Makalah ini membahas implikasi klausa pemerlengkapan proposisional yang mempunyai tafsiran sebagai pernyataan mengenai kenyataan dalam Bahasa Indonesia dari sudut tata bahasa wacana atau tata bahasa fungsional.
Implikasi mengacu pada hubungan makna bahwa jika proposisi klausa matriks mempunyai nilai benar, sehingga proposisi klausa pemerlengkapan juga mempunyai nilai benar.
Implikasi tersebut ditentukan berdasarkan ciri semantis verba atau frase verba dalam klausa matriks, pengetahuan pembicara mengenai proposisi klausa pemerlengkapan dan struktur sintaksis tertentu pada klausa pemerlengkapan.
Waktu klausa matriks mengandung implikasi, informasi yang disampaikan oleh verba atau frase verba dalam klausa matriks itu berfungsi yang penting sebagai informasi baru dalam wacana.
1. はじめに
以下の(1)、(2)の文(または談話)において、下線を引いた節(または文)は、共に主節の述
語動詞menjelaskanが目的語としてbahwaに導かれる補文1を取っているが、その叙述内容はど
のように解釈されるだろうか。
(1) Sayangnya ia tidak banyak menjelaskan mengenai kukang tersebut, bahkan ia tidak menjelaskan [bahwa gigitan kukang dapat beracun, bahkan bagi manusia]2.
(Surat Pembaca - KOMPAS.com)
(2) SURABAYA, KOMPAS.com — Wali Kota Surabaya Tri Rismaharini meminta waktu untuk menjelaskan kabar yang berkembang akhir-akhir ini bahwa dia mundur dari jabatan karena tidak cocok dengan wakilnya.
中略
Risma menjelaskan [bahwa ia sebetulnya tidak ada persoalan secara personal dengan Wisnu Sakti]. Hanya, lanjut dia, pihaknya masih mempersoalkan proses pemilihan wakil wali kota Surabaya yang dinilai tidak sesuai prosedur.
(Dikabarkan Mundur, Wali Kota Surabaya Minta Waktu untuk Menjelaskan - Kompas.com)
(1)の下線部についての最も自然な解釈は、話者は、主語iaが指示する人物が補文の叙述内容
1 本稿では、動詞句の直接構成要素であり、目的語として機能する節を補文と記す。
を説明しなかったことと、その補文の叙述内容を共に真として述べている、というものであり、
(2)の下線部については、話者は、スラバヤ市長が補文の叙述内容を説明したことは真として述 べているが、その補文の叙述内容の真偽に関しては何も述べていない、というものであろう。
つまり、(1)と(2)では、動詞menjelaskanの補文の叙述内容の真偽に対する話者の認識が異な っている。
そして、(1)の下線部については、主語ia以下の節の叙述内容が真であれば、補文の叙述内容 も真であり、主語ia以下の節は補文の叙述内容が真であることを含意していると言うことがで きる。
補文はその形式と意味が主節動詞の語彙的性質によって決定されると言われる。上記(1)、(2) について言えば、補文が補文標識bahwaによって導かれていること、その叙述内容の真偽に関 する含意に関して違いが見られることは、動詞 menjelaskan がどのような意味的特徴を持ち、
どのような統語構造を取るかによって決められていることになる。
本稿は、以上のような事柄をふまえ、上記(1)、(2)のような補文を持つ文を取り上げ、補文の 叙述内容の含意について考察する。
2. 先行研究と本稿における問題点 2.1 Lapoliwa(1990)
インドネシア語の補文についての先行研究としては、当時の変形生成文法の枠組みにおいて インドネシア語の語彙範疇の補部の位置に現れる文について考察した Lapoliwa(1990)が挙げら れる。
Lapoliwa(1990)は、動詞句の補文を、動詞を意味的に補い、動詞に含まれる意味関係を詳らか にするものとし、その意味に基づく分類を行い、類型の一つとして真偽の判断対象となる命題 を持つものを挙げ、それは、通常、補文標識bahwaによって動詞句と結び付けられるとする。
Lapoliwa(1990)が挙げる補文の類型は、真偽の判断対象となる命題を持ち、bahwaによって動
詞句と結び付けられるものだけではないが、本稿が前章の(1)、(2)のようなbahwaに導かれる補 文を持つ文について考察することをふまえ、以下に、Lapoliwa(1990)の真偽の判断対象となる命 題を持ち、bahwaによって動詞句と結び付けられる補文に関する記述を参照する。
Lapoliwa(1990)は、真偽の判断対象となる命題を持ち、bahwaによって動詞句と結び付けられ
る補文は、話者の補文命題の真偽に関する表明、もしくは話者の意見、信念を表し、その解釈 は主節動詞によって定められるとする。
そして、bahwa に導かれる補文を取ることができる動詞を叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動 詞の三つの範疇に分類し、三種類の動詞とそれぞれに結びつく補文の意味的な性質を示してい る。
叙実動詞とは、話者がその叙述内容を真と捉えている補文と結びつくもので、その補文を叙 実節としている。以下がその例である。
(3) Icuk tahu [bahwa angin masih berhembus].3
Lapoliwa(1990)
非叙実動詞とは、話者の意見、信念を表す補文と結びつくもので、その補文を非叙実節とし ている。以下がその例である。
(4) Icuk mengira [bahwa angin masih berhembus].4
Lapoliwa(1990)
半叙実動詞とは、話者がその叙述内容を真と捉えているとも、話者の意見、信念を表すとも 解釈される補文と結びつくもので、その補文を半叙実節としている。以下がその例である。
(5) Saya memberitahukan kepadanya [bahwa angin masih berhembus].5
Lapoliwa(1990)
また、叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の統語構造について、補文標識bahwaの前に名詞
kenyataanを入れることができるか、補文を疑問詞によって代名詞化できるか、補文の命題を否
定できるかの三つの基準に基づき、以下のようにまとめている。
叙実動詞は、補文標識 bahwa の前に名詞 kenyataan を入れることと、補文の疑問詞による代 名詞化が可能で、補文の命題を否定することはできない。以下がその例である。
(6) Orang tua mengetahui kenyataan [bahwa setiap anak berbeda].6 (7) Saya tahu [bagaimana benda itu].7
(8) *Anak itu tahu bahwa [nasibnya bergantung pada usahanya sendiri], tetapi ternyata bergantung pada usaha orang tuanya.8
Lapoliwa(1990)
半叙実動詞は、補文標識 bahwaの前に名詞 kenyataan を入れること、補文の疑問詞による代 名詞化、補文の命題を否定すること、すべてが可能である。以下がその例である。
(9) Orang itu menyatakan kenyataan [bahwa pesawat itu jatuh].9 (10) Mereka melaporkan [siapa yang meninggal kemarin].10
(11) Dia mengakui bahwa [biaya pendidikan sangat mahal], tetapi ternyata mudah sekali.11
Lapoliwa(1990)
4 Lapoliwa(1990)の77ページ(111)bを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
5 Lapoliwa(1990)の77ページ(113)aを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
6 Lapoliwa(1990)の82ページ(123)を引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
7 Lapoliwa(1990)の85ページ(129)bを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
8 Lapoliwa(1990)の86ページ(134)cを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
9 Lapoliwa(1990)の83ページ(126)bを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
10 Lapoliwa(1990)の86ページ(131)を引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
非叙実動詞は、補文標識 bahwaの前に名詞 kenyataan を入れることと、補文の疑問詞による 代名詞化が不可能で、補文の命題を否定することができる。以下がその例である。
(12) Mereka percaya pada kenyataan* [bahwa dia akan pindah].12 (13) *Saya mengira [bagaimana benda itu].13
(14) Saya mengira [bahwa di sini hujan deras], tetapi ternyata tidak.14
Lapoliwa(1990)
また、上記の叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞を分ける三つの基準に従わない動詞もある ことも述べた上で、それらについての考察も行っている。
そして、叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の用例とその深層構造を示し、叙実動詞と半叙 実動詞の補文標識bahwaの前にkenyataanを挿入する規則を明らかにしている。
2.2 本稿における問題点
補文の形式と叙述内容の真偽の関わりについては、英語、日本語に関しても数多くの考察が なされてきた。
まず、英語の事例を見られたい。
(15) He reported [that she had committed the crime]15. (16) He reported [her having committed the crime].16 (17) He reported [her to have committed the crime].17
(15)では、主節動詞 report が取る that 以下の補文は、話者がその叙述内容を真と捉えている
とも、その叙述内容の真偽に関しては何も述べていないとも解釈される。
しかし、(16)では、補文は動名詞となっていて、話者がその叙述内容を真と捉えていると解 釈されるが、(17)では、補文はいわゆる主語の繰り上げによる対格、不定詞句の形式を取り、
話者がその叙述内容を真と捉えているという解釈は許されない。
日本語では、久野(1973)が先駆的な研究として挙げられる。久野(1973)は、『日本語の動詞の 目的節をマークする形式として「コト(ヲ)、ノ(ヲ)、ト」の三種類がある。』とし、『「コ ト/ノ』で終わる名詞節は、その節が表わす動作、状態、出来事が真であるという話者の前提18を 含んでいるが、「ト」で終わる名詞節には、そのような前提が含まれていない。』『「ト」と
「コト/ノ」の両方をとることができる動詞がある。』例として以下を挙げている。
12 Lapoliwa(1990)の82ページ(124)bを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
13 Lapoliwa(1990)の86ページ(130)bを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
14 Lapoliwa(1990)の87ページ(138)cを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
15 稲田(1989)の165ページⅳaを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
16 稲田(1989)の165ページⅳbを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
17 稲田(1989)の165ページⅳcを引用し、一部形式を変えて表記した。角括弧の挿入は引用者による。
(18) 太郎ハ花子ガ死ンダコトヲ信ジナカッタ。19
(花子が死んだことは事実である)
(19) 太郎ハ花子ガ死ンダト信ジナカッタ。20
(花子は死んだかもしれないし、生きているかもしれない)
さて、あらためて前章に挙げた(1)、(2)について述べれば、動詞menjelaskanはLapoliwa(1990) では半叙実動詞とされている。
確かに、(1)では、話者がその叙述内容を真と捉えていると解釈される補文を取っている。し かし、(2)は、話者の意見、信念を表すと解釈される補文を取っているものではなく、主節の主 語の意見、信念を表すと解釈される補文を取っているものである。(5)に示したように、主節の 主語が一人称であれば、話者の意見、信念を表すと解釈される補文を取っていると言える。
叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の用例において、補文の叙述内容は、誰が真と捉えてい るのか、誰の意見、信念を表しているのかについては、さらに詳しく見ていく必要があろう。
また、叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の補文が担う情報は、どのような性質を持ってい るのであろうか。
この点については、Lapoliwa(1990)では言及されていない。
インドネシア語はかねてから『一文のなかのみでの充足した文法体系を持つ言語とは言いが たく、かなりの程度にまでコンテクストに依存した文法を持つ言語』崎山(1982)と言われ、文、
談話に示された情報構造、その構成要因をふまえた、談話・機能文法的な観点からの考察が必 要とされることが明らかにされている。
叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の補文が担う情報についても、やはり談話・機能文法的 な観点からの考察が不可欠であろう。
本稿は、インドネシア語の真偽の判断対象となる命題を持つ補文を取る文を取り上げ、その 叙述内容の含意について、主節動詞の語彙的性質、主節動詞と補文との意味的な関係、補文の 統語構造、補文が担う情報の性質等の事柄をふまえ、談話・機能文法的観点から考察する。
3. 動詞の語彙的性質に基づく分類とその用例の考察
第1章においても述べたように、補文はその形式と意味が主節動詞の語彙的性質によって決 定されると言われる。
Lapoliwa(1990)においても、叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の三つの範疇に含まれる動詞 が、補文標識bahwaによって導かれた真偽の判断対象となる命題を持つ補文を取ることが示さ れている。
本稿においても、以下に Lapoliwa(1990)に示された叙実動詞、半叙実動詞、非叙実動詞の三 つの範疇に含まれる動詞が、真偽の判断対象となる命題を持つ補文を取る用例について考察し ていく。
19 久野(1973)の138ページ(7)bを引用した。