16seizou elect light

平成１６年度

特許出願技術動向調査報告書

放電灯点灯回路

（要約版）

＜目次＞

第１章 調査概要 . . . . 1

第２章 特許動向 . . . . 4

第３章 政策動向 . . . . 30

第４章 市場動向 . . . . 32

第５章 研究開発動向 . . . . 34

第６章 日本の課題と方向性 . . . . 43

平成１７年３月

特 許 庁

問い合わせ先

特許庁総務部技術調査課 技術動向班

電話：０３−３５８１−１１０１（内線２１５５）

第 １ 章 調 査 概 要

第 １ 節 調 査 目 的

近 年 、 地 球 環 境 問 題 が 顕 在 化 し 、 温 室 効 果 ガ ス の 削 減 や 資 源 の 有 効 利 用 が 叫 ば れ て い る 。 こ の 流 れ の 中 で 、1997 年 12 月 に 京 都 で 開 催 さ れ た 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 3 回 締 約 国 会 議（ COP3） で は 、二 酸 化 炭 素（ CO

2）を 始 め と す る 温 室 効 果 ガ ス の 削 減 目 標 を 具 体 的 数 値 と し て 設 定 し た 京 都 議 定 書 が 採 択 さ れ た 。 本 議 定 書 は 2005 年 2 月 16 日 に 発 効 し 、 地 球 温 暖 化 問 題 へ の 国 際 的 な 取 り 組 み の 重 要 な 一 歩 を 踏 み 出 し た 。 し た が っ て 、 削 減 目 標 を 達 成 す る た め に は 、 民 生 機 器 を 含 む あ ら ゆ る 機 器 の 効 率 化 、 省 エ ネ ル ギ ー 化 が こ れ ま で 以 上 に 求 め ら れ る 。

中 で も 照 明 装 置 は 、 家 庭 用 か ら 事 務 所 、 工 場 用 ま で 幅 広 く 用 い ら れ て お り 、 効 率 化 ・ 省 エ ネ ル ギ ー 化 と い う 課 題 に 対 す る 影 響 は 大 き い 。 例 え ば 、 家 庭 用 の 電 力 消 費 量 は 、 電 力 総 需 要 の 約 20%を 占 め る が 、こ の う ち 照 明 用 電 力 量 は 、エ ア コ ン 、冷 蔵 庫 に 次 い で 多 く 、お よ そ 16% に 達 し て い る 。 し た が っ て 照 明 装 置 の 省 エ ネ ル ギ ー 化 を 促 進 す る こ と に よ り 、 二 酸 化 炭 素 の 削 減 に 貢 献 す る こ と が で き る 。我 が 国 に お い て は 、1999 年 に 施 行 さ れ た 改 正 省 エ ネ 法 や ト ッ プ ラ ン ナ ー 方 式 の 導 入 に よ り エ ネ ル ギ ー 消 費 効 率 の 更 な る 改 善 を 目 指 し て い る が 、 照 明 装 置 は こ の 流 れ に 沿 う も の で あ る 。

照 明 装 置 は 白 熱 電 球 に 始 ま り 、今 で は 蛍 光 灯 や 高 輝 度 放 電 灯 を 含 む 放 電 灯 が 増 加 し て い る 。 放 電 灯 は 、 発 光 に 伴 う 熱 輻 射 が 白 熱 電 球 に 比 べ て 極 度 に 小 さ く 、 エ ネ ル ギ ー の 有 効 利 用 が 図 れ る こ と に よ る が 、特 に 蛍 光 灯 に お い て は 、1978 年 に イ ン バ ー タ を 搭 載 し た 電 子 安 定 器 が 商 品 化 さ れ 、 高 効 率 、 省 エ ネ ル ギ ー 化 に 大 き く 貢 献 し て い る 。 放 電 灯 は 、 そ の 後 も 技 術 的 な 進 歩 を 続 け て お り 、 特 許 出 願 件 数 も 増 加 の 傾 向 に あ る 。

そ こ で 、 効 率 化 ・ 省 エ ネ ル ギ ー 化 に 重 要 な 役 割 を 果 た し て い る 、 放 電 灯 を 制 御 す る 点 灯 回 路 に 焦 点 を あ て 、 特 許 情 報 か ら 技 術 全 体 を 俯 瞰 し 、 経 済 情 報 ・ 産 業 情 報 を 踏 ま え た 技 術 開 発 の 進 展 状 況 ・ 方 向 性 を 把 握 す る 目 的 で 、 調 査 を 行 っ た 。

第 ２ 節 技 術 概 要

１ ． 放 電 灯 点 灯 回 路 の 技 術 概 要

放 電 灯 点 灯 回 路 の 応 用 産 業 と の 関 連 を 第 1- 1 図 に 示 す 。 放 電 灯 点 灯 回 路 は 、 放 電 灯 を 始 動 さ せ 、 安 定 し て 点 灯 を 維 持 す る た め の 回 路 技 術 で 、 応 用 産 業 分 野 は 、 住 宅 、 施 設 、 屋 外 等 の 一 般 照 明 に 限 ら ず 、 自 動 車 用 ヘ ッ ド ラ イ ト 、 半 導 体 製 造 に お け る 露 光 装 置 、 UV 照 射 装 置 等 、 液 晶 デ ィ ス プ レ イ 等 の バ ッ ク ラ イ ト 用 光 源 、OA 機 器（ コ ピ ー 機 、プ ロ ジ ェ ク タ 、ス キ ャ ナ ー 等 ） 用 光 源 、 カ メ ラ フ ラ ッ シ ュ 用 光 源 、 農 林 水 産 分 野 に お け る 集 魚 灯 ・ 園 芸 用 光 源 な ど 幅 広 い 分 野 で 利 用 さ れ て い る 。 関 連 技 術 と し て は 、 半 導 体 、 フ ェ ラ イ ト 、 電 子 回 路 技 術 が 挙 げ ら れ 、 こ れ ら 技 術 の 進 歩 と と も に 高 効 率 化 、 省 エ ネ ル ギ ー 化 が 図 ら れ て き た 。

第 1- 2 図 に 放 電 灯 点 灯 回 路 の 代 表 的 な 回 路 構 成 と 、 代 表 的 な 放 電 ラ ン プ の 種 類 を 示 す 。 ラ ン プ は 内 部 に 封 入 さ れ て い る ガ ス の 蒸 気 圧 に よ り 、 大 き く 二 つ − 低 圧 放 電 ラ ン プ と 高 圧 放 電 ラ ン プ − に 分 類 さ れ る 。 低 圧 放 電 ラ ン プ は 、 蛍 光 ラ ン プ 、 低 圧 水 銀 ラ ン プ 、 低 圧 ナ ト リ ウ ム ラ ン プ 、 希 ガ ス 放 電 ラ ン プ （ ネ オ ン ラ ン プ を 含 む ） 等 に 分 け ら れ る 。 蛍 光 ラ ン プ に は 、 熱 陰 極 型 （ 一 般 の 蛍 光 ラ ン プ ） と 冷 陰 極 型 が あ る 。 高 圧 放 電 ラ ン プ に は 、 使 用 さ れ る 封 入 物 の 種 類 に 応 じ て 、 高 圧 水 銀 ラ ン プ 、 超 高 圧 水 銀 ラ ン プ 、 メ タ ル ハ ラ イ ド ラ ン プ 、 高 圧 ナ ト リ ウ ム ラ ン プ 、 キ セ ノ ン ラ ン プ 等 が 挙 げ ら れ る 。 こ れ ら は 、 低 圧 放 電 ラ ン プ に 比 べ て 輝 度 が 高 く 、

1970 年 頃 よ り 特 に 高 輝 度 放 電 ラ ン プ（ Hi gh I nt ens i t y Di s c har ge L amp：HI D）と 呼 ば れ 始 め 、 近 年 特 に 開 発 が 活 発 化 し て い る 。 こ れ 以 外 の 特 徴 的 な ラ ン プ と し て 、 無 電 極 放 電 ラ ン プ が あ る 。 ラ ン プ の 寿 命 は 電 極 の 劣 化 が 一 因 で あ り 、 放 電 管 内 部 に 電 極 を も た な け れ ば 、 長 寿 命 化 を 図 る こ と が で き る 。

第 1- 2 図 技 術 俯 瞰 図 （ 対 象 技 術 の 回 路 構 成 と ラ ン プ の 種 類 ）

農林水産 集魚灯、園芸用光源

対象技術

放電灯点灯回路

関連技術

・ 半導体

・ フェライト

・ 電子回路

低圧放電灯

（蛍光ランプ等）

高圧放電灯

（ＨＩＤランプ）

住宅 天井灯、スタンド、 ペンダントライト等

施設 オフィスビル、商業施設、

デパート用照明, 殺菌灯

屋外

公園広場、スポーツ施設、 道路、トンネル用照明

OA^機器

コピー機、プロジェクタ、 スキャナー用光源 家電

液晶ディスプレイ等用、 カメラフラッシュ用光源 半導体

露光装置、_UV照射、 フラッシュランプアニーラ 自動車、航空

ヘッドランプ、空港用 照明

ランプ

ランプ

応用産業

施設 オフィスビル、商業施設、

デパート用照明, 殺菌灯

蛍光ﾗﾝﾌﾟ ( 電球型蛍光ﾗﾝﾌﾟ) 低圧放電ﾗﾝﾌﾟ ( 冷陰極ﾗﾝﾌﾟ) et c

低圧ﾅﾄﾘｳﾑﾗﾝﾌﾟ

電源 電力安定化供給部

AC 希ｶﾞｽ放電ﾗﾝﾌﾟ

DC ( ﾈｵﾝﾗﾝﾌﾟ)

DC/ AC（インバータ） 無電極ﾗﾝﾌﾟ

DC AC

超高圧水銀ﾗﾝﾌﾟ ＨＩＤﾗﾝﾌﾟ 高圧水銀ﾗﾝﾌﾟ

高調波対策 駆動 調光 安全・保護

ﾒﾀﾙﾊﾗｲﾄﾞﾗﾝﾌﾟ 高圧ﾅﾄﾘｳﾑﾗﾝﾌﾟ ｷｾﾉﾝﾗﾝﾌﾟ

（フラッシュランプ）

無電極ﾗﾝﾌﾟ 放電

ランプ 始

動 点 灯 部

制 御 部 入力部

AC/ DC DC/ DC

（ AC )

磁気式安定器

電子式安定器

昇圧・放電装置

第 1- 1 図 技 術 俯 瞰 図 （ 応 用 産 業 と の 関 連 ）

第 1- 2 図 に 示 す よ う に 、 放 電 灯 点 灯 回 路 は 、 磁 気 式 安 定 器 と 電 子 式 安 定 器 に 大 別 さ れ る 。 放 電 灯 の 点 灯 は 、 放 電 の 開 始 （ 始 動 ） 、 そ し て ラ ン プ に 流 れ る 放 電 電 流 （ ラ ン プ 電 流 ） を 所 定 の 値 （ 定 格 値 ） に 制 限 す る こ と に よ っ て 行 わ れ る 。 磁 気 式 安 定 器 で は 、 商 用 電 源 を 利 用 す る 回 路 に お い て 、 抵 抗 、 チ ョ ー ク コ イ ル 、 コ ン デ ン サ を 用 い て 始 動 電 圧 を 発 生 さ せ て 、 点 灯 さ せ る が 、現 在 で は 、蛍 光 ラ ン プ に お い て は 商 用 電 源 の 周 波 数 よ り 高 い 周 波 数（ 40kHz ∼ 50kHz ） の 正 弦 波 を 用 い た 電 子 式 安 定 器 （ イ ン バ ー タ 式 ） が 一 般 的 と な っ て い る 。 第 1- 2 図 に は こ の 電 子 式 安 定 器 の 回 路 構 成 の 概 略 を 示 し て い る 。

電 子 式 安 定 器 の 方 式 で あ る 高 周 波 点 灯 方 式 は 、 磁 気 式 安 定 器 に 比 べ て 、 ラ ン プ の 発 光 効 率 が 約 10∼ 20%向 上 し 、か つ 機 器 の 消 費 電 力 損 失 が 20%か ら 10%に 低 減 し 、総 合 的 に 見 る と 、磁 気 式 安 定 器 に 比 べ て 20∼ 30%ほ ど 効 率 的 と な っ て い る 。 実 用 化 以 来 、 半 導 体 ス イ ッ チ を 用 い た 安 定 器 が 低 価 格 で 製 造 で き る よ う に な り 、従 来 の 磁 気 式 安 定 器 に 替 わ っ て 、省 エ ネ 、軽 量 、 瞬 時 点 灯 、 ち ら つ き 防 止 、 調 光 な ど の 特 性 が 加 わ り な が ら 、 急 速 に 普 及 が 進 ん で い る 。 2002 年 度 の 統 計 に よ れ ば 、 日 本 の 蛍 光 灯 器 具 出 荷 台 数 の う ち 42%が イ ン バ ー タ 方 式 で あ り 、 2005 年 度 に は 50%を 越 え る と 予 想 さ れ て い る （参 考 文 献 ： 神 谷 文 夫 ； イ ン バ ー タ と は 何 か ， 照 明 学 会 誌 ， 第 87 巻 ， 第 12 号 ， pp. 992- 994， 2003） 。

HI D ラ ン プ は 、 大 規 模 空 間 の 照 明 と し て 、 一 灯 あ た り の 光 束 が 大 き く 、 高 効 率 ・ 長 寿 命 で 経 済 性 に 優 れ て い る 。 代 表 的 な 磁 気 回 路 方 式 は 、 サ イ リ ス タ を 使 用 し た イ グ ナ イ タ 回 路 で ラ ン プ を 始 動 さ せ る 方 式 が と ら れ て い る 。 な お 、 最 近 は 、 ラ ン プ の 改 良 で 高 電 圧 回 路 を 持 た な い 、 低 コ ス ト の 水 銀 灯 用 安 定 器 で 点 灯 が 可 能 に な っ て い る 。

HI D ラ ン プ の 大 部 分 は 、 依 然 と し て 大 形 で 重 量 の 大 き な 照 明 器 具 に 別 置 き し て 使 用 さ れ る 磁 気 式 安 定 器 が 使 わ れ て い る が 、 1995 年 頃 か ら MOSFET（ Met al Oxi de Semi c onduc t or F i el d Ef f ec t Tr ans i s t or の 略 ： 金 属 酸 化 物 半 導 体 型 電 界 効 果 ト ラ ン ジ ス タ ） の 普 及 に よ り 半 導 体 を 用 い た 矩 形 波 で 点 灯 す る HI D 用 電 子 安 定 器 が 実 用 化 さ れ て い る 。こ れ は 、100∼ 400Hzの 矩 形 波 で 点 灯 す る も の で 、ラ ン プ 始 動 は 数 千 V の パ ル ス 電 圧 に よ る 。HI D の 高 周 波 点 灯 方 式 は 、 高 圧 の た め ラ ン プ 内 で 音 響 的 共 鳴 現 象 が 発 生 す る と い う 問 題 が あ り 、 こ れ を 回 避 す る た め に 低 周 波 矩 形 波 点 灯 方 式 が 採 用 さ れ て い る 。

75W∼ 250W用 の 電 子 安 定 器 は 、店 舗 照 明 、工 場 用 の 照 明 に 使 用 さ れ 、最 近 で は 、30Wク ラ ス の 自 動 車 ヘ ッ ド ラ ン プ へ の 普 及 が 始 ま っ て い る 。 一 方 で 、 高 輝 度 を 利 用 し て 、 プ ロ ジ ェ ク タ 用 光 源 と し て も 普 及 が 進 ん で い る 。

第 1- 3 図 に 、 こ こ 20 年 ほ ど の 技 術 変 革 の 流 れ を 示 す 。 1978 年 に 蛍 光 ラ ン プ 用 電 子 安 定 器 が 実 用 化 さ れ て 以 来 、 電 球 型 蛍 光 ラ ン プ 、 高 周 波 点 灯 専 用 安 定 器 、 最 近 で は オ ー ル ラ ン プ フ リ ー 、 オ ー ル 電 源 フ リ ー の 蛍 光 灯 電 子 安 定 器 が 実 用 化 さ れ て い る 。 一 方 、 HI D ラ ン プ に お い て も 、80 年 代 半 ば に 電 子 式 安 定 器 が 使 用 さ れ る よ う に な っ た 。こ れ ま で は 調 光 が 難 し い と い わ れ て き た HI D ラ ン プ も 調 光 機 能 を も つ も の が 増 え 始 め て い る 。

こ の 流 れ の 中 で 注 目 す べ き 項 目 と し て 、1994 年 、経 済 産 業 省 に よ り 提 示 さ れ た「 家 電・汎 用 品 高 調 波 抑 制 ガ イ ド ラ イ ン 」が あ る 。1980 年 代 に 入 り 、電 子 機 器 の 普 及 と と も に 、そ の 入 力 電 流 の 高 調 波 歪 み に 起 因 す る 機 器 の 障 害 が 顕 在 化 し た た め に 、 提 示 さ れ た も の で あ る 。 国 際 的 に も 国 際 電 気 標 準 会 議 （ I EC） に よ り 、 1995 年 に I EC 規 格 「 I EC1000- 3- 2」 が 出 さ れ た 。 照 明 機 器 は 家 電 ・ 汎 用 品 の な か で 最 も 厳 し い 限 度 値 が 適 用 さ れ 、 国 内 外 で 研 究 開 発 が 活 発 に 行 わ れ 、 こ の 流 れ は 今 も 残 存 し て い る 。

第 1- 3 図 対 象 技 術 の 技 術 変 革 の 流 れ

1980 1990 1995 2000 2005

目標

（2005） ﾄﾗ ﾝ ｼ ﾞｽ ﾀｲ ﾝ ﾊ ﾞｰ ﾀによる

40Ｗ蛍光ﾗ ﾝ ﾌ ﾟ用電子 安定器の実用化 (1978)

高周波点灯専用形蛍 光ﾗ ﾝ ﾌ ﾟ用安定器の実 用化(1991)

小型HIDﾗ ﾝ ﾌ ﾟ用 電子安定器実用化 (1986)

無電極ﾗ ﾝ ﾌ ﾟ用安定器 実用化(1990)

高調波抑制ｶ ﾞｲ ﾄﾞﾗ ｲ ﾝ の制定(1994) 電球型蛍光ﾗ ﾝ ﾌ ﾟ実用

化(1979)

 ｵ ｰ ﾙ 電源ﾌ ﾘｰ (100   ∼254V )蛍光灯用    安定器(2003)

ﾄｯﾌ ﾟﾗ ﾝ ﾅ ｰ 方式ｴ ﾈ ﾙ ｷ ﾞｰ 消費効率判断基 準交付(1999) ｵ ｰ ﾙ ﾗ ﾝ ﾌ ﾟﾌ ﾘｰ 100/ 200V 対応蛍光 灯用安定器(2000)

高効率化・省エネルギー化

２ ． 調 査 対 象

本 調 査 対 象 は 第 1- 2 図 に 示 し た よ う に 、 放 電 灯 を 対 象 と し た 点 灯 回 路 で 、 磁 気 式 安 定 器 回 路 、 電 子 式 安 定 器 回 路 、 そ し て フ ラ ッ シ ュ 用 昇 圧 ・ 放 電 回 路 を 含 む 。 大 部 分 は 、 電 子 式 安 定 器 回 路 に 係 わ る も の で 、 高 効 率 化 、 省 エ ネ ル ギ ー を 目 指 し 、 普 及 の た め の 低 コ ス ト 化 、 省 資 源 に 関 連 し た 部 品 点 数 の 削 減 、 水 銀 レ ス 化 な ど を 目 的 と し た 技 術 開 発 が 進 め ら れ て い る 分 野 で あ る 。

第 ３ 節 調 査 方 法

１ ． 特 許 動 向 調 査

特 許 情 報 収 集 に 使 用 す る デ ー タ ベ ー ス は 、 日 本 特 許 は PATOL I S、 外 国 特 許 は DWPI と し た 。 調 査 対 象 は 1993 年 以 降 に 出 願 さ れ 、 2004 年 9 月 調 査 時 点 ま で に 公 開 さ れ た 特 許 と し た 。 外 国 特 許 に つ い て は 、日 本 以 外 の 全 て の 国（ 但 し 、DWPI 未 収 録 国 を 除 く ）で 出 願 ま た は 登 録 さ れ た 特 許 と し た 。

２ ． 政 策 ・ 市 場 ・ 研 究 開 発 動 向 調 査

政 策 動 向 、 市 場 環 境 動 向 お よ び 研 究 開 発 動 向 の 調 査 は 、 文 献 、 オ ン ラ イ ン デ ー タ ベ ー ス 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 、 新 聞 情 報 、 関 係 者 へ の ヒ ア リ ン グ 等 を 通 じ て 行 っ た 。 技 術 論 文 検 索 に 使 用 す る デ ー タ ベ ー ス は 、 J STPl us と し 、 調 査 対 象 は 、 1993 年 以 降 に 発 表 さ れ 、 2004 年 12 月 調 査 時 点 ま で に デ ー タ ベ ー ス に 登 録 さ れ た 技 術 論 文 と し た 。

第 ２ 章 特 許 動 向

第 １ 節 全 体 動 向

１ ． 全 世 界 で の 出 願 状 況

1993∼ 2004 年（ 調 査 時 点 ま で に 公 開 さ れ た も の ）の 特 許 出 願（ 本 報 告 書 で は 優 先 権 主 張 年 を 基 準 年 と し て 整 理 し て い る ）は 、全 世 界 で 13162 件（ 複 数 国 出 願 の 重 複 を 除 い た 件 数 は 8961 件 ） 、 そ の う ち 、 日 本 へ の 出 願 は 6906 件 、 米 国 へ の 出 願 は 1875 件 、 欧 州 特 許 条 約 加 盟 各 国

お よ び 欧 州 特 許 庁（ 以 下 、ま と め て「 欧 州 」と 記 す ）へ の 出 願 は 2005 件 、日 本 以 外 の ア ジ ア 諸 国（ 以 下 、「 ア ジ ア 」と 記 す ）へ の 出 願 は 1541 件 、そ の 他 諸 国 へ の 出 願 は 835 件 で あ っ た 。 た だ し 、2002 年 の 特 許 出 願 に は 今 後 公 開 さ れ る も の も あ る た め 、そ の 評 価 に は 注 意 を 要 す る 。 ま た 、 米 国 へ の 出 願 件 数 は 、 特 許 制 度 上 、 そ の 大 半 が 登 録 公 報 発 行 数 で あ る た め （ 原 則 と し て 、1999 年 ま で は 登 録 公 報 発 行 数 の み 、2000 年 以 降 は 一 部 公 開 公 報 発 行 数 を 含 む ）、日 本 お よ び 欧 州 へ の 出 願 件 数 と の 比 較 に は 注 意 を 要 す る 。つ ま り 、2002 年 の 出 願 件 数 お よ び 米 国 へ の 出 願 件 数 は 解 釈 に 注 意 を 要 す る 。な お 、本 報 告 書 で 使 用 す る 全 世 界 と は DWPI に 特 許 デ ー タ が 収 録 さ れ て い る 全 て の 国 を 意 味 す る 。

出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 1 図 に 、出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 2 図 に 示 す 。第 2- 1 図 に よ れ ば 、 全 世 界 の 53％ （ 6906 件 ） が 日 本 へ の 出 願 、 次 い で 欧 州 へ の 出 願 が 15％ （ 2005 件 ）、米 国 へ の 出 願 が 14％（ 1875 件 ）、ア ジ ア へ の 出 願 が 12%（ 1541 件 ）と な っ て い る 。ま た 、 第 2- 2 図 に よ れ ば 、 全 体 の 出 願 件 数 は 1994 年 に 減 少 し た 後 、 1995 年 以 降 は 微 増 し て お り 、 1999 年 に 一 旦 減 少 し た 後 、 再 び 増 加 し て い る 。 地 域 別 に 見 る と 、 日 本 へ の 出 願 は 1998 年 に ピ ー ク が あ り そ の 後 は ほ ぼ 横 ば い で 推 移 し て い る 。 一 方 、 欧 州 、 米 国 、 ア ジ ア へ の 出 願 は 調 査 期 間 内 に お い て 増 加 傾 向 に あ る 。特 に ア ジ ア へ の 出 願 は 10 年 間 で お よ そ 2 倍 に 増 加 し て い る 。

第 2- 2 図 出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 推 移 第 2- 1 図 出 願 先 国 別 の 出 願 件 数

（ n=13162）

欧州 15.2%

日本 52.5%

米国 14.2%

その他 6.3% ｱ ｼﾞｱ

11.7%

0 300 600 900 1200

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

出願年（基準年） 出

願 件 数

日本への出願 米国への出願

欧州への出願 アジア諸国への出願( 日本を除く)

その他の国への出願 全体

出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 3 図 に 、 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 4 図 に 示 す 。 出 願 人 国 籍 別 と 出 願 先 国 別 で の 出 願 件 数 の 違 い は 、 出 願 先 国 別 出 願 件 数 で は 、 複 数 の 国 に 出 願 し た 場 合 に 重 複 し て 件 数 を カ ウ ン ト し て い る た め で あ る 。第 2- 3 図 に よ れ ば 、全 世 界 の 69％

（ 6193 件 ） が 日 本 か ら の 出 願 、 次 い で 欧 州 か ら の 出 願 が 15％ （ 1336 件 ） 、 ア ジ ア か ら の 出 願 が 9%（ 760 件 ）、米 国 か ら の 出 願 が 6％（ 505 件 ）と な っ て い る 。第 2- 1 図 の 出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 と 比 べ る と 、 全 世 界 に 占 め る 日 本 か ら の 出 願 件 数 比 率 （ 69％ ） は 、 全 世 界 に 占 め る 日 本 へ の 出 願 件 数 比 率 （ 53％ ） よ り 大 き く 、 反 対 に 、 全 世 界 に 占 め る 米 国 か ら の 出 願 件 数 比 率（ 6％ ）は 、全 世 界 に 占 め る 米 国 へ の 出 願 件 数 比 率（ 14％ ）よ り 小 さ い 。ま た 、第 2- 4 図 は 、 第 2- 2 図 の 出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 推 移 と ほ ぼ 同 様 の 傾 向 を 示 し て い る 。

第 2- 4 図 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 推 移 第 2- 3 図 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数

（ n=8961）

欧州 14.9%

ｱ ｼ ﾞｱ 8.5%

その他 1.9%

米国 5.6%

日本 69.1%

0

日 本 国 籍 出 願 人 米 国 国 籍 出 願 人

欧 州 国 籍 出 願 人 ア ジ ア 国 籍 出 願 人 ( 日 本 を 除 く ) そ の 他 の 国 の 出 願 人 全 体

1200

600

300 900

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002

出 願 年 （ 基 準 年 ） 出

願 件 数

２ ． 四 極 相 互 の 出 願 状 況

通 常 三 極 は 、 日 本 、 米 国 、 欧 州 を 意 味 す る 。 前 項 で 見 た よ う に 、 本 調 査 対 象 分 野 で は ア ジ ア か ら の 出 願 件 数 が 米 国 か ら の 出 願 件 数 を 凌 い で お り 、 増 加 し て い る こ と か ら 、 ア ジ ア も 含 め て 調 査 す る 。 し た が っ て 、 本 報 告 書 で は 、 三 極 に ア ジ ア を 加 え た も の を 四 極 と 定 義 す る 。 四 極 相 互 の 出 願 件 数 収 支 を 第 2- 5 図 に 示 す 。 日 本 か ら の 出 願 は 、 自 国 出 願 件 数 比 率 が 89％

（ 6142 件 ）を 占 め 、四 極 の 中 で は 最 も 自 国 へ の 出 願 に 占 め る 比 率 が 高 い 。ま た 、米 国 へ の 出 願 件 数 は 、 日 本 か ら の 出 願 と 欧 州 か ら の 出 願 と が と も に 33％ （ そ れ ぞ れ 627 件 、 614 件 ） と 同 じ 出 願 件 数 比 率 を 占 め 、 と も に 米 国 か ら の 自 国 出 願 件 数 比 率 24％ （ 458 件 ） を 上 回 っ て い る 。欧 州 へ の 出 願 件 数 は 、自 国 出 願 件 数 比 率 が 62%（ 1244 件 ）、日 本 か ら の 出 願 が 19%（ 386 件 ）、米 国 か ら の 出 願 が 14%（ 278 件 ）を 占 め る 。一 方 、ア ジ ア へ の 出 願 件 数 で は 、欧 州 か ら

第 2- 5 図 四 極 相 互 の 出 願 件 数 収 支

注)米 国 特 許 発 行 に は 、 一 部 公 開 を 含 む

の 出 願 が 25%（ 385 件 ） 、 日 本 か ら の 出 願 が 22%（ 332 件 ） と ほ ぼ 同 じ 出 願 件 数 比 率 を 占 め て い る が 、 米 国 か ら の 出 願 は 9%（ 131 件 ） と 低 い 。 こ れ ら の 結 果 か ら 、 日 本 か ら の 出 願 は 日 本 と 米 国 に お い て 出 願 件 数 比 率 が 最 も 高 く 、 欧 州 か ら の 出 願 も ほ ぼ 同 様 な 傾 向 で あ る こ と が わ か る 。 米 国 か ら の 出 願 件 数 は い ず れ に お い て も 日 本 、 欧 州 に 及 ば な い 。 一 方 、 ア ジ ア か ら の 出 願 は 、自 国 出 願 件 数 比 率 が 45%（ 686 件 ）と 最 も 高 く 、次 い で 米 国 に お け る 出 願 件 数 比 率 が 8%（ 146 件 ） 、 欧 州 に お け る 出 願 件 数 比 率 4%（ 71 件 ） 、 日 本 に お け る 出 願 件 数 比 率 1%（ 97 件 ） と な っ て い る 。

３ ． 主 要 出 願 人 の 状 況

世 界 全 体 お よ び ア ジ ア 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 推 移 を そ れ ぞ れ 第 2- 6 図 、第 2- 7 図 に 、 一 出 願 人 当 り の 出 願 件 数 を 第 2- 8 表 に 示 す 。

一 出 願 人 当 り の 出 願 件 数 は 全 世 界 で 4. 2 件 で あ り 、 一 出 願 人 当 り の 出 願 件 数 が 最 も 多 い の は 日 本 国 籍 の 出 願 人 で 11. 9 件 、 次 い で 、 欧 州 国 籍 の 出 願 人 が 2. 4 件 、 米 国 国 籍 の 出 願 人 が 1. 7 件 、 ア ジ ア 国 籍 の 出 願 人 1. 3 件 と な っ て い る 。 世 界 全 体 で は 、 2151 人 の 出 願 人 が 特 許 出 願 し 、日 本 は 520 人 、欧 州 は 558 人 、米 国 は 301 人 、ア ジ ア が 603 人 の 出 願 人 と な っ て い る 。 特 に ア ジ ア で は 、出 願 件 数 の 伸 び は 、出 願 人 の 増 加 に よ る こ と が 推 移 グ ラ フ か ら 読 み と れ る 。

第 2- 6 図 世 界 の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 と の 関 係 第 2- 7 図 ア ジ ア 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 と の 関 係

2002

2001

2000

1997 1993 1994 1995

1996

1999

1998

40 60 80 100 120 140

40 50 60 70 80 90 100 110 120 130

出願人数 出

願 件 数

2002

2001 1997 2000

1993 1994

1995 19961999

1998

500 600 700 800 900 1000 1100 1200 1300 1400

0 100 200 300 400 500

出願人数 出

願 件 数

第 2- 8 表 出 願 人 国 籍 別 の 一 出 願 人 当 り の 出 願 件 数

出 願 人 国 籍 出 願 件 数 出 願 人 数 出 願 件 数 ／ 出 願 人 数

日 本 6193 520 11. 9

欧 州 1336 558 2. 4

米 国 505 301 1. 7

ア ジ ア 760 603 1. 3

そ の 他 167 169 1. 0

全 世 界 8961 2151 4. 2

注）出願人数は共同出願人を含めた人数、全世界の出願件数は複数国出願の重複を除いた件数である。

主 要 出 願 人 の 出 願 件 数 ラ ン キ ン グ を 第 2- 9 図 に 示 す 。日 本 国 籍 企 業 に つ い て は 、開 発 動 向 、 資 本 形 態 か ら 実 状 に 即 し た グ ル ー プ 単 位 と し た （ 注 参 照 ） 。 第 2- 9 図 に よ れ ば 、 主 要 出 願 人 の 出 願 件 数 ラ ン キ ン グ 上 位 20 位 は す べ て 企 業 で 、照 明 機 器 メ ー カ が 大 半 で あ る が 、キ ヤ ノ ン 、

富 士 写 真 フ イ ル ム 、オ リ ン パ ス 、コ ニ カ ミ ノ ル タ の カ メ ラ メ ー カ 等 が 含 ま れ て い る 。20 社 中 、 14 社 が 日 本 国 籍 の 出 願 人 で あ り 、欧 州 国 籍 の 出 願 人 3 社 、米 国 国 籍 出 願 人 2 社 に 大 き く 差 を つ け て い る 。 ア ジ ア で は 韓 国 国 籍 の 出 願 人 Sams ung が 入 っ て い る 。

第 2- 9 図 主 要 出 願 人 の 出 願 件 数 ラ ン キ ン グ （ 上 位 20 位 ）

Ｒank 筆頭出願人 国籍 地域 件数

1 松下電工グループ 日本 日本 1577

2 東芝ライテックグループ 日本 日本 1290

3 日立グループ 日本 日本 369

4 Konink Philips E lectronics NV ｵ ﾗ ﾝ ﾀﾞ 欧州 344

5 松下電器産業 日本 日本 294

6 三菱電機グループ 日本 日本 247

7 キヤノン 日本 日本 170

8 Osram GmbH ﾄﾞｲ ﾂ 欧州 165

9 ウシオ電機 日本 日本 106

10 デンソー 日本 日本 92

11 General E lec tronic C o. 米国 米国 91

12 小糸製作所 日本 日本 88

13 富士写真フイルム 日本 日本 80

14 岩崎電気 日本 日本 76

15 オリンパス 日本 日本 72

16 Osram S ylvania Inc . 米国 米国 56

17 ソニー 日本 日本 55

17 Bosc h GmbH R obert ﾄﾞｲ ﾂ 欧州 55 19 S amsung E lec tronic s C o. L td. 韓国 アジア 48

20 コニカミノルタ 日本 日本 45

注） 1．松下電工グループは、松下電工＋朝日松下電工

   2．東芝ライテックグループは、東芝ライテック＋ハリソン東芝ライティング。但し、東芝テックの1999年以前 出願の158件の特許をこれに加える。東芝テックの照明に関する事業は1999年に東芝ライテックに移管 されて現在に至っている。

   3．日立グループは、日立ライティング＋日立製作所    4．三菱電機グループは、三菱電機＋三菱電機照明

   5．Osram GmbHは、一部門であるPatent- T reuhand- Ges E lectrisc he Gluelampen GmbHが出願している。

４ ． ラ ン プ 種 類 等 別 ・ 用 途 別 の 出 願 状 況

ラ ン プ 種 類 等 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 10 図 に 、ラ ン プ 種 類 等 別 の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 11 図 に 示 す 。 全 世 界 の 32％ （ 3285 件 ） が 熱 陰 極 放 電 灯 の 点 灯 回 路 に 関 す る 出 願 で あ る 。 次 い で 高 輝 度 放 電 灯 の 18%（ 1830 件 ） 、 冷 陰 極 放 電 灯 の 9%（ 932 件 ） 、 希 ガ ス 放 電 灯 の 7%（ 674 件 ） と 続 く 。低 圧 ナ ト リ ウ ム ラ ン プ 、可 変 色 放 電 灯 は こ こ 10 年 間 で の 出 願 件 数 が そ れ ぞ れ 30 件 前 後 、 ま た 無 水 銀 ラ ン プ の 出 願 件 数 も 23 件 と 少 な く 、 ほ と ん ど 無 視 で き る 出 願 件 数 と い え る 。一 方 、無 電 極 等 の 出 願 件 数 は 8%（ 812 件 ）、電 球 型（ 電 球 型 蛍 光 灯 の こ と で あ る ）の 出 願 件 数 は 3%（ 276 件 ） と な っ て い る 。

出 願 件 数 推 移 で は 、熱 陰 極 放 電 灯 が 年 間 300 件 か ら 400 件 程 度 の 高 い 水 準 で 出 願 さ れ て お り 、 次 に 多 い 高 輝 度 放 電 灯 が 1994 年 以 降 増 加 の 一 途 を た ど っ て お り 、 熱 陰 極 放 電 灯 に 迫 っ て い る 。ま た 、冷 陰 極 放 電 灯 と 無 電 極 等 は ほ ぼ 一 定 の 年 間 100 件 に 近 い 出 願 件 数 を 保 っ て い る 。 電 球 型 は 1997 年 以 降 微 増 傾 向 に あ る 一 方 、 希 ガ ス 放 電 灯 の 出 願 件 数 は 減 少 し て い る 。 ラ ン プ 種 類 等 に 関 す る 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 12 図 に 、 日 本 、 欧 州 、 米 国 、 ア ジ ア 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 13 図 か ら 第 2- 16 図 に 示 す 。出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 は 、

日 本 国 籍 出 願 人 が ほ と ん ど の ラ ン プ 種 類 で 70∼ 80%を 占 め て い る 。 そ の た め 、 第 2- 13 図 に 示 す 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 は 、 世 界 全 体 の 出 願 件 数 推 移 と 同 じ 傾 向 が 見 ら れ る 。

第 2- 10 図 ラ ン プ 種 類 等 別 の 出 願 件 数 （ n=10284）

電球型 2. 7%

可変色放電灯 0. 3%

熱陰極放電灯 31. 9% 冷陰極放電灯

9. 1%

高輝度放電灯 17. 8%

ランプ指定なし 23. 2% 無水銀

0. 2%

無電極等 7. 9%

低圧Naランプ 0. 3% 希ガス放電灯

6. 6%

第 2- 11 図 ラ ン プ 種 類 等 別 の 出 願 件 数 推 移

0 100 200 300 400

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

熱陰極放電灯 高輝度放電灯 冷陰極放電灯 低圧Naランプ

希ガス放電灯 可変色放電灯 無電極等 無水銀

電球型 ランプ指定なし

出 願 件 数

第 2- 12 図 ラ ン プ 種 類 等 に 関 す る 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数

2, 392

1, 290

704

16

555

24

625

13

210

1, 328

423

333

92

8

50

2

59

2

38

512

155

101

41

2

40

1

93

7

15

154

258

75

87

3

25

1

29

0

13

318 57

31

8

5

4

0

6

1

0

78

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

熱陰極放電灯 ( n=3285) 高輝度放電灯 ( n=1830) 冷陰極放電灯 ( n=932) 低圧Naランプ ( n=34) 希ガス放電灯 ( n=674) 可変色放電灯 ( n=28) 無電極等 ( n=812) 無水銀 ( n=23) 電球型 ( n=276) ランプ指定なし ( n=2390)

日本 欧州 米国 アジア その他

第 2- 13 図 ラ ン プ 種 類 等 に 関 す る 日 本 国 籍 出 願 人 第 2- 14 図 ラ ン プ 種 類 等 に 関 す る 欧 州 国 籍 の 出 願 件 数 推 移 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移

熱陰極放電灯 高輝度放電灯 冷陰極放電灯 低圧Naランプ

0 20 40 60 80

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

熱陰極放電灯 高輝度放電灯 冷陰極放電灯 低圧Naランプ

希ガス放電灯 可変色放電灯 無電極等 無水銀

電球型 ランプ指定なし

希ガス放電灯 可変色放電灯 無電極等 無水銀

ランプ指定なし 電球型

0 100 20 30 40

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

0

0

0

第 2- 15 図 ラ ン プ 種 類 等 に 関 す る 米 国 国 籍 出 願 第 2- 16 図 ラ ン プ 種 類 等 に 関 す る ア ジ ア 国 籍 人 の 出 願 件 数 推 移 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移

0 10 20 30 40 50 60

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

熱陰極放電灯 高輝度放電灯 冷陰極放電灯 低圧Naランプ

希ガス放電灯 可変色放電灯 無電極等 無水銀

電球型 ランプ指定なし

0 5 10 15 20 25 30

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

熱陰極放電灯 高輝度放電灯 冷陰極放電灯 低圧Naランプ

希ガス放電灯 可変色放電灯 無電極等 無水銀

電球型 ランプ指定なし

出 願 人 国 籍 別 に 推 移 グ ラ フ を 見 る と 、 す べ て の 国 籍 出 願 人 に お い て 、 熱 陰 極 放 電 灯 の 点 灯 回 路 に 係 わ る 特 許 出 願 件 数 が 最 も 多 い 。 日 本 国 籍 出 願 人 や 米 国 国 籍 出 願 人 が 減 少 傾 向 に あ る が 、 欧 州 国 籍 出 願 人 や ア ジ ア 国 籍 出 願 人 に お い て は 、 出 願 件 数 は 増 加 し て い る 。 一 方 、 高 輝 度 放 電 灯 の 点 灯 回 路 に 係 わ る 出 願 件 数 は 、 全 て の 国 籍 出 願 人 に お い て 増 加 し て お り 、 世 界 全 体 の 傾 向 と 一 致 し て い る 。ま た 冷 陰 極 放 電 灯 で は 、日 本 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 は 1998 年 以 降 減 少 傾 向 で あ る が 、 欧 州 国 籍 出 願 人 、 ア ジ ア 国 籍 出 願 人 で は 増 加 し て い る 。 無 電 極 等 の 出 願 件 数 は 、 日 本 国 籍 出 願 人 、 欧 州 国 籍 出 願 人 、 米 国 国 籍 出 願 人 に お い て ほ ぼ 一 定 に 推 移 し て お り 、 ア ジ ア 国 籍 出 願 人 で は 増 加 し て い る 。 電 球 型 に お い て は 、 日 本 国 籍 出 願 人 の 件 数 が 増 加 し て い る 。

第 2- 17 図 に ラ ン プ の 用 途 別 の 出 願 件 数 を 、第 2- 18 図 に ラ ン プ の 用 途 別 の 出 願 件 数 推 移 を 示 す 。一 般 照 明 用 が 54%と 大 き な 割 合 を 占 め 、バ ッ ク ラ イ ト 用 光 源 や プ ロ ジ ェ ク タ 用 光 源 を 含 む 表 示 用 が 15%、車 両 用 が 7%と な っ て い る 。そ の 他 は 、非 常 用 光 源 、フ ラ ッ シ ュ ラ イ ト な ど が 含 ま れ る 。一 般 照 明 用 途 の 件 数 は 年 間 400 件 程 度 で ほ ぼ 一 定 の 出 願 件 数 と な っ て い る が 、 表 示 用 は 件 数 増 加 が 著 し い 。 車 両 前 照 灯 用 も 増 加 し て い る 。

第 2- 18 図 ラ ン プ の 用 途 別 出 願 件 数 推 移 第 2- 17 図 ラ ン プ の 用 途 別 出 願 件 数 ( n=7992)

0 100 200 300 400 500

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

車両用

一般照明 車両用( 前照灯)

表示用 表示用( バックライト) 表示用( プロジェクタ)

その他

一般照明 54. 1% その他

24. 1%

表示用 14. 5%

車両用 7. 2% 出

願 件 数

プ ロ ジ ェ ク タ 用 高 輝 度 放 電 灯 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を 第 2- 19 図 に 、 プ ロ ジ ェ ク タ 用 高 輝 度 放 電 灯 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 20 図 に 示 す 。 プ ロ ジ ェ ク タ 用 高 輝 度 放 電 灯 に 関 す る 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 比 率 は 86%と 高 く 、出 願 件 数 も 著 し く 増 加 し て い る 。第 2- 21

図 に 高 輝 度 放 電 灯 の 種 類 別 出 願 件 数 推 移 を 示 す が 、全 て の 種 類 で 著 し い 増 加 が 見 ら れ る 。ま た 、 メ タ ル ハ ラ イ ド ラ ン プ と 超 高 圧 放 電 ラ ン プ の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を そ れ ぞ れ 第 2- 22 図 と 第 2- 23 図 に 示 す 。 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 比 率 が 圧 倒 的 に 高 い が 、 超 高 圧 放 電 ラ ン プ で は 、 欧 州 か ら の 出 願 が 21%を 占 め て い る 。

第 2- 20 図 プ ロ ジ ェ ク タ 用 高 輝 度 放 電 灯 の 出 願 人 第 2- 19 図 プ ロ ジ ェ ク タ 用 高 輝 度 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 放 電 灯 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数

0 10 20 30 40 50 60

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出

全体 日本 欧州 米国

アジア その他

米 国 1.4%

欧 州 12.2%

日 本 86.4% 願

件 数

第 2- 21 図 プ ロ ジ ェ ク タ 用 高 輝 度 放 電 灯 の 種 類 別 出 願 件 数 推 移

0 10 20 30 40 50

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

全体 高圧水銀ランプ( 水銀ランプ)

メタルハライドランプ キセノンアークランプ

超高圧放電ランプ

第 2- 22 図 メ タ ル ハ ラ イ ド ラ ン プ の 第 2- 23 図 超 高 圧 放 電 ラ ン プ の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 ( n=115) 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 ( n=19)

欧 州 3. 5%

米 国 0. 9%

日 本 95. 7%

欧 州 21. 1%

日 本 78. 9%

バ ッ ク ラ イ ト 用 冷 陰 極 放 電 灯 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を 第 2- 24 図 に 、 そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 25 図 に 示 す 。 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 比 率 は 83%と 高 い が 、 出 願 件 数 は 頭 打 ち と な っ て い る 。し か し 、ア ジ ア 、欧 州 、米 国 か ら の 出 願 件 数 は 、少 な い な が ら も 増 加 し て い る 。特 に ア ジ ア の 増 加 が 著 し い 。

第 2- 25 図 バ ッ ク ラ イ ト 用 冷 陰 極 放 電 灯 の 出 願 人 国 籍 別 第 2- 24 図 バ ッ ク ラ イ ト 用

出 願 件 数 推 移 冷 陰 極 放 電 灯 の 出 願 人 国 籍

別 出 願 件 数

第 2- 26 図 点 灯 そ の も の に 関 す る 目 的 ・ 効 果 別 の 出 願 件 数

（ n=14814）

温度補償 0. 8%

その他 4. 3% 放電灯の種類に対応

1. 0%

構造の簡素化 8. 1% 起動・停止 5. 1%

メンテナンスの容易化 2. 2% 部品に関するもの

2. 5%

使用の快適性 5. 5%

正確・信頼性の向上 19. 1%

効率向上、力率向上、省 電力 14. 1% 点灯の均一化、安定化

20. 1% 雑音防止、高調波防止

7. 3%

小型化、軽量化、省ス ペース化

9. 9% 0

20 40 60 80

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

全体 日本 欧州 米国

アジア その他

欧 州 6.4%

米 国 2.9%

日 本 82.7% アジア

7.9%

５ ． 目 的 ・ 効 果 別 の 出 願 状 況

点 灯 そ の も の に 関 す る 目 的・効 果 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 26 図 に 、そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 27 図 に 示 す 。「 点 灯 の 均 一 化 ・ 安 定 化 」 を 目 的 と し た 特 許 出 願 が 20%と 最 も 多 く 、 次 い で 「 正 確・信 頼 性 の 向 上 」（ 19%）、「 効 率 向 上・力 率 向 上・省 電 力 」（ 14%）、「 小 型 化・軽 量 化 ・ 省 ス ペ − ス 化 」（ 10%）、「 雑 音 防 止・高 調 波 防 止 」（ 7%）と 続 く 。出 願 件 数 推 移 を み る と 、

「 放 電 灯 の 種 類 に 対 応 」す る 目 的 は 1996 年 以 降 出 願 件 数 が 増 加 し て い る 。こ れ 以 外 の 目 的・ 効 果 の 出 願 件 数 は 、 減 少 あ る い は 横 這 い で あ る 。

第 2- 27 図 点 灯 そ の も の に 関 す る 目 的 ・ 効 果 別 の 出 願 件 数 推 移

0 100 200 300 400

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

点灯の均一化、安定化 使用の快適性 正確・信頼性の向上

効率向上、力率向上、省電力 メンテナンスの容易化 構造の簡素化

小型化、軽量化、省スペース化 起動・停止 雑音防止、高調波防止

部品に関するもの 放電灯の種類に対応 温度補償

その他

第 2- 28 図 に 、 「 点 灯 の 均 一 化 ・ 安 定 化 」 、 「 正 確 ・ 信 頼 性 の 向 上 」 目 的 ・ 効 果 の 中 の 細 目 別 出 願 件 数 推 移 を ま と め て 示 す 。特 性 劣 化 防 止（ 長 寿 命 化 ）、電 源 又 は ラ ン プ の 電 圧・電 流 の 低 歪 化 、ち ら つ き の 改 善 、誤 動 作 防 止 な ど の 出 願 件 数 が 多 い 。中 で も 、ち ら つ き の 改 善 を 目 的 と し た 出 願 は 出 願 件 数 が 増 加 し 、高 輝 度 放 電 灯 に 係 わ る 音 響 的 共 鳴 現 象 の 出 願 は 、件 数 は 少 な い が 近 年 急 に 出 願 件 数 が 増 加 し て い る 。一 方 、電 源 又 は ラ ン プ の 電 圧・電 流 の 低 歪 み 化 の 出 願 件 数 は 、 1995 年 よ り 高 調 波 問 題 へ の 対 応 の た め 急 激 に 増 加 し て い る が 、 そ の 後 減 少 傾 向 で あ る 。

第 2- 28 図 「 点 灯 の 均 一 化 ・ 安 定 化 」、「 正 確 ・ 信 頼 性 の 向 上 」 目 的 ・ 効 果 の 細 目 別 出 願 件 数 推 移

0 50 100 150

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

輝度ムラ防止 音響的共鳴現象

低温における安定点灯 ちらつきの改善

立ち消え防止（不点灯防止） 電源又はランプの電圧・電流の低歪化

無負荷時又は負荷変化時の動作安定 検知精度の向上

誤動作防止 特性劣化防止( 長寿命化）

部品の特性改善

調 光 に 関 す る 目 的・効 果 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 29 図 に 、そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 30 図 に 示 す 。 深 調 光 に 関 す る 出 願 が 33%と 最 も 多 く 、 次 い で ち ら つ き 防 止 が 15%と な っ て い る 。 調 光 全 体 の 出 願 件 数 は 増 加 し て お り 、か つ 全 て の 細 目 で 出 願 件 数 の 増 加 が 見 ら れ る 。省 エ ネ 、そ し て 光 の 質 と い う 観 点 で 、 近 年 特 に 注 目 さ れ て い る 分 野 と 考 え ら れ る 。

第 2- 29 図 調 光 に 関 す る 目 的 ・ 効 果 別 の 出 願 件 数 （ n=1129）

調光時の ちらつき防止

15. 4%

操作量と光出力の 関係 7. 9%

低温時の調光 1. 7% 深調光

32. 6% 調光全般

42. 4%

第 2- 30 図 調 光 に 関 す る 目 的 ・ 効 果 別 の 出 願 件 数 推 移

80

60

40

20

0 100 120 140

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

調光に関する目的・効果( 全体) 調光時のちらつき防止

深調光 低温時の調光

操作量と光出力の関係 調光全般

６ ． 回 路 構 成 部 別 の 出 願 状 況

回 路 構 成 部 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 31 図 に 、 そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 32 図 に 示 す 。 第 2- 31 図 に よ れ ば 、 イ ン バ − タ 部 が 最 も 多 く 17％ で 、 次 い で 制 御 部 、 検 出 部 が 12％ 、 安 定 回 路 部

が 11％ と 続 く 。DC- DC コ ン バ − タ 部 が 5％ と 最 も 少 な い 。件 数 推 移 に よ れ ば 、1994 年 に 出 願 件 数 の 落 ち 込 み 、そ し て 1998 年 に は ピ ー ク が 表 れ て い る 。1994 年 は 国 内 に お い て 高 調 波 抑 制 ガ イ ド ラ イ ン が 制 定 さ れ た 年 で あ り 、ガ イ ド ラ イ ン へ の 対 応 と し て 、イ ン バ ー タ を 中 心 と し た 回 路 構 成 部 の 工 夫 が な さ れ 、そ の 結 果 と し て 1995 年 以 降 出 願 件 数 が 増 加 し 、1998 年 に は そ れ ら の 開 発 が 一 区 切 り つ い た 結 果 、出 願 件 数 が 一 時 的 に 減 少 し た も の と 考 え ら れ る 。な お 、ス タ ー タ 部・イ グ ナ イ タ 部 の 出 願 件 数 が 急 激 に 増 加 す る の は 、熱 陰 極 放 電 灯 の 急 激 な 出 願 件 数 増 加 に よ る の も の で あ り 、 1999 年 以 降 の 増 加 は 高 輝 度 放 電 灯 の 出 願 件 数 増 加 に よ る も の で あ る 。

第 2- 31 図 回 路 構 成 部 別 の 出 願 件 数

（ n=32945） 第 2- 32 図 回 路 構 成 部 別 の 出 願 件 数 推 移

第 2- 33 図 DC- DC コ ン バ ー タ の 細 目 別 出 願 件 数 （ n=1526）

降圧 12. 6% 昇降圧 39. 4%

その他 6. 6%

昇圧 41. 4% スタータ部、イグナイタ

部 8. 8% 制御部

11. 8%

安定回路部 11. 0% 点灯回路のその他の構成

11. 0%

DC- DCコンバータ 5. 2%

インバータ 17. 4%

予熱回路部 6. 8% 整流・平滑部

7. 3%

制御方法 9. 0%

検出部 11. 7%

0 200 400 600 800 1000

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

全体 整流・平滑部 DC- DCコンバータ

インバータ 予熱回路部 安定回路部

スタータ部、イグナイタ部 検出部 制御部

制御方法 点灯回路のその他の構成

DC- DC コ ン バ ー タ の 細 目 別 出 願 件 数 を 第 2- 33 図 に 、そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 34 図 に 示 す 。 第 2- 34 図 に よ れ ば 、 DC- DC コ ン バ ー タ に 関 す る 出 願 件 数 は 、 1997 年 以 降 増 加 し て い る 。 細 目 別 に 見 る と 、昇 圧 に 関 す る 出 願 が 41%で 、次 い で 昇 降 圧 が 39%、降 圧 が 13%と な っ て お り 、 ３ タ イ プ と も 出 願 件 数 は 増 加 し て い る 。 第 2- 35 図 に DC- DC コ ン バ ー タ と そ れ に 関 連 す る 因 子 と の 関 係 を 示 す が 、DC- DC コ ン バ ー タ の 出 願 件 数 の 増 加 は 、高 輝 度 放 電 灯 の DC- DC コ ン バ ー タ に 関 す る 出 願 件 数 の 増 加 と リ ン ク し て い る よ う で あ る 。高 輝 度 放 電 灯 の 回 路 で は 、昇 圧 型 コ ン バ ー タ の 後 に 、降 圧 型 コ ン バ ー タ を 必 要 と し 、高 輝 度 放 電 灯 の 出 願 件 数 の 増 加 に 伴 い 、

第 2- 34 図 DC- DC コ ン バ ー タ の 細 目 別 出 願 件 数 推 移

0 50 100 150 200 250

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

C- DCコンバータ( 全体) 昇圧 降圧 昇降圧 その他

D

第 2- 35 図 DC- DC コ ン バ ー タ の 出 願 件 数 推 移 と 関 連 す る 因 子 の 出 願 件 数 推 移

0 50 100 150 200 250

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

DC- DCコンバータ 目的効果( 低歪み化+高調波防止)

ﾗﾝﾌﾟの種類( HI D) 用途（ﾊﾞｯｸﾗｲﾄ）

用途( 自動車) 直流電源

結 果 と し て DC- DC コ ン バ ー タ に 関 す る 出 願 件 数 が 増 加 し て い る よ う で あ る 。低 歪 み 化 と 高 調 波 防 止 目 的 の 出 願 件 数 は ほ ぼ 一 定 で あ る 。

イ ン バ ー タ の 細 目 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 36 図 に 、そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 37 図 に 示 す 。第 2- 37 図 に よ れ ば 、イ ン バ ー タ に 関 す る 出 願 件 数 は 、1995 年 以 降 増 加 し 、 1999 年 に 若 干 の 減 少 は あ る も の の 増 加 し て い る 。年 間 600 件 程 度 の 出 願 で あ る 。細 目 別 に 見 る と 、ス イ ッ チ ン グ 素 子 の タ イ プ（ １ 石 型 イ ン バ ー タ か ら 全 ブ リ ッ ジ 型 ま で ） に 関 す る 出 願 が 48%、方 式 に 関 す る 出 願 が 39%を 占 め て い る 。ス イ ッ チ ン グ 素 子 の タ イ プ で は 、２ 個 の 素 子 を 使 用 す る 片 ブ リ ッ ジ 型・直 列 型 の 出 願 が 多 く 、次 に ４ 個 の 素 子 を 使 う 全 ブ リ ッ ジ 型 で あ る 。方 式 別 で は 他 励 式 が 27%、 自 励 式 が 11%で あ る 。 出 願 件 数 推 移 を 見 る と 、 片 ブ リ ッ ジ 型 ・ 直 列 型 と 他 励 式 の 出 願 件 数 は 、イ ン バ ー タ 全 体 の 出 願 件 数 推 移 と 傾 向 が 類 似 し て い る 。タ イ プ 別 で は 、全 ブ リ ッ ジ 型 は 出 願 件 数 が 増 加 し 、プ ッ シ ュ プ ル 型 と 一 石 型 で は 減 少 し て い る 。ま た 、方 式 別 で は 自 励 式 の 出 願 件 数 は 減 少 し て い る 。

第 2- 37 図 イ ン バ ー タ の 細 目 別 出 願 件 数 推 移

第 2- 36 図 イ ン バ ー タ の 細 目 別 出 願 件 数 （ n=10016）

自励式 11. 1% インバータ出力に トランスを有するもの

13. 1%

全ブリッジ型 10. 4%

片ブリッジ型、直列型 23. 8%

プッシュプル型、 矩形波インバータ

6. 2%

変形ブリッジ型 0. 7% １石型インバータ

7. 3%

他励式 27. 4%

0 0 0 300 400 0 0 0

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 出願年（基準年）

出 願 件 数

インバータ( 全体) １石型インバータ

片ブリッジ型、直列型 プッシュプル型、矩形波インバータ

変形ブリッジ型 全ブリッジ型

自励式（自制式） 他励式のもの

インバータ出力にトランスを有するもの

70 60 50

20 10

ス タ − タ 部 、イ グ ナ イ タ 部 の 細 目 別 の 出 願 件 数 を 第 2- 38 図 に 、そ の 出 願 件 数 推 移 を 第 2- 39 図 に 示 す 。 ス タ − タ 部 、 イ グ ナ イ タ 部 に 関 す る 出 願 件 数 は 、 減 少 し た 後 、 1997 年 か ら 急 激