第 6 章 結論
A.1 Vector Network Analyzer に関する2ポートネットワーク S パラメータ理論Sパラメータ理論
付録
付録として,本研究の接合方式を評価する際に,評価方法として参考となる理 論と,評価を行った後本文に記載しないが,価値のあるデータを記録する.ここ では,次の評価に関する理論の節の後,通信性能(周波数特性)の評価データと 通信性能(データ品質)の評価データを記録する.
A 評価に関する理論
ここでは評価を行いに際し,必要な知識として幾つかの理論を示す.提案した 各接合方式の通信性能(周波数特性)を計測する際に用いる,ベクトルネットワー クアナライザ(
VNA
)に関する理論や,非常に小さな接触抵抗を測定する際の理 論等である.今回はこれらの理論に基づき,評価を行った.A.1 Vector Network Analyzer に関する2ポートネットワーク
ͳ
ʹ ͳ
ʹ ͳ
ʹ
図
A.1:
二端子対回路網二端子対回路網において,端子対
1
を入力側,端子対2
を出力側とした際のS
パ ラメータの定義を以下に示す.b 1 b 2
!
= S 11 S 12 S 21 S 22
! a 1 a 2
!
(A.1)
ここで,• a 1
:端子1
から入力される電力の平方根.• a 2
:端子2
から入力される電力の平方根.• b 1
:端子1
から出力される電力の平方根.• b 2
:端子2
から出力される電力の平方根.• S 11
:端子1
から信号を入力した際,端子1
に反射する信号.絶対値の
dB
表示は,端子1
の反射損失(リターンロス)を示す.• S 21
:端子1
から信号を入力した際,端子2
を通過する信号.絶対値の
dB
表示は,端子1
から端子2
の伝送損失(インサーションロース)を示す
• S 12
:端子2
から信号を入力した際,端子1
を通過する信号.絶対値の
dB
表示は,端子2
から端子1
の伝送損失(インサーションロース)を示す。
• S 22
:端子2
から信号を入力した際,端子2
に反射する信号.絶対値の
dB
表示は,端子2
の反射損失(リターンロス)を示す.6 6
6 6
9HFWRU1HWZRUN$QDO\]HU
3RUW 3RUW
'87
図
A.2: S
パラメータ表
A.1: Mag
とdB
の関係Mag dB
70% -3 50% -6 30% -10 10% -20 3% -30 1% -40
これらを図
(A.2)
に表現する.S
パラメータの振幅の公式を以下に示す.M ag(S ij ) = M ag(porti
からの出力信号)
M ag(portj
からの出力信号) (A.2)
dB
を用いてS
パラメータの振幅を表現する,変換公式を以下に示す.dB(S ij ) = 20log 10 [M ag (S ij )] (A.3)
式(A.2),(A.3)
を用い,表(A.1)
のMag
とdB
の関係を得ることが出来る.伝送損失は
0dB
(理想)〜-3dB
が伝送状態が良い.電気回路において,リンギングとは電圧もしくは電流の望まない振動のことで ある.電気パルスが回路内の寄生容量と寄生インダクタンス(すなわち設計の一 部ではなく,回路を構成する材料の副産物)をそれらの特性周波数で共振させる ときに,これが起きる.リンギングのアーティファクトは矩形波でも現れる.
リターンロスは-6dB〜-
∞ dB(理想)が許容範囲である.リターンロス ≤
-20dB
ならば,VSRW ≤
約1.2
(理想は1
)になり,実用可能なことが分かる(
実際 では-10dB
でも優秀なモノである).この時の電力損失は1/100
以下となる.
ドキュメント内
JAIST Repository: 通信および給電を同時提供可能な接合方式に関する研究
(ページ 81-84)