• 検索結果がありません。

提案理由の要旨 上越市議会提案議案及び資料 上越市ホームページ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "提案理由の要旨 上越市議会提案議案及び資料 上越市ホームページ"

Copied!
30
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

提 案 理 由 の 要 旨

平 成 2 4 年 9 月 4 日

第 4 回( 9 月) 上越市議会定例会

(2)

提 案 理 由 の 要 旨

本日ここに、平成 24 年第 4 回市議会定例会を招集し、提案いたしました案件につきまして、 その概要をご説明申し上げます。

最初に、本年3月に発生しました板倉区国川地内の地すべり災害により被災された皆様には、 改めてお見舞いを申し上げます。災害発生から半年余りが経過した現在、市では、市道、農 道、上下水道、農業用施設などの復旧に継続して取り組んでいるところでありますが、これ までに経験したことのない災害形態であったこともあり、完全復旧には今しばらくの時間が かかるものと考えております。関係の皆様が、一日も早く被災前と変わらぬ日々の生活を取 り戻していただくことができますよう、新潟県などの関係機関と連携を図りながら、今後と も、なお一層、努めてまいりたいと考えております。

それでは、提案いたしました案件につきまして、ご説明いたします。

〇 議案第 84 号は、平成 23 年度上越市一般会計の、また、議案第 85 号から議案第 100 号ま では平成 23 年度各特別会計の、それぞれ歳入歳出決算の認定についてであります。始めに、 その基調となります平成 23 年度の財政環境についてご説明いたします。

我が国の経済情勢は、リーマンショックに端を発した世界同時不況の中で急激に悪化し たものの、その後の国の経済対策と中国など新興国の経済成長を追い風として、持ち直し と足踏みを繰り返しながら、全体として上向きに推移してまいりました。

そのような中で、平成 23 年度における我が国の経済動向について、当初、国は、平成 22 年度から続く一連の「3 段構えの経済対策」のステップ 3 である成長と雇用に重点を置 いた予算対応と税制等による新成長戦略の本格的な取組により、景気は持ち直しに転じ、 経済成長の好循環に向けた動きが進むとの見解を示し、国内総生産の実質成長率は 1. 5% 程度、名目成長率は 1. 0%程度と、それぞれ 2 年連続のプラス成長を見込んでいたところ であります。

こうした見通しの下、平成23年度の国家予算は、新成長戦略の着実な推進のために成長 と雇用を特別枠で重点化し、社会保障の拡充を進める一方で、公共事業に事業仕分けの結 果を反映するなど、従来型の予算配分の考え方を転換し、メリハリの効いた予算構造とす るとともに、財政規律を堅持することとして編成が進められたところであります。

また、地方財政計画では、歳出規模は前年度比0. 8%増とし、一般財源総額も財政運営戦

(3)

略に定める中期財政フレームに基づき、平成22年度水準を下回らないよう、0. 1%増が確保 されたところであり、地方交付税は、地域活性化・雇用等対策費及び地方の財源不足のた めの別枠加算を継続するなど、地域主権改革に沿った財源充実のための増額が図られ、0. 5 兆円、2. 8%増加し、地方自治体の安定的な財政運営に必要な一般財源総額の確保に、引き 続き一定の配慮がなされたところであります。

しかし、平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災は、サプライチェーンの喪失による企業 生産の落ち込みと自粛ムードによる個人消費の低迷、その後の電力制約など、経済活動に おける需要と供給の両面に大きな影響を及ぼし、それまでの景気回復の動きを急変させる ところとなりました。このため、国においては復旧、復興のための歳出財源の確保など、 年度当初から財政面での大きな課題を抱えることとなり、国内総生産の実質成長率を 0% 近傍、名目成長率をマイナス 0. 7%へと修正を余儀なくされました。さらに、その後の歴 史的な円高は、製造業の海外移転による国内産業の空洞化を加速させ、当市内においても 年度末に大手製造業で大規模な人員整理が行われるなど、広く地方経済へも影響が及んだ ところであります。

このような環境の中、当市の平成 23 年度予算は、基礎的な行政サービスの提供を確保す る一方、前年度に実施した事務事業の総ざらいの結果を踏まえつつ、全ての事務事業の進 捗管理を行うとともに、政策協議による第 5 次総合計画及び公約に基づく施策の重点化と 主要事業の選択を行い、次年度予算に反映するという手法を実践いたしました。その上で

「『すこやかなまち』づくりへの取組」を構成する「信頼のおけるセーフティネットの構築」、

「新しい産業・雇用の創出」、「生活・都市基盤ネットワークの最適化」、「暮らしを通じた

『生きる力』の習得」の 4 つの取組を強化する施策、事業について、優先的な予算配分を 行ったところであります。これら一連のプロセスは、施策の重点化に基づく事業選択と将 来に向けた価値ある投資の実現を図る上で十分な成果が認められたことから、今後の予算 編成の手法として確立し、継続してまいりたいと考えております。

また、経済対策の面では、当初予算に加えて国の経済対策補正予算に呼応した補正予算 を編成し、これらが一体となって、切れ目のない効果が現れるよう配慮いたしました。さ らに、事務事業の総ざらいを踏まえた各事業の見直しを行い、限られた財源の効率的・効 果的な配分に意を用いるとともに、交付税措置のない市債の発行抑制等により後年度の財 政負担を軽減するなど、将来的な行政需要への備えと財政健全化に向けた対応にも努めて まいりました。

その一方で、平成23年度は、長野県北部地震からの復旧、復興と東日本大震災により当

(4)

市に避難された方々の受入れ支援、新潟・福島豪雨、26年ぶりの記録的な豪雪、さらには 板倉区国川地内の地すべりと、連続して発生した災害の対応に万全の対策を講じながら、 市民生活の安全・安心の確保に努めるとともに、過去に例を見ない規模の緊急的な財源措 置を講じた一年でもありました。

それでは、決算の概要及び特徴等について、一般会計を中心に前年度決算額と対比して ご説明いたします。

一般会計の主な歳入のうち、その根幹をなす市税は、当初予算額を 6 億 624 万円上回る 271 億 4, 593 万円の決算(以下、万円未満省略)となり、前年度と比べて 1. 4%、3 億 6, 846 万円の増となりました。

税目別の現年課税分においては、市民税は、個人市民税の所得割で、1. 7%減の 80 億 4, 428 万円となりましたが、法人市民税は、平成 22 年度において製造業や建設業、サービス業な どの業種で増益となるなど、法人税割が 15. 6%増の 22 億 4, 473 万円となりました。

固定資産税については、土地は地価下落の影響から 1. 0%減の 40 億 5, 900 万円となった ものの、家屋は新増築分の増加により、2. 3%増の 54 億 9, 341 万円となりました。一方、 償却資産は、事業用の新規投資資産の減少を受けて 1. 6%減の 31 億 2, 908 万円となりまし た。

国有資産等所在市町村交付金は、国・県所有の対象資産が減少したため、3. 1%減の 5, 888 万円となりました。

軽自動車税は、全体の保有台数は減少したものの、税率の高い軽四輪乗用車が増加した ことから、0. 8%増の 4 億 7, 906 万円となりました。

市たばこ税は、平成 22 年 10 月からの税率の引上げにより消費本数は減少したものの、 15. 7%増の 13 億 6, 314 万円となりました。

入湯税は、改修工事のために閉鎖していた施設が再稼働したことなどにより、7. 7%増の 6, 024 万円となりました。

また、都市計画税は、固定資産税と同様の理由により 0. 3%増の 11 億 401 万円となりま した。

地方譲与税は、原油価格高騰でガソリン使用が減少したことなどにより地方揮発油譲与 税が減少するなど、2. 3%減の 11 億 2, 073 万円となりました。

利子割交付金は、利子所得の減少により 14. 7%減の 8, 324 万円、配当割交付金は、3. 4% 増の 3, 599 万円、株式等譲渡所得割交付金は、株式等譲渡所得の減少により 23. 6%減の 879 万円となりました。

(5)

地方消費税交付金は、総じて景気の足踏み状態が続いた影響から 0. 4%減の 19 億 9, 811 万円、また、ゴルフ場利用税交付金は、7. 5%減の 2, 856 万円となりました。自動車取得税 交付金は、東日本大震災に伴う供給制約により自動車販売台数が落ち込んだことなどから、 10. 1%減の 2 億 3, 896 万円となりました。

地方特例交付金は、児童手当の地方負担の増額分を補てんする特例措置が終了したこと などにより、18. 2%減の 2 億 8, 832 万円となりました。

地方交付税は、301 億 1, 369 万円で、22 億 1, 611 万円、7. 9%の増となりました。このう ち普通交付税は、地域活性化・雇用等臨時特例費の上乗せが継続されたほか、地域主権改 革に沿った財源の充実がなされたことなどにより、17 億 5, 005 万円、7. 1%増の 264 億 4, 180 万円となりました。

なお、普通交付税と臨時財政対策債を合算した、いわゆる「実質的な普通交付税」は、 前年度の 308 億 8, 845 万円に対し、1 億 2, 765 万円、0. 4%増の 310 億 1, 610 万円となりま した。

また、特別交付税は、東日本大震災に係る復旧・復興事業等の特別の財政需要等に対す る震災復興特別交付税の創設及び豪雪に伴う除排雪経費の一部が措置されたことなどによ り、4 億 6, 605 万円、14. 5%増の 36 億 7, 188 万円となりました。

交通安全対策特別交付金は、4. 9%減の 3, 830 万円、分担金及び負担金は、土地区画整理 事業費の減少に伴う都市開発事業分担金の減などにより、10. 5%減の 22 億 6, 827 万円とな りました。

使用料及び手数料は、市営住宅及び特定公共賃貸住宅における住宅使用料の減少などに より、1. 3%減の 18 億 4, 049 万円となりました。

国庫支出金は、平成 21 年度から平成 22 年度にかけて実施された国の緊急経済対策が終 了したことに伴い、地域活性化・きめ細かな臨時交付金等が減少した一方で、子ども手当 制度の通年適用、生活保護費の増加、豪雪に伴う臨時市町村道除雪事業費補助金の増加及 び社会資本整備総合交付金の増加などにより、5 億 6, 853 万円、4. 9%増の 121 億 343 万円 となりました。なお、平成 22 年度から平成 23 年度にかけて実施された国の経済対策関係 では、きめ細かな交付金及び住民生活に光をそそぐ交付金、合わせて 4 億 1, 234 万円が平 成 23 年度に交付され、市内経済の活性化に資する事業を実施したところであります。

県支出金は、豪雪に伴い災害救助法が適用されたことによる災害救助費負担金の増加、 施設整備数の増に伴う介護基盤緊急整備臨時特例補助金の増加などにより、3 億 1, 669 万 円、4. 8%増の 69 億 5, 416 万円となりました。

財産収入は、2 億 4, 470 万円、50. 5%減の 2 億 3, 993 万円となりました。

(6)

寄附金は、2, 668 万円増の 3, 042 万円の寄附をいただきました。

繰入金は、多発した自然災害の復旧、復興、支援のために財政調整基金を活用したこと などにより、17 億 3, 421 万円、257. 2%増の 24 億 861 万円となりました。

繰越金は、前年度実質収支の減や、繰越事業が減少したことによる繰越事業費充当財源 繰越金の減などにより、2 億 2, 383 万円、6. 6%減の 31 億 9, 299 万円で、この中から繰越 事業費に充当する財源等を除いた純繰越金は、24 億 8, 986 万円となりました。

諸収入は、経営改善支援資金貸付金など市制度融資貸付金が減額となったことに伴う貸 付金元利収入の減などに伴い、17 億 866 万円、10. 1%減の 152 億 5, 322 万円となりました。

市債は、臨時財政対策債が 16 億 2, 240 万円減となったものの、借換債が 16 億 7, 468 万 円増加したこと、また、経済対策事業に市債を活用するとともに、ソフト事業に充当でき る過疎債を新規に発行したことなどから、10 億 4, 818 万円、9. 6%増の 120 億 368 万円と なりました。

なお、税等の負担の公平性を確保し、健全な財政運営に資するため、市税等滞納整理方 針に基づき、効率的・効果的な滞納整理を行うとともに、引き続き納税相談窓口の開設や 新潟県地方税徴収機構に参加するなど、関係機関と連携を図り収入未済額の縮減に努めま したが、一般会計の収入未済額は前年度に比べ 2. 5%増となる 17 億 2, 408 万円となりまし た。

また、不納欠損につきましては、一般会計全体で、前年度に比べて 6, 907 万円減となる 5, 379 万円を地方税法などに基づいて処分いたしました。

続きまして、一般会計歳出の概要について、性質別の区分にしたがってご説明いたしま す。

人件費は、引き続き人員の削減を進めるとともに、退職者数の減に伴い退職手当が減少 したことによって、1. 3%減の 159 億 3, 806 万円となりました。維持補修費は、豪雪による 市道及び施設等の除雪費が大幅に増加したため 37. 6%増の 51 億 5, 344 万円、扶助費は、 生活保護受給者の増加などで 10. 2%増の 136 億 19 万円となりました。また、補助費等は、 市税還付費の減などに伴い 7. 1%減の 69 億 4, 112 万円となりました。公債費のうち市債元 利償還金は、借換分の増加等により 14. 6%増の 146 億 3, 927 万円となりましたが、一時借 入 金 利 子 は 、 財 政 調 整 基 金 を 始 め と す る 基 金 繰 替 運 用 額 の 増 加 な ど に よ り 30. 0% 減 の 4, 035 万円となりました。これらの結果、経常経費全体では 6. 2%増の 705 億 5, 246 万円と なりました。

積立金は、財政調整基金への積立金減少などにより、59. 5%減の 13 億 1, 595 万円となり

(7)

ました。

繰出金は、国民健康保険特別会計へ法定繰出とは別に 3 億円を繰り出すとともに、介護 保険給付費の増に伴う介護保険特別会計繰出金の増加などにより、3. 5%増の 117 億 8, 775 万円となりました。

普通建設事業費は、中心市街地活性化対策における暮らし・にぎわい再生事業補助金の ほか、春日新田小学校及び大潟町小・中学校の改築等、また、北陸新幹線関連の建設事業 及び信越本線移設のための附帯工事等により、6. 0%増の 148 億 2, 628 万円となりました。

最後に、災害復旧事業費は、長野県北部地震により被災した安塚区の雪だるま高原施設 などの観光施設を始めとし、農地、農業用施設、林業用施設、道路、河川などの復旧経費 等、さらには新潟・福島豪雨災害の復旧経費等により、前年度の約10倍の規模となる9億 4, 260万円となりました。

なお、長野県北部地震を始め、新潟・福島豪雨、豪雪、板倉区国川地内の地すべりなど、 連続的に発生した大規模な災害の復旧等に係る経費につきましては、50 億円を超える事業 費を支出し、的確に対応したところであります。

この結果、一般会計の決算額は、歳入総額 1, 174 億 1, 740 万円、歳出総額 1, 130 億 6, 087 万円となり、歳入歳出差引は 43 億 5, 653 万円で、繰越明許費として平成 24 年度へ繰り越 した財源 12 億 4, 143 万円を差し引いた実質収支は、31 億 1, 509 万円となりました。

以上、歳入及び性質別の歳出の概要を申し上げましたが、次に主な財政指標についてご 説明いたします。

地方自治体の財政構造の弾力性の判断基準となる経常収支比率は、平成 18 年度以降、連 続して改善傾向にありましたが、平成 23 年度は 89. 2%となり、前年度に比べて比率が上 昇することとなりました。

この主な要因は、まず比率を算出する際に「分子」となる経常経費充当一般財源で、豪 雪 の 影 響 に よ る 市 道 除 排 雪 な ど の 除 雪 費 の 増 加 に よ っ て 維 持 補 修 費 が 前 年 度 に 比 べ て 25. 5%、5 億 7, 833 万円と大きく増加したこと、さらに生活保護費の増などで扶助費が 5. 7%、 2 億 5, 255 万円増加したほか、介護給付費の増加などによって繰出金が 3. 7%、3 億 2, 765 万円増加するなど、全体で 11 億 2, 320 万円増加した一方、「分母」となる経常一般財源等 収入額においては、市税が 1. 4%、3 億 6, 654 万円、また、普通交付税と臨時財政対策債を 合わせた実質的な普通交付税額が 0. 4%、1 億 2, 765 万円とそれぞれ増加しましたが、全体 で 3 億 4, 606 万円の増加にとどまったことから、比率が上昇したものであります。

(8)

次に、財政健全化判断比率は、平成 23 年度においても 4 種類全ての比率が警戒ラインと なる早期健全化基準を下回りました。

実質赤字比率と連結実質赤字比率は、一般会計等決算及び公営企業会計等の特別会計と の連結決算のいずれも黒字であることから、比率は生じないこととなりました。

実質公債費比率は、公債費や債務負担行為額などの標準財政規模等に対する割合を示す 指標でありますが、「分母」となる標準財政規模において標準税収入額及び普通交付税額と 臨時財政対策債発行可能額をあわせた実質的な普通交付税額が増加したことなどにより、 前年度の 14. 8%から 0. 2 ポイント改善し、14. 6%となりました。なお、平成 23 年度にお いても、元利償還金に普通交付税措置のない市債である退職手当債の発行は行わないなど、 後年度負担の軽減に努めました。

将来負担比率は、一般会計及び公営事業会計の市債残高などに一部事務組合、土地開発 公社及び第三セクターなどに対する将来負担額を加えた額の標準財政規模等に対する割合 を示す指標であります。前年度の 154. 6%から 7. 8 ポイント改善し、146. 8%となりました。

なお、ガス、水道などの公営企業会計において資金不足がなかったことから、資金不足 比率は生じないこととなりました。

このように、財政健全化判断比率は早期健全化基準に達しない範囲で推移し、改善され ていますが、いずれの比率においても算出の際に「分母」の構成要素となる標準財政規模 に含まれる実質的な普通交付税の額を合併特例措置の数値で計上しているところであり、 平成 27 年度以降は、この合併特例措置が段階的に縮小され、「分母」が小さくなることか ら、各比率は大きく悪化することが想定されるところであります。

また、その他の財政指標においても、高止まりが続く経常収支比率や 0. 562 と依然とし て低い財政力指数、90%台で推移し 100%を下回り続けている経常一般財源比率など、自 立的で自主的な財政運営を確保する上で、財務体質の強化が引き続きの課題となっており ます。

実質的な普通交付税の合併特例措置の段階的縮小を目前に控え、今後も行政改革推進計 画と財政計画を基軸に、毎年度の予算編成段階及び執行段階において、財源の効果的な活 用と経常的経費の削減を進めるとともに、市債残高の削減や公の施設の再配置など将来負 担の軽減を図る取組を継続していくほか、歳入面においても税収を始め、財産の有効活用 等による自主財源の確保に努めてまいります。

次に、第 4 次行政改革大綱の取組状況についてであります。

平成 23 年度は、平成 22 年度に実施した事務事業の総ざらいで明らかとなった行政運営

(9)

上の課題解決と第 3 次行政改革大綱で推し進めた財政健全化の継承を基本としながら、

「すこやかなまち」づくりに向けた取組の下支えともなる行財政改革の方針を定めた第 4 次行政改革大綱の策定を主体に進めてまいりました。また、この大綱を具体化する 40 の取 組項目を設定するとともに、それらにアプローチする個別計画を反映させた行政改革推進 計画を策定し、運用を開始したところであります。

大綱に掲げた大項目は、「行財政改革による行財政運営の適正化」及び「市民社会へのア プローチによる新しい公共の創造」の 2 項目であり、平成 23 年度はいずれも概ね順調に進 捗したものと評価しております。

一つ目の大項目である「行財政改革による行財政運営の適正化」においては、市民生活 に必要な行政サービスを安定的に提供し、将来への価値ある投資を行うことができるよう、 事務事業の総ざらいを継承した事業評価や政策協議を実施するなど、最小の経費で最大の 効果を発揮するための取組を推進いたしました。

また、将来の財政負担の軽減を図るため、公の施設や保育園の再配置、公の施設の除却、 第三セクターの経営改善、公営企業の経営健全化、土地開発公社の抜本的な債務整理など について、具体的な方向性を定めるとともに、行政改革推進計画等の各種計画を反映した 財政計画を策定し、財政基盤の強化につながる計画的な財政運営の指針として示したとこ ろであります。今後は、これらの計画に基づく取組の進捗を図りながら、毎年度の予算編 成において財源を効率的・効果的に活用してまいります。

一方で、使用料・手数料改定の基本方針の策定、災害により取崩しを余儀なくされた財 政調整基金の残高確保、市税収納率の向上、不要財産の売却等、一部で目標達成に至らな かった取組もありました。そのため、今後は、これらの取組の早期実施と行政改革推進計 画、財政計画等の更なる見直しを行い、目前に迫る実質的な普通交付税の合併特例措置の 段階的縮小に対応できる持続的な行財政運営基盤の確立を図ってまいります。さらに、組 織機構改革につきましては、定員適正化計画等を策定し、簡素で機能的な組織機構の構築 に向けた取組を緒に就けたところであります。

二つ目の大項目である「市民社会へのアプローチによる新しい公共の創造」においては、 地域活動支援事業を活用した地域住民の自主的な取組に広がりが見られ、また、ホームペ ージの開設や児童生徒に対するボランティア情報の提供等により、ボランティア活動を広 げていくための環境を整えました。このほか、市民団体による協働のモデル事業への取組 が行われるなど、市民が主体的に地域の課題解決等に向けて行動する地域社会の実現への 道筋をつけたところであります。

(10)

平成23年度は「『すこやかなまち』づくりへの取組」の強化を予算編成の基本方針とし、 施策の方向性、優先度などを吟味しながら、第5次総合計画基本計画及び公約に基づく施策 の重点化と事業の選択を図るなど、一層効果的な予算配分となるよう意を用いたところで ありますが、ここからは、「『すこやかなまち』づくりへの取組」の柱となる4つの視点か ら、それぞれの取組内容を整理してご説明いたします。

最初は、市民のすこやかな暮らしを実現するための「信頼のおけるセーフティネットの 構築」に係る取組であります。

地域の課題解決や活力向上に向けた市民の自発的・主体的な取組を支援するため、地域 活動資金を 28 の地域自治区に配分する地域活動支援事業を引き続き実施し、地域の特性に 合った特徴的かつ個性的な地域づくりを推進いたしました。また、平成 22 年度の集落実態 調査の結果を踏まえ、高齢化が進んでいる 71 集落を対象に、集落づくり推進員 7 人による 集落の活力の維持・向上を図るための支援活動を実施いたしました。

中山間地域を中心に新たな社会問題となっている買い物弱者対策では、引き続き大島区 及び安塚区の一部地域等で食品や日用品の移動販売を実施したほか、「買い物弱者と地域 商業研究会」において調査研究を行い、平成24年度の買い物利便性向上モデル事業の創設 に反映いたしました。

健康づくりの面では、市民の健康意識の向上と健康増進のため、生活習慣病予防対策、 健診等の受診率向上、自殺予防対策等を重点に掲げ、乳幼児期から高齢期まで一貫した健 診・保健指導体制の充実を図り、地域における健康教育、健康相談、訪問等を積極的に行 うなど「すこやかなまちづくり」の実現に向け取り組んでまいりました。また、上越地域 医療センター病院においては、回復期における入院患者を対象としたリハビリ診療を拡充 したほか、超音波診断装置や多機能心電図計等の更新により医療環境の充実を図るととも に、休日・夜間診療所を通年開設するなど、市民の医療不安の解消に努めたところであり ます。

高齢者福祉の面では、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が増加する中、見守り支 援体制の充実を図るとともに、緊急通報装置の貸与、住宅用火災警報器の給付対象となる 全世帯への設置完了など、緊急時への備えを強化したほか、介護サービスや生活支援、在 宅介護手当の給付や介護講習など、家庭で介護をされている方々の支援等を引き続き行い ました。

また、障害のある人が住み慣れた地域で安心して生活し、必要なサービスを受けること ができるよう、医療費助成や手当給付の制度を見直し、申請要件の緩和を図るとともに、

(11)

利用者ニーズの高まっている行動援護ヘルパーを引き続き養成し、4 人に増員するなどの 支援を行いました。さらに、障害者の自立支援のために、各種情報提供や相談、交流活動 等の機会を提供する地域活動支援センターに専門職を 2 人増員し、利用者が身近な地域で 適切な支援が受けられるよう機能の強化を図ったところであります。

少子化対策・子育て支援の取組では、安心して子育てができる保育環境を整えるため、 市内で 2 園目となる認定こども園の整備を支援したほか、子育てひろばの新設や移動子育 てひろばの常設化、放課後児童クラブの環境整備など、子育て支援の充実に努めました。

このほか、子どもの医療費助成については、これまでの取組を更に進め、通院医療費の 助成を一律小学校 6 年生まで拡充し、疾病の早期発見及び早期治療を進めるとともに、保 護者の経済的負担の軽減に意を用いたところであります。

児童養護施設若竹寮は、入所児童の養護と自立のための援助を行ったほか、老朽化した 施設の新築に向けて移転用地を取得するとともに、実施設計にも着手しました。

生活保護につきましては、依然として厳しい雇用情勢が続く中、生活保護受給者が増加 していることから、就労支援員を増員するなど、被保護世帯の社会的自立や就労への働き かけに精力的に取り組み、経済的自立に向けた支援とケースワークの充実に努めました。

災害救助の関係では、昨年 3 月の東日本大震災及び長野県北部地震以降も、市内では大 きな災害が連続して発生したことから、被災者の救助と支援に継続的に取り組んだところ であります。豪雪で犠牲になられたお一人のご遺族に災害弔慰金を、また、一連の災害に より住家に半壊以上又は床上浸水の被害を受けた 27 世帯に災害見舞金を、さらに長野県北 部地震及び新潟・福島豪雨の被災世帯には生活再建支援金をそれぞれお渡ししました。

また、豪雪に伴う要援護者世帯等の屋根雪下ろし及び敷地内の排雪を支援するとともに、 除雪重機を 62 町内会に貸し出して、作業賃金や燃料費などを支援し、市民生活の安全・安 心の確保に努めました。

このほか、長野県北部地震により半壊以上の被害を受けた住宅の応急修理やがれきの処 理を行うとともに、東日本大震災により県外から避難された皆さんが暮らす住宅にエアコ ンなどの設備を整備したほか、日用品、学用品、食事の提供などを行い、被災者の支援を 実施いたしました。さらに、新潟・福島豪雨及び板倉区国川地内の地すべりでは、被災し た市民のための避難所を開設し、その運営に必要な物資の確保や炊き出しの実施などを行 ったところであります。

災害に強いまちづくりに向けて、自主防災組織の結成と活動の活性化を促す取組を継続 し、自主防災組織の育成強化に努めました。また、地域防災活動の要となる防災士が、新 たに養成した 60 人を加え平成 23 年度末で 429 人に達し、防災訓練等の様々な場面で推進

(12)

役として活躍しております。このほか、関係機関や自主防災組織と連携した総合防災訓練 の実施、防災行政無線の維持管理、災害救助用備蓄物資の更新を行ったほか、年次計画で 進めてきた戸別受信機及び屋外拡声子局等の整備を完了し、緊急情報を市内全域に迅速か つ的確に伝達する体制が整いました。

さらに、東日本大震災を受けて、特に津波災害と原子力災害への対応を中心とした「地 域防災計画」の見直しに向けた取組に着手し、避難対策や初動体制等について具体的な対 策の検討をすすめているところであります。

次に、すこやかな暮らしを営むための「新しい産業・雇用の創出」に係る取組でありま す。

雇用対策においては、厳しい雇用情勢が続く中、ふるさと雇用再生特別基金及び緊急雇 用創出事業臨時特例基金を活用し、様々な事業を通じて延べ281人の雇用を創出するととも に、緊急雇用安定対策助成金により失業者等11人の就職と正社員化を支援いたしました。 また、高校生の就職対策では、求人拡大に向けた取組に加え、未内定者対象の面接会を3 回実施し、延べ117社、866人の参加を得るなど、一連の取組により、今春卒業した就職希 望者445人全員の就職を実現することができました。

農業の分野では、担い手の育成確保において、強い農業経営体を育成し農業の持続的な 発展を図るため、意欲ある若者等への就農支援を積極的に行ったほか、農業機械等の導入 に係る経費や担い手育成総合支援協議会の活動を支援し、認定農業者の育成や経営改善の 推進、さらには集落営農の組織化・法人化を総合的に推進いたしました。また、上越米を 中心とした地場農産物の知名度向上と有利販売に結び付けるため、都市生協と連携した上 越産品の販売促進に努めたほか、生産者自らが首都圏で行う農産物や農産加工品等の販路 拡大の取組を支援いたしました。中山間地域に係る取組では、中山間地域等直接支払交付 金制度を活用し、農地の保全と多面的機能の確保に取り組み、耕作放棄地の発生防止に努 め、また、集落間連携では、地域農業のマネジメント組織が8組織、広域集落協定組織が6 組織となり、地域の農地と農業を守っていく体制が更に強化されたところであります。

ものづくり産業の振興では、中小企業の新製品、新技術の開発に対する支援制度の拡充 を図るとともに、市内中小企業者が結集し、上越の地に適した自然エネルギーを活用した 植物工場の開発を目指す上越ニュービジネス研究会や、発酵食品による地域ブランド創り を通じて「発酵のまち上越」の確立を目指す上越発酵食品研究会などの取組を支援いたし ました。

企業誘致の促進では、大都市圏や近隣県の企業に対して、直江津港や高速道路及び平成

(13)

27 年春に開業する北陸新幹線など、当市の恵まれた立地環境や物流拠点としての優位性を PRし、市内企業の活性化に結び付く企業等の進出及び直江津港の利用拡大に向けて、精 力的な誘致活動とポートセールスを実施いたしました。引き続き、企業立地に結び付くよ う、積極的に誘致活動を展開してまいります。直江津港の振興では、港の利用促進と利便 性の向上を図るため、企業や船会社への訪問活動を継続しました。また、外貿定期コンテ ナ利用促進支援事業補助金が有効に活用されたことなどから、平成 23 年の総貨物取扱量は 前年に比べて 8%増、コンテナ取扱個数は前年に比べて 13%増となりました。さらに、昨 年 11 月に直江津港がLNG部門の日本海側拠点港に選定され、今後、エネルギー拠点とし て直江津港の重要性が一層高まるものと期待しているところであります。

中小企業への支援では、売上げや利益の減少に伴う資金需要に対応するため、経営改善 支援資金に東日本大震災対応特別枠を設け、全体で 227 件に 20 億円余りの融資を行いまし た。また、既存の借入分に係る支援として、最長 1 年間の元金返済猶予や借換えの取扱い を延長したほか、設備投資を含む新たな資金需要に対応するため、新潟県フロンティア企 業支援資金への信用保証料の補給を行うなど、中小企業の経営安定化及び事業展開に必要 な資金を調達しやすい環境を整えました。

中心市街地の活性化では、高田地区において、平成25年3月のグランドオープンを目指す 旧高田共同ビル再生事業や大和跡地拠点施設整備事業への支援を行うとともに、直江津地 区においては、中心市街地活性化推進員による地元商店や観光名所を回遊する直江津散歩 ツアーなどのソフト事業を展開するなど、中心市街地の利便性の向上やにぎわいの創出に 取り組みました。

観光分野においては、観桜会を始め、上越まつり、はすまつり、謙信公祭、レルヒ祭な ど当市の代表的な観光イベントや、埋蔵文化財センターにおける「越後上越 謙信公と春 日山城展」などを開催するとともに、テレビや雑誌などを活用した全国への情報発信にも 努めました。さらに、「越後上越 上杉おもてなし武将隊」による観光客へのおもてなしな ど、第四次観光振興 5 か年計画のプロジェクトである「上杉謙信公」による上越市の観光 イメージの確立と発信及び市内外への誘客宣伝に努めたところであります。

新幹線開業を見据えた取組では、上越地域から長野県北部をエリアとした長期滞在型観 光推進に向けて観光圏整備計画策定に取り組むとともに、妙高市と連携し、二次交通を活 用した観光ルートの造成などを進めてきました。その結果、本年 4 月には信越観光圏の観 光圏整備実施計画の認定を受けるところとなり、新幹線開業に向け、海から高原に広がる 広域観光連携による誘客を、より一層促進してまいります。

また、観光施設の管理では、安塚雪だるま高原施設やうみてらす名立など 14 の指定管理

(14)

施設の適正な運営に努めてまいりました。なお、大島あさひ荘は指定管理者の経営破綻に 伴い本年 3 月から休館していることから、今後の施設のあり方等について、地域協議会な ど関係する皆さんとの間で市民サービスのあり方や財政状況も踏まえた真摯な議論を重 ね、検討を進めているところであります。

次に、すこやかな暮らしを支えるための「生活・都市基盤ネットワークの最適化」に係 る取組であります。

北陸新幹線の開業効果を最大限に発揮できるまちづくりを進めるため、新幹線駅周辺地 区まちなみ形成構想に基づいた公共空間の整備に向けて、まちなみアドバイザーによるデ ザイン調整を行うとともに、新駅周辺に必要な機能集積を地権者組織が主体となって推進 していくための体制づくりに対して支援を行いました。また、新幹線まちづくり行動計画 の推進組織として、商工・観光・交通・農業・教育・医療・スポーツ・行政の各団体で構 成する新幹線まちづくり推進上越広域連携会議を設立し、地域としての駅名案の検討や広 域開業PR、旅行商品造成を始めとする広域交流促進のための検討などを進めました。

省エネルギーや再生可能エネルギーの普及に関する取組では、電気自動車の庁用車導入、 住宅用太陽光発電設備等への補助、国の交付金を活用したグリーンニューディール基金事 業によるペレットストーブの公共施設への設置、やちほ保育園の太陽光発電システム導入 と照明器具のLED化などの事業を推進いたしました。

老朽化が進むクリーンセンターにつきましては、新クリーンセンター建設検討委員会を 設置して検討を進め、事業方式は公設民営方式とし、焼却処理方式は 3 方式を選定候補と するなど、整備計画の概要を整理いたしました。

安全な道路環境の整備及び経費の節減を図るため、道路パトロールや市民からの情報提 供により道路の損傷箇所の早期発見・早期補修に取り組んだほか、道路照明のLED灯具 への取替えを進めました。また、日常生活の安全確保や環境の改善を図るため、市道稲谷

いなだに

飯田

い い

線など多くの生活関連道路の整備を進めたほか、老朽化が進む橋梁の長寿命化修繕計 画を策定するため、403橋の点検を行いました。

除排雪においては、円滑な除雪を行うため除雪車 6 台を更新したほか、GPSを活用し た道路除雪管理システムを構築し、市民からの問合せに役立てるとともに、最新の除雪状 況をリアルタイムで情報提供いたしました。また、平成 23 年度は記録的な豪雪となったこ とから、市道の除排雪経費について、当初予算 13 億円余りに加え、財政調整基金を財源と した 21 億円余りの補正予算を専決処分し、昼夜を問わず除雪を行うなど、道路交通を含む 冬期間の市民生活の安全・安心の確保に努めたところであります。

(15)

克雪住宅の推進では、克雪すまいづくり支援事業により克雪住宅を整備した 25 件に対し て補助を行い、克雪住宅化の促進による雪下ろしの負担軽減を図りました。

(仮称)厚生産業会館の整備では、建設について広く市民の皆さんから意見をいただく ため、整備検討委員会を立ち上げ、施設の機能や規模、整備位置等の検討を進めたところ であります。

都市公園の整備では、高田公園内の西堀橋照明灯のLED化を行ったほか、上越総合運 動公園北側の園路整備を完了いたしました。また、柿崎総合運動公園では、多目的広場の 人工芝グラウンドの整備を終え、本年 4 月 1 日から供用を開始し、多くの市民からスポー ツに親しんでいただいております。

公営住宅の維持・管理では、市営南新町住宅の風呂・給湯設備の設置工事のほか、市営津止

つ や

住宅など 4 団地で屋根塗装工事を実施するなど、入居者の快適な居住環境を整備いたしま した。

住宅リフォーム促進事業では、平成 22 年度に引き続き経済対策の一環として、個人住宅 のリフォーム工事を対象とする補助事業を実施いたしました。その結果、1, 432 件、1 億 3, 014 万円の補助金を交付し、居住環境の整備が図られるとともに、住宅関連業者の振興 と地域経済の活性化に寄与したところであります。

公共下水道につきましては、市民生活に密着した生活関連基盤として、着実な整備と接 続の促進を図るとともに、新幹線新駅地区の雨水・汚水工事や地区外の排水路工事を進め てまいりました。今後も施設整備及び農業集落排水施設とあわせて適正な維持管理を行う ことにより、生活環境の改善及び公衆衛生の向上に努めてまいります。

次に、市民自らが、すこやかな暮らしを育むために必要となる「暮らしを通じた『生き る力』の習得」に係る取組であります。

文化振興の分野においては、市民の文化活動を通じた交流事業に様々な支援を行ったほ か、高田開府 400 年を見据えた企画展「越後高田歴史回廊」を開催するとともに、中学生 を対象とした能楽鑑賞会や瞽女唄の演奏会などを実施し、次世代へ文化を継承するための 取組を行ったところであります。

環境面では、第 2 次環境基本計画の中間見直しを進めたほか、市民、事業者と共に環境 保全活動に取り組む市民プロジェクトにおける啓発活動を充実するとともに、平成 18 年度 から行ってきた調査の集大成として、希少な野生動植物に関する情報を収集整理した「上 越市版レッドデータブック」を出版するなど、環境意識の向上を図る取組を幅広く行いま した。

(16)

学校教育では、小学校での新学習指導要領の完全実施及び中学校での移行措置を受け、 子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体を育む教育を推進するとともに、「上越カ リキュラム」に基づき、郷土を愛し、郷土に生きる子どもたちの育成に取り組みました。 また、1 年間を通して遠距離通学をする児童生徒について、これまでの定期券購入に対す る補助から 12 か月定期券を交付する形に変更し、保護者の負担軽減を図りました。

私学の振興では、私立幼稚園に対して運営費や就園奨励費の助成を行い、幼稚園教育の 充実と保護者の負担軽減を図るとともに、認定こども園の整備に対する補助を行うなど、 保育環境の改善に努めました。さらに、私立高等学校に対する運営費助成及び生徒への学 費助成を拡充するなど、私立高等学校教育の充実と保護者の負担軽減のための取組を行い ました。

また、特別な支援を要する児童生徒に対して、きめ細かな指導等を行うため、教育補助 員 5 人と介護員 20 人を増員し、学習や生活の充実を図ったほか、緊急雇用創出事業臨時特 例基金を活用して各種支援員を 27 人配置し、個々の児童生徒の状態に応じた対応を行った ところであります。

児童生徒の安全・安心では、地域全体で学校の安全に取り組むことによって不審者事案 の減少に努めるとともに、安全に対する意識の啓発と学校安全ボランティアの養成講習会 を行うなど、児童生徒の安全確保に努めました。また、地震による津波から身を守るため の教育を推進するため、学校安全計画を見直し、海抜 10 メートル以下の小・中学校 19 校 において津波を想定した避難訓練を実施するとともに、八千浦中学校を防災教育の指定校 として実践研究に取り組みました。さらに、小学校 2 校の耐震診断のほか、小学校 8 校及 び中学校 3 校の耐震補強設計を実施したほか、小学校 9 校、中学校 5 校の耐震補強工事を 完了し、平成 23 年度末における学校施設の耐震化率は 81. 5%となりました。今後も引き 続き、耐震化計画に基づき、平成 27 年度までに全ての学校施設の耐震化工事が完了する よう計画的に進めてまいります。

次代の上越市を担う青少年の育成では、「地域の子どもは地域で育てる」を合言葉に、地 域青少年育成会議を中核にして、地域コーディネーター研修会や実践交流会などを実施し、 地域で教育活動を展開する基盤づくりに努めました。また、ふるさとの自然、産業、文化 などの豊富な地域資源を活用する謙信KIDSスクールプロジェクトでは、25 の楽校を開 催し、子どもたちの知的探究心を醸成するとともに、心豊かでたくましい、ふるさと上越 を語ることができる青少年の育成に努めました。

地域に密着した社会教育活動の充実を図るため、公民館では、新たに 6 区の地区公民館 に公民館事業の企画と運営にあたる公民館協力員を配置するとともに、全ての地区公民館

(17)

及び分館に公民館サポーターを配置するなど、人的体制を拡充いたしました。さらに、地 域の自然・歴史・文化を学ぶため、青少年教育、家庭教育、成人教育、まちづくり・自治 の 4 つの領域で講座を開催するなど、市民の学習活動への支援を行いました。

歴史・文化資源の保存等では、国史跡春日山城跡における山城の景観復元や土砂崩落防 止工事及び草刈り等の植生管理を実施したほか、中学生を始め地域の皆さんにご協力いた だき、本丸跡修復のための「土の一袋運動」を行いました。また、釜蓋遺跡では、竪穴建 物跡や炭化米などの遺物が出土するなど、1800 年前の郷土の生活が少しずつ明らかとなっ ており、平成 23 年度策定の吹上・釜蓋遺跡整備活用基本計画に基づき、北陸新幹線開業時 に、にぎわいある歴史公園として供用できるよう引き続き史跡整備に取り組んでまいりま す。

生涯スポーツの振興では、「いきいきスポーツ都市宣言」の理念に基づき、スポーツ推進 委員を 14 人増員し、地域での生涯スポーツ定着に努めるとともに、市民のスポーツへの関 心や意識向上を図りました。また、ドリームベースボールを開催し、元プロ野球選手との 様々なイベントを通じて、スポーツの楽しさを感じていただく機会といたしました。

以上、「すこやかなまち」づくりに向けた取組ごとに実施内容や成果を申し上げましたが、 最後に平成 23 年度に実施した経済対策及び災害対応について、総括してご説明いたします。

平成23年度は、東日本大震災やこれに続く電力供給に対する不安、10月に発生したタイ の洪水、金融市場の不安定化などにより、企業の生産活動や消費マインドが減退し、市内 経済にも大きな影響を及ぼしました。このような状況を受け、市では、地域経済の活性化 と雇用の創出につながる好循環を生み出すよう、国の経済対策予算等を最大限活用しなが ら、可能な限り一般財源を投入し、市民生活に直結し、かつ、中小・零細企業にも配慮し た即効性と広がりのある取組を切れ目なく実施してまいりました。

具体的には、平成23年1月に経済対策として編成した平成22年度補正予算と平成23年度当 初予算を「15か月予算」として、切れ目のない緊急経済・雇用対策を推進いたしました。 さらに、平成23年9月にはグリーンニューディール基金事業や住宅リフォーム促進事業、地 域商業活性化補助事業などの補正予算を、また、本年3月には学校施設の耐震補強や大規模 改造等の補正予算を追加し、総額で約60億円の経済対策を実施いたしました。この結果、 平成20年度から続く一連の経済対策事業の総額は約220億円の規模となっております。

こうした取組が功を奏したこともあり、市内企業の倒産件数は低い水準で推移し、負債 金額も前年度末に比べて 3 割程度減少したほか、有効求人倍率も上昇傾向が続くなど、市 内経済は全体として持ち直しの動きが見られる状況となっています。今後も、復興需要な

(18)

どによる緩やかな景気回復が期待されるところでありますが、各企業間における回復状況 の格差が広がり、さらに、多くの企業が経済の先行きを不安視する状況にもあることから、 引き続き市内の景況を把握し、適時、適切な対応に意を用いてまいりたいと考えておりま す。

平成 23 年度は大規模な自然災害が相次いで発生した一年でもありました。

市内では、長野県北部地震やその後の降雨、さらには新潟・福島豪雨及び台風 15 号など により、合併前上越市の高住

たかすみ

丹原

たんばら

線などの市道で多数の道路災害が発生いたしましたが、 いずれも早期復旧に努め、124 件の復旧工事を完了いたしました。また、林業用施設では 大島区の林道菱ヶ岳 2 号線などで法面崩壊などの災害が発生しましたが、101 件の復旧工 事を完了し、早期の安全確保に努めました。さらに、農地、農業用施設にも、数多くの被 害が発生しましたが、春の作付や秋の収穫作業に支障を来さないよう早期復旧を図り、119 件の復旧工事を完了させるとともに、農業者が実施する小規模な災害復旧事業に対して助 成を行い、農業生産活動の維持と農業経営の安定確保に努めました。このほか、吉川区の下

しも

さわ

がわ

、浦川原区の太郎

た ろ

田川

だ が

などの河川施設の復旧工事を実施するとともに、浦川原区下 柿野地区など 3 か所で法面崩落の防止工事を行い、2 か所の復旧を完了いたしました。観 光施設においても、大規模に被災した安塚雪だるま高原施設の早期復旧を図り、夏休みや 本格的なスキーシーズンの到来前に営業を再開したところであります。

一方、板倉区国川地内の地すべり災害では、基幹農業用水路である上江幹線用水路が土 砂により閉塞、損壊したことから、早期の機能回復のため、緊急的に仮設水路の設置に着 手し、作付前の 4 月 25 日に無事通水を確保いたしまた。また、上下水道施設においては、 上水道の応急復旧工事及び下水道のマンホールポンプ制御盤移設工事や福王寺地区の汚水 くみ取りなどの応急対応を緊急的に実施するなど、ライフラインの維持に努めました。

経済対策及び災害対応についての説明は以上でありますが、主な事業の成果等の詳細に つきましては、決算書とあわせてお配りした「決算の概況」に記載してありますので、ご 覧ください。

続きまして、特別会計の決算状況について、前年度決算と比較して、その概要をご説明 いたします。

まず、国民健康保険特別会計であります。

歳入総額 206 億 4, 529 万円に対し、歳出総額は 197 億 8, 112 万円で、歳入歳出差引 8 億

(19)

6, 416 万円の決算となりました。

国民健康保険税については、平成 23 年度、24 年度の 2 か年の収支状況見込みを踏まえ、 税率及び税額を引き上げたことにより、現年度調定額において前年度に比べて 2 億 163 万 円増の 41 億 8, 610 万円、一人当たりの調定額は前年度に比べて 4, 302 円増の 9 万 1, 002 円となりましたが、法定繰入とは別に一般会計から 3 億円の繰入れを行い、加入者の急激 な負担増加の緩和を図りました。また、現年課税分の収納率は、休日窓口やきめ細かな納 税相談を実施したことなどにより、前年度に比べて 0. 6 ポイント高い 92. 8%となりました。

なお、歳入全般においては、当初見込みに比べ、収納率の向上などにより、保険税で 1 億 2, 651 万円、退職者医療の振替処理による国からの療養給付費等交付金では 4 億 3, 622 万円の増となったところであります。一方、医療に係る保険給付費は、前年度に比べて 3. 1%増の 138 億 2, 033 万円、一人当たりの年間保険給付費の額は 8, 854 円増の 30 万 442 円となり、依然として増加傾向が続いております。

今後とも特定健康診査・特定保健指導を実施し、加入者の皆さんの疾病予防や健康の維 持・増進と医療費の抑制に努めるとともに、持続可能な国民健康保険制度の運営に努めて まいります。

次に、診療所特別会計であります。

歳入総額 5 億 2, 603 万円に対し、歳出総額は 5 億 1, 052 万円で、歳入歳出差引 1, 551 万 円の決算となりました。

牧、くろかわ、吉川、寺野、清里の 5 診療所は、過疎地域等に指定されている地域にお いて、安心して利用できる医療機関として、地域医療の確保と充実に努めました。

診療所全体の年間延べ患者数は 4 万 5, 610 人で、前年度に比べて 122 人の増加となり、 継続した診療業務により地域の皆さんの医療不安の解消を図りました。

次に、索道事業特別会計であります。

歳入総額、歳出総額ともに 4, 559 万円となりました。

東日本大震災や豪雪の影響により、金谷山スーパーボブスレーの利用者数は3万4, 137人 で、前年度に比べて950人、2. 7%の減、金谷山スキー場リフト利用者数は1万2, 245人で、 2, 022人、14. 2%の減となりました。施設の維持管理では、年次計画に基づき、金谷山スキ ー場リフトの握索機及び直結制動機の更新を行いました。

次に、下水道事業特別会計であります。

(20)

歳入総額115億8, 000万円に対し、歳出総額は115億2, 160万円で、歳入歳出差引 5, 840万 円の決算となりましたが、繰越明許費に充当する財源として平成24年度へ5, 828万円を繰り 越したため、実質収支は12万円となりました。

公共下水道の整備につきましては、着実な整備と各家庭の接続率の向上を図るとともに、 新幹線新駅地区の雨水・汚水工事や地区外の排水路工事を進めてまいりました。また、発 生汚泥量の更なる低減を図るため、下水道センターにおいて2槽目となる汚泥消化タンク設 備工事を完了いたしました。

平成23年度末の整備済面積は3, 268ha、整備区域内における水洗化率は91. 3%、全体計画 に対する人口ベースの進捗率は72. 3%となりました。今後も施設整備や適正な維持管理を 行うことにより、生活環境の改善及び公衆衛生の向上に努めてまいります。

次に、農業集落排水事業特別会計であります。

歳入総額24億9, 495万円に対し、歳出総額は24億9, 194万円で、歳入歳出差引 300万円の 決算となりましたが、繰越明許費に充当する財源として平成24年度へ300万円を繰り越した ため、実質的な収支は均衡が図られました。

排水処理施設の適正な維持管理と水質保全に努めたほか、排水処理施設機能強化対策事 業では、大潟区内雁子地区、清里区棚田地区及び吉川区竹直地区において、機器の更新及 び改修工事を行うとともに、清里区東戸野地区で実施設計を行いました。

農業集落排水事業による排水処理施設は、平成19年度に48か所全ての整備が完了してお り、整備区域内における水洗化率も、平成23年度末で91. 7%と前年度と比べて0. 9ポイント 向上しました。今後も施設の適正な維持管理を行うとともに、水洗化の促進を図り、農村 地域の生活環境の改善及び公衆衛生の向上に努めてまいります。

次に、介護保険特別会計であります。

歳入総額 200 億 1, 623 万円に対し、歳出総額 198 億 2, 906 万円で、歳入歳出差引 1 億 8, 716 万円の決算となりました。

要介護認定者数は前年度に比べて 660 人、5. 6%増の 1 万 2, 390 人で、65 歳以上の第 1 号被保険者の要介護認定率が 0. 9 ポイント増の 22. 3%となり、それに伴い、保険給付費も 6. 7%の伸びを示すなど、年々増加しております。

第 5 期介護保険事業計画の策定に当たっては、介護保険運営協議会を 4 回開催したほか、 特別養護老人ホームの入所申込者全員に対して訪問等による個別調査などを実施し、要介 護認定者等の実態をより反映したものになるよう努め、平成 24 年度から運用を開始してお

(21)

ります。また、生活習慣病等が原因で要介護状態になる人や重症化を予防するため、重症 化するリスクの高い高齢者を対象とした個別訪問型介護予防事業を引き続き推進するなど、 介護予防事業の強化に取り組んだところであります。

次に、地球環境特別会計であります。

歳入総額、歳出総額ともに 6, 782 万円の決算となりました。

平成 23 年度は、4 基の風力発電施設全てがほぼ通年にわたり稼働することができたこと から、33%増の 2, 601 万円の売電収入がありました。

なお、4 基の風力発電施設により、一般家庭の年間電気使用量 497 世帯分に相当する二 酸化炭素排出量を削減することができました。今後も施設の維持及び発電量の確保に努め るとともに、地球温暖化対策とあわせて再生可能エネルギーの普及啓発に努めてまいりま す。

次に、新幹線新駅地区土地区画整理事業特別会計であります。 歳入総額、歳出総額ともに 11 億 4, 835 万円の決算となりました。

平成 23 年度は、引き続き新駅西側区域の道路や水路の築造工事を進めるとともに、物件 移転補償を行うなど、事業の進捗を図りました。

次に、浄化槽整備推進事業特別会計であります。

歳入総額3, 029万円に対し、歳出総額は1, 831万円で、歳入歳出差引 1, 198万円の決算と なりました。

西部中山間地区における生活環境の改善及び公衆衛生の向上を図るため、市が設置主体 となる浄化槽整備推進事業により10基の合併処理浄化槽を設置し、生活排水対策の促進に 努めました。

次に、住宅団地事業特別会計であります。

歳入総額 7, 285 万円に対し、歳出総額は 6, 004 万円で、歳入歳出差引 1, 281 万円の決算 となりました。

浦川原顕聖寺第 2 期団地の 3 区画及び中郷郷清水団地の 1 区画を売却するとともに、各 団地の緑地、調整池等の施設管理を行いました。未売却区画については、積極的な情報提 供等により早期完売を目指してまいります。

(22)

次に、後期高齢者医療特別会計であります。

歳入総額 17 億 3, 186 万円に対し、歳出総額は 17 億 2, 485 万円で、歳入歳出差引 701 万 円の決算となりました。

特別会計の内容は、保険料の徴収と保険者である新潟県後期高齢者医療広域連合への保 険料納付金が主なものであります。

平成 23 年度の被保険者数は、年間平均 3 万 137 人で前年度に比べて 1. 8%の増加となり ました。現年賦課分の保険料の一人当たり調定額は、前年度に比べて 165 円減の 4 万 3, 083 円、収納率は 0. 1 ポイント向上し 99. 9%となりました。なお、新潟県の保険料率は、制度 開始当初から据え置かれ、全国的にも低い状況となっております。

次に、病院事業会計であります。

収益的収支では、総収益が 20 億 9, 121 万円、総費用が 19 億 3, 591 万円となり、純利益 1 億 5, 529 万円の黒字決算となりました。

上越地域医療センター病院は、医師及び看護師不足や慢性期病院に厳しい診療報酬制度 など、病院事業を取り巻く環境が依然として厳しい状況にある中、指定管理者である社団 法人上越医師会と連携し、地域医療の充実と良質な医療サービスを提供すべく、病院運営 に努めてきました。年間延べ患者数は、前年度と比べて 1, 014 人減の 8 万 8, 673 人となり ましたが、検査入院等の短期入院患者を積極的に受け入れたことにより平均在院日数の削 減が図られ、入院基本料算定上の上位区分を長期間維持できたことが医業収益の増収につ ながりました。また、入院患者を対象としたリハビリテーションを土曜日に実施したほか、 禁煙、巻き爪等の夕方外来の継続により経営の安定化に努めるとともに、急性期病院から 脳卒中・大腿骨骨折患者を受け入れるなど、病・病連携の強化にも努めました。

さらに、病院経営の根幹をなす医師の確保については、招へい活動に精力的に取り組ん だ結果、平成 24 年度から常勤医師 2 人を迎え入れることとなりました。

病院事業を取り巻く環境は依然として厳しいものがありますが、慢性期病床の増床や訪 問看護事業の本格稼働などに取り組むとともに、市内の病院や開業医との連携を図りなが ら、地域医療体制の充実に更に努めてまいります。

最後に、ガス事業会計、水道事業会計、簡易水道事業会計及び工業用水道事業会計であ ります。

各事業会計を取り巻く経営環境が一段と厳しさを増す中、より一層の経営努力を行うと ともに、市民生活に欠くことのできないライフラインとして、安全で安心な供給体制の構

(23)

築を目標に、事業を推進してまいりました。

まず、ガス事業会計では、ガス販売量は前年度に比べて4. 3%減少しましたが、収益的 収入55億8, 051万円に対して、収益的支出52億7, 351万円で、差引3億699万円の純利益を計 上することができました。資本的支出は、総額17億330万円で、ねずみ鋳鉄管を始めとす る経年管更新などの管網整備を行いました。また、資本的収入は総額6億2, 562万円で、不 足する10億7, 768万円は内部留保資金などで補てんいたしました。

次に、水道事業会計では、水道販売量が前年度に比べて2. 3%減少しましたが、収益的 収入50億1, 719万円に対して、収益的支出47億3, 078万円で、差引2億8, 640万円の純利益を 計上することができました。資本的支出は、総額30億7, 014万円で、施設整備や石綿セメ ント管を始めとする経年管更新などの管網整備を行いました。また、資本的収入は総額13 億7, 753万円で、不足する16億9, 261万円は内部留保資金などで補てんいたしました。

続いて、簡易水道事業会計であります。水道販売量が前年度に比べて4. 2%減少し、収 益的収入6億5, 166万円に対して、長野県北部地震に伴う水道管修繕費を含む収益的支出が 6億5, 427万円で、差引261万円の純損失計上となりました。この純損失は、繰越利益剰余 金及び利益積立金により補てんし、繰越欠損金は発生しておりません。資本的支出は、総 額7億8, 184万円で、水道事業会計と同様に経年管更新などの管網整備を行いました。また、 資本的収入は総額4億3, 451万円で、不足する3億4, 732万円は内部留保資金などで補てんい たしました。

最後に、工業用水道事業会計では、収益的収入1, 556万円に対して、収益的支出1, 198 万円で、差引357万円の純利益を計上することができました。資本的支出の1, 380万円は、 内部留保資金などで補てんいたしました。

なお、簡易水道事業会計を除く各会計で純利益を計上していることから、それぞれ減債 積立金、建設改良積立金及び利益積立金に利益処分することといたします。

以上、平成 23 年度の財政状況と各会計の事業概要等を申し上げたところでありますが、 東日本大震災により景気回復の動きが停滞している中で、市内経済も依然厳しい状況の下 で推移しております。さらに、連続して発生した大規模な災害の復旧、復興に加え、実質 的な普通交付税の合併特例措置の縮小も 3 年後に迫るなど、当市の行財政運営を取り巻く 環境はかつてないほど厳しい見通しにあるものと認識しております。こうしたことから、 今後は、第 4 次行政改革推進計画に基づく取組を加速させ、限られた財源をより有効に活 用し、最大限の市民サービスに努めるとともに、施策の重点化と事業の選択を図りながら、 将来に向けた価値ある投資により、「すこやかなまちづくり」の実現に向けた取組を引き続

(24)

き進めてまいりたいと考えております。

続きまして、補正予算の主な内容についてご説明いたします。

〇 議案第 101 号は、平成 24 年度上越市一般会計補正予算であります。

歳入歳出予算総額に 1 億 7, 448 万円を追加し、予算規模を 1, 247 億 3, 980 万円とするも のであります。

この補正では、中山間地域における新たな除雪体制づくりへの支援経費及び板倉区国川 地内の地すべり災害に関連する復旧経費を計上いたしました。

それでは、歳出予算からご説明いたします。

〇 総務費は、2, 400 万円の補正であります。

中山間地域の特に積雪が多い集落において、高齢者等が安心して暮らすための支え合い 体制づくりを推進するため、県の補助金を活用して、集落が行う高齢者等世帯への除雪支 援体制の構築とその活動の支援に必要な経費を補正するものであります。

〇 災害復旧費は、1 億 5, 048 万円の補正であります。

本年 3 月 7 日に発生した板倉区国川地内の地すべり災害により閉塞、損壊した上江幹線 用水路について、来春の農作業開始前に通水機能を回復するため、本格復旧工事及び仮設 水路の撤去工事に必要な経費を補正するものであります。

次に、歳入についてご説明いたします。

〇 分担金及び負担金は、災害復旧に係る分担金を、県支出金は地域支え合い体制づくり事 業補助金及び災害復旧に係る県補助金をそれぞれ補正するものであります。

〇 繰入金は、財政調整基金から今回の補正予算の収支の均衡を図るため、所要額を繰り入 れるものであります。

〇 市債は、災害復旧事業債を補正するものであります。

〇 第 2 表は、地方債の補正でありますが、歳入予算に計上した市債と同額の限度額補正を 行うものであります。

〇 議案第 102 号は、平成 24 年度上越市一般会計補正予算であります。

歳入歳出予算総額に 12 億 4, 084 万円を追加し、予算規模を 1, 259 億 8, 065 万円とするも のであります。

参照

関連したドキュメント

枚方市教育委員会 教育長 奈良

[r]

平成 27 年 2 月 17 日に開催した第 4 回では,図-3 の基 本計画案を提案し了承を得た上で,敷地 1 の整備計画に

本審議会では、平成 29 年 11 月 28 日に「 (仮称)芝浦一丁目建替計画」環境影

本審議会では、平成 29 年2月 23 日に「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開

平成3

就職・離職の状況については、企業への一般就労の就職者数減、離職者増(表 1参照)及び、就労継続支援 A 型事業所の利用に至る利用者が増えました。 (2015 年度 35

東京電力パワーグリッド株式会社 東京都千代田区 東電タウンプランニング株式会社 東京都港区 東京電設サービス株式会社