タイ
バージョン 10.2 HotFix 1 では、アドレスバリデータトランスフォーメーションにより、タイに対して次の機 能と改良点が導入されました。
タイの住所に対する改善
トランスフォーメーションは、ラテン語スクリプトでタイの住所の解析と検証を向上させています。
さらに、トランスフォーメーションは住所を住宅番号レベルまで検証します。
タイの住所のネイティブサポート
アドレスバリデータトランスフォーメーションでは、タイのネイティブスクリプトおよびラテン語スクリ プトでタイの住所の読み取りおよび書き込みを行うことができます。タイの参照データを更新し、タイの ネイティブスクリプトに参照データを追加します。
各スクリプトでタイの住所に対して個別の参照データベースを指定します。タイのネイティブスクリプト で住所を確認するには、タイのネイティブのデータベースをインストールします。ラテン語スクリプトで 住所を確認するには、ラテン語のデータベースをインストールします。
注: タイの住所を確認する場合は、データベースの両方のタイプをインストールしないでください。[優先 されるスクリプト]プロパティのデフォルトのオプションを承認します。
アラブ首長国連邦
バージョン 10.2 HotFix 1 のアドレスバリデータトランスフォーメーションは、アラブ首長国連邦の住所の番 地名を検証します。アラブ首長国連邦の番地名を確認するには、アラブ首長国連邦の現在の参照アドレスデー タベースをインストールします。
英国
バージョン 10.2 HotFix 1 のアドレスバリデータトランスフォーメーションは、英国の地域名を返すことがで きます。
トランスフォーメーションにより、Country_2 要素に地域名が、Country_1 要素に国名が返されます。両方の 要素を使用して出力住所を設定したり、英国内にメールを送信する場合に Country_1 要素を省略することがで きます。地域名は、封筒またはラベルで英国の住所の郵便番号の上に表示されます。
地域名を返すには、現在の英国の参照データをインストールします。
米国
バージョン 10.2 HotFix 1 のアドレスバリデータトランスフォーメーションは、米国の住所で最大 3 つの棟レ ベルを認識できます。
米国の郵便サービス要件に準拠して、単一の棟要素内の情報を参照データと一致させます。Sub-building_1 情 報が一致しない場合、トランスフォーメーションは Sub-building_2 情報と比較します。Sub-building_2 情報 が一致しない場合、トランスフォーメーションは Sub-building_3 情報と比較します。トランスフォーメーシ ョンは、一致しない棟情報を入力住所から出力住所にコピーします。
バージョン 10.2 HotFix 1 に組み込まれたアドレス検証ソフトウェアエンジンバージョンの機能と操作に関す る包括的な情報については、『Informatica Address Verification 5.13.0 Developer Guide』を参照してくださ い。
Metadata Manager
ここでは、バージョン 10.2 HotFix 1 の新しい Metadata Manager 機能について説明します。
Metadata Manager の SAML 認証
バージョン 10.2 HotFix 1 では、Metadata Manager は、Security Assertion Markup Language(SAML)ベー スのシングルサインオンをサポートしています。SAML ベースのシングルサインオンでは、Microsoft Active Directory に格納されたアカウント資格情報に対してユーザーを認証します。アカウントは Active Directory から Informatica ドメイン内のセキュリティドメインにインポートされます。
詳細については、『Informatica 10.2 HotFix 1 セキュリティガイド』の「Informatica Web アプリケーション の SAML 認証」の章を参照してください。
Metadata Manager リポジトリのバックアップまたはリストア操作中のリネー ジュのスキップ
バージョン 10.2 HotFix 1 では、backupRepositoryおよびrestoreRepositoryコマンドの[<-sl|--skipLineage>
skipLineage]オプションを使用して、Metadata Manager リポジトリのバックアップおよびリストア操作中にリ ネージュをスキップします。
詳細については、『Informatica 10.2 HotFix 1 Metadata Manager コマンドリファレンスガイド』を参照して ください。
PowerCenter
ここでは、バージョン 10.2 HotFix 1 の新しい PowerCenter 機能について説明します。
SAP HANA に対するプッシュダウンの最適化
バージョン 10.2 HotFix 1 では、接続タイプが ODBC の場合、ODBC プロバイダのサブタイプを SAP HANA と して選択して、トランスフォーメーションロジックを SAP HANA にプッシュできます。ソース側、ターゲット 側、または完全なプッシュダウンの最適化を設定して、トランスフォーメーションロジックを SAP HANA にプ ッシュできます。
詳細については、『Informatica PowerCenter 10.2 HotFix 1 上級ワークフローガイド』を参照してください。
プッシュダウンの最適化 Snowflake に対する
バージョン 10.2 HotFix 1 では、接続タイプが ODBC の場合は、ソース側または完全なプッシュダウンの最適 化を設定して、トランスフォーメーションロジックを Snowflake にプッシュすることができます。
詳細については、『Informatica PowerCenter 10.2 HotFix 1 上級ワークフローガイド』を参照してください。
PowerExchange Adapters for Informatica
ここでは、バージョン 10.2 HotFix 1 の新しい Informatica アダプタ機能について説明します。
PowerExchange for Microsoft Azure Blob Storage
バージョン 10.2 HotFix 1 では、PowerExchange for Microsoft Azure Blob Storage に次の機能が追加されま した。
• Spark エンジンでマッピングを実行できます。
• ファイルポートを使用すると、データ統合サービスが実行時にデータを読み取るファイル名を格納できま す。
• ネイティブ環境でマッピングを実行すると、.csv、Avro、Parquet ファイルを読み取りおよび書き込みでき ます。
• ネイティブ環境でマッピングを実行すると、ディレクトリを読み取りできます。
• ネイティブ環境でマッピングを実行すると、ヘッダ行を生成またはスキップできます。Spark エンジンで は、ヘッダ行がデフォルトで作成されます。
• 既存の blob を追加できます。追加操作は、.csv ファイルに対してのみ、ネイティブ環境で適用できます。
• blob またはコンテナ名をオーバーライドできます。[Blob コンテナオーバーライド]フィールドで、絶対 パスを使用してルートコンテナ内のコンテナ名またはサブフォルダを指定します。
• ネイティブ環境で、gzip 形式で圧縮された.csv ファイルの読み取りおよび書き込みを行うことができます。
詳細については、『Informatica PowerExchange for Microsoft Azure Blob Storage 10.2 HotFix 1 ユーザーガ イド』を参照してください。
PowerExchange for Microsoft Azure SQL Data Warehouse
バージョン 10.2 HotFix 1 では、PowerExchange for Microsoft Azure SQL Data Warehouse に次の機能が追 加されました。
• 複数の Microsoft Azure SQL Data Warehouse オブジェクトからデータを読み取る際、キー範囲パーティシ ョン化を設定できます。
• Microsoft Azure SQL Data Warehouse オブジェクトからデータを読み取る際、SQL クエリをオーバーライ ドして制約を定義できます。
• マッピングのソースオブジェクトとターゲットオブジェクトに対して、Pre-SQL クエリと Post-SQL クエリ を設定できます。
• ソースデータオブジェクト操作のネイティブ式フィルタを設定できます。
• Microsoft Azure SQL Data Warehouse テーブルに対して、更新、更新/挿入、および削除の各操作を実行 できます。
• ネイティブ環境でキャッシュされないルックアップ操作を設定できます。
詳細については、『Informatica PowerExchange for Microsoft Azure SQL Data Warehouse 10.2 HotFix 1 ユ
ーザーガイド』を参照してください。
PowerExchange for Netezza
バージョン 10.2 HotFix 1 では、Netezza ソースおよびターゲットを、定義したパラメータおよびルールに基 づいて実行時に変更するように、動的マッピングを設定できます。
動的マッピングを設定する際、実行時にターゲットを作成または置換することもできます。Netezza データオ ブジェクトの書き込み操作の詳細プロパティで、[実行時にテーブルを作成または置換]オプションを選択でき ます。
PowerExchange for Teradata Parallel Transporter API
バージョン 10.2 HotFix 1 では、Teradata ソースおよびターゲットを、定義したパラメータおよびルールに基 づいて実行時に変更するように、動的マッピングを設定できます。
動的マッピングを設定する際、実行時に Teradata ターゲットを作成または置換することもできます。
Teradata データオブジェクトの書き込み操作の詳細プロパティで、[実行時にテーブルを作成または置換]オ プションを選択できます。
PowerExchange Adapters for PowerCenter
ここでは、バージョン 10.2 HotFix 1 の新しい PowerCenter アダプタ機能について説明します。
PowerExchange for Amazon Redshift
バージョン 10.2 HotFix 1 では、PowerExchange for Amazon Redshift に次の新機能が追加されました。
• 既存のリージョンに加えて、AWS GovCloudリージョンに対してもデータの読み取りまたは書き込みができま す。
• 複数のパートで Amazon S3 からオブジェクトをダウンロードするためのオブジェクトのパートサイズを指 定できます。
• Amazon Redshift からファイルを取得する際、サーバー側の暗号化に AWS で管理された暗号化キーまたは AWS KMS で管理された顧客のマスタキーを使用して、データを暗号化できます。
• 各バッチのステージングファイルの数を計算するためのファイルの数を指定できます。ファイルの数を指定 しないと、PowerExchange for Amazon Redshift によりステージングファイルの数が計算されます。
• COPY コマンドの TRUNCATECOLUMNS オプションを使用すると、データをターゲットに書き込む前に、
VARCHAR および CHAR データ型のカラムのデータを切り詰めることができます。
• PowerExchange for Amazon Redshift は、SuSe Linux Enterprise Server オペレーティングシステムのバ ージョン 11 および 12 をサポートしています。
詳細については、『Informatica PowerExchange for Amazon Redshift 10.2 HotFix 1 PowerCenter 用ユーザ ーガイド』を参照してください。