ＮＰＯ法の一部改正について（貸借対照表の公告について）
１
改正の概要
毎事業年度終了後、法務局へ行っている資産総額の変更登記に代わり、ＮＰＯ法人自 らが貸借対照表の公告を行うことになります。
また、公告の方法は定款に明記する必要がありますので、定款で定めている公告の方 法を変更する場合には、総会において定款変更の決議を受けるとともに、所轄庁（県ま たは権限が移譲された市町（青森市、八戸市、五所川原市、むつ市、つがる市及び鰺ヶ 沢町のみに事務所を置く法人は当該市町）への届出書提出が必要となります。
なお、この規定は、平成３０年１０月１日に施行されますので、貸借対照表の公告方 法を別に定める場合は、次期総会で定款変更の手続を行うことをお勧めします。
２
公告の方法
貸借対照表の公告方法は次の中から選択できます。
【留意事項】
・この規定の施行日（平成３０年１０月１日）以後に作成する貸借対照表から公告の対 象となります。なお、経過措置により、この規定の施行日前に作成した貸借対照表の うち直近の事業年度のものについても公告する必要があります。
・「①と②による方法とする」というように複数の方法を定めることは可能ですが、「① または②による方法とする」というように選択の方法については、どちらの方法をと るのか分かりにくいため、規定の方法としてふさわしくありません。
・②の場合は、「青森県において発行する○○新聞」のように具体的に記載する必要があ ります。
・③の例としては、「当法人のホームページ」「内閣府ポータルサイト」等があります。 ・④の場合は、法人関係者のみならず広く市民が法人の主たる事務所において容易に貸
借対照表を見ることができる状態を用意する必要があります。
・解散に係る公告は、この規定によらず官報に掲載する必要があります。
※①及び②の場合は、１度掲載することで公告となりますが、③の場合は貸借対照表の作成の日
から起算して５年が経過した日を含む事業年度の末日までの間、④の場合は公告開始後１年を
経過する日までの間、継続して公告する必要があります。
※定款変更の記載例及び経過措置については、裏面を参照ください。
①官報への掲載 ②日刊新聞紙への掲載 ③電子公告（法人のホームページ等への掲載）
＜定款 記載例＞
（公告の方法）
第５５条 この法人の公告は、この法人の掲示場に掲示するとともに、官報に掲載
して行う。ただし、貸借対照表の公告については、（当法人のホームページ）に掲
載して行う。
※経過措置（適用対象）
平成 30 年９月 30 日以前に作成した貸借対照表で直近のものについても公告する必要
があります。
この場合、
①施行日（平成 30 年 10 月 1 日)までに公告するか、
②施行日以後遅滞なく公告する
必要があります。
（例）平成 30 年５月 30 日に作成した平成 29 年度（平成 29 年３月 31 日～平成 30 年
３月 31 日）の貸借対照表は、施行日までに公告するか、施行日以後遅滞なく公告
