デフォルトの描画スタイルは、set style dataとset style functionで設定できます。関数やデータのデフォ ルトの描画スタイルを個々に変更する方法については、以下参照: plot with (p. 93)。スタイルの一覧全体 は、以下参照: plotting styles (p. 44)。
書式:
set style function <style>
set style data <style>
show style function show style data
指定できる描画要素のデフォルトスタイルも設定できます。
set style arrow <n> <arrowstyle>
set style fill <fillstyle>
set style histogram <histogram style options>
set style line <n> <linestyle>
gnuplotがobjectをサポートするようにコンパイルされていれば、以下のオプションも有効です:
書式:
set style rectangle <object options> <linestyle> <fillstyle>
set style circle radius <size> {clip|noclip}
set style ellipse size <size> units {xy|xx|yy} {clip|noclip}
Set style arrow
各出力形式は矢や点の形のデフォルトの集合を持っていて、それはコマンドtestで参照できます。set style
arrowは矢の形、幅、点の形、サイズを定義し、それらを後で使うときにいちいち同じ情報を繰り返して指定
しなくてもインデックスで参照できるようにします。
書式:
set style arrow <index> default
set style arrow <index> {nohead | head | heads}
{size <length>,<angle>{,<backangle>}}
{filled | empty | nofilled}
{front | back}
{ {linestyle | ls <line_style>}
| {linetype | lt <line_type>}
{linewidth | lw <line_width} } unset style arrow
show style arrow
<index>は整数で、それで矢のスタイル(arrowstyle)を特定します。
defaultを指定すると、全てのarrowスタイルパラメータはそのデフォルトの値になります。
<index>のarrowstyleが既に存在する場合、他の全ては保存されたまま、与えられたパラメータのみが変更
されます。<index>が存在しなければ、指定されなかった値はデフォルトの値になります。
noheadを指定することで、矢先のない矢、すなわち線分を書くこともできます。これは描画の上に線分を描
く別な方法を与えます。デフォルトでは1つの矢先がついています。headsの指定で線分の両端に矢先が描か れます。
矢先の大きさはsize<length>,<angle>またはsize<length>,<angle>,<backangle>で制御できます。
<length>は矢先の各枝の長さで、<angle>は矢先の枝と矢軸がなす角度(単位は度)です。<length>の単
位はx軸と同じですが、それは<length>の前にfirst,second,graph,screen,characterをつけることで 変更できます。詳細は、以下参照: coordinates (p. 23)。<backangle>は、filledかまたはemptyがとも に使われた場合のみ効力を持ち、その場合、<backangle>は矢先の後ろの部分の矢軸との切り角(<angle>
と同じ方向;単位は度)になります。出力形式figは、制限された切り角関数を持っていて、それは3つの異な る形をサポートしていて、それは2 つの閾値で決定します: 70度未満の場合、矢先はへこんだ切り角を持ち、
110度を超える場合、後ろの部分に尖った角を持ち、その間の角では、矢先の後ろは直線になります。
filledを指定すると、塗りつぶされた矢先を作ります(headsが使われている場合)。塗りつぶしは、多角形の塗
りつぶしが行えるような出力形式でサポートされていて、そのリストについては、以下参照: pm3d (p.137)。
他の出力形式では矢先は閉じられますが塗りつぶされません。それと同じ効果 (閉じらるが塗られない) は、
emptyを指定しても得られます。また、metafont,metapost,latex,tgif のように、矢をそれら自身の独 自のルーチンで描くような出力形式では、矢先の塗りつぶしや矢先の枠線描きはもちろんサポートされません。
線種はユーザの定義したラインスタイルのリストから選ぶこともできますし(以下参照: set style line (p. 152))、用意されている <line type> の値 (デフォルトのラインスタイルのリストの番号) そして
<linewidth>(デフォルトの幅の倍数)を使ってここで定義することもできます。
しかし、ユーザー定義済のラインスタイルが選択された場合、その属性(線種、幅) は、単に他のset style
arrowコマンドで適当な番号やlt,lwなどを指定しても、変更はできないことに注意して下さい。
frontを指定すると、矢はグラフのデータの上に描かれます。backが指定された場合(デフォルト)は矢はグ
ラフのデータの下に描かれます。frontを使えば、密集したデータで矢が見えなくなることを防ぐことができ ます。
例:
矢先がなく、倍の幅が矢を描くには:
set style arrow 1 nohead lw 2 set arrow arrowstyle 1
その他の例については、以下参照: set arrow (p. 99)。
Boxplot
コマンドset style boxplotにより、描画スタイルboxplotで生成する描画のレイアウトを変更できます。
書式:
set style boxplot {range <r> | fraction <f>}
{{no}outliers} {pointtype <p>}
{candlesticks | financebars}
{separation <x>}
{labels off | auto | x | x2}
{sorted | unsorted}
boxplotの箱は、常にデータ点の第一四分位から第三四分位の値の範囲にかかっています。箱から延長される
箱ひげの限界は、2つの異なる方法で制御できます。デフォルトでは、箱ひげは、その箱のそれぞれの端から、
四分位範囲の1.5倍(すなわち、その箱の厳密な垂直方向の高さ)に等しい範囲にまで延長されます。箱ひげそ れぞれは、データ集合のある点に属するyの値で終了するように、メジアンに向かって切り捨てられます。四 分位範囲の丁度1.5倍の値の点がない場合もありますから、箱ひげはその名目上の範囲よりも短くなる場合も あります。このデフォルトは以下に対応します。
set style boxplot range 1.5
もう一つの方法として、箱ひげがかかる点の総数の割合(fraction)を指定することができます。この場合、そ の範囲はメジアン値から、データ集合の指定した分を囲い込むまで、対称に延長されます。このときも、個々の 箱ひげはデータ集合内の点の端までに制限されます。データ集合の95%の点をはるには以下のようにします。
set style boxplot fraction 0.95
箱ひげの範囲の外にある任意の点は、outliersと見なされます。デフォルトではそれらはひとつひとつ円
(point-type 7)で描かれますが、オプションnooutliersはこれを無効にします。
デフォルトではboxplot はcandlesticks と似たスタイルで描画しますが、financebars と似たスタイルで描画 するためのオプションもあります。
boxplotのusing指定が4 列目を持つ場合、その列の値はある因子変数の離散的なレベル値であると見なしま
す。この場合、その因子変数のレベルの数と同じだけの複数のboxplotが描かれます。それらのboxplotの隣 り合うもの同士の距離はデフォルトでは1.0 (x軸の単位で)ですが、この間隔はオプションseparationで変 更できます。
オプションlabelsは、これらのboxplot (それぞれデータ集合のある部分に対応する)のどこに、どのように ラベルをつけるかを決定します。デフォルトでは因子の値を水平軸(xかx2 のいずれかplotで使われている 方)の目盛ラベルに出力します。これはオプションのlabels autoに対応します。オプションlabels x,labels x2によって、強制的にx軸、x2軸にそれぞれ出力させることもできますし、labels offでオフにすることも できます。
デフォルトでは、因子変数の異なるレベルに対応するboxplotは整列化はせず、データファイルにそのレベル が現れる順番に描画します。この挙動はオプションのunsortedに対応しますが、オプション sortedを使用 すると、まずレベルを辞書順にソートし、その順にboxplotを描画します。
オプション separation, labels, sorted, unsortedは、plot に 4 列目の指定を与えた場合のみ効力を持ち ます。
以下参照: boxplot (p. 46), candlesticks (p.47),financebars (p. 50)。
Set style data
コマンドset style dataはデータ描画に対するデフォルトの描画スタイルを変更します。
書式:
set style data <plotting-style>
show style data
選択項目については、以下参照: plotting styles (p.44)。項目を指定しなかった場合、その一覧が表示され ます。show style dataは現在のデフォルトのデータ描画スタイルを表示します。
Set style fill
コマンドset style fillは、boxes, histograms, candlesticks, filledcurvesでの描画における描画要素のデフォ ルトのスタイルの設定に使われます。このデフォルトは、個々の描画に塗り潰しスタイル(fillstyle)を指定す ることで上書きできます。以下参照: set style rectangle (p. 153)。
書式:
set style fill {empty
| {transparent} solid {<density>}
| {transparent} pattern {<n>}}
{border {lt} {lc <colorspec>} | noborder}
デフォルトの塗りつぶしスタイル(fillstyle)はemptyです。
オプションsolidは、出力形式がサポートしている場合、その色でのベタ塗りを行います。パラメータ<density>
は塗りつぶし色の強さを表していて<density>が 0.0なら箱は空、<density>が 1.0なら箱はその内部は現 在の線種と完全に同じ色で塗られます。出力形式によっては、この強さを連続的に変化させられるものもあり ますが、その他のものは、部分的な塗りつぶしの幾つかのレベルを実装しているに過ぎません。パラメータ
<density>が与えられなかった場合はデフォルトの1になります。
オプションpattern は、出力ドライバによって与えられるパターンでの塗りつぶしを行います。利用できる 塗りつぶしパターンの種類と数は出力ドライバに依存します。塗りつぶしのboxesスタイルで複数のデータ集 合を描画する場合そのパターンは、複数の曲線の描画における線種の周期と同様、有効なパターンを、パター
ン<n>から始めて周期的に利用します。
オプションemptyは、箱を塗りつぶしませんが、これがデフォルトです。
デフォルトのborder は、現在の線の種類の実線で箱の境界を描きます。border <colorspec>で境界の色 を変更することができます。noborder は境界の線が描かれないようにします。
Set style fill transparent いくつかの出力形式は、塗りつぶし領域のtransparent(透明化)属性をサポー トしています。transparent solidの領域塗りつぶしでは、density(密度)パラメータはアルファ値として使用 されます。つまり、密度0 は完全な透明を、密度 1 は完全な不透明を意味します。transparent patternの塗 りつぶしでは、パターンの背景が完全な透明か完全な不透明のいずれかです。
出力形式 solid pattern pm3d
gif no yes no
jpeg yes no yes
pdf yes yes yes
png TrueColor index yes
post no yes no
svg yes no yes
win yes yes yes
wxt yes yes yes
x11 no yes no
透明な塗りつぶし領域を含むグラフを見たり作ったりするのには、別な制限がありうることに注意してくださ い。例えば、png出力形式では、"truecolor"オプションが指定されている場合にのみ透明化の塗り潰しが利用 できます。PDFファイルには透明化領域が正しく記述されていても、PDFの表示ソフトによってはそれを正 しく表示できないこともありえます。実際に PostScriptプリンタでは問題はないのに、Ghostscript/gvでは パターン塗りつぶし領域を正しく表示できません。
Set style function
コマンドset style functionは関数描画に対するデフォルトの描画スタイル(lines, points, filledcurvesなど) を変更します。以下参照:plotting styles (p.44)。
書式:
set style function <plotting-style>
show style function
Set style increment
注意: このコマンドは非推奨です。代わりに新しいコマンド set linetypeを使用してください。これは、代 用のための一時的な適当な線種を検索するのではなく、線種自体を再定義します。以下参照: set linetype (p. 126)。