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Q〜6年

15

R〜6年

21

R〜6年

27

R〜6年

帰りの会

VI 委員会5,6年

16

Nラブ.活動

    28遷喬22  タイム

T〜6年  5,6年

第二節 教育課程内容の特色

 第一章第二節第2項でも述べたように,F個性化教育』推進校の特色はそ の教育活動にある。前節でも,教育課程の実施状況として「具体的な教育活 動」を取り上げ,各事例校の概要を記述した。 【表2−11】は,それらを 教育システム(指導形態)の領域に対応づけ,一覧にまとめたものである。

【表2−11, 事例校の教育活動】

形態

A領域

B領域

C領域

D領域

事例校

福光中部 「ひとり学び」 算数科・社会科・ 「日誌活動」

科の学習(TT) の一部(TT)

緒 川 「はげみ学習」(TT) 「総合的学習」 「オープン・

「週プロ」(TT) (TT) タイム」(TT)

「算数マスタリー」(τT)

卯ノ里 「問題解決学習」 「自由活動」

(TT) (TT)

「完全習待学習」「一人学び」(TT)@  (TT)

合 橋 「ドリル・スキル学習」 生活科・ 「わ」活動の 総合的学習 一部(TT)

「個別学習」(TD (TT)

遷 喬 「チャレンジ学習」 社会科・理科 「遷喬タイ

「習熟度別指{ ・生活科(TT). ム」の一部

iTT)

導」   「 別学習」(TT)

 ここに位置付けた学習プログラムは,事例校の特色ある教育活動である。

これら以外の教育活動の多くは,rA領域」,すなわち「一斉指導」に属し ているわけだが,基礎的な学習内容については「個別化(B領域)」を図り 問題解決的な学習内容については「個性化(C,D領域)」を図っているこ とがうかがえる。また,その指導に際しては『ティーム・ティーチング』や

r個別学習』といった形態を取り入れている。なぜ,このような教育活動が 学校として,統一的に推進できるのであろうか。本節では,教育課程の内容

に,その「てがかり」を求めてみることにする。

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1.教育目標

 学校の教育目標は,学校教育が目的的・計画的に行われるための最も基底 となる事がらであると考える。r個性化教育』推進校の教育目標にはどのよ うな特色が見られるのであろうか。

まず,次のようなことが,事例校に共通している。

①子どもの全人格的な発達をめざしている。

福光中部小学校…

緒川小学校・・…

卯ノ里小学校・…

合橋小学校・・…

遷喬小学校・・…

「知徳体の調和がとれ,」

「心豊かで知性に富み」

「人間性豊かで」

「豊かな知性と美しい心情」

「心身共に健康で心豊かな」

②実生活に結びつく力(「生きて働く力」)を育てようとしている。

福光中部小学校…

緒川小学校・…  .・

卯ノ里小学校・…

合橋小学校・・…

遷喬小学校・・…

「たくましい実践力」

「たくましい生活力,主体的で行動力のある」

「主体的に行動できる」

「たくましい実践力」

「21世紀に生きる」

③教育目標を具体化して,「めざす子ども像」を設定している。

 教育目標で育てようとする子どもとは,具体的にどのような行動ができる ことなのかを,子どもの生活における三つないし四つの行動様式で示してい る。表現は事例校それぞれに異なっているが, 「主体的な学習態度」, 「協 調性や社会性」, 「自律的な態度」といった,憲法や教育基本法あるいは学 校教育法の教育目的を配慮した内容を設定していることがうかがえる。

 ところで,目標には,理想をめざすr方向目標』と,達成可能なr達成目 標』がある3⊃と言われている。各事例校のそれは,共通に,「…  できる 児童(子ども)を育てる。」といった言葉で表現されており,達成を意図し

たr到達目標』ととらえることもできるが,その内容は抽象的で,r方向目 標』に近いものと思われる。また「めざす子ども像」にしても,「自ら学ぶ 子ども」,「よく遊びよく学ぶjなどと平易な表現はされているが,これも 到達度があいまいであることは否定できないであろう。

 以上のことから,事例校の教育目標は,いずれも,めざす方向となる「主 体性」にかかわる内容が取り上げられており,工夫されていることは認めら れる。しかし,抽象の域を出ない教育目標と言わざるを得ないであろう。

2.指導の重点

 指導の重点は,どうであろうか。「教科」の指導重点に焦点を当てて,各 事例校のキーワードをあげてみよう。

〈福光中部小学校〉

「問題解決的な学習」,「体験的な学習」,「自力で解決する」,

「意欲や態度,能力」,「個に応じた支援」

〈緒川小学校〉

「確かな実践力」, 「基礎的技能的内容の習熟」, 「関心・意欲・態度」

「課題探究型」, 「児童の能力適性に応じた教育」

〈卯ノ里小学校〉

「主体的」, 「自らの力で課題を解決する」, 「問題解決学習」,

「個に応じた指導」

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〈合橋小学校〉

「学習の手順や課題解決の方法」,「体験的学習」,

「個に応じた学習指導方法」

〈遷喬小学校〉

「主体的」, 「意志・態度・能力」,「体験的な学習」

 各事例校とも,非常に似通ったキーワードを持っていることが分かる。事 例校によって,その表現の仕方は異なっているが,r自ら学ぶ意欲,関心・

態度,能力を育てるために,問題解決的な学習や体験的な学習(個別的な学 習)を採り入れ,個に応じた指導を行う。』ことを明確にしていることがう

かがえる。

 すなわち,教科内容を指導することが「目的」ではなく,教科指導を,教 育目標にかかげた子ども像に到達させるための「手段」として位置付けてい

ると考えられる。そしてこのような捉え方から,「問題解決的学習」や「体 験的学習」,「個別的学習」などの学習内容が導き出され,さらに,「ティ ーム・ティーチング」や「個別指導」などの指導方法や学習形態が選択され ていると考えることができる。

 以上のようなことから,事例校における「指導の重点」には,つぎのよう な特色があると言えよう。

○教育目標を達成する「方針」として,記述されている。

○具体的な「指導内容」や「指導方法」が示唆されている。

3.学校裁量時間の活用

 学校裁量時間とは,前回の学習指導要領(1977年告示)によって打ち出さ れた,各学校の裁量に委ねられた学校時間である。当初は,各地で,体験学 習やroo学習」などといった特色ある教育活動が行われていたようである が,時とともに,形骸化されてきた4}とも言われている。

 本調査で,ここに着目したのは,このような時間にこそ,学校の意図が反 映されやすいと考えたからである。

 全体的には,各事例校とも,特別活動的な活動が中心に取り入れられてい る。しかし,決して消極的な取り入れ方ではない。むしろ,教科・領域の枠 の中では保障できない,子どもの主体的学習活動の場,あるいは体験的活動 の場として,積極的に活用している状況がうかがえる。

 中でも,もっとも特徴的な活用がなされているのは,緒川小学校と卯ノ里 小学校である。両校では,教科的な学習領域においても,子ども一人一人の 興味・関心に応じられるよう,また主体的な活動が体験できるよう,その内 容(「オープン・タイム」,「自由活動」)老「学校」として創出し,教育

内容の重要な構成要素として位置付けている。

 これらのことから,事例校では,「学校裁量時間」を教育目標具現化の手 段と捉えられていることがわかる。また,そのために,活動内容を積極的に 開発していること.も看取できる。

4.生活時程

 「生活時程」は,一般に「日課表」と呼ばれている。この日課表に各教科 や各領域の学習活動を組み入れたものが「時間割」である。本調査では,時 間割を編成する「枠」として,「生活時程」という用語を用いている。

 このような生活時程は,学校の「顔」とも言われるほど,それぞれの学校 の特色を表すと言われるが,はたしてどうであろうか。

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 事例校の生活時程を見ると,二つの形態に分類できる。

 一つは,一般的な1単位時間ごとに区切られた時限式の生活時程である。

これは,福光中部小学校と遷喬小学校に見られる。もう一つは,学校の新し い顔とでも言える,2単位時間を一一一一区切りとしたブロック式の生活時程であ る。こちらのほうは,緒川小学校,卯ノ里小学校,合橋小学校に見られる。

 ところで,学校の一単位時間は,学習指導要領によって「45分を常例」

とすることが大綱的に示されている。事例校で取り入られているブロック式 は,それに準拠して1ブロック90分置95分とされており,法令上の問題 はない。また,週当たりの時数も,時限式の生活歴程と同じ程度確保されて

いる。

 ブロック式の生活冊子を実施している事例校は,次のような共通のねらい を持っている。

○ノーチャイム,あるいはできるだけチャイムを用いないで日課を運行する ことによって,児童一人一人に,時計を見て主体的に行動する場を供する。

○児童の学習ペースに応じる学習活動や作業的な学習活動(生活科の学習,

理科の実験,社会科の体験的学習など)における,個性的な追究過程や学習 の連続性を保障する。

○業間時間(午前・給食後各1回)をゆったりととり,児童の主体的な活動  時間や遊び時間を確保する。

 これらの意図から,このブロック式の生活時勢は,先の教育目標や指導の 重点を非常に意識した形態と考えることができる。すなわち,子どもの「主 体性」を日常的・体験的に養える学校生活の場を保障すること,子どもの様 々な適性や関心に応じる多様な学習活動(学習形態)の場を保障することな どが意図された,「子どもの側に立つ」生活時程と言うことができよう。

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