この報告書は環境への配慮のため、 認証紙と有機溶剤を含まない植物油インキを使用し、印刷 工程で有害廃液を出さない水なし印刷方式を採用しています。
環境報告書に関するお問い合わせ先
明治乳業株式会社
生活環境室〒 東京都江東区新砂 丁目 番 号
: :
トップコミットメント
「明治グループ」の誕生
2009
年4
月、明治乳業と明治製菓は、共同持株会社で ある「明治ホールディングス株式会社」を設立し、経営 統合することになりました。ともに明治製糖を起源とする両社はこれまでの
90
年余の歴史の中で、当社は「総合乳業」企業として、明治製 菓は「食薬兼業」企業として発展してきました。今回の 経営統合は互いの有形・無形の経営資源を活用し、将 来の事業成長・創造を図るものであり、乳幼児から高齢 者までの幅広いお客様の健やかで潤いのある暮らしに貢 献できることを目指しています。お客様にとって、より 身近な、「明治グループ」になれるよう、一層、努めてい きたいと考えています。
2008
中期経営計画を振り返って
「新・総合乳業の創造∼独自性の高い顧客価値提供によ る世界に通用する高収益企業への挑戦∼」という基本コ ンセプトを掲げた明治乳業の
2008
中期経営計画を振り返ってみると、成果としては、
① チーズや流動食の新工場をはじめ、らくらくキュー ブ、ヨーグルトなどの新鋭生産設備が完成したこと。 ② 原材料やエネルギー価格の高騰という環境変化に対
応できたこと。
③ 明治クオリアスの展開、コンプライアンス意識の醸 成・定着、自然環境保護活動の推進など、企業の社 会的責任への対応力を強化できたこと。
などが挙げられます。
一方、十分な成果があげられなかった点として、
① 市場で優位な地位にあった既存事業で強みを十分に 発揮できなかったこと。
② 大型ヒット商品を生み出せなかったこと。 などが挙げられます。
2008
中期経営計画の対象期間内に、チーズ工場の十勝工場、流動食専用工場の群馬栄養食工場を建設しまし た。環境にも十分配慮した群馬栄養食工場については、 本冊子の特集で取り上げました。また、
2008
年度を中 心とする、その他の環境に関する取組みと成果について も、なるべくわかりやすく記載するよう心がけましたの で、ご覧いただければ幸いです。2011
中期経営計画の策定
明治乳業グループが策定した、
2009
年度を初年度とす る2011
中期経営計画の基本コンセプトは「新・総合乳業の確立∼仕掛けの展開と聖域なきコスト改革の推進∼」 です。厳しい外部環境の中、環境との調和を強く意識し た経営を心がけながら、
2008
中期経営計画で取り組ん だ「仕掛け」を開花、結実させるという「攻め」と、激変 する環境への適応力を高めるための事業構造改革とコス ト低減という「守り」の戦略のバランスを取ることが業績 を成長軌道に乗せる鍵となると考えています。環境の世紀、
21
世紀
21
世紀は環境の世紀と言われています。明治乳業グループは環境方針の基本理念の中で、「『自然 の恵み』を受けて成り立っている企業であることを十分 認識し、かけがえのない地球環境を大切にすると共に自
「明治グループ」の明治乳業として新・総合乳業の
然との共生を図り、環境に配慮した企業活動を通じて、 持続可能な社会の発展に貢献します」と宣言しています。
2011
中期経営計画に関連した環境に関する目標としては、次の
4
項目を策定しました。①
ISO
の明治乳業グループの統合一元管理によるレベルアップと業務のスリム化を目指す。
② 製品のライフサイクル全体にわたって環境負荷の低 減を目指し、明治乳業グループは
2007
年を基準年と して、2017
年(創業100
周年)にCO
2排出量の売上高 原単位30%
削減を目標とする。③ 循環型社会形成のために資源の有効利用に努める。 ④ 生物多様性保全のための自然環境の保全に努める。 環境対応は人類が直面する喫緊の課題でありながら、容 易に解決策が見出せない問題です。世界各国の考え方に は大きな隔たりがあり、今後も様々な議論がなされてい くことでしょう。
明治乳業では、企業は公器であるとの認識に立ち、ハー ド・ソフトの両面で常に新しい技法を積極的に導入する ことにより、これらの独自の目標を達成することで社会 的責任を果たしていきたいと考えています。
● 本社
● 工場
● 支店・支社 ● 研究所
西春別工場
根室工場
東北工場 東北支店
関西工場 関西支社・支店
京都工場 京都支店
茨城工場 守谷工場 本社 東京支社・支店 関東工場 研究所 北海道支店
旭川工場
札幌工場
九州支店 九州工場
北陸支店 北陸工場
群馬工場 埼玉工場
群馬栄養食工場 北関東支店 軽井沢工場
広島工場
岡山工場 兵庫支店
中国支店
稚内工場
本別工場 十勝帯広工場 十勝工場
東海支社・支店 愛知工場
静岡工場 静岡支店
神奈川支店 神奈川工場
企業概要(
2009
年3
月31
日現在)商 号 明治乳業株式会社
英 文 社 名 MEIJI DAIRIES CORPORATION 設 立 1917年(大正6年)12月21日 本社所在地 東京都江東区新砂1丁目2番10号
取締役社長 浅野茂太郎
資 本 金 33,640百万円 従 業 員 数 4,531名
事業概要 主な事業内容
・牛乳の生産、販売ならびに乳製品の製造、販売
・畜産食料品、食料油脂類、清涼飲料、各種冷凍食品、その他食
料品の製造ならびに販売
・医薬品、医薬部外品、医療器具の製造ならびに販売
・その他関連または付帯する一切の事業
主要製品
・市乳
明治おいしい牛乳、明治牛乳、明治ラブ、明治ブルガリアヨーグルト
LB81、明治プロビオヨーグルトLG21、明治北海道十勝ヨーグルト、
明治ミルクと珈琲、烏龍爽茶、明治アクアブルガリアプレーン、旬の フルーツゼリー、明治プリンほか
・アイスクリーム
Aya、明治エッセルスーパーカップ、明治うずまきソフト、明治うま
か棒、明治宇治金時、明治角10棒、各種マルチパック商品ほか
・乳製品
明治ほほえみ、栄養バランスアップミルク明治ステップ、明治北海道
十勝スライスチーズ、明治北海道十勝6Pチーズ、明治北海道十勝バ
ター、明治北海道チューブでバター1/3 ほか
・その他
ピッツァ&ピッツァ、明治コーンソフト、ヴァーム、医薬品ほか
事業展開
会社概要
明治乳業の概要
売上高(連結・単体)
(年度) 8,000
6,000
4,000
0
04 05 06 07
08
4,939 4,843 4,812 4,784 4,8147,250 7,109 7,028 7,070 7,113
連結 単体(億円)
経常利益(連結・単体)
0 100 200 300
(年度) 04 05 06 07
08
連結
139 234 161 202 191 111 184 124 157 141
単体(億円)
純利益(連結・単体)
0 30 60 90 120 150
(年度) 04 05 06 07
08
連結
59 137 92 101 97 39 92 65 81 63
単体(億円)
編集にあたって
「環境報告書2009」の作成にあたり、様々なステークホルダー
の方々に広くお読みいただけるよう、明治乳業の環境に関す る取組みをできるだけ、見やすく、わかりやすく記載するよ う心がけました。具体的には、
① 流動食専用工場として建設した群馬栄養食工場を環境配慮 の視点から紹介しました。
② ステークホルダーダイアログを初めて行いました。 ③「根室自然環境保全区」における最新の活動状況を記載しま
した。
④ その他、明治乳業独自の、環境に関係する様々な取組みの 紹介に努めました。
⑤ 読みやすいよう活字のサイズを大きくしました。
掲載した内容は原則として2008年度の活動に基づくものです
が、最新の活動を伝えるために、一部2009年度の実績も含んで
います。
次回発行予定
2010年夏、明治グループの「CSR報告書」として刊行予定です。
1
トップコミットメント3
会社概要4
編集にあたって基本的考えとマネジメント
5
明治グループ理念体系と環境方針地球環境保全への取組み
7
特集1
最新鋭の設備と技術を駆使した流動食の専用工場が 本格稼働
明治乳業「群馬栄養食工場」
11
特集2
ステークホルダーダイアログ 豊かな自然を次世代につなぐために∼明治乳業「根室自然環境保全区」の明日をみすえて
13
ISO14001
に基づく環境活動15
本社のISO14001
規格に基づく環境保全活動17
明治乳業のエコバランス18
環境に関する投資、保全効果、経済効果19
廃棄物ゼロ化(ゼロ・エミッション)に向けた取組み21
CO
2排出削減への取組み23
大蔵製薬の環境活動24
東海明治の環境活動25
「根室自然環境保全区」における活動お客様とともに
29
お客様の声を商品改善に活かす取組み30
お客様の食育をサポート社会とのかかわり
31
地域社会とともに進める活動TOPICS
33
紙パックリサイクルキャンペーン34
第三者意見CONTENTS
表紙について
釧路湿原を渡る夏毛のエゾシカの家族たち 写真:矢部志朗
明治グループ理念体系と環境方針
基本的考えとマネジメント
明治グループ理念体系
2009
年4
月1
日、明治製菓株式会社と明治乳業株式会社は経営統合し、明治ホールディングス株式会社を持株会社と する新生・明治グループが誕生しました。この
90
年余に及ぶ社史の大きな転換期にあたり、今後の経営や業務の遂 行の拠り所かつ規範となる「明治グループ理念体系」を策 定しました。
策定にあたっては、明治製菓、明治乳業の両社が持つ「明 治らしさ」を継承しつつ、「価値」の創造をより一層拡大し 加速していくことを意識しました。明治製菓、明治乳業の 両社はこの「明治グループ理念体系」を共通の理念として、 社会になくてはならない存在であり続け、世界で認められ る食品企業グループとなるように活動していきます。
環境保全についての基本的考え
明治乳業は「自然の恵み」を事業基盤としている企業であ り、環境保全は最も重要な経営課題の
1
つです。明治乳業は、
2001
年10
月、環境保全に関する基本的な考えを「明治乳業環境憲章」として制定し、
2005
年4
月に改定を行いました。また、明治グループ理念体系および明治乳業憲章 の理念を実現するために、明治乳業グループ環境方針を 策定しました。
私たちの使命は、「おいしさ・楽しさ」の世界を拡げ、 「健康・安心」への期待に応えてゆくこと。 私たちの願いは、「お客さまの気持ち」に寄り添い、
日々の「生活充実」に貢献すること。 私たち明治グループは、「食と健康」のプロフェッショナルと して、常に一歩先を行く価値を創り続けます。
グループ理念
5つの基本
1.「お客さま起点」の発想と行動に徹する。 2.「高品質で、安全・安心な商品」を提供する。 3.「新たな価値創造」に挑戦し続ける。 4.「組織・個人の活力と能力」を高め、伸ばす。 5.「透明・健全で、社会から信頼される企業」になる。
経営姿勢
meiji way
お客さまの、パートナーの、仲間たちの、 「そばになくてはならない存在」であるために
1. お客さまと向き合って、お客さまから学ぶ。 2. 先を見る勘を鍛え、先駆ける技を磨く。 3. 仕事をおもしろくする、おもしろい仕事を創る。 4. 課題から逃げない、やりぬく気概と勇気を持つ。 5. チームの可能性を信じ、チームの力を活かす。
行動指針
環境方針
明治乳業は、地球の自然の恵みを受けて成り立っている企業 であり、かけがえのない、この地球環境を大切にすること は、当社としての必然的な使命である。21世紀における、私
たちの活動は、地球環境保全への継続的な取り組みと、企業 の永続的発展とを調和させなければならない。
こうした理念の基、次の観点を基調に取り組みを進め、私た ちは世に価値ある企業としての地位を築きたいと思う。
条項
1. 全ての企業活動において、限りある資源を大切にする。 2. 商品の開発から、使用後の処理にいたる全ての段階で、
環境負荷最小化に配慮する。
3. 環境問題に関し、常に社会との共生に努める。 4 環境問題に関し、継続的な自己革新を図る。
環境保全活動の推進体制
環境保全活動を具体的に確実に進めていくためには、全社的 な組織体制が必要不可欠です。明治乳業では、
ISO14001
を環境マネジメントを推進するための基本ツールとして設 定し、積極的に認証取得するとともに、
ISO14001
に基づく環境活動を円滑に推進する組織体制を構築しています。 本社では社長を委員長とする「中央環境管理委員会」など が中心となって、全社の方針や目標、施策の審議・決定を 行っています。また、グループ会社を含めた各事業所では、 「環境保全に関する会議」を設け、それぞれ環境方針に従
い、より実践的な活動に取り組んでいます。
環境マネジメントシステム組織図
最高経営層
中央環境管理責任者
内部環境監査員 中央環境管理委員会
中央環境管理事務局
本社各部門 営業系事業所 製造系事業所 関連事業所
基本コンセプト
「新・総合乳業の確立」
∼仕掛けの展開と聖域なきコスト改革の推進∼
スローガン
明治乳業グループは「自然の恵みを大切に」をモットーに地球 環境保全・生物多様性保全を軸とした環境経営を推進する。 企業グループとして社会的責任を果たし、企業価値の向上と 新たな価値の創造に貢献する。
・ISOの明治乳業グループの統合一元管理によるレベルアッ
プと業務のスリム化を目指す。
・ 製品のライフサイクル全体にわたって環境負荷の低減を 目指し、明治乳業グループは2007年を基準年として、
2017年(創業100周年)に地球温暖化防止と低炭素化社
会実現のためCO2の排出量を売上高原単位30%削減を目
標とする。
・ 循環型社会形成のために資源の有効利用に努める。 ・ 生物多様性保全のため自然環境の保全に努める。
2011
中期経営計画(2009
年度∼2011
年度)「独自の技術力・商品力を活かして世界の食品トップ企業と 互角に競争できる食品企業グループをめざす」
群馬栄養食工場の概要 流動食事業の基幹工場として誕生
「群馬栄養食工場」は、流動食専用工場として、
2008
年7
月、群馬県伊勢崎市長沼町に誕生しました。国内の流動食 市場は近年急速に成長しており、今後も高齢化社会の拡大 などにより、成長が見込まれています。明治乳業では、 「
2008
中期経営計画」において、流動食事業をチーズ事業と並ぶ今後の成長領域と位置づけています。群馬栄養食工 場は、流動食事業の拡大を担う基幹工場として建設されま した。最新鋭の設備と技術によって質量ともに高レベルの 生産活動を行うことで、お客様の多様なニーズに応え、明 治乳業ブランドの価値向上を担っていきます。
安全・高品質を実現し、人・環境に配慮した工場 群馬栄養食工場は、原材料の受け入れから製品の出荷ま で、自社の徹底した管理のもとで製造できる日本でも数少 ない流動食専用工場です。第一の特色は多品種小ロット生 産が可能なこと。これによりますます高まる流動食ニーズ にきめ細かく対応できます。第二の特色は徹底した品質管 理。高水準の食品安全思想に基づいた製造工程設計や管理 システムを導入し、安全で高品質な製品の製造を可能にし ています。第三の特色は「人・環境にやさしい工場」であ ること。自動化の推進、省エネルギー機器の導入、人・環 境に配慮した設備設計など、様々な工夫がされています。 また
2008
年10
月にはISO14001
認証を取得し、環境マネジメントに基づいた活動を行っています。
最新鋭の設備と技術を駆使した
流動食の専用工場が本格稼働
明治乳業「群馬栄養食工場」
名 称 明治乳業(株)群馬栄養食工場
所 在 地 群馬県伊勢崎市長沼町
1741-1
工 場 稼 働2008
年8
月従 業 員 数
46
名(2009
年4
月現在)敷 地 面 積 約
26,800m
2延 床 面 積 約
14,000m
2主生産品目 総合栄養流動食「メイバランス」
糖質調整流動食「インスロー」
蛋白質・糖質調整流動食「リーナレン」 乳酸菌発酵成分配合流動食「ファイブレ ン
YH
」ニューコンセプト流動食「メイン」
省エネルギー設備・機器の採用
群馬栄養食工場は設計の段階から
CO
2排出抑制を基本計画の
1
つに設定し、設備・機器の導入にも配慮しました。流動食製造では、充填機などの様々な生産設備の動力源と して圧縮空気が使われます。群馬栄養食工場では、この圧 縮空気を作るエアーコンプレッサーに省エネタイプを採用、 消費電力の削減につなげています。このほかにも高効率の トランスや照明器具なども採用しています。また、エネル ギー管理システムを導入し、工場で使用するエネルギーを 一元管理するとともに、各ラインや各種機器のエネルギー ロスなどを見える化。これにより、より的確な省エネル ギー施策につなげていきます。
高効率の冷却水製造装置を導入
流動食製造には高温滅菌後の急速冷却などの工程があり、 大量の冷却水を必要としますが、この冷却水の製造に多く のエネルギーが使われます。群馬栄養食工場では、フロン 類を一切使わず自然冷媒(アンモニア)を利用した過冷却 製氷方式による氷蓄熱システムを導入しました。この高エ ネルギー効率のシステムの採用により、従来方式と比べ
CO
2排出量を削減することができました。この設備の採用は、環境省の平成
19
年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の「省エネ型低温用自然冷媒冷凍装置の普及モデ ル事業」に認定されました。
レトルト滅菌機の効率的運用で燃料を削減
ソフトパック製品の滅菌に使用するレトルト滅菌機は、短 時間の間に大量の蒸気を必要とします。その熱源にはボイ ラーを使用していますが、
3
台のレトルト滅菌機の加熱工程を調整することにより、ボイラーの効率的な運用を実現 し、燃料(都市ガス)使用の削減につなげています。レト ルト滅菌機の運転方法に制限を加えない場合は
12
台のボイラーが必要でしたが、この施策によって
4
台の設置に留まり大幅な省エネルギーになりました。
ボイラーの系統使用で省エネルギーを実現
群馬栄養食工場には、高い蒸気圧力を必要とする生産設備 (滅菌機など)と、低圧力でよい設備(レトルト滅菌機)が あります。それらへの蒸気供給は、
1
系統の蒸気配管から同時にするほうが建設コスト面では有利ですが、ボイラー の運転を高圧力設備に合わせる必要があり、低圧力設備は エネルギーの過剰消費になります。そこで群馬栄養食工場 では、蒸気の供給を高圧力と低圧力の
2
つの系統に区分し、それぞれに対応したボイラーを適切に運用することで省エ ネルギーにつなげています。
冷却水の循環利用によって節水
流動食製造では滅菌機の冷却などで大量の冷却水を使用す るため、その節水対策が大きな課題でした。群馬栄養食工 場では、空調に使用する冷水の一部を冷却水として循環的 に利用することで、この課題を解決しました。これにより、 毎月約
1,500
∼2,000t
の量を節水することが可能になりました。 コンプレッサー
高効率トランス
エネルギー管理システム
過冷却製氷方式氷蓄熱システム
レトルト滅菌機
人・環境に配慮した工場設計
働く人を考えた施設のゾーニング
機械・設備と人が立ち入るスペースを区分し、各施設の ゾーニングを図ることによって、従業員が安全に快適に働 ける環境を整備しています。例えば、
CIP
(定置洗浄システム)室。熱を発する設 備を
1
つの部屋にまとめ、人の立ち入りを少なくす ることで、省エネルギー とともに、働く人の負荷 も低減しています。
省力装置を導入し人の負荷を軽減
流動食の原料は
100
種類以上あります。その中には
25kg
入りの袋で入荷されるものがあり、従来は人手 によって調合工程に運ばれていま した。群馬栄養食工場では自動 ピッキング装置を導入し、調合の 正確性を期すと同時に、省力化を 実現しました。これにより工場で働 く人の負荷を大幅に軽減しました。
製造棟の一部区域の壁をさくら色に
さくら色は心が安らぐ色として、内装、制服に採り入れて いる病院や福祉施設が増えています。群馬栄養食工場では 製造棟の一部区域の壁 をさくら色にしました。 流動食が使用される現 場 を イ メ ー ジ し 、 安 全・安心な製品づくり を常に意識できるよう 配慮しています。
工場建設時に樹木の移植を実施
群馬栄養食工場は、群馬工場の運動場を利用して建てられ ています。「
1
本の木も切りたくない」という思いから、建設作業に支障のある木を一 旦別の場所に移し、建設後 に移植しました。
安全・安心への徹底した配慮
流動食は医療に関わることも多く、より高度な品質が求め られます。群馬栄養食工場では、安全で高品質な製品づく りを実現するために、
HACCP
を基盤としながら、流動食に適した設計にバージョンアップした製造実行システム 「
MES
」 を採用し、生産現場での1
つ1
つの工程で品質を保証する体制を確立しています。そして、これらの最新の 設備のもとで、従業員による徹底した衛生管理・安全管理 が実行されています。
CIP室
自動ピッキング装置
HACCP(ハサップ)
米国で宇宙開発計画の一環として宇宙食の安全確保のために開発された「衛 生管理システム」。製造工程でのリスク発生を予防し製品安全を確保します。
製造実行システム「MES」
原料の受け入れから製造までの情報をデータベース化し、統一的に管理す ることで人為的ミスを未然に防ぐ、明治乳業独自にアレンジされたシステ ムです。
移植した樹木
高品質を目指した衛生管 理は工程だけではなく従業 員にも徹底されています。
エアシャワールーム
システムによるチェックの ほか、人による細かな検 査も同時に行うことで、 高い信頼性を保証してい ます。
品質検査
最新の静脈認証による入 室システムを採用し、重 要な作業場所への人の出 入りを厳しく管理。品質 管理や衛生管理をより完 全にしています。
セキュリティシステム
医師の要請から誕生した流動食
流動食とは、通常の栄養摂取が困難な人に使用される液状の 栄養食品のこと。明治乳業がこの流動食の研究を始めたのは
1950
年。手術後の栄養改善のために経腸栄養の研究を進めていた国立東京第一病院(当時)の要請に応えたのがきっか けでした。そして日本初の経腸栄養剤
「レストーゲン」を開発し、
1952
年には販売を開始しました。その後、
1986
年にヨーグルト・ハチミツを主原料に した缶入り流動食「
YH-80
」を発売し、流動食事業に本格的に参入しました。
明治乳業の流動食の原点は粉ミルク
流動食は人が生きていくのに必要な栄養素がすべて含まれた 食品でなければなりません。その点、明治乳業の流動食は栄 養バランスの良い「乳」を主原料として、粉ミルクの研究開 発で培った栄養設計の技術が活かされて作られています。ま た、粉ミルクで蓄積した微量成分の分析技術によって経時変 化を把握し、賞味期限までの栄養成分保証を可能にしてい ます。
ファクトリーブランド「
MNF
」明治乳業では初めての流動食専用工場の設立にあたり、「
MNF
」というファクトリーブランドを立ち上げました。これは最新 鋭の生産設備を導入し、徹底的な品質管理を実現した「メ ディカルニュートリションファクトリー」で生産された商品 に限定して適用されるもので、これまで以上に安心の証とも 言えます。群馬栄養食工場は初めての
MNF
工場として誕生し、ここで製造した製品にはすべて「
MNF
マーク」がついています。
使う人の身になってパッケージも進化
群馬栄養食工場の新設にともな い、流動食のパッケージもリ ニューアルされました。例えば、 キャップタイプの「メイバランス」 ソフトパック。旧タイプについ ていたインナーシールをなくし て使いやすくするなど、様々な 工夫が施されています。
明治乳業の「流動食」は
“
やさしさ
”
が原点
明治乳業の看板事業となるように
工場の建設に設計段階から関わり、「圧 倒的な高品質の実現」を基本コンセプト に、チャレンジをたくさんしました。流 動食に合わせてMESをバージョンアップ したのをはじめ、充填機やパッケージな ども新たに設計し直したりしています。 将来、明治乳業の看板事業となるように 流動食事業を大きく成長させたいと思っ ています。しかし最新のMESを採用し ていても、最後に確認するのは人です。 「MNF」工場としての自覚を持ち、慎重
に確実に製品づくりを行うことが大切だ と考えています。
群馬栄養食工場 工場長
毛利研一
高い意識で製造に臨むことが必要
流動食は病院や介護施設などで使われる ため、品質面でのハードルが非常に高い ですし、また高くなければいけません。 そして、設備やシステムをどれほど固め ようと、どこかで人が操作しチェックも します。だから人がカギを握るのです。 全従業員が、より高い品質が求められる 商品を作っているのだという意識を持つ ことが、最終的に良い商品を生み出す基 になるのです。そういった意味で「MNF マーク」は、私たちのそういう高い意識 づくりのためにとても意義のあることだ と考えています。
群馬栄養食工場 製造課長
西岡直紀
本当の省エネルギーはこれからが本番
2008年8月の稼働からほぼ1年が経ちま した。群馬栄養食工場は設計の段階から 省エネルギーを考えて建てられています ので、個々の設備・機器単位では標準レ ベルはクリアできていると思います。し かし本番はこれから。生産ラインの運転 の仕方など、事業活動そのものでの取組 みがこれからは大切になります。そのた めにエネルギー監視システムも導入して います。生産ラインごとに細かくエネル ギー消費を確認し、無駄な運転時間を カットするなどの活動を行っていきたい と考えています。
群馬工場 装置技術部 課長
堀雅博
①国内初のワンステップキャップ
②キャップを外してそのまま接続できるス
パウト
③マチ付の便利なスタンディングバッグ
缶入り流動食「YH-80」
① ③
参加者一同で保全区を視察
ステークホルダーダイアログに先立ち、ステークホルダー ダイアログ参加者一同で、根室市の市街地にほど近い「根 室牧の内自然環境保全区」と、風蓮湖を望む「根室槍昔自 然環境保全区」を視察しました。豊かな自然の残る広大な 保全区を目の前に、ステークホルダーの方々は、明治乳業 従業員による保全区の地勢や自然植生などの説明に熱心に 耳を傾けていました。
ステークホルダーダイアログを開催
明治乳業では
2007
年に創業90
周年を迎えたことを記念して、北海道根室市の槍昔地区と牧の内地区に所有する土 地、約
467ha
を「根室自然環境保全区」に設定しました。この保全区では、その特色を活かした環境活動を行ってき ましたが、
2009
年で3
年目を迎えたこともあり、保全区での活動を改めて振り返るとともにその未来について語り合 うことにしました。そこで、保全区と深い関わりを持つ 方々とのステークホルダーダイアログを開催し、保全区の 意義や保全区における環境保全活動について様々な意見を いただきました。明治乳業ではこれらの意見を今後の指針 にしていきたいと考えています。
豊かな自然を次世代につなぐために
∼明治乳業「根室自然環境保全区」の明日をみすえて
開催日:2009年5月14日(木) 日 程:①「根室自然環境保全区」視察
11時∼12時30分 牧の内保全区・槍昔保全区 ②ステークホルダーダイアログ
13時30分∼15時
北海道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ) 参加者:石垣雅敏氏(根室市副市長)
星野正雄氏(根室市水産経済部農林課 自然保護主査) 富岡辰先氏(財団法人日本野鳥の会 野鳥保護区事業所 所長) 宇田聖志(明治乳業根室工場 工場長)
渡邉孝正(明治乳業生活環境室 室長) 進行/福原文彦(明治乳業生活環境室 課長)
1939年 明治乳業根室牧場創業(牧の内)
1944年 根室牧場の牛の疎開地として購入(槍昔)
2007年 6月 根室自然環境保全区設立
7月 日本野鳥の会と野鳥保護協定を締結
2008年 4∼6月 タンチョウ行動圏調査 7∼9月 従業員ボランティア実施
8月 子どもワークキャンプ実施
12月 エコプロダクツ日本野鳥の会ブースで活動紹介
2009年 2月 「ねむろバードランドフェスティバル」に参加
3月 日本野鳥の会主催「生物多様性保全セミナー」で活動紹介
特集
2
ステークホルダーダイアログ
「根室自然環境保全区」は、「根室槍昔自然環 境保全区」と「根室牧の内自然環境保全区」の 2地区、合計約467ha(東京ドーム100個分) の自然のままの環境が残された広大なエリア です。タンチョウ、シマフクロウ、オジロワ シなどの希少鳥類の生息地(生息可能地区)に もなっており、明治乳業では財団法人日本野 鳥の会と協定を結び、野鳥保護区にも設定し ています。
対話を通じて活動の質を高めたい
根室工場は、明治乳業で最も自然 環境に恵まれた工場であり、私は根 室工場を明治乳業における環境取 組みの発信基地と位置づけたいと考 えています。それには、地域や日本 野鳥の会とともに行う活動をグルー プばかりではなく、日本全国にPR していく役割を担っていかなければ いけないと思っています。
また、根室工場は保全区での従業員ボランティアの活動基地とし ても機能していますが、それだけではいけない。ボランティア参 加者たちがディスカッションする場を設け、その内容を今後の活 動に活かしていくことが必要です。それによりボランティアの質 も高まり、根室市、日本野鳥の会に対してもより高いレベルで協 力できると考えています。
自然を守ることが根室市の大前提
根室は第一次産業の町ですから、自然環 境を守ることが農業、漁業を守ることに つながります。そのために行政として何 ができ、何を残していくのかの見極めが 大切。将来をみすえると、子どもたちへ の環境教育なども必要でしょう。地域、 NGO・NPO、企業の皆さんの大きな 力を借りながらしっかりと取り組んでい きたいと思います。
自然環境を守る大きな流れの1つ
根室市の歴史を語るときには欠かせない 企業である明治乳業が、会社全体で根室 市の環境保全に力を尽くしていただいて いることに感謝するとともに敬意を表し ます。根室自然環境保全区の設定は、市 にとっては2005年のラムサール条約登 録に続く、自然環境を守るという大きな 流れの1つであり、非常に意味深い取組 みだと考えています。
石垣雅敏氏
根室市副市長
生き物の側に立った環境活動が必要
根室市の自然保護担当として、春国岱の ネイチャーセンターに勤務しています。 動植物は自分で意思表示ができないた め、生き物の側に立って考え、行動する 人間が社会には必要だと感じています。 そういった意味で担当としてはまだまだ 力不足ですが、日本野鳥の会、明治乳業 の皆さんと手を携えながら、自然保護の 職責を果たしてまいりたいと思います。
保全区は行政が守れない範囲を補完
根室で自然が行政に守られているエリア には、国や道が指定している鳥獣保護区 や国有林などがありますが、それだけで 十分とは言えません。行政でカバーしき れない範囲を明治乳業の根室自然環境保 全区や、日本野鳥の会の野鳥保護区に補 完していただいていると受け止めていま す。今後とも、皆さんとともに、根室の 自然環境を保全していきたいと思います。
子どもたちの“環境への思い”が大切
私たちにとって根室は思い入れのある地 域で、渡り鳥の中継地、稀少鳥類の繁殖 地としても非常に重要なところです。日 本野鳥の会の使命は行政や企業ができな いすき間を埋めていくこと。50年100年 スパンでの保全活動が必要であり、その ためには次代を担う子どもたちの環境へ の思いやりといった心を育んでいくこと が大切だと考えています。
新しい時代の環境活動のモデル地区に
根室自然環境保全区(明治乳業野鳥保護 区)は、タンチョウ、オジロワシの生息 地として貴重であると同時に、市民に自 然のすばらしさを知ってもらうフィール ドとして非常に価値があります。的確な 手入れを行うことで、もっと多様な環境 になる可能性もあります。生物多様性の 保全の意味からいっても、今後の環境保 全のモデル地区になると期待しています。
環境保全意識の維持・向上が課題
私たち明治乳業は、牛乳という自 然の恵みに支えられており、自然を 保全しなければ事業は成り立ちませ ん。これまで90年以上にわたり事 業を継続してこられたことの、自然 や社会に対する感謝の気持ちが「根 室自然環境保全区」として形になり ました。
今後、保全区の自然を永続的に守っていくわけですが、ただ見守 るだけではいけません。従業員ボランティアなどもその1つの取 組みですが、適切に手をかけながら関わっていくことが必要だろ うと考えています。そのためには、中長期的に保全していくとい う意識を維持し、常に向上させていくことが必要です。根室市、 日本野鳥の会の皆さんに助言をいただきながら、今後の活動のあ り方を検討していきたいと思います。
星野正雄氏
根室市水産経済部農林課 自然保護主査
富岡辰先氏
(財)日本野鳥の会 野鳥保護区事業所 所長
宇田聖志
明治乳業根室工場 工場長
渡邉孝正
環境マネジメントに関するセミナーの実施
ISO14001
規格業務に携わる従業員に対し、外部コンサルタントとの共同企画で目的別に
7
コースを実施しています。 全事業所での認証取得が完了明治乳業では環境保全活動を確実に推進するために、環境 マネジメントシステム
ISO14001
の導入を推進してきました。すでに
2005
年度には全工場で認証取得を達成し、2008
年度には全事業所での認証取得を達成しました。今後はすべての事業所の
ISO
を統合することで、より一層の環境管理の向上を図るとともに、また明治乳業グループの 全企業においても
ISO14001
を基盤とした環境管理体制の構築を目指していきます。
2008
年度の取組みISO14001
の認証取得2008
年度は研究所、関西支社、群馬栄養食工場が認証を取得し、
2009
年2
月の時点で社内の全事業所での取得を完了しました。
1998
年12
月に初めて群馬工場、軽井沢工場が認証取得して以来、
11
年での達成となりました。また、グループでは
3
事業所が認証取得し、2009
年4
月現在で合計
60
事業所での取得を達成しました(「エコアクション
21
」取得1
社を含む)。ISO14001
に基づく環境活動
地球環境保全への取組み
2008年10月20日 研究本部
2008年10月27日 群馬栄養食工場(新工場)
2008年11月11日 中部明販
2009年2月16日 関西支社 2009年4月7日 明治飼糧本社
2009年4月20日 東京明販本社
2008年度ISO14001認証取得事業所
2009年度の認証事業所を含む
2009年度取組み事務所
ナイスディ、大蔵製薬、アサヒブロイラー本社
ISO14001
関連の取組み地域別事務局会議を開催し、環境関連情報の共有化のほ か、現在推進している紙・ごみ・電気の活動から、本来業 務である業務計画を中心とした活動へのシフトについて勉 強会を実施しました。
2006
年度から開始したISO14001
認証取得事業所による相互内部監査も継続し、本来業務へ のシフトを確認しました。
2009
年度は全事業所の認証取得の完了を受けて、全事業所の統合認証を目指し、より効率的な運用とレベルの向上 を図ります。
研修名
ISO構築セミナー 推進員セミナー 内部監査員養成セミナー 内部監査員ブラッシュ アップセミナー 事務局担当者セミナー 廃棄物担当者セミナー 環境担当者セミナー
研修対象者
ISO事務局 ISO推進員 内部監査員 内部監査員
ISO事務局 廃棄物担当者 環境管理責任者
期日
8日間 2日間 2日間 1日間
2日間 2日間 1日間
実施 回数
2回 2回 4回 3回
4回 4回 2回
参加 人数
132名 103名 89名 24名
80名 80名 80名
環境教育セミナー
eco
検定の受験をサポート2008
年度はe
ラーニングを導入し、従業員が自由な時間に学習できるようにしました。その結果、受検者数が飛躍 的に増加し、合格者も
2007
年度まで3
回の合格者数127
名に対して、第
4
回・第5
回の合格者数は169
名に達し、合格者の合計が
296
名になりました。技術部 佐藤寛
医薬事業部の片山さんをはじめ、昨年
7
月の第1
回根室自然環境保全区従業員ボランティアに参加した仲 間が受検すると聞き、刺激されました。あまり勉強 できませんでしたが、技術部での環境推進員の経験 などもあり、なんとか合格。明日のエコでは本当に 間に合わないと思うようになりました。
明日のエコではだめ!
医薬事業部課長 片山 技術部課長 佐藤
医薬事業部 販売推進グループ 片山享
第
4
回eco
検定を受検した人の話を聞いて、面白そうだと感じ受けてみようと思いました。
e
ラーニングを中心に学習しましたが、テキスト解説などが非常に 役に立ちました。合格できて安堵していますが、「エ コピープル」の名に恥じない行動をしなければと責 任も感じています。
環境講演会の実施
本社および東京支社の環境マネジメント教育の一環とし て、
5
人の講師を本社会議室に招き環境講演会を実施しました。
「地球温暖化の現状とエネルギーの未来」
12月2日(火)
講師:内山洋司氏(筑波大学教授、2007年ノーベル平和賞をIPCCの
メンバーとして受賞)
地球温暖化の進行は加速度的に なってきました。私たちはこれか ら何をすべきか、エネルギー問題 やカーボンフットプリント、排出 権取引など地球温暖化に関する 最新の情報を紹介しながら、それ に私たちがどう関わっていくべき かを解説していただきました。
「地球にもっと緑を」
12月3日(水)
講師:石村章子氏(NPO法人「地球の緑を育てる会」理事長)
地球の緑を育てる会は、国内外の森づくりに挑戦。公共施 設や企業などに苗木を提供するだけでなく、植樹祭にボラ ンティアとしても参加。それらの活動の様子を写真を使い ながら解説していただきました。
「ロハス(
LOHAS
)というライフスタイル」12月4日(木)
講師:小黒一三氏(雑誌『ソトコト』編集長)
雑誌『ソトコト』が提案する環境問題への取組み方をはじ め、これから私たちが目指すべきライフスタイルやその可 能性について話していただきました。
「海は楽しい。海はすばらしい。海は大切。」
12月8日(月)
講師:海野義明氏(オーシャンファミリー海洋自然体験センター代表)
「バードアイランド」と呼ばれる東京都「三宅島」。島で独 自の進化を遂げた生物や、
2000
年の噴火が島の生き物たちに与えた影響と、噴火から
8
年が経過した島周辺の海の魅力について解説していただきました。
「野鳥の聖域を守る
100
万人の声∼A million voices for
nature
」12月9日(火)
講師:岡本裕子氏((財)日本野鳥の会 普及室普及教育グループチーフ)
英国のカントリーサイドにはいたるところにナショナルトラ スト運動により守られている保護区があり、海岸線から森 林まで多様な環境が育む生き物の様子や、ボランティアと してその保全に取り組む英国の人々の姿を紹介されました。
体験学習の実施、ボランティアへの参加
明治乳業では、環境問題への理解を深めるために従業員の 環境体験学習を推進しています。
2008
年度は「紙漉体験」「自然とのふれあい∼手賀沼自然観察」を行いました。ま た、地域で行われる植樹や清掃活動に従業員が積極的にボ ランティア参加しています。
4月 手賀沼自然観察 本社・守谷工場
6月 紙漉体験 中国支店・広島工場・中国明販・東
海支社
10月 紙漉体験 東北支店・東北工場・北陸工場・北
陸支店・金沢明販
体験学習
4月 大宮高校植樹祭 本社・関東工場・埼玉工場
秦野市落合 神奈川工場・研究本部
八幡神社植樹祭
5月 横内浄水場水源地 東北支店青森出張所
上流部
6月 大森山間伐 東北支店東北営業所(岩手)
宇都宮長岡植樹祭 栃木明治牛乳
7月 仙台市輪王寺植樹祭 東北支店
100年の森 植樹・育樹祭 九州明乳販売 主な植樹ボランティア
5月 尼崎市春10万人の 明治油脂
わがまち一斉 クリーン運動
小平市グリーンロード パンピー食品
清掃活動
6月 三保海岸清掃活動 静岡支店・静岡工場
讃岐まんのう公園 四国明治乳業
10月 戸田市環境フェア 関東工場
11月 常総エコフェア 守谷工場
2009年
2月 巴川清掃活動 茨城工場 3月 利根川左岸河川敷 守谷工場
クリーン作戦
主な地域清掃活動などへの参加
ガス使用量の削減
冷暖房機のゼロエナジーバンド制御、クールビズおよび ウォームビズ活動を通じてガス使用量の削減に取り組みま した。電力同様、毎年および中期経営計画の目標値を設 定して活動し、どの年も目標値以下の
CO
2排出量に抑えることができました。
2008
年度は2002
年度に比較して年間
176t
削減することができました(2002
年度基準44.6%
削減)。
本社機能による環境保全活動
明治乳業本社は、
2004
年のISO14001
認証取得以来、ISO14001
が提唱する「活動、製品、サービスに関わる環境側面(影響)」を改善する環境保全活動に取り組んできま した。
2008
年度の保全活動の一端をご紹介します。オフィスでの環境活動
「活動」の環境側面のうち、オフィス業務に関連するものを 「オフィス活動の環境側面」と言い、蛍光灯やパソコン使用 時に電気を使う、室内の冷暖房にガスを使う、コピー紙な ど事務用品を使う、あるいは廃棄物を排出するなどの環境 側面(影響)があります。これらの環境側面を改善する重 要な活動として、地球温暖化につながる電力やガスの使用 量を削減する省エネ活動をご紹介します。
電力使用量の削減活動
ノートパソコンの蓋閉めによるモニター電力の削減、昼間 のエレベーター使用台数削減、従業員によるエレベーター の使用回数削減活動としての
2up3down
活動、昼休みの消灯、パソコン非使用時にモニターやハードディスクの電 源を自動的に切る設定など、様々な活動に取り組みまし た。本社
ISO
事務局では、これらの活動ごとに電力使用量の目標値を設定しました。その結果が図
1
で、年間の電力使用量を
CO
2排出量に換算しています。結果は、すべての年において実際の
CO
2排出量は目標値以下とすることができ、
CO
2排出量は2008
年度で2002
年度に比較して年間
270t
削減できるようになりました(2002
年度基準
19.8%
削減)。本社の
ISO14001
規格に基づく環境保全活動
地球環境保全への取組み
図1 明治乳業ビルの電力使用量由来CO2排出量の推移
1,000 1,200 1,400 1,600
(年度) (基準値)
0
02 04 05 06 07
08
実績 目標
1,096
(t)
図2 明治乳業ビルのガス使用量由来CO2排出量の推移
200 300 400
(年度) (基準値)
0
02 04 05 06 07
08
実績 目標
219
(t)
製品・サービスに関わる環境側面
本社には本来業務である本社機能に関わる環境側面があ り、代表的なものに「製品の環境側面」があります。「製品 の環境側面」とは、製品のライフサイクルにともなう環境 側面のことで、原料・資材の調達と輸送、工場での製品製 造、製品の輸送・販売・消費、包材の廃棄にいたるまで、 すべての段階が対象になります。この側面から生じる環境 影響には、原料・資材・製品の製造時と輸送時に発生する
CO
2や、原料・資材の製造による資源の枯渇、消費者が製品使用後に包装材料を廃棄することなどがあります。
明治乳業の「製品の環境側面」取組み
明治乳業では、毎日膨大な数の製品を生産しており、製品
1
つ1
つが環境側面を持つため、製品全体での「製品の環境側面」から由来する環境影響は莫大なものになります。そ のため明治乳業は「製品の環境側面」を最も重要な環境側 面と位置づけ、これに由来する環境影響の削減に取り組ん でいます。
成功商品の確率向上を目指す
商品開発部
商品開発部では、成功商品の確率向上を最大の目標にして いますが、成功商品の定義が曖昧で、開発担当者間のスキ ル、経験、開発プロセスに相違があるなど課題がありまし た。そこで
2008
年度は、直近に発売した商品の開発から上市、その後の販売状況などを分析したうえで成功商品の 定義と商品成功率の確定作業を行いました。また、開発担 当者のスキル向上のための外部コンサルタントによる研修、 相談は継続して行い、商品上市までに実施される調査精度 の向上にも取り組んでいます。
今後これらの活動が成功確率の向上となって現れること で、資材、廃棄ロスを低減し、それが資源枯渇の防止など あらゆる無駄を削減するうえで大きく貢献できると考えて います。
新形態育児用粉ミルクの発売
栄養販売本部
2007
年10
月の発売以来、売上を着実に伸ばしている「明治ほほえみ らくらくキューブ」は、世界初のキューブタイ プの粉ミルクです。この新形態の粉ミルクは、
1
本5
個(キューブ
1
個40cc
分)入りの個包装にし、24
本入りの箱包装(ダンボール紙)にしました。これにより、
1
箱の重量が軽減し、配送時の消費エネルギーを削減できました。 また、缶包材の粉ミルクは開封後約
2
週間で使い切ることを薦めていますが、使い切れない場合があります。「明治 ほほえみ らくらくキューブ」は
200cc
分が1
袋になっているため、箱を開けても
1
袋の賞味期限が1
年半のため、使い切りやすくなります。お母様方からは「ムダなく使える」 とご好評の声をいただいています。使用後は箱をたためば コンパクトになり、処理も簡単です。
日常業務における省エネルギーの推進
エンジニアリング部
エンジニアリング部は、全工場のエンジニアリング系従業 員を統括しています。エンジニアリング系従業員は、生産 設備などの維持管理から、効率的なエネルギー使用の検討、 省エネ工事まで、エネルギーに関わる業務に携わっていま す。エンジニアリング部は、新工場や新ラインの建設の際 に、生産設備やユーティリティ設備の設計を行っており、 日常業務として常に省エネルギーを検討しています。
2008
年度は、日常業務における省エネルギーの検討および実施をテーマに省エネに取り組みました。
1
人5
件を最低目標としていましたが、全員が達成しました。活動テー マとすることで部内での共有化ができ、他工場への水平展 開も可能にしました。
グループ内グリーン物流を推進
物流部
本州各地から九州へトラック輸送されていた乳製品を、明 治ロジテック八尾食品物流センターに集約し、トレーラー に混載して九州に輸送するようにしました。一方、九州か ら関西地区に輸送されていた牛乳・ヨーグルト類のトラッ ク便もトレーラー化しました。トラックの往復便をトレー ラー化したのち、
2008
年6
月から瀬戸内海航路でのモーダルシフトを開始しました。これにより
CO
2排出量を年間167t
削減することができました。往復トラックのトレーラー化とモーダルシフト
KW製氷
空車回送 空車回送
関西から九州へ乳製品を
20tトレーラー 30台/月
各地区の工場、デポから大 型トラックで明治ロジテッ ク八尾へ乳製品を集約
九州工場 関西工場
新 門 司 港
軽井沢工場
MT倉庫
明治油脂
九州から関西へ牛乳、ヨーグル
ト類を20tトレーラー 30台/月 トレーラー フェリー
泉 大 津 港
明 治 ロ ジ テ ッ ク 八 尾
紙パックリサイクル
牛乳キャップのリサイクル
お客様の声からの商品改善
INPUT
電力 22,068万kWh 燃料(重油・都市ガスなど) 80,245kR
用水 11,289千K
(燃料は重油換算)
原料
原料乳 137.3万t その他原料 14.7万t
包装容器
びん 3,150万本
缶 13,100万本
プラスチック 9.4千t ペットボトル 1,584t 紙類 41.6千t ダンボール 12,900万枚
INPUT
OUTPUT
大気への排出
CO2 11.5万t 廃棄物量 25,091t (リサイクル量 23,184t)
排水 840.3万kR
大気への排出
CO2 22.6万t
NOx 146.2t
SOx 186.4t
OUTPUT
回収した宅配用牛乳びんのリユース
輸 送
明治乳業の事業活動
生 産
物 流
製品
製品
製品
原料・包装容器
販 売
スーパーマーケット コンビニエンスストア・小売店・宅配など
牛乳・乳飲料・ヨーグルト・乳製品・ 栄養食品・アイスクリーム・チーズ・ バター・マーガリン・冷凍食品
消 費
お客様・飲食店など・クリーンエネルギーの活用
P8、P21、P23
・省エネルギー設備・機器の採用 P8
・高効率冷却水製造装置の導入 P8
・レトルト滅菌機の効率的運用 P8
・ボイラーの系統使用 P8
・冷却水の循環利用 P8
・高効率ブロアの導入 P22
・グループ内グリーン物流を推進 P16
・紙パックリサイクル P33
・新形態育児用粉ミルクの発売 P16、P29 ・北海道十勝6Pチーズのリサイクル
表示 P29
・流動食の容器の変更 P29
明治乳業のエコバランス
地球環境保全への取組み
明治乳業の事業活動と環境保全
明治乳業では自然の恵みを受けた様々な原料を利用して製品づくりを行っています。図は製品を作り、皆様においしく召し 上がっていただく過程での原材料の投入量(
INPUT
)と環境への排出量(OUTPUT
)を示しています。当社では省エネルギー環境に関する投資、保全効果、経済効果
明治乳業では環境保全活動に関わる投資や活動とその効果 を定量的に把握し、分析することで、効率的な環境保全活 動に取り組んでいます。
集計上の要件
対象期間:
2008
年4
月1
日∼2009
年3
月31
日(事業年度)集計範囲:工場・研究所
集計上の考え方
① 環境省「環境会計ガイドライン」に可能な限り準拠して います。
② 経済効果は根拠が確実な実質的効果に限定し、推定的 効果は計上していません。
③ 投資額は環境保全貢献度合いに応じて按分して計上し ています。
2008
年度環境保全活動の結果と評価環境投資額
総額で約
6.3
億円でした。投資額が最も多かったのは「地球温暖化防止および省エネルギー」関係の設備増設・更新 です。昨年より総額が大幅に増えたのは、水質汚濁防止お よび土壌汚染防止関係の設備更新が増えたためです。
環境保全効果
2008
年度はほとんどの指標が2007
年度より増えました。この理由は
2008
年度の原油・ガスの高騰により、コージェネレーションシステムを運転することが経済的に難し くなったこと、および高付加価値製品群の増産によるもの と思われます。廃棄物のリサイクル率(再資源化率)は向 上し、排出量は削減されました。
経済効果
総額約
4
億円でした。経済効果をもたらした要因はリサイクルにより得られた収入、省エネ・省資源による費用削 減・廃棄物処理の費用削減でした。
2008
年度から廃棄物削減とコストダウンを同時に実現し、環境経営に貢献する 「マテリアルフローコスト会計」を、一部の工場で試験的に
導入開始しました。
環境に関する投資、保全効果、経済効果
大科目名 事業エリア内コスト
事業エリア内コスト 合計 社会活動コスト 総計
中科目名 公害防止コスト
公害防止コスト 合計 地球環境保全コスト
地球環境保全コスト 合計
社会活動コスト
合計
23,000 149,235 115,144 22,400 309,779 292,642 4,250 296,892 606,671 19,900 626,571
環境関連投資 (単位:千円)
分類 省エネルギー活動
水資源使用量削減
大気汚染防止
地球温暖化防止
廃棄物削減
効果の内容 リサイクルにより得られ た収入
省エネルギーによる費用 削減
省資源による費用削減 廃棄物処理費用の削減 合計
金額
94,030
142,345
166,001 3,664 406,040
効果の内容
燃料使用量削減
電力使用量削減
用水使用量削減
NOx発生量削減
SOx発生量削減
CO2発生量の削減
廃棄物排出量の削減
再資源化率
単位名称
総量(原油換算) 原単位
総量 原単位
総量 原単位
総量 原単位
総量 原単位
総量 原単位
総量 原単位
単位
kR R/t
千kWh kWh/t 千K K/t t g/t
t g/t 千t kg/t
t kg/t
%
2007年度
79,797 40.8 193,725 99.1 10,806 5.5 140.9 72.1 181.2 92.7 209.2 107.0 25,856 13.2 87.5
2008年度
80,245 40.7 220,676 112.0 11,288 5.7 146.2 74.2 186.4 94.6 225.5 114.5 25,091 12.7 92.4
削減値 (対2007年度)
▲448.0 0.1 ▲26,951.0 ▲12.9 ▲482.0 ▲0.2 ▲5.3 ▲2.1 ▲5.2 ▲1.9 ▲16.3 ▲7.5 765.0 0.5 4.9
環境保全効果 集計範囲:工場(研究所は含まず) 環境保全対策にともなう経済効果
※原単位のベースは殺菌液量[t]
小科目名
① 大気汚染防止(酸性雨防止を含む)のためのコスト ② 水質汚濁防止のためのコスト
③ 土壌汚染防止のためのコスト ④ 騒音防止のためのコスト
① 地球温暖化防止および省エネルギーのためのコスト ② オゾン層破壊防止のためのコスト
① 事業所および事業所周辺を除く自然保護、緑化、美化、景観保持などの環境改善対策のためのコスト
(単位:千円)
2008年度 再商品化委託料
指針と目標
ゴミの発生抑制を重視
明治乳業はゼロ・エミッションの取組みを、
3R
(Reduce
=発生抑制・
Reuse
=再使用・Recycle
=再利用)の考え方に基づいて行っています。その中でも最も重視しているの は、「
2008
中期経営計画」の中の環境方針でもある、「ゴミの発生量そのものを削減する」という発生抑制の活動です。 このため、製品が生まれる前から販売されるまでの流れに 関係するすべての部門(開発、購買、技術、生産、物流、 販売など)と連携して、廃棄物の発生抑制に努めています。 さらに、発生抑制を徹底するとともに、やむを得ず発生す る廃棄物については、すべて有効利用する取組みを推進し ています。
2008
年度の取組み状況廃棄物の排出量を
765t
削減しました廃棄物の排出量(明治乳業の全工場合計)については、
2007
年度の
25,856t
から765t
(3.0%
)減少して25,091t
となり、2007
年度に引き続き、さらに発生抑制が進みました。廃棄物の種類ごとに見ると、食品残渣以外のすべてで発生 量が減少しました。中でも、未分別物(前年比
58.0%
)、ガラス屑(前年比
66.2%
)、金属屑(前年比83.5%
)の減少率が目立ちました。絶対量の減少で大きかったのは、ダン ボールで前年度より約
574t
減少しました。一方、食品残渣は昨年度より増加しました(前年比
115.2%
)。これは、昨年度から十勝工場が稼働を開始し、当初より 廃棄物発生抑制に努めましたが、生産ラインの製造条件 設定などのために、廃チーズなどが発生したことによるも のです。
廃棄物リサイクル率の動向
2008
年度のリサイクル率は、2007
年度より4.9
ポイント向上して
92.4%
になりました。廃棄物の種類別では、金属屑以下のすべてでリサイクル率 が向上しました。特にリサイクル率が向上したのは食品残 渣で、
2007
年度以降も飼料化や肥料化に積極的に努めた結果、
2007
年度より7.0
ポイント向上しました。また、プラスチック(同+
3.8
ポイント)、排水汚泥(同+2.3
ポイント)、ガラス屑(同+
5.9
ポイント)も2007
年度と比較して大きく向上しました。なお、ダンボール、紙パックは
2007
年度に引き続き
100%
リサイクルを達成しています。一方、金属屑(同−
0.8
ポイント)は悪化しました。廃棄物ゼロ化(ゼロ・エミッション)に向けた取組み
地球環境保全への取組み
廃棄物総量とリサイクル率の推移
廃棄物総量(千t)
(年度) 0 50 40 30 20 10 0 100 80 60 40 20
04 05 06 07
08
92.4 80.1 83.7 89.1 87.5 25.1 29.8 30.6 28.2 25.9
リサイクル率(%)
2008年度廃棄物量の種類別割合
食品残渣 (9,197.8t)
36.7%
排水汚泥(6,935.1t)
27.6%
プラスチック(3,323.0t)
13.2%
ダンボール(2,562.4t)
10.2%
紙ゴミ類(786.2t)3.1%
金属屑(686.1t)2.7%
紙パック(584.9t)2.3%
ガラス屑(538.7t)2.1% 廃油(36.4t)0.1%
燃えがら(0.3t)0.0%
未分別物(440.4t)1.8%
総計
25,091t
ダンボール 紙パック 排水汚泥 食品残渣 ガラス屑 プラスチック 金属屑
08年度
100.0 100.0 91.7 93.2 95.5 93.2 96.6
07年度
100.0 100.0 89.4 86.2 89.6 89.4 97.4 06年度
99.7 98.4 95.3 78.4 97.6 90.8 95.3