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III. 使⽤基準値の安全⾯の推計-数値によるADIのある⾷品添加物

2.2.1. 範囲

本規格において、

(a)「⾷品添加物」とは、栄養価の有無に関わらず、通常はそれ⾃体を⾷品として消費されるものではなく、また通常は典型的な⾷品原材料として使⽤され ることのない物質で、⾷品の製造、加⼯、調製、処理、充填、包装、運搬または保存において、技術的な⽬的(感覚的な⽬的を含む)で⾷品に意図的に添加 した結果、(直接的⼜は間接的に)当該物質またはその副産物がその⾷品の⼀成分となるかあるいはその⾷品の特性に作⽤することになるもの、もしくはそ のような結果が合理的に期待されるような物質をいう。「⾷品添加物」には、汚染物質または栄養に関する品質の維持もしくは改善のため⾷品に添加される 物質、あるいは塩化ナトリウムは含まれない。

(b)「加⼯助剤」とは、装置もしくは器具類を含まず、それ⾃体では⾷品の原材料として消費されるものではない物質または材料のことであって、処理また は加⼯の過程において技術的な⽬的を果たすために、原料や⾷品あるいはその原材料の加⼯に際して意図的に使⽤されるものをいう。意図的ではないが、回 避できないものとして、その残渣あるいは派⽣物が最終製品に存在する場合がある。

(c) 「汚染物質」とは、⾷品に意図的に添加したものではなく、その⾷品の⽣産(作物管理や畜産、獣医学に関して⾏われる操作を含む)、製造、加⼯、調 整、処理、包装、輸送または保管の結果として、あるいは環境汚染の結果としてその⾷品中に存在するものをいう。

(d) 「ラベル」には、容器の表⾯に記載、印刷もしくは型枠による刷り込み、印付け、浮き出し加⼯もしくは押印したもの、または⾷品容器に添付されてい る、あらゆる札、銘柄、標章、絵⼊りもしくはその他の説明物が含まれる。

(e) 「表⽰」には、ラベル⾃体および⾷品添加物に関連し付随する記載、印刷物または図が含まれる。⾷品添加物に添付される請求書や納品書およびそれら に類するものは含まない。

(f)「容器」とは、⾷品添加物全体を封⼊するか部分的に封⼊するかに関わらず、⾷品添加物を⼀品⽬として販売するための、包装資材を含むあらゆる包装を いう。

(g) 「原材料」とは、⾷品の製造、調合に⽤いられ、最終製品に含まれる全ての物質で、⾷品添加物を除いたものをいう。

(h) 「⼩売業者による販売(salebyretail)」とは、再販売を⽬的としないで購⼊する⼈に対する販売であり、ケータリング業務を⽬的とした仕出し業者への販 売や、製造業を⽬的とした製造業者への販売ではないものをいう。

「⾷品添加物」 は、いかなるラベルもしくは表⽰においても、虚偽の、誤認させる、もしくは欺くような⽅法により、またはその特性に関して誤った印象 を与える恐れのある⽅法により、記載もしくは提⽰されてはならない。

「⾷品添加物」は、いかなるラベル上もしくは表⽰において、当該⾷品添加物と混同される可能性のある他の製品に⾔及する、もしくは直接的もしくは間接 的にそうした製品を⽰唆する語句、絵、または当該⾷品がそのような他の製品と関係があるかのように購⼊者もしくは消費者を惑わせるような⽅法によっ て、記載または提⽰されてはならない。例えば「X着⾹料」という⽤語が、「X」から派⽣した着⾹料のことではなく、「X」の⾵味を再現した着⾹料を表す のに⽤いられることなどが挙げられる。

⼩売業者によって販売される全ての⾷品添加物のラベルは、表⽰が⾏なわれる⾷品添加物に適⽤される本章の⼩項⽬4.1から4.5に記載された必須情報をもた らすものでなければならない。

⾷品添加物の詳細

a. 存在する全ての⾷品添加物の名称を⽰さなければならない。当該名称は、総称ではなく特定されていなければならず、⾷品添加物の本質を⽰すものでなけ ればならない。コーデックスの添加物⼀覧にその名称が定められている時は、その名称を⽤いなければならない。その他、⼀覧に存在しない場合は、⼀般名 称もしくは通常名称を⼀覧に記載するか、あるいは適切に説明された名称を⽤いなければならない

2.2.2. ⽤語の定義

2.2.3. ⼀般原則

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2.2.4. ⼩売業者によって販売される包装済み⾷品添加物の表⽰義務

b. 2種以上の⾷品添加物が存在する場合、その名称を⼀覧表の形で⽰さなければならない。各⾷品添加物の容器内の総量に占める重量の割合の順に、⼀番重 量の⼤きい⾷品添加物が⼀番になるように⽰されなければならない。⼀つ以上の⾷品添加物が、コーデックス規格に従い、⾷品中における量的な制約を受け る時は、その添加物の量あるいは割合が⽰されなければならない。もし原材料が、調整に不可⽋な要素である場合は、原材料⼀覧の中に、割合の多い順に記 載されなければならない。

c. ⾹料の混合物の場合は、当該混合物中のそれぞれの⾹料名を表記する必要はない。総称としての「⾹料(flavour)」や「着⾹料(flavouring)」は、必要に応 じて「天然の」あるいは「天然と同等の(nature-identical)」、「合成の」といった⽤語によって、あるいはこれらの⽤語との組み合わせによってより限定 することができる。当該規定は、⾹料調整剤には適⽤されないが、必要に応じて総称が⽤いられる「ハーブ」や「スパイス」には適⽤される。

d. 保存期間が18カ⽉を超えない⾷品添加物に関しては、「少なくともまでは」といった⾔葉を⽤いて最低賞味期限を伝えなくてはならない。

e. 「⾷品⽤」という⾔葉あるいは、実質的には同類の⽂⾔は、表⽰上に⽬⽴つように表されなければならない。

f.⾷品成分が処⽅の⼀部である場合、それらは成分量の降順で成分のリストに表⽰される。包装された⾷品の表⽰に関する⼀般基準(CODEX STAN 1-1985)の4.2.3.1項にクラス名が記載されている成分は、包装⾷品の表⽰に関する⼀般基準(CODEX STAN 1-1985)セクション4.2.1.4で過敏症を引き起 こすことが知られている⾷品または成分として特定された成分を除いて、該当するクラス名で表⽰することができる。

保管と使⽤に関する説明

⾷品添加物の保管と、⾷品に使⽤されるための⽅法に関して、適切な情報が⽰されなければならない。

内容量

内容量は、⾷品添加物が販売される国における要求に応じて、メートル法(国際単位)か重量法のどちらか、あるいは両⽅で⽰されなければならない。この 表⽰は、以下の⽅法によって⾏なわなければならない。

(a) 液体の⾷品添加物に対しては、体積または重量 (b) 錠剤以外の固体の⾷品添加物に対しては重量

(c) 半固形あるいは粘性の⾷品添加物に対しては、重量あるいは体積 (d) 固形錠剤で販売される場合は、包装中の錠剤の数とその重量の両⽅

⽒名および住所

当該⾷品添加物の製造業者、包装業者、卸業者、輸⼊業者、輸出業者ならびに販売者の名称と住所が表⽰されなければならない。

原産国

(a) ⾷品添加物の原産国は、その情報が⽋落することで消費者に誤解を与えたり、騙すようなことになる場合は、表⽰されなければならない。

(b) ⾷品添加物の化学的および物理的性質を変えるような加⼯が第2国で⾏なわれる場合は、加⼯が⾏なわれる国を表⽰の⽬的上、原産地と考えるべきであ る。

ロット識別

⽣産⼯場およびロットが識別できるよう、全てのコンテナにはそれぞれコード番号または明⽂で印がつけられなければならない。

⼩売業者以外の者によって販売される全ての⾷品添加物の表⽰は、表⽰が⾏なわれる⾷品添加物に適⽤される本章の⼩項⽬5.1 から5.5に記載された必須情 報を携えていなければならない。但し⼩売⽤でない容器に⼊った⾷品添加物が専ら⼯業加⼯⽤である時、セクション5.1(a)から5.1(d)に記載の必須情報以外 の情報は、販売に関わる書類に⽰される場合がある。

⾷品添加物の詳細について

2.2.5. ⼩売り以外の形態で販売される包装済み⾷品添加物の表⽰義務

(a) 存在する全ての⾷品添加物の名称を⽰さなければならない。当該名称は、総称ではなく特定されていなければならず、⾷品添加物の本質を⽰すものでな ければならない。コーデックスの添加物⼀覧にその名称が定められている時はその名称を⽤いなければならない。その他、⼀覧に存在しない場合は、⼀般名 称もしくは通常名称を⼀覧に記載するか、あるいは適切に説明された名称を⽤いなければならない。

(b) 2つ以上の⾷品添加物が存在する場合、その名称を⼀覧表の形で⽰さなければならない。各⾷品添加物の容器内の総量に占める重量の割合の順に、⼀番 重量の⼤きい⾷品添加物が⼀番になるように⽰されなければならない。⼀つ以上の⾷品添加物が、ある国において使⽤されるにあたり、⾷品中における量的 な制約を受ける時は、その添加物の量あるいは割合および/または当該制約に準拠する適切な説明が⽰されなければならない。もし原材料が、調整に不可⽋

な要素である場合は、原材料⼀覧の中に、割合の多い順に記載されなければならない。

(c) ⾹料の混合物の場合は、当該混合物中のそれぞれの⾹料名を表記する必要はない。総称としての「⾹料(flavour)」や「着⾹料(flavouring)」は、必要に 応じて「天然の」あるいは「天然と同等の(nature-identical)」、「合成の」といった⽤語によって、あるいはこれらの⽤語との組み合わせによってより限 定することができる。当該規定は、⾹料調整剤 (flavourmodifiers) には適⽤されないが、必要に応じて総称が⽤いられる「ハーブ」や「スパイス」には適

⽤される。

(d) 保存期間が18カ⽉を超えない⾷品添加物に関しては、「少なくともまでは」といった⾔葉を⽤いて最低賞味期限を伝えなくてはならない。

(e) 「⾷品⽤」という⾔葉あるいは、実質的には同類の⽂⾔は、表⽰上に⽬⽴つように表されなければならない。

(f)⾷品成分が処⽅の⼀部である場合、それらは成分量の降順で成分のリストに表⽰される。包装された⾷品の表⽰に関する⼀般基準(CODEX STAN 1-1985)の4.2.3.1項にクラス名が記載されている成分は、包装⾷品の表⽰に関する⼀般基準(CODEX STAN 1-1985)セクション4.2.1.4で過敏症を引き起 こすことが知られている⾷品または成分として特定された成分を除いて、該当するクラス名で表⽰することができる。

保管と使⽤に関する説明

⾷品添加物の保管と、⾷品に使⽤されるための⽅法に関して、適切な情報が⽰されなければならない。

内容量

内容量は、当該⾷品添加物が販売される国において、特に両⽅の計量システムが要求される場合を除いて、(a)

メートル法あるいは「国際単位」、あるいは(b)常衡のあるいは重量法のどちらかで⽰されなければならない。この表⽰は、以下の⽅法によって⾏なわなけ ればならない。

(i)液体の⾷品添加物に対しては、体積または重量 (ii)固体の⾷品添加物に対しては重量

(iii)半固形あるいは粘性の⾷品添加物に対しては、重量あるいは体積

名称と住所

当該⾷品添加物の製造業者、包装業者、卸業者、輸⼊業者、輸出業者ならびに販売者の名称と住所が⽰されなければならない

原産国

(a) ⾷品添加物の原産国は、その情報が⽋落することで使⽤者に誤解を与えたり、騙すようなことになる場合は、表⽰されなければならない。

(b) ⾷品添加物の化学的および物理的性質を変えるような加⼯が第2国で⾏なわれる場合は、加⼯が⾏なわれる国を表⽰の⽬的上、原産地と考えるべきであ る。

ロット識別

⽣産⼯場およびロットが識別できるよう、全ての容器にはそれぞれコード番号または明⽂で印がつけられなければならない。

⼀般