9) ジョブ所有者情報の定義を再設定する
2.3 Q: 大量のジョブネットを登録する場合の留意事項は
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
A
1つのプロジェクト内に大量のジョブネットを登録し、かつ同時に起動されるジョブネットが同じプロジェクト内に多数存在する場合、ジョ ブネットの起動がスケジュール時刻より遅れる場合があります。
ジョブスケジューラはプロジェクトごとに、まとまったジョブネットの管理対象として扱っています。特定のプロジェクトにジョブネットを大 量に登録することにより、個々のジョブネット、ジョブを検索する際の検索対象範囲が大きくなり、さらに同時に大量のジョブネットが起 動された場合、特定の管理簿に大量のアクセスが集中するためです。
大量のジョブネットを登録する場合は、複数のプロジェクトにジョブネットを分散して登録してください。分散して登録することにより、ジョ ブネット情報の管理簿へのアクセスが分散されるため、スケジュール性能の劣化を防ぐことができます。
大量のジョブネットを登録する場合の指針
ジョブネットの登録量を想定し、スケジュールどおりに問題なくジョブネットが起動されることを検証してください。
例えば、想定されるジョブネットの登録量と起動したい時刻を設定した仮の業務モデルを用意し、スケジュールどおりに問題なくジョブ ネットが起動できることを事前に検証してください。
[例] 業務モデル
ジョブネット登録数 1,000 起動予定時刻 10:00 起動ジョブネット数 100
上記の業務モデルを実行した結果、ジョブネットの起動が起動予定時刻より遅れた場合、同時刻に起動するジョブネットを複数のプロ ジェクトに分散して登録するなど、業務モデルを変更して再検証してください。
jobschprint -Nコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル”を参照してください。
ジョブネットの複数プロジェクトへの分散方法
ジョブネットを別のプロジェクトに移動する場合、以下の考慮が必要です。
・ jobschmsgeventコマンドでメッセージ事象を発生させることによってジョブネットを起動しているような場合は、jobschmsgeventコマン
ドのプロジェクト名を見直してください。
・ グループに登録されたジョブネットを移動する場合は、グループに含まれるジョブネットをすべて複写した後に、グループを再構成 してください。
ジョブネットを移動する手順は以下のとおりです。
1. ジョブネットを、以下のいずれかの方法で他のプロジェクトに複写します。
- jobschsetnet -ncopコマンドで複写する
- Systemwalker Operation Managerのクライアント画面で、“ジョブネットの複写”を行う
2. 複写元、複写先の先行後続関係にあるジョブネットでメッセージ事象を発生させるようなジョブネットを見直します。また、グルー プ登録している場合は複写元、複写先のジョブネットのグループを再構成します。
3. 複写元プロジェクトのジョブネットを削除します。
ジョブネットが階層化されている場合は、以下の手順で移動します。
1. 第1階層以下のすべてのジョブネットをjobschprint -rコマンドにより、定義文として任意のファイルに出力します。
2. jobschsetnetコマンドの引数として1.で出力したファイルを指定し、最下層のジョブネットから順に複写先のプロジェクトへ登録しま
す。
3. 複写元のジョブネットを第1階層から順に削除します。
jobschmsgeventコマンド、jobschsetnetコマンド、jobschprintコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル”を参照してください。
2.4 Q: 大量のジョブを登録する場合の留意事項は
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
A
大量のジョブを登録する場合は、1つのジョブの中で複数単位の業務処理を実施し、ジョブ数をできる限り少なくするように設計してく ださい。
は、ネットワークジョブ環境で検証してください。
例えば、想定されるジョブの処理時間をsleepするような仮のジョブで業務モデルを用意し、運用時間内に処理できることを事前に検証 してください。
[例] 業務モデル
ジョブネット登録数 1,000 起動予定時刻 10:00 起動ジョブネット数 100
上記の業務モデルを実行した結果、運用時間内にすべてのジョブが完了しなかった場合、ジョブの処理内容を見直して、複数のジョ ブの処理を1つのジョブにまとめてジョブ登録数を減らすなど、業務モデルを変更して再検証してください。
ジョブ数を少なくする方法
以下の例のようにジョブを作成し、できるだけジョブを少なくするように設計します。
例1:複数のコマンドを1つのシェルスクリプトとして登録する
[改善前]1つのコマンドを1つのジョブとして記述している ジョブ1: date>>/tmp/gyoumu.log
ジョブ2: gyoumushori.exe ジョブ3: date>>/tmp/gyoumu.log
[改善後]複数の処理をシェルスクリプトに記述し、1つのジョブとする ジョブ1:
date>>/tmp/gyoumu.log gyoumushori.exe date>>/tmp/gyoumu.log
改善前は、日付のログをとる、処理をする、再度日付のログをとるという3つのコマンドごとに、それぞれ1つのジョブとして登録されてい ます。ジョブの実行ごとに多重度制限などのキュー制御の処理や、認証、内部ログイン処理、標準出力/エラー出力ファイルの準備な どジョブ実行環境の生成処理のオーバヘッドでCPU使用量が高くなり、本来の業務処理でCPUを有効に利用できないことがあります。
3つのジョブを1つにすることで、ジョブ実行ごとの処理を減らします。
例2:JCL(業務手続き言語)のジョブステップを利用する
Systemwalker Operation Managerでは、JCL(業務手続き言語)を利用してジョブステップの構成でジョブを作成することができます。
1つのジョブに複数のジョブステップを記載でき、ジョブステップと対応づけてシェルスクリプトを起動できるので、複数のシェルスクリプ トを1つのジョブとして構成することができます。
例えば10個のシェルスクリプトで1つの業務となるような処理が100個ある場合、ジョブステップを利用しないと1000個のジョブが必要で すが、ジョブステップを利用すると10個のシェルスクリプトは1つのジョブとして記述することができるため、100個のジョブに減らすことが できます。
ただし、JCLの中でネットワークジョブを利用する場合は、ジョブステップ単位で実行先のサーバが指定でき、ジョブステップ単位で実 行先サーバとの通信処理やジョブ出力ファイルの転送など、オーバヘッドが伴うので、1つのジョブにまとめても性能上、有効にならな い場合があります。
JCLの記述方法については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10 A
大量のジョブネットやグループが登録されているOperation ManagerサーバをOperation Managerクライアントから監視する場合、画面表 示などのレスポンスが悪くなる場合があります。この場合、クライアントでの画面表示および操作の対象となるプロジェクトを制限するこ とでレスポンスを改善することが可能です。
以下のように、画面表示および操作対象となるプロジェクトを制限したユーザを登録し、接続することでレスポンスを改善するようにして ください。
1. 各プロジェクトに対して、[アクセス権設定]ウィンドウで、参照権/操作権を持つユーザを他のプロジェクトでの設定と重ならないよ うに登録する
2. 1.で登録したユーザで、Operation Managerサーバに接続する
設定の詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
・ V10.0L10/10.0~V12.0L10/12.0の場合
“使用手引書”の“プロジェクトにセキュリティを設定する場合”
・ V5.0L10/5.0~V5.0L30/5.2の場合
“解説書”の“プロジェクトにセキュリティを設定する場合”
また、Operation ManagerクライアントのOperation Managerサーバ(ジョブスケジューラ機能)への接続は最大62台(注)まで可能ですが、
クライアント接続数の増加に伴って個々のクライアントのレスポンスが悪化します。特定のOperation Managerサーバに同時に接続する Operation Managerクライアントの台数は8台までを目安としてください。
注)OSにより上限値は異なる場合があります。
なお、V11.0L10/11.0以降のバージョンの場合は、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能2]シートでクライアン トの接続台数の上限値を62個以内で制限できます。詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
・ V11.0L10/11.0以降の場合
- “解説書”の“運用に関する制限値”
- “導入手引書”の“起動パラメタの定義”
注意
クライアントのレスポンスが悪化した場合に、対処しようとしてクライアントの画面でリフレッシュ要求(F5キー押下)を頻繁に実行される 場合があります。しかしこの操作により、他のユーザの画面表示を阻害し、逆効果となる場合があります。レスポンスが悪化した時に頻 繁に画面のリフレッシュ要求(F5キー押下)を実施することは控えてください。