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STAN 1-1985 CAC/GL

3. NRVの設定に関する⼀般原則

3.1 NRVsを設定するための適切なデータソースの選択

最新の科学的なレビューに基づくFAO/WHOが提供する関連1⽇栄養摂取量は、NRVを設定する際の主要なソースとして考慮すべきである。

FAO/WHO以外の広く認められた権威ある学術機関によって提供され、最新の独⽴した科学のレビューが反映された関連1⽇栄養摂取量についても考慮でき る。証拠が系統的

11例えば推奨⾷事許容量(RDA)、推奨1⽇許容量(RDA)、参照栄養摂取量(RNI)、⼈⼝参照摂取量

(PRI)など、この概念に関しては国によって別の⽤語が使⽤されている可能性がある。

12例えば耐容上限栄養摂取量(UL)や安全摂取範囲の上限など、この概念に関しては国によって別の⽤語が使⽤されている可能性がある。

レビューによって評価されている量を優先すべきである。

1⽇参照摂取量は、⼀般⼈⼝における摂取の推奨量を反映すべきである。

3.3.6. 付属⽂書︓⼀般⼈⼝に対する栄養参照量の設定に関する⼀般原則CAC/GL2-1985

3.2 NRVsに係る栄養素と適切な根拠の選択 3.2.1 NRVs-Rに係る栄養素と適切な根拠の選択

NRVs-Rは個別栄養素量98(INL98)に基づくべきである。特定の下位集団に対する栄養素のINL98が設定されていない場合には、広く認められた権威ある 学術機関によって設定されたその他の参照量⼜は範囲の使⽤を検討することが適切かもしれない。これらの量の引⽤については、個別に⾒直しを⾏うべきで ある。

⼀般⼈⼝のNRVs-Rは、36カ⽉齢を超える選ばれた参照⼈⼝集団に対する平均値を計算することにより決定すべきである。コーデックス委員会が導き出した NRVs-Rは、成⼈男性及び成⼈⼥性のそれぞれに関して該当する最⼤の年齢幅に基づいている。

これらのNRVを設定するためには、妊婦及び授乳中の⼥性に対する量は除外すべきである。

3.2.2 NRVs-NCDに係る栄養素と適切な根拠の選択

NRVs-NCDの設定のための栄養素の選択にあたっては、以下の基準を考慮すべきである。

少なくとも⼈⼝の主要な⼀集団(例えば成⼈)における、疾患リスクの有効なバイオマーカーを含む、栄養素と⾮感染性疾患のリスクの関係のためのグレー ド分類の下で、確実13/⼀般的に妥当と認められる14科学的証拠⼜は⽐較可能な証拠のレベル

コーデックス加盟国間における栄養と⾮感染性疾患リスクの関係性の公衆衛⽣上の重要性

⼀般⼈⼝にも適⽤可能なNRV-NCDを決定するためには、1⽇摂取量の定量的な参照値についての査読を受けた科学的な証拠が利⽤可能となるべきである。

FAO/WHO⼜はその他広く認められた権威ある学術機関によって⽰され、NRVs-NCDとして検討されるかもしれない1⽇摂取参照量は、絶対値⼜はエネルギ ー摂取のパーセンテージとして表わされる数値を含む。

栄養表⽰を実際に適⽤するためには、⼀般⼈⼝に関する単⼀のNRV-NCDが、本附属⽂書の原則及び基準に合致する各栄養素について設定されるべきであ る。3.2.2.5⼀般⼈⼝に関するNRV-NCDは、⼀般⼈⼝⼜は成⼈における1⽇摂取参照量から決定されるべきであり、もし性別が分かれば、成⼈男性及び成⼈

⼥性の平均値によるべきである。

1⽇摂取参照量がエネルギー摂取のパーセンテージに基づいている場合、単⼀のNRV-NCDは、⼀般⼈⼝の8370 キロジュール/2000キロカロリーの参照摂 取量に基づいたグラム⼜はミリグラムで表されるべきである。

13本ガイドラインの原則が起草された時点において、「確実な証拠(convincingevidence)」の定義と基準は、FAO/ WHOの報告書「⾷事、栄養及び⽣活 習慣病の予防(WHOTechnicalReportSeries96.WHO,2003)」において⽤いられている。

14本⼀般原則において、「確実な証拠/⼀般に妥当と認められる証拠」の⽤語は同義語と⾒なされる。

15WHOガイドライン検討委員会、ガイドライン作成のためのWHOのハンドブック(世界保健機関

(WHO)、2014、ジュネーブ)(http://www.who.int/kms/handbook_2nd_ed.pdf)

政府は、8370キロジュール/2000キロカロリーの参照エネルギー摂取量に基づくコーデックスNRV-NCDを使⽤することができる。もしくは、各国⼜は地域 特有の要因を考慮した他の参照エネルギー摂取量に基づく栄養表⽰のために、独⾃の参照量を引⽤することができる。

3.3  1⽇摂取参照量の上限値の検討

⼀般⼈⼝のNRVsの設定に当たっては、妥当な場合、FAO/WHO⼜は広く認められた権威ある学術機関によって設定された1⽇摂取参照量の上限値を検討すべ きである。(例えば、許容上限摂取量、許容主要栄養素分布範囲)

3.4. ⽤語「ハラール」の使⽤に関する⼀般ガイドライン(CAC/GL 24-1997)

「ハラル」についてはイスラム教の宗派により、合法動物と⾮合法動物の解釈及びと殺作業に関して意⾒の相違がある。このことから本ガイドラインは、輸

⼊国における適切な管轄当局の解釈に従うものとして策定されている。

なお、「ハラル」の使⽤に関する⼀般ガイドラインの改訂の提案が、コーデックス近東地域調整部会(CCNEA)の地域規格として検討が始まった。第36回 コーデックス総会(2013)より、近年国際的にハラル⾷品の重要性が⾼まっていることから、“ハラル”の⽤語の使⽤に関する⼀般ガイドライン(CAC/GL 24-1997)等の既存の⽂書を考慮して、国際規格として再検討することが求められた。第43回コーデックス表⽰部会(2016)、エジプトが討議⽂書を提⽰

し、近年ハラル⾷品の貿易量が増加していることから、国際貿易の促進を⽀援する観点で改訂に適したタイミングであること、改訂はCAC/GL 24-1997への 新しい定義の追加や再構成等限定的であること、またイスラム協⼒機構の標準化機関(OIC/SMIIC)で⾏われている類似の作業を考慮して⾏いたい旨説明が あった。複数のイスラム圏のメンバーより、CAC/GL 24-1997は「ハラル」として⾷品を表⽰するための共通の原則を提供している点で⼗分機能しており改 訂は不要であること、OIC/SMIICでも議論されており作業の重複になるだけではなく、改訂の結果、両者に不⼀致が⽣じた場合、混乱が⽣じる可能性がある こと、表⽰部会はハラルの宗教的な側⾯を検討するのに適切なフォーラムではないこと等の意⾒が出された。また、イスラム圏以外のメンバーからも作業開 始を懸念する意⾒が出され、部会は改訂作業の開始については合意しなかった。

コーデックス委員会(CodexAlimentariusCommission)は、イスラム教の宗派の違いにより「合法」動物と「⾮合法」動物の解釈およびと殺作業に関して僅 かな意⾒の相違があることを容認している。よって、本⼀般ガイドラインは、輸⼊国における適切な関係当局の解釈に従うものである。しかしながら、輸⼊

国がその他の特別な要求事項について正当化できる理由を⽰す場合を除いて、輸出国の宗教当局によって与えられた証明書は原則的に輸⼊国に受け⼊れられ

なければならない。

本ガイドラインは、⾷品表⽰におけるハラール強調表⽰の使⽤⽅法を勧告するものである。

本ガイドラインは、商標(trademark)、銘柄(brandname)、商号(business name)における使⽤を含め、「包装⾷品の表⽰に関する⼀般規格(General StandardfortheLabellingofPrepackagedFoods)」に定義された強調表⽰における、⽤語「ハラール」および同等の⽤語の利⽤に適⽤するものである。

本ガイドラインは、コーデックスの「強調表⽰に関する⼀般ガイドライン(GeneralGuidelinesonClaims)」を補完しようとするものであり、そこに記載 されるいかなる禁⽌事項にも優先するものではない。

「ハラール⾷品」とはイスラム法の下で許可され、以下の条件をみたすものでなければならない。

イスラム法に照らして違法とみなされるものから作られたものや、それを含むものではないこと。

イスラム法に照らして⾮合法である器具や施設を使⽤して調整、加⼯、輸送、保管されていないものであること、および

調整、加⼯、輸送、保管の過程で、上記2.1.1および2.1.2を満たすことのできない、いかなる⾷品とも直接接触していないものであること。

2.2 上記のセクション2.1に規定はされているものの、

2.2.1 「ハラール」⾷品は、ハラールと⾮ハラールの⾷品間のあらゆる接触をも防ぐ策が取られていれば、⾮ハラール⾷品が製造され、供給されている施 設と同じ建物内で、異なる区画あるいはラインにおいて調整、加⼯、保管をすることができる。

2.2.2 「ハラール」⾷品は、明らかに以前、⾮ハラール⾷品のために使⽤された施設であって、イスラム法に則り、適切な清浄作業を⾏なったと認められ る施設を使⽤して調整、加⼯、輸送、保管をすることができる。

合法な⾷品

「ハラール」という⽤語は、合法と認められる⾷品に対して使⽤することができる。イスラム法の下では、全ての⾷物源は合法であるが、以下の⾷物源およ びその製品ならびに派⽣物は⾮合法とみなされる。

動物由来の⾷品 (a) 豚及びイノシシ (b) ⽝、ヘビおよび猿

(c) 鉤⽖と⽛を有する捕⾷性動物、例えばライオンやトラ、熊、その他それらに類縁の動物。

(d) 鉤⽖を有する捕⾷性の⿃、例えばワシやタカ、その他そらに類縁の⿃。

(e) 有害⽣物、例えばネズミやムカデ、サソリ、その他それらに類縁の動物。

(f)イスラム法において、殺すことを禁じられている動物、例えばアリや蜂およびキツツキなど。

(g) ⼀般的に不快なものとされる⽣物、例えばシラミやハエ、蛆、その他これらに類縁の動物。

(h) ⽔陸両⽣の動物であるカエルやワニ、その他これらに類縁の動物 (i)ラバおよび家畜のロバ

(j)毒性および有害性のある全ての⽔⽣動物

(k) その他イスラム法に従ってと殺されたものでない動物。

(l)⾎

植物由来⾷品

中毒性および有害性のある植物。但し、加⼯の⼯程でその毒性および有害性が除去され得るものを除く。

3.4.1. 範囲

3.4.2. 定義

3.4.3. ⽤語「ハラール」の使⽤基準