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レポート 2011年度情報科教育法(Ⅱ)

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Academic year: 2018

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情報科教育法(二)を振り返って

情 10-119 川西崇文

 この授業では大きく分けて4つの事を学びました。1つ目は、生徒を参加させて学ばせ、楽し く学べる授業をしたいと思える様になった事です。私たちはブレインストーミングや、ディベー ト、ポスターセッションなどの様々な授業方略を使った授業をこの情報科教育法(二)で学びま した。この情報科教育法(二)で使った教授方略はどれも、ただ黒板を使って先生が一方的生徒 に情報を発信するものではなく、生徒同士の間で情報を発信して自分から学べるものでありまし た。これらの教授方略を使った授業を受けて実際に感じた事は「自分から授業に参加して自分か ら物事を学べる授業だな。自分から学ぶ事って楽しいな。」という事でした。様々な授業方略を学 んだからこそ授業方略を使った授業を高校などでしてみたいと思い、様々な授業方略を使ったか らこそメディアリテラシーや著作権といった様々な授業にあった授業方略を使えると思いました。 そして、私たちが実際に授業方略を使った授業を受けるだけでなく、授業方略を使った授業を私 たちが考える場面もありました。例えば、ポスターセッションの時に1学期分の授業案をグルー プで考えて発表しました。授業案を考えて導入部分だけではありますが、実際に授業をすると言 うこともしました。授業方略を使った授業を実践として私たちが使うことによって、授業方略を 使った授業をするにはどうしたら良いかという事を深く学ぶ事が出来ました。

2つ目に、考える力がついたという事です。情報科教育法(二)でたくさんのディスカッショ ンやグループワークをしてお互いに意見を出し合いました。だから他人が発言する事によって自 分1人では思いつかなかった様な事を思いついたりしました。自分では思いつかなかった事を他 人が発言する事によって視野が広がっていったという事も実感しました。中でも考える力がつい たなぁ・・・と思った事は映像を作った事でした。この映像を作るにあたって私たちのグループでは

「独創的で面白い、かつ自分たちの事が伝わる様な映像を作りたい」という目標がありました。 独創的で面白い映像を作るだけでも難しいのに、それに加えて自分たちの事が伝わる様な映像を 作りたいとなると、とても困難でした。しかしこれも、グループワークをする事によって色々な 人のアイディアが積み重なっていって一つの作品を完成させる事が出来たのです。もし一人でこ の作品を作るとなったら、グループにいた人の誰がやっても出来あがっていなかったと思います。 人のアイディアを尊重し、それを組み合わせていく事によって映像が出来ていくのだと感じまし た。最初映像を作るとなった時、自分たちが想像していたものとは違うものになりました。しか し、自分たちが想像していた完成された映像の面影はどこかにありました。それはやっぱり自分 たちのアイディアが組み合わさって出来上がった作品であったからだと思います。

そして3つ目に授業における導入部分の重要性です。この情報科教育法(二)全体的な導入は アイスブレイクであったと思います。まず、このアイスブレイクによって導入部分の大切さを感 じる事が出来たと思います。アイスブレイクがあると生徒間との壁がなくなると感じたからです。 もし、生徒間に壁があるとグループワークをするにおいても中々しっかりと取り組めないと思い ます。それの事は私が受講している他の教科で感じた事があります。大人数の授業においていき なり知らない人とグループを組まされます。そしてディスカッションをして欲しいと言われたの ですが、その中に一人は必ずと言って良い程、ディスカッションに参加できない人がいました。 これはやはり生徒との間で壁があるので中々その中に入れ込めないからだと思います。これが高

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校の授業で起こってしまうと「あいつだけグループワークに参加しない」という風になるのでは ないかと思いました。更にグループワークに参加するのとしないのとでは、やはり学習量が違っ てきます。その事を起こさない為にもアイスブレイクは大事な手法であると感じました。そして、 一回一回の授業でも導入の部分は大事です。チャイムが鳴っていきなり展開でやる様な授業が始 まったらやはり生徒は混乱してしまうし、授業に集中も出来ないと思います。だから、授業の導 入において、いかに生徒を注目させるか、いかに興味を持ってもらえるのかという事が重要だと 考えました。授業は導入部分で全てが決まると言っても過言ではないと思いました。そして実際 にグループで授業の導入部分をしたのですが、導入部分は兎に角難しいと感じました。面白い授 業=雑学ばかりの授業 ではないという事も実際にこの導入部分の授業をして思いました。左右 田さんがお手本としていた導入部分の授業はまず大きな声を出して生徒たちを集中させて、更に リンゴを取り出して「これ何でしょう?」と生徒に聞き、生徒たちに「何が始まるのだろう?」 とワクワクさせる導入の授業をしていました。私は今までこの様な導入の授業を見た事がありま せんでした。左右田さんがした導入の授業は本当に引き込まれてどんな授業が始まるのだろうと ワクワク出来ました。だから、こんな授業をしたいと本当に思いました。しかし、思ったからと 言って実際に自分たちが出来るのかというと、とても難しかったです。実際出来なかったです。 でも導入部分を実践するということで、「実践から学ぶ参加型授業」というのがまさに当てはまり 導入部分について詳しく学ぶ事が出来ました。

そして4つ目に、2回生TTを実際にやらせて貰って考える力がついた事です。2回生TTでは 発表や導入部分だけではなく、1回分の授業を全てやりました。だから授業案を考えるにおいて も凄く細かいところまで考える事が出来ました。まず、授業をするにあたって自分たちでたくさ んの授業案を考えました。そして、たくさんの授業案に対して「実際にこの授業をしたらどんな 風になるだろう」と頭の中でシミレーションしました。そうする事によってたくさんの改善点が 見つかりました。改善点が見つかると、この改善点はどの様に改善すれば良いかという事を考え ます。しかし、中には改善の仕様がないものもたくさん出てきます。実際に授業をしている様子 を考える事によって出来ない授業も出てきました。正直最初は「この授業いける」と改善点をあ まり考えずに一つの授業に絞って考えていました。しかしTTさんに見てもらうと自分達では見 つけられなかった欠点が見つかり「この授業は出来ないかも」となりました。TTさんから私達 の授業案のフィードバックを貰ってから、より視野を広げて物事を考える事が出来るようになっ たと思います。「広い考えを持つことは才能のひとつ」私はこの2回生TTをするまでずっとそう 思っていました。しかし、広い考え方を持つことはチョットしたキッカケで生まれるのだと思い ました。もちろん、私自身幅の広い考え方が出来る訳ではありません。しかし、広い考え方を持 つ一歩は踏み出すことが出来たと思っています。私が高校生の時は何も考えずただ与えられたこ とをこなして行く事しかしていませんでした。もし、私が高校生の時に「考える」という力をつ けていたら、もっと早く色々な世界が見えていただろうなと思いました。だから、私がもし教師 になったら生徒達には考える力を付けさせたいと思っています。私の場合、教員免許は情報科の 他に数学科もとっています。数学の授業をする際、考えるということは必然的になってきます。 だから、考える力を身につけさせるのには持って来いの教科だと思っています。しかし、ただ数 学の問題を解く為の考えではなく、人生においても考えさせられるような授業をしたいと考えて います。その為には 何故 の部分をもっと生徒達に考えて欲しいと思っています。今回2回生

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TTをしていて気付いたのですが、 何故 の部分を追求することによって、自分では見えていな かったことも見えてくるという事が分かりました。実際に 何故 の部分を追求している企業も あります。とある企業では 何故 の部分を追求する「なぜなぜ5回法」というものを発明しま した。なぜなぜ5回法とは、「この車を売りたい」何故?「素晴らしい車で消費者に使って欲しい から」なぜ素晴らしい車なの? ということを5回続けることを言います。これをする事によっ て、最初「この車を売りたい」とだけしか考えていなかった事がもっと視野が広がり、考えてい なかった事まで考えることが出来るようになると思いました。今回、2回生TTではこの「なぜ なぜ5回法」は使わなかったのですが、やっぱり生徒達には 何故 の部分を追求して欲しかっ たので発表の時にでも 何故 の部分を付け加えて発表してもらいました。この 何故 を追求 することは生徒達にも伝えていきたいです。

今回2回生TTをやらせて頂いて更に分かった事は 授業は準備が大切 という事です。高校 の先生が実際にどのような学習指導案を作って授業をしていたか、どれだけ工夫して授業してい たかは知りません。でも、実際に私達が授業をしてみて、とても大変な事だろうなという事は身 にしみて感じました。2、3週間程掛けて一つの授業をやっとの思いで作ったのに、今学校で働 いている先生は毎日の様にやっているのだと思うと気が遠くなるなと、正直思いました。しかし、 正直、今の学校の先生達が、私達が2、3週間掛けて考えたのと同じ濃さのものを、毎日してい るのかというと、そうではない先生方もたくさんおられると思います。正直、私自身も毎日あれ だけ考える事が出来るかと問われると出来るかどうか不安です。しかし、授業は準備段階におい て必ず自分が納得出来るものにする という事は心に決めています。先輩方は「準備段階におい て100%の準備じゃ足りない。200%でやっと100%の授業が出来る」とおっしゃってい ました。私は、実際に授業をしてそのことを本当に感じました。私達は100%の準備で授業を しました。しかし、100%の授業が出来たかというと出来ませんでした。100%準備をして いたつもりでも、授業をして始めて抜けているところがまだまだたくさんあるという事に気付き ました。だから100%の準備では足りないのだと理解することが出来ました。「準備段階におい て100%の準備じゃ足りない。200%でやっと100%の授業が出来る」と何もない状態で 言われても正直「そうなんだ」で終わります。しかし、授業を実際にしたからこそ、この事は気 付けたのだと思います。つまり、実践することによって初めて学べることはたくさんあるという 事に気付きました。久保田賢一先生が言う「実践から学ぶ参加型授業」とはまさにこの事だと思 いました。何事も話をただ聞いているだけでは完全に理解出来ません。実践して初めて知識が付 いていくのだと思いました。だから、生徒達にはドンドン実践して学んで欲しいと思っています。

以上が、私が情報科教育法(ニ)で学んだ主な事です。まとめると、もし教師になるのであれ ば、私は情報科教育法(ニ)で学んだことを生かして、生徒に楽しんでもらえる授業をして、授 業以外においても生徒達に 考える という事を教える事の出来る教師になりたいと思っていま す。私はこの情報科教育法(ニ)を受けるまで「教員免許一応取っておこう」という考えでした。 しかし、この授業を受けてから授業を考えることの楽しさを学び、「もし教師になったらこんな授 業してみたいな。あっ、あんな授業もしてみたい。」と考える様になりました。だから、情報科教 育法(ニ)は教師になる事に対して、とても興味を持てるキッカケを与えてくれた授業でした。 私もこの情報科教育法(ニ)の授業の様に、生徒に何でも良いから興味を持ってもらって、人生 において良い方向に考え方を変えていく授業をしたいと思いました。生徒達には狭い視野ではな

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く、広い視野をもって物事を考えて様々なことに触れていって欲しいと思っています。

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参照

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