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♦ ♦ ♦ 第 5 章
Oracle Solaris ZFS ストレージプールの管理
この章では、Oracle Solaris ZFS でストレージプールを管理する方法について説明しま す。次のセクションで構成されています。
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57 ページの「ZFS ストレージプールのプロパティーの管理」
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60 ページの「ZFS ストレージプールのステータスのクエリー検索を行う」
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69 ページの「ZFS ストレージプールを移行する」
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76 ページの「ZFS ストレージプールをアップグレードする」
ZFS ストレージプールのプロパティーの管理
プロパティー名 タイプ デフォルト値 説明
altroot 文字列 off 代替ルートディレクトリを識別します。設定されている場
合、プール内のすべてのマウントポイントの先頭にこのディ レクトリが付加されます。このプロパティーは次のような状 況、つまり、不明なプールを検査しているときにマウントポ イントが信頼できない場合や、標準的なパスが有効でない代 替ブート環境で使用できます。
autoreplace ブール型 off 自動デバイス交換を制御します。off に設定されている場合
は、zpoolreplace コマンドを使用して、デバイスの交換 を開始する必要があります。on に設定されている場合は、
このプールに以前属していたデバイスと同じ物理的な場所 で見つかった新しいデバイスはすべて自動的にフォーマッ トされ、置き換えられます。このプロパティーの省略名は replace です。
bootfs ブール型 N/A ルートプールのデフォルトのブート可能ファイルシステムを
識別します。このプロパティーは、通常、インストールプロ グラムによって設定されます。
cachefile 文字列 N/A プール構成情報がキャッシュされる場所を制御します。シ
ステムのブート時に、キャッシュ内のすべてのプールが自 動的にインポートされます。ただし、インストール環境とク ラスタ化環境では、プールが自動的にインポートされないよ うにするために、この情報を別の場所にキャッシュすること が必要になる場合もあります。プール構成情報を別の場所に キャッシュするようにこのプロパティーを設定できます。こ の情報は、あとから zpool import - c コマンドを使ってイ ンポートできます。
ほとんどの ZFS 構成で、このプロパティーは使用されませ ん。
capacity 数値 N/A 使用されるプール領域の割合 (%) を識別する読み取り専用の
値。
このプロパティーの省略名は cap です。
dedupditto 文字列 N/A 複製解除されたブロックの参照カウントのしきい値を設定し
ます。カウントがこのしきい値を超えると、そのブロックの 別の ditto コピーが自動的に格納されます。
dedupratio 文字列 N/A プールに対して達成された読み取り専用の複製解除率。乗数
として表されます。
delegation ブール型 on 特権のないユーザーにファイルシステムに対して定義され
ているアクセス権を許可できるかどうかを制御します。詳細 は、第10章「Oracle Solaris ZFS 委任管理」を参照してくださ い。
failmode 文字列 wait 壊滅的なプール障害が発生した場合のシステムの動作を制
御します。通常は、配下の 1 台以上のストレージデバイスへ の接続が失われた場合や、プール内のすべてのデバイスに障 害が発生した場合に、このような状況になります。このよう なイベントの動作は、次の値のいずれかによって決定されま す。
■ wait – デバイス接続が復元され、zpool clear コマンド を使用してエラーがクリアされるまで、このプールへの すべての入出力要求をブロックします。この状態では、
ZFS ストレージプールのプロパティーの管理
プロパティー名 タイプ デフォルト値 説明
このプールへの入出力操作はブロックされますが、読み 取り操作は成功することがあります。デバイスの問題が 解決されるまで、プールの状態は wait のままです。
■ continue – 新しいどの書き込み入出力要求にも EIO エ ラーを返しますが、残りのどの正常なデバイスに対する 読み取りも許可します。まだディスクにコミットされて いない書き込み要求はブロックされます。デバイスを再 接続するか交換したあと、zpool clear コマンドでエ ラーを解決する必要があります。
■ panic – コンソールにメッセージを出力し、システムク
ラッシュダンプを生成します。
free 文字列 N/A 割り当てられていないプール内のブロック数を識別する読み 取り専用の値。
guid 文字列 N/A
このプールの一意の識別子を識別する読み取り専用プロパ ティー。
health 文字列 N/A このプールの現在の健全性を識別
する読み取り専用プロパティーであ
り、ONLINE、DEGRADED、SUSPENDED、REMOVED、UNAVAIL の いずれかです。
listshares 文字列 off このプール内の共有情報が zfs list コマンドで表示される
ようにするかどうかを制御します。デフォルト値は off で す。
listsnapshots 文字列 off このプールに関連付けられているスナップショット情報が
zfs list コマンドで表示されるようにするかどうかを制御
します。このプロパティーが無効になっている場合は、zfs list -t snapshot コマンドでスナップショット情報を表示 できます。
readonly ブール型 off プールを変更できるかどうかを指定します。このプロパ
ティーは、プールが読み取り専用モードでインポートされ ている場合にのみ有効になります。有効になっている場合、
プールを読み取り/書き込みモードで再インポートするま で、インテントログにのみ存在する同期データにはアクセス できなくなります。
size 数値 N/A ストレージプールの合計サイズを識別する読み取り専用プロ パティー。
version 数値 N/A このプールの現在のディスク上バージョンを識別します。
プールの更新には zpool upgrade コマンドによる方法を推 奨しますが、このプロパティーを使用できるのは、下位互換 性のために特定のバージョンが必要な場合です。このプロパ ティーは、1 から zpool upgrade -v コマンドによって報告 される現在のバージョンまでの任意の数値に設定できます。