• 伝送情報構造体メンバの内容
• cardname:カード名称を指定します。
• host:FTP のホスト名を指定します。
ftp>open aaaa
• portnum:FTP のポート番号を指定します。
ftp>open aaaa bbbb
• username:ログイン名を指定します。
ftp>user aaaa
• type:伝送モードを指定します。
FTS_TYPE_A:データを ASCII コードと解釈し,送信します。
ftp>ascii
FTS_TYPE_I:データをイメージと解釈し,送信します。ftp>binary
• mode:圧縮伝送を指定します。
FTS_MODE_S:圧縮伝送をしません。
FTS_MODE_C:圧縮伝送をします。
• cmd:伝送の種類を指定します。
単/複伝送を OR で指定することで,単一ファイル伝送または複数ファイル伝送を組み合わせて指 定できます。
ただし,この指定は受信の場合だけ有効です。
伝送の種類
FTS_CMD_SEND:送信します。
ftp>put aaaa bbbb
FTS_CMD_RECV:受信します。ftp>get cccc ddddd
FTS_CMD_APPE:送信(追加)します。
ftp>append eeee fffff
単/複伝送FTS_MLT_AUTO:単一ファイル伝送と複数ファイル伝送を自動で切り替えます。デフォルトで す。
FTS_MLT_MULTIPLE:複数ファイル伝送をします。
FTS_MLT_SINGLE:単一ファイル伝送をします。
FTS_MLT_AUTO では,次のように伝送が自動切り替えされます。
送信の場合:ローカルファイル名に,*または?が使用されているか判定し,*または?が使用され ていれば複数ファイル伝送に,使用されていなければ単一ファイル伝送に切り替わります。
受信の場合:リモートファイル名に,*または?が使用されているか判定し,*または?が使用され ていれば複数ファイル伝送に,使用されていなければ単一ファイル伝送に切り替わります。
(例)
単一ファイルの受信
cmd = FTS_CMD_RECV | FTS_MLT_SINGLE;
• quote:実行したい FTP コマンドを指定します。
CWD,SITE などのコマンドをセミコロン(';')で区切った文字列(文字列の最後は'
\
0')指定できるコマンドは,データコネクションを確立しないコマンドに限られます。また,FTP サー バ側でコマンドが実行可能かどうかは,FTP サーバに依存します。
• localname:ローカルファイル名を指定します。
(例)
ftp>put aaaa bbbb
ftp>get cccc dddd
• remotename:リモートファイル名を指定します。
(例)
ftp>put aaaa bbbb
ftp>get cccc dddd
• end_program:伝送正常終了時に起動するプログラム名をフルパスで指定します。
• abend_program:伝送異常終了時に起動するプログラム名をフルパスで指定します。
• comment:任意の文字列を指定できます。
• fsize:伝送後のファイルサイズ確認の有無を指定します。
FTS_FSIZE_TRUE:サイズ確認をします。
FTS_FSIZE_FALSE:サイズ確認をしません。
• reserve:予約領域です。「
\0
」で初期化してください。注意事項
char 型の変数値の最後は,「
\0
」にしてください。伝送終了情報の取得
fts_ftp_syn_request_ex(),fts_ftp_asyn_request_ex()で登録した伝送要求に対する終了情報を取得できま す。
• fts_ftp_syn_request_ex()で要求を登録した場合
fts_ftp_syn_request_ex()の第 4 引数に伝送終了情報構造体のアドレスを指定します。
• fts_ftp_asyn_request_ex()で要求を登録した場合
fts_ftp_event_ex()の第 2 引数に伝送終了情報構造体のアドレスを指定します。
• 伝送終了情報構造体