主要施策の展開
第 4 編
第 1 章 みんなで共に支え合うしくみづくり
(1) 地域福祉のネットワークづくり
現 状 と 課 題
◇民生委員児童委員協議会、行政及び社会福祉協議会が連携し、情報交換を行っています。
◇地域における課題に対応するためには、地域住民、関係団体、行政のネットワークを強 化する必要があります。
◇高齢者や障がい者などのニーズや状態の変化に応じて必要なサービスを提供できるよ う、地域におけるネットワークや関係機関との連携を図る必要があります。
■ 地域福祉に関する市行政と住民との協働の状況について
◇「よい関係ができている」と「どちらかというとよい関係ができている」を合わせた「関係 ができている」と評価する人は2割強となっていますが、「わからない」という人が半数近 くを占めています。住民同士の助け合いをベースに市民、関係機関、行政の連携による福祉 のネットワークをつくる必要があります。
■地域福祉に関する市行政と住民との協働の状況
4.5回答%
わからない 49.4%
よい関係が できている
3.9%
どちらかというと よい関係が できている 18.6%
あまりよい関係は できてない
18.0% どちらかというと
できている
【市民アンケート調査より】
第4編 主要施策の展開
■ 地域の活動や行事が活発に行われるために大切なこと
◇「住民同士が困ったときに、今以上に助け合える関係をつくる」が4割弱で最も多く、次いで、
「あいさつができる程度の顔見知りの関係を広げる」、「交流の機会となる地域の行事をもっ と増やす」、「地域の行政区や子ども会、女性団体、老人クラブなどの活動をもっと活発にし ていく」の順になっています。
■地域の活動や行事が活発に行われるために大切なこと
0 0 20 0 0 0
住民同士が困ったときに、 今以上に助け合える関係をつくる
あいさつができる程度の 顔見知りの関係を広げる 新失ア ートの入 者など、 新たに住 人との関係づくりを強化する
地域の行政区や子ども会、女性団体、 老人クラブなどの活動をもっと活発にしていく
と住民の交流やつながりを める 地 の 業者など、事業者を住民の つながりをもっと める 交流の機会となる 地域の行事をもっと増やす その墶 わからない 回答
33 32 2 32 2 2 2
2 2
22
33
体
( 7
施策の方向性
○地域の団体や機関などとの連携・協力
◇地域における課題に対応するため、民生委員・児童委員をはじめ、地域の団体や機関、 事業所などと連携・協力し、地域の実情に応じた効果的な活動を展開できるよう、地域 福祉のネットワークづくりに努めます。
◇地域において子どもを育てるための環境づくりを、関係団体や機関と連携・協力して支 援します。
○地域包括支援センターを中核としたネットワークの整備
◇地域の保健・医療・福祉・介護のサービスの提供を総合的に連絡調整し、高齢者の尊厳 を守り地域で支えるシステムを構築していくため、*地域包括支援センターを中核とし て位置づけ、高齢者をとりまく関係者が協力して支援していくネットワークの整備を図 ります。
◇ネットワークの構築にあたっては、支援を必要とする人のニーズに結びつけ、新たなニー ズに対応するように努めます。
○高齢者等徘徊SOSネットワークの充実
◇認知症高齢者を早期発見するための支援体制を構築するとともに、日常的に高齢者など の見守り支援を実施できる体制づくりを進め、住みなれた地域で安心して自立した生活 を継続できるよう、関係機関が相互に連携して効果的な支援を行うため、*高齢者等徘 徊SOSネットワークの充実を図ります。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇隣近所で気になる人がいる場合には、見守りを心掛けます。
◇隣近所の人と協力して、災害時を含め、支援を必要とする人の日頃からの見守りネッ トワークに参加します。
◇地域の活動や行事に積極的に参加するよう心掛けます。
第4編 主要施策の展開
○地域全体で取り組むこと
◇民生委員・児童委員や老人クラブなどの連携により、一人暮らしの高齢者、高齢者 のみの世帯や子育て世帯、障がいのある人などの見守りや相談支援活動を推進しま す。
◇各地域において見守り活動を組織的に進めていくため、見守りネットワークの構築 に向けて行政や社会福祉協議会と協議していきます。
◇高齢者等徘徊SOSネットワークへの理解と協力に努めます。
◇子育て支援関係者などの交流の機会を設けるなど、地域全体で子どもを育てる環境 をつくります。
◇子育て中の保護者や障がい児を育てる保護者の交流の機会をつくります。
◇地域の子どもは地域で育てていきます。●(WS)
○行政が取り組むこと
◇高齢者や障がいのある人の支援のため、関係機関との情報の共有化を図ります。
◇関係機関との連携を密にし、民生委員・児童委員などの協力を得ながら、制度の周 知・連携・ネットワークづくりを進めます。
◇社会福祉協議会と連携し、見守りネットワークの構築に向けた取り組みを推進しま す。
◇高齢者等徘徊SOSネットワークの充実を図ります。
◇それぞれの地域で子どもを育てるための支援を継続します。●(WS)
注:● (WS) とは、地域ワークショップにおける市民のみなさんのご意見です。(以下同様です。)
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現 状 と 課 題
◇多様化するニーズや課題に対応していくために、地域住民、行政、民生委員・児童委員、 社会福祉協議会などが連携したネットワークづくりを目指す必要があります。
◆役割と方向性
◇行政、各関係機関・団体との連携に努め、要支援者の見守り体制づくりを進めます。
◇個人情報保護の周知に努めていきます。
◇見守り活動などに関する情報提供や啓発活動を進め、その事業に携わる民生委員・児童 委員、*ふれあい訪問員などの役割について、住民に周知し活動への理解と協力を求め ます。
◇行政と連携して、認知症高齢者の見守り支援体制づくりに努めていきます。
◇行政、関係機関・団体と連携して障がい児を持つ家庭への支援体制づくりに努めていき ます。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇ふれあい訪問支援事業(在宅要支援者見守り活動)… <継続事業>
◇高齢者等徘徊見守りSOSネットワークへの協力… <継続事業>
◇地域住民を組織化したネットワークづくり… <今後取り組む事業>
◇障がい児を持つ家庭の支援体制づくり… <今後取り組む事業>
◇認知症などの家族を抱える家庭の支援体制づくり… <今後取り組む事業>
第4編 主要施策の展開
(2) 地域のつながりの強化
現 状 と 課 題
◇災害時などにおける要援護者の支援体制を構築し、地域の「見守り」体制の整備を図っ ています。
◇災害時要援護者登録を行っていますが、登録を勧めても登録をされない人もあり、地域 福祉の根幹である自助、共助の精神が薄れてきている現状があります。
◇近所との交流が以前より希薄化し、子育ての孤立化が進んでいます。
◇地域の小さな集まりを強化し、仲間・グループの輪を広げる必要があります。
◇地域住民同士の助け合い、支え合いを展開していくには、日頃から近所のより良い関係 を築いていくことが大切です。
◇アパート住民との交流が少ない、隣組などに入らないといった問題があり、あいさつや 近所付き合いの大切さを伝えていく必要があります。●(WS)
◇あいさつ運動は地域交流に有効なので、大人も子どもも関係なく自分からあいさつし、 コミュニケーションを図る必要があります。●(WS)
◇一人暮らしの高齢者などが増えており、地域の中で孤立しないよう、日頃から声かけや 見守りを実施するなど、よりよい近所付き合いが求められています。
◇民生委員・児童委員を中心に「見守り」を行っていますが、個人情報保護法による情報 提供の制限もあり、支援が必要な人のそれぞれの事情に応じた見守りへの対応が求めら れるなどの難しい課題があります。●(WS)
■近所の人との付き合いの程度について
◇「あいさつ程度」が約4割で最も多く、次いで、「立ち話や情報の交換をする」3割5分強、「簡 単な頼みごと・物の貸し借りなどをする」1割弱、「ほとんど付き合っていない」1割未満 の順となっています。より緊密な近所付き合いが求められます。
■近所付き合いをしない理由について
◇近所の人と「ほとんど付き合っていない」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「仕 事などで家をあけることが多く、知りあう機会がない」が4割5分で最も多く、以下、「近 所付き合いはわずらわしいので避けている」約3割と続いています。
■近所の人との付き合いの程度
3.2回答% その墶1.0%
付き合っていないほとんど 5.7%
家族同様の
付き合い3.7% 簡単な頼みごとと・ 物の貸し借り
などをする 9.4%
立ち話や情報の 交換をする
36.1% あいさつ程度
40.9% 付き合っていない
物の貸し借り などをする
■近所付き合いをしない理由
仕事などで家をあけることが多く、 知りあう機会がない 近所付き合いはわずらわしいので 避けている 近所付き合いはしたいが、 つい 的になってしまう 近所付き合いはしたいが、
夽間に入れてもらえない ふだん絾守の家が多いなど、そもそも近所 付き合いがほとんどないところである 最近 しして絗た
体
( 51 0 0 20 0 0 0 60 0
22 3 7 3 7 33
33
【市民アンケート調査より】
第4編 主要施策の展開
施策の方向性
○地域のつながりの強化
◇個々のライフスタイルが多様化し、地域の連帯感が薄れてきています。積極的なあいさ つ運動の推進などを通して地域のつながりを深めていきます。
◇自助・共助の精神を高めて、地域のつながりを深めていきます。
◇高齢者や障がい者、特に一人暮らしの人の見守りや声かけに努めます。
○要援護者を支援する地域づくりの推進
◇高齢者や障がい者など支援を求める人の情報を事前に把握し、災害などに備えるととも に、日頃から見守り支え合うことができる地域づくりを進めます。
○子どもの見守り活動の充実
◇地域で子育てを支援する体制づくりに努めます。
◇子ども見守り隊などの組織を強化するとともに、登下校時だけでなく、常に大人が子ど もを見守る活動を支援します。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇転入居者に対して、好意的に受け入れます。●(WS)
◇大人も子どももあいさつする習慣を身に付けます。●(WS)
◇子どもたちの通学時の見守りなどに参加し、あいさつ、声かけをします。●(WS)
◇家庭であいさつの大切さを子どもたちに教えます。
◇観光客などにも大きい声であいさつをします。●(WS)
◇近所の人と話したり、自分から声をかけたりして、近所付き合いを始めます。
◇地域の高齢者や障がいのある人などに対して、見守りや声かけを行います。
◇隣組単位で協力し、高齢者などのごみ出しの支援をします。●(WS)
◇高齢者がごみ出しされているのを見かけたら手伝います。●(WS)
○地域全体で取り組むこと
◇子どもたちや一人暮らしの高齢者、障がいのある人などに声かけし、見守ります。
◇民生委員・児童委員と老人クラブによる見回りを強化するとともに、若い人にも見 回りへの参加を呼びかけます。●(WS)
◇高齢者(夫婦)、一人暮らし、身体に不自由がある人への協力者をつくるとともに、 一人暮らしの高齢者の見守り隊をつくることに努めます。●(WS)
◇子ども見守り隊員を増やして、登下校時の見守りを充実します。●(WS)
◇ごみ出しや買い物など、日常生活でさまざまな困難を伴っている世帯にできる範囲 で協力するなど、身近な地域での支え合い、助け合いの取り組みを進めます。
◇子どもがいない人も一緒に子どもを見守り、子どもたちの地域教育、地域交流につ なげていきます。●(WS)
○行政が取り組むこと
◇地域福祉計画・地域福祉活動計画を通して、地域のつながりの大切さ(共助)につ いて、さらなる啓発、推進をしていきます。
◇あいさつ運動や地域住民による子どもの見守り活動を啓発、推進していきます。
◇地域での見守り、交流のきっかけになるしくみづくりを検討します。●(WS)
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現 状 と 課 題
◇地域のつながりや隣近所とのかかわりも希薄になっている中で、地域が本来持っていた
「共助」についても薄れてきています。
◇お互いが助け合うこと(共助)の大切さについて、行政と連携して啓発する必要があり ます。
◆役割と方向性
◇共に助け合う地域づくりを推進するための啓発に努めます。
◇近所付き合いが希薄化する中で「孤立化」が深刻な問題となっているため、地域で「声 かけ」や「見守り」ができる体制の整備に努めます。
第4編 主要施策の展開
(3) 災害時及び緊急時の連絡・支援体制づくり
現 状 と 課 題
◇東日本大震災や九州北部豪雨などの大規模な災害が多発しており、市民の防災意識が高 まっています。
◇「大川市災害時要援護者避難支援プラン」に基づき、75歳以上の高齢者世帯の人や障 がいのある人など災害時に避難の支援が必要な人を把握し、台帳を作成しています。
◇地域のつながりが希薄になっている中で、災害時などの緊急連絡体制や要援護者の支援 が、より一層必要となっています。
◇一人暮らしの高齢者などが増加しているため、万一の緊急時において高齢者を支援する 取り組みが必要となっています。高齢者などの地域住民が安心して生活するためには、 家庭内の事故や急病、災害時などに備え、自助・共助・公助の取り組みが求められます。
◇台風接近時などにおいて、近隣市町との避難場所の協力体制をつくる必要があります。
●(WS)
■地域の福祉課題(一人暮らしの高齢者の見守り、子どもへの虐待、孤立死など)へ の関心の有無について
◇「とても関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせた『関心がある』人の割合は8割 を超えています。地域の福祉課題に対する関心が強く持たれています。
■地域の福祉課題への関心の有無
1.9回答% わからない
8.8% とても関心がある21.0%
ある程度関心がある 60.2% あまり関心がない
7.6%
まったく関心がない 0.5%
【市民アンケート調査より】
■地域の福祉課題に対する、住民相互の自主的な支え合い、助け合いの必要性について
◇「とても必要だと思う」と「ある程度必要だと思う」を合わせた『必要と思う』人の割合は 8割5分強となっています。ほとんどの人が住民相互の自主的な支え合い、助け合いが必要 と思っています。
■住民相互の自主的な支え合い、助け合いの活動に参加を求められた場合
◇「参加する」は4割強、「参加しない」は1割未満となっています。
「わからない」という人が4割弱となっています。住民相互の支え合い、助け合いの必要性 を周知、啓発をする必要があります。
■住民相互の自主的な支え合い、助け合いの必要性に対する
2.6回答% わからない
7.6%
とても必要 だと思う30.8%
ある程度必要 だと思う60.2% あまり必要だとは
思わない3.4%
まったく必要だとは 思わない0.5%
■住民相互の自主的な支え合い、助け合いの活動への参加
4.7回答%
参加する40.8%
わからない 39.2%
その墶8.7%
第4編 主要施策の展開
施策の方向性
○防災体制の充実・強化
◇各地域の防災計画や*防災マップの作成、避難訓練の実施、防災に関する情報の周知や 啓発などの防災体制の充実と強化を図ります。●(WS)
◇災害時の対応や防災のため、*自主防災組織を充実するとともに、防災訓練を実施します。 ●(WS)
○災害時の支援体制づくり
◇災害時の緊急連絡及び避難支援、避難者の生活支援体制づくりを進めます。特に、災害 時要援護者の避難支援体制を整備します。
◇災害時の避難場所の周知徹底など、災害時の対応を解説したガイドブックなどを作成し ます。
○福祉避難所の指定と活用
◇避難所での生活が困難な高齢者や障がいのある人などの受け入れ先として、医療施設や 社会福祉施設などの関係機関と協議し、*福祉避難所の指定を拡大していきます。
◇福祉避難所の指定後、関係機関と連携して、福祉避難所の充実と活用を図ります。
○災害時要援護者支援台帳の整備
◇災害時に何らかの支援を必要とする災害時要援護者が、地域の中で支援を受けられるよ うに、また、地域内で安全・安心して暮らすことができるようにするため、災害時要援 護者避難支援プランに基づき、災害時要援護者支援台帳を整備します。
◇地域住民や関係機関と連携・協力しながら、災害時における要援護者の状況を把握し、 情報の共有を図り、災害時の避難支援や地域内の日頃の見守り活動などの支援体制の整 備を行います。
○*緊急通報システムの充実
◇一人暮らしの高齢者などが、急病などの緊急時に通報ができる緊急通報装置の設置を推 進し、日常生活での不安解消及び緊急時の迅速な対応を行います。
◇一人暮らしの高齢者などの家庭内の事故・病気などによる通報を24時間体制で受け付 け、緊急対応(消防署通報、親族・関係者へ連絡)を行います。
◇月1回の安否確認を行うとともに、日常的に健康相談や生活相談などへの対応も併せて 行います。
◇認知症による徘徊のおそれのある人には、*GPS機能付きの携帯型緊急通報装置を貸与 します。
○あんしんカードの活用
◇民生委員児童委員協議会と連携し、一人暮らしなどの高齢者世帯の安全・安心を確保す ることを目的として、万一の救急時に救急隊などに医療情報などを的確に伝え適切に対 応できるよう、緊急連絡先やかかりつけ医などの情報を事前に記入しておく「あんしん カード」の活用を推進します。
○緊急時の子育て支援
◇保護者の病気など、緊急時の子育て支援対策を充実させます。
◇子どもの病気の際に、保護者が仕事などの理由により自宅での保育が困難な場合、保育 所、*認定こども園、病院、診療所その他の施設において、子どもの一時的な預かり保 育を行います。
○防犯対策の推進
◇防犯体制を強化します。
◇防犯に関する研修会などの開催を検討します。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇災害時に自分の命や財産は自分自身で守るということを自覚します。
◇避難訓練に積極的に参加し、災害時にはすぐに避難できるよう防災用品・避難場所・ 避難経路などを日頃から確認します。
◇平常時においても、支援を必要とする高齢者や障がいのある人などに対する「見守 り」や「声かけ」に努めます。
◇家族に災害時要援護者がいる場合は、災害時要援護者支援台帳への登録を勧めます。
第4編 主要施策の展開
○地域全体で取り組むこと
◇災害時や緊急時の連絡網を作成します。
◇一人暮らしの高齢者をはじめとした災害時要援護者がどこにいるかを日頃から把握 しておきます。また、災害時の避難場所や避難経路なども日頃から把握しておきま す。●(WS)
◇平常時においても、災害時要援護者などに対する「見守り」や「声かけ」に努めま す。
◇行政区長、民生委員・児童委員、消防団員などが中心となった自主防災組織を確立 し、災害時や緊急時に支援し合える体制づくりを推進します。
◇自分の地域の実情に合った防災マップを作成します。●(WS)
◇災害時は、給食・給水班を組織し、炊き出しなどを行います。●(WS)
◇災害時要援護者支援台帳への登録を契機に、日頃から地域におられる要援護者の支 援体制をつくります。
◇市内各地区の消防団組織の充実に努めます。●(WS)
◇保護者が病気で入院した時や急用ができたときに見守ってもらえる場の整備を検討 します。●(WS)
◇防犯(警察)施設の設置を関係機関に働きかけます。●(WS)
◇防犯のための地域パトロールを継続します。●(WS)
○行政が取り組むこと
◇防災訓練や避難訓練を実施し、避難場所などについて周知を図りながら、避難支援 体制の整備を推進します。
◇災害時要援護者の対象となる人たちを把握し、緊急時の連絡体制を整備し、災害時 要援護者支援台帳の更新を行います。
◇災害時における近隣市町との協力体制を強化します。●(WS)
◇関係機関などと連携して、計画的に高齢者や障がいのある人が使いやすいトイレな どの施設整備を行い、福祉避難所などの施設の充実を図ります。
◇地域における自主防災組織の設立に向けた支援と啓発を行います。
◇防犯や災害時への対応に関する学習会などの啓発活動を充実させ、地域住民の防災 意識を高めます。
◇防災ラジオの各家庭への配布を検討します。●(WS)
◇子育て関係施設(保育所、幼稚園、認定こども園、学童保育所など)との連絡体制 を整備します。
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現状と課題
◇災害時や緊急時の地域での支援活動を円滑に行うため、行政や関係団体と連携した体制 づくりが必要となっています。
◇災害時に備えて、*災害ボランティアセンターの構築に向けた研修、訓練を行う必要が あります。
◆役割と方向性
◇行政、関係機関団体などの協力を得ながら防災の研修会を開催し、地域での防災意識の 高揚に努めます。
◇災害時要援護者についての情報を共有し、地域全体での災害などに対応できる体制づく りに努めます。
◇災害が発生し、災害ボランティアセンターの設置が必要な場合には、行政機関との連絡 調整を行い、速やかに災害ボランティアセンターを開設し、円滑な運営を図ります。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇災害ボランティアセンター運営のマニュアル化 <今後取り組む事業>
◇災害ボランティア講座の開催と人材育成 <今後取り組む事業>
◇災害時の地域支援体制づくりと要援護者の情報共有化 <今後取り組む事業>
第4編 主要施策の展開
(4) 社会福祉協議会及び各種団体との連携強化
現 状 と 課 題
◇社会福祉協議会は、高齢者や障がい者などに対して積極的にかかわりをもつとともに、 地域の課題を明らかにしながら地域福祉活動計画を策定し、地域で支え合うしくみづく りを行っています。
◇社会福祉協議会は、地域介護予防事業(ゆうゆう会)など、地域に必要とされる福祉活 動の充実に努めています。
◇社会福祉協議会への委託事業については、情報の共有・連携を行っています。
◇民生委員・児童委員活動などを通して、学校や地域の連携を図っています。また、民生 委員・児童委員との情報交換を行っています。
◇地域の理解や協力が必要な施策については、課題を共有できるよう、適時、制度の周知 や情報の提供を行っています。
◇社会福祉協議会の機能充実を図る必要があります。
◇関係機関との連携強化を図り、地域における一人暮らしの高齢者をはじめとした高齢者 などの見守り活動を推進する必要があります。
◇各種福祉団体が、お互いに情報交換などができるように努める必要があります。
■「社会福祉協議会」の活動内容で認知しているものについて
◇「*生活支援バス運行」が約6割5分で最も多く、「共同募金」、「ふれあい訪問支援事業(見 守り活動)」、「バスハイク(高齢者・障がい者児・ひとり親家庭)」、「地域介護予防事業(ゆ うゆう会)」、「心配ごと相談」の順となっています。より一層の社会福祉協議会の認知度アッ プに努める必要があります。
■「大川市社会福祉協議会」の活動内容の認知状況
ふれあい訪問支援事業(見守り活動) 地域介護予防事業(ゆうゆう会) 生活自立支援事業
福祉のつどい ランテ ア相談・育成 心配ごと相談 生活福祉 金貸付 度 共同募金 福祉 育 老人福祉 ン ー指 理 生活支援バス運行 バスハイク(高齢者・障がい者児・ひとり親家庭)
その墶 まったく知らない
体
( 7 0 0 20 0 0 0 60 0 0 0
44 77
66
77
66
66
【市民アンケート調査より】
第4編 主要施策の展開
■ふれあい訪問員の役割や活動の認知状況について
◇「よく知っている」と「ある程度知っている」を合わせた『知っている』人の割合は2割弱 となっています。一方、「まったく知らない」と「あまり知らない」を合わせた『知らない』 人は8割弱を占めています。ふれあい訪問員の役割や活動は、あまり認知されておらず、周 知することが必要です。
■民生委員・児童委員の役割や活動の認知状況について
◇「よく知っている」と「ある程度知っている」を合わせた『知っている』人の割合は4割強 となっています。一方、「まったく知らない」と「あまり知らない」を合わせた『知らない』 人は半数を超えています。民生委員・児童委員の役割や活動を認知していない人の方が上回っ ており、周知することが必要です。
■ふれあい訪問員の役割や活動の認知状況
3.3回答%
よく知っている 5.5%
知っているある程度 13.2%
あまり知らない 31.1% まったく知らない
46.9%
知っているある程度
■民生委員・児童役員の割合や活動の認知状況
2.4回答% よく知っている8.7%
知っているある程度 31.9%
あまり知らない 32.8% まったく知らない
24.2% まったく知らない
施策の方向性
○社会福祉協議会との連携と支援
◇地域福祉活動の中心となる社会福祉協議会を支援し、地域福祉の向上に努めます。
◇社会福祉協議会と連携し、地域活動やボランティア活動に関する情報収集・提供に努め るとともに、ボランティア同士や団体間の交流、連携が充実できるよう働きかけていき ます。
◇社会福祉協議会への委託事業については、情報の共有・連携を図ります。
○社会福祉協議会活動の周知
◇社会福祉協議会の役割や意義、活動内容について、さまざまな手段で市民に情報提供す るとともに、周知に努めます。
○各種団体や市民への情報提供
◇各種団体や市民に対して制度の周知や情報の提供を適切に行い、情報提供の充実を図り ます。
○各種団体との情報共有と情報交換の促進
◇民生委員・児童委員との情報交換などに努めます。
◇地域におけるより充実した福祉活動を進めるため、各団体との情報の交換や共有のため の場を設けます。
◇地域の理解や協力が必要な施策については、それぞれの地域における課題を共有できる よう情報交換を行い、地域に密着した福祉サービス提供に努めます。
◇各種福祉団体がお互いに情報交換を行えるように努めます。
○関係機関との連携による共生のまちづくりの推進
◇高齢者や障がいのある人、子どもにかかる課題について地域住民の認識を深め、市民全 体の福祉意識の高揚を図るとともに、関係機関との連携による地域内の高齢者などの見 守り活動を支援し、地域における共生のまちづくりを推進します。
第4編 主要施策の展開
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇社会福祉協議会が実施する事業を理解し、地域福祉活動へ参加協力します。
◇隣近所の人と一緒に、支援を必要とする人の「見守り」をします。
◇地域の情報に関心を持ち、地域の理解を深めるよう心掛けます。
◇障がいの有無にかかわらず地域の行事などに積極的に参加します。
○地域全体で取り組むこと
◇社会福祉協議会による地域福祉活動に地域住民と各種団体が連携して協力します。
◇地区を単位とした社会福祉協議会の設置を検討します。●(WS)
◇さまざまな地域活動や行事を通じて、身近な地域で情報交換を図るよう努めます。
◇地域の福祉団体の育成に協力します。
◇高齢者や障がい者などの団体と交流できる行事を行います。
◇障がいのある人も参加しやすい地域行事のあり方を検討します。
○行政が取り組むこと
◇社会福祉協議会による地域福祉活動を支援するとともに、市民への情報提供に努め ます。
◇地区を単位とした社会福祉協議会の設置に向けた支援を行います。●(WS)
◇適切な情報提供体制を整備します。
◇地域の各種団体の育成・支援を行いながら、連携を図ります。
◇地域での見守り活動を行うため、要援護者支援台帳登録者の情報を適切に提供しま す。
◇個人情報の管理について、民生委員・児童委員などの研修や学習会のさらなる充実 を図ります。
◇民生委員・児童委員をはじめとした福祉関係者の役割や活動状況を、広報紙などを 通じて周知していきます。
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現状と課題
◇地域社会においては、少子高齢化、核家族化により住民間のつながりも希薄化し、高齢 者の孤立や認知症徘徊者の増加、子育て中における孤立、虐待などの多様な福祉課題が 生じています。こうした状況の中で地域の福祉課題に対応するためには、関係者や関係 団体の連携と協働による取り組みをより一層進めて行くことが重要となります。
◇地域の要であるコミュニティ協議会との連携を更に図りながら、地域福祉活動を推進す る必要があります。
◇社会福祉協議会は地域福祉の中核的団体として、市民、関係団体との連携を図りながら 地域福祉活動を展開しています。
◇社会福祉協議会が関係する主な組織団体としては、行政区長会、公民館組織、民生委員児 童委員協議会(主任児童委員を含む)、コミュニティ協議会、老人クラブ連合会、身体障 害者福祉協会、母子寡婦福祉協会、ボランティア連絡会、学校、保育所連盟、学童保育所、 子ども会のほか、各種福祉団体、各福祉施設(高齢者、障がい者関連)などがあります。
◇ボランティア連絡会には、ブッククラブ大川、大川市レクリエーション協会、大川手話 の会、声のボランティアグループやまびこ、若竹会、共の会大川、健康サロン大川(お おかわ健康隊)、おおかわ子育て連絡会ほっとマム、障がい児を持つ保護者会めぶき会、 傾聴ボランティアフレンド、パイナップルプリンセスの11団体が参加しています。
◆役割と方向性
◇行政機関や関係団体との連携を図りながら、さまざまな福祉課題に対応していきます。
◇ボランティア連絡会との連携を図り、研修会の開催などを通じてボランティアの育成に 努めていきます。
◇「おおかわ社協だより」などを活用して、社会福祉協議会の活動内容や情報提供を行い ます。
◇地域福祉計画、地域福祉活動計画に基づき、地域と連携を図りながら計画の実現に努め ます。
◇地域福祉活動の拠点づくりとして、地区を単位とした社会福祉協議会の設置に向けた取 り組みを行政の支援の基に進めていきます。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇大川市ボランティア連絡会との連携 <継続事業>
第4編 主要施策の展開
第 2 章 共生のまちづくり活動の拠点づくり
(1) 地域福祉活動の場づくり
現 状 と 課 題
◇コミュニティセンターや公民館を活動拠点として、地域住民が主体となって、地域介護 予防事業(ゆうゆう会)やボランティア活動が行われています。
◇公共施設などは多くの市民が利用されていますが、施設の老朽化が進んでいます。
◇子育て支援の拠点として、子育て支援センターが開設されていますが、保護者の孤立化 対策などのためには、身近な場所で相談できたり、子どもと遊べる場を設けることが必 要となっています。
◇障がい者の家族同士が交流できる場所や、障がい者と地域住民が交流できる場所が必要 です。
■ 地域の活動や行事が活発に行われるために大切なこと
◇「住民同士が困ったときに、今以上に助け合える関係をつくる」が4割弱で最も多く、次いで、
「あいさつができる程度の顔見知りの関係を広げる」、「交流の機会となる地域の行事をもっ と増やす」、「地域の行政区や子ども会、女性団体、老人クラブなどの活動をもっと活発にし ていく」の順になっています。住民同士の助け合いとともに、交流の機会となる地域の行事 などの地域福祉活動の場づくりが求められています。
■地域の活動や行事が活発に行われるために大切なこと
住民同士が困ったときに、今以上に助け合える関係をつくる あいさつができる程度の顔見知りの関係を広げる 新失ア ートの入 者など、 新たに住 人との関係づくりを強化する
地域の行政区や子ども会、女性団体、 老人クラブなどの活動をもっと活発にしていく
と住民の交流やつながりを める 地 の 業者など、事業者と住民のつながりをもっと める 交流の機会となる地域の行事をもっと増やす
体
( 7
0 0 20 0 0 0
33 32 2 32 2 12 2
12 2 11 11 11 11
11
【市民アンケート調査より】
施策の方向性
○地域福祉活動拠点の充実
◇地区を単位とした社会福祉協議会の設置を検討します。●(WS)
◇地域の中心であるコミュニティ協議会の充実に努めます。●(WS)
○交流の場の整備と充実
◇地域住民が気軽に地域活動やボランティア活動に参加できるよう、身近な活動の場や施 設の整備・充実を支援します。
◇市の土地(遊休地等)などを有効活用し、地域住民が交流できる場の整備を検討します。
●(WS)
◇子どもと地域住民との交流の場を確保するため、公園や広場などを整備します。●(WS)
○既存施設の活用と支援
◇コミュニティセンターを活動拠点として積極的に活用するほか、公民館をはじめ、既存 の施設を活用して、地域住民が主体となる拠点づくりを支援します。
○公共施設のバリアフリー化
◇障がいのある人も公共施設などを利用でき、地域活動に参加できるようバリアフリー化 に努めます。
○子育て支援拠点の充実
◇子育て支援センターにおいて、子育て中の親子が気軽に利用し、親子で一緒に遊んだり、 交流を通じて子育てに関する情報交換や仲間づくりができる場を提供します。また、親 子運動教室や絵本の読み聞かせ、育児相談などの実施により、子育ての不安感などを緩 和し、子どもの健やかな育ちを支援します。
◇子育てに関する「援助を受けたい人」と「援助をしたい人」が会員登録し、子育てにつ いて助け合いを行う*ファミリー・サポート・センターの充実に努めます。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇自ら地域づくりへ出ていきます。
第4編 主要施策の展開
○地域全体で取り組むこと
◇地域活動やボランティア活動の場を提供します。
◇地域の行事や祭りの活性化と継承に努めます。
◇障がい児を育てる親たちの交流の場づくりを支援します。
◇障がい者のスポーツ、文化活動を支援します。
◇子育て支援関係者が定期的に集える場や、子育てしている保護者が集える場をつく ります。
○行政が取り組むこと
◇コミュニティセンター、老人福祉センター、子育て支援センターなどの適正な管理 運営に努めます。
◇地区を単位とした社会福祉協議会の設置に向けた支援を行います。●(WS)
◇既存の公共施設の整備を推進し、有効活用を検討します。
◇子育て支援センターやファミリー・サポート・センターの充実を図り、子育てに関 する情報交換や仲間づくりができる場を増やしていきます。
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現状と課題
◇公民館などを活用して、地域介護予防事業(ゆうゆう会)が行われています。
◇子育て中の保護者に身近な場所で気軽に相談ができ、遊べる場所を提供することを目的 として、現在、コミュ二ティセンター2ヶ所で子育てサロン「ほっとマム あいあい」 を実施しています。
◆役割と方向性
◇各地区のコミュニティ協議会との連携を図り、コミュニティセンターを拠点とした地域 活動の推進体制づくりに努めます。
◇コミュニティ協議会が取り組む地域福祉活動事業への支援を行います。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇各地区のコミュニティ協議会事業運営費補助 <継続事業>
(2) 地域資源の利用促進
現 状 と 課 題
◇各地域の公民館は住民が気軽に集える場所として重要な役割を果たしています。
◇公民館などの地域資源を活用し、地域づくりへの支援に努めています。
◇公民館などでは地域介護予防事業(ゆうゆう会)が開催されており、地域住民の交流と地域 活動の活性化が図られています。
◇年齢や障がいの有無にかかわらず、身近な公民館として利用促進を図る必要があります。
■参加・協力している活動について
◇地域の行事や活動などに『参加している』人(561人)に、その活動を尋ねたところ、「公 民館活動」が約5割で最も多く、「行政区活動」、「老人クラブ活動」、「文化・スポーツ活動」 の順となっています。公民館活動への参加が多くなっており、公民館の重要性がうかがえま す。
■参加・協力している活動
行政区活動 女性団体活動 老人クラブ活動 子ども会活動 活動 ランテ ア活動 文化・スポーツ活動 防団活動 公民館活動 子どもや 親などの健康を守る活動 障がいのある人等市民の人 を守る活動 環境を保護する活動 少年を 行等から守る活動
体
( 561 0 0 20 0 0 0 60 0
4 5 4 5
44
55
55
22
【市民アンケート調査より】
第4編 主要施策の展開
施策の方向性
○公民館の利用促進
◇公民館の利便性を高め、地域住民がより利用しやすい体制づくりに努めます。
◇グラウンド・ゴルフ大会などの公民館行事を通じて、地域住民のコミュニケーションが 図られるよう支援していきます。●(WS)
○利用しやすい公民館づくり
◇年齢や障がいの有無にかかわらず利用しやすい公民館にするため、公民館の体制づくり を支援していきます。
○公民館などにおける介護予防事業の推進
◇地域の公民館などで行われる地域介護予防事業(ゆうゆう会)を介護予防の拠点として 捉え、介護予防普及啓発のため、講師を派遣し、介護予防に関する普及啓発及び人材の 育成を支援します。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇年齢や障がいの有無にかかわらず、公民館活動やゆうゆう会など、地域福祉活動に 積極的に参加します。
○地域全体で取り組むこと
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)や地域の活動などを行いながら、地域福祉の向上 に努めます。
◇年齢や障がいの有無にかかわらず、すべての地域住民が公民館活動に参加します。
◇公民館や町内会の活動として、敬老会などを実施します。●(WS)
○行政が取り組むこと
◇地域における活動拠点の確保・充実のため、公共施設のバリアフリー化を推進し、 既存施設の有効活用を支援します。
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現状と課題
◇公民館などを活用して、地域介護予防事業(ゆうゆう会)の取り組みが行われています が、未実施地区に対し、取り組みに向けた働きかけを行政と連携して推進する必要があ ります。
◆役割と方向性
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)への取り組みを身近な地域での支え合いの場として根 付かせ、また、公民館事業活動の一環として捉えていただくように働きかけを行ってい きます。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会) ……<継続事業>
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)研修会 <継続事業>
第4編 主要施策の展開
第 3 章 共生の心と人づくり
(1) 広報・啓発活動の推進
現 状 と 課 題
◇各地域で開催される行事の中で、地域福祉に関する理解が深まるよう働きかけています。
◇地域における行事などを地域の団体の情報交換の場としていますが、さらなる情報交換 の場が必要です。
◇「向こう三軒両隣」という意識が薄れているので、近所同士でのコミュニケーションを 活発にすることが大切です。●(WS)
◇地域行事への参加者が少ないという課題があります。
◇持ち家のある住民は地域とかかわる機会が多いですが、一方で、アパートなどの入居者 や若い人は地域活動へ関わる機会が少ないのが実情です。●(WS)
◇町内会や隣組などに加入しない人がいます。●(WS)
◇地域包括支援センターがもっと身近な存在となるよう、市民への認知度を高める必要が あります。
◇要介護状態などとなる可能性の高い高齢者を把握し、通所または訪問により要介護状態 となることを予防するための事業を行っていますが、さらに参加を促すための啓発が必 要です。
◇障がいや障がいのある人への基本的な理解を深める必要があります。
◇子育て支援センターや保育所、幼稚園、認定こども園、学童保育所などを積極的に活用 しながら、子育て支援などに関する広報・啓発を行っています。
◇生活保護業務について、民生委員・児童委員への制度説明、情報提供を行っています。
■福祉サービスや福祉活動に関する情報の入手先について
◇情報の入手先は、「市報「おおかわ」」が約7割と突出して多く、次いで、「新聞・テレビ・ ラジオ等」、「隣近所・知り合い」、「行政区の回覧板」の順となっています。わかりやすい市 報「おおかわ」の充実とともに、多様な手段で広報・啓発を図る必要があります。
【市民アンケート調査より】
■福祉サービスや福祉活動に関する情報の入手先
市報「おおかわ」 協だより 行政区の回覧板 地域の 板 市 所の 会福祉協 会の
ふれあい訪問員 隣近所・知り合い 民生 員・児 員 新聞・テレビ・ラジオ等 イン ーネット、ホーム ージ
医療機関や紅 テ ン ー・公民館 介護等サービス事業所 地域 支援 ン ー
特にない
体
( 7 0 0 20 0 0 0 60 0 0 0
99 11 3
11 3 11
33 11
1 3 1 3 99
11 11 55
8 8 8 8
13 13
第4編 主要施策の展開
施策の方向性
○福祉のつどいなどによる広報・啓発の促進
◇福祉や健康にかかわる団体が参加して開催される社会福祉協議会主催の福祉のつどいな どを通して、各種団体や市民に対し、地域福祉への理解をより一層深めていきます。
○地域活動への参加促進のための啓発
◇地域活動への地域住民の参加を促すとともに、参加者を増やすための啓発に努めます。
●(WS)
◇地域活動の改善を図るとともに、若い人をはじめ、町内行事や校区行事に参加されない 人の参加を促すための啓発に努め、多くの人の参加につなげます。●(WS)
○福祉に関する適切な情報提供と啓発
◇高齢者福祉や障がい者福祉、児童福祉に関する市民への情報提供、啓発・理解に努めま す。
◇地域の人に障がいや認知症などの病気に対する理解を深める機会を提供するとともに、 福祉に関する法律や福祉サービスの内容、手続きなどについて、適切でわかりやすい情 報提供を行います。
市民・地域・行政の役割
○市民一人ひとりが心掛けること、または取り組むこと
◇ボランティア活動に参加しようという意識を持ちます。
◇地域住民に対し、あいさつや近所付き合いの大切さを伝えます。●(WS)
◇障がいのある人も積極的に情報を得ることができるよう、地域や行政に働きかけます。
◇障がいのある人の特性に応じた支援に努めます。
◇自分でできることは自分でするように心掛けます。●(WS)
◇年齢にかかわらず、生きる喜びを持ちます。●(WS)
○地域全体で取り組むこと
◇近所同士でのコミュニケーションを増やし、隣組への加入を促進します。●(WS)
◇地域の組織を活用して啓発活動に努めます。
◇高齢者や障がいのある人に思いやりの気持ちをもって一緒に情報を共有します。
○行政が取り組むこと
◇福祉のつどいなどを通じて、各種団体や市民の地域福祉への理解を深めていきます。
◇地域住民の地域福祉活動への参加を促進するため、情報収集及び情報提供並びに啓 発に努めます。
◇高齢者の介護予防事業への参加を促進するため、介護予防に資する基本的な知識を 普及・啓発するための事業の充実を図ります。
◇高齢者が気軽に相談できるように地域包括支援センターのPRを行い、市民の身近 な存在として認知されるよう積極的に地域における講座などを実施します。
◇福祉に関する制度やサービスの内容・利用手続きなどについて、広報紙やガイドブッ ク、パンフレットなどを活用し、各福祉分野に応じたわかりやすく、適切な情報提 供を行います。
社会福祉協議会の役割(地域福祉活動計画)
◆現状と課題
◇社会福祉協議会では「おおかわ社協だより」(年2回発行)を発行し、情報の提供に努 めていますが、広報紙のみでは不十分であるため、新たに社協ホームページを開設し、 より多くの情報を市民に提供する必要があります。
◆役割と方向性
◇「おおかわ社協だより」を全戸に配布し、福祉情報などの提供に努めていきます。
◇社会福祉協議会の事業活動などをより多くの人が気軽に閲覧できるように、社協ホーム ページの開設に向けた取り組みを進めていきます。
◇住民に福祉への関心を深めてもらうために、行政関係機関団体と連携して福祉のつどい を開催します。
○社会福祉協議会が取り組むこと
◇おおかわ社協だより発行 <継続事業>
◇福祉のつどいの開催 <継続事業>
◇社協ホームページの開設 <今後取り組む事業>
第4編 主要施策の展開
(2) 交流機会の充実
現 状 と 課 題
◇地域における活動、地域介護予防事業(ゆうゆう会)、子ども会活動、福祉関係団体の 交流会など、地域での交流行事を進めるための活動支援を行い、交流できる機会・場の 充実を図っています。
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)により交流の機会はあるものの、仕事をしている多く の高齢者は老人クラブに加入しておらず、コミュニケーションが満足に図れていません。
●(WS)
◇一人暮らしの高齢者などの増加に伴い、閉じこもり予防や交流機会のさらなる確保が必 要となっています。
◇地域介護予防事業(ゆうゆう会)や老人クラブのグラウンド・ゴルフなどは、今後も継 続していく必要があります。●(WS)
◇少子化により、同年齢の子どもたちの横のつながりとともに、縦のつながりの重要性が 増しており、学童保育などを通して、学年を越えた児童の交流を促進しています。
◇地域の異なる世代の人たちが交流し、助け合いや支え合いのしくみをつくることが必要 となっています。
◇地域行事のマンネリ化が懸念されています。●(WS)
◇小学校での米づくり指導や子ども会とのじゃがいもづくりなどをしています。●(WS)
◇子どもと高齢者との交流の場を増やすこと、隣組への加入を促すことでより多くの人が 交流できる環境をつくる必要があります。●(WS)
◇障がいのある人については、地域のさまざまな行事に参加できるよう支援する必要があ ります。