4
Oracle 社が推奨する手順に従って、ゲストドメインをインストールしてブートします。ネットワーク、CD、ISO イメージのインストール時のブートディスクとして仮想ディスク vdisk1 を使います。
メモ: VxVM または他のサードパーティのボリューム管理ソフトウェアを使って、ゲスト内の このようなブートディスクをカプセル化することはサポートされていません。
Ldom のブートデバイスとしての VxVM ミラーボリュームの使用
図 5-9 Ldom のブートデバイスとしての VxVM ミラーボリューム LDOM
vdisk
bootdg
ブートディスク(c0d0)
VxVM を実行してい る制御ドメイン
ミラーボリューム
Disk1 Disk2
ゲストブートディスクの高可用性と冗長性のために、ブートディスクのバックエンドストレー ジとしてミラーボリュームを使うことをお勧めします。
この設定を使うことによる利点を次に示します。
■ 単一の LDC チャネルのみを使って、ゲスト LDOM に単一の「vdisk」のみをエクス ポートする必要があります。これは制御ドメインで使用される LDC チャネル全体に保 存されます。
■ ブートディスクは、制御ドメインの 1 つのディスクグループ内であっても、中央の 1 つ の場所で管理されます。
■ 制御ドメインの VxVM スナップショット機能を使って、簡単にブートイメージのスナッ プショットを作成できます。
■ VxVM を使って LDOM にエクスポートされる制御ドメインおよび単一のデバイスでミ
ラー化することにより、プライマリのブートディスクにエラーが発生しても、ボリュームは 有効なまま制御ドメインに残り、LDOMの同じデバイスを使ってアクセスできます。
■ 制御ドメインですでにミラー化されているため、ミラー化のためのゲスト内部のブート ディスクのカプセル化については、それ以上の手順を実行する必要はありません。
ゲストドメインのブートディスクのプロビジョニング
この項では、ゲストドメインのブートディスクをプロビジョニングする方法について説明しま す。
VxVM ボリュームはデフォルトでは完全なディスクとして表示され、ゲストドメインのブート ディスクとして使うことができます。
以下の手順は VxVM ボリュームをブートディスクとして使えるようにする方法の概略です。
次の例では、制御ドメイン名を primary、ゲストドメイン名を ldom1としています。各手順 のプロンプトでは、コマンドを実行するドメインを示しています。
ゲストドメインのブートディスクをプロビジョニングするには
1
制御ドメインで、ゲストのブートイメージをホストにするために必要なサイズの VxVM ボリュームを作成します。この例では、次のコマンドを使って 7 GB のボリュームを作 成します。primary# vxassist -g boot_dg make bootdisk1-vol 7g
ブートイメージを格納するために、ミラー化されたボリュームを使うことをお勧めしま す。
primary# vxassist -g boot_dg make bootdisk1-vol 7g ¥ layout=mirror
オプションについて詳しくは、vxassist(1M)のマニュアルページを参照してくださ い。
2
/dev/vx/dsk/boot_dg/bootdisk1-volボリュームを仮想ディスクとしてエクスポー トしてサービスを設定します。primary# ldm add-vdiskserverdevice ¥
/dev/vx/dsk/boot_dg/bootdisk1-vol bootdisk1-vol@primary-vds0
3
次のコマンドを使って、エクスポートしたディスクを ldom1 に追加します。primary# ldm add-vdisk vdisk1 bootdisk1-vol@primary-vds0 ldom1
4
Oracle 社が推奨する手順に従って、ゲストドメインをインストールしてブートします。ネットワーク、CD、ISO イメージのインストール時のブートディスクとして仮想ディスク vdisk1 を使います。
メモ: VxVM または他のサードパーティのボリューム管理ソフトウェアを使って、ゲスト内の このようなブートディスクをカプセル化することはサポートされていません。完全な SCSI ディスクはカプセル化できますが、ボリュームの vdisk はカプセル化できません。
アップグレード中のブートイメージのバックアップコピーとしての VxVM スナップ ショットの使用
VxVM(Veritas Volume Manager)のスナップショット機能を使って、ゲストのブートイメー ジのバックアップコピーを保持することができます。
次の設定をお勧めします。
■ 制御ドメインの VxVM 7.1。
■ ゲストの LDom ブートイメージごとにミラー化された VxVM ボリューム。
■ 管理を容易にするために、個別のディスクグループに LDOM のブートイメージボリュー ムすべてをグループ化することができます。
ゲストのブートイメージをアップグレードするには
1
オペレーティングシステムのファイルシステムを同期した後で、ゲストを停止します。# sync
# init 0
2
ゲストを停止し、バインド解除します。# ldm stop guest
# ldm unbind guest
3
(省略可能) VxVM ボリュームのスナップショットを作成するには、vxsnap prepare コマンドを実行して DCO オブジェクトを割り当てる必要があります。冗長性のため に、DCO をミラー化することをお勧めします。ミラー化する場合は、ブートボリューム を格納しているディスクグループに、適切なサイズ(2 GB など)の 2 つのディスクを 追加します。# vxdg -g disk_group adddisk [ disk3 disk4 ]
4
次のいずれかを実行します。■ 手順 3 を実行した場合は、スナップショット操作のために、DCO 用のディスクグ ループに個別のディスクを準備します。
# vxsnap -g disk_group prepare boot_volume [alloc=disk3 disk4]
■ 手順 3 を省略した場合は、スナップショット操作用のブートボリュームを準備しま す。
# vxsnap -g disk_group prepare boot_volume
5
ボリュームのミラープレックスが完全に同期されること確認します。# vxtask list
現在進行中の同期操作がある場合は、vxtask list コマンドの出力に表示されま す。そのようタスクが進行中の場合は、そのタスクが完了するまで待機する必要があ ります。
# vxsnap -g disk_group print
ここには、元のボリュームとスナップショットボリュームの両方に対して、ダーティな割 合が 0 % で有効な割合が 100 % として表示されます。このように表示されない場 合は、元のボリュームとスナップショットボリュームが同期されるまで待機します。
6
ブートボリュームのスナップショットを作成し、バックアップに使うプレックスの名前を 指定します。# vxsnap -g disk_group make ¥
source=boot_volume/new=backup_vol/plex=backup_plex ここで、backup_plex は、バックアップに使うプレックスです。
この操作では、backup_plex を使ってスナップショットボリュームが作成されます。
このスナップショットボリュームは、作成された時点にブートイメージを戻すために使 うことができます。
7
新しいスナップショットボリュームが完全に同期されたこと確認します。# vxtask list
現在進行中の同期操作がある場合は、vxtask list コマンドの出力に表示されま す。そのようタスクが進行中の場合は、そのタスクが完了するまで待機する必要があ ります。
# vxsnap -g disk_group print
ここには、元のボリュームとスナップショットボリュームの両方に対して、ダーティな割 合が 0 % で有効な割合が 100 % として表示されます。このように表示されない場 合は、元のボリュームとスナップショットボリュームが同期されるまで待機します。
8
ゲストをバインドして再起動したら、ゲストをブートします。# ldm bind guest
# ldm start guest
ゲストはプライマリプレックスからブートしています。
9
目的のゲストのアップグレードを実行します。10
アップグレードが成功したら、スナップショットボリュームを元のブートボリュームに再 接続します。この操作により、バックアッププレックスがブートボリュームにミラーとし て再割り当てされ、ミラー化された 2 つのプレックスによって、ボリュームが再び冗長 になります。# vxsnap -g disk_group reattach backup_vol source=boot_volume
元の環境の復元
アップグレードでエラーが発生した場合に、次の手順を使って、アップグレード前の元の ブート環境に復帰することができます。
元の環境を復元するには
1
ゲストを停止し、バインド解除します。# ldm stop guest
# ldm unbind guest
2
バックアップスナップショットボリュームからブートボリュームを復元します。# vxsnap -g disk_group restore boot_volume source=backup_vol この操作により、アップグレード前にスナップショットが作成された時点にブートイメー ジが復元されます。
p.169 の 「アップグレード中のブートイメージのバックアップコピーとしての VxVM ス
ナップショットの使用」 を参照してください。
3
ブートボリュームが完全に復元されたことを確認します。# vxtask list
現在進行中の同期操作がある場合は、vxtask list コマンドの出力に表示されま す。そのようタスクが進行中の場合は、そのタスクが完了するまで待機する必要があ ります。
# vxsnap -g disk_group print
ここには、元のボリュームとスナップショットボリュームの両方に対して、ダーティな割 合が 0 % で有効な割合が 100 % として表示されます。このように表示されない場 合は、元のボリュームとスナップショットボリュームが同期されるまで待機します。
4
ゲストをバインドして再起動します。# ldm bind guest
# ldm start guest
5
ブート環境が正しく復元されたこと検証します。6
ソースボリュームにスナップショットボリュームをプレックスとして再接続します。この操 作により、バックアッププレックスがブートボリュームにミラーとして再割り当てされ、ミ ラー化された 2 つのプレックスによって、ボリュームが再び冗長になります。# vxsnap -g disk_group reattach backup_vol source=boot_volume