Tomcat ログファイルは、次の場所にあります (マスターサーバー上のみ)。
UNIX の場合: usr/openv/wmc/webserver/logs
Windows の場合: install_path¥NetBackup¥wmc¥webserver¥logs Tomcat ログファイルの詳細度は調整できません。
Tomcat ディレクトリには、catalina.log、nbwmc.log などのログファイルと、Tomcat の 問題のトラブルシューティングに不可欠なその他のログが含まれます。さらに、このディレ クトリには、.hprof で終わる Tomcat Java ヒープダンプや、hs_err で始まるファイル名 を持つ Java ダンプが含まれる場合があります。Tomcat や nbwmcの起動の問題やクラッ
シュの発生に伴ってこれらのファイルが作成される場合は、影響を受ける時間枠のファイ ルも収集する必要があります。
NetBackup Web サービスのログ記録
NetBackup Web サービスのログは、次の場所にあります (マスターサーバー上のみ)。
UNIX の場合: usr/openv/logs/nbwebservice
Windows の場合: install path¥netbackup¥logs¥nbwebservice
このログディレクトリには、Web サービスのオリジネータのログファイルが含まれています。
次のログファイルが含まれますが、これらに制限されるものではありません。
表 10-1 Web サービスの OID とログファイル 説明 ログファイル
オリジ ネータ ID
NetBackup Web サービス nbwebservice¥nbwebservice
439
NetBackup セキュリティサービス (セキュリティ Web アプリ)
nbwebservice¥security 466
NetBackup ホスト Web サービス (ホスト Web アプリ)
nbwebservice¥hosts 482
NetBackup 構成管理サービス (Web アプリ) nbwebservice¥nbconfigmgmt
483
NetBackup ゲートウェイサービス (Web アプ リ)
nbwebservice¥nbgateway 484
NetBackup WebSocket サービス (NBWSS) (Web アプリ)
nbwebservice¥nbwss 485
NetBackup カタログ Web サービス (Web ア プリ)
nbwebservice¥nbcatalogws 487
NetBackup の役割に基づくアクセス制御 (RBAC) Web サービス (Web アプリ) nbwebservice¥nbrbac
488
NetBackup 管理 Web サービス (Web アプ リ)
nbwebservice¥nbadminws 489
オリジネータ ID (OID) を使ったプロセスのログ記録は、NetBackup¥bin に配置されて いる vxlogcfg コマンドを使用して増やしたり減らしたりできます。このコマンドは、以前 のプロセスそれぞれについて、ログ記録を追加または削除するために使用できます。次 に示す、OID 439 を使用する例を参照してください。
第 10 章 NetBackup の安全な通信のログ記録 129 NetBackup Web サービスのログ記録
ログ記録を追加するには、-a (追加) オプションを指定して次のコマンドを使用します。
vxlogcfg -a -p NB -o 439 -s DebugLevel=6
ログ記録を削除するには、-r (削除) オプションを指定して次のコマンドを使用します。
vxlogcfg -r -p NB -o 439 -s DebugLevel=6
問題がすぐに再び発生する場合は、デフォルトのログファイル設定を 6 に構成し、その 後、状況に合わせて設定を 1 に減らすほうが簡単なことがあります。次に例を示します。
ログ記録を増やすには、次のコマンドを使用します。
vxlogcfg -a -p NB -o Default -s DebugLevel=6 ログ記録を減らすには、次のコマンドを使用します。
vxlogcfg -a -p NB -o Default -s DebugLevel=1
メモ: 前述の例で、-a オプションを両方のコマンドに追加したのは、デフォルトのログ記 録を削除せずに、デバッグレベルのみをデフォルトレベルの 1 に変更するためです。
注意: 変更が実装されるまで 1 分かかる場合があるため、ログファイルのログレベルを変 更した後は、必ず最低 1 分は待つようにします。
ファイルシステムがログでいっぱいになる可能性があるため、高いレベルのログ記録を長 期間設定したままにしないでください。
OID がデフォルトで 0 に設定されている場合、デフォルトのログレベルが変更されても影 響を受けません。これらの OID は、次のとおりです。
■ 156: NetBackup ACE/TAO。これによって、ACE/TAO 呼び出しを使用する必要が
あるすべてのプロセスに対してログ記録されます。
■ 486: NetBackup プロキシヘルパー。これによって、統合された nbpxyhelper ログ
ファイルにログ記録されます。p.132 の 「NetBackup プロキシヘルパーのログ記録」
を参照してください。
コマンドラインのログ記録
コマンドラインのログは、次の場所にあります (任意のマスター、メディア、またはクライア ントサーバー)。
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/nbcert Windows の場合: install path¥netbackup¥logs¥nbcert
nbcertログファイルには、証明書の自動更新中などの、アプリケーションから手動または 自動で実行されるすべての nbcertcmd コマンドが記録されます。nbcertcmd を使用し て再現される可能性のある問題が発生した場合は、問題をトラブルシューティングするた めに、bp.confファイルまたはレジストリ VERBOSE の設定を 5 に増やす必要があります。
ログレベルを増やすには、次のコマンドを使用します。
echo VERBOSE = 5 | nbsetconfig
NetBackup cURL のログ記録
cURL を呼び出すすべてのプロセスまたはデーモンは、すべてのマスター、メディア、ま たはクライアントサーバー上で cURL メッセージを記録します。cURL 呼び出しを使用す るデーモンやプロセスの cURL メッセージを表示する必要がある場合は、NetBackup cURL のログ記録を増やす必要があります。
cURL のログ記録はデフォルトでは無効になっていますが、次のコマンドを使用して有効
にできます。
echo ENABLE_NBCURL_VERBOSE=1 | nbsetconfig
メモ: NetBackup cURL のログ記録はオンまたはオフにでき、安全な通信に関連する問 題が発生したすべての NetBackup クライアントとサーバーで有効にできます。
Java のログ記録
Java のログ記録は、Java が実行されている任意のマスター、メディア、またはクライアン トサーバーで発生する可能性があります。Java コンソールにログインできない場合に、
nbwmc と安全な通信に関する多くの問題が明らかになります。この場合は、PC やマス ターサーバー上など、コンソールを起動している場所に対するログファイルを収集するこ とをお勧めします。p.167 の 「NetBackup 管理コンソールの問題をトラブルシューティン グするときのログの設定と収集」 を参照してください。
埋め込み認証クライアント (EAT) のログ記録
埋め込み認証クライアント (EAT) のログ記録は、マスターサーバー上でのみ発生します。
認証サービス (AT) の呼び出しを実行するすべてのプロセスまたはデーモンで、これらの メッセージが記録されます。NetBackup 8.1 では、AT ログが有効な場合に、認証 (nbatd) ログの内容を、nbatd と連携するすべての NetBackup プロセスに追加できます。AT ロ グを有効にするには、次のコマンドを使用します。
echo EAT_VERBOSE=5 | nbsetconfig
第 10 章 NetBackup の安全な通信のログ記録 131 NetBackup cURL のログ記録
有効なログのレベルは、0 から 5 です。
EAT のログ記録を無効にするには、次のコマンドを使用します。
echo EAT_VERBOSE=0 | nbsetconfig
認証サービス (AT) のログ記録
認証サービス (AT) のログファイルは、次の場所にあります (マスターサーバー上のみ)。
UNIX の場合: /usr/openv/logs/nbatd
Windows の場合: install path¥netbackup¥logs¥nbatd OID 18 ログ記録を増やすには、次のコマンドを使用します。
vxlogcfg -a -p NB -o 18 -s DebugLevel=6 ログを削除するには、次のコマンドを使用します。
vxlogcfg -r -p NB -o 18 -s DebugLevel=6