 年) 2,973.1 629.4 72.6 655.6 159.4 335.4 4,825.5 割 合

(%) 61.6 13.0 1.5 13.6 3.3 7.0 100.0

エネルギー使用量が多い市有施設(H28年度)(原油換算)

施設名\種別 電 力 (kL/年)

ガ ス (kL/年)

ガソリン (kL/年)

灯 油 (kL/年)

軽 油 (kL/年)

重 油 (kL/年)

合 計 (kL/年) ふれあいパーク

喜多の郷 162.1 563.9 1.0 142.3 3.9 0 873.2

市役所(本庁舎) 160.0 0 34.7 1.3 36.3 71.7 304.0

喜多方学校給食

共同調理場 106.8 8.6 0.4 0.3 0 127.1 243.2

いいでのゆ 102.7 9.6 0 91.2 0 0 203.5

喜 多 方 浄 化 セ ン

ター 153.6 0.1 0 2.9 0 0 156.6 ふ れ あ い ラ ン ド

高郷 154.7 0 0 0 0 0 154.7

(23)

第3章

 再生可能エネルギーの導入状況・導入量

1

再生可能エネルギーの導入状況

 本市における再生可能エネルギーの導入施設等(平成29年3月末現在)は以下 のとおりです。

(1) 中小水力発電

中小水力発電施設一覧

NO 施設名 最大出力

(kW) 導入年度

マップ 箇所

1 大平沼小水力発電所 570.0 H3 ①

2 喜多の郷発電所 3.0 H28 ②

    大平沼小水力発電所      喜多の郷発電所

(2) 太陽光発電

太陽光発電設置状況

項 目 市全体 市有施設

導入件数 743 件 27 件

(24)

調

市有施設における太陽光発電設置施設一覧

No 施設名 最大出力(kW) 導入年度 マップ箇所

1 熱塩加納農村活性化施設「伝田館」 3.00 H14 ③

2 宮川公園「六角堂」 21.00 H15 ④

3 林業総合センター「上三宮遊樹館」 4.56 H16 ⑤

4 飯豊山御沢野営場 0.03 H16 ⑥

5 都市農山村交流センター「慶徳ふれあい館」 4.63 H17 ⑦ 6 飯豊山切合避難小屋(風力発電兼用) 0.11 H18 ⑧ 7 喜多方学校給食共同調理場 15.00 H19,21 ⑨

8 押切川公園体育館 16.00 H22 ⑩

9 総合福祉センター 12.80 H22 ⑪

10 喜多の郷(風力発電兼用) 0.14 H22 ②

11 熱塩加納総合支所 10.80 H22 ⑫

12 ふれあいランド高郷 35.00 H22 ⑬

13 第一小学校 10.00 H22 ⑭

14 第二小学校 10.00 H22 ⑮

15 第三小学校 3.60 H22 ⑯

16 熊倉小学校 3.60 H22 ⑰

17 加納小学校 3.70 H22 ⑱

18 堂島小学校 3.60 H22 ⑲

19 塩川小学校 6.80 H22 ⑳

20 山都小学校 3.70 H22

21 高郷小学校 3.70 H22

22 第二中学校 5.60 H22

23 第三中学校 5.60 H22

24 塩川中学校 5.60 H22

25 山都中学校 3.30 H22

26 喜多方プラザ 19.30 H23

27 喜多方市役所(本庁舎) 20.00 H26

(25)

(3) 風力発電

市有施設における風力発電設置施設一覧

NO 施設名 最大出力

(kW) 導入年度

マップ 箇所

1 飯豊山避難小屋 0.6 H18

2 飯豊山切合避難小屋(太陽光発電兼用) 0.4 H18 ⑧

3 ふれあいパーク喜多の郷(太陽光発電兼用) 0.2 H22 ②

(4) 雪氷熱利用

雪氷熱利用施設一覧

NO 施設名 規模

(t) 導入年度

マップ 箇所

1 山都農林水産物集出荷施設「雪室」 256 H12

2 高郷地域活性化センターそでやま夢交流館 25 H15

3 喜多方建設事務所(雪冷房施設) 573 H23

(26)

調

(5) バイオマス熱利用

市有施設におけるバイオマス熱利用施設一覧

NO 施設名 区 分 導入年度 マップ

箇所

1 三ノ倉スキー場「くらら」 ペレットストーブ H18

2 環境センター山都工場 廃棄物熱利用 H3

ペレットストーブ(三ノ倉スキー場「くらら」)

(6) 温度差熱利用

市有施設における温度差熱利用施設一覧

NO 施設名 導入年度 マップ

箇所

1 喜多方プラザ S58

2 喜多方市役所(本庁舎) H26

(27)

(7) 水力発電(大規模)

水力(大規模)発電施設一覧

NO 施設名 最大出力

(kW) 導入年度

マップ 箇所

1 新郷発電所(東北電力) 51,600 S14

2 山郷発電所(東北電力) 45,900 S18

3 第二新郷発電所(東北電力) 38,800 S59

4 第二山郷発電所(東北電力) 22,900 H4

5 金川発電所(東京電力) 6,500 T8

6 猪苗代第四発電所(東京電力) 37,100 T15

7 日中発電所(東北自然エネルギー) 1,700 H7

(28)

調

再生可能エネルギー導入マップ

※赤色数字:太陽光発電

 緑色数字:風力発電

 紫色数字:雪氷熱利用

 茶色数字:バイオマス熱利用  橙色数字:廃棄物熱利用

(29)

2

再生可能エネルギーの導入量

 本市における再生可能エネルギーの導入量(平成29年3月末現在)は以下のと おりです。

 市内には太陽光発電を始め多くの再生可能エネルギーが導入されており、そ の導入効果は、原油換算で 95,478.6 kL/年の削減に相当します。

再生可能エネルギーの導入量(原油換算)

種 別 設備容量 (kL/ 年)導入量 備 考

中 小 水 力 発 電 573 kW 860.7

太 陽 光 発 電 8,116 kW 2,194.5 系統連系未接続含む

風 力 発 電 1.4 kW 0.5 事業者含む

太 陽 熱 利 用 2,350 ㎡ 115.9 推計値

雪 氷 熱 利 用 854 t 9.1

バ イ オ マ ス 熱 利 用 570 件 138.0 推計値

水 力 発 電( 大 規 模 ) 204,500 kW 92,159.9

合  計 - 95,478.6

※1 太陽熱利用、バイオマス熱利用については、アンケート調査結果に基づ く推計値です。

※2 太陽熱利用については、全て太陽熱温水器と仮定して原油換算した数値 です。

(30)

調

3

再生可能エネルギーの導入率

 本市における再生可能エネルギーの導入率(平成29年3月末現在)は以下のと おりです。

※ 再生可能エネルギー導入率は、市全体で使用しているエネルギーに占める 再生可能エネルギーを導入している割合であり、どの程度の化石燃料の使用 を減らしたかを示したものです。

再生可能エネルギー導入率(%)

 = (再生可能エネルギー年間導入量 ) ÷ ( エネルギー年間使用量) × 100

 = 95,478.6 kL/年 ÷ 175,842 kL/年 × 100= 約54.3%

※ 水力発電(大規模)を除いた再生可能エネルギーの導入率は、約1.9 %です。

18年度

(2006年度) (2016年度)28年度 96,000

95,000

94,000

93,000

92,000

91,000

0 導入量(kL/年)

水力発電(大規模)以外 水力発電(大規模)

再生可能エネルギー導入量の推移

92,159 92,159 1,152

3,319 93,311

(31)

第4章

 アンケート調査結果

本市における市民・事業者の再生可能エネルギー及び省エネルギーに対する 意識・取組状況を把握するため、アンケート調査を実施しました。その結果は 以下のとおりです。

アンケート調査発送数・回収数・回収率

区   分 市   民 事 業 者

発 送 数 1,000人 150事業所

回 収 数 378人 47事業所

回 収 率 37.8% 31.3%

市 民

事業者

市 民

事業者

市 民

事業所

問 地球温暖化や再生可能エネルギーについて、どのように考えていますか。

常に関心あり 33.3

常に関心あり 10.6

関心あり 65.5

関心あり

72.4 あまり関心なし14.9 回答 1.2

回答 2.1

問 関心を持ったのはいつ からですか。

東日本大椁災前 62.8

東日本大椁災前 42.6

東日本大椁災後 34.6

東日本大椁災後 32.6

最 2.6

6.4 回答 14.8

問 エネルギーについて、 を中心に推進すべだと考えますか。

環境にやさしいエネルギー 78.8

環境にやさしいエネルギー 61.7

回答 2.7

回答 10.7 化楣燃料 7.4

化楣燃料 17.0

原 力エネルギー 11.1

(32)

調

市 民

太陽光発電

太陽熱給湯器

太陽熱暖房器

クリーンエネルギー自動車

薪・ペレットストーブ

風力発電

その他

利用している  利用する予定がある  費用的に有利であれば利用したい  利用する予定はない

事業所

問 地球温暖化防止に向けた行動と経済性についてどう考えていますか。

多少の経済的負担は良い

60.9 経済的負担はしたくない36.2

回答 2.9

問 家庭での再生可能エネルギーの利用状況・利用予定はどうですか。

44.1 25.1 28.8 2.0

10.7 36.0 52.1 1.2 1.5 3.6 0.9 3.6 40.5 54.5 18.7 9.5 45.8 12.2 23.3 22.8 64.1 24.0 75.1 24.6

6.6 6.6 62.2

問 事業所において使用しているエネルギーはどのようなものですか。

その他 1.0 電気 22.8 ガス 17.0 灯油 14.6 軽油 16.0 ガソリン 22.3

(33)

市 民

事業者

市 民

事業者 事業者

事業者

地球温暖化防止のため   電気・燃料代楴約のため   業者からの め 新築・改築にあわ て    導入補助金があったため

助成制度の充実 導入者への純 榭置 公共施設への導入 情報提供 教育の充実 相夢槜 の設置 規制 和 導入の 組みづくり 民間組 との連携

問 再生可能エネルギーの導入理由はどのようなものですか。

問 再生可能エネルギーを導入しなかった最大の理由は ですか。

問 再生可能エネルギーについて、市に期待する施策は ですか。

19.9 56.5 7.4 6.5 9.7

29.3

メリットが低い 85.2 利用できる電力が不安定7.4 その他 7.4

問 再生可能エネルギー導入などの実施にあたり障害は ですか。

初期コストが高い 45.5 検討する余紤が い27.3 導入方法が不明15.6 63.4 7.3

34.8 24.4 17.8 11.9 6.2 4.9

31.2 22.0 15.6 4.6 10.1 8.3 4.6

3.6

(34)

調

市の施策に対する意見・要望

【市民】

地球温暖化対策について、小中高段階で教育を行い、市民に対しては講演会 や研修会を実施すべきである。

学校、市役所、公民館、図書館、耕作放棄地、空きスペースなどを活用し、 再生可能エネルギーを導入すべきである。

森林資源、ごみ資源などを有効に使った再生可能エネルギーの事業に取り組 んでほしい。

喜多方市は水資源が豊富であることから、小水力発電に力を入れていくべき である。

蓄電池設置に対する助成制度を創設してほしい。

災害時に避難所となる施設への再生可能エネルギーの導入を積極的に進めて ほしい。

再生可能エネルギー導入には補助金が不可欠であることから、拡充してほし い。

市民の負担増にならないような方策での再生可能エネルギーの導入を図って ほしい。

クリーンエネルギー自動車、充電設備などへの助成制度を創設してほしい。

【事業者】

会津には小水力発電などの資源エネルギーが豊富にあることから、地産地消 すべきである。

中小企業にとって身の丈にあった取り組みを見極めて検討することが大切で ある。

市は地球温暖化対策をもっと推進し、取り組みやすい方法への支援を行うべ きである。

再生可能エネルギー導入の検討はしているが、費用対効果の面で考えると導 入は難しい。

(35)

第5章

 再生可能エネルギーの賦存量と可採量

1

賦存量と可採量

本市における再生可能エネルギーの賦存量(理論的に算出した潜在的なエネ ルギーの量)及び可採量(活用が期待されるエネルギーの量)は以下のとおりで す。

なお、集計・予測が困難なもの及び結果に妥当性が欠けるものについては算 定を行っていません。

再生可能エネルギーの賦存量・可採量(原油換算)

種 別 賦存量

(kL/ 年)

可採量 (kL/ 年)

中 小 水 力 発 電 - 1,506

太 陽 光 発 電 189,558,730 10,421

風 力 発 電 - 10,352

太 陽 熱 利 用 189,558,730 1,266

雪 氷 熱 利 用 8,483,876 13,031

バ イ オ マ ス 熱 利 用 12,777 3,627

温 度 差 熱 利 用 2,286 901

水 力 発 電( 大 規 模 ) - 95,419

(36)

調

2

算定方法

エネルギー種別ごとの可採量は以下の考えに基づいて算定しています。

可採量の算定方法

種 別 可採量の算定方法

中 小 水 力 発 電

 市内の用水路の中から、利用している又は利用可能 と見込まれる5箇所の流量及び有効落差から導入量を 算定。

太 陽 光 発 電

 アンケート調査で、太陽光発電を「導入済」、「導入 予定」、「導入したい」と回答した市民・事業者の導入 量を算定。

風 力 発 電  風力発電(2,000 kW)を9基導入した場合の導入量を 算定。

太 陽 熱 利 用

 アンケート調査で、太陽熱利用を「導入済」、「導入 予定」、「導入したい」と回答した市民・事業者の導入 量を算定。

雪 氷 熱 利 用 市道で除雪された雪を利用可能な量として導入量を 算定。

バイオマス熱利用

木質バイオマスについては、林地残材を焼却した場 合に得られる発熱量を算定。

畜産系バイオマスについては、市内で飼育されてい る家畜のふん尿を発酵することにより得られるバイオ ガス中のメタンの発熱量を算定。

農業系バイオマスについては、市内で廃棄されてい る稲わら及びもみ殻の発熱量を算定。

ごみについては、市内で焼却されている可燃ごみの 発熱量を算定。

し尿・浄化槽汚泥については、メタン発酵により得 られるバイオガスの発熱量を算定。

温 度 差 熱 利 用  市内6箇所の温泉施設における温泉熱を利用したエ ネルギーの導入量を算定。

(37)

第6章

 再生可能エネルギー導入の評価・課題

再生可能エネルギーの導入にあたっての評価及び課題は以下のとおりです。

再生可能エネルギー導入の評価・課題

種別 評価・課題

発 

電 

分 

中 小 水 力

発 電

・発電を行える落差のある候補地の情報収集や調査、導入事 業者への各種手続支援などが必要である。

・市内2箇所(大平沼小水力発電施設、喜多の郷発電所)にお いて導入されており、今後施設の老朽化に伴う施設更新な どが必要である。

・大平沼小水力発電施設については、平成28年度国営かんが い排水事業の採択を受け、平成30年度以降更新する計画で ある。

太 陽 光

発 電

・1日あたりの平均日照時間は4.8時間であり、市内ほぼ全域 において設置が可能と考えられる。

・太陽光発電設備は市民・事業所において導入が図られてお り、今後も導入拡大が見込まれる。

・導入コストについては、年々減少傾向にあるものの、導入 コストと売電価格を比較した場合の採算性という面では課 題が残る。

・固定価格買取制度(FIT)における売電価格が年々減少し ており、先行きが不透明である。

風 力 発 電

・本市の年間平均風速は1.6 m/sと小さく、風力発電事業の 採算性の分岐点となる風速6.0 m/sを超える地域は一部ある が、国立公園に指定されている地域に隣接しており、採算 性を考えた場合、事業の実施はかなり困難である。

熱 

利 

用 

分 

太 陽 熱

利 用

・1日あたりの平均日照時間は4.8時間であり、市内ほぼ全域 において設置が可能と考えられる。

・アンケート調査の結果から着実に導入は進んでいるものと 考えられる。

・太陽熱温水器は比較的安価で導入できるが、太陽光発電に 比べて認知度がかなり低い状況にある

雪 氷 熱

利 用

(38)

調

種別 評価・課題

熱 

利 

用 

分 

バイオマス 熱 利 用

・本市の約7割を森林が占めており、木質バイオマスとして のエネルギー源は豊富に存在する。

・木質バイオマスの熱利用や発電に取り組むにあたっては、 人員、コスト、取組企業等の課題があることから、中長期 的に検討していく必要がある。

・畜産バイオマスについては、家畜のふん尿は堆肥化され利 用されているが、供給過多の状況にあることから、有効利 用が求められている。しかしながら、収集、運搬、保管場 所などの課題がある。

・本市の農業は稲作中心であることから、もみ殻は多く存在 し、もみ殻ペレット等への活用が期待できるが、収集、運搬、 保管場所などの課題がある。

・環境センター山都工場において、ごみ処理の余熱を利用し、 いいで荘への熱供給が行われている。

・ごみ処理、し尿・浄化槽汚泥は広域事務組合で処理されて いることから、市単独での実施は困難であり、長期的に導 入等の検討を行っていく必要がある。

・バイオマス資源を活かすことにより、環境保全にも繋がる ことから、積極的な利活用が望まれる。

温 度 差 熱 利 用

・市では地下水を道路や駐車場の融雪用熱源として利用して おり、今後も積極的な導入の検討が必要である。

・入浴施設(第三セクター等)における温泉熱を利用した取組 みが考えられる。

そ の 他

・会津地域においては、50 kW以上の高圧連系ができない状 況であり、再生可能エネルギーの導入推進の障害となって いることから、送電網の充実が必要である。

(39)
(40)
(41)

第1章

 

ビジョンの基本方針・導入目標

1

ビジョンの基本方針

本市における再生可能エネルギーの導入推進にあたり、第2編にて調査した 内容や課題を踏まえ、ビジョンの基本方針を以下のとおりとします。

再生可能エネルギー導入に関する基本方針

◆ 基本方針1:教育・普及啓発活動の推進

 市は市民・事業者に対し、地球温暖化の防止に向けた教育や研修会 などを実施し、環境問題や地球温暖化問題に対する理解を深めるとと もに、エネルギーの効率的な利用の推進を図ります。

◆ 基本方針2:地域特性を活かした再生可能エネルギーの導入

 市、市民、事業者は豊富な地域資源を有効に活用し、負担の少ない 方法により再生可能エネルギーの導入を図り、持続的なエネルギーへ の転換を図ります。

◆ 基本方針3:再生可能エネルギーの地産地消の推進

 市、市民、事業者は導入した再生可能エネルギーを地域内で消費し、 エネルギーの地産地消を図ります。

◆ 基本方針4:再生可能エネルギー導入拡大に向けた課題の解決

(42)

2

導入目標

本市における2026年度末までの再生可能エネルギー導入の努力目標として、 以下のとおり設定します。

再生可能エネルギーの導入実績・導入目標(原油換算)

区  分

2006年度 (平成18年度)

実 績

2016年度 (平成28年度)

実 績

2026年度 目 標

市 全 体 93,311 kL/ 年 95,478 kL/ 年 100,000 kL/ 年

市有施設 11 kL/ 年 77 kL/ 年 200 kL/ 年 ◆ 市全体として、2026年度末までに100,000 kL/年(原油換算)の再生可能

エネルギーを導入する。

◆ 市有施設においては、2026年度末までに200 kL/年(原油換算)の再生 可能エネルギーを導入する。

2006年度

( 18年度) ( 28年度)2016年度 2026年度目標 102,000 100,000 98,000 96,000 94,000 92,000 90,000 0

導入量(kL/年)

水力発電(大規模)以外 水力発電(大規模)

(43)

重 侉

プロジェクト

推 進

プロジェクト

再生可能エネルギー

の導入、地球温暖化

の防止のため、特に

重侉的に取り組むプ

ロジェクト

地域の特性を活かし

たエネルギー種別ご

と に 取 り 組 む プ ロ

ジェクト

1. 太陽エネルギー導入事業

2. 小水力発電導入事業

3. 温度差エネルギー導入事業

4. 雪氷熱エネルギー導入事業

5. 廃棄物エネルギー導入事業

6. バイオマス導入事業

1. エネルギー・環境教育推進事業

2. 再生可能エネルギー等導入支援事業

3. 省エネルギー活動推進事業

4. 再生可能エネルギー導入課題解決事業

5. エネルギー地産地消推進事業

第2章

 

事業推進のための施策

(44)

重 侉

プロジェクト

推 進

プロジェクト

再生可能エネルギー

の導入、地球温暖化

の防止のため、特に

重侉的に取り組むプ

ロジェクト

地域の特性を活かし

たエネルギー種別ご

と に 取 り 組 む プ ロ

ジェクト

1. 太陽エネルギー導入事業

2. 小水力発電導入事業

3. 温度差エネルギー導入事業

4. 雪氷熱エネルギー導入事業

5. 廃棄物エネルギー導入事業

6. バイオマス導入事業

1. エネルギー・環境教育推進事業

2. 再生可能エネルギー等導入支援事業

3. 省エネルギー活動推進事業

4. 再生可能エネルギー導入課題解決事業

(45)

重点プロジェクト1

エネルギー・環境教育推進事業

■ 事業の内容

(1) 小・中学生を対象としたエネルギー・環境教育等の実施

・ 市内の小・中学校では、各教科や道徳、特別活動、総合的な学習の時間な ど教育活動全体を通して、環境に対する意識の高揚を図っており、各学校の 創意工夫により、更なる充実に努めます。

・ 福島県などが主催している地球温暖化防止のための「福島議定書」事業に 参加するなど、小・中学校においてエコ活動に取り組みます。

・ 本市の豊かな森林資源を財産として守り育てていくため、市の独自性を発 揮して創意工夫を凝らした「きたかた豊かな森林づくり」を積極的に展開し ていきます。

・ エネルギーや環境問題に対する学習の場として、再生可能エネルギー施設 (ふれあいパーク喜多の郷における小水力発電、太陽光発電、風力発電)や浄 水場及び民間事業者等の施設見学会を積極的に実施するとともに、出前講座 などを活用し、小・中学生等の再生可能エネルギーや環境に対する意識啓発 を実施します。

・ 再生可能エネルギーへの理解促進を図るため、小・中学生を対象とした工 作体験学習会などを開催します。

(46)

重点プロジェクト2

再生可能エネルギー等導入支援事業

■ 事業の内容

(1) 住宅用再生可能エネルギー設備設置に対する支援

再生可能エネルギー導入支援策として実施している設備等設置費補助金につ いて、設備の導入価格・売電価格・買電価格、県補助金等を考慮し、補助単価 の見直しや助成メニューの追加・削除等を行います。

喜多方市住宅用再生可能エネルギー設備等設置費補助金(H29年度)

種  別 対象経費 補助単価

太 陽 光 発 電 パネル、架台、パワコン、附属機器及び設置工事費 (上限 80,000 円)20,000 円 /kW

ペレットストーブ 薪 ス ト ー ブ

ストーブ本体、煙突 及び設置工事費

対象経費の 1/5 (上限 50,000 円) 地 中 熱 利 用

シ ス テ ム

パイプ、ヒートポンプ、循環ポ ンプ、配管、配線・配線器具等

対象経費の 1/10 (上限 100,000 円)

(2) 蓄電池の導入及び支援

再生可能エネルギーの導入に寄与するとともに、防災対策の面からも災害時 に蓄えた電気を使用できるという大きなメリットを有する「蓄電池」等の導入 及び導入支援について検討します。

(3) 地域コミュニティ活動(エネルギー、環境)等への支援

(47)

重点プロジェクト3

省エネルギー活動推進事業

■ 事業の内容

(1) LED街路灯の導入支援

既存の照明設備に比べてLED照明は消費電力、環境面、交換サイクル、 衛生面などにおいてメリットがあることから、行政区や商店街の街路灯をL ED街路灯へ切り替える取り組みに対して支援を行います。

LEDの特徴及びメリット

項 目 特 徴 メリット

消 費 電 力 白熱灯や蛍光灯に比べて少な ランニングコストの低減化により初期投資の早期回収

環 境 面 省エネによる CO₂ 削減 有害物質を含まない

環境保護

廃棄処理が容易

交 換 サ イ ク ル 既存照明の 3 倍~ 6 倍 交換作業回数が軽減

メンテナンスコストの削減

衛 生 面 紫外線をほとんど含まない

放熱量が少ない 虫が付きにくく清掃負担軽減

(2) オフセット・クレジット(J-VER)制度の実施

市内の二酸化炭素の排出削減量で他の場所の排出量を埋め合わせて相殺す るオフセット・クレジットに取り組むことにより、省エネルギー活動の推進 や地球温暖化の防止を図ります。

(3) 輸送用エネルギーの削減

(48)

重点プロジェクト4

再生可能エネルギー導入課題解決事業

■ 事業の内容

(1) 送電網などのインフラ整備

会津地域においては、地域送電網の容量不足、送配電線や変電所の熱容量 の限度超過、電力会社の系統設備の容量や管内全体の需給調整力の限界など から一定以上の再生可能エネルギー設備の接続が保留され、再生可能エネル ギー導入の障害となっていることから、国や県などに対して送電網の充実な どについて要望を行っていきます。

市内変電所の空容量(平成29年7月末現在)

変電所名 電 圧 空容量

喜 多 方 変 電 所 66 kV 0 MW

岩 月 変 電 所 66 kV 0 MW

山 郷 変 電 所 154 kV 0 MW

22 kV 0 MW

(2) 再生可能エネルギー導入拡大に向けた制度・仕組みづくり

平成24年7月1日に「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関 する特別措置法」が施行され、電力を利用する消費者も設備投資に必要なコ ストを負担し、社会全体で再生可能エネルギーを普及・推進させていくため の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」が始まりました。

買取価格が年々減少傾向にあり、再生可能エネルギーを導入しようとして いる市民・事業者にとっての不安要素となっていることから、再生可能エネ ルギー導入拡大に向けた制度や仕組みづくりなどについて、国や県などに対 して働きかけを行っていきます。

固定価格買取制度(FIT)における買取価格の推移(太陽光発電)

調達区分\年度 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 10kW 未満 38円 37円 35円 33円 30円 28円 26円

10kW ~ 2,000kW 36円

+税 32円+税 27円+税 24円+税

21円

+税 未定 未定

(49)

重点プロジェクト5

エネルギー地産地消推進事業

■ 事業の内容

エネルギーの地産地消

本市におけるエネルギー使用額は推計で年間約 168 億円と多く、再生可能 エネルギーについてもその大部分を大規模水力発電に頼ってきたところです が、地域に必要なエネルギーを地域のエネルギー資源で賄う地産地消を目指 し、地域特性を活かした自然エネルギーを有効に活用していきます。

 また、地域単位で統合的にエネルギーを管理し、地域で賢く(スマートに) 電力を使うスマートコミュニティーの構築を目指します。

(50)

推進プロジェクト1

太陽エネルギー導入事業

■ 事業の内容

(1) 太陽光発電システムの導入

・ 一般家庭や事業所への太陽光発電システムの導入を促進するため、市や県 の導入補助制度を広く周知し、普及啓発に努めます。

・ 太陽光発電の導入コストは年々減少しているものの、固定価格買取制度 (FIT)における買取価格も年々低下していることから、自家消費も含めた

地産地消への誘導策及び支援策を検討します。

・ 本市における太陽光発電導入の可能性を広く周知するため、市民・事業者 向けの講演会等を開催します。

・ 水田や畑などを有効に活用するため、農地における空間を活用したソー ラーシェアリングについて、導入の可能性を検討します。

市及び県の導入補助制度(H29年度)

区 分 補助金額

住宅用再生可能エネルギー設備等設置費補助金(市) 20,000円/kW (上限4kWで 80,000円)

住宅用太陽光発電設備導入支援補助金(県) (上限4kWで160,000円)40,000円/kW

合 計 60,000円/kW

(上限4kWで240,000円)

(2) 太陽熱利用システムの導入

・ 太陽熱システムは、導入コストが比較的安価で、導入進展が見込まれるこ とから、福祉施設や温泉施設などの公共施設への導入について検討します。

(51)

推進プロジェクト2

小水力発電導入事業

■ 事業の内容

小水力発電設備の導入

本市には湧水・河川などの水資源が豊富に存在しており、平成29年3月には、 ふれあいパーク喜多の郷地内の八方左岸用水路において、農業用水路を活用し たモデル的な小水力発電設備を導入したところです。

また、農業水利を活用した小水力発電設備を更新及び新設(大平沼小水力発 電設備、関柴幹線用水路小水力発電設備等)し、売電収入により土地改良設備 の維持管理費の節減を図ることが計画されています。

今後は、事業者等の小水力発電導入に向けた協力・支援を行います。

(52)

推進プロジェクト 3

温度差エネルギー導入事業

■ 事業の内容

温泉等を利用したエネルギーの導入

本市は、複数の温泉施設(第3セクター等)や入浴施設を有していますが、利 用した温水は排湯しているところです。

入浴施設における排湯は熱エネルギーを有していることから、排湯熱を再利 用して「熱利用システム」を導入することにより灯油使用量の節減を図るとと もに、二酸化炭素の削減を図ります。

また、旧熱塩加納村でアンモニアを媒体とした温泉水温度差発電システムの 実用化試験を行った経緯があり、温泉エネルギーの利活用について検討しま す。

市内にある温泉施設

温泉施設名 源泉温度 湧出量

蔵の湯(ふれあいパーク喜多の郷) 42.1 ℃ 0.276 ㎥ /min 大森温泉(夢の森) 79.0 ℃ 0.088 ㎥ /min

熱塩温泉 64.0 ℃ 0.170 ㎥ /min

日中温泉 42.6 ℃ 0.066 ㎥ /min

山都温泉保養センターいいでのゆ 65.0 ℃ 0.100 ㎥ /min 高郷温泉保養施設ふれあいランド高郷 54.0 ℃ 0.225 ㎥ /min

入浴施設における熱利用システム概要図

(53)

推進プロジェクト4

雪氷熱エネルギー導入事業

■ 事業の内容

雪氷熱エネルギー「雪室」の導入

本市は大量の積雪に見舞われるところもある豪雪地帯であり、雪資源が豊富 に存在することから、地域特性を活かすために冬季に降り積もった雪を保存 し、夏季に冷蔵・冷房などの冷熱源として活用する雪氷熱エネルギーの導入を 図ってきたところです。

山都・高郷地区においては、農業の振興を図ることを目的とした農林水産物 貯蔵施設「雪室」を整備し、県の施設(喜多方建設事務所)においては、雪冷房 施設を整備してきました。

今後については、山都・高郷地区以外の公共施設や農業施設等への導入につ いて検討します。

また、雪室貯蔵施設において貯蔵された農産物(米、野菜、そば等)について は、地域ブランド食材として高付加価値化や6次産業化を図ります。

(54)

推進プロジェクト5

廃棄物エネルギー導入事業

■ 事業の内容

廃棄物エネルギーの活用(環境センター山都工場)

現在、喜多方地方広域市町村圏組合の環境センター山都工場においては、 可燃ごみを焼却する際に得られる熱を「いいで荘」の入浴施設に利用してい ますが、施設の更新にあたっては、広域市町村圏組合と協議の上、新たな廃 棄物エネルギーの利活用について検討します。

環境センター山都工場における可燃ごみ処理概要 処 理 方 式 ストーカ式

炉 型 式 准連続運転

処 理 能 力 90 t / 日

炉   数 2基

開 始 時 期 1991 年 年間処理量 14,260 t

(55)

推進プロジェクト6

バイオマス導入事業

■ 事業の内容

(1) 生ごみ・し尿の有効活用

現在、一般家庭や事業所から排出される「生ごみ」については、喜多方広 域市町村圏組合の環境センター山都工場において可燃ごみとして焼却されて おり、し尿については、浄化センターや環境センターにおいて処理されてい ます。

「生ごみ」や「し尿」は発酵させることによってメタンガスが発生し、発 電することが可能なことから、関係機関と協議の上、バイオマス発電(生ご み・し尿)の導入可能性について検討します。

(2) 稲わら・もみ殻の有効活用

本市は稲作農業を基幹産業としており、「稲わら」や「もみ殻」は多く存 在しますが、例年、「稲わら」や「もみ殻」の焼却が問題となっていること から、「稲わら」や「もみ殻」の有効利用について検討します。

(3) 木質バイオマスの活用検討

会津地域(会津地方振興局管内)の約74%は森林が占めており、そのうち約 61%にあたる 14 万haが民有林となっています。民有林の総材積量は約 3,000 万㎥、年間成長量は36万㎥と豊富な森林資源を有していますが、素材生産量 は約5万㎥/年と資源が十分に活用されていないのが現状です。

(56)

 (4) 木質バイオマス燃料の導入

本市では、三ノ倉スキー場にある「山小屋くらら」において薪ストーブを 設置しており、市民・事業者においても薪ストーブやペレットストーブの導 入が徐々に増加しています。

  今後も、木質バイオマスを活用する市民や事業者を支援するとともに、公 共施設や温泉施設等へ燃料として木質バイオマスを導入することについて、 積極的に推進します。

(57)

第3章

 

推進体制・役割

1

推進体制

限りある資源の有効活用と再生可能エネルギーの普及促進により環境にやさ しいまちを目指すため、市を中心に市民、事業者、国・県、学識経験者、関係 団体と協力・連携し、再生可能エネルギーの導入、地球温暖化防止に取り組ん でいくこととします。

なお、「再生可能エネルギービジョン策定庁内連絡会議」は、「再生可能エネ ルギー導入推進庁内連絡会議」に改組し、再生可能エネルギーの導入に取り組 んでいくこととします。

(58)

2

役割

再生可能エネルギーの導入にあたっては、市民、事業者、市が一体となって 推進していくことが重要であることから、以下の役割分担に基づき取り組んで いくこととします。

市民の役割

・環境、エネルギー問題に関心を持ち、積極的に再生 可能エネルギーの導入に取り組む。

・市が推進する再生可能エネルギー施策に積極的に 協力する。

・市が実施する再生可能エネルギーの普及啓発活動 へ積極的に参加する。

事業者の役割

・事業所などへ積極的に再生可能エネルギーを導入 する。

・環境、エネルギーに関する取組や情報などを積極的 に発 する。

・市が推進する再生可能エネルギー施策に積極的に 協力する。

市の役割

・公共施設へ再生可能エネルギーを率楻して導入する。 ・市民、事業者に対して、再生可能エネルギーに関する

情報提供や普及啓発を行う。

・市民、事業者に対して、補助事業による導入支援を行 う。

・再生可能エネルギー導入の進奱状況や実績を公表す る。

(59)
(60)
(61)

 

国・県のエネルギー計画

1

国のエネルギー計画

国においては、平成26年4月にエネルギー基本計画を閣議決定し、中長期(今 後20年程度)のエネルギー需給構造を視野に、2018年(平成30年)から2020年ま でを集中改革期間と位置付けて、政策の方向を明示しました。

その中において、東京電力福島第一原子力発電所の事故で被災された方々の 心の痛みにしっかりと向き合い、寄り添い、福島の復興・再生を全力で成し遂 げることが示され、また、震災前に描いてきたエネルギー戦略を白紙から見直 し、原発依存度を可能な限り低減することが示されました。

国のエネルギー基本計画の概要

エネルギー政策 の原則

① 基本的視点として、「安定供給(エネルギー安全保障)」、 「効率性の向上による低コストでのエネルギー供給(経済効

率性)」、「環境への適合」及び「安全性」を確認し、「国際 的視点」と「経済成長」を加味。

② 各エネルギー源の強みが活き、弱みが補完される、現 実的かつ多層的な供給構造の実現。

③ 多様な主体が参加し、多様な選択肢が用意される、よ り柔軟かつ効率的なエネルギー需給構造の創出。

再生可能エネル ギーの位置付け 及び政策の方向 性

① 有望かつ多様で、重要な低炭素の国産エネルギー源で あり、3年間、導入を最大限加速化し、その後も積極的に 推進する。

② 再生可能エネルギー等関係閣僚会議を創設し、政府の 司令塔機能を強化するとともに、関係省庁間連携を促進す る。

(62)

資 

2

福島県のエネルギー計画

福島県においては、平成 23 年 3 月に「福島県再生可能エネルギー推進ビジョ ン」を策定しておりますが、東日本大震災により再生可能エネルギーを取り巻 く情勢が大きく変化したことから、福島県復興に向けた主要施策の一つに「再 生可能エネルギーの飛躍的な推進による新たな社会づくり」を位置付け、今後 の導入推進施策等について、平成 24 年 3 月に震災以降の情勢を反映した内容に 改訂しています。

福島県のエネルギー基本方針、導入目標

基本方針

① 環境への負荷の少ない、低炭素・循環型社会への 転換。

② 「再生可能エネルギー推進」を復興へ向けた重点 プロジェクトの一つに位置付け、再生可能エネル ギーの飛躍的推進による新たな社会づくり。

導入目標

(再生可能エネルギー)

① 2020年には県内の一次エネルギー供給に占める再 生可能エネルギーの割合が約40 %を占める社会を想 定。

(63)

 

本市のエネルギーに関する計画

1

喜多方市総合計画(2017~2026)

大綱4 第5節 循環型社会

◆ 目標

■ 施策の内容

  省エネルギー・再生可能エネルギーの推進

・ 環境にやさしいまちの実現に向け、市民や事業者の省エネルギーに向 けた取組の支援と意識啓発、再生可能エネルギーの導入を支援するとと もに、公共施設においても省エネルギーの取組及び再生可能エネルギー の導入を推進します。

■ 指標

指標名 現状値

目標値

中間年次 (2021年度)

最終年次 (2026年度)

住宅用太陽光発電システム 導入量

(市内における住宅用太陽光 発電システム導入量)

2,500 kW (平成27年度)

4,400 kW (累計)

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