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UNIX クライアントのリストア

ドキュメント内 Veritas NetBackup™ ログリファレンスガイド (ページ 78-126)

リストアを開始する前に、クライアントの bplist プログラムを使ってバックアップイメージ で利用可能なファイルをリストするファイルカタログを参照し、目的のファイルを選択しま す。bplist をコマンドラインから直接開始することができます。これにより、NetBackup のユーザーインターフェースプログラムがこれを使用できます。

ファイルリストを取り込むために、bplist は問い合わせをマスターサーバーの Request デーモン (bprd) に送信します (図 4-3を参照)。Request デーモンはその後で bpdbm に情報を問い合わせてクライアントの bplist に伝送します。

図 4-3 リストの処理 - UNIX クライアント

マスター サーバー

クライアン トサーバー ファイルリスト ファイルリスト

問い合わせ 問い合わせ

コマンド ライン NetBackup

ユーザー インターフェース

bplist

bpdbm bprd

ファイル データベース

リストアの処理手順は、(示される順序で) 次のように実行されます。

リストアを開始すると、NetBackup によってクライアントの bprestore プログラムが起 動され、そのプログラムによって要求が Request デーモン bprd に送信されます。こ の要求によって、ファイルおよびクライアントが識別されます。その後、NetBackup Request デーモンによって、bpcd (NetBackup Client デーモン) を使用して Backup Restore Manager (bpbrm) が起動されます。

メモ: Backup Exec イメージをリストアする場合は、クライアントで bpbrm が mtfrd で はなく nbtar を起動します。サーバープロセスは、NetBackup のリストアの場合と同 じです。

対象のデータが存在するディスクデバイスまたはテープデバイスがマスターサーバー に接続されている場合、マスターサーバーで、bprd によって Backup Restore Manager が起動されます。そのディスクユニットまたはテープユニットがメディアサー バーに接続されている場合、そのメディアサーバーで、bprdによって Backup Restore Manager が起動されます。

この Backup Restore Manager が bptm を起動し、クライアントデーモン (bpcd) を 使ってクライアントの NetBackup nbtarとサーバーの bptm 間の接続を確立します。

テープの場合: bptm プロセスによって、イメージカタログに基づいて、リストアに必要 なメディアが特定されます。その後、bptmによって、必要なメディアの nbrbからの割 り当てが nbjm を介して要求されます。さらにその後、nbjm から mds(nbemm) の一

第 4 章 リストアプロセスおよびログ記録 79 UNIX クライアントのリストア

部) へリソースが要求され、nbemm によってメディアが割り当てられ、適切なドライブ (テープメディア用) が選択されて割り当てられます。

bptm から ltid に対して、ドライブへのテープのマウントが要求されます。

ディスクの場合: ディスクは本質的に同時アクセスをサポートするため、bptm は nbrb に対して割り当てを要求する必要はありません。bptm はシステムディスクマネージャ に対する読み込み要求でファイルパスを使います。

bptm 2つの方法の1つのクライアントにイメージを指示します。サーバーがサーバー

自体をリストアする (サーバーおよびクライアントが同じホストに存在する) 場合は、

nbtar によって共有メモリから直接データを読み込みます。サーバーが別のホストに

存在するクライアントをリストアする場合は、bptm の子プロセスが作成され、このプロ セスによってクライアントの nbtar にデータが送信されます。

メモ: バックアップイメージ全体ではなく、リストア要求を満たすために必要なイメージ の一部だけがクライアントに送信される場合もあります。

NetBackupnbtarプログラムによって、クライアントディスクにデータを書き込みます。

メモ: NetBackup が動作するには、PBX が実行されている必要があります (PBX は次の 図には示されていません)。PBX 問題を解決する方法について詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』を参照してください。

Windows クライアントのリストア

NetBackup では、UNIX クライアントの場合と同様の操作が Windows クライアントでもサ

ポートされています。

次に、リストア処理に関連する Windows プロセスを示します。

NBWIN は、クライアントのユーザーインターフェースプログラムです。bpbackup 機能 および bparchive 機能が NBWIN に統合されています。

BPINETD の役割は、UNIX クライアントの inetd と同じです。

NetBackup Client デーモンは BPCD と呼ばれます。

TAR32 は Windows 版 NetBackup の一部で、その役割は UNIX の NetBackup nbtar と同じです。

メモ: Backup Exec イメージのリストアを行う場合は、クライアント上では、bpbrmによって tar32.exe ではなく mtfrd.exe が起動されます。サーバープロセスは、NetBackup の リストアの場合と同じです。

サーバープロセスは、UNIX の場合と同じです。

図 4-4 に、これらの操作に関連するクライアントプロセスを示します。

図 4-4 リストア: Windows クライアントの場合

マスター サーバー

メディア サーバー

クライアント サーバー バックアップイメージ nbwin

NetBackup ユーザーイン ターフェース

bprd

bpbrm

bptm bpinetd

bpcd

tar32

クライアント ディスク

リストアログについて

リストアで発生した問題を診断するためのさまざまなログがあります。リストアプロセスの動 作の仕組みを理解することは、特定の問題に対処するためにどのログを確認すべきかを 判断するのに役立つ最初のステップです。

サポートが必要な場合は、テクニカルサポートにログを送信してください。

p.82 の 「テクニカルサポートへのリストアログの送信」 を参照してください。

リストアエラーのレビューで使われる共通のログファイルは次のとおりです。

第 4 章 リストアプロセスおよびログ記録 81 リストアログについて

p.153 の 「bprd のログ」 を参照してください。

p.153 の 「bprestore のログ」 を参照してください。

p.158 の 「PBX のログ」 を参照してください。

p.160 の 「vnetd のログ」 を参照してください。

p.152 の 「bpdbm のログ」 を参照してください。

p.152 の 「bpjobd のログ」 を参照してください。

p.151 の 「bpbrm のログ」 を参照してください。

p.154 の 「bptm のログ」 を参照してください。

p.159 の 「tar ログ」 を参照してください。

p.155 の 「nbjm のログ」 を参照してください。

p.156 の 「nbrb のログ」 を参照してください。

p.155 の 「nbemm のログ」 を参照してください。

p.154 の 「ltid のログ」 を参照してください。

p.159 の 「reqlib のログ」 を参照してください。

p.159 の 「robots のログ」 を参照してください。

p.150 の 「acsssi のログ」 を参照してください。

p.74 の 「リストアプロセス」 を参照してください。

テクニカルサポートへのリストアログの送信

リストアで問題が発生した場合は、問題のレポートおよび関連するログをテクニカルサポー トに送信して支援を依頼できます。

p.96 の 「合成バックアップの問題レポートに必要なログ」 を参照してください。

メモ: 統合ログの診断レベルをデフォルトレベルの 6 に設定することをお勧めします。

表 4-1 特定のリストア問題で収集するログ 収集するログ

問題の種類

デバッグレベル 5 の nbjm ログ

デバッグレベル 1 の nbemm ログ

デバッグレベル 4 の nbrb ログ

詳細 1 のbpdbm ログ

詳細 5 のbprd ログ

詳細 5 の bpbrm ログ

詳細 5 の tar ログ

詳細 5 の bpcd ログ

問題がメディアまたはドライブの場合は、サポートは以下のログも 必要とします

reqlib ログ

daemon ログ

robots ログ

acsssi ログ (UNIX のみ) テープのリストアジョブの問題

詳細 1 のbpdbm ログ

詳細 5 のbprd ログ

詳細 5 の bpbrm ログ

詳細 5 の bptm ログ

詳細 5 の bpdm ログ

詳細 5 の tar ログ

詳細 5 の bpcd ログ ディスクのリストアジョブの問題

第 4 章 リストアプロセスおよびログ記録 83 テクニカルサポートへのリストアログの送信

高度なバックアップおよびリ ストア機能

この章では以下の項目について説明しています。

SAN クライアントファイバートランスポートのバックアップ

SAN クライアントファイバートランスポートのリストア

ホットカタログバックアップ

ホットカタログのリストア

合成バックアップ

SAN クライアントファイバートランスポートのバックアップ

次に、SAN クライアントのバックアッププロセスを示します。

SAN クライアントの機能によって、ディスクへのバックアップ時に、NetBackup メディア サーバーと SAN 接続された NetBackup クライアントとの間でデータを高速に移動でき ます。バックアップデータは、SAN 接続されたクライアントからメディアサーバーへ、ファ イバーチャネル接続を使用して送信されます。

FT Service Manager (FSM) は、SAN クライアントの一部としてマスターサーバー内に 存在するドメインレイヤーサービスです。FSM は、SAN クライアントリソースの検出、構 成、イベントの監視を行います。FSM はクライアントとメディアサーバーからファイバーチャ ネル情報を収集し、NetBackup リレーショナルデータベース (NBDB) に情報をポピュ レートします。FSM は NBDB のサブプロセスとして動作して NBDB のログにログメッセー ジを書き込みます。FSM は、nbftclntクライアント上の NetBackup プロセスやメディア サーバー上の nbftsrvr プロセスと相互作用します。

5

図 5-1 SAN クライアントのバックアッププロセスのフロー

Master Server

Media Server

Client Server

Control Path Data Path

(2) bpdbm (2) nbpem (1) bprd

(3) nbrb (3,4) nbjm (1) nbemm

bpbackup (script)

(1) NetBackup User Interface or

command line

(6) bpcd

(6,10) bpbkar/

bkar32

Shared memory

(7,10) nbftclnt (4) bpcd

(5,6) bpbrm

(5,9,10) bptm (parent)

(7,8) nbftsrvr Shared

memory

Client Disk

Disk STU NBDB (master)

SAN クライアントのバックアッププロセスの処理手順は次のとおりです。

SAN クライアントのバックアップ手順

1

NetBackup マスターサーバーまたはプライマリクライアントがバックアップを開始し

ます。NetBackup Request デーモン (bprd) は、NetBackup Policy Execution

Manager (nbpem) にバックアップ要求を送信します。nbpem はポリシー構成を処理

します。

nbpem、nbjm、nbrb、nbemmなど、その他のすべてのデーモンおよびプログラムは、

必要に応じて起動されます。

2

Policy Execution Manager サービス (nbpem) によって、次の操作が実行されます。

bpdbm からポリシーリストが取得されます。

スケジュールが設定されたすべてのジョブの作業リストが作成されます。

各ジョブの実行時間が計算されます。

第 5 章 高度なバックアップおよびリストア機能 85 SAN クライアントファイバートランスポートのバックアップ

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