NetBackup for SQL Server は、SQL Server のバックアップコマンドとリストアコマンドを 使って SQL master データベースに問い合わせます。 これらの操作は、SQL Server の インストール時に選択したセキュリティ方式 (統合セキュリティまたは標準セキュリティのい ずれか) に従って検証されます。統合セキュリティとは、標準の SQL Server ベースのロ グオンの代わりに、Windows の認証を使用することを意味します。
メモ: Microsoft 社では、統合セキュリティの使用を推奨しています。SQL サーバーベー スのログオンとは異なり、Windows ログオンは標準 Windows セキュリティツールによっ てトレースできます。NetBackup for SQL Server は、SQL Server の任意のレベルの統 合セキュリティと標準セキュリティの両方をサポートしています。
統合セキュリティを使う場合、ログに記録する Windows アカウントが認証に使われます。
SQL Server では、NetBackup MS SQL Client またはバッチファイルで入力したユー ザー ID とパスワードは無視されます。
標準セキュリティを使用する場合、SQL Server ベースのユーザー ID とパスワードを指 定する必要があります。 クレデンシャルを指定すると、NetBackup は次のレジストリキー 配下のレジストリにその情報を格納します (パスワードは暗号化されます)。
HKEY_CURRENT_USER¥SOFTWARE¥VERITAS¥NETBACKUP¥NetBackup for Microsoft SQL Server¥
第 12 章 クライアントとバッチファイルを使用した SQL Server レガシーポリシーでのバックアップの設定 195 NetBackup レガシーバックアップポリシーのある SQL Server セキュリティについて
NetBackup for SQL Server でのバッチファイルの使 用について
NetBackup for SQL Server でバックアップとリストア操作を開始するには、バッチファイ ルを使用します。バッチファイルは、拡張子 .bch を持ち、通常は、
install_path¥NetBackup¥DbExt¥MsSql¥ ディレクトリから実行されます。
次の方法のいずれかで操作を開始する場合、バッチファイルを作成する必要があります。
■ [スクリプトの管理 (Manage Scripts)]ダイアログボックス
■ dbbackex コマンドライン
■ バッチファイルおよびクライアントを使う自動スケジュールバックアップ
バッチファイルの使用ルール
バッチファイルを作成し、使用する前に、次の情報を確認します。
■ バッチファイルがクライアントに存在することを確認します。
p.278 の 「NetBackup データベースのスクリプトベースポリシーで使用する承認を受
けた場所の登録」 を参照してください。
■ バッチファイルは Unicode のテキストです。
■ バッチファイルは、連続して実行される一連の操作で構成されます。 レガシー SQL
Server バックアップポリシーの場合、バッチファイルをバックアップ操作およびリストア
操作のために作成します。 SQL Server インテリジェントポリシーの場合、バッチファ イルを同じ方法でリストア操作のために作成します。
■ それぞれの操作は、<keyword value> の対の列で構成され、これらの指定に従って 全体の操作が定義されます。
■ キーワードには大文字と小文字の区別がありませんが、値には大文字と小文字が区 別されます。通常、大文字でキーワードと値の両方をコード化できます。例外は NBIMAGE キーワードオプションです。 NetBackup サーバーで表示される値と完全に 同じ値を指定する必要があります。
■ 操作はネストされません。
■ BATCHSIZE、GROUPSIZE、RESTARTTYPE、NUMRESTARTS、および
RESTARTWAITSECONDS パラメータを除き、<keyword value> の対はグローバルでは ありません。BATCHSIZE、GROUPSIZE、RESTARTTYPE、NUMRESTARTS、または RESTARTWAITSECONDSを使用すると、最初の操作時にバッチファイルに一度のみ表 示されます。
■ SQLINSTANCE $ALLを使用すると、バッチファイルの最初の操作時に表示されます。
バッチファイル内の各操作は、バッチファイルを実行したクライアント上のすべての 第 12 章 クライアントとバッチファイルを使用した SQL Server レガシーポリシーでのバックアップの設定 196
NetBackup for SQL Server でのバッチファイルの使用について
SQL Server インスタンスに対して実行されます。また、後続の操作で SQLHOST また は SQLINSTANCE を指定する必要はありません。
■ 操作中は、ENDOPER TRUE で各操作を終了する必要がある場合を除き、<keyword value> のペアは任意の順番で表示される可能性があります。
■ 行の先頭をハッシュマーク (#) で始めることによって、バッチファイルにコメント行を含 めることができます。
■ STOPAT、RESTORETOMARK、RESTORETOMARKAFTERTIME、RESTOREBEFOREMARK、お よび RESTOREBEFOREMARKAFTERTIME は相互に排他的なリストアパラメータです。
バッチファイルで RESTORETOMARKAFTERTIMEまたは RESTOREBEFOREMARKAFTERTIME のいずれかを使用する場合は、STOPAFTERキーワードを使用して日時文字列を指定 する必要があります。
■ バッチファイルから MAXTRANSFERSIZE キーワードを削除した場合、デフォルトは 0 または最大転送サイズである 64 KB になります。 バッチファイルからキーワード BLOCKSIZE を削除すると、デフォルトは 0 または 0.5 KB のブロックサイズになりま す。 デフォルト値 0 は、これらのキーワードを使用せずに手動でバッチファイルを作 成する場合にも適用されます。
バッチファイルで使用するキーワードおよび値
表 12-2 に、バッチファイルで使用できるキーワードおよび値を示します。
表 12-2 バッチファイルで使用するキーワードおよび値 説明 デフォルト
必須 値
キーワード
ローカルホスト以外のホストか らイメージをリストアします。
なし 不要
文字列 ALTCLIENT(BROWSECLIENT と同じ)
リストアの場合のみ有効です。
バックアップがスナップショット 方式によって作成されたかどう かを示します。
BACKUPMODEL_
CONVENTIONAL 不要
BACKUPMODEL_
CONVENTIONAL,
BACKUPMODEL_ SNAPSHOT BACKUPMODEL
データベースインスタンスごと に、同時に開始するバックアッ プ処理の数です。 バッチファ イル内のすべての操作に適用 されます。最初の操作の終了 前に表示する必要があります。
範囲は 1 から 32 です。
不要 1 BATCHSIZE 整数
第 12 章 クライアントとバッチファイルを使用した SQL Server レガシーポリシーでのバックアップの設定 197 NetBackup for SQL Server でのバッチファイルの使用について
説明 デフォルト
必須 値
キーワード
バックアップ操作にのみ適用さ れます。ブロックサイズは、512 バイト× 2BLOCKSIZE で計算され ます。範囲は 0 から 7 です。
不要 0 BLOCKSIZE 整数
ローカルホスト以外のホストか らイメージをリストアします。
なし 不要
BROWSECLIENT(ALTCLIENT 文字列 と同じ)
NUMBUFS を参照してくださ い。
BUFFERS
指定した一貫性チェックをリス トアの完了後に実行します。
なし FULLINCLUDINGINDICES, 不要
FULLEXCLUDINGINDICES, PHYSICALCHECKONLY, CHECKCATALOG CONSISTENCYCHECK
データベースやファイルグルー プの完全バックアップを以前に 実行していない場合、
NetBackup は差分バックアッ プまたはログバックアップを完 全バックアップに変換します。
このオプションでは、完全リカ バリデータベースが単純リカバ リモデルに切り替えられ、完全 リカバリモデルに戻されたかど うかも検出されます。 このシナ リオでは、ログチェーンは分割 され、SQL Server は、以降の ログバックアップを作成するに は、その前に差分バックアップ を必要とします。NetBackup がこの状況を検出した場合は、
バックアップはデータベースの 差分バックアップに変換されま す。
p.212 の 「完全バックアップへ の差分バックアップの変換」 を 参照してください。
FALSE 不要
TRUE、FALSE CONVERTBACKUP
第 12 章 クライアントとバッチファイルを使用した SQL Server レガシーポリシーでのバックアップの設定 198 NetBackup for SQL Server でのバッチファイルの使用について
説明 デフォルト
必須 値
キーワード
TRUEの場合、SQL Server に よって帯域外 (アウトオブバン ド) のバックアップが作成され るため、通常のバックアップ シーケンスは妨げられません。
デフォルト値は、インスタントリ カバリによるデータベースの完 全バックアップの場合を除き、
FALSE です。
p.127 の 「コピーまたはクロー キングしたスナップショットバッ クアップによる差分バックアッ プの影響」 を参照してくださ い。
説明を参照 不要
TRUE、FALSE COPYONLY
データベースの名前を指定し ます。バックアップ操作では、
値 $ALL を指定するとすべて のデータベース (tempdb 以 外) が指定されます。
なし 必要
文字列 DATABASE
MSSQL のみを指定できます。
MSSQL MSSQL 不要
DBMS
ODBC データソース名を指定 します。現在は使用されていま せん。
GUI ユーザー セッションから保 存
不要 DSN 文字列
INCREMENTAL を指定して、
増分バックアップからリストアを 行います。
なし INCREMENTAL 不要
DUMPOPTION
リストア操作の後で SQL Server Service Broker を有 効にします。 有効にするには、
RECOVERED が RECOVERED STATE に設定されている必要 があります。 各リストア操作に このキーワードを含めてくださ い。
なし 不要
TRUE ENABLESERVICEBROKER
バッチファイルで指定したそれ ぞれの操作を終了します。
なし TRUE 必要
ENDOPER
第 12 章 クライアントとバッチファイルを使用した SQL Server レガシーポリシーでのバックアップの設定 199 NetBackup for SQL Server でのバッチファイルの使用について