Supervisor Engine 2 のコンソール ポートの信号およびピン割り当て
Cisco 7600 シリーズルータに付属のアクセサリボックスには、コンソールポートにコンソール(端
末エミュレーションソフトウェアが稼働している ASCII 端末または PC)またはモデムを接続する ために必要なケーブルおよびアダプタが含まれています。アクセサリ ボックスに含まれているもの は、次のとおりです。
• RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル
• RJ-45/DB-9 メス型 DTE アダプタ([Terminal] ラベル)
• RJ-45/DB-25 メス型 DTE アダプタ([Terminal] ラベル)
• RJ-45/DB-25 オス型 DCE アダプタ([Modem] ラベル)
これらのケーブルおよびアダプタは、Cisco 2500 シリーズ ルータおよびその他のシスコ製品に付属 しているものと同じです。
コンソール ポート モード スイッチ
Supervisor Engine 2 の前面パネルにあるコンソールポートモードスイッチを使用すると、次のよう
に、コンソール ポートに端末またはモデムを接続できます。
(注) コンソール ポート モード スイッチを押すには、ボールペンの先など、細く尖ったものを使用して ください。このスイッチは in の位置に合わせた状態で出荷されます。
• モード 1 ― スイッチが in の位置。このモードは、RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと DTE アダプタ([Terminal] のラベル)を使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用し ます。
RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと DCE アダプタ([Modem] のラベル)でコンソール ポー トにモデムを接続する場合も、このモードを使用します。
「コンソールポートモード 1 の信号およびピン割り当て」(p.B-4)を参照してください。
• モード 2 ― スイッチが out の位置。このモードは、Catalyst 5000 ファミリー Supervisor Engine 3 のコンソール ケーブルおよび端末接続に適したアダプタでコンソール ポートに端末を接続す る場合に使用します(ケーブルおよびアダプタは付属外)。
「コンソール ポート モード 2 の信号およびピン割り当て」(p.B-6)を参照してください。
ロールオーバー ケーブルの識別
ケーブルの両端を比較すると、ロールオーバーケーブルを識別できます。ケーブルの両端を、タブ を裏側にして両手で並べて持ったときに、左のプラグの外側にあるピンに接続されたワイヤと、右 のプラグの外側にあるピンに接続されたワイヤとが、同じ色になります(図 B-1 を参照)。シスコ システムズから購入したケーブルの場合、一方のコネクタではピン 1 が白で、もう一方のコネクタ ではピン 8 が白です(ロールオーバーケーブルは、ピン 1 とピン 8、ピン 2 とピン 7、ピン 3 とピ ン 6、ピン 4 とピン 5 が反転しています)。
図B-1 ロールオーバー ケーブルの識別
コンソール ポート モード 1 の信号およびピン割り当て
ここでは、モード 1(コンソール ポートのモード スイッチが in の位置)のコンソール ポートにつ いて、信号およびピン割り当てを示します。
DB-9 アダプタ(PC との接続用)
端末エミュレーション ソフトウェアが稼働している PC にコンソール ポートを接続するには、
RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと RJ-45/DB-9 メス型 DTE アダプタ([Terminal] のラベル)を 使用します。表B-3 に、非同期シリアルコンソールポート、RJ-45/RJ-45 ロールオーバーケーブル、
RJ-45/DB-9 メス型 DTE アダプタのピン割り当てを示します。
1 8
H3824
1 8
表B-3 ポート モード 1:コンソール ポートの信号およびピン割り当て(DB-9 アダプタ)
コンソール ポート
RJ-45/RJ-45
ロールオーバー ケーブル
RJ-45/DB-9
端末アダプタ コンソール装置
信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-9 ピン 信号
RTS 11
1. ピン 1 はピン 8 に内部で接続されています。
8 8 CTS
DTR 2 7 6 DSR
TxD 3 6 2 RxD
アース 4 5 5 アース
アース 5 4 5 アース
RxD 6 3 3 TxD
DSR 7 2 4 DTR
CTS 81 1 7 RTS
付録B ケーブル仕様
Supervisor Engine 2 のコンソール ポートの信号およびピン割り当て
DB-25 アダプタ(端末との接続用)
コンソール ポートに端末を接続するには、RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと RJ-45/DB-25 メ ス型 DTE アダプタ([Terminal] のラベル)を使用します。表 B-4 に、非同期シリアル コンソール ポート、RJ-45/RJ-45 ロールオーバーケーブル、RJ-45/DB-25 メス型 DTE アダプタのピン割り当て を示します。
モデム アダプタ
コンソール ポートにモデムを接続するには、RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブルと RJ-45/DB-25 オス型 DCE アダプタ([Modem] のラベル)を使用します。表 B-5 に、非同期シリアル AUX ポー ト、RJ-45/RJ-45 ロールオーバーケーブル、RJ-45/DB-25 オス型 DCE アダプタのピン割り当てを示 します。
表B-4 ポート モード 1:コンソール ポートの信号およびピン割り当て(DB-25 アダプタ)
コンソール ポート
RJ-45/RJ-45
ロールオーバー ケーブル
RJ-45/DB-25
端末アダプタ コンソール装置
信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-25 ピン 信号
RTS 11
1. ピン 1 はピン 8 に内部で接続されています。
8 5 CTS
DTR 2 7 6 DSR
TxD 3 6 3 RxD
アース 4 5 7 アース
アース 5 4 7 アース
RxD 6 3 2 TxD
DSR 7 2 20 DTR
CTS 81 1 4 RTS
表B-5 ポート モード 1:コンソール ポートの信号およびピン割り当て(モデム アダプタ)
コンソール ポート
RJ-45/RJ-45
ロールオーバー ケーブル
RJ-45/DB-25
モデム アダプタ モデム
信号 RJ-45 ピン RJ-45 ピン DB-25 ピン 信号
RTS 11
1. ピン 1 はピン 8 に内部で接続されています。
8 4 RTS
DTR 2 7 20 DTR
TxD 3 6 3 TxD
アース 4 5 7 アース
アース 5 4 7 アース
RxD 6 3 2 RxD
DSR 7 2 8 DCD
CTS 81 1 5 CTS
コンソール ポート モード 2 の信号およびピン割り当て
ここでは、モード 2(コンソール ポートのモード スイッチが out の位置)のコンソール ポートにつ いて、信号およびピン割り当てを示します。表B-6 を参照してください。
表B-6 コンソール ポートのピン割り当て(ポート モード スイッチが out の位置)
コンソール ポート コンソール装置
ピン(信号) 入出力
1(RTS)1
1. ピン 1 はピン 8 に内部で接続されています。
出力
2(DTR) 出力
3(RxD) 入力
4(GND) アース
5(GND) アース
6(TxD) 出力
7(DSR) 入力
8(CTS)1 入力
A P P E N D I X
C
OSM メモリのアップグレード
この付録では、オプティカルサービスモジュール(OSM)のメモリをアップグレードする手順に ついて説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
• 安全上の注意(p.C-1)
• 必要な工具(p.C-2)
• OSMメモリのアップグレード(p.C-2)
安全上の注意
誤って行うと危害が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警 告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作 業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
静電気防止用リスト ストラップ警告
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してくださ い。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
必要な工具
OSM上のメモリをアップグレードするには、次の工具が必要です。
• 静電気防止用マットまたは静電気防止材
• No.1 プラスドライバ
• 3/16 インチのマイナスドライバ
• 静電気防止用の器具またはすべてのアップグレードキット、Field-Replaceable Unit(FRU)、お よびスペア製品に付属の使い捨て静電気防止用リストストラップ
モジュールまたはスーパーバイザ エンジンを扱う際は、必ず静電気防止用リスト ストラップまた はアース器具などを使用して、Electrostatic Discharge(ESD; 静電気放電)を防止してください。ESD の詳細については、『Site Preparation and Safety Guide』の「Preventing ESD」の説明を参照してくだ さい。
OSM メモリのアップグレード
ここでは、OSM上のメモリの取り外しおよび交換の手順について説明します。
OSM上のSynchronous Dynamic Random-Access Memory(SDRAM; 同期ダイナミック RAM)は、1 つの Small Outline Dual Inline Memory Module(SODIMM)内に組み込まれています(図C-1を参照)。
OSM のデフォルトのメモリ構成は 64 MB で、Error Checking and Correction (ECC[1 ビット エラー の検出と訂正、2 ビットエラーの検出])機能が備わっています。このメモリは、128 MB、256 MB、
または 512 MB にアップグレードできます。
(注) 使用できるのは、100 MHz SDRAM SODIMM のみです。SODIMM 上に、シスコ部品番号が記載さ れています。
注意 ESD による損傷を防ぐため、SODIMM を取り扱う際はカードの端だけを持ってください(図 C-3
を参照)。取り外した SODIMM は、静電気防止用マットの上に置くか、静電気防止用容器に収納 してください。
付録C OSM メモリのアップグレード
OSMメモリのアップグレード
SODIMM の取り外し
警告 システムの動作時には、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーがかかっています。保守時 には注意してください。
既存の SODIMM を取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ESD による損傷を防止するために必要な対策を講じてください。
ステップ 2 システムから OSM を取り外します(取り外しの手順は、「スーパーバイザエンジンまたはモジュー ルの取り外し」[p.3-14] を参照)。
ステップ 3 OSMを静電気防止用マットまたはパッド上に置きます。
ステップ 4 SODIMM の位置を確認します(図C-1 を参照)。
図C-1 SDRAM SODIMM の位置— OSM
WS-X5530 STATUS
LINE LINE
1
1
1 2 3 4 5 6 7 8
2 LINE LINE
LINK
RESET CARRIER
ALARM
3 4
2
3 4
SDRAM SODIMM
48064
ステップ 5 取り外す SODIMM のスプリングクリップを外し、SODIMM をソケットから解除します(図C-2 を 参照)。
図C-2 SODIMM のスプリング クリップの解除
ステップ 6 SODIMM の両端がソケットから解除されたら、親指と人差し指で SODIMM の両端を持ち、ソケッ
トから SODIMM を完全に引き出します。SODIMM を取り扱う際は、端だけを持ってください。メ
モリ モジュール、ピン、またはトレース(SODIMM のコネクタ側の金属フィンガ)には手を触れ ないでください。
ステップ 7 静電破壊を防ぐため、SODIMM を静電気防止用容器に収納します。
これで、SODIMM の取り外しは完了です。次に、新しい SODIMM の取り付け手順について説明し ます。
48065