1時間値の1日平均値の最大値 m g/ m
3
0. 031 0. 010 0. 012 0. 003 0. 1 以下
3)粉じん
測定結果は、表5- 1- 9に示すとおりである。
表5- 1- 9 粉じん調査結果 粉じん調査結果
秋季調査 冬季調査 春季調査 夏季調査
項目 単位
建設 予定地
類似 施設 1
建設 予定地
類似 施設 1
建設 予定地
類似 施設 1
建設 予定地
類似 施設 2 粉じん mg/ m
3
0. 24 0. 30 0. 12 0. 23 0. 20 0. 18 0. 15 0. 12
第3節 予測
大気質の影響は、施設の稼働による粉じんの影響及び廃棄物等運搬車両による影響が考えられ、こ れらの大気汚染が周辺地域に及ぼす影響について予測した。
1.施設稼働の影響 1)予測方法
『廃棄物処理施設生活環境影響調査指針』に『粉じんの飛散の程度を定量化する知見は十分 に整備されていない。したがって、類似事例の引用や地域の気象特性を踏まえた上で、防じん 対策を考慮した定性的な予測を行う』と粉じんの予測の基本的な考え方が示されている。
建設予定地(施設等が無く、粉じん発生施設がない状態)と類似施設(計画施設と同等な施 設であり、施設が稼動している状態)で粉じん調査の 4 季調査を行い、濃度の比較を行った。
2)予測結果
建設予定地(施設等が無く、粉じん発生施設がない状態)と類似施設(計画施設と同等な施 設であり、施設が稼動している状態)で粉じん調査の 4 季調査の平均はそれぞれ 0. 18mg/ m
3
、 0. 21mg/ m
3
であり、0. 03mg/ m
3
の差であった。
2.廃棄物等運搬車両による影響
『廃棄物処理施設生活環境影響調査指針』に『廃棄物運搬車両の走行による影響について、年 間の平均的な影響を予測する長期平均濃度予測を行う。気象の状態をモデル化し、数値シミュレ ーション等により定量的な予測を行う。』と示されている。また、同指針に予測手順で拡散式にプ ルーム式、パフ式若しくはJ EA 式を用いると示されている。本報告書の予測にはプルーム式、パ フ式を用いて交通量(バックグランド交通量+事業関連交通量)による建設予定地周辺道路での 二酸化窒素濃度及び浮遊粒子状物質を予測を行った。
1)予測手法の概要
排出源は点煙源の連続(線煙源)とし、有風時にはプレーム式を、弱風時にはパフ式を用い る。
(1)有風時(風速 1m/ s を越える場合)
C(x, y, z )={Q/ (2π ・u・δ y・δ z)}{exp(- y
2
/ 2δ y
2
)}[exp{- (z +H)
2
/ 2δ z
2
} + exp{- (z +H)
2
/ 2δ
z 2
}] ここで、
C(x, y, z ):(x, y, z )地点における濃度(ppm)(SPMの場合は(mg/ m
3
)) Q:点煙源の排出量(mL/ s )(SPMの場合は(mg/ m
3
)) u:平均風速(m/ s )
H:排出源の高さ(m)
δ y・δ z :水平(y)、鉛直(z )方向の拡散幅(m) x:風向に沿った風下距離(m)
y:x 軸に直角な水平距離(m)
z :x 軸に直角な鉛直距離(m)
(2)弱風時(風速 1m/ s 以下の場合)
C(x, y, z )={Q/ (2π )
3/ 2
・α
2
・γ }[{1- exp( l / t
0 2
)/ 2l }+{1- exp(- m/ t
0 2
)/ 2m] ここで、
C(x, y, z ):(x, y, z )地点における濃度(ppm) Q:点煙源の排出量(mL/ s )
u:平均風速(m/ s ) H:排出源の高さ(m)
δ y・δ z :水平(y)、鉛直(z )方向の拡散幅(m) x:風向に沿った風下距離(m)
y:x 軸に直角な水平距離(m) z :x 軸に直角な鉛直距離(m) l :1/ 2{(x
2
+y
2
)/ α
2
+(z - H)
2
/ γ
2
} m:1/ 2{(x
2
+y
2
)/ α
2
+(z +H)
2
/ γ
2
}
2)拡散幅等の設定
有風時及び弱風時の拡散計算に用いる拡散幅等については、それぞれプルームモデル及びパ フモデルに使用する拡散幅として従来から用いられているパスキルーギフォードとターナーの パラメーターを参考として、また道路近傍で自動車の走行による攪拌混合を考慮し、さらに道 路沿道での実測結果から以下のように設定する。
(1)有風時に使用する拡散幅等
① 鉛直方向に使用する拡散幅(δ z )
δ z =1. 5+0. 31・L
0. 83
ただし、
L: 車道部端からの距離(L=x- W/ 2)(m) X: 風向に沿った風下距離(m)
なお、X<W/ 2 の場合はδ z =1. 5 とする。
② 水平方向の拡散幅等
δ y=W/ 2+0. 46・L0. 81
なお、X<W/ 2 の場合はδ y=W/ 2 とする。
(2)弱風時に使用する拡散幅等
① 初期拡散幅に相当する時間(t0)
t
0=W/ 2α
ただし、
W: 車道部幅員(m)
α:以下に示す拡散幅に関する係数
② 拡散幅に関する係数(α 、γ ) α=0. 3
γ =0. 18(昼間)、0. 09(夜間)
ただし、昼間は午前 7 時から午後 7 時までを、夜間は午後 7 時から午前 7 時までを原則 とする。
3)予測地点
予測地点を図5- 1- 1に、予測断面を図5- 1- 3に示す。
予測地点
道路 3. 0m 3. 0m
道路 3. 0m 1. 5m
図5- 1- 3 予測断面
4)予測時期は施設の供用開始である平成 25 年とする。
5)交通量
(1)バックグランド交通量
バックグランド交通量は、予測地点付近の現況調査の値を用いた。
バックグランド交通量の合計は表5- 1- 10 に示すとおりである。
表5- 1- 10 事業関連交通量
大型車(台)
合計 207
(2)将来交通量
将来交通量は表5- 1- 11 に示すとおりである。
将来交通量はバックグランド交通量に事業関連交通量を加えたものとした。
なお、予測年度が平成 25 年度であるため、バックグランド交通量の伸びは考慮しないこ ととした。
表5- 1- 11 将来交通量 バックグランド
交通量
事業関連交通量 将来交通量
時間 小型車
(台)
大型車
(台)
大型車
(往路)
(台)
大型車
(復路)
(台)
小型車
(台)
大型車
(台)
00: 00〜01: 00 0
0 0 0 0 0
01: 00〜02: 00 1
0 0 0 1 0
02: 00〜03: 00 0
0 0 0 0 0
03: 00〜04: 00 0
0 0 0 0 0
04: 00〜05: 00 0
0 0 0 0 0
05: 00〜06: 00 1
0 0 0 1 0
06: 00〜07: 00 3
0 0 0 3 0
07: 00〜08: 00 7
1 0 0 7 1
08: 00〜09: 00 8
0 21 0 8 21
09: 00〜10: 00 7
0 22 21 7 43
10: 00〜11: 00 4
0 35 22 4 57
11: 00〜12: 00 5
0 25 35 5 60
12: 00〜13: 00 4
0 0 25 4 25
13: 00〜14: 00 5
0 26 0 5 26
14: 00〜15: 00 4
0 28 26 4 54
15: 00〜16: 00 5
0 20 28 5 48
16: 00〜17: 00 4
0 30 20 4 50
17: 00〜18: 00 7
0 0 30 7 30
18: 00〜19: 00 8
0 0 0 8 0
19: 00〜20: 00 4
0 0 0 4 0
20: 00〜21: 00 3 0 0 0 3 0
21: 00〜22: 00 3 0 0 0 3 0
22: 00〜23: 00 1 0 0 0 1 0
23: 00〜24: 00 0 0 0 0 0 0
合 計 84
1 207 207 84 415
6)汚染物質排出量
自動車排出係数は『廃棄物処理施設生活環境影響調査指針』にも示されているように『道路 環境影響評価の技術手法 第2巻』(財団法人 道路環境研究所)より表5- 1- 12 に示すよう に設定した。
表5- 1- 12 自動車排出係数
車種 小型車 大型車
窒素酸化物(g/ ( km・台) 0. 064 1. 15 浮遊粒子状物質(g/ ( km・台) 0. 004 0. 060 注)走行速度は、50km/ h(法定速度)
排出係数及び交通条件から、次式により表5- 1- 13 に示す時間別平均排出量を求める。
2
Qt =Vw(1/ 3600)(1/ 1000)Σ (Ei × Ni t ) i =1
ただし、
Qt :時間別平均排出量(ml / (m・s ))又は(mg/ (m・s )) Ei : 車種別排出係数(g/ ( km・台) )
Ni t : 車種別時間別交通量(台/ h)
Vw: 体積換算係数(mL/ g)又は(mg/ (m・s )) Nox については 20℃、1 気圧で 523ml / g
SPMについては 1000mg/ g
表5- 1- 13 時間別平均排出量 窒素酸化物
事業関連排出量
(ml / m・s )
浮遊粒子状物質 事業関連排出量
(mg/ m・s ) 時間
現況 将来 現況 将来
00: 00〜01: 00 0. 0000000 0. 0000000 0. 000000 0. 000000 01: 00〜02: 00 0. 0000093 0. 0000093 0. 000001 0. 000001 02: 00〜03: 00 0. 0000000 0. 0000000 0. 000000 0. 000000 03: 00〜04: 00 0. 0000000 0. 0000000 0. 000000 0. 000000 04: 00〜05: 00 0. 0000000 0. 0000000 0. 000000 0. 000000 05: 00〜06: 00 0. 0000093 0. 0000093 0. 000001 0. 000001 06: 00〜07: 00 0. 0000279 0. 0000279 0. 000003 0. 000003 07: 00〜08: 00 0. 0000811 0. 0000811 0. 000024 0. 000024 08: 00〜09: 00 0. 0000744 0. 0004105 0. 000009 0. 000340 09: 00〜10: 00 0. 0000651 0. 0007534 0. 000008 0. 000686 10: 00〜11: 00 0. 0000372 0. 0009494 0. 000005 0. 000903 11: 00〜12: 00 0. 0000465 0. 0010069 0. 000005 0. 000952 12: 00〜13: 00 0. 0000372 0. 0004374 0. 000005 0. 000399 13: 00〜14: 00 0. 0000465 0. 0004627 0. 000005 0. 000416 14: 00〜15: 00 0. 0000372 0. 0009016 0. 000005 0. 000857 15: 00〜16: 00 0. 0000465 0. 0008150 0. 000005 0. 000763 16: 00〜17: 00 0. 0000372 0. 0008376 0. 000005 0. 000793 17: 00〜18: 00 0. 0000651 0. 0005454 0. 000008 0. 000481 18: 00〜19: 00 0. 0000744 0. 0000744 0. 000009 0. 000009 19: 00〜20: 00 0. 0000372 0. 0000372 0. 000005 0. 000005
7)気象条件
風向・風速については、4 季の現況調査のデータを整理し、各時間毎の平均風向出現頻度を求め た。用いた気象観測データは表5- 1- 14 に示すとおりである。
ただし、風速については、現況調査 10mで実施したが、車両の排気ガス排出口の高さに対応す る地上 1mの風速に補正して用いることとし、風速の高度補正は以下に示すべき法則を用いて推定 した。
U=U0(H/ H0)α
U:高さ H(m)の推定風速(m/ s ) U0: 基準高さH0の風速(m/ s )
α :べき指数(郊外:1/ 2)
表5- 1- 14 気象観測データ