$ CREATE CAPRI
$ CREATE capri
この結果,次のファイルが作成されます。
CaPri.;1 CaPri.;2 CaPri.;3
以前のバージョンのOpenVMSでは,DCLおよびRMSは,すべてのファイル指定 を大文字に変換していました。ODS-5ボリュームでは,すべてのファイル名の大文 字と小文字の区別は,ユーザが作成したときの状態のまま保存されます。
3.2 ディレクトリ指定
この後の項では,ODS-5ボリューム上で使用できる深いディレクトリ構造および拡 張命名構文について説明します。これまでOpenVMSでサポートされていた8レベル よりも深いディレクトリを使用することができます。
3.2.1 深いディレクトリ構造
OpenVMS 7.2は,ディレクトリ指定が全体で8ビットまたは16ビットで512文字 以内であれば,255レベルまでのディレクトリのネスティングをサポートしていま す。
たとえば,ユーザはODS-2またはODS-5ボリューム上で,次のようなディレクトリ を作成することができます。
$ CREATE/DIRECTORY [a.b.c.d.e.f.g.h.i.j.k.l.m]
ユーザはODS-5ボリューム上で,長いファイル名を持つ次のようなディレクトリを
作成することができます。
$ CREATE/DIRECTORY
-[.AVeryLongDirectoryNameWhichHasNothingToDoWithAnythingInParticular]
拡張ファイル名の特徴 3.2ディレクトリ指定
3.2.2 ディレクトリの命名構文
ODS-5ボリュームでは,ディレクトリ名は,ISO Latin-1文字セットを使用した場合
のファイル名と同じ規則に準拠します。ピリオドと特殊文字は,ディレクトリ名の中 で使用することができますが,リテラル文字として認識されるためには,表3–2に示 すように,エスケープ文字としてのサーカンフレックス(^)を前に付けなければなり ません。
表3–2 ODS-5ボリューム上のディレクトリ名
CREATE/DIRECTORY. . . 結果
[Hi^&Bye] Hi^&Bye.DIR;1
[Lots^.Of^.Periods^.In^.This^.Name] Lots^.Of^.Periods^.In^.This^.Name.DIR;1
3.2.2.1 ディレクトリIDおよびファイルIDの短縮形
状況によっては,完全なファイル指定に,変更されていないアプリケーションで許可 されている255バイトより多くの文字が含まれている場合があります。そのようなア プリケーションが必要とするファイル指定の長さが255バイトを超えている場合,
RMSはディレクトリをDIDに短縮し,ファイル名をFIDに短縮することによって,
より短いファイル指定を生成します。
ファイル指定が長すぎる場合,RMSはまずディレクトリをそのディレクトリIDに変 換することにより,より短いディレクトリを生成しようとします。この短い指定は,
DIDと呼ばれます。
TEST$ODS5:[5953,9,0]Alghero.TXT;1
UIC形式のディレクトリ名との混同を避けるため,この形式のディレクトリ名 には,3つの数字と2つのコンマがなければならないことに注意してください。
DIRECTORYコマンドを使用すると,ファイル指定の短いバージョンのほか,完全
なバージョンも表示することができます。長いファイル指定を表示する方法について は,第3.6節を参照してください。DIDの短縮形の詳細については,第B.2.2.7項を 参照してください。FIDの短縮形の詳細については,第B.2.2.8項を参照してくださ い。
3.3 複合環境での作業
OpenVMS AlphaシステムとOpenVMS VAXシステムの両方が含まれている環境で 作業を行う場合には,ユーザが次のことを認識していることが重要です。
どちらのタイプのシステムでユーザが作業しているのか
どちらのタイプのボリュームにユーザの省略時のディレクトリが存在するのか どちらのタイプのボリュームにユーザが新しいファイルを作成するのか
拡張ファイル名の特徴 3.3複合環境での作業
OpenVMS 7.2を使用すると,VAXシステムからODS-5ボリュームをマウントする ことができます。ただし,OpenVMS VAXシステム上のユーザがアクセスできるの
は,ODS-2準拠のファイル名を持つファイルだけです。
ODS-2ボリュームとODS-5ボリュームの複合環境で作業を行う場合には,ODS-5ボ
リューム上でファイルを作成するときのODS-2ファイル名の制約に注意してくださ い。ファイル名に特殊文字が含まれているODS-5ボリューム上のファイルをODS-2 ボリューム上にコピーするには,ODS-2準拠の名前を付ける必要があります。
3.4 ODS-5 ボリュームの DCL サポート
拡張ファイル名をDCLコマンド行で使用する場合には,拡張ファイル指定を受け付 けて表示できるように,解析スタイルをEXTENDEDに設定する必要があります。省 略時の設定はTRADITIONALです。解析スタイルを設定するには,次のコマンドを 入力します。
$ SET PROCESS/PARSE_STYLE=EXTENDED
注意
DCLレキシカル関数は,ODS-5ディスク上のファイル名に使用されている
Latin-1文字セットとは異なるDECで定義している文字セットを使用しま
す。このため,たとえばDCL関数F$EDITを使用してファイル名を大文字 に変更した場合などには,予期しない結果が発生する可能性があります。
F$EDITは,F0,F7,FE,およびFFの16進数値を持つDECで定義してい
る文字セットの文字については,大文字に変更しません。
DCLの名前解析スタイルの変更の詳細については,第3.4.1項を参照してください。
3.4.1 DCL での Extended File Specifications 解析機能の使用
3.4.1.1,3.4.1.2,および3.4.1.3の各項では,DCL名前解析スタイルを,コマンド 行およびコマンド・プロシージャの中で制御する方法について説明します。
3.4.1.1 拡張ファイル名解析機能の設定
OpenVMS Alphaシステムでは,次のコマンドを入力して,DCLがODS-5ファイル 名をプロセス単位で受け付けるように設定することができます。
$ SET PROCESS/PARSE_STYLE=EXTENDED
このコマンドは,OpenVMS VAXシステムには全く影響を与えないことに注目して ください。
拡張ファイル名の特徴
3.4 ODS-5ボリュームのDCLサポート
このコマンドを入力すると,DCLは,次のようなファイル名を受け付けるようにな ります。