•
高レベルIgE(>1000 U/mL)又は喘息又はアトピー性皮膚炎のうち,いず
れか一つのRisk factor
を有する患者:23.46%•
高レベルIgE(>1000 U/mL)+喘息 ± アトピー性皮膚炎:66.67%
•
上記Risk factor
のない患者:1.64%表 2.7.4.7-17
HDM
アレルギー性鼻炎患者を対象として標準化HDM SCIT
用製剤を用いて 国内で実施された臨床研究の概略(文献2)
タイトル 通年性アレルギー性鼻炎に対する免疫療法 長期施行例に対する臨床効果20) 雑誌 耳鼻咽喉科臨床1995; 88 (7): 873-81.
著者 大橋淑宏,中井義明,杉浦欣一,大野義春,岡本英樹,阪本浩一,田中亜矢樹,
林始代,柿木裕史,加藤晃史,岸本和也,上川学
対象
標準化ダニ抗原エキスを用いた免疫療法を36ヵ月以上継続して施行中の通年性アレルギー性鼻 炎患者(計77名)に対し,アンケート,アレルギー日記,診療録,問診により調査
(1) 重症度
• 重症60名
• 中等症17名
(2) 免疫療法を受けている期間
• 3~5年:24名,5~10年:32名,10年以上:21名 (3) 免疫療法開始時の年齢
男(名) 女(名)
10歳以下 5 3 11~15 10 5 16~20 4 6 21~30 2 13 31~40 7 9 41~50 5 4 50歳以上 2 2
重症 27 33
中等症 8 9
合計 35 42
方法
(1) 皮下免疫療法(SCIT)
50%増量法
(2) 治療用アレルゲン
Hollister-Stier社製標準化ダニ抗原 (3) 有効性評価指標
アンケート,アレルギー日記,診療録,問診
• 鼻症状の改善度
• 免疫療法の効果発現時期
• 最も改善した症状と最も改善しなかった症状
• 3年目以降の効果の有無
• 全般改善度
• 満足度
• 副作用
•
免疫療法を中断しかけたことの有無結果
上段:有効性 下段:安全性
(1) くしゃみ発作,水性鼻汁,鼻閉のいずれの症状に対しても85%程度の改善が認められた。
(2) くしゃみ発作及び水性鼻汁の軽減は,過半数の症例で6ヵ月以内に発現していた。過半数の 症例では鼻閉の改善には1年以上を要していた。
(3) 治療開始3年目以降にも80%以上の症例で鼻症状の改善は増強しており,鼻閉に対する効果 の増強は顕著であった(最も改善した症状:鼻閉)。
(4) 改善以上(改善及び著明改善)の全般改善度は88.3%の症例で認められ,また,本療法に対 して84.4%の症例が高い満足度を示した。
(5) 免疫療法の継続を躊躇した時期としては開始6ヵ月以内が最多であった。
(1) 9例(11.7%)で少なくとも一回は副作用を経験
• 重症度はほとんどが中等度以下の皮膚症状
(2) 2例(2.6%)3件に高度なアナフィラキシーショック発現
45
表 2.7.4.7-18
HDM
アレルギー性鼻炎患者を対象として標準化HDM SCIT
用製剤を用いて 国内で実施された臨床研究の概略(文献3)
タイトル 通年性アレルギー性鼻炎に対する免疫療法の臨床効果とその作用機序に関する研究21) 雑誌 大阪市医学会雑誌1998; 47 (3-4): 401-26.
著者 岡本英樹(大阪市立大学 医 耳鼻咽喉科)
対象
ダニを主抗原とする通年性アレルギー性鼻炎患者
Hollister-Stier社製標準化ダニ抗原(Der f)を用いた免疫療法を施行中で,治療開始前は中等症 以上の患者
• 被験者数:100名(男:51,女:49)
• 重症度:重症83名,中等症17名(奥田の基準)
•
免疫療法開始時の年齢:3~62歳(24.3±14.5歳,mean±SD)方法
(1) 皮下免疫療法(SCIT) 50~100%増量法
抗アレルギー薬の使用は原則禁止 (2) 治療期間
3年以上(5.8±2.6年,3~15年)
(3) 臨床効果の評価方法
以下の項目についてアンケート,アレルギー日記,診療録に基づいて調査
鼻症状の改善度,免疫療法の効果発現時期,最も改善した症状と最も改善が不良であった症状,
2年後以降の効果の有無,全般改善度(奥田の基準),満足度,副作用の有無
結果
上段:有効性 下段:安全性
(1) 鼻症状スコア(5段階評価,最大各4点,最大合計12点)
くしゃみ 水性鼻汁 鼻閉 合計
開始前 2.68±0.91 2.84±0.95 2.98±2.01 8.40±2.01 6ヶ月後 1.88±0.77 2.03±0.88 2.53±0.93 6.44±1.93 1年後 1.53±0.80 1.68±0.84 2.18±0.93 5.39±2.06 2年後 1.22±0.72 1.36±0.79 1.84±0.92 4.42±1.92 3年後 1.02±0.70 1.12±0.70 1.30±0.93 3.44±1.79 (2) 免疫療法の効果発現時期
• くしゃみ発作,水性鼻汁:6ヶ月以内に過半数の症例で有効
• 鼻閉:1年以内に46症例で有効
(3) 最も改善した症状と最も改善が不良であった症状
• 最も改善:鼻閉(48症例)
• 最も改善が不良:特になしの回答が最多(42症例)
(4) 2年後以降の効果の有無
• くしゃみ発作,水性鼻汁:約40%の症例で改善
• 鼻閉:71症例で改善
• 何らかの症状:85症例で改善 (5) 全般改善度(最終的な全般改善度)
著明改善:54,改善:34,やや改善:11,不変:1,悪化:なし (6) 満足度(最終的満足度)
非常に満足:57,かなり満足:26,少しは満足:10,あまり満足でない:6,不満:1
(有効性の結論)
(1) 免疫療法は通年性アレルギー性鼻炎患者に対して有効な治療法で,抗アレルギー剤による薬物 療法の成績を凌駕した。
(2) 免疫療法は長時間の通院を必要とする治療法であるが患者に十分な満足度を与えうる治療法 であった。
アナフィラキシー等の全身反応を伴う重篤な副作用:6症例(いずれも発現後3時間以内に回復)