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61 Red Data Book of Akita Prefecture 2016 [Animal Ⅰ]

 秋田県内に野生している爬虫類はカメ目のイシガメ科2種、有鱗目のトカゲ科1種、カナヘビ科1種、タカチホヘビ科1 種、ナミヘビ科6種、クサリヘビ科1種の計2目6科12種である。

 環境省が動植物の分布調査結果をまとめるときに使用している「5倍地域メッシュ」では、秋田県全域が548区画に分 けられる。本郷(2007)はこれによって爬虫類各種の観察記録をまとめ、次の数値を得た。(数字は記録のある区画数)

 イシガメ科(クサガメ2、ニホンイシガメ1)、トカゲ科(ヒガシニホントカゲ22)、カナヘビ科(ニホンカナヘビ95)、タ カチホヘビ科(タカチホヘビ7)、ナミヘビ科(シマヘビ109、ジムグリ32、アオダイショウ82、シロマダラ9、ヒバカリ 10、ヤマカガシ75)、クサリヘビ科(ニホンマムシ53)。

 このうち、イシガメ科の2種(クサガメ、ニホンイシガメ)は人為分布である。秋田市寺内高野の空素沼ではクサガメの 日光浴をごく楽に観察できるが、幼体や卵が観察されておらず、放された個体が長年生存を続けているもののようであ る。これとは別に、南秋田郡の畑の一角で発見された8個の卵のうち4個からクサガメらしい子亀が孵化したとの情報も あるが、野外で繁殖が毎年行なわれているとする記録は県内にない。

 またほかにペットのミシシッピアカミミガメや食用種のスッポンを野外で見た、釣れた等の情報もあるがそれらには後 続の記録がなく、野生種として扱わない。

 ヤモリ科ニホンヤモリも秋田県の爬虫類相に加えない。山形県酒田市や遊佐町では野外で越冬することも知られてお り、1965年に、にかほ市象潟町で採集されてから秋田市で少なくとも2度(1980、1996)発見されているが、いずれ も搬送された荷物といっしょに持ち込まれたのがほどなく見つかったもので、自然繁殖の記録はない。

 以下、各種の生息状況等を概説する。

 ヒガシニホントカゲ及びニホンカナヘビは日当たりのよい草地、荒地に生息している。県内ではニホンカナヘビの個 体数がはるかに多く、ヒガシニホントカゲの生息地はずっと少ない。

 タカチホヘビとシロマダラは記録地が少なく、生息地が局限されており生息密度も低く希少であると判断して、情報 不足に選定した。水辺の動物を主な餌にしているヒバカリも水田の整備によって影響を受け、それら2種に次いで記録 が少ないが、環境調査で発見される割合が高い。

 シマヘビ、ジムグリ、アオダイショウ、ヤマカガシとニホンマムシの5種はいずれも県内各地から記録されている。こ のうちジムグリは物陰に隠れ地中に潜る習性をもつので発見の機会が少ない傾向がある。

 爬虫類には忌み嫌う人、無視する人が多く、じっくり観察する人、種を判定できる人が少ない。そのため情報が不足し ている。都市部では環境の整備によって小動物が減少し、これを捕食していた爬虫類が激減した。しかし爬虫類はすべ て南方系で、ぎりぎりの北地で生息している種もある。

 拒絶せず、関心を高めるようにしたいものである。シマヘビ、アオダイショウなどは幼体の形態的特徴が成体と著しく 異なるため、しばしは種名を間違えられる。また、ニホンマムシは毒蛇であるし、ヤマカガシも深く咬まれたときには毒 液を注入される。一般向けの適切な資料の作成と頒布が望まれる。

(本郷 敏夫)

爬虫類概説

63 Red Data Book of Akita Prefecture 2016 [Animal Ⅰ]

掲載種解説

有鱗目タカチホヘビ科 秋田県2016:

秋田県2002:

環境省2014:

情報不足  情報不足種 

タカチホヘビ

該当無し

Achalinus spinalis Peters, 1869

有鱗目ナミヘビ科 秋田県2016:

秋田県2002:

環境省2014:

情報不足  情報不足種 該当無し 

ドキュメント内 レッドデータ2016動物①(本文).indd (ページ 87-91)